JP2004308244A - 擁壁ブロックおよび仕切り板ならびに擁壁の構築方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】法面に段積みされて擁壁を形成する擁壁ブロック1であって、法面の傾斜角と等しく傾斜された前壁2と、前壁2と平行な後壁3と、前壁2の左右先端部および後壁3の左右先端部がそれぞれ突出した状態で前壁2および後壁3を一体に連結する一対の側壁4と、からなり、各側壁4の外面に法面の傾斜角と等しく傾斜されたガイド溝5aが形成され、また、各側壁4の、ガイド溝5aよりも前壁2よりに前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間に連通する開口部4aが形成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川、海岸、湖沼などの護岸、あるいは、道路や公園などの法面の擁壁に使用される擁壁ブロック、仕切り板および擁壁ブロックと仕切り板を用いた擁壁の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川などの護岸や、道路などの法面の擁壁は、図16に示すように、擁壁用コンクリートブロック、例えば、上下面が開放された直方体状の中空ブロックB1や、側方より見て平行四辺形状の中空ブロックB2を、その後壁を法面に沿わせて積み上げることによって形成されている。
【0003】
このような中空ブロックB1,B2を積み上げて形成される擁壁においては、中空ブロックB1,B2の内方空間および隣接する一対の中空ブロックB1,B2の内方空間にそれぞれコンクリートや、栗石、砕石、土砂などの中詰め材Wが充填されることにより、中空ブロックB1,B2が固定されるようになっている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−241055号公報
【特許文献2】
特開2002−294658号公報
【特許文献3】
特開2000−170184号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1,2に記載されるように、中空ブロックの内方空間に中詰め材として栗石、砕石、土砂などを充填して中空ブロックを固定する場合は、経済性や環境機能に優れるものの、中空ブロック間の接合強度が劣るという問題がある。一方、中空ブロックの内方空間に中詰め材としてコンクリートを充填して中空ブロックを固定する場合は、中空ブロックを強固に接合して擁壁を形成することができるものの、経済性および環境機能に劣るという問題がある。
【0006】
すなわち、中詰め材として栗石、砕石、土砂などを用いると、中詰め材の空隙部が生物の棲息空間となり、また、擁壁面の緑化を図ることができるのに対し、中詰め材としてコンクリートを用いると、空隙が発生せず、動植物の生育はきわめて困難となる。
【0007】
なお、特許文献3に記載されるように、各中空ブロックの内方空間に中詰め材として栗石、砕石、土砂などを充填する一方、隣接する一対の中空ブロックの内方空間に中詰め材としてコンクリートを充填し、経済性や環境機能に優れるとともに、中空ブロックを強固に接合して擁壁を形成することも提案されているが、各中空ブロックの内方空間は、前後方向および上下方向にのみ水の流通が可能であり、左右方向の水の流通はできないものである。このため、左右方向に流れる水の多少によっては、緑化された擁壁面と、緑化されない擁壁面が混在し、生物の生息を確保できない場合も発生し、見栄えが低下する他、必ずしも環境共生を図ることができないという欠点があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、より優れた環境機能を有するとともに、強固に接合することのできる擁壁ブロックを提供するとともに、この擁壁ブロックに使用される仕切り板を提供するものである。また、擁壁ブロックおよび仕切り板を用いて、より優れた環境機能を有するとともに、強固な擁壁を構築することのできる擁壁の構築方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、法面に段積みされて擁壁を形成する擁壁ブロックであって、法面の傾斜角と等しく傾斜された前壁と、前壁と平行な後壁と、前壁の左右先端部および後壁の左右先端部がそれぞれ突出した状態で前壁および後壁を一体に連結する一対の側壁と、からなり、上下面が開口されるとともに、各側壁に前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に連通する1個もしくは複数個の開口部が形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間は、開口された上下面を通して上下方向に連通されるとともに、各側壁に形成された開口部を通して左右方向に連通される。したがって、擁壁ブロックを左右方向および上下方向に据え付けた場合、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間は、左右に隣接する擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間と、それらの隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、一対の後壁の突出した先端部および対向する一対の側壁によって区画される空間を通して連通するとともに、上下方向に隣接する擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間と連通する。
【0011】
この結果、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間は、その左右方向および上下方向に水の流通が可能となり、擁壁ブロックに左右方向および上下方向から水を供給して動植物が生育可能な環境を確保することができる。
【0012】
本発明において、前記前壁に、前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に連通する1個もしくは複数個の貫通孔および1個もしくは複数個の切欠部のいずれか一方または双方が形成されているとともに、少なくとも左右一方の端部に、前壁の突出した先端部、前後壁の突出した先端部および側壁によって区画される開空間に連通する1個もしくは複数個の貫通孔および1個もしくは複数個の切欠部のいずれか一方または双方が形成されていると、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間が貫通孔および/または切欠部を通して外方と連通され、また、左右に隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、一対の後壁の突出した先端部、対向する一対の側壁によって区画される空間が貫通孔および/または切欠部を通して外方と連通される。
【0013】
したがって、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間は、貫通孔および/または切欠部を通して連通し、水が流通可能となる。また、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、一対の後壁の突出した先端部および対向する一対の側壁によって区画される空間も、貫通孔および/または切欠部を通して連通し、水が流通可能となる。このため、擁壁ブロックに前後方向から水を供給して動植物が生育可能な環境を確保することができる。
【0014】
本発明において、前記後壁に、前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に連通可能な1個もしくは複数個の薄肉部が形成されていると、ハンマーなどを用いて薄肉部をノックアウトすることにより、後壁に簡単に開口を形成することができる。後壁に開口を形成すると、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間と、背後地との間は、水の流通が可能となる。
【0015】
したがって、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に背後地から水の供給が図られるため、植生機能を向上させることができる。
【0016】
この場合、擁壁ブロックの後壁側に充填される裏込め材が開口を通して流失するのを防止するため、後壁に沿って吸い出し防止材をあてがう必要がある。さらに、開口部に水抜きパイプを配設して、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間の内方に積極的に水を導くようにしてもよい。
【0017】
なお、輪中や天井川などのように、擁壁ブロックと背後地との間で水を流通させることが危険な場合は、薄肉部が開口されることはない。
【0018】
本発明において、前記各側壁の外面に、法面の傾斜角と等しく傾斜されたガイド溝が形成されていると、隣接する一対の擁壁ブロックにおいて、対向する一対の側壁にそれぞれ形成されたガイド溝にわたって仕切り板を挿通することが可能となる。
【0019】
この場合、ガイド溝は、直接側壁に形成されてもよく、また、側壁に突出部を設け、この突出部に間接的に形成されてもよい。
【0020】
本発明において、前記各側壁に形成された開口部は、ガイド溝よりも前壁よりに形成されていることが好ましい。
【0021】
本発明は、前記請求項4または5に記載の擁壁ブロックのガイド溝に挿通可能な仕切り板であって、背面側に上下方向に間隔をおいて複数個の突起部が配設されていることを特徴とするものである。
【0022】
本発明によれば、隣接する一対の擁壁ブロックにおける対向する一対の側壁に形成されたガイド溝にわたって仕切り板を挿通することにより、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、一対の後壁の突出した先端部および対向する一対の側壁によって区画される空間を前後に分割することができる。そして、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の後壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間に胴込めコンクリートを充填すれば、隣接する一対の擁壁ブロックを強固に接合することが可能となる。この際、充填される胴込めコンクリート中に突起部が埋設されることから、突起部がアンカーとして機能し、仕切り板を胴込めコンクリートと一体化することができる。
【0023】
ここで、突起部としてはアンカー鉄筋を好適に採用することができ、その場合は、仕切り板と胴込めコンクリートの強度を向上させることができる。
【0024】
なお、仕切り板の左右端縁は、ガイド溝に円滑に挿通することができるように、また、左右方向の湾曲に追従できるように、テーパー状に面取りされていることが好ましい。
【0025】
本発明は、前記請求項4または5に記載の擁壁ブロックのガイド溝に挿通可能な仕切り板であって、背面側に上下方向および左右方向に間隔をおいて複数行および複数列の突起部が形成されるとともに、各列の突起部にわたってそれぞれ鉄筋が挿通可能な挿通穴が形成されていることを特徴とするものである。
【0026】
本発明によれば、隣接する一対の擁壁ブロックにおける対向する一対の側壁に形成されたガイド溝にわたって仕切り板を挿通することにより、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、一対の後壁の突出した先端部および対向する一対の側壁によって区画される空間を前後に分割することができる。そして、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の後壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間に胴込めコンクリートを充填すれば、隣接する一対の擁壁ブロックを強固に接合することが可能となる。この際、充填される胴込めコンクリート中に突起部が埋設されることから、突起部がアンカーとして機能し、仕切り板を胴込めコンクリートと一体化することができる。
【0027】
ここで、胴込めコンクリートの充填に先立って、各列の突起部の挿通穴にわたってそれぞれ鉄筋を挿通することにより、仕切り板と胴込めコンクリートの強度を向上させることができる。
【0028】
なお、仕切り板の左右端縁は、ガイド溝に円滑に挿通することができるように、また、左右方向の湾曲に追従できるように、テーパー状に面取りされていることが好ましい。
【0029】
本発明は、基礎工を施工した後、前記請求項4または5記載の擁壁ブロックを基礎工上に順に据え付け、隣接する一対の擁壁ブロックにおける対向する一対のガイド溝にわたって前記請求項6または7記載の仕切り板を挿通した後、擁壁ブロックの後面側に裏込め材を充填する一方、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間および隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間にそれぞれ胴込め材を充填するとともに、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の後壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間に胴込めコンクリートを充填し、以下、下段の擁壁ブロック上に次段の擁壁ブロックを順に据え付け、同様に作業することを特徴とするものである。
【0030】
本発明によれば、基礎工を施工した後、擁壁ブロックを基礎工上に順に据え付け、隣接する一対の擁壁ブロックにおける対向する一対のガイド溝にわたって仕切り板を挿通し、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、一対の後壁の突出した先端部および対向する一対の側壁によって区画される空間を前後に分割する。次いで、擁壁ブロックの後面側に裏込め材を充填して擁壁ブロックを支持した後、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に胴込め材、例えば、栗石、砕石、土砂などを充填するとともに、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間にも胴込め材を充填する。この後、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の後壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間に胴込めコンクリートを充填し、隣接する一対の擁壁ブロックおよび仕切り板を一体に接合する。
【0031】
以下、下段の擁壁ブロック上に次段の擁壁ブロックを順に据え付け、同様に作業する。
【0032】
この結果、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画されて胴込め材が充填された空間は、左右に隣接する擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画されて胴込め材が充填された空間と、それらの隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画されて胴込め材が充填された空間を通して連通するとともに、上下方向に隣接する擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画されて胴込め材が充填された空間と連通する。
【0033】
したがって、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画されて胴込め材が充填された空間は、その左右方向および上下方向に水の流通が可能となり、擁壁ブロックに左右方向および上下方向から水を供給して、動植物が生育可能な環境を確保することができる。しかも、左右方向に隣接する一対の擁壁ブロックを胴込めコンクリートによって強固に接合することができ、安定性、耐久性に優れた擁壁を構築することができる。
【0034】
ここで、胴込めコンクリートを打設する際、擁壁ブロックの上面まで一定高さを残して充填すると、胴込めコンクリートの下端部が先に充填された胴込めコンクリートに重なって下段の擁壁ブロックのアンカーとして機能するため、好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の擁壁ブロックの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0036】
図1乃至図3には、本発明の擁壁ブロック1の一実施形態が示されている。
【0037】
この擁壁ブロック1は、法面の傾斜角と等しく傾斜された前壁2と、前壁2と平行な後壁3と、前壁2の左右先端部および後壁の左右先端部がそれぞれ突出した状態で前壁2および後壁3を一体に連結する一対の側壁4と、から構成され、上下面が開口されるとともに、各側壁4の外面には、法面の傾斜角と等しく傾斜されたガイド溝5aを有する突出部5が形成されている。
【0038】
前壁2は、横長の方形板であって、その表面には、通常石積み模様などの装飾(図11参照)が施されている。そして、前壁2には、前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sに連通する複数個の貫通穴2aが形成されている。また、前壁2の左右各端縁には、前壁2の突出した先端部、後壁3の突出した先端部および側壁4によって区画される開空間に連通する1個の切欠部2bが形成されている。一方、前壁2の上端縁の中央部および左右端部には、切欠部2cが形成されており、それぞれ前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sおよび前壁2の突出した先端部、後壁3の突出した先端部および側壁4によって区画される開空間に連通されている。
【0039】
ここで、貫通穴2aの形状としては、長方形、円形、長穴などの任意の形状を選択することができる。また、前壁2の左右各端縁に切欠部2bを形成することに代えて、あるいは、切欠部2bとともに、左右各端部に貫通穴を形成して、前壁2の突出した先端部、後壁3の突出した先端部および側壁4によって区画される開空間に連通させてもよい。
【0040】
なお、切欠部2cは、上下方向に擁壁ブロック1を積み上げた際、上下方向に隣接する一対の擁壁ブロック1の突き合わせ部に隙間を形成する。
【0041】
また、後壁3は、前壁2と同様に、横長の方形板であって、前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sを臨む位置に左右方向に間隔をおいて薄肉部である一対の凹部3a(図2参照)が形成されている。このため、凹部3aをハンマーなどでノックアウトすることにより簡単に開口させることができ、その際には、後壁3に形成された開口3a’(図7および図14参照)を通して、背後地と、各擁壁ブロック1における前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sとを連通させることができる。また、後壁3の内面側上端部には、ナット(図示せず)が埋め込まれており、後述する連結プレート7をボルトを介して固定することができる。
【0042】
後壁3は、前壁2の幅よりも若干短小に形成されており、擁壁ブロック1を左右方向に据え付ける際、湾曲した地形に対応させることができる。
【0043】
側壁4は、前述した前壁2および後壁3を一体に連結するものであり、各側壁4には、前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sに連通する長穴状の開口部4a(図3参照)が突出部5よりも前壁2よりに位置して形成されている。また、各側壁4には、前後方向の中間よりも前壁2よりの上端縁に台形状の凸部4bが形成されるとともに、前後方向の中間よりも前壁2よりの下端縁に前述の凸部4bを嵌合可能な台形状の凹部4c(図3参照)が形成されている。さらに、各側壁4の外面には、突出部5よりも後壁3よりに位置して上下方向に間隔をおいて複数個の円形状の窪み4dが形成されている。
【0044】
この場合、開口部4aとしては、1個の長穴状に限らず、複数個の円形状あるいは方形状であってもよい。
【0045】
突出部5は、各側壁4の開口部4aおよび窪み4dを区画するように、各側壁4の外面に前後方向の中間位置よりも若干前壁2よりに位置して側壁4の上端縁から下端縁にわたって前壁2および後壁3と平行に、すなわち、法面の傾斜角と等しい傾斜角度で設けられている。そして、突出部5の外側面には、断面台形状のガイド溝5aが上端縁から下端縁にかけて形成されており、後述する仕切り板6を挿通することができるようになっている。
【0046】
なお、突出部5の上端縁および下端縁には、前述した側壁4の上端縁および下端縁にそれぞれ形成された凸部4bおよび凹部4cに面一に連続する凸部5bおよび凹部5cが形成されている。
【0047】
一方、仕切り板6は、図4に示すように、平板状の本体61と、該本体61の背面側に上下方向に間隔をおいて配設された突起部としての複数個のコ字状鉄筋62と、からなり、本体61の左右端縁部は、テーパー状に面取りされている。
【0048】
次に、このように構成された擁壁ブロック1および仕切り板6を用いて擁壁を構築する手順について説明する。
【0049】
まず、擁壁を形成する法面の下方を整地し、基礎砕石11a、基礎コンクリート11b、アンカー鉄筋11cによって基礎工11を施工した後(図5参照)、基礎工11上に擁壁ブロック1を左右方向に連続するように据え付ける(図6参照)。
【0050】
ここで、擁壁ブロック1の後壁3は、前壁2よりも若干短小に形成されていることから、前壁2と後壁3との長さの差の範囲内において、左右方向に湾曲させることもできる。
【0051】
左右方向に1段目の擁壁ブロック1を配置したならば、後壁3の凹部3aをノックアウトして開口3a’を形成する。この際、裏込め材12が開口3a’を通して流失するのを防止するため、後壁3の開口3a’に吸い出し防止材16(図12参照)を配置するとともに、必要ならば、吸い出し防止材16と合わせて、水抜きパイプ(図示せず)を開口3a’に配設する。また、隣接する一対の擁壁ブロック1,1の後壁3,3にわたって連結プレート7(図7参照)をボルトによって固定し、隣接する一対の擁壁ブロック1,1を連結する。さらに、隣接する一対の擁壁ブロック1,1において、対向する一対の突出部5,5のガイド溝5a.5aに沿って仕切り板6を挿通し、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の側壁2,2の突出した先端部、一対の後壁3,3の突出した先端部および対向する一対の側壁4,4によって区画される空間を仕切り板6によって前後に分割する(図7参照)。
【0052】
次いで、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における後壁3,3の突き合わせ部の背面側に型枠(図示せず)を当て、擁壁ブロック1の後面側に裏込め材12を充填する一方、各擁壁ブロック1における前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sに胴込め材13、例えば、胴込め砕石を充填するとともに、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の前壁2,2の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6よって区画される空間S1に胴込め材13を充填する(図8参照)。その後、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の後壁3,3の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6によって区画される空間S2に胴込めコンクリート14を充填する(図9参照)。この際、胴込めコンクリート14は、擁壁ブロック1の上面まで一定高さを残して充填する。
【0053】
ここで、側壁4,4の外面に形成された窪み4dに胴込めコンクリート14が入り込み、対向する一対の側壁4、すなわち、隣接する一対の擁壁ブロック1,1を一体に接合するとともに、仕切り板6の突起部である鉄筋62と一体化し、仕切り板6を一体に接合する。
【0054】
このようにして、1段目の擁壁ブロック1が施工されたならば、1段目の擁壁ブロック1上に2段目の擁壁ブロック1を左右方向に連続するように設置した後、2段目の擁壁ブロック1の背面側に裏込め材12を充填し、2段目の擁壁ブロック1の脱落を防止した後、1段目と同様に作業すればよい。
【0055】
すなわち、各擁壁ブロック1の後壁3の凹部3aを開口するとともに、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における後壁3,3にわたって連結プレート7を固定し、次いで、隣接する一対の擁壁ブロック1,1において、対向する一対の突出部5,5のガイド溝5a,5aに沿って仕切り板6を挿通する。そして、各擁壁ブロック1における前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sに胴込め材13を充填するとともに、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の前壁2,2の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6よって区画される空間S1に胴込め材13を充填する。その後、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の後壁3,3の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6によって区画される空間S2に、擁壁ブロック1の上面まで一定高さを残して胴込めコンクリート14を充填する(図10参照)。
【0056】
以下、3段目以降の擁壁ブロック1についても、同様に作業する。そして、設定段数の擁壁ブロック1を積み重ねれば、天端コンクリート15を打設し、施工を完了し、擁壁を構築することができる(図11乃至図13参照)。
【0057】
このようにして構築された擁壁においては、左右に隣接する一対の擁壁ブロック1,1は、それら隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の後壁3,3の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6によって区画される空間S2に充填された胴込めコンクリート14によって一体化されるため、強固に接合することができ、安定性、耐久性に優れた擁壁を構築することができる。
【0058】
また、各擁壁ブロック1の上面まで一定高さを残して胴込めコンクリート14を充填することにより、胴込めコンクリート14の下端部が、下段の、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の後壁3,3の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6によって区画される空間S2に補充されるため、上下に隣接する一対の擁壁ブロック1,1のアンカーとして機能し、擁壁ブロック1を左右方向および前後方向に固定することができる。
【0059】
一方、各擁壁ブロック1における前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sに胴込め材13が充填され、また、隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の前壁2,2の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6よって区画される空間S1に胴込め材13が充填されることにより、これらの空間S,S1間は、各擁壁ブロック1の各側壁4に形成された開口部4aおよび空間S,S1にそれぞれ充填された胴込め材13を経て水が左右方向および上下方向に流通可能となる。また、各擁壁ブロック1における前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画される空間Sは、前壁2の貫通穴2a、上端縁中央部の切欠部2b、後壁3の開口3a’および空間Sに充填された胴込め材13を経て水が前後方向にも流通可能となる。
【0060】
この結果、図14に矢印で示すように、各擁壁ブロック1における前壁2、後壁3および一対の側壁4によって区画されて胴込め材13が充填された空間Sおよび隣接する一対の擁壁ブロック1,1における一対の前壁2,2の突出した先端部、対向する一対の側壁4,4および仕切り板6よって区画されて胴込め材13が充填された空間S1は、その左右方向および上下方向、さらには、前後方向にも水の流通が可能となり、擁壁ブロック1の左右方向、上下方向および前後方向から水を供給して、動植物が生育可能な環境を確保することができる。
【0061】
なお、後壁3の凹部3aに関し、背後地の水抜きを行わない場合は、ノックアウトすることなく凹部3aのまま使用する。例えば、輪中や天井川などのように、河床よりも地面が低い場合には、水が護岸などの擁壁を経て背後地側に流通しないように、凹部3aは開口されない。
【0062】
また、仕切り板6としては、図15に示すように、平板状の本体61と、該本体61の背面側に上下方向および左右方向に間隔をおいて形成された複数行および複数列の突起部63と、各列の突起部63の挿通穴にわたってそれぞれ挿通された鉄筋64と、から構成してもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明の擁壁ブロックによれば、前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間は、その左右方向および上下方向に水の流通が可能となり、左右方向および上下方向から水を供給して動植物が生育可能な環境を確保することができる。
【0064】
また、本発明の仕切り板によれば、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁、一対の後壁および対向する一対の側壁によって区画される空間を前後に分割することができる。
【0065】
さらに、本発明の擁壁の構築方法によれば、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画されて胴込め材が充填された空間は、その左右方向および上下方向に水の流通が可能となり、擁壁ブロックに左右方向および上下方向から水を供給して、動植物が生育可能な環境を確保することができる。しかも、左右方向に隣接する一対の擁壁ブロックを胴込めコンクリートによって強固に接合することができ、安定性、耐久性に優れた擁壁を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の擁壁ブロックの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の擁壁ブロックを一部省略して示す前後方向縦断面斜視図およびA部拡大図である。
【図3】図1の擁壁ブロックを一部省略して示す左右方向縦断面斜視図である。
【図4】本発明の仕切り板の一実施形態を示す背面図、側面図および底面図である。
【図5】本発明の擁壁の構築方法を説明する工程図である。
【図6】本発明の擁壁の構築方法を説明する工程図である。
【図7】本発明の擁壁の構築方法を説明する工程図である。
【図8】本発明の擁壁の構築方法を説明する工程図である。
【図9】本発明の擁壁の構築方法を説明する工程図である。
【図10】本発明の擁壁の構築方法を説明する工程図である。
【図11】本発明の擁壁の構築方法で施工された擁壁を示す正面図である。
【図12】図11のX−X線断面図である。
【図13】図11のY−Y線断面図である。
【図14】構築された擁壁における水の流れを説明する斜視図である。
【図15】本発明の仕切り板の他の実施形態を示す背面図、側面図および底面図である。
【図16】従来の擁壁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 擁壁ブロック
2 前壁
2a 貫通穴
2b,2c 切欠部
3後壁
3a 凹部(薄肉部)
3a’ 開口
4 側壁
4a 開口部
5 突出部
5a ガイド溝
6 仕切り板
11 基礎工
12 裏込め材
13 胴込め材
14 胴込めコンクリート
Claims (8)
- 法面に段積みされて擁壁を形成する擁壁ブロックであって、法面の傾斜角と等しく傾斜された前壁と、前壁と平行な後壁と、前壁の左右先端部および後壁の左右先端部がそれぞれ突出した状態で前壁および後壁を一体に連結する一対の側壁と、からなり、上下面が開口されるとともに、各側壁に前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に連通する1個もしくは複数個の開口部が形成されていることを特徴とする擁壁ブロック。
- 前記前壁に、前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に連通する1個もしくは複数個の貫通孔および1個もしくは複数個の切欠部のいずれか一方または双方が形成されているとともに、少なくとも左右一方の端部に、前壁の突出した先端部、後壁の突出した先端部および側壁によって区画される開空間に連通する1個もしくは複数個の貫通孔および1個もしくは複数個の切欠部のいずれか一方または双方が形成されていることを特徴とする請求項1記載の擁壁ブロック。
- 前記後壁に、前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間に連通可能な1個もしくは複数個の薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の擁壁ブロック。
- 前記各側壁の外面に、法面の傾斜角と等しく傾斜されたガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の擁壁ブロック。
- 前記各側壁に形成された開口部は、ガイド溝よりも前壁よりに形成されていることを特徴とする請求項4記載の擁壁ブロック。
- 前記請求項4または5に記載の擁壁ブロックのガイド溝に挿通可能な仕切り板であって、背面側に上下方向に間隔をおいて複数個の突起部が配設されていることを特徴とする仕切り板。
- 前記請求項4または5に記載の擁壁ブロックのガイド溝に挿通可能な仕切り板であって、背面側に上下方向および左右方向に間隔をおいて複数行および複数列の突起部が形成されるとともに、各列の突起部にわたってそれぞれ鉄筋が挿通可能な挿通穴が形成されていることを特徴とする仕切り板。
- 基礎工を施工した後、前記請求項4または5記載の擁壁ブロックを基礎工上に順に据え付け、隣接する一対の擁壁ブロックにおける対向する一対のガイド溝にわたって前記請求項6または7記載の仕切り板を挿通した後、擁壁ブロックの後面側に裏込め材を充填する一方、各擁壁ブロックにおける前壁、後壁および一対の側壁によって区画される空間および隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の前壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間にそれぞれ胴込め材を充填するとともに、隣接する一対の擁壁ブロックにおける一対の後壁の突出した先端部、対向する一対の側壁および仕切り板によって区画される空間に胴込めコンクリートを充填し、以下、下段の擁壁ブロック上に次段の擁壁ブロックを順に据え付け、同様に作業することを特徴とする擁壁の構築方法。
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