JPH093931A - 擁壁ブロックの築造構造 - Google Patents
擁壁ブロックの築造構造Info
- Publication number
- JPH093931A JPH093931A JP17414295A JP17414295A JPH093931A JP H093931 A JPH093931 A JP H093931A JP 17414295 A JP17414295 A JP 17414295A JP 17414295 A JP17414295 A JP 17414295A JP H093931 A JPH093931 A JP H093931A
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- Japan
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- unit block
- retaining wall
- unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 擁壁ブロックを階段状に積み上げて前後方向
にゆとりをもたせ、段部に植生空間を設けて植物の生育
繁茂に好適な環境を作り出す擁壁の築造構造を提供す
る。 【構成】 左右方向に拡がる前面壁１と前面壁１の背後
に連結され前後方向に拡がる一対の側面壁２とから成る
単位ブロック３を使用し、奥行きの異なる単位ブロック
３Ａ，３Ｂ，・・３Ｎを、夫々１段又は複数段ずつ、奥
行きの深い方の単位ブロック３を奥行きの浅い方の単位
ブロック３の下位側に配置して複数段積み上げ、各段の
単位ブロック３Ａ，３Ｂ，・・３Ｎの後端を同一垂直位
置に揃え、ＰＣ鋼棒４を上下に緊張して一体に連結し、
上位の単位ブロック３より前下方に突出した下位の単位
ブロック３の前面壁１と側面壁２とで囲われる空隙部５
に植生用土壌６を充填して植生空間７とする。
にゆとりをもたせ、段部に植生空間を設けて植物の生育
繁茂に好適な環境を作り出す擁壁の築造構造を提供す
る。 【構成】 左右方向に拡がる前面壁１と前面壁１の背後
に連結され前後方向に拡がる一対の側面壁２とから成る
単位ブロック３を使用し、奥行きの異なる単位ブロック
３Ａ，３Ｂ，・・３Ｎを、夫々１段又は複数段ずつ、奥
行きの深い方の単位ブロック３を奥行きの浅い方の単位
ブロック３の下位側に配置して複数段積み上げ、各段の
単位ブロック３Ａ，３Ｂ，・・３Ｎの後端を同一垂直位
置に揃え、ＰＣ鋼棒４を上下に緊張して一体に連結し、
上位の単位ブロック３より前下方に突出した下位の単位
ブロック３の前面壁１と側面壁２とで囲われる空隙部５
に植生用土壌６を充填して植生空間７とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工場生産された擁壁ブ
ロックの築造構造に関するものである。
ロックの築造構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】実公平７−１６７６１の擁壁ブロックの
築造構造では、擁壁ブロックの前面を同一垂直位置に揃
えている。又、実公平７−１６７６２の擁壁ブロックの
築造方法では、やはり擁壁ブロックの前面を後方に斜め
に傾斜した同一平面に揃えている。
築造構造では、擁壁ブロックの前面を同一垂直位置に揃
えている。又、実公平７−１６７６２の擁壁ブロックの
築造方法では、やはり擁壁ブロックの前面を後方に斜め
に傾斜した同一平面に揃えている。
【０００３】これらの築造構造では、擁壁の前面が同一
平面状に拡がっている為に前後方向にゆとりが無く、人
口物である為に無機的であり、周囲の美観が損なわれ
る。又、斜めに築造するのは施工性が良くない。
平面状に拡がっている為に前後方向にゆとりが無く、人
口物である為に無機的であり、周囲の美観が損なわれ
る。又、斜めに築造するのは施工性が良くない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、擁壁ブロックを階段状に積み上げて前後方向にゆ
とりをもたせ、段部に植生空間を設けて植物の生育繁茂
に好適な環境を作り出せる擁壁の築造構造を提供するこ
とである。
的は、擁壁ブロックを階段状に積み上げて前後方向にゆ
とりをもたせ、段部に植生空間を設けて植物の生育繁茂
に好適な環境を作り出せる擁壁の築造構造を提供するこ
とである。
【０００５】また、擁壁の背面を同一垂直面に揃えてい
るので、背面側での掘削土壌の埋め戻し等の作業を行い
やすい擁壁の築造構造を提供することである。
るので、背面側での掘削土壌の埋め戻し等の作業を行い
やすい擁壁の築造構造を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照
符号を用いて説明すると、本発明の築造構造では、左右
方向に拡がる前面壁１と前面壁１の背後に連結され前後
方向に拡がる一対の側面壁２とから成る単位ブロック３
を使用し、奥行きの異なる単位ブロック３Ａ，３Ｂ，・
・３Ｎを、夫々１段又は複数段ずつ、奥行きの深い方の
単位ブロック３を奥行きの浅い方の単位ブロック３の下
位側に配置して複数段積み上げ、各段の単位ブロック３
Ａ，３Ｂ，・・３Ｎの後端を同一垂直位置に揃え、ＰＣ
鋼棒４を上下に緊張して一体に連結する。
符号を用いて説明すると、本発明の築造構造では、左右
方向に拡がる前面壁１と前面壁１の背後に連結され前後
方向に拡がる一対の側面壁２とから成る単位ブロック３
を使用し、奥行きの異なる単位ブロック３Ａ，３Ｂ，・
・３Ｎを、夫々１段又は複数段ずつ、奥行きの深い方の
単位ブロック３を奥行きの浅い方の単位ブロック３の下
位側に配置して複数段積み上げ、各段の単位ブロック３
Ａ，３Ｂ，・・３Ｎの後端を同一垂直位置に揃え、ＰＣ
鋼棒４を上下に緊張して一体に連結する。
【０００７】上位の単位ブロック３より前下方に突出し
た下位の単位ブロック３の前面壁１と側面壁２とで囲わ
れる空隙部５に植生用土壌６を充填して、植生空間７と
する。
た下位の単位ブロック３の前面壁１と側面壁２とで囲わ
れる空隙部５に植生用土壌６を充填して、植生空間７と
する。
【０００８】
【作用】所定面を所要深さまで掘削して底面に砕石８を
敷き均し、均しコンクリ−ト９を打設し、その上に基礎
１０を作る。基礎１０の上面に単位ブロック３を積み上
げ、単位ブロック３の側面壁の後端に垂直に貫通して開
けられた縦孔１１にＰＣ鋼棒４を挿通して上下に緊張
し、上層の縦孔１１からグラウト１２を充填して単位ブ
ロック３を一体に連結する。
敷き均し、均しコンクリ−ト９を打設し、その上に基礎
１０を作る。基礎１０の上面に単位ブロック３を積み上
げ、単位ブロック３の側面壁の後端に垂直に貫通して開
けられた縦孔１１にＰＣ鋼棒４を挿通して上下に緊張
し、上層の縦孔１１からグラウト１２を充填して単位ブ
ロック３を一体に連結する。
【０００９】
【実施例】図示の実施例では、ＰＣ鋼棒４としては、グ
ラウト１２との付着性をよくするために、外周面に凹凸
が形成された異形のＰＣ綱棒４を使用している。グラウ
ト１２としては、水セメント比が小さくて流動性の良い
セメントぺ−ストが使用されている。又、縦孔が２個の
ものと４個のものを使用し、ＰＣ綱棒４の連結にはカッ
プラー１３を使用している。
ラウト１２との付着性をよくするために、外周面に凹凸
が形成された異形のＰＣ綱棒４を使用している。グラウ
ト１２としては、水セメント比が小さくて流動性の良い
セメントぺ−ストが使用されている。又、縦孔が２個の
ものと４個のものを使用し、ＰＣ綱棒４の連結にはカッ
プラー１３を使用している。
【００１０】グラウト１２の充填は、縦孔１１の上端部
と下端部に凹に形成された上端開口部１４と下端開口部
１５を設け、下端開口部１５の内側面の上部に外部に貫
通する確認孔１６を設ける。グラウト１２を最上層の単
位ブロック３の１個の縦孔１１から充填し、中間層の単
位ブロック３の縦孔１１と、上下に連結し合う単位ブロ
ック３、３の下端開口部１５と上端開口部１４が形成す
る連結空間１７とを通過させて、最下層の単位ブロック
３の下端開口部３と基礎１０の上面とで形成される空間
１８に到達させる。
と下端部に凹に形成された上端開口部１４と下端開口部
１５を設け、下端開口部１５の内側面の上部に外部に貫
通する確認孔１６を設ける。グラウト１２を最上層の単
位ブロック３の１個の縦孔１１から充填し、中間層の単
位ブロック３の縦孔１１と、上下に連結し合う単位ブロ
ック３、３の下端開口部１５と上端開口部１４が形成す
る連結空間１７とを通過させて、最下層の単位ブロック
３の下端開口部３と基礎１０の上面とで形成される空間
１８に到達させる。
【００１１】この下端開口部１５の確認孔１６からグラ
ウト１２が漏出することで空間１８の充填を確認し、確
認孔１６に栓１９を嵌め込み閉塞し、更に空間１８を通
して最下層の全ての縦孔１１を下から充填し、最下層と
その上層の単位ブロック３が形成する連結空間１７に到
達させ、確認孔１６からグラウト１２が漏出することで
連結空間１７の充填を確認し、確認孔１６に栓１９を嵌
め込み閉塞し、以下上記過程を繰る返して全層の単位ブ
ロック３の縦孔１１、連結空間１６及び空間１７を確実
に充填することができる。
ウト１２が漏出することで空間１８の充填を確認し、確
認孔１６に栓１９を嵌め込み閉塞し、更に空間１８を通
して最下層の全ての縦孔１１を下から充填し、最下層と
その上層の単位ブロック３が形成する連結空間１７に到
達させ、確認孔１６からグラウト１２が漏出することで
連結空間１７の充填を確認し、確認孔１６に栓１９を嵌
め込み閉塞し、以下上記過程を繰る返して全層の単位ブ
ロック３の縦孔１１、連結空間１６及び空間１７を確実
に充填することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上のように本発明の擁壁ブロックの築
造方法では、奥行きの異なる単位ブロック３Ａ，３Ｂ，
・・３Ｎを、奥行きの深い方の単位ブロック３を奥行き
の浅い単位ブロック３の下側に配置して階段状に築造す
るので、前後方向の空間にゆとりができ、また、段部に
植生空間７を設けたので、植物の生育繁茂を活性化さ
せ、周囲の美観を良質にすることができる。
造方法では、奥行きの異なる単位ブロック３Ａ，３Ｂ，
・・３Ｎを、奥行きの深い方の単位ブロック３を奥行き
の浅い単位ブロック３の下側に配置して階段状に築造す
るので、前後方向の空間にゆとりができ、また、段部に
植生空間７を設けたので、植物の生育繁茂を活性化さ
せ、周囲の美観を良質にすることができる。
【００１３】また、擁壁の背面を同一垂直面に揃えたの
で、背面側での掘削土壌の埋め戻し等の作業が行いやす
い。
で、背面側での掘削土壌の埋め戻し等の作業が行いやす
い。
【図１】本発明の一実施例に係る擁壁ブロックを用いた
擁壁の斜視図である。
擁壁の斜視図である。
【図２】該確認孔付き擁壁ブロックを用いた擁壁の右側
面図である。
面図である。
【図３】該確認孔付き擁壁ブロックを用いた擁壁の縦断
面図である。
面図である。
【図４】該確認孔付き擁壁ブロックを用いた擁壁の縦断
面図である。
面図である。
１ 前面壁 ２ 側面壁 ３ 単位ブロック ３Ａ 単位ブロック ３Ｂ 単位ブロック ３Ｎ 単位ブロック ４ ＰＣ鋼棒 ５ 空隙部 ６ 植生用土壌 ７ 植生空間 ８ 砕石 ９ 均しコンクリ−ト １０ 基礎 １１ 縦孔 １２ グラウト １３ カップラー １４ 上端開口部 １５ 下端開口部 １６ 確認孔 １７ 連結空間 １８ 空間 １９ 栓
Claims (1)
- 【請求項１】 左右方向に拡がる前面壁１と前面壁１の
背後に連結され前後方向に拡がる一対の側面壁２とから
成る単位ブロック３を使用し、奥行きの異なる単位ブロ
ック３Ａ，３Ｂ，・・３Ｎを、夫々１段又は複数段ず
つ、奥行きの深い方の単位ブロック３を奥行きの浅い方
の単位ブロック３の下位側に配置して複数段積み上げ、
各段の単位ブロック３Ａ，３Ｂ，・・３Ｎの後端を同一
垂直位置に揃え、ＰＣ鋼棒４を上下に緊張して一体に連
結し、上位の単位ブロック３より前下方に突出した下位
の単位ブロック３の前面壁１と側面壁２とで囲われる空
隙部５に植生用土壌６を充填して、植生空間７としたこ
とを特徴とする擁壁の築造構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17414295A JPH093931A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 擁壁ブロックの築造構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17414295A JPH093931A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 擁壁ブロックの築造構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093931A true JPH093931A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15973409
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17414295A Pending JPH093931A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 擁壁ブロックの築造構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093931A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100495782B1 (ko) * | 2002-12-06 | 2005-06-16 | (주)유경기술단 | 블록조립식 보강토옹벽 패널과 이 패널을 사용한보강토옹벽의 시공방법 |
| KR100583294B1 (ko) * | 2002-11-01 | 2006-05-25 | (주)한국조형종합건축사사무소 | 블록조립식 보강토옹벽 패널과 그 시공방법 및 패널지지용 보강재 |
| KR100769945B1 (ko) * | 2007-01-23 | 2007-10-25 | 주식회사 우일 이알에스 | 프리캐스트 생태 환경 옹벽 및 그 시공방법 |
| CN103806466A (zh) * | 2014-03-17 | 2014-05-21 | 重庆芳兰科技有限公司 | 模块式土建工程用石坎结构 |
| CN107700526A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-02-16 | 湖南诚友绿色建材科技有限公司 | 内阶梯型柱板式生态挡土墙 |
| JP2020122322A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 藤林コンクリート工業株式会社 | 積みブロック及び構造物の構築方法 |
| KR20200139104A (ko) * | 2020-11-23 | 2020-12-11 | (주)스마텍엔지니어링 | 높은 자립고를 가지는 다열 지주 근입식 변단면 블록 옹벽 및 그 시공방법 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH026123U (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-16 | ||
| JPH0243416A (ja) * | 1988-08-03 | 1990-02-14 | Furii Kogyo Kk | 組立式擁壁の施工方法 |
| JPH06346470A (ja) * | 1993-06-10 | 1994-12-20 | Yoshihiro Nishimoto | 擁壁の構築方法 |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP17414295A patent/JPH093931A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH026123U (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-16 | ||
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| JPH06346470A (ja) * | 1993-06-10 | 1994-12-20 | Yoshihiro Nishimoto | 擁壁の構築方法 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100583294B1 (ko) * | 2002-11-01 | 2006-05-25 | (주)한국조형종합건축사사무소 | 블록조립식 보강토옹벽 패널과 그 시공방법 및 패널지지용 보강재 |
| KR100495782B1 (ko) * | 2002-12-06 | 2005-06-16 | (주)유경기술단 | 블록조립식 보강토옹벽 패널과 이 패널을 사용한보강토옹벽의 시공방법 |
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| CN103806466A (zh) * | 2014-03-17 | 2014-05-21 | 重庆芳兰科技有限公司 | 模块式土建工程用石坎结构 |
| CN103806466B (zh) * | 2014-03-17 | 2015-11-18 | 重庆师范大学 | 模块式土建工程用石坎结构 |
| CN107700526A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-02-16 | 湖南诚友绿色建材科技有限公司 | 内阶梯型柱板式生态挡土墙 |
| JP2020122322A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 藤林コンクリート工業株式会社 | 積みブロック及び構造物の構築方法 |
| KR20200139104A (ko) * | 2020-11-23 | 2020-12-11 | (주)스마텍엔지니어링 | 높은 자립고를 가지는 다열 지주 근입식 변단면 블록 옹벽 및 그 시공방법 |
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