JPH0940204A - シート材搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材搬送装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH0940204A
JPH0940204A JP7186892A JP18689295A JPH0940204A JP H0940204 A JPH0940204 A JP H0940204A JP 7186892 A JP7186892 A JP 7186892A JP 18689295 A JP18689295 A JP 18689295A JP H0940204 A JPH0940204 A JP H0940204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
belt
image
sheet
conveying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7186892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hirai
平井  宏
Makoto Kitahara
誠 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7186892A priority Critical patent/JPH0940204A/ja
Publication of JPH0940204A publication Critical patent/JPH0940204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用するシート材のサイズ、厚さ、状態の如
何にかかわらず、安定した状態でシート材の搬送を行う
こと。 【解決手段】 シート材を搬送するためのシート材搬送
装置において、プーリ間に張架された無端ベルトを回転
駆動してシート材を搬送する搬送手段と、前記無端ベル
トがなすシート材搬送路を変形させるベルト変形手段
と、前記無端ベルトにシート材を押し付ける方向に風を
送る送風手段と、前記ベルト変形手段及び前記送風手段
の駆動を制御する制御手段とを有し、前記ベルト変形手
段及び前記送風手段は、使用するシート材の特性に応じ
て前記制御手段によって駆動制御されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を搬送す
るシート材搬送装置及びこのシート材搬送装置を備える
画像形成装置に関し、更に詳しくは転写手段と定着手段
との間におけるシート材搬送手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やレーザービーム
プリンタ等の画像形成装置では、ドラム形状の像担持体
に形成された像を転写部においてシート材に転写し、該
転写像を定着部においてシート材に定着し、前記シート
材に可視画像を形成するようになっている。この画像形
成装置において、転写部から定着部へのシート材の搬送
は、転写部と定着部との間にベルト状の搬送装置を設け
て行っている。この搬送装置は上流・下流一対の搬送プ
ーリの外側に懸回されたエンドレスの搬送ベルトと、該
搬送ベルトの一部を前記転写部と定着部とを結ぶ直線よ
り上方へ突出させるガイド部材と、該搬送ベルトにシー
ト材を押し付ける方向に風を送るファンとにより構成さ
れており、ファンからの送風によってシート材を搬送ベ
ルトに押し付けて、これによりシート材に搬送ベルトの
搬送力を作用させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記構成を更
に発展させたものであり、その目的とするところは、使
用するシート材のサイズ、厚さ、状態の如何にかかわら
ず、安定した状態でシート材の搬送を行うことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シート材を搬送するための
シート材搬送装置において、プーリ間に張架された無端
ベルトを回転駆動してシート材を搬送する搬送手段と、
前記無端ベルトがなすシート材搬送路を変形させるベル
ト変形手段と、前記無端ベルトにシート材を押し付ける
方向に風を送る送風手段と、前記ベルト変形手段及び前
記送風手段の駆動を制御する制御手段とを有し、前記ベ
ルト変形手段及び前記送風手段は、使用するシート材の
特性に応じて前記制御手段によって駆動制御されている
ことを特徴とする。
【0005】具体的には前記ベルト変形手段は、使用す
るシート材のサイズ、厚さに応じて、前記無端ベルトが
なすシート材搬送路を、シート材搬送方向と略平行な状
態或いはシート材搬送方向に対して山形に突出した状態
に変形させることを特徴とし、また前記送風手段は、使
用するシート材のサイズ、厚さに応じて、前記無端ベル
ト上のシート材への送風量、送風タイミングを変化さ
せ、或いは前記無端ベルト上のシート材への送風方向を
変化させることを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、前記ベルト変形手段及
び前記送風手段が、使用するシート材の特性に応じて制
御手段によって駆動制御されているため、更に具体的に
は前記ベルト変形手段が使用するシート材のサイズ、厚
さに応じて前記無端ベルトがなすシート材搬送路をシー
ト材搬送方向と略平行な状態或いはシート材搬送方向に
対して山形に突出した状態に変形させるため、或いは前
記送風手段がシート材のサイズ、厚さに応じて前記無端
ベルト上のシート材への送風量、送風タイミング、或い
は送風方向を変化させるため、使用するシート材の特性
にかかわらず、即ち小サイズのシート材或いはカールの
付いたシート材であっても、常に安定した状態でシート
材の搬送を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕次に本発明を適用したシート材搬送装
置及びこれを備える画像形成装置について図面を参照し
て具体的に説明する。図1は本発明を適用したシート材
搬送装置を備える画像形成装置の模式説明図、図2は転
写装置と定着装置との間に配設したシート材搬送装置の
断面図、図3は転写装置と定着装置の間に配設したシー
ト材搬送装置の斜視図、図4は本発明に係るシート材搬
送装置を備えた画像形成装置の動作を表すフローチャー
ト、図5は画像形成装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【0008】尚、本実施形態では説明の順序として、先
ず画像形成装置全体の概略構成を説明し、次に本発明に
係るシート材搬送装置の構成について説明する。
【0009】{画像形成装置の全体構成}先ず図5を参
照して画像形成装置の概略構成について説明する。尚、
本実施形態では画像形成装置として、電子写真プロセス
を利用したフルカラー複写機を例示している。
【0010】上記カラー複写機は、装置上部に原稿の画
像を読み取るデジタルカラー画像リーダ部を備え、装置
下部に前記リーダ部で読み取った画像をシート材上に可
視化するデジタルカラー画像プリンタ部を備えている。
【0011】上記リーダ部では、原稿Gを原稿台ガラス
1上に載せ、露光ランプ2により露光走査することによ
り、原稿Gからの反射光像をレンズ3によりフルカラー
センサ4に集光し、カラー色分解画像信号を得る。そし
て、前記画像信号は増幅回路(不図示)を経て、ビデオ
処理ユニット(不図示)にて処理を施され、プリンタ部
に転送される。
【0012】上記プリンタ部では、像担持体である感光
体ドラム5が矢印方向に回転自在に支持されており、該
感光体ドラム5の周囲には電子写真プロセス手段として
の一次帯電器6、色の異なる4個の現像器7Y,7C,
7M,7Bk、クリーニング器8、及び転写装置9、レ
ーザ露光光学系10、前露光ランプ11、電位センサ12、ド
ラム上光量検知手段13が配置されている。
【0013】上記レーザー露光光学系10において、前記
リーダ部からの画像信号は、レーザー出力部にて光信号
に変換され、該変換されたレーザー光がポリゴンミラー
10aで反射され、レンズ10b及びミラー10cを通って感
光ドラム5の周面に投影される。画像形成時には、前記
感光ドラム5を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で
除電した後の該感光ドラム5を一次帯電器6により一様
に帯電させて、各分解色ごとに光像Eを照射して静電潜
像を形成する。
【0014】次に、所定の現像器を動作させて、感光体
ドラム5上の潜像を現像し、感光体ドラム5上に樹脂を
基体としたトナー画像を形成する。この現像器7Y,7
C,7M,7Bkは、偏心カム14Y,14C,14M,14B
kの動作により各分解色に応じて択一的に感光体ドラム
5に接近するように構成されている。
【0015】上記感光体ドラム5上のトナー画像は、転
写装置9によってシート材S上に転写される。この転写
装置9へのシート材Sの供給は、シート搬送系15によっ
てシートカセット16,16a,16bから選択的に供給され
る。
【0016】上記シートカセット16には比較的小サイズ
(B5,A4等)のシート材Sが収容されており、装置
最下部のシートカセット16a,16bには比較的大サイズ
(B4,A3等)のシート材Sが収容されている。
【0017】上記シート搬送系15は、シートカセット1
6,16a,16bに収容されたシート材Sをピックアップ
ローラ15a及び分離ローラ対15bで選択的に一枚ずつ分
離給送し、搬送ローラ対15cでカール付与手段15dへ送
り込み、カール付与後レジストローラ対15eでタイミン
グを合わされて転写装置9へ供給される。前記カール付
与手段15dは、図1に示すように大径の搬送ローラ15d1
に対して小径の加圧ローラ15d2,15d3が当接しており、
その間を通るシート材Sが搬送ローラ15d1に巻き付けら
れて上に凸のカール付け(上カール)がなされる。これ
によって後述する転写装置9の転写ドラム9aの周面に
巻き付き易い状態となる。
【0018】上記転写装置9は、転写ドラム9a、転写
帯電器9b、シート材Sを転写ドラム9aに静電吸着さ
せるための吸着帯電器9c、該吸着帯電器9cと対向配
置された吸着ローラ9g、内側帯電器9d、外側帯電器
9eを有し、回転駆動されるように軸支された転写ドラ
ム9aの周面には誘電体からなる担持シート9fが円筒
状に張設されている。上記担持シート9fはポリカーボ
ネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0019】従って、上記シート材搬送系15によって供
給されたシート材Sは、吸着帯電器9cと吸着ローラ9
gにて転写ドラム9aの周面に設けられた担持シート9
fに静電吸着され、転写ドラム9aに巻き付いた状態で
転写ドラム9aと共に回転する。そして、この転写ドラ
ム9aの周面に静電吸着されたシート材Sの周面に転写
帯電器9bによって感光体ドラム5上のトナー画像が転
写される。
【0020】尚、ここでフルカラー画像或いは多色画像
を形成する場合には、上述の如き画像形成動作を繰り返
し、前記転写ドラム9aに静電吸着された同一のシート
材S上に所望数のトナー画像を重ね転写する。また転写
後、感光体ドラム5の表面に残留したトナーはクリーニ
ング器8によって除去され、再度画像形成工程に供す
る。
【0021】また、上記転写ドラム9aの担持シート9
f上のトナーの飛散付着、シート材Sへのオイルの付着
等を防止するために、ファーブラシ9iに対向するバッ
クアップブラシ9jや、オイル除去ローラ9kに対向す
るバックアップブラシ9lの作用により清掃を行う。こ
のような清掃は画像形成前若しくは画像形成後に行い、
またジャム(紙詰まり)発生時には随時行う。
【0022】更に、本実施形態においては、所望のタイ
ミングで偏心カム9mを動作させ、転写ドラム9aと一
体化しているカムフォロワ9nを作動させることによ
り、担持シート9fと感光ドラム5とのギャップを任意
に設定可能な構成としている。例えば画像形成スタンバ
イ中又は電源OFF時には、転写ドラム9aと感光ドラ
ム5との間隔を離す。
【0023】上述の如くしてトナー画像の転写が終了し
たシート材Sは、図1及び図5に示すように分離爪17
a、分離押し上げコロ17b、及び分離帯電器9hの作用
により転写ドラム9aの担持シート9fの外周面から引
き剥がされ、分離ガイド17cにてシート材搬送装置20へ
導かれ、該シート材搬送装置20により定着装置18へ搬送
され、定着入口ガイド18cに案内されて定着ローラ18a
と加圧ローラ18bとの圧接部に侵入して挟持搬送され、
該圧接部通過過程で加熱・加圧され、画像が定着され
る。画像定着がなされたシート材Sは排出トレイ19上に
排出される。
【0024】ここで、前記シート材Sの両面に画像を形
成する場合には、定着装置18から排出された後、搬送パ
ス切替ガイド15fによって搬送縦パス15gに案内され
る。該搬送縦パス15gに案内されたシート材Sは反転ロ
ーラ15hの正転により反転パス15iに導かれる。その
後、シート材Sは反転ローラ15hの逆転により送り込ま
れた際の後端を先頭にして送り込まれた方向とは反対向
きに搬送され、中間トレイ15jに収容される。そして、
シート搬送系15の再給送部によって再び画像形成部に送
り込まれ、上述した画像形成工程によってもう一方の面
に画像が形成され、画像形成後排出トレイ19上に排出さ
れる。
【0025】尚、片面(第1面)に画像形成がなされた
シート材Sを一旦排出トレイ19上へ排出させ、そのシー
ト材Sの他方の面(第2面)を上向きにして手差し給送
部15kから手差し給送ローラ15lで装置内へ再導入し、
前記シート材Sの第2面に画像を形成することも可能で
ある。
【0026】また、上記4色の色分解トナー画像の形成
順序は上述した順序に限定されるものではない。また、
白黒画像コピーの場合はブラック現像器7Bkのみが動
作する。更に白黒画像の両面コピーモードや、シート材
の一方の面はカラー画像とし、他方の面は白黒画像とす
る画像形成モードも選択できる。
【0027】(シート材搬送装置の構成)次に前記転写
装置9と定着装置18との間に配置したシート材搬送装置
20の構成について図面を参照して説明する。
【0028】上記シート材搬送装置20は図1に示すよう
に、前後一対の搬送プーリ20a,20bと、該搬送プーリ
対20a,20bの間に配設した搬送ガイド20cと、搬送プ
ーリ対20a,20bの外側に懸回した弾性を有する無端ベ
ルト20d(以下「搬送ベルト」という)と、該搬送ベル
ト20dの形状を変化させるベルト変形手段20eと、搬送
ベルト20dにシート材Sを押し付ける方向に風を送る送
風手段20fとにより構成されており、装置本体内の駆動
機構(不図示)から前記搬送プーリ20a,20bに駆動力
が伝達されて搬送ベルト20dがシート材搬送方向に回転
駆動される。
【0029】そして、本発明に係るシート材搬送装置20
は、使用するシート材の特性及び画像モードに応じて、
上記ベルト変形手段20e及び上記送風手段20fの駆動が
制御されている。
【0030】上記ベルト変形手段20eは、図2及び図3
に示すように突き当てローラ20e1と、該突き当てローラ
20e1を支持し前記搬送ガイド20cに軸20e2を中心に回動
可能に支持されたリンク20e3と、該リンク20e3を図2の
右方向に引っ張っているバネ20e4と、該リンク20e3をス
プリングピン20e5を用いて図2の左方向に引っ張ること
ができるソレノイド20e6と、該ソレノイド20e6のON,
OFF制御を行う制御手段としてのマイクロプロセッサ
20e7(MP)とにより構成されている。尚、前記20e4の
他端はフック20e8に支持されている。
【0031】そして、上記ベルト変形手段20eは、使用
するシート材Sの特性(サイズ、厚さ)及び画像モード
に応じて、前記搬送ベルト20dがなすシート材搬送路が
シート材搬送方向と略平行な状態或いはシート材搬送方
向に対して山形に突出した状態になるように、前記制御
手段としてのマイクロプロセッサ20e7によって駆動を制
御されている。
【0032】即ち、上記ベルト変形手段20eは、通常
(ソレノイドOFF時)、リンク20e3がバネ20e4に引っ
張られて突き当てローラ20e1が図2の実線位置にあるた
め、前記搬送ベルト20dがなすシート材搬送路は転写部
Tと定着部Fとを結ぶ直線と略平行な状態(以下「状態
1」という)になっている。ここで、前記ソレノイド20
e6がONすると、前記リンク20e3がバネ20e4の引張力に
抗して図2の左方向に引っ張られて突き当てローラ20e1
が図2の破線位置に移動するため、前記搬送ベルト20d
がなすシート材搬送路は分離部Tと定着部Fとを結ぶ直
線よりも上方へ突出した山形状態(以下「状態2」とい
う)になる。尚、本実施形態でいう分離部Tとは転写ド
ラム9aによるシート材Sへの搬送力がなるなるまでの
点(分離爪17aと転写ドラム5aの担持シート5fとの
接触点)であり、定着部Fとは定着ローラ18aと加圧ロ
ーラ18bとの圧接部(ニップ部)である。
【0033】次に上記構成のシート材搬送装置20の動作
について図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0034】先ず、使用するシート材Sのサイズにより
搬送ベルト20dの形状が変化する場合について説明す
る。ステップS15において使用するシート材Sの搬送方
向の長さLが前記分離部Tと定着部Fの間の距離L0
比較してL>L0 の大サイズの場合には、前記ベルト変
形手段20eは駆動せず搬送ベルト20dがなすシート材搬
送路は状態1のままとなり、ステップS19に進む。これ
は、シート材後端が分離部Tから離れて搬送力がなくな
った時には既にシート材先端が定着部Fに到達してお
り、シート材搬送装置20による搬送力が小さくてもシー
ト材Sを確実に搬送できるからである。
【0035】そして、ステップS15において使用するシ
ート材Sの搬送方向の長さLが前記分離部Tと定着部F
の間の距離L0 と比較してL<L0 の小サイズの場合に
は、ステップS16,S17を介してステップS18にて前記
マイクロプロセッサ20e7によりベルト変形手段20eが駆
動される。即ち、突き当てローラ20e1がソレノイド20e6
の駆動によって上方に持ち上げられ、搬送ベルト20dが
図2の破線位置に移動して状態2の形状に変形され、更
に送風手段20fが駆動されシート材Sの上面に適量の送
風が行われる。これにより、シート材Sは搬送ベルト20
dによる十分な搬送力で転写装置9から定着装置18へ確
実に搬送される。
【0036】尚、シート材Sのサイズは、ステップS12
において不図示のシート材検知手段によって自動検知
(ステップS14)され、或いは不図示のユーザ入力手段
から入力(ステップS13)され、この検知情報が前記マ
イクロプロセッサ20e7へ転送される。
【0037】次に、使用するシート材Sの厚さにより搬
送ベルト20dの形状が変化する場合について説明する。
前述したようにステップS15においてシート材Sのサイ
ズがL<L0 の場合でも、ステップS16においてシート
材Sの厚さが厚い場合(本実施形態では坪量tが120g/m
2 以上)には、前記ベルト変形手段20eはシート材先端
の定着部Fへの侵入方向を良好にするために駆動せず、
搬送ベルト20dがなすシート材搬送路は状態1のままと
なり、ステップS17へ進む。これは、シート材Sの厚さ
が厚いと腰が強く上カールしにくいためであり、この場
合シート材Sは搬送ベルト20dを山形にまたがる程度が
十分に小さく、搬送ベルト20dの搬送力は十分に伝えら
れる。
【0038】そして、前述したようにステップS15にお
いてシート材SのサイズがL<L0の場合でも、ステッ
プS16においてシート材Sの厚さが薄い場合(本実施形
態では坪量tが120g/m2 未満)には、ステップS18にて
前記マイクロプロセッサ20e7によりベルト変形手段20e
が駆動される。即ち、搬送ベルト20dが図2の破線位置
に移動して状態2の形状に変形され、更に送風手段20f
が駆動されシート材Sの上面に適量の送風が行われる。
これにより、シート材Sは搬送ベルト20dによる十分な
搬送力で転写装置9から定着装置18へ確実に搬送され
る。
【0039】尚、シート材Sの厚さは、ステップS12に
おいて不図示のユーザ入力手段から入力(ステップS1
3)され、或いは不図示の光反射型センサ等によりシー
ト材通過時のローラ対の軸の離間量が自動的に読み取ら
れ(ステップS14)、この検知情報が前記マイクロプロ
セッサ20e7へ転送される。
【0040】最後にステップS11にて入力された画像モ
ードにより搬送ベルト20dの形状が変化する場合につい
て説明する。前述したようにシート材SのサイズがL<
0、シート材Sの厚さが厚い(本実施形態では坪量t
が120g/m2 以上)場合で、更にステップS17において画
像モードが片面の場合には、前記ベルト変形手段20eは
シート材先端の定着部Fへの侵入方向を良好にするため
に駆動せず、搬送ベルト20dがなすシート材搬送路は状
態1のままとなり、ステップS19へ進む。
【0041】そして、前述したようにシート材Sのサイ
ズがL<L0 、シート材Sの厚さが厚い(本実施形態で
は坪量tが120g/m2 以上)場合でも、ステップS17にお
いて画像モードが両面2面目の場合には、ステップS18
にて前記マイクロプロセッサ20e7によりベルト変形手段
20eが駆動される。即ち、搬送ベルト20dが図2の破線
位置に移動して状態2の形状に変形され、更に送風手段
20fが駆動されシート材Sの上面に適量の送風が行われ
る。これは、両面2面目の場合はシート材Sの片面(下
面)に定着画像がのっており、トナーとシート材との熱
収縮の違いにより一般的に上カール(非画像面側に凸
状)した形状となり易いからである。従って、前記シー
ト材Sは搬送ベルト20dを山形にまたがる程度が大きい
ので、前記搬送ベルト20dを前述したように変形し、且
つシート材上面に適量の風を送ることで十分な接触搬送
力をシート材に伝える必要がある。これにより、シート
材Sは搬送ベルト20dによる十分な搬送力で転写装置9
から定着装置18へ確実に搬送される。
【0042】〔第2実施形態〕次に本発明を適用したシ
ート材搬送装置を備える画像形成装置の第2実施形態に
ついて、図6〜図8を参照して具体的に説明する。図6
は本実施形態に係るシート材搬送装置の斜視図、図7は
搬送ベルトの動作状態を示す模式断面図、図8はシート
材搬送装置の動作の流れを表すフローチャートである。
本実施形態において、シート材搬送装置以外の画像形成
装置の構成は前述した実施形態は略同等であるため、そ
の説明は省略し、ここでは本発明の特徴であるシート材
搬送装置について説明する。尚、前述した実施形態と同
等の機能及び構成を有する部材には同一符号を付してい
る。
【0043】本実施形態に係るシート材搬送装置20は図
6及び図7に示すように、前後一対の搬送プーリ20a,
20bと、該搬送プーリ対20a,20bの間に配設した搬送
ガイド20cと、搬送プーリ対20a,20bの外側に懸回し
た搬送ベルト20dと、該搬送ベルト20dの形状を変化さ
せるベルト変形手段20gと、搬送ベルト20dにシート材
Sを押し付ける方向に風を送る送風手段20fとにより構
成されており、装置本体内の駆動機構(不図示)から前
記搬送プーリ20a,20bに駆動力が伝達されて搬送ベル
ト20dがシート材搬送方向に回転駆動される。
【0044】上記ベルト変形手段20gは、図6及び図7
に示すようにカム20g1と、該カム20g1の回転中心軸20g2
と、該カム20g1の回転中心軸20g2と同軸上に設けられた
ギア20g3と、該ギア20g3と噛合するギア20g4を有し前記
カム20g1を回転させるステッピングモータ20g5と、該ス
テッピングモータ20g5の回転角度を制御する制御手段と
してのマイクロプロセッサ(不図示)とにより構成され
ている。
【0045】そして、上記ベルト変形手段20gは、使用
するシート材Sの特性(サイズ、厚さ)及び画像モード
に応じて、前記搬送ベルト20dがなすシート材搬送路が
図7(a)に示す状態、図7(b)に示す状態、或いは
図7(c)に示す状態になるように、前記制御手段とし
てのマイクロプロセッサによって駆動を制御されてい
る。
【0046】次に上記構成のシート材搬送装置20の動作
について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0047】先ず、使用するシート材Sのサイズにより
搬送ベルト20dの形状が変化する場合について説明す
る。ステップS25において使用するシート材Sの搬送方
向の長さLが前記分離部Tと定着部Fの間の距離L0
比較してL>L0 の大サイズの場合には、ステップS28
に進み前記ベルト変形手段20eを駆動して搬送ベルト20
dがなすシート材搬送路を図7(a)に示す状態にす
る。即ち、不図示のマイクロプロセッサによりステッピ
ングモータ20g5を駆動してカム20g1のa面を搬送ベルト
20dに突き当てる。上記条件のときに搬送ベルト20dが
なすシート材搬送路を図7(a)に示す状態としたの
は、シート材後端が分離部Tから離れて搬送力がなくな
った時には既にシート材先端が定着部Fに到達してお
り、シート材搬送装置20による搬送力が小さくてもシー
ト材Sを確実に搬送できるからである。
【0048】そして、ステップS25において使用するシ
ート材Sの搬送方向の長さLが前記分離部Tと定着部F
の間の距離L0 と比較してL<L0 の小サイズの場合に
は、上記ベルト変形手段20gを駆動してステップS26に
てシート材Sの厚さに応じて、或いはステップS27にて
画像モードに応じて、上記搬送ベルト20dがなすシート
材搬送路を図7(b)に示す状態に、或いは図7(c)
に示す状態にする。尚、これについては後述する。
【0049】尚、シート材Sのサイズは、前述した実施
形態と同様にステップS22において不図示のシート材検
知手段によって自動検知(ステップS24)され、或いは
不図示のユーザ入力手段から入力(ステップS23)さ
れ、この検知情報が前記マイクロプロセッサへ転送され
る。
【0050】次に、使用するシート材Sの厚さにより搬
送ベルト20dの形状が変化する場合について説明する。
前述したようにステップS25において使用するシート材
SのサイズがL<L0 の場合で、ステップS26において
シート材Sの厚さが厚い場合(本実施形態では坪量tが
120g/m2 以上)には、ステップS27を介してステップS
30にて前記ベルト変形手段20gを駆動して搬送ベルト20
dがなすシート材搬送路を図7(b)に示す状態にす
る。即ち、マイクロプロセッサによりステッピングモー
タ20g5を駆動してカム20g1のb面を搬送ベルト20dに突
き当て、本実施形態では搬送ベルト20dを約2mm程度
持ち上げている。その結果、前記搬送ベルト20dは分離
部Tと定着部Fを結んだ直線(図中一点鎖線)よりも若
干上方に突出した状態となる。更に前記送風手段20fを
駆動してシート材Sの上面に適量の送風を行う。上記条
件のときに搬送ベルト20dがなすシート材搬送路を図7
(b)に示す状態としたのは、シート材Sの厚さが厚い
と腰が強く上カールしにくいためであり、この場合シー
ト材Sが搬送ベルト20dを山形にまたがる程度は小さ
く、搬送ベルト20dの搬送力はシート材Sに十分に伝え
られ、シート材先端の定着部Fへの侵入角度が良好にな
る。
【0051】そして、ステップS25において使用するシ
ート材SのサイズがL<L0 の場合で、ステップS26に
おいてシート材Sの厚さが薄い場合(本実施形態では坪
量tが120g/m2 未満)には、ステップS29に進み前記ベ
ルト変形手段20gを駆動して搬送ベルト20dがなすシー
ト材搬送路を図7(c)に示す状態にする。即ち、マイ
クロプロセッサによりステッピングモータ20g5を駆動し
てカム20g1のc面を搬送ベルト20dに突き当てる。上記
条件の場合、シート材Sは大きく上カールし、搬送ベル
ト20d上に大きく山形にまたがるので、本実施形態では
搬送ベルト20dを約4mm程度持ち上げて、分離部Tと
定着部Fを結んだ直線(図中一点鎖線)よりも上方に大
きく突出させている。更に送風手段20fが駆動されシー
ト材Sの上面に適量の送風が行われる。これにより、シ
ート材Sは搬送ベルト20dによる十分な搬送力で転写装
置9から定着装置18へ確実に搬送される。
【0052】最後にステップS21にて入力された画像モ
ードにより搬送ベルト20dの形状が変化する場合につい
て説明する。前述したようにシート材SのサイズがL<
0、シート材Sの厚さが厚い(本実施形態では坪量t
が120g/m2 以上)場合で、ステップS27において画像モ
ードが両面2面目の場合には、ステップS29に進み前記
ベルト変形手段20gを駆動して搬送ベルト20dがなすシ
ート材搬送路を図7(c)に示す状態にし、更に前記送
風手段20fを駆動してシート材Sの上面に適量の送風を
行う。これは、両面2面目の場合はシート材Sの片面
(下面)に定着画像がのっており、トナーとシート材と
の熱収縮の違いにより一般的に上カールした形状(非画
像面側に凸状)になり易いからであり、特にカラーコピ
ーの場合に顕著である。従って、前記シート材Sは搬送
ベルト20dを山形にまたがる程度が大きいので、前記搬
送ベルト20dを前述したように変形し、且つシート材上
面に適量の送風を行うことで十分な接触搬送力をシート
材に伝える必要がある。これにより、シート材Sは搬送
ベルト20dによる十分な搬送力で転写装置9から定着装
置18へ確実に搬送される。
【0053】本実施形態のようにカムを用いることで、
搬送ベルトの形状をシート材の特性、画像モードに応じ
て何段階にも変形することができ、前記条件に応じてよ
り良いシート搬送を安定した状態で行うことができる。
【0054】〔第3実施形態〕次に本発明を適用したシ
ート材搬送装置を備える画像形成装置の第3実施形態に
ついて、図9及び図10を参照して具体的に説明する。図
9は本実施形態に係るシート材搬送装置の模式断面図、
図10はシート材搬送装置の動作の流れを表すフローチャ
ートである。本実施形態において、シート材搬送装置以
外の画像形成装置の構成は前述した実施形態は略同等で
あるため、その説明は省略し、ここでは本発明の特徴で
あるシート材搬送装置について説明する。尚、前述した
実施形態と同等の機能及び構成を有する部材には同一符
号を付している。
【0055】本実施形態に係るシート材搬送装置20は図
9に示すように、前後一対の搬送プーリ20a,20bと、
該搬送プーリ対20a,20bの間に配設した搬送ガイド20
cと、搬送プーリ対20a,20bの外側に懸回した搬送ベ
ルト20dと、該搬送ベルト20dの一部を分離部Tと定着
部Fとを結ぶ直線よりも上方に突出させる突出部材20h
と、搬送ベルト20dにシート材Sを押し付ける方向に風
を送る送風手段20iとにより構成されており、装置本体
内の駆動機構(不図示)から前記搬送プーリ20a,20b
に駆動力が伝達されて搬送ベルト20dがシート材搬送方
向に回転駆動される。
【0056】尚、本実施形態では搬送ベルト20dの形状
を突出部材20hで突出させて固定したままとしている
が、前述した実施形態のようにベルト変形手段を用いて
可変させるように構成しても良いことは言うまでもな
い。
【0057】上記送風手段20iは、ファン20i1と、シャ
ッタ20i2と、該シャッタ20i2の回動中心となるシャッタ
軸20i3と、前記ファン20i1,シャッタ20i2,シャッタ軸
20i3を囲み吸風口、排風口をもつダクト20i4と、前記シ
ャッタ20i2の角度を変更するためにシャッタ軸20i3を回
動する不図示の駆動手段と、該駆動手段の回転角度を制
御する制御手段としてのマイクロプロセッサ(不図示)
とにより構成されている。該送風手段20iの送風量は、
ファン20i1を回し続けたままシャッタ20i2の回動角を変
更することにより調節しており、通常前記シャッタ20i2
は閉じている(図9の実線位置)。
【0058】そして、上記送風手段20iは、使用するシ
ート材Sの特性(サイズ)及び画像モードに応じて前記
制御手段としてのマイクロプロセッサによって送風量、
送風タイミングが制御されている。以下、本実施形態に
係るシート材搬送装置20の動作について図10のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0059】先ず、シート材Sのサイズに応じた送風手
段20iの送風量、送風タイミングの制御について説明す
る。ステップS44,S45において使用するシート材Sの
搬送方向の長さLが分離部Tと定着部Fの間の距離L0
と比較してL<L0 の小サイズの場合には、基本的にス
テップS47に進み前記シャッタ20i2を開け(図9の二点
鎖線位置)、シート材Sを搬送ベルト20dに押し付ける
方向に送風する。ここで、シート材先端が転写ドラム9
aから分離を開始する時間をt=0、シート材の搬送速
度をvp 、距離L0 のうち分離部Tからファン20i1の真
下までの距離をLF (図9参照)とすると、シャッタ20
i2を開けるタイミングはt=LF /vpと設定し、閉め
るタイミングはt=L0 /vp +α(α=誤差)と設定
する。これは、シート材の先後端を風により捲れ上がら
せないで、最低シート材後端が転写ドラム9aから分離
される時からシート材後端が定着部Fに侵入するまでは
シート材を搬送ベルト20dに押し付ける方向に送風する
ためである。これにより、搬送ベルト20dの搬送力が十
分に得られ、シート材Sが安定した状態で搬送される。
【0060】そして、ステップS44において使用するシ
ート材SのサイズがL>L0 の大サイズの場合には、ス
テップS46に進み後述するタイミングで送風する。ま
た、ステップS45において使用するシート材Sのサイズ
がL>L0 の大サイズの場合には、シート材後端が分離
部Tから離れて搬送力がなくなった時には既にシート材
先端が定着部Fに到達しており、搬送ベルト20dの搬送
力が小さくてもシート材Sを確実に搬送できるので送風
の必要なく、ステップS48に進み前記シャッタ20i2は閉
めたままにしておく。
【0061】尚、シート材Sのサイズは、前述した実施
形態と同様にステップS41において不図示のシート材検
知手段によって自動検知され、或いは不図示のユーザ入
力手段から入力され、この検知情報が前記マイクロプロ
セッサへ転送される。
【0062】次に、ステップS42にて入力された画像モ
ードに応じた送風手段20iの送風量、送風タイミングの
制御について説明する。ステップS43において画像モー
ドが片面コピーの場合には、ステップS45に進みシート
材SのサイズがL>L0 の場合にはステップS46に進ん
で前述したようにシャッタ20i2を閉めたままにしてお
き、シート材SのサイズがL<L0 の場合にはステップ
S47に進んで前述した送風量、送風タイミングで送風手
段20iを駆動する。
【0063】そして、ステップS43において画像モード
が両面2面目の場合にはステップS44に進む。ステップ
S44においてシート材SのサイズがL<L0 の場合には
ステップS47に進んで前述した送風量、送風タイミング
で送風手段20iを駆動する。しかしながら、ステップS
43において画像モードが両面2面目の場合で、シート材
SのサイズがL>L0 の場合、更にはシート材Sのサイ
ズがL>L0 であってもL=L0 +β(β=20〜30mm
程度)である場合には、上カール(非画像面側に凸状)
の程度によってはシート材Sが分離部Tから定着部Fに
届かないことが起こり得るだけでなく、上カールにより
定着部Fへの侵入がスムーズにいかず、定着不良、シー
ト材先端折れ等の不具合が発生する可能性がある。そこ
で、上記条件の場合には、既に上カールによりシート材
Sの先端及び後端が送風で捲れ上げられることはないの
で、前記シャッタ20i2を開けるタイミングをt=0(シ
ート材先端分離時)に設定し、閉めるタイミングをt=
(L+L0 )/vp (シート材後端定着部通過直後)に
設定する。このようにシート材分離直後から定着部通過
時まで送風を続けることでシート材Sの上カールをおさ
えられ、搬送ベルト20dの十分な搬送力によってシート
材Sが安定した状態で搬送される。
【0064】〔第4実施形態〕次に本発明を適用したシ
ート材搬送装置を備える画像形成装置の第3実施形態に
ついて、図11及び図12を参照して具体的に説明する。図
11は本実施形態に係るシート材搬送装置の模式断面図、
図12はシート材搬送装置の動作の流れを表すフローチャ
ートである。本実施形態において、シート材搬送装置以
外の画像形成装置の構成は前述した実施形態は略同等で
あるため、その説明は省略する。更に本実施形態に係る
シート材搬送装置20の構成は、送風手段以外の構成も前
述した第3実施形態と同様であるので、その説明は省略
し、ここでは本発明の特徴である送風手段について説明
する。尚、前述した実施形態と同等の機能及び構成を有
する部材には同一符号を付している。
【0065】本実施形態に係る送風手段20jは、ファン
20j1と、シャッタ20j2と、該シャッタ20j2の回動中心と
なるシャッタ軸20j3と、前記ファン20j1,シャッタ20j
2,シャッタ軸20j3を囲み吸風口、排風口をもつダクト2
0j4と、前記シャッタ20j2の角度を変更するためにシャ
ッタ軸20j3を回動する不図示の駆動手段と、前記ファン
20j1の送風方向を決めるフィン20j5と、該フィン20j5の
角度を変更する不図示の駆動手段と、前記両駆動手段の
回転角度を制御する制御手段としてのマイクロプロセッ
サ(不図示)とにより構成されている。前記フィン20j5
は、通常図11の実線位置にあり、不図示の駆動手段によ
って図11の一点鎖線に角度変更可能となっている。また
前記送風手段20jの送風量は、上記実施形態で説明した
ようにファン20j1を回し続けたままシャッタ20j2の回動
角を変更することにより調節しており、通常前記シャッ
タ20j2は閉じている(図11の実線位置)。
【0066】そして、上記送風手段20jは、使用するシ
ート材Sの特性(サイズ)及び画像モードに応じて前記
制御手段としてのマイクロプロセッサによって送風量、
送風タイミング、及び送風方向が制御されている。以
下、本実施形態に係るシート材搬送装置20の動作につい
て図12のフローチャートを用いて説明する。
【0067】先ず、シート材Sのサイズに応じた送風手
段20iの送風量、送風タイミング、送風方向の制御につ
いて説明する。ステップS54において使用するシート材
Sの搬送方向の長さLが分離部Tと定着部Fの間の距離
0 と比較してL<L0 の小サイズの場合には、基本的
にステップS57に進み前記シャッタ20j2を開けて(図11
の二点鎖線位置)送風を行い、更にフィン20j5を角度変
更して送風方向が上流側から下流側に傾く(図11の二点
鎖線位置)ようにする。ここで、シート材先端が転写ド
ラム9aから分離を開始する時間をt=0、シート材の
搬送速度をvpとすると、シャッタ20j2を開けるタイミ
ングはt=0と設定し、閉めるタイミングはt=L0
p +α(α=誤差)と設定する。これは、フィン20j5
の角度を図11の二点鎖線位置に変更することでシート材
先端の分離後の捲れ上がりを防止することができ、且つ
シャッタ20j2を閉めるタイミングを上記条件とすること
でシート材後端の捲れ上がりを防止することができるか
らである。これにより、搬送ベルト20dの搬送力が十分
に得られ、シート材Sが安定した状態で搬送される。
【0068】そして、ステップS54において使用するシ
ート材SのサイズがL>L0 の大サイズの場合には、転
写ドラム9aと定着装置9の搬送力にも頼れるのでファ
ン20j1による送風は必要なく、ステップS59に進み前記
シャッタ20j2は閉じたままにしておく。
【0069】尚、シート材Sのサイズは、前述した実施
形態と同様にステップS51において不図示のシート材検
知手段によって自動検知され、或いは不図示のユーザ入
力手段から入力され、この検知情報が前記マイクロプロ
セッサへ転送される。
【0070】次に、ステップS52にて入力された画像モ
ードに応じた送風手段20jの送風量、送風タイミング、
送風方向の制御について説明する。ステップS53におい
て画像モードが片面コピーの場合には、ステップS54に
進みシート材SのサイズがL>L0 の場合にはステップ
S59に進んで前述したようにシャッタ20j2を閉めたまま
にしておき、シート材SのサイズがL<L0 の場合には
ステップS57に進んで前述した送風量、送風タイミン
グ、送風方向で送風手段20jを駆動する。
【0071】そして、ステップS53において画像モード
が両面2面目の場合には、シート材Sの上カール(非画
像面側に凸状)の程度が大きく、上記第3実施形態で説
明したように前記上カールによりシート材Sの先端及び
後端が送風で捲れ上げられることはないので、ステップ
S55に進み前記シャッタ20j2を開け、ステップS56にて
フィン20j5を図11の実線位置の状態とする。尚、シャッ
タ20j2を開けるタイミングはt=0(シート材先端分離
時)に設定し、閉めるタイミングはt=(L+L0 )/
p (シート材後端定着部通過直後)に設定する。この
ようにシート材分離直後から定着部通過時まで送風を続
けることでシート材Sの上カールをおさえられ、搬送ベ
ルト20dの十分な搬送力によってシート材Sが安定した
状態で搬送される。このようにシート材Sの特性及び画
像モードに応じて送風手段の送風量、送風タイミング、
送風方向を最適に制御することで、搬送ベルト20dの十
分な搬送力によってシート材Sが安定した状態で搬送さ
れる。
【0072】〔他の実施形態〕前述した実施形態では搬
送ベルト20dがなすシート材搬送路の形状を変化させる
制御を行ったが、これに限定されるものではなく、例え
ば分離ガイド17c、搬送ガイド20c、定着入口ガイド18
c等のシート材搬送ガイドによってシート材搬送路を変
化させるように構成しても良い。
【0073】また前述した実施形態ではファンは回し続
けたたままでダクト吸風口のシャッタを開閉させること
によって風量を調節したが、これに限定されるものでは
なく、例えばファンをON/OFFして風量を調節して
も良い。また前述した実施形態では風量を二段階(有
無)しか設定しなかったが、これに限定されるものでは
なく、シート材の上カールの程度等により風量を複数段
階に設定しても良い。
【0074】また前述した実施形態では感光体ドラムや
これに作用するプロセス手段(帯電手段、現像手段、ク
リーニング手段等)を装置本体に直接取り付けた画像形
成装置を例示したが、これら感光体ドラムやプロセス手
段をカートリッジ化し、このプロセスカートリッジを着
脱可能に装着する画像形成装置にも、本発明を同様に適
用し得るものである。
【0075】更に前述した実施形態では画像形成装置と
して電子写真複写機を例示したが、本発明はこれに限定
する必要はなく、例えばレーザービームプリンタ、ファ
クシミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形
成装置に使用することも当然可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記ベルト変形手段及び前記送風手段を、使用するシー
ト材の特性及び画像モードに応じて制御手段によって駆
動制御することにより、使用するシート材の特性及び画
像モードにかかわらず、即ち小サイズのシート材或いは
カールの付いたシート材であっても、常に安定した状態
でシート材の搬送を行うことができ、装置の小型化にも
十分対応できる。
【0077】更に具体的には、使用するシート材のサイ
ズ、厚さ及び画像モードに応じて、前記無端ベルトがな
すシート材搬送路をシート材搬送方向と略平行な状態或
いはシート材搬送方向に対して山形に突出した状態に変
形させることにより、或いは前記送風手段の送風量、送
風タイミング、或いは送風方向を変化させることによ
り、上述した効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシート材搬送装置を備える画
像形成装置の模式説明図である。
【図2】第1実施形態に係るシート材搬送装置の断面図
である。
【図3】第1実施形態に係るシート材搬送装置の斜視図
である。
【図4】第1実施形態に係るシート材搬送装置の動作の
流れを表すフローチャートである。
【図5】本発明を適用したシート材搬送装置を備える画
像形成装置の概略構成を示す構成断面図である。
【図6】第2実施形態に係るシート材搬送装置の斜視図
である。
【図7】第2実施形態に係るシート材搬送装置のベルト
位置変更状態図である。
【図8】第2実施形態に係るシート材搬送装置の動作の
流れを表すフローチャートである。
【図9】第3実施形態に係るシート材搬送装置の断面図
である。
【図10】第3実施形態に係るシート材搬送装置の動作
の流れを表すフローチャートである。
【図11】第4実施形態に係るシート材搬送装置の断面
図である。
【図12】第4実施形態に係るシート材搬送装置の動作
の流れを表すフローチャートである。
【符号の説明】
E…光像 F…定着部 G…原稿 L,L0 …長さ S
…シート材 T…分離部 1…原稿台ガラス 2…露光
ランプ 3…レンズ 4…フルカラーセンサ 5…感光体ドラム 6…一次帯電器 7Y,7C,7
M,7Bk…現像器 8…クリーニング器 9…転写装
置 9a…転写ドラム 9b…転写帯電器 9c…吸着
帯電器 9d…内側帯電器 9e…外側帯電器 9f…
担持シート 9g…吸着ローラ 9h…分離帯電器 9
i…ファーブラシ 9j,9l…バックアップブラシ
9k…オイル除去ローラ 9m…偏心カム 9n…カム
フォロワ 10…レーザ露光光学系 10a…ポリゴンミラ
ー 10b…レンズ 10c…ミラー 11…前露光ランプ
12…電位センサ12 13…ドラム上光量検知手段 14Y,
14C,14M,14Bk…偏心カム 15…シート搬送系 15
a…ピックアップローラ 15…b…分離ローラ対 15c
…搬送ローラ対 15d…カール付与手段 15d1…搬送ロ
ーラ 15d2,15d3…加圧ローラ 15e…レジストローラ
対 15f…搬送パス切替ガイド 15g…搬送縦パス 15
h…反転ローラ 15i…反転パス 15j…中間トレイ
15k…手差し給送部 15l…手差し給送ローラ 16,16
a,16b…シートカセット 17a…分離爪 17b…分離
押し上げコロ 17c…分離ガイド 18…定着装置 18a
…定着ローラ 18b…加圧ローラ 18c…定着入口ガイ
ド 19…排出トレイ 20…シート材搬送装置 20a,20
…搬送プーリ 20c…搬送ガイド 20d…搬送ベルト(無端ベルト) 20e…ベルト変形手
段 20e1…突き当てローラ 20e2…軸 20e3…リンク
20e4…バネ 20e5…スプリングピン 20e6…ソレノイド
20e7…マイクロプロセッサ(MP) 20e8…フック
20f…送風手段 20g…ベルト変形手段 20g1…カム 20g2…回転中心軸
20g3,20g4…ギア 20g5…ステッピングモータ 20h
…突出部 20i,20j…送風手段 20i1,20j1…ファン
20i2,20j2…シャッタ 20i3,20j3…シャッタ軸 20
i4,20j4…ダクト 20j5…フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 29/24 G03G 15/00 518 G03G 15/00 518 B41J 3/00 D 21/14 G03G 21/00 372

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を搬送するためのシート材搬送
    装置において、 プーリ間に張架された無端ベルトを回転駆動してシート
    材を搬送する搬送手段と、 前記無端ベルトがなすシート材搬送路を変形させるベル
    ト変形手段と、 前記無端ベルトにシート材を押し付ける方向に風を送る
    送風手段と、 前記ベルト変形手段及び前記送風手段の駆動を制御する
    制御手段と、 を有し、 前記ベルト変形手段及び前記送風手段は、使用するシー
    ト材の特性に応じて前記制御手段によって駆動制御され
    ていることを特徴とするシート材搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト変形手段は、使用するシート
    材のサイズ、厚さに応じて、前記無端ベルトがなすシー
    ト材搬送路を、シート材搬送方向と略平行な状態或いは
    シート材搬送方向に対して山形に突出した状態に変形さ
    せることを特徴とする請求項1に記載のシート材搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段は、使用するシート材のサ
    イズ、厚さに応じて、前記無端ベルト上のシート材への
    送風量、送風タイミングを変化させることを特徴とする
    請求項1に記載のシート材搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段は、使用するシート材のサ
    イズ、厚さに応じて、前記無端ベルト上のシート材への
    送風方向を変化させることを特徴とする請求項1に記載
    のシート材搬送装置。
  5. 【請求項5】 シート材に画像を形成する画像形成装置
    において、 シート材を搬送するシート材搬送手段と、 像担持体に画像を形成する画像形成手段と、 前記像担持体に形成した像をシート材に転写する転写手
    段と、 前記シート材に転写した像を定着する定着手段と、 を有し、 前記転写手段と前記定着手段との間に請求項1〜請求項
    4の何れか1項に記載のシート材搬送装置を配設したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記ベルト変形手段及び送風手段は、使
    用するシート材の特性の他に、画像モードに応じて前記
    制御手段によって駆動制御されていることを特徴とする
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像モードとは、シート材の片面に
    可視画像を転写定着するモードと、シート材の両面に可
    視画像を転写定着するモードであることを特徴とする請
    求項5に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成装置は、電子写真複写機、
    レーザービームプリンタ、又はファクシミリ装置である
    請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
JP7186892A 1995-07-24 1995-07-24 シート材搬送装置及び画像形成装置 Pending JPH0940204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7186892A JPH0940204A (ja) 1995-07-24 1995-07-24 シート材搬送装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7186892A JPH0940204A (ja) 1995-07-24 1995-07-24 シート材搬送装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0940204A true JPH0940204A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16196518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7186892A Pending JPH0940204A (ja) 1995-07-24 1995-07-24 シート材搬送装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0940204A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9360820B2 (en) * 2014-10-23 2016-06-07 Xerox Corporation Single blower providing cooling and air knife
JP2020128284A (ja) * 2019-02-08 2020-08-27 富士フイルム株式会社 搬送装置、搬送方法、及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9360820B2 (en) * 2014-10-23 2016-06-07 Xerox Corporation Single blower providing cooling and air knife
JP2020128284A (ja) * 2019-02-08 2020-08-27 富士フイルム株式会社 搬送装置、搬送方法、及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4941021A (en) Image forming apparatus with recording material loop forming and control means
US6757516B2 (en) Carrying apparatus and image forming apparatus
JP3877367B2 (ja) 画像形成装置
JPH0930708A (ja) 記録材排出装置
JPH05341600A (ja) 画像形成装置
JP2931199B2 (ja) 画像形成装置
JP3398064B2 (ja) 画像形成装置
JPH05204264A (ja) 静電写真式複写機
JPH0940204A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
US4769670A (en) Transfer sheet guiding device
WO2020149057A1 (ja) 画像形成装置
JPH09188456A (ja) 画像形成装置の転写紙カール矯正装置
JPS626269A (ja) 複写機
JP7415684B2 (ja) 画像形成装置
JP3315558B2 (ja) 両面モード用シート搬送装置及び画像形成装置
JP2803312B2 (ja) 用紙処理装置
JP2547324Y2 (ja) 電子写真装置
JP3214645B2 (ja) 画像形成装置
JP3310548B2 (ja) 用紙搬送装置
JP4199058B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JPH05289543A (ja) 記録紙搬送制御装置
JP2004359386A (ja) 画像形成装置
JP2003107815A (ja) 画像形成装置
JPH07112843A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JPH08241008A (ja) 画像形成装置