JPH0937842A - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

化粧用コンパクト容器

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JPH0937842A
JPH0937842A JP7212644A JP21264495A JPH0937842A JP H0937842 A JPH0937842 A JP H0937842A JP 7212644 A JP7212644 A JP 7212644A JP 21264495 A JP21264495 A JP 21264495A JP H0937842 A JPH0937842 A JP H0937842A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体に設けた収納凹部に粉末化粧品を充
填させるドラムを嵌合させてなる容器であって、ドラム
上端開口を被覆したメッシュを押し下げ可能に構成した
化粧用コンパクト容器の改良に関わり、耐久性に優れる
とともに、押し下げ操作の円滑作動を行えて取り扱いが
便利な化粧用コンパクト容器を提案する。 【解決手段】 ドラム4を、皿状のドラム本体13と、該
本体外周に嵌合させた枠体15と、上記ドラム本体及び枠
体に周縁部を挟持させるとともに、ドラム本体上部を被
覆する天板部24を押し下げ可能に延設し、且つ、柔軟で
弾力性に富む材質で形成した弾性被覆部材14とで構成
し、上記天板部24に多数の透孔を穿設して形成したメッ
シュ状部25を設けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧用コンパクト容
器に関し、詳しくは、粉末化粧品を収納するための化粧
用コンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧用コンパクト容器として粉末化粧品
を収納するものがあり、これ等は容器本体に設けた収納
凹部に粉末化粧品を充填させるドラムを嵌合させてい
る。またこのドラムは上端開口をメッシュで被覆して化
粧品の飛散を防止するとともに、使用時にはメッシュか
ら浮き出た化粧品をパフ表面に付着させることにより化
粧品粒子の均一化を図り、更に、一度に多量の化粧品が
パフに付着することを防止している。
【0003】初期にはこのメッシュを網皿状に形成して
ドラム内に充填されたパウダーの上面に載置し、更にこ
の網皿の上にパフを載置しておき、使用時にパフを取り
出してメッシュ上面に押し付けて使用していた。しかし
網皿は単にパウダーの上に載置されているだけであるた
め、容器の運搬中の振動等により網皿自体がパウダー中
に埋没してしまい、極めて使い難いという不都合が生じ
ていた。
【0004】その様な点を考慮して、実開昭57-161908
号公報或いは実公昭62-14973号公報に記載された容器が
提案されている。前者は、外周に厚手縁部を有する網目
体(メッシュ)を有し、この厚手縁部をドラムと容器本
体の間に挟持させた嵌着部と伸縮体を介して結合させ、
網目体上方よりパフを押し当てることにより、伸縮体が
伸びて網目体が下方へ移動可能に構成したものである。
従って、非使用時にはパウダー上方に網目体を位置させ
ておくことができて上記の様な不都合を解消できるもの
である。
【0005】また、後者は、容器本体内に環状の枠体を
上下動可能に挿入させ、枠体の周縁部に網皿(メッシ
ュ)を保持するとともに、その周縁下部の複数箇所に下
方へ略ハ字状に突出する可撓性突片からなる弾性脚を一
体に取り付けたものである。この容器も同様に上記不都
合を解消できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の容器にはいまだ種々改良の余地を残している。例え
ば、前者に於いては、網目体を押し下げた際にドラム上
面に位置する伸縮部分が局部的に伸び、また、網目体の
押圧を解除すると伸縮部が縮んで元の状態に戻すため、
また、この伸縮部はドラム上端縁の角で直角に曲げられ
て擦られながら伸ばされるため伸縮部に掛かる負担が大
き過ぎて耐久性に劣るという欠点がある。
【0007】また、後者は、枠体がハ字状の弾性脚で支
持されているため、網皿の押圧により各弾性脚を広げて
網皿を押し下げる際に、押圧により掛かる力の方向が各
脚の接触面と垂直方向に近い方向へ掛かるため脚が広が
り難く、また、ドラムが円形の場合には各脚下端が回動
しながら広がらなければならず、いずれにしろ押し下げ
に円滑さを欠く。
【0008】また、網皿の押し下げの際に各弾性脚が絡
み合う虞がありこの点に於いても作動の円滑さに欠け
る。この場合、各一対の開脚角度を小さいものとすれば
絡み合いは防止できるが、反面上記した脚の広がりが極
めて行い難くなる。
【0009】本発明は上記した従来容器の欠点を解消し
たもので、従来容器の如くメッシュがパウダー中に埋没
するという不都合がなく、しかも、メッシュの押し下
げ,復帰操作を円滑に行え、また、耐久性にも優れた容
器を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の容器は
上記課題を解決するため、ドラム収納凹部5を設けてな
る容器本体2と、該本体後部に後部を回動可能に連結し
て容器本体上面を開閉可能に設けた蓋体3と、上記収納
凹部に収納嵌合させるとともに、粉末化粧品を充填させ
るドラム4とを備えた化粧用コンパクト容器に於いて、
上記ドラム4を、皿状のドラム本体13と、該本体外周に
嵌着固定させた枠体15と、上記本体及び枠体に周縁部を
挟持固定させるとともに、ドラム本体上部を被覆する天
板部24を押し下げ可能に延設させ、且つ柔軟で弾力性に
富む材質で形成した弾性被覆部材14とから構成し、上記
天板部24に多数の透孔を穿設して形成したメッシュ状部
25を設けてなることを特徴とする化粧用コンパクト容器
として構成した。
【0011】また、請求項2発明の容器は、ドラム収納
凹部5を設けてなる容器本体2と、該本体後部に後部を
回動可能に連結して容器本体上面を開閉可能に設けた蓋
体3と、上記収納凹部に収納嵌合させるとともに、粉末
化粧品を充填させるドラム4とを備えた化粧用コンパク
ト容器に於いて、上記ドラム4を、周壁17外周下部に突
条18を周設した皿状のドラム本体13と、上記突条18上部
の周壁17外周に嵌合させた筒部21上端縁より上記周壁17
上面にフランジ22を延設するとともに、該フランジ内周
縁よりドラム本体13内縁部に環状のV字状壁23を延設
し、且つ、該V字状壁内周縁よりドラム本体上部を被覆
する天板部24を延設した柔軟で弾力性に富む弾性被覆部
材14と、上記フランジ22上面に圧接させた内向きフラン
ジ28を上記筒部外周に圧接嵌合させた垂壁29上端縁より
延設し、該垂壁29内面下部に突設した係合突条30を上記
突条18下面に乗り越え係合させて固定してなる枠体15と
から構成し、上記天板部24に多数の透孔を穿設して形成
したメッシュ状部25を設けてなることを特徴とする化粧
用コンパクト容器として構成した。
【0012】また、請求項3発明の容器は、上記枠体15
の内向きフランジ28下面内周縁部に、上記V字状壁23上
の凹環部に垂下させた断面下向き三角状の突条31を周設
してなる請求項2記載の化粧用コンパクト容器として構
成した。
【0013】また、請求項4発明の容器は、上記蓋体3
の裏面より、上記天板部24上面に圧接してメッシュ状部
25を閉塞する押圧板10を突設してなる請求項2記載の化
粧用コンパクト容器として構成した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面を参照して説明する。本発明の化粧用コンパクト容器
1は、容器本体2と、蓋体3と、ドラム4とを備えてい
る。
【0015】容器本体2は、ドラム4を収納させるため
のドラム収納凹部5を有しており、図1及び図2に示す
容器では、左方に平面視円形のドラム収納凹部5を、右
方に平面視四角形のパフ収納凹部6を各々穿設し、それ
ぞれ、ドラム4を嵌着固定させるとともに、パフ7を取
り出し可能に収納させている。また、前面中央部に穿設
した凹部内に係合突起8を突設するとともに、該凹部内
に押し釦9を揺動可能に枢着させている。
【0016】また、蓋体3は容器本体後部に後部を回動
可能に連結して容器本体上面を開閉可能に設けたもの
で、その裏面左方にはドラム4の上面を圧接する押圧板
10を突設し、裏面右方には鏡11を固定している。また、
前部中央下面より垂設させたフック12を閉蓋の際に上記
係合突起8と係合可能に構成し、閉塞状態を維持可能に
構成するとともに、押し釦9の押し込みによりフック12
を押し上げて係合の解除を可能に構成している。
【0017】ドラム4は、ドラム本体と、該本体外周に
固定させた枠体と、上記本体及び枠体に周縁部を挟持固
定させるとともに、ドラム本体上部を被覆する天板部を
弾性押し下げ可能に延設させ、且つ、柔軟で弾力性に富
む材質で形成した弾性被覆部材とから構成している。
【0018】図示例に於いてドラム本体13は、底壁16周
縁部より延設した周壁17の外周下部に突条18を周設して
構成したもので、底壁16中央部に粉末化粧品充填用の窓
孔19を穿設しており、この窓孔19は化粧品充填後シール
材20等で閉塞する如く構成している。
【0019】また、弾性被覆部材14は、エラストマー等
の柔軟で弾力性に富んだ材質で一体に形成したもので、
上記突条18上方のドラム本体周壁17外周に嵌合させた筒
部21上端縁より上記周壁17上面にフランジ22を延設する
とともに、該フランジ22内周縁よりドラム本体13内縁部
に環状のV字状壁23を延設し、更に、V字状壁23内周縁
よりドラム本体上部を被覆する天板部24を延設してい
る。この天板部24には多数の小孔を穿設することにより
形成したメッシュ状部25を設けている。
【0020】図示例では、筒部21内側面に一体に周設し
た突条26を、ドラム本体周壁17外周に周設した凹溝27内
に嵌合させて筒部21の嵌合をより確実に構成している。
枠体15は、弾性被覆部材14の上記フランジ22上面に圧接
させた内向きフランジ28を上記筒部21外周に圧接嵌合さ
せた垂壁29上端より延設し、該垂壁29内面下部に突設し
た係合突条30を上記突条18下面に乗り越え係合させて固
定している。
【0021】尚、上記ドラム本体13及び枠体15は弾性被
覆部材14と比較して剛性を有する合成樹脂等により形成
する。
【0022】従って、ドラム4の組み立ての際は、ドラ
ム本体13に弾性被覆部材14を嵌合させ、次いで上方から
枠体15を押し下げ嵌合させれば簡単に組み付けすること
ができ、しかも組み付けられた本体及び枠体は、弾性被
覆部材14の弾力性によりしっかりと確実に固定される。
【0023】また、内向きフランジ28の下面内周縁から
は、上記V字状壁23上の凹環部に垂下させた断面が下向
き三角状をなす突条31を周設している。この突条31の存
在で、V字状壁23部分の反転等の不都合な弾性変形を防
止している。また、上記押圧板10は、蓋体3を閉じた際
に、その下面が上記天板部24上面に密接してメッシュ状
部25を閉塞する如く構成している。
【0024】上記の如く構成した容器1は、例えば、開
蓋後パフ7をメッシュ状部25上方より押圧すると、収納
粉末化粧品の残量に応じて、V字状壁23の内側傾斜上昇
壁部分が弾性変形してメッシュ状部25が下降し、メッシ
ュ状部を介してパフ7に化粧品が付着する。この際、V
字状壁23はその頂点部分を略中心として拡開状に屈曲変
形し、また、天板部24も若干の弾性変形を生ずる。ま
た、パフの押圧を解除するとV字状壁の弾性復元力でメ
ッシュ状部は元の状態に戻る。
【0025】
【発明の効果】以上説明した如く本発明容器は、そのド
ラムが、ドラム本体及び枠体に周縁部を挟持固定させる
とともに、ドラム本体上方を被覆する天板部を弾性押し
下げ可能に延設し、且つ、天板部に多数の透孔を穿設し
てなるメッシュ状部を形成した弾性被覆部材を有するた
め、この弾性被覆部材の弾性変形によりメッシュ状部を
簡単に押し下げることができ、収納粉末化粧品の量が減
少しても最後まで略残らず使用することができるととも
に、被覆部材が弾性変形可能であるため、従来の局部的
に伸縮する部分を有するものと比較して度重なる使用に
あっても損傷する等の不都合を生じ難く、耐久性に優れ
たものである。また、その押し下げ操作も円滑に行える
効果を併せ持つ。
【0026】また、ドラム本体周壁上面に延設した被覆
部材のフランジ上面に圧接させた内向きフランジを、ド
ラム本体周壁外周に嵌合させた被覆部材の筒部外周に圧
接嵌合させた垂壁上端縁より延設し、垂壁内面下部に突
設した係合突条を、ドラム周壁外周下部に周設した突条
下面に乗り越え係合させて固定した枠体を設けたものに
あっては、ドラムの組み付けは極めて容易であり、しか
も一旦組み付けたドラムは被覆部材の弾力性によりしっ
かりと密に固定されて外れる等の不都合を生じる虞はな
い。
【0027】また、枠体の内向きフランジ下面内周縁部
に、V字状壁上の凹環部に垂下させた断面下向き三角状
の突条を周設したものにあっては、V字状壁の反転等の
不都合な弾性変形を防止して、より円滑な天板部の押し
下げを行えるものである。
【0028】また、蓋体の裏面より、天板部上面に圧接
してメッシュ状部を閉塞する押圧板を突設したものにあ
っては、非使用時の持ち運び等の際に容器に振動等が生
じても化粧品がメッシュ状部上方に漏出する等の不都合
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す開蓋状態の斜視図で
ある。
【図2】 同実施例の要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…容器本体,3…蓋体,4…ドラム,5…ドラム収納
凹部,10…押圧板,13…ドラム本体,14…弾性被覆部
材,15…枠体,16…底壁,17…周壁,18…突条,23…V
字状壁,24…天板部,25…メッシュ状部,28…内向きフ
ランジ,29…垂壁,30…係合突条,31…突条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム収納凹部5を設けてなる容器本体
    2と、該本体後部に後部を回動可能に連結して容器本体
    上面を開閉可能に設けた蓋体3と、上記収納凹部に収納
    嵌合させるとともに、粉末化粧品を充填させるドラム4
    とを備えた化粧用コンパクト容器に於いて、上記ドラム
    4を、皿状のドラム本体13と、該本体外周に嵌着固定さ
    せた枠体15と、上記本体及び枠体に周縁部を挟持固定さ
    せるとともに、ドラム本体上部を被覆する天板部24を押
    し下げ可能に延設させ、且つ柔軟で弾力性に富む材質で
    形成した弾性被覆部材14とから構成し、上記天板部24に
    多数の透孔を穿設して形成したメッシュ状部25を設けて
    なることを特徴とする化粧用コンパクト容器。
  2. 【請求項2】 ドラム収納凹部5を設けてなる容器本体
    2と、該本体後部に後部を回動可能に連結して容器本体
    上面を開閉可能に設けた蓋体3と、上記収納凹部に収納
    嵌合させるとともに、粉末化粧品を充填させるドラム4
    とを備えた化粧用コンパクト容器に於いて、上記ドラム
    4を、周壁17外周下部に突条18を周設した皿状のドラム
    本体13と、上記突条18上部の周壁17外周に嵌合させた筒
    部21上端縁より上記周壁17上面にフランジ22を延設する
    とともに、該フランジ内周縁よりドラム本体13内縁部に
    環状のV字状壁23を延設し、且つ、該V字状壁内周縁よ
    りドラム本体上部を被覆する天板部24を延設した柔軟で
    弾力性に富む弾性被覆部材14と、上記フランジ22上面に
    圧接させた内向きフランジ28を上記筒部外周に圧接嵌合
    させた垂壁29上端縁より延設し、該垂壁29内面下部に突
    設した係合突条30を上記突条18下面に乗り越え係合させ
    て固定してなる枠体15とから構成し、上記天板部24に多
    数の透孔を穿設して形成したメッシュ状部25を設けてな
    ることを特徴とする化粧用コンパクト容器。
  3. 【請求項3】 上記枠体15の内向きフランジ28下面内周
    縁部に、上記V字状壁23上の凹環部に垂下させた断面下
    向き三角状の突条31を周設してなる請求項2記載の化粧
    用コンパクト容器。
  4. 【請求項4】 上記蓋体3の裏面より、上記天板部24上
    面に圧接してメッシュ状部25を閉塞する押圧板10を突設
    してなる請求項2記載の化粧用コンパクト容器。
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