JPH094082A - 家屋換気システム - Google Patents

家屋換気システム

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Publication number
JPH094082A
JPH094082A JP23842495A JP23842495A JPH094082A JP H094082 A JPH094082 A JP H094082A JP 23842495 A JP23842495 A JP 23842495A JP 23842495 A JP23842495 A JP 23842495A JP H094082 A JPH094082 A JP H094082A
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JP
Japan
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ventilation
opening
hall
partition
house
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Application number
JP23842495A
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English (en)
Inventor
Kiichi Hirai
希一 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH094082A publication Critical patent/JPH094082A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 四季を通じて気候条件に対応しながら、上階
と下階の各居室の換気がバランスよく行える家屋換気シ
ステム。 【解決手段】 上階、下階の各居室11、12、21、
22に設けられた屋外に通じる換気口11b、12b、
21b、22bと、上階、下階の各居室11、12、2
1、22と吹抜けのホール31との間に設けられた間仕
切り41、42、43、44または建具と、この間仕切
り41、42、43、44または建具に設けられた通孔
11a、12a、21a、22aと、ホール31の外壁
または天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇3
2とからなり、間仕切り41、42、43、44に引戸
が設けられている家屋換気システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋換気システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋全体を換気する家屋換気シス
テムとして、例えば、特開昭63−165632号公報
に記載あるように、床下空間に空気取入口を設け、床下
空間から小屋裏空間までを空気シャフトゾーンにて連通
させ、小屋裏空間に屋外に通ずる空気排出口を設け、空
気シャフトゾーンに通ずる空気取入口と空気排気口とを
各居室の上下に設けた家屋の通気システムが知られてい
る。この家屋の通気システムは、温度差によって生ずる
空気の上昇力や風によって生ずる風圧による床下空間か
ら小屋裏に流れる空気によって家屋全体の空気を換気す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−165632号公報記載の家屋換気システム
においては、家屋内外の温度差や風速等に大きく影響さ
れるため、安定して一定の換気量を確保することが困難
であるといった問題がある。又、通常の居室用の建具に
は、引き戸、開き戸等種々のものが用いられ、この戸の
種類によって隙間が異なっている。従って、この隙間の
大きさによって通気の際の空気抵抗に差がでるため、各
居室の換気が均等に行われないといった問題がある。
【0004】更に、下階には引き戸、両開き戸等の隙間
の大きい建具が、上階にはパネルドア等の隙間の少ない
建具が使用されることが多いが、このように下階の隙間
が大きく、上階の隙間が小さいと、下階のみ換気量が多
くなり、上階の居室の換気が殆ど行われないという問題
もある。又、通常、冬期には下階の居室内を暖房するこ
とが多いが、このように下階の居室を暖房すると、この
暖房した下階の居室の空気と外気との温度差が大きくな
り、その結果、この下階の居室の空気の空気シャフトゾ
ーンに入る量が多くなり、暖房した居室のみ換気され、
その他の居室の換気が殆ど行われないという問題があ
る。本発明の目的は、これらの問題点を解消し、四季を
通じて気候条件に対応しながら、上階と下階の各居室の
換気がバランスよく行える家屋換気システムを提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
家屋換気システムにおいては、上階、下階の各居室に設
けられた屋外に通ずる換気口と、上階、下階の各居室と
吹抜けのホールとの間に設けられた間仕切りまたは建具
と、この間仕切りまたは建具に設けられた通孔と、ホー
ルの外壁または天井に設けられた屋外に通ずる排気用の
換気扇とからなり、前記間仕切りに開口とこの開口を開
閉する引戸が設けられ、この開口の戸摺りに、引戸と戸
摺りとの間の隙間を閉鎖する気密材が設けられているこ
とを特徴とする。
【0006】又、請求項2記載の本発明の家屋換気シス
テムにおいては、上階、下階の各居室に設けられた屋外
に通ずる換気口と、上階、下階の各居室と吹抜けのホー
ルとの間に設けられた間仕切りまたは建具と、この間仕
切りまたは建具に設けられた通孔と、ホールの外壁また
は天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇とから
なり、前記換気口に電動シャッターが設けられ、この電
動シャッターの開閉が居室内に設けられたスイッチによ
り行われることを特徴とする。更に、請求項3記載の本
発明の家屋換気システムにおいては、上階、下階の各居
室に設けられた屋外に通ずる換気口と、上階、下階の各
居室と吹抜けのホールとの間に設けられた間仕切りまた
は建具と、この間仕切りまたは建具に設けられた通孔
と、ホールの外壁または天井に設けられた屋外に通ずる
排気用の換気扇とからなり、下階の換気口に蓋体が設け
られ、外気温度が所定温度より低くなると、変形して換
気口の開口面積が小さくなり、所定温度より高くなる
と、蓋体が元の形状に復して換気口の開口面積が大きく
なることを特徴とする。
【0007】更に、請求項4記載の本発明の家屋換気シ
ステムにおいては、請求項3記載の蓋体が形状記憶合金
製蓋体または形状記憶合金製支持付き蓋体であることを
特徴とする。
【0008】請求項1記載の本発明の家屋換気システム
においては、開口の戸摺りに、引戸と戸摺りとの間の隙
間を閉鎖する気密材が設けられているが、この気密材は
引戸と戸摺りとの隙間の上から下まで塞ぐように引戸と
同じ高さであることが、気密性の完全な保持のために好
ましく、又、横幅は5〜20mmが適当である。この気
密材は、ゴムの如き弾性材でもよいし、変形し難い板材
でもよい。変形し難い板材であるときには、この気密材
をヒンジ等により回動自在に取付け、このヒンジまたは
気密材にスプリングを設けて、引戸が閉められた状態で
は、戸摺りと引戸との間の隙間をスプリングの反発力に
より自動的に閉鎖するよにうするとよい。更に、経年変
化により戸すりと引戸との間の隙間が拡がった場合を想
定して、気密材の幅を大きめにしておくことが好まし
い。上記変形し難い引戸の材質としては、合成樹脂製の
板状体や、木製の板状体や、鉄等の金属製の板状体が好
適である。請求項2記載の家屋換気システムにおける電
動シャッターの開閉のために設けられるスイッチは適宜
設ければよい。例えば、居室の主照明に連動したスイッ
チとしてもよいし、独立したスイッチとしてもよい。
【0009】請求項3記載の発明においては、外気温度
が所定温度より低くなると、換気口の開口面積が小さく
なり、所定温度より高くなると、換気口の開口面積が大
きくなる蓋体であるが、この所定温度は、例えば20℃
というように1つであってもよいし、20℃と0℃とい
うように2つ以上あってもよい。又、本発明において、
開口面積が小さくなるとは、開口面積が小さく開いた状
態のことは勿論のこと、塞がってしまうことも含むので
ある。
【0010】(作用)請求項1記載の本発明の家屋換気
システムにおいては、上階、下階の各居室に設けられた
屋外に通ずる換気口と、上階、下階の各居室と吹抜けの
ホールとの間に設けられた間仕切りまたは建具と、この
間仕切りまたは建具に設けられた通孔と、ホールの外壁
または天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇と
からなるから、換気扇を稼働させることにより、各居室
の換気口より吸気された室外の空気が強制的に間仕切り
または建具に設けられた通孔とホールを通って排気され
る。従って、空気の換気がバランスよく、しかも、十分
に行われる。
【0011】又、間仕切りに開口とこの開口を開閉する
引戸とが設けられ、この戸袋の戸摺りに、引戸と戸摺り
との間の隙間を閉鎖する気密材が設けられているから、
引戸を閉めた状態では、引戸の戸摺りとの隙間を小さく
なり、その結果、吹き抜きのホールに通ずる隙間は、間
仕切りまたは建具に設けられた通孔だけになり、下階と
上階の居室の通気抵抗が同等となるので、換気がバラン
スよく行われる。特に冬期には建物内外の温度差が大き
くなるが、このように建物内外の温度差が大きい場合に
も、各居室の換気がバランスよく行える。更に、この引
戸を閉めていても、上階、下階の各居室には間仕切りま
たは建具には通孔が設けられているから、空気が屋外に
通ずる換気口から入り、この間仕切りまたは建具に設け
られた通孔を経て吹抜けのホールに出てゆくというよう
に換気され、従って、新鮮な空気を導入するためにドア
を半開きにする必要がなく、光や音の遮断の他、プライ
バシイの確保ができる利点がある。
【0012】更に、請求項2記載の本発明の家屋換気シ
ステムにおいては、換気口に電動シャッターが設けら
れ、この電動シャッターの開閉が居室内に設けられたス
イッチにより行われるから、この居室内に設けられたス
イッチで電動シャッターが開閉でき、便利である。特
に、このスイッチを居室の主照明に連動したスイッチに
すると、通常、夜間居室に人が居る間に主照明が点灯さ
れていることが多く、従って、居室内に人がいるとき新
鮮な空気が導入され、この居室が快適となる。特に冬期
の暖房のため火を使用するときには、窒息を防ぐため換
気が必要であるが、人が居室内にいるとき自動的に換気
されるから窒息する心配がないし、居室内に人がいない
ときには寒い外気が入らず暖房効率がよくなる。又、ス
イッチを独立して設けると、必要に応じて何時でも、必
要な時間帯で換気が行え、例えば、昼間や寝室での睡眠
時、或いは夏期の2階の居室の熱気の排気を行うときに
便利である。
【0013】更に、請求項3記載の本発明の家屋換気シ
ステムにおいては、下階の換気口に蓋体が設けられ、外
気温度が所定温度より低くなると、蓋体が変形して換気
口の開口面積が小さくなり、所定温度より高くなると、
蓋体が元の形状に復して換気口の開口面積が大きくなっ
ているから、外気が所定温度より低くなると、換気面積
が小さくなり、その結果、居室の中に入る外気が少なく
なり、その結果、居室内の温まった空気の出ることが少
なくなり、暖房効率がよくなる。又、反対に外気温度が
所定温度が所定温度より高くなると、開口面積が大きく
なり、その結果、外気が居室の中に多く入り、居室内の
温度が下がり快適である。
【0014】この際、特に下階の換気口の開口面積を大
きくしたり小さくする理由は、家屋内外の温度差の少な
い春〜秋にかけては上階、下階の換気口共バランスよく
外気が導入されるが、冬期の外気が低い場合には、内外
の温度差が生じてバランスがくずれるが、この場合、下
階の換気口の開口面積が1/2〜1/3とすると下階で
の換気量が減少して上階からもバランスよく換気を行う
ことができるからである。更に、請求項4記載の本発明
の家屋換気システムにおいては、請求項3記載の蓋体が
形状記憶合金製蓋体または形状記憶合金製支持具付き蓋
体であるから、温度の変化によって自動的に変形する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。 (実施例1)先ず図1〜図4に示す実施例について説明
する。図1〜図4は請求項1記載の本発明の家屋換気シ
ステムの一実施例を示すもので、図1は家屋の断面図、
図2は引戸が閉まった状態を示す説明図、図3は引戸が
開かれた状態を示す説明図、図4は気密材の取付状態を
示す説明図である。
【0016】Aは家屋であり、この家屋Aは下階に居室
11、12と上階に居室21、22が設けられ、更に、
これらの居室11、21と居室12、22との間に下階
から上階まで筒抜けになされた吹き抜けのホール31が
設けられている。又、このホール31の天井には換気扇
32が小屋裏33に連通して設けられている。この小屋
裏33には隙間33a、33bが設けられている。又、
下階の居室11、12や上階の居室21、22と、吹き
抜けのホール31との間には間仕切り41、42、4
3、44が設けられ、この間仕切り41、42、43、
44にはそれぞれ通孔11a、12a、21a、22a
が設けられている。又、下階の居室11、12や上階の
居室21、22の外壁には屋外に連通する換気口11
b、12b、21b、22bが設けられている。
【0017】又、換気扇32は図示されないスイッチで
稼働したり止めることができるようになっている。
【0018】Bは外壁に設けられた開口Bである。この
開口Bについて説明する。間仕切り41(42、43、
44)には開口Bとこの開口Bを開閉する引戸2とが設
けられている。この開口Bの戸摺り4には、引戸2と戸
摺り4との間の隙間を閉鎖する気密材5が設けられてい
る。又、開口Bの戸摺り4と反対側には縦枠3が設けら
れている。
【0019】この気密材5は合成樹脂製蓋体であり、図
4に示すように、ヒンジ6で戸摺り4に取り付けられ、
更に、このヒンジ6、6に隣接して、スプリング7、7
が取り付けられていて、気密材5が戸摺り4に対して常
に鉛直方向に向かうように押圧されている。、この気密
材5が、戸摺り4に対して常に鉛直方向に向かうように
スプリングにより押圧されている。従って、引戸2が閉
められた状態では、引戸2と戸摺り4との間にできる隙
間が常に封鎖され、気密性を保ことができるようになっ
ている。又、図3に示すように、引戸2を開かれた状態
では、引戸2の表面に押されて戸摺り4側に畳まれた状
態で、特に引戸2の開閉に対して抵抗となることなく収
納された状態とすることができる。
【0020】次に、図1〜図4に示す実施例の使用状態
について説明する。この家屋の換気システムの換気方法
について説明する。先ず、図示されないスイッチを入れ
て、ホール31の換気扇32を稼働させる。すると、強
制的にホールの空気が上方に引き上げられ、ホール31
から小屋裏33を経て外気に放出され、その結果、図1
に示す矢印のように、空気が換気口→居室→間仕切りの
通孔→ホール→換気扇→小屋裏→隙間→屋外の順に通
り、換気が行われる。
【0021】このように強制的に換気されるから、居室
11、12、21、22の空気がすべて換気され、従っ
て、バランスよく換気される。尚、上記ホール31の天
井に設けられた換気扇32は、ホール31の外壁に設け
られても、空気が換気扇から直接屋外に出るので、同様
な換気効果が得られる。引戸2を閉めると、引戸2の戸
摺り4との隙間を小さくなり、その結果、吹き抜けのホ
ール31に通ずる隙間は、上階、下階の居室11、1
2、21、22の間仕切り41、42、43、44に設
けられた通孔11a、12a、21a、22aだけにな
り、下階と上階の居室11、12、21、22の通気抵
抗が同等となるので、換気がバランスよく行われる。特
に冬期には建物内外の温度差が大きくなるが、このよう
に建物内外の温度差が大きい場合にも、各居室11、1
2、21、22の換気がバランスよく行える。
【0022】更に、上階、下階の各居室11、12、2
1、22には吹き抜けのホール31に通ずる通孔11
a、12a、21a、22aが設けられているから、空
気が屋外に通じる換気口11b、12b、21b、22
bから入り、この間仕切り41、42、43、44に設
けられた通孔11a、12a、21a、22aを経て吹
抜けのホール31に出てゆくというように換気され、従
って、新鮮な空気を導入するためにドアを半開きにする
必要がなく、光や音の遮断の他、プライバシイの確保が
できる利点がある。
【0023】(実施例2)次に、図5に示す実施例につ
いて説明する。図5は、請求項2記載の本発明の家屋換
気システムに設けられる電動シャッターの説明図であ
る。
【0024】図5に示す実施例を図1〜図4に示す実施
例と比較すると、外壁に設けられている通気口に電動シ
ャッターが設けられていることが異なる。従って、この
電動シャッターについて説明する。尚、図1〜図4に示
すものと同じものは同じ番号を付して説明する。図5に
おいて、外壁に設けられている換気口11b、12b、
21b、22bの屋外側の上縁には、防水フード20が
取り付けられて下方に開口している。又、この開口にル
ーバー30が設けられている。
【0025】一方、換気口11b、12b、21b、2
2bの居室側には、壁面に沿うようにして上方には、ル
ーバー30aが、このルーバー30aの下方に電動シャ
ッター40が立設され、この電動シャッター40は、下
方に設けられた仕掛け40aのモーターにより矢印の方
向に開くようになっている。従って、電動シャッター4
0は、図5に示す直立の閉鎖状態から、室内に設けられ
ている図示しない独立のスイッチをONに作動させる
と、想像線で示すように、屋外側に向かって開かれ、換
気口11b、12b、21b、22bの開口面積が大き
くなり、その結果、換気量を増加させることができるよ
うになっている。又、スイッチをOFけに作動させる
と、電動シャッターが直立して閉まり、換気口11b、
12b、21b、22bの面積が小さくなり、その結
果、換気量を減少させることができるようになってい
る。尚、上記電動シャッター40を作動させるスイッチ
は、居室内の主照明に連動して作動するように設けて、
照明の点灯とともに作動して開かれ、消灯とともに閉鎖
されるようにしてもよい。
【0026】次に、図5に示す実施例の使用状態につい
て説明する。それぞれの居室11(12、21、22)
の換気量を増加したいときには、居室11、12、2
1、22に設けられている電動シャッター40のスイッ
チをONにする。すると、電動シャッター40が開か
れ、換気口11b、12b、21b、22bの開口面積
が大きくなり、ここから入る空気が大きくなり、換言す
ると換気量が多くなる。
【0027】このように、必要に応じて、この居室11
(12、21、22)内に設けられたスイッチで電動シ
ャッター40が開閉でき、便利である。特に、このスイ
ッチを居室の主照明に連動したスイッチにすると、通
常、夜間人がいる間、居室11、12、21、22の主
照明が点灯されていることが多いから、居室内に人がい
るとき新鮮な空気が導入され、この居室11(12、2
1、22)が快適となる。特に冬期の暖房のため火を使
用するときには、窒息を防ぐため換気が必要であるが、
人が居室11(12、21、22)内にいるとき自動的
に換気されるから窒息する心配がないし、居室11(1
2、21、22)内に人がいないときには寒い外気が入
らず暖房効率がよくなる。又、スイッチを独立して設け
ると、必要に応じて何時でも、必要な時間帯で換気が行
え、例えば、昼間や寝室での睡眠時、或いは夏期の2階
の居室の熱気の排気を行うときに便利である。
【0028】(実施例3)次に、図6に示す実施例につ
いて説明する。図6は、請求項3および4記載の本発明
の家屋換気システムに設けられる換気口を示すものであ
って、(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【0029】図6に示す実施例を図1に示す実施例と比
較すると、外壁に設けられている換気口に形状記憶合金
製蓋体が設けられていることが異なる。従って、換気口
について説明する。図6において、下階の居室11、1
2の通気口10の開口に蓋体50が螺旋状の支持具60
で取り付けられている。この支持具60は形状記憶合金
製であって、この形状記憶合金製の支持具60は20℃
以上では(ロ)に示すように蓋体50と外壁1に取り付
けられた枠体55との間の隙間が最大となっている。そ
して、0℃以上、20℃未満では形状記憶合金製の支持
具60が縮んで、枠体55と蓋体50との間の隙間(開
口面積)が最大時の1/2〜1/3になり、0℃以下で
は蓋体50は、枠体55と蓋体50との間の隙間(開口
面積)が0になるようになっている。
【0030】次に、図6に示す実施例の使用状態につい
て説明する。外気温度が20℃より低くなると、形状記
憶合金製支持具60が変形して換気口の開口面積が1/
2〜1/3小さくなり、更に、0℃より低くなると、開
口面積が0となる。従って、居室の中に入る外気が少な
くなり、下階の居室11(12)内の温まった空気の出
ることが少なくなり、暖房効率がよくなる。又、0℃よ
り高くなると、形状記憶合金製支持具60が元の形状に
復して換気口の開口面積が最大の1/2になるし、又、
20℃以上になると開口面積が最大になるから、外気の
温度に応じて新鮮な外気が居室の中に多く入り、居室内
の温度が下がり快適である。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の家屋換気システ
ムにおいては、上階、下階の各居室に設けられた屋外に
通ずる換気口と、上階、下階の各居室と吹抜けのホール
との間に設けられた間仕切りまたは建具と、この間仕切
りまたは建具に設けられた通孔と、ホールの外壁または
天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇とからな
るから、換気扇を稼働させることにより、各居室の換気
口より吸気された室外の空気が強制的に間仕切りまたは
建具に設けられた通孔とホールを通って排気される。従
って、空気の換気がバランスよく、しかも、十分に行わ
れ快適な生活ができる。
【0032】又、間仕切りに開口とこの開口を開閉する
引戸とが設けられ、この戸袋の戸摺りに、引戸と戸摺り
との間の隙間を閉鎖する気密材が設けられているから、
引戸を閉めた状態では、引戸の戸摺りとの隙間を小さく
なり、その結果、吹き抜きのホールに通ずる隙間は、間
仕切りまたは建具に設けられた通孔だけになり、下階と
上階の居室の通気抵抗が同等となるので、換気がバラン
スよく行われる。特に冬期には建物内外の温度差が大き
くなるが、このように建物内外の温度差が大きい場合に
も、各居室の換気がバランスよく行えるので、どの居室
でも同じように快適となる。更に、この引戸を閉めてい
ても、上階、下階の各居室には間仕切りまたは建具には
通孔が設けられているから、空気が屋外に通ずる換気口
から入り、この間仕切りまたは建具に設けられた通孔を
経て吹抜けのホールに出てゆくというように換気され、
従って、新鮮な空気を導入するためにドアを半開きにす
る必要がなく、光や音の遮断の他、プライバシイの確保
ができる利点がある。
【0033】更に、請求項2記載の本発明の家屋換気シ
ステムにおいては、換気口に電動シャッターが設けら
れ、この電動シャッターの開閉が居室内に設けられたス
イッチにより行われるから、この居室内に設けられたス
イッチで電動シャッターが開閉でき、便利である。特
に、このスイッチを居室の主照明に連動したスイッチに
すると、通常、夜間居室に人が居る間に主照明が点灯さ
れていることが多く、従って、居室内に人がいるとき新
鮮な空気が導入され、この居室が快適となる。特に冬期
の暖房のため火を使用するときには、窒息を防ぐため換
気が必要であるが、人が居室内にいるとき自動的に換気
されるから窒息する心配がないし、居室内に人がいない
ときには寒い外気が入らず暖房効率がよくなる。又、ス
イッチを独立して設けると、必要に応じて何時でも、必
要な時間帯で換気が行え、例えば、昼間や寝室での睡眠
時、或いは夏期の2階の居室の熱気の排気を行うときに
便利である。
【0034】更に、請求項3記載の本発明の家屋換気シ
ステムにおいては、下階の換気口に蓋体が設けられ、外
気温度が所定温度より低くなると、蓋体が変形して換気
口の開口面積が小さくなり、所定温度より高くなると、
蓋体が元の形状に復して換気口の開口面積が大きくなっ
ているから、外気が所定温度より低くなると、換気面積
が小さくなり、その結果、居室の中に入る外気が少なく
なり、その結果、居室内の温まった空気の出ることが少
なくなり、暖房効率がよくなる。又、反対に外気温度が
所定温度が所定温度より高くなると、開口面積が大きく
なり、その結果、外気が居室の中に多く入り、居室内の
温度が下がり快適である。
【0035】更に、請求項4記載の本発明の家屋換気シ
ステムにおいては、請求項3記載の蓋体が形状記憶合金
製蓋体または形状記憶合金製支持具付き蓋体であるか
ら、温度の変化によって自動的に変形する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家屋換気システムの一例を示すもの
で、家屋の断面図である。
【図2】引戸が閉まった状態を示す説明図である。
【図3】引戸が開かれた状態を示す説明図である。
【図4】気密材の取付状態を示す説明図である。
【図5】請求項2記載の本発明の家屋換気システムに設
けられる電動シャッターを示す説明図である。
【図6】請求項3および4記載の本発明の家屋換気シス
テムに設けられる換気口を示すもので、(イ)は正面
図、(ロ)は側面図である。
【符号の説明】
A 家屋 11、12 下階の居室 11a、12a、21a、22a 通孔 11b、12b、21b、22b 換気口 21、22 上階の居室 31 吹き抜けのホール 32 換気扇 33 小屋裏 31a、32b 隙間 41、42、43、44 間仕切り B 開口 2 引戸 3 縦枠 4 戸摺り 5 気密材 6 ヒンジ 7 スプリング 40 電動シャッター 50 蓋体 55 枠体 60 支持体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階、下階の各居室に設けられた屋外に
    通ずる換気口と、上階、下階の各居室と吹抜けのホール
    との間に設けられた間仕切りまたは建具と、この間仕切
    りまたは建具に設けられた通孔と、ホールの外壁または
    天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇とからな
    り、前記間仕切りに開口とこの開口を開閉する引戸が設
    けられ、この開口の戸摺りに、引戸と戸摺りとの間の隙
    間を閉鎖する気密材が設けられていることを特徴とする
    家屋換気システム。
  2. 【請求項2】 上階、下階の各居室に設けられた屋外に
    通ずる換気口と、上階、下階の各居室と吹抜けのホール
    との間に設けられた間仕切りまたは建具と、この間仕切
    りまたは建具に設けられた通孔と、ホールの外壁または
    天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇とからな
    り、前記換気口に電動シャッターが設けられ、この電動
    シャッターの開閉が居室内に設けられたスイッチにより
    行われることを特徴とする家屋換気システム。
  3. 【請求項3】 上階、下階の各居室に設けられた屋外に
    通ずる換気口と、上階、下階の各居室と吹抜けのホール
    との間に設けられた間仕切りまたは建具と、この間仕切
    りまたは建具に設けられた通孔と、ホールの外壁または
    天井に設けられた屋外に通ずる排気用の換気扇とからな
    り、下階の換気口に蓋体が設けられ、外気温度が所定温
    度より低くなると、変形して換気口の開口面積が小さく
    なり、所定温度より高くなると、蓋体が元の形状に復し
    て換気口の開口面積が大きくなることを特徴とする家屋
    換気システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の蓋体が形状記憶合金製蓋
    体または形状記憶合金製支持付き蓋体であることを特徴
    とする家屋換気システム。
JP23842495A 1995-04-19 1995-09-18 家屋換気システム Pending JPH094082A (ja)

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JP23842495A JPH094082A (ja) 1995-04-19 1995-09-18 家屋換気システム

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JP9380195 1995-04-19
JP7-93801 1995-04-19
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144385A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Central Japan Railway Co 隙間埋め構造
JP2011191054A (ja) * 2011-06-01 2011-09-29 Air Cycle Housing Co Ltd 換気装置

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