JPH10252086A - 植生が可能な擁壁用ブロック体 - Google Patents

植生が可能な擁壁用ブロック体

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JPH10252086A
JPH10252086A JP7283197A JP7283197A JPH10252086A JP H10252086 A JPH10252086 A JP H10252086A JP 7283197 A JP7283197 A JP 7283197A JP 7283197 A JP7283197 A JP 7283197A JP H10252086 A JPH10252086 A JP H10252086A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック体内に土壌充填路が設けられた、鉛
直方向にも、傾斜方向にも、また、水平方向にも積み重
ねることができる植生可能な擁壁用ブロック。 【解決手段】 コンクリートにより概略H型に形成した
ブロック本体1の両端部片41,42に、それぞれ補強
用の鉄筋挿通孔41a,42aを上下方向に貫通して形
成すると共に、前記両端部片の内側部分にそれぞれ土類
投入口51,52を上下方向に貫通して設け、該土類投
入口の内側寄りにそれぞれ補強用の鉄筋挿通孔61,6
2を上下方向に貫通して設けて、前記鉄筋挿通孔の上端
開口部には係合凸部41b,42b,61a,62a
を、下端開口部には係合凹部41c,42c,61b,
62bをそれぞれテーパ状に形成すると共に、前記土類
投入口の端部に突起片51a,51b,52a,52b
を形成して、ブロック本体を積み重ねて形成した擁壁面
に植生可能区域面9が形成される擁壁ブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、宅地等の造成地
や道路等の開削地の土類壁面を覆って保護するための擁
壁に用いるブロックに係わり、特に、擁壁面に植物を植
えることが可能なコンクリートブロックに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から造成地等の土類法面を保護する
擁壁としては、コンクリートを打設した基礎部分の上に
通常のコンクリートブロックを鉄筋補強とモルタル接着
により縦横に積み上げる工法が一般的に採用されてい
た。上記のような工法により擁壁を形成するには、擁壁
の裏側部分に栗石やコンクリート等を裏打ちしたり、水
抜き穴を設けたりしなくてはならず、手間と費用がかか
るのみならず、完成した擁壁は自然が損なわれて殺風景
であり、更には、地盤の沈下等の異変により擁壁が不均
一に変化して亀裂を生じたり、該亀裂部分に土圧が集中
的に作用して不測の自体が発生する恐れもあった。
【0003】そこで、上記のような欠点をなくすように
改善をしたブロックとして、特公昭63−40892号
や特公平6−11979号公報等に見るように、傾斜し
た土類法面に積み上げたブロック部分に草木を植えるこ
とが可能な擁壁用のブロックが知られている。これらの
ブロックは、図8に示すように、前傾した前面壁11の
両側端部に、後壁13よりも低い上端面12aと、下端
面に後壁寄りも低い凹部12bを設けた側壁12を前面
壁の上端より少許凹陥して一体に連設して、該側壁の後
端間に土壌を抱持する後壁13を連設して、平面が四辺
形状をした箱状枠内に植生用の土類が充填可能なように
コンクリートを成形して植生可能な擁壁用ブロックAに
形成したもの、あるいは、前面壁11の両側端部に連設
した側壁12と、該側壁に後壁13を連設して略矩形状
をしたブロックを形成して、前記前面壁の一部に開口部
を設けると共に、後壁の上端部に凸部を、下端部に凹部
を設けて植生可能な擁壁用ブロックを形成したものであ
る。
【0004】そして、これらのブロックを積み重ねて擁
壁を構築するには、図9に示すように、コンクリート等
による基礎工事を行った法面の基礎70上に前記ブロッ
クAを横幅よりも若干狭い間隔を保持して一つ置きに列
設して最下段を据えつける。次いで、下段に配置した隣
合うブロックの対向する側壁上に渡すようにブロックを
離隔して積み上げて、傾斜した法面に市松模様状になる
ようにジクザク状に順次積み上げて固定しなくてはなら
ない。従って、これらの擁壁ブロックは、その構造上か
ら傾斜した法面部分にしか積み上げるには適している
が、垂直な壁面に積み上げて擁壁を形成するのに用いる
ことができないという欠点があった。
【0005】そこで、上記のような欠点をなくして、垂
直な面や横方向に湾曲した面であっても、鉛直方向に積
み上げるようにした擁壁ブロックで、該ブロックの前面
には草木を植生できるようにしたものとして、特開平7
−233586号公報に記載されたような発明のブロッ
クがあるが、これは図10に示すように、水平な上面と
下面を有する略直方体形状をした基体後壁50の両側に
鉄筋とコンクリートにより固定するための透孔30を設
けると共に、該透孔の上面部には小さな段差部40を形
成し、透孔の下面部には前記段差部に係合する隆起部を
形成して、前記左右の透孔の間に植栽用の土を投入する
有底の凹所50を形成したブロックBである。
【0006】そして、上記のようなブロックを積み重ね
て擁壁を構築するには、図11に示すように、コンクリ
ート等による基礎工事を行ってから、該基礎80に固定
した鉄筋を前記ブロックBの透孔30に挿通して補強す
ると共に隣のブロックとの間を接合溝60により嵌合接
続して固定しながら、基礎部分から順次積み重ねること
により擁壁を形成するようにしたものである。しかし、
このようなブロックによる擁壁の形成では、垂直な壁面
には適しているが、しかし、傾斜した法面に適用して形
成した擁壁面に植生を行うことには、その構造上からし
て無理がある。
【0007】そして、上記したようなブロックは、その
後壁部13,20部分及び底壁部分がコンクリートで塞
がったままで、ブロック内の土壌収容凹所とブロック裏
面の土類層との間が遮断されていて、ブロック内の土壌
収容部への通水及び通気が可能なように開口部が設けら
れておらず、ブロック内の土部に外部から水分の自然供
給が行われないので、植生した箇所へは定期的に吸水を
してやらなければ、草木を枯らす恐れがあった。また、
大雨が降って大量の水が土壁面から漏出してくる恐れが
ある所では、自然透水がないので水圧により擁壁面が迫
り出して崩壊することがないように、擁壁ブロックの裏
面をコンクリートの裏込めなどにより充分に水圧に耐え
得るように補強しておかなくてはならず、そのための工
事費がより多くかかっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、鉛直方向
にも、また、傾斜方向にも、更には、水平方向にも積み
重ねることができる土木建設用ブロックにして、ブロッ
ク内に植生を可能にして、擁壁面の見栄えを良くすると
共に、強度的にも充分であって、効率良く工事を行うこ
とができて、自然透水性を有する擁壁ブロックを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、ブロック本
体をコンクリートにより概略H型に形成して、該H型の
両端部にそれぞれ補強用の鉄筋挿通孔を上下方向に貫通
するように形成すると共に、前記H型の両端部の内側部
分にそれぞれ土類投入口を上下方向に貫通して設け、更
に、該土類投入口の内側寄りにそれぞれ補強用の鉄筋挿
通孔を上下方向に貫通して設けて、前記鉄筋挿通孔の上
端開口部には係合凸部を、下端開口部には係合凹部をそ
れぞれテーパ状に形成すると共に、前記土類投入口の開
口端部に植生のための突起片を形成して、積み重ねが容
易で、植生が可能な擁壁ブロックを形成する。
【0010】コンクリート等により基礎仕上げをして固
定した基礎ブロックの上に、前記擁壁ブロックを前面が
市松模様状になるように前記係合用の凹凸部分を係合せ
しめると共に、前記鉄筋挿通孔に補強用の鉄筋を挿通し
て順次上方に積み重ねて擁壁を形成してから、前記土類
投入口に土等を投入してブロックの植生用空間部に充填
して、植物が植生可能なブロック擁壁を構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】布基礎等の基礎仕上げをした所定
形状の基礎ブロック上に最下段のH型を固定して、2段
目のH型ブロックのH型部の一端部の下端凹部が下段ブ
ロックの中央部分の上面凸部に、H型の他端部の下端凹
部が下段隣のブロックの中央部の上面凸部に係合するよ
うに、上段ブロックを跨がらせて積み重ねると共に、鉄
筋挿通孔に補強用の鉄筋を挿通せしめて該挿通孔にセメ
ントやモルタル等の充填固化材を充填して固定してブロ
ック擁壁を形成する。そして、土類投入口から植物を植
生可能な土等を投入して、前記ブロックのH型の凹上部
分の間に形成された空間部を該土等により充満せしめ
て、該空間部に植生可能区域を形成して、該植生可能区
域部分に草木その他を植生して緑化ブロック擁壁を形成
する。
【0012】
【実施例】本願発明について、以下に最適な一実施例を
もとに、図面を参照しながら詳細に説明する。本願発明
は、図1乃至3に示すように、コンクリートを成形型に
注入して、側面が概略H型状をした自立可能なブロック
体1に成形したものである。そして、前記ブロック体1
は、H型の両端部片41,42の中央部に、それぞれ補
強用の鉄筋挿通孔41a,42aが上下方向に貫通して
形成されると共に、該挿通孔の上端開口部には外向きに
テーパ状をした係合用凸部41b,42bが、また、下
端開口部には内向きにテーパ状をした係合用凹部41
c,42cが、それぞれ形成されたものである。
【0013】更に、前記H型の両端部片41,42の内
側基部には、土類投入口51,52がそれぞれ上下方向
に貫通して形成されると共に、該投入口の開口端部に
は、ブロックの表及び裏面側に前記H型の端部片41,
42よりは低く突起片51a,51b,52a,52b
がそれぞれ立設されていて、ブロック体が積み上げられ
て植生可能な土類の開口部9を形成するようになってい
る。また、前記投入口51,52の内側のブロック体の
中央部には鉄筋挿通孔61,62が上段ブロックの端部
鉄筋挿通孔41a,42aと貫通するように形成される
と共に、該鉄筋挿通孔61,62の上端開口部には外向
きにテーパ状をした係合用凸部61a,62aが、ま
た、下端開口部には内向きにテーパ状をした係合用凹部
61b,62bが、それぞれ形成されて、積み重ね作業
が容易で、且つ、植生が可能である自立型をした擁壁用
ブロック体1に形成されている。
【0014】また、本願発明のブロック体を積み上げる
際に、擁壁の端部を形成するための部材として、図5に
示すように、上記したH型のブロック体1を中央部分で
二等分に分割した形状の端部ブロック片2が必要であ
る。即ち、鉄筋挿通孔42aを形成した端部片4の内側
基部に土類投入口5を設けると共に該端部片の反対側端
部に鉄筋挿通孔6を設けて、前記鉄筋挿通孔の上面には
係合凸部を、下面には係合凹部をそれぞれ形成して、上
記H型のブロック体1の鉄筋挿通孔に形成した係合部に
嵌合可能として、土類投入口の端部には突起片52a,
52bを形成した端部ブロック片2である。
【0015】上記のような構造をした本願発明のブロッ
ク体1は、上下に積み重ねられるブロックが四箇所の凹
凸状をした係合部41b,42b,61a,62aでそ
れぞれ相互に嵌合可能な自立型に形成したものであるか
ら、垂直面でも傾斜面でも、また、水平面でも施工が可
能である。尚、上記ブロック体において、鉄筋挿通孔及
び土類投入口が矩形状をしているが、本願発明はこのよ
うな形状に限られるものではなく、丸穴その他の形状を
したものを必要に応じて形成することができるのは言う
までもなく、鉄筋の本数についても適宜選ぶことができ
るものである。
【0016】本願発明のブロック体を、土壁面やその他
の壁面に垂直に積み上げてブロック擁壁を構築するに
は、次のようにして施工される。地表面を適切に掘削し
て布基礎面を仕上げた上に基礎ブロック3aを水平に設
置すると共に、所定位置に補強用の鉄筋10を上方へ垂
直に突出せしめて植設して、H型ブロックの各鉄筋挿通
孔41a,42a,61,62に該鉄筋を挿通せしめ
て、ブロック本体1下面の各係合凹部41c,42c,
61b,62bを基礎ブロック3a上面の設けられた係
合凸部に係合するように一段目のブロックを順次横方向
へ積み重ねる。
【0017】このようにして、一段目のブロックが積み
終わったら、二段目の端部には、図5に示すように、H
型ブロック本体を中間部で二等分にした形状の端部ブロ
ック片2の鉄筋挿通孔6,42aに前記補強用鉄筋10
を挿通して、該ブロック片の下端部の係合凹部を一段目
のブロック上面の係合凸部41b,61aに係合させ
て、その端面を一段目のH型ブロックの端面に揃えるよ
うにして積み重ねる。端部ブロック片2を積んだら、そ
の隣には前記した一段目と同様にH型ブロック本体1を
積み重ねて行き、最終端部に再び端部ブロック片2を逆
向きにして一段目のH型ブロックの端面に揃えて積み重
ねる。
【0018】このような作業を繰り返して積み重ねるこ
とにより、上段ブロックと下段ブロックのそれぞれのH
型の端部片の間に土類投入口51,52に連通する植生
用の開口部9が形成される。そして、縦及び横方向に必
要な数のブロック体を積み上げたら、前記各鉄筋挿通孔
にコンクリートもしくはモルタル等を流し込んで補強用
鉄筋をくるむようにして鉄筋挿通孔を完全に埋設すると
共に、前記土類投入口に植生する植物に適した土類を投
入して土類投入空間を完全に埋設する。このようにして
作業が完全に終わったら、最上部のブロック体の上端開
口部を所定の上蓋部材で塞いで擁壁の構築作業は完了す
る。
【0019】また、本願発明のブロック体を用いて、傾
斜した土壁面に積み上げてブロック擁壁を構築したり、
河川の堤防工事を行ったりする場合には、次のようにし
て施工される。施工する場所の地表面を若干掘削してコ
ンクリートの布基礎面に仕上げた上に、図7に示すよう
に、H型ブロックを所定の角度に傾けて積み上げるよう
に形成した基礎ブロック3bを固定すると共に、所定位
置に補強用の鉄筋10を上方に突出するように植設し
て、積み上げるH型ブロック体1,2の鉄筋挿通孔に該
鉄筋を挿通すると共に該ブロック体下面の係合凹部に基
礎ブロックの係合凸部を係合せしめて、各ブロック体の
裏面を土壁面に接するようにして一段目を積み上げる、
そして、二段目以降は、上記した垂直面の積み上げ作業
と同じ手順に従って順次積み上げて行けばよい。
【0020】本願発明のブロック体により構築された擁
壁は、上下、左右のブロック相互間の結合が、係合凸部
と凹部との嵌合により正確に接続されて、且つ、補強鉄
筋とコンクリートにより頑丈に固定されたものである。
更に、土類投入路は、ブロックの最上段から最下段まで
連続して形成されていて、また、植生用の開口部分の裏
側は土壁面に接して連通するように形成されて、通水性
を有するように構成されている。従って、通常時には、
植生区域には水分が土類投入路の上下面及び土壁面から
自然給水されてるので、乾燥して植物が枯れる恐れがな
く、また、大雨の時には、土壁面からの漏水は土類投入
路を経て多くの植生開口部から排水されるので、水圧に
より擁壁が崩壊する恐れもない。
【0021】尚、上記に説明したブロック体1は、その
植生用の開口部を形成するために土類投入口の各開口端
部に設ける突起片51a,51b,52a,52bを、
ブロック体1の表側及び裏側の両面にそれぞれ設けたも
のであったが、ブロック体1が土壁面に直接に接してい
る裏面は、水圧や土圧等の大きな力に耐え得るものでな
ければならないが、ブロック体の表面は開放状態で風雨
に耐え得るだけで充分である。
【0022】従って、図1に示すブロック体1の突起片
51b,52bは必要に応じて省略して、擁壁の裏面側
となる開口端部の突起片51a,52aのみを設けて、
図4に示すようなブロック体1に形成して使用すること
も可能である。そして、図4に示すようなブロック体1
を積み上げて形成した擁壁は、植生区域が広く開口して
形成されて、より多くの、または、より大きな草木の植
生が可能となり、また、水圧等により土類が押し出され
る恐れもない。また、本願発明のブロック体は、土類投
入口の開口端部に設けた突起片の高さを変えたものを形
成することにより、ブロック擁壁の植生用開口部の開口
面積を調節することが可能である。
【0023】本願発明のブロックは水平構築が可能であ
るから、堤防や崖部の擁壁以外に、河川の川床部の根固
め部材としても用いることが可能である。河川の川底に
根固め部材として敷きつめた場合には、土類投入路に土
または小石を充填すると、色々な水棲昆虫や微生物が棲
息てきたり、また、水草が植生できて、水質の浄化や美
観に役立てることができる。また、土類投入路に土を充
填せずに空洞のままにしておくと、川床の保全のみなら
ず、魚類その他の水棲動物の住処もしくは隠れ場所とし
ても有効に役立てることができる。
【0024】
【発明の効果】本願発明はブロックの形状を自立可能な
略H型にして、その両端部と中央部とに上下方向に貫通
して設けた補強用の鉄筋挿通孔の開口部に係合用の凹凸
を設けてあるので、積み上げ作業が非常に容易であると
共に、垂直方向、傾斜方向及び水平方向にも積み上げる
ことができる。また、H型ブロックの両端部と中央部と
に設けた鉄筋挿通孔の間に上下方向に貫通して形成され
る土類投入路の途中に一部開口して形成される植生区域
は、ブロックの前後面が開口するように形成されている
ので、自然通水が行われるので栽培土が乾燥して植物が
枯れる恐れがなく、また、大雨等で地層から漏水しても
自然に排水されるので擁壁が崩壊する恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例のブロック体を示す斜視
図である。
【図2】図1に示した本願発明のブロック体のX−X方
向の横断面である。
【図3】図1に示した本願発明のブロック体のY−Y方
向の縦断面である。
【図4】本願発明の第2実施例のブロック体を示す斜視
図である。
【図5】本願発明の第1実施例のブロック体を積み上げ
に用いる端部ブロック体を示す斜視図である。
【図6】本願発明の第1実施例のブロック体を積み上げ
る垂直ブロック擁壁を示す斜視図である。
【図7】本願発明の第1実施例のブロック体を積み上げ
る傾斜ブロック擁壁を示す斜視図である。
【図8】本願発明の先行例のブロック体を示す斜視図で
ある。
【図9】図8に示すブロック体を積み上げた擁壁を示す
断面図である。
【図10】本願発明の別の先行例のブロック体を示す斜
視図である。
【図11】図10に示すブロック体を積み上げた擁壁を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 本発明のブロック体 2 本発明の積み上げに用いる端部ブロック体 3a,3b 基礎ブロック体 4,41,42 H型ブロックの端部片 41a,42a 鉄筋挿通孔 41b,42b 係合凸部 41c,42c 係合凹部 5,51,52 土類投入路 51a,51b,52a,52b 突起片 6,61,62 鉄筋挿通孔 61a,62a 係合凸部 61b,62b 係合凹部 9 開口部 10 補強用鉄筋 11 ブロック前壁 12 ブロック側壁 13 ブロック後壁 20 ブロック基体 30 透孔 40 段差部 50 土類収容凹所 60 接合溝 70,80 基礎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596044723 伊藤 晴康 東京都西多摩郡瑞穂町大字石畑8ー11 コ ーポヒル石畑206号 (72)発明者 伊藤 公允 東京都小平市鈴木町1丁目42番地 (72)発明者 伊藤 貴徳 東京都小平市鈴木町1丁目42番地 (72)発明者 伊藤 晴康 東京都西多摩郡瑞穂町大字石畑8−11 コ ーポヒル石畑206号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概略H型に形成したコンクリートブロッ
    ク体の両端部片にそれぞれ補強用の鉄筋挿通孔を上下方
    向に貫通するように形成し、前記両端部片の内側基部に
    土類投入口を上下方向に貫通して設けると共に、該土類
    投入口の内側中央寄りにそれぞれ補強用の鉄筋挿通孔を
    上下方向に貫通して設けて、且つ、ブロックの前面及び
    後面側の前記土類投入口の開口端部にはH型端部片より
    は低く突起片をそれぞれ立設して、左右対称に形成して
    なることを特徴とする植生が可能な擁壁用ブロック体。
  2. 【請求項2】 前記ブロック体の両端部片及び中央部に
    設けられた各鉄筋挿通孔の上端開口部には係合凸部が、
    下端開口部には係合凹部が、それぞれテーパ状に形成さ
    れて、前記端部片の下端開口部の係合凹部が中央部の上
    端開口部の係合凸部に、それぞれ嵌合して積み重ね可能
    に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載する
    植生が可能な擁壁用ブロック体。
  3. 【請求項3】 前記土類投入口の開口端部の突起片は、
    ブロック体の後面側にのみ設けられてなることを特徴と
    する請求項1または2に記載する植生が可能な擁壁用ブ
    ロック体。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至3に記載されるブロッ
    ク体を中央部分で二等分割した形状の端部ブロック片に
    形成してなることを特徴とする植生が可能な擁壁用ブロ
    ック体。
  5. 【請求項5】 前記鉄筋挿通孔及び土類投入口は矩形状
    に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4に記
    載する植生が可能な擁壁用ブロック体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017106233A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 丸高コンクリート工業株式会社 擁壁用コンクリートブロック
JP2018505980A (ja) * 2015-02-21 2018-03-01 ビタール ラドカット,ラジェンドラ 地滑りを防止するプレキャストブロックの擁壁工法

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