JP2020122322A - 積みブロック及び構造物の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平方向に隣接する積みブロック同士を簡単に且つ強固に連結可能な実用的な積みブロック及び構造物の構築方法を提供する。【解決手段】水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで構造物を構築し得る直方体状の積みブロック1であって、この積みブロック1の一面に凹部2を設け、この凹部2の内側面に一端3aが開口し前記一面に連なるいずれかの側面に他端3bが開口する水平連結用貫通孔3を設け、この水平連結用貫通孔3は、前記凹部2を介して直線状に連通するように対向状態に設けて、隣接する前記積みブロック1の前記他端3b同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔3に跨って挿通される水平方向連結体を用いて隣接する前記積みブロック1同士を連結して前記構造物を構築する。【選択図】図1

Description

本発明は、積みブロック及び構造物の構築方法に関するものである。
従来から、積みブロックを水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで土砂止め用や土留め用等のコンクリート構造物を構築する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、積みブロックを上下段で半単位(半個分)ずつずらして積み上げると共に、垂直方向に重なるブロック同士を凹凸嵌合させ、更に鋼棒で連結することで上下のブロックを強固に連結する点が開示されている。
特許第5023236号公報
本発明は、土砂・落石等の過大なエネルギーに対してより堅固なコンクリートブロック構造物を実現すべく、種々の検討の結果完成したもので、水平方向に隣接する積みブロック同士を簡単に且つ強固に連結可能な実用的な積みブロック及び構造物の構築方法を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで構造物を構築し得る直方体状の積みブロックであって、この積みブロック1は、一面に凹部2が設けられ、この凹部2の内側面に一端3aが開口し前記一面に連なるいずれかの側面に他端3bが開口する水平連結用貫通孔3が設けられた構成であり、この水平連結用貫通孔3は、前記凹部2を介して直線状に連通するように対向状態に設けられており、前記積みブロック1同士をいずれかの前記水平連結用貫通孔3の前記他端3b同士を向い合せて水平方向に隣接させた際、互いに前記他端3b同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔3に跨って挿通される水平方向連結体4を用いて隣接する前記積みブロック1同士を連結して前記構造物を構築する構成としたことを特徴とする積みブロックに係るものである。
また、互いに前記他端3b同士が対向近接する前記二つの水平連結用貫通孔3から突出する前記水平方向連結体4の両端部に夫々前記水平方向連結体4の抜け止め手段を備え、前記凹部2が、作業者の手指若しくは工具による前記抜け止め手段の操作を許容する広さの操作空間部として構成されていることを特徴とする請求項1記載の積みブロックに係るものである。
また、互いに前記他端3b同士が対向近接する前記二つの水平連結用貫通孔3から突出する前記水平方向連結体4の両端部に夫々設けられる螺子部に夫々螺着されるナット体5を含む抜け止め手段を備え、前記凹部2が、作業者の手指若しくは工具による前記ナット体5の螺動操作を許容する広さの操作空間部として構成されていることを特徴とする請求項1記載の積みブロックに係るものである。
また、前記抜け止め手段は、前記水平方向連結体4の両端部に挿通され前記水平連結用貫通孔3の前記一端3aの開口周縁部に係止して前記水平連結用貫通孔3を区画する受け部材6を含むことを特徴とする請求項2,3いずれか1項記載の積みブロックに係るものである。
また、前記受け部材6には、前記水平連結用貫通孔3に充填材を注入するための注入口7が設けられていることを特徴とする請求項4記載の積みブロックに係るものである。
また、前記水平方向連結体4は直状部材であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の積みブロックに係るものである。
また、垂直方向に重なる積みブロック1同士を連結する垂直方向連結体8が挿通する垂直連結用貫通孔9が設けられていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の積みブロックに係るものである。
また、前記凹部2は上面に設けられていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の積みブロックに係るものである。
また、四隅に隅切部10が設けられ、田字状に並設された4つの積みブロック1の中心側の前記各隅切部10により形成される垂直方向に延びる空間部が、その下方位置の積みブロック1の上面に設けた前記凹部2に充填材を注入するための注入路とし得るように構成されていることを特徴とする請求項8記載の積みブロックに係るものである。
また、互いに前記他端3b同士が対向近接する前記二つの水平連結用貫通孔3の他端3b同士を気密状態で連通させるパッキン11を有することを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の積みブロックに係るものである。
また、請求項1〜10いずれか1項に記載の積みブロック1を、水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで構造物を構築する構造物の構築方法であって、前記積みブロック1同士をいずれかの前記水平連結用貫通孔3の前記他端3b同士を向い合せて水平方向に隣接させた後、水平方向連結体4を互いに前記他端3b同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔3を跨ぐように挿通し、この水平方向連結体4を用いて水平方向に隣接する前記積みブロック1同士を連結して前記構造物を構築することを特徴とする構造物の構築方法に係るものである。
また、前記積みブロック1には、垂直方向に重なる前記積みブロック1同士を連結する垂直方向連結体8が挿通する垂直連結用貫通孔9が設けられ、前記凹部2は前記積みブロック1の上面に設けられており、上側の前記積みブロック1の前記垂直連結用貫通孔9を挿通する垂直方向連結体8の下端部を、下側の前記積みブロック1の前記凹部2内に配設し、この凹部2に充填材を充填することで、垂直方向に重なる前記積みブロック1同士を連結することを特徴とする請求項11記載の構造物の構築方法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、水平方向に隣接する積みブロック同士を簡単に且つ強固に連結可能な実用的な積みブロック及び構造物の構築方法となる。
本実施例の概略説明斜視図である。 本実施例の要部の拡大概略説明断面図である。 本実施例の積み上げ状態を説明する概略説明斜視図である。 本実施例の施工手順説明図である。 本実施例の施工手順説明図である。 本実施例の施工手順説明図である。 本実施例の施工手順説明図である。 本実施例の施工手順説明図である。 本実施例の施工手順説明図である。 本実施例の施工手順説明図である。 構造物の一例を示す概略説明側面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明に係る積みブロック1を水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねて構造物(例えば土砂止め用や土留め用等の擁壁)を構築する。
この際、水平方向に隣接させた互いに水平連結用貫通孔3の他端3b同士が向かい合う積みブロック1同士を、この他端3b同士が対向近接する二つの水平連結用貫通孔3に跨って挿通される(二つの積みブロック1に跨って配設される)水平方向連結体4を用いて連結することができる。
即ち、例えば水平方向連結体4としての鉄筋を前記二つの水平連結用貫通孔3内に配し、この二つの水平連結用貫通孔3内に充填材(グラウト材)を充填して固化させることで、水平方向連結体4を芯材として水平方向に隣接する積みブロック1同士を強固に連結し、堅固な構造物を構築することができる。
ここで、隣接する積みブロック1の前記二つの水平連結用貫通孔3は、水平方向に隣接する積みブロック1の凹部2間に位置し、端部が外側(互いの隣接面と逆側の面)には露出していないことから、凹部2の大きさ・形状によってはこの凹部2を通じて水平方向連結体4(例えば鉄筋)を配設し難い場合がある。
この点、本発明は、水平連結用貫通孔3を、一つの積みブロック1に前記凹部2を介して直線状に連通するように対向状態に設けているため、水平方向連結体4を配設する際には、隣接する積みブロック1の前記二つの水平連結用貫通孔3を構成しない他の(外側の)水平連結用貫通孔3の他端3bから水平方向連結体4を挿入し、凹部2を通過させて前記二つの水平連結用貫通孔3まで到達させることができるから、凹部2の大きさ・形状によらず簡単に水平方向連結体4を前記二つの水平連結用貫通孔3に配することができる。
また、例えば、前記二つの水平連結用貫通孔3から突出する前記水平方向連結体4の両端部に夫々設けられる螺子部に夫々螺着されるナット体5を含む抜け止め手段を備え、前記凹部2を、作業者の手指若しくは工具による前記ナット体5の螺動操作を許容する広さの操作空間部として構成した場合には、水平方向連結体4の挿入だけでなくナット体5の操作も容易に行うことができ、水平方向連結体4をより簡単に且つ確実に前記二つの水平連結用貫通孔3内に抜け止め状態(位置決め状態)で配することが可能となり、水平方向に隣接する積みブロック1同士を一層簡単に且つ強固に連結可能となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで構造物を構築し得る直方体状の積みブロックであって、この積みブロック1は、一面に凹部2が設けられ、この凹部2の内側面に一端3aが開口し前記一面に連なるいずれかの側面に他端3bが開口する直線状の水平連結用貫通孔3が設けられた構成であり、この水平連結用貫通孔3は、前記凹部2を介して直線状に連通するように対向状態に設けられており、前記積みブロック1同士をいずれかの前記水平連結用貫通孔3の前記他端3b同士を向い合せて水平方向に隣接させた際、互いに前記他端3b同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔3に跨って挿通される水平方向連結体4を用いて隣接する前記積みブロック1同士を連結して前記構造物を構築する構成としたものである。
具体的には、図1,2に図示したように上面及び下面に夫々半個分ずらして凹凸嵌合可能な凹凸部を有し、図3に図示したように複数を縦横(上下前後左右)に千鳥状に積み上げることにより土砂止め用や土留め用等の擁壁を形成可能なプレキャストコンクリート製の積みブロック1である。
この積みブロック1は略直方体状であり、一面(本実施例では上面)に箱抜きにより形成された(切頭四角錐状の)凹部2が設けられている。
また、積みブロック1には、前記凹部2の内側面に一端3aが開口し前記一面に連なるいずれかの側面に他端3bが開口する直線状の水平連結用貫通孔3が設けられている。この水平連結用貫通孔3は、前記凹部2を介して直線状に連通するように対向状態に設けられている。
本実施例においては、水平連結用貫通孔3は平面視で前記凹部2を介して一直線上に位置するように左右一対(2つ)設けられている。従って、この水平連結用貫通孔3の配設方向である左右方向に連結される積みブロック1同士を、水平方向連結体4を用いて強固に連結できることになる。なお、本実施例の構成に限らず、前後方向にも一対の水平連結用貫通孔3を設ける構成としても良い。
水平連結用貫通孔3は、断面方形状で、底面は水平面で天面が外側から内側(凹部2側)に向かって下り傾斜する傾斜面に設定されており、両側面は垂直面である。即ち、平面視においては直線形状である。
従って、積みブロック1同士をいずれかの前記水平連結用貫通孔3の前記他端3b同士を向い合せて水平方向に隣接させた際、水平方向連結体4を、互いに前記他端3b同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔3を跨ぐように挿通させ、この水平方向連結体4を用いて隣接する前記積みブロック1同士を連結することができる。
水平方向連結体4としては、本実施例においては外周全体に螺子部が形成された異形鉄筋(例えばD10)を採用している。長さは、両端部が前記二つの水平連結用貫通孔3両端から少なくともナット体5を螺着可能な長さで夫々突出する長さに設定される。なお、螺子部を全周に設けた異形鉄筋に限らず、少なくとも両端部に設けたものを採用しても良い。本実施例は、隣接する積みブロック1の前記二つの水平連結用貫通孔3毎に水平方向連結体4を配するから、構造物の規模によらず同一サイズの水平方向連結体4を使用できる。
また、本実施例は、図3及び図6〜8に図示したように、前記二つの水平連結用貫通孔3から突出する前記水平方向連結体4の両端部に夫々設けられる螺子部に夫々螺着されるナット体5を含む抜け止め手段を備え、前記凹部2を、作業者の手指若しくは工具による前記ナット体5の螺動操作を許容する広さの操作空間部として構成している。本実施例では、手指で螺動操作できる空間、即ち作業者が手を差し入れて作業ができる空間を確保している。
具体的には、ナット体5は、前記水平方向連結体4の両端部に挿通され前記水平連結用貫通孔3の一端3aの開口周縁部に係止して前記水平連結用貫通孔3を区画する受け部材6を介して水平方向連結体4の両端部に螺着されている。受け部材6には水平方向連結体4が挿通する挿通孔(螺子はあってもなくても良い)が設けられ、受け部材6をナット体5で押圧して水平連結用貫通孔3の一端3aの開口周縁部に係止させることで、水平連結用貫通孔3の内外を区画し得るように構成されている。
この受け部材6には、前記水平連結用貫通孔3に充填材(グラウト材。本実施例では無収縮モルタル23)を注入するための注入口7が設けられている。本実施例においては、受け部材6としては、凹部2の傾斜する内側面に対応して上側ほど肉厚となる金属製の板状部材(アンカープレート)が採用されている。
従って、水平方向連結体4を、ナット体5により押圧され開口周縁部に係止される受け部材6を用いて水平連結用貫通孔3の前記一端3aの開口周縁部に係止させることで、水平方向連結体4を前記二つの水平連結用貫通孔3内の所定位置(例えば孔内壁と接触しないように孔内壁から浮いた状態)に固定することができ、グラウト材により水平方向連結体4を良好に保護できる。
また、左右方向に隣接される積みブロック1間には、前記二つの水平連結用貫通孔3の他端3b同士を気密状態で連通させるパッキン11(厚さ10mm以下程度)が設けられる。従って、隣接する積みブロック1同士は完全に密着せず、数mm(例えば4〜5mm程度)の隙間をおいて並設される。
従って、前記二つの水平連結用貫通孔3をパッキン11により隙間なく連結させて、この二つの水平連結用貫通孔3内に受け部材6の注入口7からグラウト材を充填して固化させることで、異形鉄筋を芯材として左右方向に隣接する積みブロック1同士を強固に連結可能となる。
また、積みブロック1の下面四隅には所定間隔で足部12が突設され、この足部12の下面は水平面に設定され、凹部2の開口周縁部に設けられた平坦な足部載置面13に載置される。また、積みブロック1の上面の前後方向両端部には夫々平坦凸部14が設けられ、左右方向両端部には夫々前後方向に延びる凸条部15が設けられている。
足部12同士の間隔は、前後若しくは左右いずれかに並設される二つの積みブロック1の隣接する二つの平坦凸部14若しくは凸条部15を跨ぎ、各積みブロック1の足部載置面13に夫々載置されて足部12の側面が、前記平坦凸部14若しくは凸条部15の側面と係合する間隔に設定する(足部12間が平坦凸部14若しくは凸条部15と係合する係合凹部となる。)。また、足部12、足部載置面13、平坦凸部14及び凸条部15は、上側の積みブロック1を積み上げる際、下側の二つの積みブロック1の隣接する二つの平坦凸部14若しくは凸条部15を跨ぐように足部載置面13に足部12を載置すると、丁度半個分積みブロック1をずらして積み重ねられるようにその形状が設定されている。符号16,17は、位置合わせの目安となる直線状の浅溝部である。
また、足部12間の積みブロック1下面は、前記平坦凸部14及び凸条部15の平坦頂面と接触しない高さとなるように前記足部12の下面に対して没入し、安定的に足部12下面が足部載置面13に面接触すると共に足部12側面が平坦凸部14側面若しくは凸条部15側面に係止するように構成されている。
また、積みブロック1の四隅近傍位置には夫々、垂直方向に延びる垂直連結用貫通孔9が設けられている。この垂直連結用貫通孔9は、積みブロック1を半個分ずらして上下に積み重ねた際、前記凹部2の直上位置に前記垂直連結用貫通孔9が配設されるように設けられている。そして、この垂直連結用貫通孔9に鋼棒等の垂直方向連結体8を挿通し、この垂直方向連結体8の下端部を前記凹部2内に配設できるように構成している。
また、四隅に隅切部10(面取り部)が設けられ、田字状に並設された4つの積みブロック1の中心側の前記各隅切部10により形成される平面視ひし形の垂直方向に延びる空間部18が、その下方位置の積みブロック1の上面に設けた前記凹部2に充填材を注入するための注入路とし得るように構成されている。
従って、垂直方向連結体8の上端部を垂直連結用貫通孔9に、下端部を前記凹部2内に配設した状態で、前記垂直連結用貫通孔9及び(前記注入路を通じて)前記凹部2にコンクリートやモルタル等の充填材(本実施例ではモルタル24)を充填して固化させることで上下の積みブロック1を強固に連結することが可能となる。また、本実施例では、前記注入路にも充填材を充填する構成としているが、凹部2のみに充填する構成としても良い。
以上の構成の積みブロックを用いて構造物を構築する施工手順を図4〜10を用いて説明する。
積みブロック1を前後左右方向に隣接させる際、左右方向に隣接させる積みブロック1は、パッキン11を挟んで左右方向に隣接させ(図4)、外側の水平連結用貫通孔3から水平方向連結体4を挿入し(図5)、対向近接する二つの水平連結用貫通孔3を跨ぐように挿通させて両端部に抜け止め手段を配し(受け部材を挿通させナット体5を螺着し)、ナット体5を操作して水平方向連結体4を水平連結用貫通孔3内に位置決め状態で固定する(図6)。なお、凹部2は操作空間部として構成されており、水平方向連結体4の内方への送り込み操作や、ナット体5の螺動操作は凹部2の上部開口部から差し入れた手指により容易に行える。
同様にして所定個数積みブロック1を左右方向に隣接させ、積みブロック1間に水平方向連結体4を位置決め容体で配し(図7)、受け部材6の注入口7から各前記二つの水平連結用貫通孔3内に夫々無収縮モルタル23を注入する(図8)。
続いて、上方に積みブロック1を千鳥状に積み上げて、下段と同様に左右方向に隣接する積みブロック1間に水平方向連結体4を配し、無収縮モルタル23を注入する(図9)。また、垂直連結用貫通孔9及び凹部2に垂直方向連結体8を配する。これらの手順は順不同に行える。
続いて、隅切部10により形成される注入路及び垂直連結用貫通孔9から充填材を充填し(図10)、以降同様の手順で必要な段数積みブロック1を積み上げることで、例えば図11に図示したような構造物(土留め用の擁壁)を構築できる。
なお、図9及び図10中、符号19は、半個分ずらして積み上げた際の半端分を埋める積みブロック1を半分にした半ブロック体、20は同様に半ブロック体を更に半分にした大きさの1/4ブロック体、21は最下段の積みブロック1が載置され連結されるコンクリート基礎板、22は充填材の漏れ防止用の止め板である。
本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 積みブロック
2 凹部
3 水平連結用貫通孔
3a 一端
3b 他端
4 水平方向連結体
5 ナット体
6 受け部材
7 注入口
8 垂直方向連結体
9 垂直連結用貫通孔
10 隅切部
11 パッキン

Claims (12)

  1. 水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで構造物を構築し得る直方体状の積みブロックであって、この積みブロックは、一面に凹部が設けられ、この凹部の内側面に一端が開口し前記一面に連なるいずれかの側面に他端が開口する水平連結用貫通孔が設けられた構成であり、この水平連結用貫通孔は、前記凹部を介して直線状に連通するように対向状態に設けられており、前記積みブロック同士をいずれかの前記水平連結用貫通孔の前記他端同士を向い合せて水平方向に隣接させた際、互いに前記他端同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔に跨って挿通される水平方向連結体を用いて隣接する前記積みブロック同士を連結して前記構造物を構築する構成としたことを特徴とする積みブロック。
  2. 互いに前記他端同士が対向近接する前記二つの水平連結用貫通孔から突出する前記水平方向連結体の両端部に夫々前記水平方向連結体の抜け止め手段を備え、前記凹部が、作業者の手指若しくは工具による前記抜け止め手段の操作を許容する広さの操作空間部として構成されていることを特徴とする請求項1記載の積みブロック。
  3. 互いに前記他端同士が対向近接する前記二つの水平連結用貫通孔から突出する前記水平方向連結体の両端部に夫々設けられる螺子部に夫々螺着されるナット体を含む抜け止め手段を備え、前記凹部が、作業者の手指若しくは工具による前記ナット体の螺動操作を許容する広さの操作空間部として構成されていることを特徴とする請求項1記載の積みブロック。
  4. 前記抜け止め手段は、前記水平方向連結体の両端部に挿通され前記水平連結用貫通孔の前記一端の開口周縁部に係止して前記水平連結用貫通孔を区画する受け部材を含むことを特徴とする請求項2,3いずれか1項記載の積みブロック。
  5. 前記受け部材には、前記水平連結用貫通孔に充填材を注入するための注入口が設けられていることを特徴とする請求項4記載の積みブロック。
  6. 前記水平方向連結体は直状部材であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の積みブロック。
  7. 垂直方向に重なる積みブロック同士を連結する垂直方向連結体が挿通する垂直連結用貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の積みブロック。
  8. 前記凹部は上面に設けられていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の積みブロック。
  9. 四隅に隅切部が設けられ、田字状に並設された4つの積みブロックの中心側の前記各隅切部により形成される垂直方向に延びる空間部を、その下方位置の積みブロックの上面に設けた前記凹部に充填材を注入するための注入路とし得るように構成されていることを特徴とする請求項8記載の積みブロック。
  10. 互いに前記他端同士が対向近接する前記二つの水平連結用貫通孔の他端同士を気密状態で連通させるパッキンを有することを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の積みブロック。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載の積みブロックを、水平方向に複数並設すると共に垂直方向に複数段積み重ねることで構造物を構築する構造物の構築方法であって、前記積みブロック同士をいずれかの前記水平連結用貫通孔の前記他端同士を向い合せて水平方向に隣接させた後、水平方向連結体を互いに前記他端同士が対向近接する二つの前記水平連結用貫通孔を跨ぐように挿通し、この水平方向連結体を用いて水平方向に隣接する前記積みブロック同士を連結して前記構造物を構築することを特徴とする構造物の構築方法。
  12. 前記積みブロックには、垂直方向に重なる前記積みブロック同士を連結する垂直方向連結体が挿通する垂直連結用貫通孔が設けられ、前記凹部は前記積みブロックの上面に設けられており、上側の前記積みブロックの前記垂直連結用貫通孔を挿通する垂直方向連結体の下端部を、下側の前記積みブロックの前記凹部内に配設し、この凹部に充填材を充填することで、垂直方向に重なる前記積みブロック同士を連結することを特徴とする請求項11記載の構造物の構築方法。
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