JPH10229618A - ケーブル管の地中埋設装置及び埋設方法 - Google Patents

ケーブル管の地中埋設装置及び埋設方法

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JPH10229618A
JPH10229618A JP3072297A JP3072297A JPH10229618A JP H10229618 A JPH10229618 A JP H10229618A JP 3072297 A JP3072297 A JP 3072297A JP 3072297 A JP3072297 A JP 3072297A JP H10229618 A JPH10229618 A JP H10229618A
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JP
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cable
underground
support plate
pipe
pipes
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Application number
JP3072297A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yamamoto
健 山本
Hisao Tezuka
久雄 手塚
Shinichi Masumura
進一 桝村
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で取り扱いの容易なケーブル管の地中埋設
装置を得る。 【解決手段】所要の長さを有する複数本のケーブル管
と、このケーブル管を所定の間隔を保持した状態で支承
する部分を有する支持部材とからなるケーブル管の地中
埋設装置であって、該支持部材は上下に積層可能な複数
枚の支持板により構成されることで、ケーブル管を該支
持板の間で挟持して支持し、かつ所定の間隔を保持する
ために各支持板は連結部で連結されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブル管の地中埋
設装置及び埋設方法に関し、特に、複数本のケーブル管
を同時に地中に埋設することを可能とするケーブル管の
地中埋設装置及び埋設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に通信ケーブルや電力ケーブルを配
設する場合に、そのまま地中に埋設するか、保護管であ
るケーブル管を埋設し、その中に引き込んでいく工法が
取られる。いずれの場合も、施工効率を考慮して多数本
が近接して並行状態に埋設されることが多く、その際
に、埋設時あるいは埋設後の土砂の流失等によって配管
同志が衝接して破損するのを回避する目的で、図6
(a)(b)に示すように、所定の間隔で配管60を保
持することのできる凹溝62あるいは貫通孔63を形成
したサポート板64、65を一定間隔で配置することが
行われる(例えば、特開昭60−170411号公報等
参照)。
【0003】この工法は比較的低コストで実施可能であ
り、地表面側からの荷重を考慮する必要のない地域での
配管埋設には有効であるが、車道や歩道の下に配管を埋
設する場合のように、埋設後に地表面側から大きな圧力
が作用する環境において、あるいは地盤が柔らかく地盤
沈下が起こりやすいような環境においては、作用する圧
力により配管が破損する恐れがあり、それを回避するた
めに、通信ケーブルや電線あるいはその保護管としての
ケーブル管を、地表面側からの圧力あるいは地盤地下に
よって生じる圧力に耐えることのできる保護ブロックと
共に地中に埋設することが行われる。
【0004】図7はそのような保護ブロックの一例であ
り、埋設すべきケーブル70を挿通することのできる大
きさのケーブル孔71を所定の間隔を置いて複数個形成
したコンクリート製線管路形成材72を、地表面に掘削
された埋込溝73中に継ぎ合わせて埋設するようにした
ものが提案されている(特開昭61−18310号公
報)。このコンクリート製線管路形成材(保護ブロッ
ク)72はコンクリート製であり、強い圧縮強度を持
ち、図7のようにその表面を地表面に曝した状態で埋設
しても地表面側からの圧力により破壊することがないこ
とから、埋設溝の掘削も浅くてよく埋設も容易なことか
らコスト的にも有利となる利点を持つ。
【0005】一方、埋設すべきケーブルが電力ケーブル
の場合には、ケーブルからの発熱を放散することが求め
られており、上記のようなコンクリートブロック製の保
護ブロックでは十分な熱放散ができないことから、図8
に示すように、家庭用水あるいは工場用水等の水80が
流れるコンクリート製の水道管81の管壁内部に複数の
管路82を形成し、この管路82内にそれぞれ1条又は
複数条の電力ケーブル83を収納したものが知られてい
る(特開平2−237409号公報)。この方式によれ
ば、水道管81を流れる水により電力ケーブル83の発
熱は吸収されるので、許容電流の増大を低コストで図る
ことができる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7、図8に示される
コンクリート製線管路形成材あるいは水道管は強い圧縮
強度を持ち、全体を道路下に埋設して使用するような場
合であっても圧壊する恐れはなく、埋設配管の安全性は
確保されるものの、全体がコンクリート製であることか
ら重く、取り扱いが不便であり、施工現場への搬入に伴
う積み卸しや掘削された地中溝中への配設にクレーン等
の重機を必要とする。また、軟弱地盤に埋設する場合に
は、埋設後に自重による不規則な沈降が生じる恐れがあ
り、埋設区域の基盤整備も必要とされる。
【0007】従って、本発明の目的は、軽量であって取
り扱いが容易でありながら地表面からの圧力に対して十
分な耐性を持つ、複数本のケーブル管を同時に地中へ埋
設するのに用いられるケーブル管の地中埋設装置及び該
地中埋設装置を用いたケーブル管の地中埋設方法を提供
することにある。また、埋設物が電力ケーブルのように
発熱を伴う場合であっても、その熱量を地中に放出する
ことが可能であり、それにより、電力ケーブルの許容電
流値を低下させる等の不都合をもたらさない地中埋設装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明者らは複数本のケーブル管をそのほぼ全長に
わたってかつ相互に所定の間隔を保持して長時間にわた
り安定して支持することのできる材料について多くの研
究と実験を行うことにより、合成樹脂発泡体が素材とし
て有効に機能することを知覚した。本発明は、上記知覚
に基づくものであり、基本的に、所要の長さを有する複
数本のケーブル管と、このケーブル管を所定の間隔を保
持した状態で支承する部分を有する支持部材とからなる
ケーブル管の地中埋設装置であって、該支持部材は上下
に積層可能な複数枚の支持板により構成されることで、
ケーブル管を該支持板の間で挟持して支持し、かつ所定
の間隔を保持するために各支持板は連結部で連結されて
いることを特徴とするケーブル管の地中埋設装置、及
び、該地中埋設装置を用いたケーブル管の地中埋設方法
である。
【0009】本発明のケーブル管の地中埋設装置は、複
数本のケーブル管を所定の間隔を保持した状態で支承す
る支持部材を上下に積層可能な複数枚の支持板により構
成し、ケーブル管を該支持板の間に挟持して支持し、か
つ各支持板を連結部で連結することで、軽量であって取
り扱いが容易でありながら地表面からの圧力に対して十
分な耐性を持ち、かつ複数本のケーブル管を同時に地中
へ埋設することができる。また、埋設物が電力ケーブル
のように発熱を伴う場合であっても、本発明のケーブル
管の地中埋設装置は、ケーブル管の露出した外表面部分
の面積が大きく、したがって、土に接することができる
外表面部分の面積が大きいので、その熱量を地中に放出
することが可能であり、それにより、電力ケーブルの許
容電流値を低下させる等の不都合をもたらさない。さら
に、複数本のケーブル管を支持部材により支承したとき
に、ケーブル管の外表面が互いに対向してできる空間部
分へ、埋め戻しのときの埋め戻し土が容易に侵入するの
で、埋設後に不規則な空間域が形成されるおそれがな
い。
【0010】また、本発明のケーブル管の地中埋設装置
の別の態様においては、所定の間隔を保持するために各
支持板が上部ケーブル管の頂部部分で連結され、かつ下
部ケーブル管の下頂部部分で連結したケーブル管の地中
埋設装置は、地中に埋設したときに、ケーブル管の露出
した外表面部分の面積がより大きく、土に接する外表面
部分の面積がより大きいので、そこからの放熱をいっそ
う促進することができる。この形態の地中埋設装置は、
特に電線ケーブルのような発熱を伴うものを埋設するの
に最も有効に用いられる態様の一つである。
【0011】本発明のケーブル管の地中埋設装置の他の
態様においては、支持部材に支持されるケーブル管は、
その長さ方向の一方端を当該支持部材から延出させてお
り、他方端は、隣接して配置されるケーブル管の地中埋
設装置におけるケーブル管の延出部が嵌入される形状と
される。この態様の地中埋設装置の場合は、地中への埋
設に際して、ケーブル管の前記延出部分を隣接する地中
埋設装置のケーブル管の内部に嵌入した状態で敷設する
ことが可能となり、地盤の変動等により相互の接続部に
づれが生じてケーブル管内の密封性が破壊されること
や、ケーブル管内の埋設ケーブルあるいは埋設管に破損
が生じたりするのを回避できる。
【0012】本発明において、地中埋設装置中に配置す
るケーブル管の本数は任意である。多数本の場合であっ
ても、各ケーブル管は合成樹脂発泡体により互いに一定
の間隔を保った状態で支承されているので、地中への埋
設後にケーブル管同志が衝接して損傷することは回避さ
れる。ケーブル管の素材及び形状も任意であるが、軽量
性の観点からは樹脂材料からなるものが好ましく、耐衝
撃性、耐候性の観点から、ポリ塩化ビニル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等が好ましい。また、特に、電力ケ
ーブル用のケーブル管としての場合には、耐熱性の観点
から、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンが好ましい。ま
た、電線ケーブルのような発熱に対する放熱性の点から
コルゲート形状を有するケーブル管が好ましい。
【0013】本発明に用いる合成樹脂発泡体は、スチレ
ン系樹脂や、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフ
ィン系樹脂が好ましく、特に、耐圧縮性等の強度の観点
からはスチレン系樹脂が好ましい。また、電力ケーブル
等の発熱を伴うケーブルに対しては、耐熱性スチレン系
樹脂やポリプロピレンが好ましい。これらの合成樹脂発
泡体は、特にビーズ型内発泡成形体で形成されているも
のであることが好ましい。合成樹脂発泡体の密度は、製
造の容易さと地中埋設装置の使用環境とによって最適の
ものが選ばれるが、20〜500kg/m3程度が好ま
しく、密度が500kg/m3より大きい場合は十分な
軽量化が図られず、また、20kg/m3より小さい場
合には強度不足を招きやすく、好ましくない。
【0014】本発明のケーブル管を地中に埋設するに際
しては、先ず、地中埋設装置の横巾よりもいくぶん広い
巾の地中溝を適宜の掘削装置を用いて埋設管路図に従っ
て掘削する。掘削された地中溝内に地中埋設装置を連接
状態として所定距離配置し、掘削土を埋め戻す。従来の
地中配管工法と同様に、必要に応じて、管路連接あいは
分配用のモジュールが配置され、ケーブル管内を通し
て、通信ケーブルあるいは電力ケーブル等を引き込むよ
うにする。
【0015】なお、本発明によるケーブル管の地中埋設
装置及び埋設方法は、通信ケーブルあるいは電力ケーブ
ルのみならず、水用管路、ガス用管路のための地中埋設
装置及び埋設方法としても当然に用い得る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照した実施
の形態に基づき本発明をさらに詳しく説明する。図1及
び図2(1)、(2)に示すケーブル管の地中埋設装置
10はその一例であり、4本のケーブル管1a〜1dを
下方支持板11と中間支持板21との間に2本、さらに
該中間支持板21と上方支持板31との間に2本、互い
に所定の間隔を保持した状態で支承するものである。こ
れらの3枚の支持板11、21、31は共にポリスチレ
ンの発泡成形品であり、ケーブル管1a〜1dはポリ塩
化ビニル製の円筒管である。なお、下方支持板11と上
方支持板31とは同じ形状のものであり、表裏を逆とし
て使用する。なお、上記の図では、下方支持板、中間支
持板、上方支持板を3つ使用したケーブル管の地中埋設
装置を示したが、これら下方支持板、中間支持板、上方
支持板の数は要求される構造強度に応じて適宜増減させ
て設計できることはいうまでもない。
【0017】下方支持板11の上面にはケーブル管1
a、1bの外形と同じ形状である半円状切欠き形状の支
承する部分12a、12bが所定の間隔を隔てて並列に
形成されている。また、上端面には中間支持板21の下
端面に設けられた嵌合凹部(図示せず)と嵌合可能に形
成された嵌合突起13が設けられて、下方支持板11と
中間支持板21とが不用意にズレることを防止する。な
お、このようなズレを防止するための方法として、接着
剤を使用したり、嵌合構造と接着剤や粘着テープとを組
み合わせて用いることも可能である。また、下方支持板
11は、これと直行する方向に配された側面連結部14
と、下面連結部15a、15bとによって互いに連結さ
れている。
【0018】上記の構成であり、下方支持板11を設置
し、その上面半円状切欠き形状の支承する部分12a、
12bにケーブル管1a、1bを配置すると、ケーブル
管は、前記各半円状切欠き部分12a、12bと接した
姿勢で、該下方支持板11に支承され、また、該下方支
持板11はケーブル管の下頂部部分と側面部部分とで連
結される。
【0019】中間支持板21は前記下方支持板11に配
されたケーブル管の上部にそれぞれ積み重ねられ、その
下面にはケーブル管1a、1bの外形と同じ形状である
半円状切欠き形状部分24a、24bが所定の間隔を隔
てて並列に形成され、また、上面にはケーブル管1c、
1dの外形と同じ形状である半円状切欠き形状の支承す
る部分24A、24Bが所定の間隔を隔てて並列に形成
されている。また、中間支持板21の下端面には下方支
持板11の上端面に設けられた嵌合突起13と嵌合可能
に形成された嵌合凹部(図示せず)が設けられて、下方
支持板11と中間支持板21とが不用意にズレることを
防止する。また、上端面には上方支持板31の下端面に
設けられた嵌合突起(図示せず)と嵌合可能に形成され
た嵌合凹部23が設けられて、上方支持板31と中間支
持板21とが不用意にズレることを防止する。
【0020】上記の構成であり、ケーブル管を配置した
下方支持板11の上に、中間支持板21を積層すると、
ケーブル管1a、1bは、中間支持板21の半円状切欠
き24a、24bと下方支持板11の上面の半円状切欠
き形状の支承する部分12a、12bとの間に挟持され
て支持される。さらに、その上部にケーブル管1c、1
dを配置すると、ケーブル管は、前記各半円状切欠き部
分24A、24Bと接した姿勢で、該下方支持板11に
支承される。中間支持板は、図1のように複数のケーブ
ル管を並列に配置し、さらにこれを2段に積層する構成
とする場合には必要であるが、単に複数本のケーブル管
を並列に配置する場合には不要である。また、この場合
には、上方支持板と下方支持板を積層したとき互いに接
触する上端面、及び下端面に互いに嵌合できる凹部もし
くは凸部を設ける。逆に、複数のケーブル管を並列に配
置し、さらにこれを3段以上に積層する構成とする場
合、複数段の中間支持板が必要となる。
【0021】上方支持板31は、下方支持板11と同様
に側面連結部34と、上面連結部35c、35dで互い
に連結され、前記中間支持板21の上端面側の半円状切
欠き部分24A、24B、にも2本のケーブル管1c、
1dを配置し、下方支持板11と同じ形状を持つ上方支
持板31を積層する。これにより、この2本のケーブル
管1c、1dはケーブル管1a、1bと同様にして中間
支持板21と上方支持板31との間に挟持されて支承さ
れ、また、該上方支持板11はケーブル管の頂部部分と
側面部部分とで連結される。
【0022】図2はそのようにして積層したケーブル管
の地中埋設装置を示している。4本のケーブル管1a〜
1dの外表面は、合成樹脂発泡体製の3つの支持板1
1、21、31に形成された半円状切欠き形状の支承す
る部分及び半円状切欠き部分によって挟持されて支承さ
れている。また、これらのケーブル管の支承部分とそれ
ぞれの支持板を連結する側面連結部及び下面連結部以外
のそして、ケーブル管1a〜1dの残りの外表面部分は
外部に露出した状態にあり(図2(2)参照)、ケーブ
ル管の外表面が互いに対向してできる空間部分を広く形
成することができるので、埋め戻しの土が容易に侵入
し、埋設後に不規則な空間域が形成されない。
【0023】この地中埋設装置10を地中に埋設するに
際しては、必要個数だけの図2に示すように組み立てた
後、管路線図に沿って、地中埋設装置10の巾よりも広
い巾の凹溝(図示されない)を地中に掘削する。該掘削
凹路に地中埋設装置10を下方支持板11及び上方支持
板31が上下方向となるようにして、かつ、各ケーブル
管同志が連通した管路を形成するようして埋め込んだ
後、掘削した土を埋め戻す。埋め込み時に、ケーブル管
の外表面が互いに対向してできる空間部分を広く形成す
ることができるので、埋め戻しの土が容易に侵入し充填
される。埋め戻し後に周囲の土に振動を与えることによ
り、この土の侵入・充填は一層確実となる。
【0024】本発明による地中埋設装置の他の実施の形
態を図3(1)、(2)に示す。この例では、4本のケ
ーブル管1a〜1dを下方支持板11’と中間支持板2
1’との間に2本、さらに該中間支持板21’と上方支
持板31’との間に2本、互いに所定の間隔を保持した
状態で支承するものである。これらの3枚の支持板1
1’、21’、31’は共にポリスチレンの発泡成形品
であり、ケーブル管1a〜1dはポリ塩化ビニル製のコ
ルゲート形状を有する円筒管である。なお、下方支持板
11’と上方支持板31’とは同じ形状のものであり、
表裏を逆として使用する。また、下方支持板11’と上
方支持板31’には、それぞれケーブル管の外形と同じ
形状である半円状切欠き形状の支承する部分が所定の間
隔を隔てて並列に形成され、また、図1よりさらに多く
の支持板が設けられ、これと直行する方向に配された下
面、上面連結部及び側面によって互いに連結されてい
る。このように支持板を増した場合には、下方支持板1
1’と上方支持板31’のそれぞれの下面、上面のみで
連結したケーブル管の地中埋設装置の態様も可能であ
る。なお、実際上、例えば下方支持板11’、中間支持
板21’、上方支持板31’の厚みをそれぞれ50mm
とし、隣接する各支持板間の距離を178mmとして、
各支持板の厚みと各支持板間の距離を作業員の踏みつけ
圧に耐える寸法にしておくと、施工時に作業員が乗って
も十分荷重に耐え、作業員の足がのめり込むことがなく
なる。また、下方支持板11’、上方支持板31’と中
間支持板21’とは嵌合可能に形成された嵌合手段(図
示しない)が設けられている。
【0025】このようにして積層したケーブル管の地中
埋設装置は、4本のケーブル管1a〜1dの外表面が、
合成樹脂発泡体製の支持板に形成された半円状切欠き形
状の支承する部分及び半円状切欠き部分によって挟持さ
れて支承されている。また、これらのケーブル管の支承
部分とそれぞれの支持板を連結する連結部以外のケーブ
ル管1a〜1dの残りの外表面部分は外部に露出した状
態にあり(図3(2)参照)、ケーブル管の外表面が互
いに対向してできる空間部分を広く形成することができ
るので、埋め戻しの土が容易に侵入し、埋設後に不規則
な空間域が形成されない。
【0026】本発明によるケーブル管の地中埋設装置の
実施の形態図3の変形例を図4に示す。この例は、特に
全体が緩やかにカーブした形状になっているので、ケー
ブル管を曲がった道等にあわせて地中埋設することを容
易にする。また、上記に示したケーブル管の地中埋設装
置と組み合わせて使用することができることはいうまで
もない。
【0027】本発明による地中埋設装置の別の実施の形
態を図5(1)、(2)に示す。図1、図2に示した地
中埋設装置10との主要な違いは、ケーブル管の長さ
と合成樹脂発泡体製の支持部材の長さは等しくなく、ケ
ーブル管の先端が支持部材から延出していること、他
方端は、隣接して配置されるケーブル管の地中埋設装置
におけるケーブル管の延出部が嵌入される形状とされて
いること、の2点である。
【0028】すなわち、この実施例である地中埋設装置
50において、ケーブル管1は、その長さが支持部材の
長さよりも長いものとされ、図5によく示すように、一
端側1sが支持部材の長さ方向の端部から延出した状態
で配置されている。ケーブル管1の他方端1tは、図5
にその断面を示すように、前記延出した端部1sが嵌入
可能となるように次第に拡径した形状とされており、密
封度を高めるために、弾性シール55が装着されてい
る。上記の説明は本発明によるケーブル管の地中埋設装
置及び埋設方法の幾つかの実施例の説明であって、他に
多くの変形例が存在する。例えば、図1、図2に示した
地中埋設装置においても、図5に示した実施例のように
ケーブル管の一端を外方に延出させるようにし、他端を
拡径部としてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によるケーブル管の地中埋設装置
は、コンクリート製のものと比較して軽量であり、その
取り扱いがきわめて容易となる。従って、特別の重機を
用いなくとも、運搬作業や地中への埋設作業を容易に行
うことができる利点がある。しかも、軽量であって取り
扱いが容易でありながら地表面からの圧力に対して十分
な耐性を持ち、複数本のケーブル管を同時に地中へ埋設
することができる。また、埋設物が電力ケーブルのよう
に発熱を伴う場合であっても、本発明のケーブル管の地
中埋設装置は、ケーブル管の露出した外表面部分の面積
が大きく、したがって、土に接することができる外表面
部分の面積が大きいので、その熱量を地中に放出するこ
とが可能であり、それにより、電力ケーブルの許容電流
値を低下させる等の不都合をもたらさない。さらに、複
数本のケーブル管を支持部材により支承したときに、ケ
ーブル管の外表面が互いに対向してできる空間部分へ、
埋め戻しのときの埋め戻し土が容易に侵入するので、埋
設後に不規則な空間域が形成されるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーブル管の地中埋設装置の一実
施例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す地中埋設装置を組み立て状態を示す
斜視図(1)及びA−A部の断面図(2)。
【図3】本発明によるケーブル管の地中埋設装置の他の
実施態様を示す斜視図(1)及びB−B部の断面図
(2)。
【図4】図3に示す地中埋設装置の変形例を示す斜視
図。
【図5】本発明によるケーブル管の地中埋設装置の別の
実施態様を示す斜視図(1)及び部分断面説明図
(2)。
【図6】地中埋設装置の従来例を示す斜視図(a)
(b)。
【図7】地中埋設装置の他の従来例を示す斜視図。
【図8】地中埋設装置のさらに他の従来例を示す斜視
図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の長さを有する複数本のケーブル管
    と、このケーブル管を所定の間隔を保持した状態で支承
    する部分を有する支持部材とからなるケーブル管の地中
    埋設装置であって、該支持部材は上下に積層可能な複数
    枚の支持板により構成されることで、ケーブル管を該支
    持板の間で挟持して支持し、かつ所定の間隔を保持する
    ために各支持板は連結部で連結されていることを特徴と
    するケーブル管の地中埋設装置。
  2. 【請求項2】 所定の間隔を保持するために各支持板が
    上部ケーブル管の頂部部分で連結され、かつ下部ケーブ
    ル管の下頂部部分で連結されていることを特徴とする請
    求項1記載のケーブル管の地中埋設装置。
  3. 【請求項3】 支持部材に支持されるケーブル管は、そ
    の長さ方向の一方端を当該支持部材から延出させてお
    り、他方端は、隣接して配置されるケーブル管の地中埋
    設装置におけるケーブル管の延出部が嵌入される形状と
    されていることを特徴とする請求項1、2に記載のケー
    ブル管の地中埋設装置。
  4. 【請求項4】 地表面に凹溝を掘削し、該凹溝に請求項
    1〜3のいずれかに記載のケーブル管の地中埋設装置に
    連続的に配設し、埋め戻すことを特徴とするケーブル管
    の地中埋設方法。
JP3072297A 1997-02-14 1997-02-14 ケーブル管の地中埋設装置及び埋設方法 Pending JPH10229618A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001359217A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Yazaki Corp ワイヤーハーネス用プロテクタ
CN110829342A (zh) * 2019-11-29 2020-02-21 国网上海市电力公司 一种沟槽式预制装配式电缆排管单元及方法
WO2020076860A1 (en) * 2018-10-09 2020-04-16 Uncharted Power, Inc. A modular container and system of modular containers
JP2020198781A (ja) * 2019-09-13 2020-12-10 日立金属株式会社 配線構造
CN112993891A (zh) * 2021-02-26 2021-06-18 中国十七冶集团有限公司 一种电气预埋管保护装置及其施工方法

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