JPH0939624A - シートの前後チルト機構 - Google Patents
シートの前後チルト機構Info
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- JPH0939624A JPH0939624A JP21295495A JP21295495A JPH0939624A JP H0939624 A JPH0939624 A JP H0939624A JP 21295495 A JP21295495 A JP 21295495A JP 21295495 A JP21295495 A JP 21295495A JP H0939624 A JPH0939624 A JP H0939624A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成の複雑化を招くことなく、操作性の向上
をはかる。 【構成】 リンク機構12、14 の上端に延出ピン38(38F、3
8R) が突設されるとともに、延出ピンに係合可能な複数
の歯部40a を有するロックプレート40(40F、40R)の一端
が、上枠16に枢着されている。そして、ロックプレート
40(40F、40R) の係合片48(48F、48R) に係合可能な押圧片
50a、50b 、および、上枠16の前方に延出された操作レバ
ー54をそれぞれ一体に持つ解除プレート50が、各ロック
プレート間で、上枠に対し、シーソー状に揺動自在に枢
着されている。
をはかる。 【構成】 リンク機構12、14 の上端に延出ピン38(38F、3
8R) が突設されるとともに、延出ピンに係合可能な複数
の歯部40a を有するロックプレート40(40F、40R)の一端
が、上枠16に枢着されている。そして、ロックプレート
40(40F、40R) の係合片48(48F、48R) に係合可能な押圧片
50a、50b 、および、上枠16の前方に延出された操作レバ
ー54をそれぞれ一体に持つ解除プレート50が、各ロック
プレート間で、上枠に対し、シーソー状に揺動自在に枢
着されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操作レバー等の
所定操作により、シートクッションの前後の高さを個別
に調整して、シートクッションを前後に傾斜させるシー
トの前後チルト機構に関する。
所定操作により、シートクッションの前後の高さを個別
に調整して、シートクッションを前後に傾斜させるシー
トの前後チルト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートクッションの前後の高
さを個別に調整して、シートクッションの傾斜角度を着
座者の体形、好み等に応じて任意に設定可能な前後チル
ト機構が、車両等のシートに装着されている。
さを個別に調整して、シートクッションの傾斜角度を着
座者の体形、好み等に応じて任意に設定可能な前後チル
ト機構が、車両等のシートに装着されている。
【0003】このようなシートの前後チルト機構とし
て、たとえば、実開平01−083633号公報で開示する構成
が知られている。このようなシートの前後チルト機構に
おいては、たとえば、シートクッションフレーム、ひい
てはシートクッションが、たとえば、伸縮自在のフロン
ト、リヤのリンク機構によって前後個別に支持されてい
る。そして、フロント、リヤのリンク機構の伸縮を規制
するロック手段が、各リンク機構に対応してそれぞれ配
設されている。
て、たとえば、実開平01−083633号公報で開示する構成
が知られている。このようなシートの前後チルト機構に
おいては、たとえば、シートクッションフレーム、ひい
てはシートクッションが、たとえば、伸縮自在のフロン
ト、リヤのリンク機構によって前後個別に支持されてい
る。そして、フロント、リヤのリンク機構の伸縮を規制
するロック手段が、各リンク機構に対応してそれぞれ配
設されている。
【0004】上記実開平01−083633号公報で開示するよ
うに、フロント、リヤのロック手段は、たとえば、対応
するリンク機構の上端外方に延出して設けられた延出ピ
ンと、延出ピンに係合可能な複数の歯部を持つロックプ
レートとを備え、延出ピン、ロックプレートの歯部の係
合によって、各リンクの伸縮量、つまりはシートクッシ
ョンの前部、後部の高さを調整可能に構成されている。
うに、フロント、リヤのロック手段は、たとえば、対応
するリンク機構の上端外方に延出して設けられた延出ピ
ンと、延出ピンに係合可能な複数の歯部を持つロックプ
レートとを備え、延出ピン、ロックプレートの歯部の係
合によって、各リンクの伸縮量、つまりはシートクッシ
ョンの前部、後部の高さを調整可能に構成されている。
【0005】このような構成では、フロント、リヤのリ
ンク機構の伸縮により、シートクッションの前部、後部
がそれぞれに昇降される。そして、ロック手段によるロ
ックのもとで、対応するリンク機構の伸縮量に差をつけ
れば、その差に応じた傾斜が、シートクッションに得ら
れる。
ンク機構の伸縮により、シートクッションの前部、後部
がそれぞれに昇降される。そして、ロック手段によるロ
ックのもとで、対応するリンク機構の伸縮量に差をつけ
れば、その差に応じた傾斜が、シートクッションに得ら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記実開平01
−083633号公報で開示するように、公知の前後チルト機
構においては、延出ピン、ロックプレートを備えたロッ
ク手段が、通常、シート、ひいてはシートクッションの
左右サイドに配置されるため、このロック手段によるロ
ックの解除のための操作レバー等が、ロック手段と同様
に、シートの対応する左右サイドに配設される。
−083633号公報で開示するように、公知の前後チルト機
構においては、延出ピン、ロックプレートを備えたロッ
ク手段が、通常、シート、ひいてはシートクッションの
左右サイドに配置されるため、このロック手段によるロ
ックの解除のための操作レバー等が、ロック手段と同様
に、シートの対応する左右サイドに配設される。
【0007】しかしながら、自動車等のシートにおいて
は、操作レバー等の配置スペース、および、着座者の手
による操作スペース等が、シートの左右サイドに必ずし
も確保できるとは限らない。つまり、左右サイドに所定
のスペースの確保できないシートにおいては、前後チル
ト機構の装着が不能であるため、前後チルト機構の利用
範囲の限定が避けられない。
は、操作レバー等の配置スペース、および、着座者の手
による操作スペース等が、シートの左右サイドに必ずし
も確保できるとは限らない。つまり、左右サイドに所定
のスペースの確保できないシートにおいては、前後チル
ト機構の装着が不能であるため、前後チルト機構の利用
範囲の限定が避けられない。
【0008】そこで、たとえば、実開平04−038833号公
報で開示するような、操作レバーをシートの前方に延出
させた構成が提供されている。このような構成では、ロ
ック手段の操作レバー等がシートの左右サイドに突出す
ることもなく、また、シートの左右サイドでの操作も不
要となるため、狭い場所へのシートの配設が可能とな
る。
報で開示するような、操作レバーをシートの前方に延出
させた構成が提供されている。このような構成では、ロ
ック手段の操作レバー等がシートの左右サイドに突出す
ることもなく、また、シートの左右サイドでの操作も不
要となるため、狭い場所へのシートの配設が可能とな
る。
【0009】そして、シートクッションの前方でのレバ
ー操作によって、ロック手段によるロックの解除ができ
るため、操作性が向上される。
ー操作によって、ロック手段によるロックの解除ができ
るため、操作性が向上される。
【0010】しかしながら、この実開平04−038833号公
報で開示する構成においては、同軸上に配置された2種
のロッドや、フロント、リヤのリンク機構とは別体の専
用のロックアーム等が必要となるため、部品点数が多
く、構成が複雑化しやすい。
報で開示する構成においては、同軸上に配置された2種
のロッドや、フロント、リヤのリンク機構とは別体の専
用のロックアーム等が必要となるため、部品点数が多
く、構成が複雑化しやすい。
【0011】また、操作レバーは、フロント、リヤのロ
ック手段毎に個別に設けられているため、目視を伴わな
い手探りの操作のもとでは誤操作を生じやすく、操作の
確実性の低下を招く虞れがある。
ック手段毎に個別に設けられているため、目視を伴わな
い手探りの操作のもとでは誤操作を生じやすく、操作の
確実性の低下を招く虞れがある。
【0012】この発明は、構成の複雑化を招くことな
く、操作性の向上をはかるシートの前後チルト機構の提
供を目的としている。
く、操作性の向上をはかるシートの前後チルト機構の提
供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の実施の一形態によれば、リンク機構のメ
インリンク上端に突設された延出ピンと、延出ピンに係
合可能な複数の歯部を有するロックプレートと、ロック
プレートを延出ピンとの係合方向に偏倚するリターンば
ねとを具備して、フロント、リヤのロック手段がそれぞ
れ形成されている。延出ピンは、上枠側面の長孔状のガ
イド孔を介して延出され、この延出ピンの軸線に対する
直交方向に回動可能に、ロックプレートの一端が上枠に
対して枢着されている。
に、この発明の実施の一形態によれば、リンク機構のメ
インリンク上端に突設された延出ピンと、延出ピンに係
合可能な複数の歯部を有するロックプレートと、ロック
プレートを延出ピンとの係合方向に偏倚するリターンば
ねとを具備して、フロント、リヤのロック手段がそれぞ
れ形成されている。延出ピンは、上枠側面の長孔状のガ
イド孔を介して延出され、この延出ピンの軸線に対する
直交方向に回動可能に、ロックプレートの一端が上枠に
対して枢着されている。
【0014】フロントサイド、リヤサイドのロックプレ
ートは、上下いずれかの同一方向に歯部の開口を向けて
それぞれ形成、配置され、係合片が、ロックプレートに
それぞれ一体に設けられている。そして、ロックプレー
トの係合片に係合可能なフロントサイド、リヤサイドの
押圧片、および、上枠の前方に延出された操作レバーを
それぞれ一体に有する解除プレートが、上枠に対し、フ
ロントサイド、リヤサイドのロックプレートの間でシー
ソー状に揺動自在に枢着されている。
ートは、上下いずれかの同一方向に歯部の開口を向けて
それぞれ形成、配置され、係合片が、ロックプレートに
それぞれ一体に設けられている。そして、ロックプレー
トの係合片に係合可能なフロントサイド、リヤサイドの
押圧片、および、上枠の前方に延出された操作レバーを
それぞれ一体に有する解除プレートが、上枠に対し、フ
ロントサイド、リヤサイドのロックプレートの間でシー
ソー状に揺動自在に枢着されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートの前後チルト機構10は、左右各一対のフロント、
リヤのリンク機構12、14 を備えて構成され、シートクッ
ションサイドの上枠16が、床面サイドの下枠18に対し、
各リンク機構を介して昇降自在に支持されている。
シートの前後チルト機構10は、左右各一対のフロント、
リヤのリンク機構12、14 を備えて構成され、シートクッ
ションサイドの上枠16が、床面サイドの下枠18に対し、
各リンク機構を介して昇降自在に支持されている。
【0017】フロント、リヤのリンク機構12、14 は、た
とえば、メインリンク20とサポートリンク22とを備え、
枢支ピン24による、メインリンク中間部へのサポートリ
ンク下端の枢着によって、フロント、リヤで対称の略y
形状にそれぞれ組み立てられている。そして、メインリ
ンク20の下端が枢支ピン26によって下枠18に、サポート
リンク22の上端が枢支ピン28によって上枠16にそれぞれ
枢着され、ヒンジとなる枢支ピン24を中心とした、メイ
ンリンクに対するサポートリンクの回動により、フロン
ト、リヤのリンク機構12、14 が上下方向に伸縮可能とな
っている。
とえば、メインリンク20とサポートリンク22とを備え、
枢支ピン24による、メインリンク中間部へのサポートリ
ンク下端の枢着によって、フロント、リヤで対称の略y
形状にそれぞれ組み立てられている。そして、メインリ
ンク20の下端が枢支ピン26によって下枠18に、サポート
リンク22の上端が枢支ピン28によって上枠16にそれぞれ
枢着され、ヒンジとなる枢支ピン24を中心とした、メイ
ンリンクに対するサポートリンクの回動により、フロン
ト、リヤのリンク機構12、14 が上下方向に伸縮可能とな
っている。
【0018】なお、図2の参照符号30は、左右のメイン
リンク20間を一体的に回動可能に連結するコネクティン
グロッドである。
リンク20間を一体的に回動可能に連結するコネクティン
グロッドである。
【0019】そして、図1、図2に示すように、このよ
うなリンク機構12、14 の伸縮を個別に規制し、リンク機
構の伸縮量に応じて上枠16、つまりはシートクッション
36の前部、後部を個別の高さに設定可能とするフロン
ト、リヤのロック手段32、34 が、各リンク機構毎にそれ
ぞれ設けられている。
うなリンク機構12、14 の伸縮を個別に規制し、リンク機
構の伸縮量に応じて上枠16、つまりはシートクッション
36の前部、後部を個別の高さに設定可能とするフロン
ト、リヤのロック手段32、34 が、各リンク機構毎にそれ
ぞれ設けられている。
【0020】図1、図2に示すこの発明の実施の一形態
において、フロント、リヤのロック手段32、34 は、たと
えば、メインリンク20の上端に突設された延出ピン38(3
8F、38R) と、延出ピンの係合可能な複数の歯部40a を有
するロックプレート40(40F、40R) とを具備してそれぞれ
構成されている。
において、フロント、リヤのロック手段32、34 は、たと
えば、メインリンク20の上端に突設された延出ピン38(3
8F、38R) と、延出ピンの係合可能な複数の歯部40a を有
するロックプレート40(40F、40R) とを具備してそれぞれ
構成されている。
【0021】図2を見るとわかるように、延出ピン38(3
8F、38R) は、たとえば、メインリンク20の外方に突設さ
れ、長孔状のガイド孔42を介して、上枠16の外方にそれ
ぞれ延出されている。そして、ロックプレート40(40F、4
0R) が、ガイド孔42に整列して配置され、枢支ピン44に
よる一端の枢着によって、延出ピン38(38F、38R) の軸線
に対する直交方向、たとえば上下方向にそれぞれ回動可
能に取り付けられている。
8F、38R) は、たとえば、メインリンク20の外方に突設さ
れ、長孔状のガイド孔42を介して、上枠16の外方にそれ
ぞれ延出されている。そして、ロックプレート40(40F、4
0R) が、ガイド孔42に整列して配置され、枢支ピン44に
よる一端の枢着によって、延出ピン38(38F、38R) の軸線
に対する直交方向、たとえば上下方向にそれぞれ回動可
能に取り付けられている。
【0022】ここでは、フロントサイドのロックプレー
ト40F においては前端が、また、リヤサイドのロックプ
レート40R においては後端が、対応する枢支ピン44によ
ってそれぞれ枢着されている。そして、図1、図2に示
すように、ロックプレート40(40F、40R) は、たとえば、
歯部40a の開口を上方に向けて、いずれも形成、配置さ
れ、対応するリターンばね46(46F、46R) の偏倚力のもと
で、延出ピン38(38F、38R) との係合方向にそれぞれ偏倚
されている。
ト40F においては前端が、また、リヤサイドのロックプ
レート40R においては後端が、対応する枢支ピン44によ
ってそれぞれ枢着されている。そして、図1、図2に示
すように、ロックプレート40(40F、40R) は、たとえば、
歯部40a の開口を上方に向けて、いずれも形成、配置さ
れ、対応するリターンばね46(46F、46R) の偏倚力のもと
で、延出ピン38(38F、38R) との係合方向にそれぞれ偏倚
されている。
【0023】なお、リターンばね46(46F、46R) として、
たとえば、対応するロックプレート40(40F、40R) の自由
端と上枠16の所定箇所との間に張設された引張コイルば
ねが利用できる。
たとえば、対応するロックプレート40(40F、40R) の自由
端と上枠16の所定箇所との間に張設された引張コイルば
ねが利用できる。
【0024】そして、図2を見るとよくわかるように、
この発明においては、係合片48(48F、48R) が、ロックプ
レート40(40F、40R) に一体に突設されるとともに、当該
係合片に係合可能なフロントサイド、リヤサイドの押圧
片50a、50b を一体に持つ解除プレート50が、上枠16に対
して枢着されている。
この発明においては、係合片48(48F、48R) が、ロックプ
レート40(40F、40R) に一体に突設されるとともに、当該
係合片に係合可能なフロントサイド、リヤサイドの押圧
片50a、50b を一体に持つ解除プレート50が、上枠16に対
して枢着されている。
【0025】係合片48(48F、48R) は、たとえば、上端の
開口した略U 形状に折曲成形され、対応するロックプレ
ート40(40F、40R) の側面に、固着のもとでそれぞれ突設
されている。
開口した略U 形状に折曲成形され、対応するロックプレ
ート40(40F、40R) の側面に、固着のもとでそれぞれ突設
されている。
【0026】また、解除プレート50は、枢支ピン51によ
り、上枠16のブラケット52に対して、フロント、リヤの
ロックプレートの間でシーソー状に揺動自在に枢着さ
れ、枢支ピンを中心とした前後方向への揺動(傾斜)に
より、いずれかの押圧片50a、50b で対応するロックプレ
ートの係合片48(48F、48R) を押圧可能に構成されてい
る。
り、上枠16のブラケット52に対して、フロント、リヤの
ロックプレートの間でシーソー状に揺動自在に枢着さ
れ、枢支ピンを中心とした前後方向への揺動(傾斜)に
より、いずれかの押圧片50a、50b で対応するロックプレ
ートの係合片48(48F、48R) を押圧可能に構成されてい
る。
【0027】そして、解除プレート50は、前方に延出さ
れた操作レバー54を一体に有して形成されている。操作
レバー54は、その操作端54a を上枠16の前方、つまりは
シートクッション36の前方に位置させるように形成、配
置され、シートクッション前方での操作端の上下操作に
より、解除プレート50をシーソー状に揺動可能としてい
る。
れた操作レバー54を一体に有して形成されている。操作
レバー54は、その操作端54a を上枠16の前方、つまりは
シートクッション36の前方に位置させるように形成、配
置され、シートクッション前方での操作端の上下操作に
より、解除プレート50をシーソー状に揺動可能としてい
る。
【0028】このような構成において、図1に示す初期
状態から、たとえば、操作レバーの操作端54a を実線矢
印で示す下方に押し込むと、解除プレート50が、図3に
示す反時計方向に揺動され、この解除プレートの揺動に
伴う、押圧片50a での対応する係合片48F の押し込みに
より、フロントサイドのロックプレート40F が、時計方
向に回動される。すると、延出ピン38F からの歯部40a
の離反に伴う、フロントのロック手段32によるロックの
解除により、フロントのリンク機構12の伸縮規制が解除
されて、その伸縮がフリーとなる。
状態から、たとえば、操作レバーの操作端54a を実線矢
印で示す下方に押し込むと、解除プレート50が、図3に
示す反時計方向に揺動され、この解除プレートの揺動に
伴う、押圧片50a での対応する係合片48F の押し込みに
より、フロントサイドのロックプレート40F が、時計方
向に回動される。すると、延出ピン38F からの歯部40a
の離反に伴う、フロントのロック手段32によるロックの
解除により、フロントのリンク機構12の伸縮規制が解除
されて、その伸縮がフリーとなる。
【0029】このとき、図3を見るとわかるように、リ
ヤのロックプレートの係合片48R に対し、解除プレート
のリヤサイドの押圧片50b は、操作レバー54の押し込み
による解除プレート50の揺動のもとで、対応する係合片
からの離反方向に移動するため、リヤのロックプレート
40R は、対応するリターンばね46R の偏倚力のもとで、
延出ピン38R との係合位置に維持される。つまり、操作
レバー54の押し込みのもとでは、リヤのロック手段34に
よるリンク機構14のロックは解除されない。
ヤのロックプレートの係合片48R に対し、解除プレート
のリヤサイドの押圧片50b は、操作レバー54の押し込み
による解除プレート50の揺動のもとで、対応する係合片
からの離反方向に移動するため、リヤのロックプレート
40R は、対応するリターンばね46R の偏倚力のもとで、
延出ピン38R との係合位置に維持される。つまり、操作
レバー54の押し込みのもとでは、リヤのロック手段34に
よるリンク機構14のロックは解除されない。
【0030】従って、ロック手段32によるロックの解除
されたフロントのリンク機構12のみがフリーとなり、当
該リンク機構の伸縮のもとでの、リヤのリンク機構下端
の枢支ピン26を中心とした揺動によって、シートクッシ
ョン36の傾斜角度が調整できる(図1参照)。
されたフロントのリンク機構12のみがフリーとなり、当
該リンク機構の伸縮のもとでの、リヤのリンク機構下端
の枢支ピン26を中心とした揺動によって、シートクッシ
ョン36の傾斜角度が調整できる(図1参照)。
【0031】そして、シートクッション36を傾斜させ、
任意の傾斜角度において操作レバー54の操作力を解除す
ると、フロントサイドのリターンばね46F の偏倚力のも
とで、ロックプレート40F が解除プレート50と共に初期
位置に復帰し、当該ロックプレートの歯部40a の対応箇
所での延出ピン38F の係合に伴う、フロントのロック手
段32によるロックのもとで、フロントのリンク機構12が
伸縮規制、つまりはロックされて、シートクッションが
対応する任意の傾斜角度に設定される。
任意の傾斜角度において操作レバー54の操作力を解除す
ると、フロントサイドのリターンばね46F の偏倚力のも
とで、ロックプレート40F が解除プレート50と共に初期
位置に復帰し、当該ロックプレートの歯部40a の対応箇
所での延出ピン38F の係合に伴う、フロントのロック手
段32によるロックのもとで、フロントのリンク機構12が
伸縮規制、つまりはロックされて、シートクッションが
対応する任意の傾斜角度に設定される。
【0032】また、上記動作例とは逆に、たとえば、図
1の状態から、操作レバー54を破線矢印で示す上方に引
き上げると、図4に示す、枢支ピン51を中心とした、時
計方向への解除プレート50のシーソー状の揺動により、
リヤサイドのロックプレート40R が枢支ピン44の回りを
リターンばね46R の偏倚力に抗して反時計方向に押し込
まれ、延出ピン38R からの歯部40a の離反により、リヤ
のロック手段34によるロック機構14のロックが解除され
る。
1の状態から、操作レバー54を破線矢印で示す上方に引
き上げると、図4に示す、枢支ピン51を中心とした、時
計方向への解除プレート50のシーソー状の揺動により、
リヤサイドのロックプレート40R が枢支ピン44の回りを
リターンばね46R の偏倚力に抗して反時計方向に押し込
まれ、延出ピン38R からの歯部40a の離反により、リヤ
のロック手段34によるロック機構14のロックが解除され
る。
【0033】図4に示すように、リヤのロック手段34に
よるロックの解除状態においては、フロントのロック手
段32によるリンク機構12のロック状態が、対応するリタ
ーンばね46F の偏倚力のもとで維持されているため、リ
ヤのリンク機構14のみの伸縮に伴う、シートクッション
36の後部の昇降により、シートクッションが前後方向に
傾斜される(図1参照)。
よるロックの解除状態においては、フロントのロック手
段32によるリンク機構12のロック状態が、対応するリタ
ーンばね46F の偏倚力のもとで維持されているため、リ
ヤのリンク機構14のみの伸縮に伴う、シートクッション
36の後部の昇降により、シートクッションが前後方向に
傾斜される(図1参照)。
【0034】そして、上記と同様に、シートクッション
36の任意の傾斜角度において操作レバー54の操作力を解
除すれば、リターンばね46R の偏倚力による初期位置へ
のリヤサイドのロックプレート40R の復帰により、当該
ロックプレートの歯部40a の対応箇所が延出ピン38R に
係合するため、シートクッションが対応する任意の傾斜
角度に設定される。
36の任意の傾斜角度において操作レバー54の操作力を解
除すれば、リターンばね46R の偏倚力による初期位置へ
のリヤサイドのロックプレート40R の復帰により、当該
ロックプレートの歯部40a の対応箇所が延出ピン38R に
係合するため、シートクッションが対応する任意の傾斜
角度に設定される。
【0035】上記のように、この発明のシートの前後チ
ルト機構10においては、枢支ピン51を中心とした解除プ
レート50のシーソー状の揺動により、フロント、リヤの
ロック手段32、34 によるリンク機構12、14 のロック解除
がフロント、リヤ毎に個別に行えるため、解除プレート
と一体の操作レバー54を上枠、つまりはシートクッショ
ン36の前方に延ばすことで、シートクッション前方での
ロック解除操作が可能となる。
ルト機構10においては、枢支ピン51を中心とした解除プ
レート50のシーソー状の揺動により、フロント、リヤの
ロック手段32、34 によるリンク機構12、14 のロック解除
がフロント、リヤ毎に個別に行えるため、解除プレート
と一体の操作レバー54を上枠、つまりはシートクッショ
ン36の前方に延ばすことで、シートクッション前方での
ロック解除操作が可能となる。
【0036】つまり、この発明によれば、フロント、リ
ヤのロック手段32、34 のロック解除操作が、いずれも、
シートクッション36の前方において行える。そのため、
シートの側方に所定のスペースの得られない自動車等の
シートへの前後チルト機構10の装着が可能となり、前後
チルト機構の離反範囲が拡張できる。
ヤのロック手段32、34 のロック解除操作が、いずれも、
シートクッション36の前方において行える。そのため、
シートの側方に所定のスペースの得られない自動車等の
シートへの前後チルト機構10の装着が可能となり、前後
チルト機構の離反範囲が拡張できる。
【0037】そして、フロント、リヤのロック手段32、3
4 のロック解除操作が、シートクッション36の前方で
の、同一の操作レバー54の操作方向の切り換えのもとで
得られるため、操作が簡単化され、操作性が向上され
る。
4 のロック解除操作が、シートクッション36の前方で
の、同一の操作レバー54の操作方向の切り換えのもとで
得られるため、操作が簡単化され、操作性が向上され
る。
【0038】また、1種の操作レバー54を上枠16、つま
りはシートクッション36の前方に延出させて設ければ足
りるため、煩雑な印象を与えない外観が得られ、シート
の全体的な外観品質が十分に向上される。
りはシートクッション36の前方に延出させて設ければ足
りるため、煩雑な印象を与えない外観が得られ、シート
の全体的な外観品質が十分に向上される。
【0039】更に、リンク機構12、14 の延出ピン38(38
F、38R) に係合可能な複数の歯部40aを持つロックプレー
ト40(40F、40R) を上枠16の対応箇所にそれぞれ枢着する
とともに、ロックプレートの係合片48(48F、48R) に係合
可能な押圧片50a、50b 、および、上枠の前方に延出され
た操作レバー54を持つ解除プレート50を、フロントサイ
ド、リヤサイドのロックプレート間でシーソー状に揺動
可能に枢着させれば足りる。そのため、操作性の向上さ
れたシートの前後チルト機構10が、構成の複雑化を伴う
ことなく容易に確保できる。
F、38R) に係合可能な複数の歯部40aを持つロックプレー
ト40(40F、40R) を上枠16の対応箇所にそれぞれ枢着する
とともに、ロックプレートの係合片48(48F、48R) に係合
可能な押圧片50a、50b 、および、上枠の前方に延出され
た操作レバー54を持つ解除プレート50を、フロントサイ
ド、リヤサイドのロックプレート間でシーソー状に揺動
可能に枢着させれば足りる。そのため、操作性の向上さ
れたシートの前後チルト機構10が、構成の複雑化を伴う
ことなく容易に確保できる。
【0040】なお、この発明の実施の一形態においては
図示していないが、この種の前後チルト機構10において
は、伸長方向への偏倚力をフロント、リヤのリンク機構
12、14 に付与する偏倚手段を、たとえば、各リンク機構
毎に設けることが好ましい。このような偏倚手段とし
て、たとえば、リンク機構のメインリンク20、サポート
リンク22の上端間に張設された引張コイルばねが利用で
きる。
図示していないが、この種の前後チルト機構10において
は、伸長方向への偏倚力をフロント、リヤのリンク機構
12、14 に付与する偏倚手段を、たとえば、各リンク機構
毎に設けることが好ましい。このような偏倚手段とし
て、たとえば、リンク機構のメインリンク20、サポート
リンク22の上端間に張設された引張コイルばねが利用で
きる。
【0041】このような構成では、ロック手段32、34 に
よるロック解除のもとで、フロント、リヤのうちの対応
するリンク機構12、14 がフリーになると、フリーとなっ
たリンク機構が偏倚手段の偏倚力のもとで伸長しようと
するため、着座者から作用する荷重の増減のもとで、シ
ートクッション36の前部または後部の高さが調整でき
る。つまり、着座者は、操作レバー54の操作に伴う、腰
の浮沈により、シートクッション36の傾斜角度を調整す
れば足りるため、シートクッションを手で支持する必要
もなく、シートクッションの傾斜角度の調整の際におけ
る操作性が向上される。
よるロック解除のもとで、フロント、リヤのうちの対応
するリンク機構12、14 がフリーになると、フリーとなっ
たリンク機構が偏倚手段の偏倚力のもとで伸長しようと
するため、着座者から作用する荷重の増減のもとで、シ
ートクッション36の前部または後部の高さが調整でき
る。つまり、着座者は、操作レバー54の操作に伴う、腰
の浮沈により、シートクッション36の傾斜角度を調整す
れば足りるため、シートクッションを手で支持する必要
もなく、シートクッションの傾斜角度の調整の際におけ
る操作性が向上される。
【0042】ここで、この発明の実施の一形態において
は、リターンばね46(46F、46R) が、フロントサイド、リ
ヤサイドのロックプレート40(40F、40R) 毎に設けられた
引張コイルばねとして例示されているが、ロックプレー
トを初期位置、つまりは対応する延出ピン38(38F、38R)
との係合方向に偏倚すれば足りるため、これに限定され
ない。たとえば、ロックプレート40(40F、40R) を支持す
る枢支ピン44の回りに巻装され、延出ピン38(38F、38R)
に対する係合方向への偏倚力をロックプレートに付与可
能に各端末の係止された捩じりばねから、各ロックプレ
ートに対応するリターンばね46(46F、46R) をそれぞれ形
成してもよい。
は、リターンばね46(46F、46R) が、フロントサイド、リ
ヤサイドのロックプレート40(40F、40R) 毎に設けられた
引張コイルばねとして例示されているが、ロックプレー
トを初期位置、つまりは対応する延出ピン38(38F、38R)
との係合方向に偏倚すれば足りるため、これに限定され
ない。たとえば、ロックプレート40(40F、40R) を支持す
る枢支ピン44の回りに巻装され、延出ピン38(38F、38R)
に対する係合方向への偏倚力をロックプレートに付与可
能に各端末の係止された捩じりばねから、各ロックプレ
ートに対応するリターンばね46(46F、46R) をそれぞれ形
成してもよい。
【0043】しかしながら、リターンばね46(46F、46R)
として、ロックプレート40(40F、40R) の自由端と上枠16
の所定箇所との間に張設された引張コイルばねを利用す
れば、枢支ピン44を必要以上に突出させることもなく、
また、ロックプレート、上枠間に架設のもとで張設すれ
ば足りるため、構成の複雑化を伴うことなく、適切な偏
倚力が各ロックプレートにおいて容易に得られる。
として、ロックプレート40(40F、40R) の自由端と上枠16
の所定箇所との間に張設された引張コイルばねを利用す
れば、枢支ピン44を必要以上に突出させることもなく、
また、ロックプレート、上枠間に架設のもとで張設すれ
ば足りるため、構成の複雑化を伴うことなく、適切な偏
倚力が各ロックプレートにおいて容易に得られる。
【0044】また、この実施の一形態においては、歯部
40a の開口を上方に向けて、ロックプレート40(40F、40
R) が形成、配置されているが、これとは逆に、歯部の
開口を下方に向けてロックプレートを形成、配置しても
よい。このような場合においては、解除プレート50によ
るロックプレート40(40F、40R) の押し上げにより、各ロ
ックプレートによる延出ピン38(38F、38R) の係合解除、
つまりはロック手段32、34 によるロック解除が行われる
ため、操作レバー54の引き上げによってフロントのリン
ク機構12がロック解除されるとともに、操作レバーの押
し込みによってリヤのリンク機構14がロック解除され
る。
40a の開口を上方に向けて、ロックプレート40(40F、40
R) が形成、配置されているが、これとは逆に、歯部の
開口を下方に向けてロックプレートを形成、配置しても
よい。このような場合においては、解除プレート50によ
るロックプレート40(40F、40R) の押し上げにより、各ロ
ックプレートによる延出ピン38(38F、38R) の係合解除、
つまりはロック手段32、34 によるロック解除が行われる
ため、操作レバー54の引き上げによってフロントのリン
ク機構12がロック解除されるとともに、操作レバーの押
し込みによってリヤのリンク機構14がロック解除され
る。
【0045】更に、ロックプレート40F の前部、およ
び、ロックプレート40R の後部のそれぞれの枢着によっ
て、各ロックプレートが上枠16に対して枢着されている
が、各ロックプレートが個別の回動可能であれば足りる
ため、これに限定されず、たとえば、フロントサイドの
ロックプレートの後部、リヤサイドのロックプレートの
前後をそれぞれ枢着する構成や、フロント、リヤのロッ
クプレートの同一サイドをそれぞれ枢着する構成等とし
てもよい。
び、ロックプレート40R の後部のそれぞれの枢着によっ
て、各ロックプレートが上枠16に対して枢着されている
が、各ロックプレートが個別の回動可能であれば足りる
ため、これに限定されず、たとえば、フロントサイドの
ロックプレートの後部、リヤサイドのロックプレートの
前後をそれぞれ枢着する構成や、フロント、リヤのロッ
クプレートの同一サイドをそれぞれ枢着する構成等とし
てもよい。
【0046】しかしながら、この発明の実施の一形態の
ように、ロックプレート40F の前部、および、ロックプ
レート40R の後部をそれぞれ枢着すれば、各ロックプレ
ートの対向サイドが自由端となるため、解除プレート50
が大型化することもなく、解除プレート50によるロック
解除操作が、構成の複雑化を伴うことなく、的確に得ら
れる。
ように、ロックプレート40F の前部、および、ロックプ
レート40R の後部をそれぞれ枢着すれば、各ロックプレ
ートの対向サイドが自由端となるため、解除プレート50
が大型化することもなく、解除プレート50によるロック
解除操作が、構成の複雑化を伴うことなく、的確に得ら
れる。
【0047】ところで、上記のこの発明の実施の一形態
においては、解除プレート50のシーソー状の揺動のもと
でフロント、リヤのロック手段32、34 によるロックが個
別に解除可能となっているが、これに限定されず、たと
えば、図5、図6に示す、この発明の実施における別形
態のシートの前後チルト機構110 のように、操作レバー
56に設けた爪状の解除片58(58F、58R) の回動のもとで、
フロント、リヤのロック手段132、134 によるロックを個
別に解除可能としてもよい。
においては、解除プレート50のシーソー状の揺動のもと
でフロント、リヤのロック手段32、34 によるロックが個
別に解除可能となっているが、これに限定されず、たと
えば、図5、図6に示す、この発明の実施における別形
態のシートの前後チルト機構110 のように、操作レバー
56に設けた爪状の解除片58(58F、58R) の回動のもとで、
フロント、リヤのロック手段132、134 によるロックを個
別に解除可能としてもよい。
【0048】このシートの前後チルト機構110 において
も、上枠16が、下枠18に対し、フロント、リヤのリンク
機構12、14 を介して昇降自在に支持されている。そし
て、リンク機構のメインリンク20の上端に設けられた延
出ピン38(38F、38R) に係合可能な複数の歯部40a を持つ
ロックプレート140(140F、140R)の一端が、上枠16の側面
に対し、枢支ピン44によって上下方向に回動自在に枢着
されている。
も、上枠16が、下枠18に対し、フロント、リヤのリンク
機構12、14 を介して昇降自在に支持されている。そし
て、リンク機構のメインリンク20の上端に設けられた延
出ピン38(38F、38R) に係合可能な複数の歯部40a を持つ
ロックプレート140(140F、140R)の一端が、上枠16の側面
に対し、枢支ピン44によって上下方向に回動自在に枢着
されている。
【0049】ここで、この実施の別形態においては、フ
ロントサイド、リヤサイドのロックプレート140(140F、1
40R)が、歯部40a の開口を上下の異なる方向に向けてそ
れぞれ形成、配置されている。ここでは、フロントサイ
ドのロックプレート140Fが歯部40a の開口を下方に向け
て、また、リヤサイドのロックプレート140Rが歯部の開
口を上方に向けて、それぞれ形成、配置されている。
ロントサイド、リヤサイドのロックプレート140(140F、1
40R)が、歯部40a の開口を上下の異なる方向に向けてそ
れぞれ形成、配置されている。ここでは、フロントサイ
ドのロックプレート140Fが歯部40a の開口を下方に向け
て、また、リヤサイドのロックプレート140Rが歯部の開
口を上方に向けて、それぞれ形成、配置されている。
【0050】なお、前記実施の一形態と同様に、フロン
トサイドのロックプレート140Fにおいては前部が、リヤ
サイドのロックプレート140Rにおいては後部が、上枠16
に対し、対応する枢支ピン44によってそれぞれ枢着され
ている。
トサイドのロックプレート140Fにおいては前部が、リヤ
サイドのロックプレート140Rにおいては後部が、上枠16
に対し、対応する枢支ピン44によってそれぞれ枢着され
ている。
【0051】そして、図5、図6に示すように、フロン
トサイド、リヤサイドのロックプレート140(140F、140R)
は、対応するリターンばね46(46F、46R) によって、延出
ピン38(38F、38R) との係合方向にそれぞれ偏倚されてい
る。リターンばね46(46F、46R) として、たとえば、ロッ
クプレート140(140F、140R)の自由端と上枠16の所定箇所
との間に張設された引張コイルばねがそれぞれ利用でき
る。
トサイド、リヤサイドのロックプレート140(140F、140R)
は、対応するリターンばね46(46F、46R) によって、延出
ピン38(38F、38R) との係合方向にそれぞれ偏倚されてい
る。リターンばね46(46F、46R) として、たとえば、ロッ
クプレート140(140F、140R)の自由端と上枠16の所定箇所
との間に張設された引張コイルばねがそれぞれ利用でき
る。
【0052】ここで、図6を見るとよくわかるように、
フロント、リヤのロックプレート140(140F、140R)は、突
設された係合片60(60F、60R) を自由端にそれぞれ一体に
有して形成され、この係合片に係合可能な解除片58(58
F、58R) が、上枠16の前方に操作端56a の延出された操
作レバー56の基軸56b に、それぞれ一体に設けられてい
る。
フロント、リヤのロックプレート140(140F、140R)は、突
設された係合片60(60F、60R) を自由端にそれぞれ一体に
有して形成され、この係合片に係合可能な解除片58(58
F、58R) が、上枠16の前方に操作端56a の延出された操
作レバー56の基軸56b に、それぞれ一体に設けられてい
る。
【0053】図5、図6に示すように、操作レバー56
は、たとえば、前後一対のブラケット62、63 による基軸
56b の軸支によって、上枠16の側方に回動自在に配置さ
れ、折曲により前端に形成された操作端56a が、上枠、
つまりはシートクッション36の前方に延出、配置されて
いる。そして、図5、図6に加えて図7(A)、(B) を見る
とわかるように、ロックプレートの係合片60(60F、60R)
に係合可能な爪状の解除片58(58F、58R) が、各係合片に
対応する位置で操作レバーの基軸56b に、それぞれ固着
されている。
は、たとえば、前後一対のブラケット62、63 による基軸
56b の軸支によって、上枠16の側方に回動自在に配置さ
れ、折曲により前端に形成された操作端56a が、上枠、
つまりはシートクッション36の前方に延出、配置されて
いる。そして、図5、図6に加えて図7(A)、(B) を見る
とわかるように、ロックプレートの係合片60(60F、60R)
に係合可能な爪状の解除片58(58F、58R) が、各係合片に
対応する位置で操作レバーの基軸56b に、それぞれ固着
されている。
【0054】ここで、解除片58(58F、58R) は、操作レバ
ーの基軸56b を中心とした回動のもとでロックプレート
140(140F、140R)を対応するロック解除方向にそれぞれ回
動させるように、ロックプレートの係合片60(60F、60R)
に係合される。つまり、図8に示すように、フロントサ
イドにおいては、上方へのロックプレート140Fの回動に
よって、ロック手段132 によるロックが解除されるた
め、図7(A) に示すように、解除片58F がロックプレー
トの係合片60F の下方に位置される。
ーの基軸56b を中心とした回動のもとでロックプレート
140(140F、140R)を対応するロック解除方向にそれぞれ回
動させるように、ロックプレートの係合片60(60F、60R)
に係合される。つまり、図8に示すように、フロントサ
イドにおいては、上方へのロックプレート140Fの回動に
よって、ロック手段132 によるロックが解除されるた
め、図7(A) に示すように、解除片58F がロックプレー
トの係合片60F の下方に位置される。
【0055】また、図9に示すように、リヤサイドにお
いては、下方へのロックプレート140Rの回動によって、
ロック手段134 によるロックが解除されるため、図7
(B) に示すように、解除片58R がロックプレートの係合
片60R の上方に位置される。
いては、下方へのロックプレート140Rの回動によって、
ロック手段134 によるロックが解除されるため、図7
(B) に示すように、解除片58R がロックプレートの係合
片60R の上方に位置される。
【0056】このような構成において、図5に示す状態
から、たとえば、操作レバーの操作端56a を実線矢印で
示すように上方に引き上げると、基軸56b を中心とした
操作レバー56の全体的な回動により、解除片58(58F、58
R) が、操作レバーの基軸と共に、図7(A)、(B) に実線
矢印で示す時計方向に一体に回動するため、解除片58
F、係合片60F 間の係合のもとで、フロントサイドのロ
ックプレート140Fが、図8に示すように、枢支ピン44を
中心として上方(反時計方向)に回動される。すると、
延出ピン38F からの歯部140aの離反により、フロントの
ロック手段132 によるロックが解除されて、リンク機構
12の伸縮がフリーとなる。
から、たとえば、操作レバーの操作端56a を実線矢印で
示すように上方に引き上げると、基軸56b を中心とした
操作レバー56の全体的な回動により、解除片58(58F、58
R) が、操作レバーの基軸と共に、図7(A)、(B) に実線
矢印で示す時計方向に一体に回動するため、解除片58
F、係合片60F 間の係合のもとで、フロントサイドのロ
ックプレート140Fが、図8に示すように、枢支ピン44を
中心として上方(反時計方向)に回動される。すると、
延出ピン38F からの歯部140aの離反により、フロントの
ロック手段132 によるロックが解除されて、リンク機構
12の伸縮がフリーとなる。
【0057】このとき、リヤサイドのロックプレートの
係合片60R に対し、操作レバーのリヤサイドの解除片58
R は、操作レバーの操作端56a の引き上げにより、図7
(B)に実線矢印で示す時計方向への回動のもとで、係合
片からの離反方向に移動するため、リヤのロックプレー
ト140Rはリターンばね46R の偏倚力のもとで、延出ピン
38R との係合位置に維持される(図8参照)。つまり、
操作レバー56の引き上げによる回動操作のもとでは、リ
ヤのロック手段134 によるリンク機構14のロック解除は
生じない。
係合片60R に対し、操作レバーのリヤサイドの解除片58
R は、操作レバーの操作端56a の引き上げにより、図7
(B)に実線矢印で示す時計方向への回動のもとで、係合
片からの離反方向に移動するため、リヤのロックプレー
ト140Rはリターンばね46R の偏倚力のもとで、延出ピン
38R との係合位置に維持される(図8参照)。つまり、
操作レバー56の引き上げによる回動操作のもとでは、リ
ヤのロック手段134 によるリンク機構14のロック解除は
生じない。
【0058】従って、ロック手段132 によるロックの解
除されたフロントのリンク機構12のみがフリーとなり、
当該リンク機構の伸縮のもとでの、リヤのリンク機構下
端の枢支ピン26を中心とした揺動により、シートクッシ
ョン36の傾斜角度が調整できる(図5参照)。
除されたフロントのリンク機構12のみがフリーとなり、
当該リンク機構の伸縮のもとでの、リヤのリンク機構下
端の枢支ピン26を中心とした揺動により、シートクッシ
ョン36の傾斜角度が調整できる(図5参照)。
【0059】そして、シートクッション36を傾斜させ、
任意に傾斜角度において操作レバー56の操作力を解除す
ると、フロントサイドのリターンばね46(46F) の偏倚力
のもとで、フロントのロックプレート140Fが操作レバー
と共に初期位置に復帰するため、ロックプレートの歯部
140aの対応箇所による延出ピン38F の係合により、シー
トクッションが対応する任意の傾斜角度に設定される。
任意に傾斜角度において操作レバー56の操作力を解除す
ると、フロントサイドのリターンばね46(46F) の偏倚力
のもとで、フロントのロックプレート140Fが操作レバー
と共に初期位置に復帰するため、ロックプレートの歯部
140aの対応箇所による延出ピン38F の係合により、シー
トクッションが対応する任意の傾斜角度に設定される。
【0060】また、上記動作例とは逆に、図5に示す状
態から、操作レバーの操作端56a を破線矢印で示すよう
に押し込んで、基軸56b 、つまりは解除片58(58F、58R)
を図7(B) に破線矢印で示す反時計方向に回動させる
と、リヤサイドの解除片58R による係合片60R の押し込
みにより、図9に示すように、リヤサイドのロックプレ
ート140Rが対応する枢支ピン44の回りをリターンばね46
R の偏倚力に抗して下方、(反時計方向)に押し込まれ
る。そして、このリヤサイドのロックプレート140Rの回
動に伴う、延出ピン38R からの歯部140aの離反により、
リヤのロック手段134 によるリンク機構14のロックが解
除される。
態から、操作レバーの操作端56a を破線矢印で示すよう
に押し込んで、基軸56b 、つまりは解除片58(58F、58R)
を図7(B) に破線矢印で示す反時計方向に回動させる
と、リヤサイドの解除片58R による係合片60R の押し込
みにより、図9に示すように、リヤサイドのロックプレ
ート140Rが対応する枢支ピン44の回りをリターンばね46
R の偏倚力に抗して下方、(反時計方向)に押し込まれ
る。そして、このリヤサイドのロックプレート140Rの回
動に伴う、延出ピン38R からの歯部140aの離反により、
リヤのロック手段134 によるリンク機構14のロックが解
除される。
【0061】図9に示すように、リヤのロック手段134
によるロックの解除状態においては、フロントのロック
手段132 によるロック状態が、対応するリターンばね46
F の偏倚力のもとで維持されているため、リヤのリンク
機構14のみの伸縮に伴う、シートクッション36の後部の
昇降により、シートクッションが前後方向に傾斜される
(図5参照)。
によるロックの解除状態においては、フロントのロック
手段132 によるロック状態が、対応するリターンばね46
F の偏倚力のもとで維持されているため、リヤのリンク
機構14のみの伸縮に伴う、シートクッション36の後部の
昇降により、シートクッションが前後方向に傾斜される
(図5参照)。
【0062】そして、シートクッション36の任意の傾斜
角度において操作レバー56の操作力を解除すれば、リヤ
サイドのリターンばね46R の偏倚力のもとでの、操作レ
バーの解除片58R を伴う初期位置へのリヤのロックプレ
ート140Rの復帰により、当該ロックプレートの歯部140a
の対応箇所が延出ピン38R に係合するため、シートクッ
ションが対応する任意の傾斜角度に設定される。
角度において操作レバー56の操作力を解除すれば、リヤ
サイドのリターンばね46R の偏倚力のもとでの、操作レ
バーの解除片58R を伴う初期位置へのリヤのロックプレ
ート140Rの復帰により、当該ロックプレートの歯部140a
の対応箇所が延出ピン38R に係合するため、シートクッ
ションが対応する任意の傾斜角度に設定される。
【0063】上記のように、この発明のシートの前後チ
ルト機構110 においても、前記の実施の一形態と同様
に、前方に延出された共通の操作レバー56の操作のもと
で、フロント、リヤのロック手段132、134 による対応す
るリンク機構12、14 の個別のロック解除が行えるため、
シートの側部での操作の不要な前後チルト機構が容易に
得られる。従って、前後チルト機構の利用範囲の拡張、
および、操作性の向上等の、前記の実施の一形態と同様
の効果が、この別形態の前後チルト機構110 において
も、十分に確保できる。
ルト機構110 においても、前記の実施の一形態と同様
に、前方に延出された共通の操作レバー56の操作のもと
で、フロント、リヤのロック手段132、134 による対応す
るリンク機構12、14 の個別のロック解除が行えるため、
シートの側部での操作の不要な前後チルト機構が容易に
得られる。従って、前後チルト機構の利用範囲の拡張、
および、操作性の向上等の、前記の実施の一形態と同様
の効果が、この別形態の前後チルト機構110 において
も、十分に確保できる。
【0064】そして、この別形態の前後チルト機構110
においても、フロント、リヤのリンク機構12、14 の延出
ピン38(38F、38R) に係合可能な複数の歯部140aを持つロ
ックプレート140(140F、140R)をフロント、リヤに対応し
てそれぞれ枢着するとともに、ロックプレートの係合片
60(60F、60R) に係合可能な解除片58(58F、58R) を、上枠
16の前方に延出された操作レバーの基軸56b に、一体に
設ければ足りるため、構成の簡素化が十分にはかられ
る。
においても、フロント、リヤのリンク機構12、14 の延出
ピン38(38F、38R) に係合可能な複数の歯部140aを持つロ
ックプレート140(140F、140R)をフロント、リヤに対応し
てそれぞれ枢着するとともに、ロックプレートの係合片
60(60F、60R) に係合可能な解除片58(58F、58R) を、上枠
16の前方に延出された操作レバーの基軸56b に、一体に
設ければ足りるため、構成の簡素化が十分にはかられ
る。
【0065】ここで、この発明の実施の別形態において
は、フロントサイドのロックプレート140Fの歯部140aの
開口を下方に向けて、また、リヤサイドのロックプレー
ト140Rの歯部140aの開口を上方に向けて、それぞれ形
成、配置している。しかし、フロントサイド、リヤサイ
ドのロックプレート140(140F、140R)が、上下の異なる方
向に歯部140aの開口を向けてそれぞれ形成、配置されれ
ば足りるため、これとは逆に、フロントサイドのロック
プレートの歯部の開口を上方に向けて、また、リヤサイ
ドのロックプレートの歯部の開口を下方に向けて、それ
ぞれ形成、配置してもよい。
は、フロントサイドのロックプレート140Fの歯部140aの
開口を下方に向けて、また、リヤサイドのロックプレー
ト140Rの歯部140aの開口を上方に向けて、それぞれ形
成、配置している。しかし、フロントサイド、リヤサイ
ドのロックプレート140(140F、140R)が、上下の異なる方
向に歯部140aの開口を向けてそれぞれ形成、配置されれ
ば足りるため、これとは逆に、フロントサイドのロック
プレートの歯部の開口を上方に向けて、また、リヤサイ
ドのロックプレートの歯部の開口を下方に向けて、それ
ぞれ形成、配置してもよい。
【0066】この場合においては、上記動作例とは逆
に、操作レバー56の押し下げによってフロントのリンク
機構12がロック解除されるとともに、操作レバーの引き
上げによってリヤのリンク機構14がロック解除される。
に、操作レバー56の押し下げによってフロントのリンク
機構12がロック解除されるとともに、操作レバーの引き
上げによってリヤのリンク機構14がロック解除される。
【0067】なお、この発明のシートの前後チルト機構
は、自動車等のシートに適するとはいえ、これに限定さ
れず、たとえば、建設機械、電車、飛行機、船舶等のシ
ートに応用してもよい。
は、自動車等のシートに適するとはいえ、これに限定さ
れず、たとえば、建設機械、電車、飛行機、船舶等のシ
ートに応用してもよい。
【0068】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0069】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
前後チルト機構によれば、フロント、リヤのロック手段
によるロックの解除操作が、いずれも、シートクッショ
ンの前方に延出された操作レバーの所定の操作のもとで
行える。そのため、シートの側方に所定のスペースの得
られない自動車等のシートへの前後チルト機構の装着が
可能となり、前後チルト機構の離反範囲が拡張される。
前後チルト機構によれば、フロント、リヤのロック手段
によるロックの解除操作が、いずれも、シートクッショ
ンの前方に延出された操作レバーの所定の操作のもとで
行える。そのため、シートの側方に所定のスペースの得
られない自動車等のシートへの前後チルト機構の装着が
可能となり、前後チルト機構の離反範囲が拡張される。
【0070】そして、フロント、リヤのロック手段によ
る対応するリンク機構のロック解除操作が、シートクッ
ションの前方での、同一の操作レバーの操作方向の切り
換えのもとで得られるため、操作が簡単化され、操作性
が向上される。
る対応するリンク機構のロック解除操作が、シートクッ
ションの前方での、同一の操作レバーの操作方向の切り
換えのもとで得られるため、操作が簡単化され、操作性
が向上される。
【0071】また、1種の操作レバーをシートクッショ
ンの前方に延出させて設ければ足りるため、煩雑な印象
を与えない外観が得られ、シートの全体的な外観品質が
十分に向上される。
ンの前方に延出させて設ければ足りるため、煩雑な印象
を与えない外観が得られ、シートの全体的な外観品質が
十分に向上される。
【0072】そして、この発明における実施の一形態に
おいては、リンク機構の延出ピンに係合可能な複数の歯
部を持つロックプレートを上枠の対応箇所に枢着すると
ともに、ロックプレートの係合片に係合可能な押圧片、
および、上枠の前方に延出された操作レバーを持つ解除
プレートをフロント、リヤのロックプレート間でシーソ
ー状に揺動可能に枢着させれば足りる。そのため、上記
効果の得られるシートの前後チルト機構が、構成の複雑
化を伴うことなく容易に確保できる。
おいては、リンク機構の延出ピンに係合可能な複数の歯
部を持つロックプレートを上枠の対応箇所に枢着すると
ともに、ロックプレートの係合片に係合可能な押圧片、
および、上枠の前方に延出された操作レバーを持つ解除
プレートをフロント、リヤのロックプレート間でシーソ
ー状に揺動可能に枢着させれば足りる。そのため、上記
効果の得られるシートの前後チルト機構が、構成の複雑
化を伴うことなく容易に確保できる。
【0073】更に、この実施の一形態において、フロン
トサイドのロックプレートの前部、および、リヤサイド
のロックプレートの後部をそれぞれ枢着すれば、各ロッ
クプレートの対向サイドが自由端となるため、解除プレ
ートが大型化することもなく、解除プレートによるロッ
ク解除操作が、構成の複雑化を伴うことなく、的確に得
られる。
トサイドのロックプレートの前部、および、リヤサイド
のロックプレートの後部をそれぞれ枢着すれば、各ロッ
クプレートの対向サイドが自由端となるため、解除プレ
ートが大型化することもなく、解除プレートによるロッ
ク解除操作が、構成の複雑化を伴うことなく、的確に得
られる。
【0074】また、この発明における実施の別の形態に
おいても、フロント、リヤのリンク機構の延出ピンに係
合可能な複数の歯部を持つロックプレートをフロント、
リヤに対応してそれぞれ枢着するとともに、ロックプレ
ートの係合片に係合可能なフロントサイド、リヤサイド
の解除片を、上枠の前方に延出された操作レバーの基軸
に一体に設ければ足りる。そのため、この構成において
も、構成を複雑化することなく、上記と同様の効果の得
られるシートの前後チルト機構が容易に確保できる。
おいても、フロント、リヤのリンク機構の延出ピンに係
合可能な複数の歯部を持つロックプレートをフロント、
リヤに対応してそれぞれ枢着するとともに、ロックプレ
ートの係合片に係合可能なフロントサイド、リヤサイド
の解除片を、上枠の前方に延出された操作レバーの基軸
に一体に設ければ足りる。そのため、この構成において
も、構成を複雑化することなく、上記と同様の効果の得
られるシートの前後チルト機構が容易に確保できる。
【0075】そして、リターンばねとして、ロックプレ
ートの自由端と上枠の所定箇所との間に張設された引張
コイルばねを利用すれば、枢支ピンを必要以上に突出さ
せることもなく、また、ロックプレート、上枠間に架設
のもとで張設すれば足りるため、構成の複雑化を伴うこ
となく、適切な偏倚力が各ロックプレートにおいて容易
に得られる。従って、この点からも、構成の簡素化が十
分にはかられる。
ートの自由端と上枠の所定箇所との間に張設された引張
コイルばねを利用すれば、枢支ピンを必要以上に突出さ
せることもなく、また、ロックプレート、上枠間に架設
のもとで張設すれば足りるため、構成の複雑化を伴うこ
となく、適切な偏倚力が各ロックプレートにおいて容易
に得られる。従って、この点からも、構成の簡素化が十
分にはかられる。
【図1】初期状態における、この発明の実施の一形態に
係るシートの前後チルト機構の概略正面図である。
係るシートの前後チルト機構の概略正面図である。
【図2】図1に示すシートの前後チルト機構の概略分解
斜視図である。
斜視図である。
【図3】フロントのロック手段によるロックの解除時を
示す、図1のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大
正面図である。
示す、図1のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大
正面図である。
【図4】リヤのロック手段によるロックの解除時を示
す、図1のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大正
面図である。
す、図1のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大正
面図である。
【図5】初期状態における、この発明の実施の別形態に
係るシートの前後チルト機構の概略正面図である。
係るシートの前後チルト機構の概略正面図である。
【図6】図5に示すシートの前後チルト機構の概略分解
斜視図である。
斜視図である。
【図7】図5の線A−A、および、線B−Bに沿った各
断面図である。
断面図である。
【図8】フロントのロック手段によるロックの解除時を
示す、図5のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大
正面図である。
示す、図5のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大
正面図である。
【図9】リヤのロック手段によるロックの解除時を示
す、図5のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大正
面図である。
す、図5のシートの前後チルト機構の一部破断の拡大正
面図である。
10、110 シートの前後チルト機構 12、14 フロント、リヤのリンク機構 32、132 フロントのロック手段 34、134 リヤのロック手段 36 シートクッション 38(38F、38R) 延出ピン 40(40F、40R) ロックプレート 140(140F、140R) ロックプレート 40a、140a 歯部 46(46F、46R) リターンばね 48(48F、48R) 係合片 50 解除プレート 50a、50b 押圧片 54 操作レバー 54a 操作端 56 操作レバー 56a 操作端 56b 基軸 58(58F、58R) 解除片 60(60F、60R) 係合片
Claims (5)
- 【請求項1】 サポートリンク下端をメインリンクの中
間部に枢着した略y形状に形成され、メインリンク下端
を床面サイドの下枠に、サポートリンク上端をシートク
ッションサイドの上枠にそれぞれ枢着した左右各一対の
フロント、リヤのリンク機構と;上記各リンク機構毎に
設けられ、対応するリンク機構の回動規制により、シー
トクッションの前後の高さを個別に調整可能とするフロ
ント、リヤのロック手段と;を具備したシートの前後チ
ルト機構において、 リンク機構のメインリンク上端に突設され、上枠側面の
長孔状のガイド孔を介して延出された延出ピンと;上記
延出ピンに係合可能な複数の歯部を有して形成され、上
枠に対して、当該延出ピンの軸線に対する直交方向に回
動可能に一端の枢着されたロックプレートと;ロックプ
レートを上記延出ピンとの係合方向に偏倚するリターン
ばねと;を具備してフロント、リヤのロック手段がそれ
ぞれ形成され、 フロント、リヤの上記ロックプレートが、上下いずれか
の同一方向に歯部の開口を向けてそれぞれ形成、配置さ
れ、係合片が、当該ロックプレートにそれぞれ一体に突
設されるとともに、 ロックプレートの上記係合片に係合可能なフリントサイ
ド、リヤサイドの押圧片、および、上枠の前方に延出さ
れた操作レバーをそれぞれ一体に有する解除プレート
が、上枠に対し、フロント、リヤの上記ロックプレート
の間でシーソー状に揺動自在に枢着され、 操作レバーでの解除プレートの揺動操作に伴う、リター
ンばねの偏倚力に抗したロックプレートの回動により、
解除プレートの揺動方向に応じたフロント、リヤのロッ
ク手段のいずれかによる対応するリンク機構のロックを
解除可能としたことを特徴とするシートの前後チルト機
構。 - 【請求項2】 フロントサイドのロックプレートの前
端、リヤサイドのロックプレートの後端が、上枠に対し
てそれぞれ枢着された請求項1記載のシートの前後チル
ト機構。 - 【請求項3】 リターンばねが、延出ピンとの係合方向
への偏倚力をロックプレートに付与可能に、当該ロック
プレートの自由端と上枠の対応箇所との間に張設された
引張コイルばねである請求項1または2記載のシートの
前後チルト機構。 - 【請求項4】 サポートリンク下端をメインリンクの中
間部に枢着した略y形状に形成され、メインリンク下端
を床面サイドの下枠に、サポートリンク上端をシートク
ッションサイドの上枠にそれぞれ枢着した左右各一対の
フロント、リヤのリンク機構と;上記各リンク機構毎に
設けられ、対応するリンク機構の回動規制により、シー
トクッションの前後の高さを個別に調整可能とするフロ
ント、リヤのロック手段と;を具備したシートの前後チ
ルト機構において、 リンク機構のメインリンク上端に突設され、上枠側面の
長孔状のガイド孔を介して延出された延出ピンと;上記
延出ピンに係合可能な複数の歯部を有して形成され、上
枠に対して、当該延出ピンの軸線に対する直交方向に回
動可能に一端の枢着されたロックプレートと;ロックプ
レートを上記延出ピンとの係合方向に偏倚するリターン
ばねと;を具備してフロント、リヤのロック手段がそれ
ぞれ形成され、 フロント、リヤの上記ロックプレートが、上下の異なる
方向に歯部の開口を向けてそれぞれ形成、配置され、係
合片が、当該ロックプレートにそれぞれ一体に突設され
るとともに、 ロックプレートの上記係合片に対応方向から係合可能な
フロントサイド、リヤサイドの爪状の解除片が、上枠の
対応する側面に軸支されて上枠の前方に延出された操作
レバーの基軸に、それぞれ一体に設けられ、 基軸を中心とした操作レバーの回動操作のもとで、ロッ
クプレートの係合片を解除片で対応方向から係合、押圧
し、延出ピンからの離反方向へのロックプレートの回動
により、操作レバーの操作方向に応じたフロント、リヤ
のロック手段のいずれかによる対応するリンク機構のロ
ックを解除可能としたことを特徴とするシートの前後チ
ルト機構。 - 【請求項5】 リターンばねが、延出ピンとの係合方向
への偏倚力をロッックプレートに付与可能に、当該ロッ
クプレートの自由端と上枠の対応箇所との間に張設され
た引張コイルばねである請求項4記載のシートの前後チ
ルト機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21295495A JPH0939624A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | シートの前後チルト機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21295495A JPH0939624A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | シートの前後チルト機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0939624A true JPH0939624A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16631052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21295495A Pending JPH0939624A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | シートの前後チルト機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0939624A (ja) |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21295495A patent/JPH0939624A/ja active Pending
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