JPH0938786A - 金属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方法 - Google Patents

金属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方法

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JPH0938786A
JPH0938786A JP7211351A JP21135195A JPH0938786A JP H0938786 A JPH0938786 A JP H0938786A JP 7211351 A JP7211351 A JP 7211351A JP 21135195 A JP21135195 A JP 21135195A JP H0938786 A JPH0938786 A JP H0938786A
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JP
Japan
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laser
film
resin film
synthetic resin
metallic surface
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Application number
JP7211351A
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English (en)
Inventor
Kouki Sunada
田 幸 禧 砂
Toru Toba
羽 亨 鳥
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NIKKEN TOSO KOGYO KK
Original Assignee
NIKKEN TOSO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は金属表面にレ−ザ発振光によって合
成樹脂フィルムを密着させて強固な耐久性に優れた皮膜
を形成する方法に関する。 【解決手段】金属表面を粗面化する工程と、金属粗面に
合成樹脂フィルムを密接させる工程と、該合成樹脂フィ
ルムに満遍なくレ−ザ発振光を照射して皮膜を形成する
工程と、該皮膜上から加圧して金属面に圧着する工程と
の結合から成る金属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜
を形成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は鉄鋼類,アルミニ
ウムおよび同合金類,アルミニウムと鉄鋼類の圧接板の
アルミニウム表面等に合成樹脂皮膜を強固に形成する金
属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ふっ素樹脂により金属表面を被覆する場
合、金属表面を粗面化,陽極化,化成皮膜形成などの工
程による接着性を高める加工を施した後、該粗面にプラ
イマ(例えばふっ素樹脂とポリイミド,PESなどの単
体或いは混合体)を塗布し加熱による架橋処理を終了
後、合成樹脂フィルムを圧着させる方法が知られてい
る。この方法においてはプライマを使用するので、ふっ
素樹脂が透明であっても製品はクリアな金属色が出せな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方法におい
てはプライマを接着剤として使用して、金属と樹脂フィ
ルムの密着をすることが主に行われているが、プライマ
が温度などの変化を受け、密着不良などの問題を生じる
難点があった。プライマを使用しない場合、密着力は弱
く、さらに加工時に金属表面を高温にするため、金属板
が変色しやすいという難点があった。この発明はこれら
の実情に鑑みて樹脂皮膜の接着性が向上し、金属板の変
色も生じにくい金属表面に樹脂皮膜を形成する方法を提
供することを目的として開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決し、目的を達成するために次のような技術的な手段を
講じた。すなわち、金属表面を粗面化する工程と、該金
属粗面に合成樹脂フィルムを密接載置する工程と、該合
成樹脂フィルムに満遍なくレ−ザ発振光を照射して皮膜
を形成する工程と、しかる後、合成樹脂皮膜を上から加
圧して金属と圧着させる工程との結合から成る金属表面
にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方法、から成
っている。前記、合成樹脂フィルムとしては、例えば、
ふっ素樹脂(PFA,FEP,ETFE)や熱可塑性合
成樹脂(ポリアミド,PES,その他)などから選択さ
れる。またレ−ザ発振光は気体レ−ザが主として使用さ
れ、例えばCO2レ−ザでは数百ワットの連続出力(波
長10.6μ)が得られて熱効率がすぐれている。
【0005】
【発明の実施の形態】表面を粗面化した金属表面に合成
樹脂フィルムを密接状に載置してレ−ザ発振光を照射す
ると、フィルムがレ−ザ発振光の通過に伴う熱影響で瞬
時に溶融して金属粗面に密着して皮膜が形成される。こ
の場合金属も熱により表面が加熱されるので接着性を向
上させるが、従来のような全体加熱にならないので、金
属に対する熱影響(変色)は生じない。またレ−ザ発振
光の通過によりフィルムが溶融するので、押出し成型さ
れるフィルムより粒子密度の均一化が行われ、且つ、フ
ィルムに生じるピンホ−ルが解消される。しかして加圧
(ロ−ラ)されることによって表面の平滑性と厚さの均
一化が図られる。
【0006】この発明の工程例を詳述する。まず、アル
ミニウム(3004)板の表面を常法により粗面化して
洗浄後、その表面にふっ素樹脂(PFA=40μ)のフ
ィルムを密接状に被着させた。該フィルムの表面全域に
気体レ−ザ(CO2レ−ザ)発振光をフィルム面に対し
入射角45度〜55度の角度とし表面温度300〜40
0°Cで満遍なく0.5〜2.0分間照射した。その結
果、フィルムが溶融して金属表面に皮膜として密着する
のが認められた。そこで、該皮膜の上に、加圧ロ−ラ
(2〜4kg/cm2)の圧力で加圧してフィルムを金属表面
に圧着した。以上の工程により得られた製品を煮沸水中
で2時間耐久試験をしたが、剥離,起泡,皺条等の異常
はみられなかった。
【0007】前記レ−ザ(Laser)はマイクロ波領
域で更に周波数の高い電磁波である光の領域に拡張した
もので、誘導放出を利用した光のコヒ−レント(位相の
秩序性ある)な増幅器、あるいは発振器をいうもので、
固体レ−ザ(硝子,ルビ−等)、気体レ−ザ(ガス)、
流体レ−ザ(希土類イオン等を含む流体)、半導体レ−
ザなどがある。固体レ−ザの素材としては、スペクトル
線幅の狭い蛍光線をもつ物質は不純物として遷移元素を
含むものに限られており、これらのイオンを含む結晶や
硝子が使用される。例えばYAG(ネオジムイオン=N
3を含む酸化アルミニウムイットリウム=Y3AI5
12ガラス)などは室温で200ワットの連続出力が得ら
れている。気体レ−ザは殆どの気体がレ−ザ材料と成る
可能性があるほどすぐれている。これは他のレ−ザ材と
比べて連続的発振が容易であり、発振光のコヒ−レンス
(可干渉性)の度合いも優れている。二酸化炭素(CO
2)レ−ザは数百ワットの連続出力が得られる。従って
気体レ−ザとYAGレ−ザから選択されるレ−ザを使う
ことが高ワットの連続出力の点で好ましい。気体レ−ザ
装置は気体をつめたレ−ザ管と、それをとりまく全反射
ミラ−と、半透過ミラ−とレンズから成り、窓はレ−ザ
管の軸に対してブリュ−スタ−角(入射角と屈折角との
和が90度になるよう)に取り付けられて、フィルムに
対するレ−ザ発振光は、入射角に対して45度ないし5
5度の角度で照射される。すなわち、レ−ザ管の窓にお
ける反射損失が生じるが、こうすることによって入射面
内に電気ベクトルをもつ光成分はほとんど反射を受けず
に窓を通過し、反射損失を最小にすることが出来る。
【0008】
【発明の効果】以上の構成から成るこの発明は次のよう
な優れた効果を有している。
【0009】(1)アルミニウム板やステンレス板表面
に形成された皮膜は樹脂フィルムをレ−ザ発振光によっ
て加熱溶融し、加圧により圧着させたものであるから、
強固な接着性に優れ、建材用途のサイディング,スパン
ドレル等に使用して耐久性が向上する効果がある。
【0010】(2)フィルムは薄く圧延されているもの
で圧延工程でピンホ−ルが生じやすいが、この発明にお
いてはフィルムを溶融して金属面に接着させた状態で更
に加工するため皮膜表面は平滑になると共に圧縮により
既成のピンホ−ル等がつぶされる効果がある。
【0011】(3)レ−ザ発振光による処理によって金
属面も加熱されるが、表面のみであり、加熱時間も短い
ので製品の金属面に熱による変色等が生じない効果があ
る。
【0012】(4)プライマを使用せずに強固な皮膜を
形成することが出来、その結果はクリアな金属色を発輝
できる製品を造ることができる効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属表面を粗面化する工程と、金属粗面
    に合成樹脂フィルムを密接させる工程と、該合成樹脂フ
    ィルムに満遍なくレ−ザ発振光を照射してフィルムを柔
    化させて皮膜を形成する工程と、該皮膜を加圧して金属
    粗面に圧着させる工程との結合から成ることを特徴とす
    る金属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方
    法。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂フィルムは、ふっ素樹脂皮
    膜(PFA,FEP,ETFE)、熱可塑性合成樹脂
    (ポリアミド,PES,その他)から選択される合成樹
    脂フィルムであることを特徴とする請求項1記載の金属
    表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方法。
  3. 【請求項3】 前記レ−ザ発振光は気体レ−ザ,YAG
    固体レ−ザから選択されるものであることを特徴とする
    請求項1記載の金属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜
    を形成する方法。
JP7211351A 1995-07-28 1995-07-28 金属表面にレ−ザにより強固な樹脂皮膜を形成する方法 Pending JPH0938786A (ja)

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JP (1) JPH0938786A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043526A (ja) * 2014-08-21 2016-04-04 三菱瓦斯化学株式会社 積層体及び積層体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016043526A (ja) * 2014-08-21 2016-04-04 三菱瓦斯化学株式会社 積層体及び積層体の製造方法

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