JPH0940229A - シート搬送装置およびこれを用いた記録装置 - Google Patents

シート搬送装置およびこれを用いた記録装置

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JPH0940229A
JPH0940229A JP19215695A JP19215695A JPH0940229A JP H0940229 A JPH0940229 A JP H0940229A JP 19215695 A JP19215695 A JP 19215695A JP 19215695 A JP19215695 A JP 19215695A JP H0940229 A JPH0940229 A JP H0940229A
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conveying
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JP19215695A
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Toshiaki Harada
俊明 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート部材の搬送時の変形(コックリング)
により、印字品位が低下する。 【解決手段】 シート部材Pの幅方向両側に配設された
第1搬送力付与手段100および第2搬送力付与手段1
00によりシート部材を幅方向に直交する搬送方向に搬
送するシート搬送装置において、第1搬送力付与手段に
より、シート部材に搬送方向への推力G,Nを付与する
とともに、このシート部材の幅方向内方への移動を規制
し、振動体である第2搬送力付与手段により、シート部
材に搬送方向への推力G,Nと、幅方向外方への推力M
lとを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットお
よびバブルジェット方式の記録装置等に用いられ、紙等
のシート部材を搬送するシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙、布、不織布、OHP用紙等のシート
部材に記録する記録装置には、インクジェット方式やバ
ブルジェット方式等があり、これらインクジェットおよ
びバブルジェット方式は、装置の小型化が図れ、低騒音
かつ低ランニングコストで動作させることができ、しか
もカラー化が容易である等の理由からプリンタや複写機
等に従来多用されている。
【0003】図8および図9には、従来のインクジェッ
ト記録装置の一例を示しており、図8は、この記録装置
の断面図であり、図9は、この記録装置の主要部の斜視
図である。これらの図において、8は用紙Pに印字する
印字ヘッドであり、9は印字ヘッド8にインクを供給す
るインクタンクである。印字ヘッド8およびインクタン
ク9はキャリッジ6に搭載されており、キャリッジ6
は、ガイドシャフト4およびサポートシャフト103に
沿って図8の紙面の表裏方向(図9では矢印eで示す方
向)に往復移動可能である。また、キャリッジ6は、ガ
イドシャフト4を中心に回動可能であり、印字ヘッド8
の用紙Pに対する距離を調節できるようになっている。
【0004】この記録装置における用紙搬送機構(シー
ト搬送装置)は、図8に示すように、給紙トレイ900
から用紙Pを取り出すピックアップローラ901と、こ
のピックアップローラ901により取り出された用紙P
を印字部(印字ヘッド8の下側)に送る搬送ローラ2
と、この搬送ローラ2に用紙Pを押圧するピンチローラ
3と、印字後の用紙Pを排紙トレイ908に排出する排
紙ローラ906と、この排紙ローラ906に用紙Pを押
圧する拍車905とを有して構成されている。ピックア
ップローラ901、搬送ローラ2および排紙ローラ90
6は図示しないステップモータにより駆動される。
【0005】このような用紙搬送機構により給紙トレイ
900から矢印A方向に搬送される用紙Pには、印字部
において印字ヘッド8からインク滴が吐出され、記録装
置の外部から入力された画像情報に応じた印字が行われ
る。
【0006】ところで、このような記録装置による印字
時には、印字ヘッド8のノズル数に対応する幅ごとの用
紙Pのステップ送りが繰り返し行われるが、このときの
間欠稼働音は印字速度が高速になるほど大きくなる傾向
にあり、近年の印字速度の高速化の要求は、低騒音化の
要求に相反するものとなっている。このため、近年で
は、ローラおよびステップモータを用いた用紙搬送機構
に代えて、弾性体に進行性振動波を生じさせ、この弾性
体に接触した用紙を搬送する振動体を用いた用紙搬送機
構が提案されている。この用紙搬送機構を詳しく示した
のが図11〜図13であり、図11は用紙搬送機構の概
略を示す斜視図であり、図12は用紙に作用する推力を
示した平面図である。また、図13は振動体の斜視図で
ある。
【0007】振動体100は、2本の平行な直線部分と
これら直線部分の端部同士をつなぐ2つの円弧部分とを
有する長楕円形状に形成されており、下図13に示すよ
うに、圧電素子(PZT)104、弾性材105および
摩擦材106を重ねた状態で接合して作られている。圧
電素子104に交流電界を印加すると、圧電素子104
の電気−機械エネルギ変換作用により弾性体105に進
行性振動波が生じ、弾性体105に摩擦材106を介し
て接触する用紙Pには、この振動波の進行方向と逆の方
向(図11および12における矢印fの方向)への推力
が付与される。この振動体100の作動原理について
は、特開平2−30572号、同30573号公報等に
開示されている。
【0008】この例では、図12(a),(b)に示す
ように、2つの振動体100,100が、用紙Pの幅方
向一端側に用紙Pを挟むように配設されており、両振動
体100に生じる振動波は同一方向(矢印fと反対方
向)に進行するようになっている。また、図12(a)
に示した振動体100の領域cは用紙Pに接触している
が、領域dは、領域cよりも高さを低くすることにより
用紙Pに接触していない。このため、領域dでは、用紙
Pに推力が付与されない。
【0009】したがって、用紙Pには、振動体100の
直線部分において搬送方向推力Gが付与され、領域c内
の円弧部分において搬送方向推力(分力)Nと用紙Pの
幅方向外方推力(分力)Mとが付与される。これによ
り、用紙Pは、各搬送方向推力G,Nによって搬送方向
に搬送されるが、この際、用紙Pの幅方向端部は幅方向
外方推力Mによってガイド107に突き当てられるた
め、用紙Pはガイド107に沿ってまっすぐに搬送され
る。
【0010】なお、図11および図14に示すように、
用紙Pの端部は、紙押さえばね113によって検出ロー
ラ103に押圧されている。検出ローラ103の回転軸
はエンコーダ102内の軸受け110によって回転自在
に支持されている。エンコーダ102は、上記回転軸の
他端に固着されたフィルムスケール112と、このフィ
ルムスケール112の所定回転ごとに検出信号を出力す
るフォトインタラプタ111とから構成されている。こ
のため、用紙Pが搬送されて検出ローラ103とともに
フィルムスケール112が回転することによりフォトイ
ンタラプタ111から出力される検出信号をカウントす
れば、用紙Pの搬送量を検出することができ、さらには
この検出結果に基づいて振動体100の動作、ひいては
用紙Pの搬送を制御することができる。
【0011】このような振動体100を用いた用紙搬送
機構によれば、前述した印字速度の高速化と低騒音化の
双方を達成できるだけでなく、高い回転位置精度による
用紙送り精度の向上や大きな起動トルクによる確実な用
紙送りを達成することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
記録装置において、印字ヘッド8から用紙Pにインクが
撃ち込まれると、その後インクが用紙Pに浸透し、乾燥
するにしたがって用紙Pが変形する。特に、印字比率の
高い画像、例えば写真画像やベタ部を有する画像をカラ
ー印字する場合には、各色のインクの用紙への撃ち込み
量が多くなるため、用紙Pの変形量も大きくなる。ここ
でいう変形は、図10に示すように、用紙Pの表裏方向
への変形(コックリング)である。なお、図10は、図
8におけるC方向から見た用紙の変形状態を示す模式図
である。
【0013】同図に示すように、排紙ローラ906と拍
車905とで用紙Pを挟んでいる部分についてはコック
リングを抑えることができるが、それ以外の部分ではコ
ックリングが自由に生ずる。そして、コックリングが大
きくなって用紙Pが印字ヘッド8に接触すると、印字品
位が低下したり印字ヘッド9や用紙Pが損傷したりする
おそれがある。また、用紙Pの場所によって印字ヘッド
9との距離が変動すると、特にカラー印字の場合には、
印字精度(各色のインクの着弾位置の精度)が低下し、
色ズレが生ずるおそれがある。
【0014】なお、このような不都合を避けるために、
印字ヘッド8の周辺に用紙Pを押さえる部材を配設した
り、インクの撃ち込み量を制限したり、用紙にインク受
容層を設けたり、用紙に樹脂フィルム等の高剛性基材を
使用したりする方法が考えられる。また、用紙との距離
が変動しても高い着弾精度を維持できる印字ヘッドを用
いることも一つの方法である。しかしながら、いずれの
方法も、技術的、コスト的に実現が難しい。
【0015】そこで、本発明の第1の目的は、用紙のコ
ックリングの発生を抑え、比較的簡単かつ低コストで高
品位の印字を得るとともに稼働音を低減できるようにし
たシート搬送装置およびこれを用いた記録装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、シート部材の幅方向両側に
配設された第1搬送力付与手段および第2搬送力付与手
段によりシート部材を幅方向に直交する搬送方向に搬送
するシート搬送装置において、第1搬送力付与手段によ
り、シート部材に搬送方向への推力を付与するととも
に、このシート部材の幅方向内方への移動を規制し、振
動体である第2搬送力付与手段により、シート部材に搬
送方向への推力と幅方向外方への推力とを付与するよう
にしている。すなわち、第1搬送力付与手段と第2搬送
力付与手段との間で、シート部材を幅方向に引っ張りな
がら搬送方向に搬送することにより、シート部材のコッ
クリングを防止する。
【0017】なお、上記のシート搬送装置においては、
第1搬送力付与手段を、第2搬送力付与手段と同構造の
振動体とするのが望ましい。すなわち、第1搬送力付与
手段によりシート部材を幅方向外方への推力を付与する
ことにより、シート部材の幅方向内方への移動を規制す
るだけでなくシート部材に積極的に幅方向外方への引張
り推力を付与することにより、第2搬送力付与手段のみ
で引っ張る場合に比べて、シート部材のコックリングを
より確実に防止する。
【0018】また、第1および第2搬送力付与手段のう
ち少なくとも一方を、幅方向に移動可能にするのが望ま
しい。すなわち、シート部材の幅に応じて適切な位置
(シート部材の端部近傍)にて搬送方向推力および幅方
向推力を付与して、シート部材の幅方向全体にわたって
コックリングを防止する。
【0019】そして、以上のように構成されるシート搬
送装置を記録装置に用いれば、印字ヘッドとシート部材
(用紙)との間の距離が用紙のコックリングによって変
動することがなくなり、高品位の印字を得ることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1には、本発明の第1実施形態であ
るインクジェット記録装置の概略を示しており、この図
中で図8と同じ部分については、図8と同符号を付して
説明に代える。また、振動体100は図13等において
説明した振動体と同じものであるが、本実施形態では、
図2および図3に示すように、用紙Pの幅方向両側にそ
れぞれ一対の振動体100を配設している。なお、図2
は、図1におけるB方向から見た用紙搬送機構の構成お
よび用紙Pに作用する推力を示している。また、図3
は、用紙搬送機構の正面図である。
【0021】図2から分かるように、両側の振動体10
0,100に振動波が生じると、用紙Pは、両振動体1
00の領域c内の直線部分から搬送方向推力Gを受け
る。また、用紙Pは、図中右側の第1振動体100の領
域c内の円弧部分から搬送方向推力Nと、右方向(すな
わち、幅方向外方)への推力Mrとを受ける。この右方
向推力Mrによって、用紙Pは左方向(すなわち、幅方
向内方)への移動が規制されることになる。
【0022】一方、用紙Pは、図中左側の第2振動体1
00の領域c内の円弧部分から搬送方向推力Nと、左方
向(すなわち、幅方向外方)への推力Mlとを受ける。
この左方向推力Mlによって、左方向への移動が規制さ
れた(言い換えれば、右端部分にて右方向推力Mrを受
ける)用紙Pは左右方向に引っ張られるため、図4に示
すように用紙Pのコックリングが確実に防止される。
【0023】なお、第1および第2振動体100,10
0の厚さは薄いため、図1に示すように、これら振動体
100,100を印字部に近接させて配設することがで
きる。このため、両振動体100,100が印字部に対
して搬送方向前方に配設されていても、用紙Pの印字部
に位置する部分のコックリングをも十分に防止すること
ができる。なお、各振動体100は、搬送方向に延びる
直接部分により用紙Pを支持するため、図8等において
説明した拍車905は不要である。
【0024】このように構成された用紙搬送機構によ
り、給紙トレイ900から矢印A方向に搬送される用紙
Pには、印字部において印字ヘッド8からインク滴が吐
出され、記録装置の外部から入力された画像情報に応じ
た印字が行われる。
【0025】ここで、用紙Pへの印字時には、前述のよ
うに用紙Pの印字部に位置する部分にコックリングがな
いため、印字ヘッド8と用紙Pとの間隔を、用紙Pのい
ずれの場所においても所定間隔に維持することができ
る。このため、印字ヘッド8として用紙Pとの間隔にか
かわらずインクを高精度で着弾させることができるもの
を用いたり、用紙にインク受容層を設けたり用紙に高剛
性基材を用いたりすることなく、高品位の印字を得るこ
とができる。
【0026】また、用紙Pの搬送は、印字ヘッド8が有
するノズル数に応じた幅に対応するステップ動作となる
が、本実施形態では、用紙Pと振動体100の摩擦材1
06とが接触する部分のみが唯一の稼働部であるため、
従来のステップモータおよびローラからなる用紙搬送機
構を用いる場合に比べて、稼働音ははるかに小さい。な
お、図14に示したエンコーダ102を用いて各振動体
100の作動を制御すれば、用紙Pの停止位置や搬送量
を高い精度で制御することができる。
【0027】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態である記録装置の用紙搬送機構を示しており、本
実施形態では、第2振動体100を後述する移動ユニッ
ト30によって用紙Pの幅方向に移動可能に構成してい
る。
【0028】移動ユニット30は、第2振動体100を
支持する支持台37と、この支持台37に設けられた案
内孔に挿入されたリードスクリュー31と、支持台37
に固着され、リードスクリュー31の溝に嵌合するピン
36とを有する。リードスクリュー31には、図示しな
いステップモータ等の駆動源の駆動力がギヤ33,34
を介して伝達される。
【0029】このように構成された移動ユニット30で
は、リードスクリュー31が回転すると、このリードス
クリュー31の溝に係合したピン36を介して支持台3
7および第2振動体100がリードスクリュー31の軸
方向、すなわち図中の左右方向に押されて移動する。移
動方向の切換えは、リードスクリュー31の回転方向の
切換えによって行う。
【0030】このように第2振動体100を用紙Pの幅
方向に移動可能にすることにより、本発明の用紙搬送機
構を種々のサイズの用紙Pに適用することができる。例
えば、用紙Pの幅がSからTに広くなった場合には、移
動ユニット30により第2振動体100を距離(T−
S)だけ左方向に移動させれば、用紙Pの端部と第2振
動体100の直線部分との距離qを変えずに、幅Tの用
紙Pを使用することができる。このように、用紙Pの幅
にかかわらず両振動体100,100を用紙Pの端部近
傍に位置させることができるので、どのようなサイズの
用紙Pについてもその幅方向全体にわたってコックリン
グを防止することができる。
【0031】なお、従来のステップモータおよびローラ
からなる用紙搬送機構を用いる場合に比べて、稼働音を
小さくすることができ、またエンコーダ102を用いて
用紙Pの停止位置や搬送量を高い精度で制御することが
できる点は、第1実施形態のものと同様である。
【0032】(第3実施形態)図6には、本発明の第3
実施形態である記録装置の用紙搬送機構を示している。
第1および第2実施形態では、用紙Pを挟む一対の振動
体100,100からなる搬送力付与手段を用紙Pの幅
方向両側に配設したが、本実施形態では、振動体100
と板ばね41とからなる搬送力付与手段を、用紙Pの幅
方向両側に設けて構成している。
【0033】図6(a)は、上記搬送力付与手段の側面
図であり、同図(b)は、上記搬送力付与手段の正面図
である。これらの図から分かるように、用紙Pの上側に
振動体100が配設され、用紙Pの下側に板ばね41が
配設されている。板ばね41は、水平方向に平行に延び
る2つの直線部分とこれら直線部分の端部同士をつなぐ
2つの円弧部分とから長楕円形状に形成されており、直
線部分によって用紙Pを下側から振動体100に押圧し
ている。
【0034】このような構成の用紙搬送機構において
も、図2において説明したのと同様に、用紙Pには幅方
向への引張り力が作用してコックリングが防止されるた
め、これを記録装置に用いれば、高品位の印字が得られ
る。また、用紙Pと振動体100の摩擦材106および
板バネ41の直線部分とが接触する部分のみが唯一の稼
働部であるため、ステップモータおよびローラからなる
用紙搬送機構に比べて稼働音を小さくすることができ
る。
【0035】なお、本実施形態では、用紙Pの上側に振
動体100を配設し、下側に板ばね41を配設した場合
について説明したが、これらの上下関係は逆であっても
さし支えない。
【0036】(第4実施形態)図7には、本発明の第4
実施形態である記録装置の用紙搬送機構を示している。
第1〜第3実施形態では、用紙Pの幅方向両側に振動体
100を配設したが、本実施形態では、第1〜第3実施
形態における第1振動体100を、一対のローラ51,
51に置き換えている。
【0037】ローラ51,51は、これらの間に用紙P
を挟んだ状態で、用紙Pに搬送方向推力を付与する。用
紙Pは、ローラ51,51との摩擦により幅方向内方
(および外方)への移動が規制される。
【0038】一方、用紙Pは、第1実施形態にて説明し
たのと同様に、図中左側に設けられた振動体100から
搬送方向推力G,Nと、左方向(すなわち、幅方向外
方)への推力Mlとを受けるため、この左方向推力Ml
によって、左方向への移動が規制された用紙Pは左右方
向に引っ張られることとなり、用紙Pのコックリングが
確実に防止される。
【0039】そして、このような構成の用紙搬送機構を
記録装置に用いれば、上述の各実施形態と同様に、高品
位の印字が得られる。なお、本実施形態では、ローラ5
1,51による搬送方向推力と振動体100による搬送
方向推力とが等しくなるように制御することが必要であ
る。
【0040】なお、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0041】しかも、本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等、種々の形態の事務機器や工業用生産機器
等に適用できる。
【0042】(実施形態と請求の範囲との関係)上記実
施形態における第1振動体100およびローラ51は、
請求の範囲にいう第1搬送力付与手段に相当し、上記実
施形態における第2振動体100は、請求の範囲にいう
第2搬送力付与手段に相当する。
【0043】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、第1搬送力付与手段により、シート部材に搬送方向
への推力を付与するとともに、このシート部材の幅方向
内方への移動を規制し、第2搬送力付与手段(振動体)
により搬送方向への推力と幅方向外方への推力とを付与
するようにしている。このため、本発明を用いれば、第
1搬送力付与手段と第2搬送力付与手段との間で、シー
ト部材を幅方向に引っ張りながら搬送方向に搬送するこ
とができ、シート部材のコックリングを確実に防止する
ことができる。このため、このようなシート搬送装置を
記録装置の用紙搬送手段として用いれば、印字ヘッドと
用紙との間の間隔を常に一定に維持することができ、簡
単かつ低コストで高品位の印字を得ることができる。
【0045】なお、上記のシート搬送装置において、第
1搬送力付与手段を第2搬送力付与手段と同構造の振動
体とすれば、第2搬送力付与手段のみで幅方向に引っ張
るよりも大きな力でシート部材を引っ張ることができる
ため、より確実にシート部材のコックリングを防止する
ことができる。
【0046】また、第1および第2搬送力付与手段のう
ち少なくとも一方を、幅方向に移動可能に構成すれば、
シート部材の幅に応じて適切な位置(シート部材の端部
近傍)にて搬送方向推力および幅方向推力を付与するこ
とができ、シート部材の幅にかかわらず、シート部材の
幅方向全体にわたってコックリングを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である記録装置を示す側
面断面図である。
【図2】上記記録装置の用紙搬送機構の平面図(図1に
おけるB方向矢視図)である。
【図3】上記用紙搬送機構の正面図(図1におけるC方
向矢視図)である。
【図4】上記用紙搬送機構における用紙の状態を示す模
式図である。
【図5】本発明の第2実施形態の記録装置の用紙搬送機
構を示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の記録装置の用紙搬送機
構を示す側面図および部分正面図である。
【図7】本発明の第4実施形態の記録装置の用紙搬送機
構を示す正面図である。
【図8】従来の記録装置を示す側面断面図である。
【図9】従来の記録装置の斜視図である。
【図10】従来の記録装置の用紙搬送機構における用紙
の状態を示す模式図である。
【図11】従来の用紙搬送機構の斜視図である。
【図12】従来の用紙搬送機構の平面図(図8における
B方向矢視図)および正面図(図8におけるC方向矢視
図)である。
【図13】振動体(振動波搬送手段)の斜視図である。
【図14】用紙送り量の検出部の構成図である。
【符号の説明】
8 印字ヘッド 30 移動ユニット 41 板ばね 51 ローラ 100 振動体 P 用紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート部材の幅方向両側に配設された第
    1搬送力付与手段および第2搬送力付与手段により前記
    シート部材を前記幅方向に直交する搬送方向に搬送する
    シート搬送装置において、 前記第1搬送力付与手段は、前記シート部材に前記搬送
    方向への推力を付与するとともに、このシート部材の前
    記幅方向内方への移動を規制し、 前記第2搬送力付与手段は、弾性体に進行性振動波を生
    じさせ、前記弾性体に接触した前記シート部材に前記搬
    送方向への推力と前記幅方向外方への推力とを付与する
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1搬送力付与手段は、前記第2搬
    送力付与手段と同じ構造であることを特徴とする請求項
    1に記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2搬送力付与手段のう
    ち少なくとも一方を、前記幅方向に移動可能にしたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のシート搬送装置を有することを特徴とする記録装置。
JP19215695A 1995-07-27 1995-07-27 シート搬送装置およびこれを用いた記録装置 Pending JPH0940229A (ja)

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