JPH0938989A - ブラケット成形方法及び樹脂成形ブラケット - Google Patents

ブラケット成形方法及び樹脂成形ブラケット

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JPH0938989A
JPH0938989A JP7199499A JP19949995A JPH0938989A JP H0938989 A JPH0938989 A JP H0938989A JP 7199499 A JP7199499 A JP 7199499A JP 19949995 A JP19949995 A JP 19949995A JP H0938989 A JPH0938989 A JP H0938989A
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JP
Japan
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bracket
resin
weld line
reservoir recess
resin reservoir
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Application number
JP7199499A
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Inventor
Hiroaki Yamada
広明 山田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形品のブラケットのウェルドラインの
位置を変更して破損強度を向上させる。 【解決手段】 通孔に対応する柱状部15を有するブラ
ケット成形型8にブラケット基部12側から溶融樹脂材
17を注入する方法で、成形型8の内周の片側に樹脂溜
め凹部11を形成し、溶融樹脂材の一方を樹脂溜め凹部
11に流れ込ませ、溶融樹脂材の他方を柱状部15の周
囲を経て樹脂溜め凹部11に流れ込ませることで、ウェ
ルドライン7を柱状部から樹脂溜め凹部にかけて形成す
る。柱状部15から樹脂溜め凹部11までの距離を、柱
状部からブラケット先端9aまでの距離よりも長く設定
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱等の樹
脂成形品におけるブラケットのウェルドラインの位置を
変更させて破損強度を向上させたブラケット成形方法及
び樹脂成形ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、実開平4−135320号に記
載された電気接続箱21を示すものであり、コネクタ嵌
合部22を有する合成樹脂製のアッパカバー23と、回
路基板24を配設した合成樹脂製のロアカバー25とを
接合して、該ロアカバー25の側方に突設されたブラケ
ット26を図示しない相手側パネル等にボルト27で締
め付け固定する。
【0003】該ブラケット27の通孔28には予め筒状
の金属カラー29を圧入し、ボルト27をカラー29に
挿通して、ブラケット26の上面にワッシャ30を介し
て締め付ける。実開昭57−73406号には、ブラケ
ット26の上面に鎖線で示す如く環状リブ31を一体に
突出形成した構造が開示されている。この環状リブ31
はワッシャ30とブラケット26との接触をより確実に
して締め付け力を均一に伝達する。該ブラケット26に
は符号32で示す如くほぼ中央にウェルドラインが生じ
ている。
【0004】図6はロアカバー25の樹脂成形方法を示
すものであり、上型の湯口33から上下の成形金型3
4,35の間に溶融樹脂材が注入されて、ロアカバー2
5が成形される。前記ブラケット26は図7の如く通孔
28の周囲のほぼ環状の空間36に左右から矢印イ,ロ
の如く均一に樹脂材が流れ込んで形成される。そのため
ブラケット先端部の中央位置にウェルドライン32が発
生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブラケット成形方法にあっては、ブラケット26を
ボルト27で締付固定した際に、ウェルドライン32か
ら比較的簡単に破損してしまうことがあった。
【0006】本発明は、上記した点に鑑み、電気接続箱
等の樹脂成形品の取付ブラケットにおけるウェルドライ
ンの破損強度を高めることのできるブラケット成形方法
及び樹脂成形ブラケットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、通孔に対応する柱状部を有するブラケッ
ト成形型にブラケット基部側から溶融樹脂材を注入する
ブラケット成形方法において、該ブラケット成形型の内
周の片側に樹脂溜め凹部を形成し、該溶融樹脂材の一方
を該樹脂溜め凹部に流れ込ませ、該溶融樹脂材の他方を
該柱状部の周囲を経て該樹脂溜め凹部に流れ込ませるこ
とにより、ウェルドラインを柱状部から樹脂溜め凹部に
かけて形成することを基本とする。そして、前記柱状部
から前記樹脂溜め凹部までの距離を、該柱状部からブラ
ケット先端までの距離よりも長く設定した構造も有効で
ある。また、中央の通孔から一側部の樹脂溜り突部にか
けてウェルドラインが、該通孔からブラケット先端まで
の距離よりも長く形成された樹脂成形ブラケットを併せ
て採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るブラケット成形方法
及び樹脂成形ブラケットは電気接続箱に限らずエンジン
カバー等、種々の樹脂成形品に適用されるものである。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細
に説明する。
【0009】図1は、合成樹脂製のアッパカバー1とロ
アカバー2とより成る電気接続箱3の該ロアカバー2に
ブラケット4を突出形成した例を示すものである。該ブ
ラケット4は本例においてロアカバー2の厚みと同等に
形成されている。そしてブラケット4の基部12側(付
け根部付近)の外周面には樹脂溜り突部5が一体に形成
され、ブラケット4の通孔(ボルト挿通孔)6から該樹
脂溜り突部5にかけてウェルドライン7が形成されてい
る。該ブラケット4は主に樹脂溜り突部5を切断除去し
た後で使用に供される。
【0010】図2〜3はブラケットの樹脂成形方法を示
すものである。成形金型8の内周部は、ブラケット形状
に沿って先端方が略半円状に湾曲し、この湾曲部9の一
側は基部側にかけてほぼ直線的(10)に延び、また湾
曲部9の他側は直線部10の途中に樹脂溜め凹部11を
有して基部側に続き、両基部においてアール部12を経
て直交方向にカバー側板部13の形状に延びている。該
樹脂溜め凹部11は図1で示した樹脂溜り突部5に対応
し、先端方がやや湾曲した略矩形状の溝状空間である。
該樹脂溜め凹部11の容積は例えば図2で鎖線で示す範
囲ニの環状部14の体積の二倍程度ないしそれ以上に設
定される。
【0011】該湾曲部9の内側には通孔6に対応する断
面円形の柱状部15が位置している。該柱状部15は例
えば湾曲部9の中央先端寄りにやや偏心して位置し、柱
状部15から湾曲部先端9aまでの距離A(図3)より
も、柱状部15から樹脂溜め凹部11までの距離Bがよ
り長く設定されている。なお柱状部15を必ずしも偏心
させる必要はなく、例えば半円形の湾曲部9のアール中
心に柱状部15が位置し、該半円形湾曲部9に続く直線
部10に樹脂溜め凹部11が設けられていてもよい。こ
の場合でも、柱状部15から樹脂溜め凹部11までの距
離Bは、柱状部15から湾曲部先端9aまでの距離Aよ
りも長くなっている。
【0012】図2において溶融樹脂材17はカバー側板
部13を経て矢印イ,ロの如くブラケット基部の両側か
ら、湾曲部9と柱状部15との間の環状空間14に同時
に同一速度で流れ込む。この左右の溶融樹脂材17の流
れイ,ロは柱状部15があるために生じるものである。
矢印イ側の溶融樹脂材17の一部ないし大部分は矢印ハ
の如く樹脂溜め凹部11に流れ込み、それによって矢印
イ側から環状空間14に流れ込む樹脂材17の量が減少
する。それに伴い、矢印ロ側の溶融樹脂材17が環状空
間14により多く流れ込んで、湾曲部先端9a方を経て
樹脂溜め凹部11側に進入する。
【0013】樹脂溜め凹部11の容積を図2の鎖線範囲
ニの環状部14の体積の二倍程度ないしそれ以上に設定
したのは、矢印ロ側から樹脂溜め凹部11への樹脂材の
流れ込みを確実に行わせるためである。
【0014】それによって、図3の如く樹脂材注入完了
時に柱状部15から樹脂溜め凹部11にかけてウェルド
ライン7が形成される。柱状部15から樹脂溜め凹部1
1の入口11aまでのウェルドライン7の長さBは、柱
状部15から湾曲部先端(ブラケット先端)9aまでの
距離Aよりも長いから、ウェルドライン7の破損強度は
従来よりも格段に向上する。
【0015】なお、例え樹脂溜め凹部11までウェルド
ライン7が到達しない場合でも、前述の如く柱状部15
を半円形の湾曲部9の中央先端寄りに偏心させる等し
て、ブラケット先端方の肉厚Aよりも側部16の肉厚を
増しておけば、ウェルドライン7が側部16方に移行し
て、距離Aよりも長く形成されるから、同様にウェルド
ラインの強度がアップする。
【0016】成形を完了したブラケット4は成形金型8
から外されて図4の如く樹脂溜め凹部11に対応する樹
脂溜り突部5が切断除去される。そして前記図1の如く
の電気接続箱3に組み立てられる。
【0017】なお、上記ブラケット4の形状は必ずしも
半円形状の湾曲部9を有する必要はなく、例えば矩形状
であってもよい。その場合、通孔6からブラケット先端
(湾曲部先端)9aまでの距離Aよりも、通孔15か
ら、樹脂溜り突部5が形成されるブラケット側部16ま
での距離の方が長いことが好ましい。また、通孔6から
ブラケット先端(湾曲部先端)9aまでの距離Aと、通
孔6からブラケット側部16までの距離とが等しい場合
には、その距離Aよりも長いウェルドライン7が斜め方
向に形成されるように、前記樹脂溜め凹部11の位置と
容積を設定することが必要である。
【0018】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、樹脂溜
め凹部に溶融樹脂材の一方が流れ込むから、溶融樹脂材
の他方が成形型の柱状部を周り込んで該樹脂溜め凹部に
達し、ウェルドラインの位置が従来のブラケット先端部
からブラケット側部に移行して、ウェルドラインの長さ
が従来よりも長くなる。それによって、ウェルドライン
の強度が増し、ブラケットをボルトで締付固定した際の
ウェルドラインからのブラケット破損が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂成形ブラケットを有する電気
接続箱を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るブラケット成形方法の一実施例を
示す平面図である。
【図3】同じくウェルドラインが形成された状態を示す
平面図である。
【図4】完成したブラケットを示す平面図である。
【図5】従来のブラケットを有する電気接続箱を示す分
解斜視図である。
【図6】同じくロアカバーの樹脂成形方法を示す斜視図
である。
【図7】ロアカバーのブラケットの成形状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
4 ブラケット 5 樹脂溜り突部 6 通孔 7 ウェルドライン 8 成形金型 9a ブラケット先端(湾曲部先端) 11 樹脂溜め凹部 12 ブラケット基部 15 柱状部 17 溶融樹脂材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通孔に対応する柱状部を有するブラケッ
    ト成形型にブラケット基部側から溶融樹脂材を注入する
    ブラケット成形方法において、該ブラケット成形型の内
    周の片側に樹脂溜め凹部を形成し、該溶融樹脂材の一方
    を該樹脂溜め凹部に流れ込ませ、該溶融樹脂材の他方を
    該柱状部の周囲を経て該樹脂溜め凹部に流れ込ませるこ
    とにより、ウェルドラインを柱状部から樹脂溜め凹部に
    かけて形成することを特徴とするブラケット成形方法。
  2. 【請求項2】 前記柱状部から前記樹脂溜め凹部までの
    距離を、該柱状部からブラケット先端までの距離よりも
    長く設定したことを特徴とする請求項1記載のブラケッ
    ト成形方法。
  3. 【請求項3】 中央の通孔から一側部の樹脂溜り突部に
    かけてウェルドラインが、該通孔からブラケット先端ま
    での距離よりも長く形成されたことを特徴とする樹脂成
    形ブラケット。
JP7199499A 1995-08-04 1995-08-04 ブラケット成形方法及び樹脂成形ブラケット Withdrawn JPH0938989A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7010972B2 (en) * 2002-06-28 2006-03-14 Hitachi, Ltd. Thermal type flow measuring instrument with mold casing in metal insert
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Effective date: 20021105