JPH0935299A - 情報蓄積装置の対物レンズ支持装置 - Google Patents

情報蓄積装置の対物レンズ支持装置

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JPH0935299A
JPH0935299A JP20396595A JP20396595A JPH0935299A JP H0935299 A JPH0935299 A JP H0935299A JP 20396595 A JP20396595 A JP 20396595A JP 20396595 A JP20396595 A JP 20396595A JP H0935299 A JPH0935299 A JP H0935299A
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objective lens
lens
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JP20396595A
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Hiroyuki Sakakibara
啓行 榊原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズホルダおよび固定部を、レンズホルダ
支持部材と共に容易に型を用いて成形できるようにす
る。 【構成】 対物レンズ1を保持するレンズホルダ30
は、例えばバネから成るレンズホルダ支持部材4a〜4
dにより固定部50に取り付けられ、支持されている。
レンズホルダ支持部材4a、4bの間隔は、レンズホル
ダ支持部材4c、4dの間隔より狭く、対物レンズ支持
装置100を上方から見たとき、レンズホルダ支持部材
4a、4bとレンズホルダ支持部材4c、4dが重なら
ないようになっている。従って、上型および下型の2つ
の型のみを用いて、レンズホルダ30および固定部50
をレンズホルダ支持部材4a〜4dと共に一体成形する
ことができ、従来用いられていた、レンズホルダ支持部
材を取り付ける側部を成形するための型は不要であり、
また部品を分割する必要もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報蓄積装置に関
し、特に情報の読み出しまたは書き込みのため情報記録
媒体に光を入射させる対物レンズ支持装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)やビデオデ
ィスク、あるいは光磁気ディスクや相変化型ディスクな
ど(ここではこれらを総称して光ディスクという)が、
情報を大量に記録する手段として広く用いられている。
このような光ディスクは、所定材料により形成された円
盤状の情報記録媒体から成り、情報の読み出し、あるい
は書き込みは、高速回転するディスクの表面にレーザ光
を照射して行われる。そのため、光ディスクに対して情
報の読み出しあるいは書き込みを行うコンパクトディス
ク装置やビデオディスク装置、あるいは光磁気ディスク
装置や相変化型ディスク装置など(ここでは、これらの
装置のように、情報記録媒体に蓄積された情報を読み出
したり、あるいは情報記録媒体に情報を書き込む装置を
総称して情報蓄積装置という)は、光ディスクにレーザ
光を照射するための対物レンズ支持装置を有している。
【0003】この対物レンズ支持装置は、レーザ光を光
ディスクの情報記録再生面に収束させる対物レンズを備
え、対物レンズはレンズホルダによって、光ディスク表
面に対向させて支持されている。光ディスクの表面は完
全に平坦であることが望ましいが、実際には若干の起伏
があり、また、光ディスクを回転させる駆動系の機械的
誤差などのため、光ディスクの回転に伴って対物レンズ
と光ディスク表面との間の距離は変化する。従って、レ
ーザ光を光ディスクの情報記録再生面上に常に正しく収
束させるためには、上記距離の変化に応じて、対物レン
ズの位置を補正する必要があり、そのため、従来の対物
レンズ支持装置はコイルとマグネットおよびヨークなど
から成るレンズホルダの駆動装置を備え、上記距離の調
整を行うようになっている。
【0004】このような従来の対物レンズ支持装置の一
例を図5に示す。なお、説明を容易にするため、X、
Y、Zの各軸からなる直交座標が対物レンズ支持装置に
対して同図のように設定されている。なお、各座標軸
は、同図の矢印の方向が正の方向である。この対物レン
ズ支持装置10は、ベース8、レンズホルダ3、対物レ
ンズ1、ならびにレンズホルダ支持部材4などによって
構成されている。
【0005】ベース8の一端部には、光通路部5aを有
する固定部5が取り付けられており、例えば板バネから
成る4本のレンズホルダ支持部材4はそれぞれの端部が
固定部5のレンズホルダ3側の端面に固定されている。
そして、レンズホルダ3は4本のレンズホルダ支持部材
4の他端に取り付けられ、支持されている。従って、レ
ンズホルダ3はZ軸およびY軸の正または負の方向に変
位可能となっている。
【0006】図6のA−A線断面図に示すように、レン
ズホルダ3は先端部に円形の光通路孔3aを有し、対物
レンズ1はその光通路孔3aの部分に装着されている。
レンズホルダ3はまた、光通路孔3aの後方に、長方形
の貫通孔3bを有し、その部分には、レンズホルダ3を
Z軸およびY軸の正または負の方向にそれぞれ変位させ
るためのフォーカスコイル2aおよびトラッキングコイ
ル2bが収容されている。
【0007】ベース8は直立する2本のヨーク8a、8
bを有し、ヨーク8aにはマグネット6が装着され、フ
ォーカスコイル2aはヨーク8aおよびマグネット6を
内側に収容して、レンズホルダ3に取り付けられてい
る。なお、図5では、コイル部分を分かり易くするた
め、ヨーク8a、8bおよびマグネット6は省略されて
いる。一方、トラッキングコイル2bは、フォーカスコ
イル2aの前方、対物レンズ1寄りに配置され、レンズ
ホルダ3に固定されている。
【0008】各ヨーク8a、8bおよびマグネット6
と、貫通孔3bの内面およびフォーカスコイル2aおよ
びトラッキングコイル2bとの間には適切な隙間が設け
られており、レンズホルダ3が変位する際、ヨーク8
a、8bおよびマグネット6と接触しないようになって
いる。
【0009】ミラー7は対物レンズ1の下方、ベース8
上に配置されている。その傾斜面7aは、ベース8に対
して略45度の角度を成しており、固定部5の光通路部
5aを通って、X軸方向から入射したレーザ光は、傾斜
面7aにおいてZ軸正方向に光路を変更され、対物レン
ズ1に、その光軸と平行に入射する。対物レンズ1の上
方には光ディスク12が、その面を対物レンズ1の光軸
に対して直角となるようにして配置されている。
【0010】情報蓄積装置の動作時には、光ディスク1
2はZ軸と平行な所定の軸を中心に所定の回転駆動装置
により回転し、その光ディスク12に対して、対物レン
ズ1によって収束したレーザ光が照射され、光ディスク
12からの情報の読み出し、あるいは光ディスク12に
対する情報の書き込みが行われる。
【0011】光ディスクの情報記録再生面は多くの場
合、上述のように完全に平坦ではなく若干の起伏があ
り、また回転駆動機構にも機械的な誤差があるため、光
ディスクが回転するとき、対物レンズ1と光ディスク1
2との距離は変化し、レーザ光が光ディスクの情報記録
再生面で良好に焦点を結ばない場合が生じる。そこで、
フォーカスコイル2aに適切な電流を供給して、レンズ
ホルダ3をZ軸の正または負の方向で、光ディスク12
の情報記録再生面の起伏に追従して変位させ、対物レン
ズ1と光ディスク12の情報記録再生面との間の距離が
常に適切な一定距離となるように制御が行われる。
【0012】また、対物レンズ1を通じて光ディスク1
2に照射されるレーザ光の収束点を、光ディスク12の
各トラックに正しく一致させるため、トラッキングコイ
ル2bに適切な電流を供給して、レンズホルダ3をY軸
の正または負の方向に変位させ、レンズホルダ3の位
置、従って対物レンズ1の位置が調整される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の対物
レンズ支持装置10では、各レンズホルダ支持部材4の
レンズホルダ3および固定部5への取り付けは、通常、
接着、超音波溶着、一体成形のいずれかによって行われ
ていた。接着によりレンズホルダ支持部材4を取り付け
る場合には、レンズホルダ3および固定部5の取り付け
位置に孔を開設し、その孔に接着剤を充填してレンズホ
ルダ支持部材4の端部を挿入し、接着剤を乾燥させてレ
ンズホルダ支持部材4が取り付けられる。しかし、この
方法では、接着剤の乾燥に時間がかかり、また取り付け
強度にバラツキが生じ易い。さらに温度変化に対する安
定性にも問題がある。
【0014】一方、超音波溶着では、レンズホルダ3、
固定部5、ならびにレンズホルダ支持部材4が今後さら
に小型化された場合、各部品の強度低下に伴い、溶着時
にこれらの部品を破損する恐れがある。一体成形の方法
は、レンズホルダ3および固定部5を型を用いて成形
し、そのときレンズホルダ支持部材4も一体成形すると
いうものである。この方法では、レンズホルダ3および
固定部5はそれぞれ上下に分割し、各部を個別にレンズ
ホルダ支持部材4と共に成形されている。
【0015】図7はこれを説明するための図であり、成
形されるレンズホルダ3を、その長軸に沿った断面図に
より示している。ただし、要点を明瞭に示すため、光通
路孔3aおよび貫通孔3bは省略されている。図7の
(A)に示すように、レンズホルダ3の上部(光ディス
ク12に近い部分)3cは、上型16および下型18に
より、2本のレンズホルダ支持部材4と共に成形され、
一方、図7の(B)に示すように、下部(光ディスク1
2から遠い部分)3dは、上型20および下型22によ
り、他の2本のレンズホルダ支持部材4と共に成形され
る。その後、図7の(C)に示すように、レンズホルダ
3の上部3cおよび下部3dは所定の接着剤によって張
り合わされ、4本のレンズホルダ支持部材4が取着され
たレンズホルダ3が完成する。なお、レンズホルダ支持
部材4は、例えば板バネから成る場合、平板状の材料を
プレスやエッチングによって加工形成される。その際、
組み立て前の変形などを防止するため、図8に示すよう
に、2本を一組として、枠4eを付けた状態で形成され
る。そして、レンズホルダ3および固定部5に取り付け
るときは、枠から切り離すか、または枠が付けられたま
ま、型に装着される。なお、孔4fは位置決めを行うた
めのものである。また、図7では簡単のためレンズホル
ダ3のみを示したが、実際には、レンズホルダ3および
固定部5の上部および下部は、レンズホルダ支持部材4
と共に、それぞれ1対の上型および下型を用いて同時に
成形される。
【0016】このように、従来の一体成形法では、レン
ズホルダ3および固定部5を上下に分割し、各部ごとに
レンズホルダ支持部材と共に成形していたので、レンズ
ホルダ3および固定部5の上部および下部の部品はその
厚さが薄くなり、剛性が小さくなるため2次共振周波数
が低下し、また2次共振が発生し易くなっていた。レン
ズホルダ3の2次共振周波数が低くなると、光ディスク
の情報記録再生面と対物レンズとの距離を一定とする制
御(フォーカスサーボ制御)、あるいは収束したレーザ
光を光ディスクの情報トラックに追従させる制御(トラ
ッキングサーボ制御)において、サーボ帯域が狭くな
り、サーボ制御が不完全になったり、さらにはサーボ制
御が困難となってしまう。また、レンズホルダ3の2次
共振も、フォーカスサーボ制御あるいはトラッキングサ
ーボ制御にとって有害である。そして、上下に分割して
分品点数が増えるので、部品コストが上昇し、さらに組
み立て工数が増えるという点でも不利であった。
【0017】一方、このような上型および下型に加えて
抜き型を使用し、レンズホルダ3および固定部5を上下
に分割せずに成形することも可能である。図9はその一
例であり、上型24、下型26、ならびに抜き型28に
よって上下のレンズホルダ支持部材4を固定し、そして
レンズホルダ3を成形する。レンズホルダ3成形後は、
まず抜き型28を抜き、上型24および下型26を分解
して、レンズホルダ3を取り出す。しかし、この方法で
は、成形後、型を分解する際、抜き型28を抜くときレ
ンズホルダ支持部材4に力が加わり、変形したりあるい
は破損する場合がある。また、使用する型の数が多くな
るため、成形も難しくなり、さらに型の組み立ておよび
分解にも時間と手間がかかる。
【0018】そこで本発明の目的は、レンズホルダおよ
び固定部を、それらを分割することなく、かつ簡単な構
成の型を用いてレンズホルダ支持部材と共に成形できる
ようにした情報蓄積装置の対物レンズ支持装置を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、ベース部材と、前記ベース部材上に配置され
た固定部と、情報記録媒体からの情報読み出し、または
情報記録媒体への情報書き込みを行うために前記情報記
録媒体に光を入射させる対物レンズと、前記対物レンズ
を保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを、少な
くとも前記対物レンズの光軸方向に移動可能に、前記固
定部に取り付ける、弾性材料から成る4本のレンズホル
ダ支持部材と備え、前記固定部および前記レンズホルダ
は型を用いて成形され、前記レンズホルダ支持部材は、
略平行に配置された第1の対のレンズホルダ支持部材
と、略平行に配置された第2の対のレンズホルダ支持部
材とによって構成され、前記第1の対のレンズホルダ支
持部材のそれぞれは、前記ベース部材から、前記情報記
録媒体の方向に第1の距離だけ離れた位置に、前記情報
記録媒体に対して略平行に配置され、前記第2の対のレ
ンズホルダ支持部材は、前記ベース部材から、前記情報
記録媒体の方向に前記第1の距離より短い第2の距離だ
け離れた位置に、前記情報記録媒体に対して略平行に配
置されている、情報蓄積装置の対物レンズ支持装置にお
いて、前記第1の対のレンズホルダ支持部材の間隔と、
前記第2の対のレンズホルダ支持部材の間隔とは異なっ
ていることを特徴とする。
【0020】本発明はまた、前記第1の対のレンズホル
ダ支持部材の間隔が、前記第2の対のレンズホルダ支持
部材の間隔より広いことを特徴とする。本発明はまた、
前記第1の対のレンズホルダ支持部材の間隔が、前記第
2の対のレンズホルダ支持部材の間隔より狭いことを特
徴とする。本発明はまた、前記レンズホルダ支持部材が
板バネであることを特徴とする。本発明はまた、前記情
報記録媒体が、コンパクトディスク、ビデオディスク、
光磁気ディスク、相変化型ディスクのいずれかであるこ
とを特徴とする。
【0021】ベース部材から第1の距離だけ離れた位置
に配置された第1の対のレンズホルダ支持部材の間隔
と、ベース部材から第2の距離だけ離れた位置に配置さ
れた第2の対のレンズホルダ支持部材の間隔とが異なっ
ているので、レンズホルダおよび固定部を分割すること
なく、かつ上型および下型の2つの型のみを用いて、レ
ンズホルダおよび固定部をレンズホルダ支持部材と共に
一体成形することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明
する。図1は本発明による情報蓄積装置の対物レンズ支
持装置の一例を示す斜視図である。この対物レンズ支持
装置100は、上述した対物レンズ支持装置10と同様
の構成となっているが、特にレンズホルダ支持部材の配
置の点で異なり、そしてレンズホルダと固定部の形状の
点で異なっている。それ以外の点ではすべて対物レンズ
支持装置10と同じであるため、レンズホルダ支持部材
以外の要素に関する説明はここでは省略する。
【0023】本実施例の対物レンズ支持装置100で
は、レンズホルダ30は、対物レンズ支持装置10の場
合と同様、4本の、例えば板バネから成るレンズホルダ
支持部材4a〜4dによって固定部50に取り付けられ
ている。これらのレンズホルダ支持部材4a〜4dは互
いに略平行に配置され、すべてベース8に略平行に、す
なわち光ディスク(図示せず)に略平行に配置されてい
る。
【0024】そして、ベース8を基準により高い位置
(すなわち光ディスクにより近い位置)に配置されたレ
ンズホルダ支持部材4a、4bの間隔は、ベース8を基
準により低い位置に配置されたレンズホルダ支持部材4
c、4dの間隔より狭く、対物レンズ支持装置100を
上方から見たとき、レンズホルダ支持部材4a、4bと
レンズホルダ支持部材4c、4dとが重ならないように
なっている。
【0025】レンズホルダ30および固定部50は、こ
のようなレンズホルダ支持部材4a〜4dの間隔の違い
に対応して、図2の(A)および(B)により明瞭に示
すように、上部より下部の方が幅が広く、外側の形状は
台形となっている。
【0026】レンズホルダ30およびレンズホルダ50
は共に型を用いて成形され、図3は、レンズホルダ30
および固定部50をレンズホルダ支持部材4a〜4dが
装着された状態で成形する型を示している。図3の
(A)は上型38を示し、図3の(B)は下型40を示
している。上型の窪み42は固定部50を形成する部分
であり、窪み44はレンズホルダ30を形成する部分で
ある。なお、要点を明瞭に示すため、図ではレンズホル
ダ30および固定部50の細部の構造を形成するための
部分は省略されている。
【0027】下型40の、断面が凸形の突出部46はレ
ンズホルダ支持部材4a〜4dを支持する部分であり、
成形時には、左右の段部46a上にレンズホルダ支持部
材4c、4dが載置され、頂上部46b上にレンズホル
ダ支持部材4a、4bが載置される。レンズホルダ支持
部材4a〜4dをこれらの部分に配置し、上型38と下
型40とを合わせた状態の短軸断面図を図4に示す。下
型40の頂上部46bの両側端部には、段部46cが形
成されており、レンズホルダ支持部材4a、4bはそれ
らの段部46cに配置される。一方、両段部46aの中
心に最も近い位置には溝46dが形成されており、レン
ズホルダ支持部材4c、4dはそれらの溝46d内に配
置される。
【0028】レンズホルダ30および固定部50を成形
するときは、まず下型40の上記段部46cおよび溝4
6dにそれぞれレンズホルダ支持部材4a〜4dを、そ
れらの両端部が突出部46からはみ出した状態で配置
し、そして上型38を下型40に合わせた後、上型38
に形成された所定の注入口(図示せず)より、溶融した
所定材料を型内に注入する。そして、所定の時間放置し
て型を冷却させた後、上型38を下型40から取り外
し、レンズホルダ支持部材4a〜4dと共に一体成形さ
れたレンズホルダ30および固定部50を得る。
【0029】このように本実施例では、レンズホルダ支
持部材4a、4bの間隔は、レンズホルダ支持部材4
c、4dの間隔より狭いので、上型38および下型40
を上述のような構造とすることにより、従来のようにレ
ンズホルダ支持部材を固定する抜き型を用いることな
く、上型と下型のみで、そしてレンズホルダ30および
固定部50を従来のように分割することなく、レンズホ
ルダ30および固定部50をレンズホルダ支持部材4a
〜4dと共に成形することができる。
【0030】なお、本実施例では、レンズホルダ30お
よび固定部50は、正面から見たときその外形は台形で
あるとしたが、それは、上述のように、レンズホルダ支
持部材4c、4dの間隔が広いので、そのことに対応し
てレンズホルダ30および固定部50の下部の幅を広く
するためである。従って、上記形状は必ずしも台形に限
定する必要はなく凸形などであってもよく、また単純な
矩形であってもよい。
【0031】また、上記実施例では、上側に配置された
レンズホルダ支持部材4a、4bの間隔を、下側に配置
されたレンズホルダ支持部材4c、4dの間隔より狭く
したが、逆に、上側に配置されたレンズホルダ支持部材
4a、4bの間隔を、下側に配置されたレンズホルダ支
持部材4c、4dの間隔より広くしても、レンズホルダ
支持部材4a、4bとレンズホルダ支持部材4c、4d
とが、上から見て重なっていない限り、2つの型だけを
用いて、同様にレンズホルダ30および固定部50とレ
ンズホルダ支持部材4a〜4dを一体成形することがで
きる。
【0032】なお、本実施例の対物レンズ支持装置10
0では、2種類のコイル、すなわちフォーカスコイル2
aおよびトラッキングコイル2bを用い、従って対物レ
ンズ1をY軸およびZ軸の2方向に変位させる構成とし
たが、対物レンズ1を変位させる方向の数が変れば、必
要となるコイルの数も変化する。さらに、レンズホルダ
30側にマグネットを取り付け、ベース8側にコイルを
設けたタイプの対物レンズ支持装置100も存在する。
そして、レンズホルダ30を変位させる手段としては、
コイルとマグネットを用いるのではなく、圧電素子など
を用いることも可能である。しかし、これらの変形はい
ずれも本発明にとって本質的なものではなく本発明の効
果を損うものではない。
【0033】また、本実施例では、固定部50はミラー
7の前方に配置したが、固定部50を、図1の位置と
は、レンズホルダ30を挟んで反対側の、レンズホルダ
30の後方に配置し、その位置でレンズホルダ支持部材
4の一端を固定部5に取り付け、他端をレンズホルダ3
0に取り付けてレンズホルダ30を支持することも可能
である。そのような構成とした場合にも、本発明は無論
有効である。
【0034】また、本発明は、コンパクトディスクやビ
デオディスク、あるいは光磁気ディスクや相変化型ディ
スクなど、光学的に情報の読み出しあるいは書き込みを
行う様々な情報蓄積装置に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の情報蓄積装
置の対物レンズ支持装置では、ベース部材から第1の距
離だけ離れた位置に配置された第1の対のレンズホルダ
支持部材の間隔と、ベース部材から第2の距離だけ離れ
た位置に配置された第2の対のレンズホルダ支持部材の
間隔とが異なっているので、上型および下型の2つの型
のみを用いて、レンズホルダおよび固定部をレンズホル
ダ支持部材と共に一体成形することができる。すなわ
ち、本発明では、レンズホルダ支持部材を固定するため
の抜き型は不要であり、そのため、成形後、型を分解す
る際、レンズホルダ支持部材に力が加わり、変形したり
あるいは破損するといったことがない。また使用する型
の数が少ないので成形が容易であり、さらに型の組み立
ておよび分解に時間と手間がかからない。
【0036】また、本発明では、レンズホルダおよび固
定部を2つに分割して成形する必要がないので、分解に
よって上下の部品の厚さが薄くなり、2次共振周波数が
低下するといった問題も発生しない。さらに、部品点数
が増えないので、部品コストが上昇したり、組み立てに
要する時間が長くなるという問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報蓄積装置の対物レンズ支持装置の
一例を示す斜視図である。
【図2】(A)は図1の対物レンズ支持装置を構成する
レンズホルダを示す正面図、(B)は固定部を示す正面
図である。
【図3】(A)は図1の対物レンズ支持装置を構成する
レンズホルダおよび固定部を成形するための型の上型を
示す斜視図、(B)は下型を示す斜視図である。
【図4】図3の上型および下型を合体させた状態を示す
断面図である。
【図5】従来の情報蓄積装置の対物レンズ支持装置を示
す斜視図である。
【図6】図5の対物レンズ支持装置を示す部分断面側面
図である。
【図7】対物レンズ支持装置を構成するレンズホルダの
成形を説明するための断面図である。
【図8】取り付け前のレンズホルダ支持部材を示す平面
図である。
【図9】対物レンズ支持装置を構成するレンズホルダの
成形を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2a フォーカスコイル 2b トラッキングコイル 3、30 レンズホルダ 3a 光通路孔 3b 貫通孔 4、4a、4b、4c、4d レンズホルダ支持部材 4e 枠 5、50 固定部 5a 光通路部 6 マグネット 7 ミラー 7a 傾斜面 8 ベース 8a、8b ヨーク 10、100 対物レンズ支持装置 12 光ディスク 16、20、24、38 上型 18、22、26、40 下型 28 抜き型 46 突出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、 前記ベース部材上に配置された固定部と、 情報記録媒体からの情報読み出し、または情報記録媒体
    への情報書き込みを行うために前記情報記録媒体に光を
    入射させる対物レンズと、 前記対物レンズを保持するレンズホルダと、 前記レンズホルダを、少なくとも前記対物レンズの光軸
    方向に移動可能に、前記固定部に取り付ける、弾性材料
    から成る4本のレンズホルダ支持部材とを備え、 前記固定部および前記レンズホルダは型を用いて成形さ
    れ、 前記レンズホルダ支持部材は、略平行に配置された第1
    の対のレンズホルダ支持部材と、略平行に配置された第
    2の対のレンズホルダ支持部材とによって構成され、 前記第1の対のレンズホルダ支持部材のそれぞれは、前
    記ベース部材から、前記情報記録媒体の方向に第1の距
    離だけ離れた位置に、前記情報記録媒体に対して略平行
    に配置され、 前記第2の対のレンズホルダ支持部材は、前記ベース部
    材から、前記情報記録媒体の方向に前記第1の距離より
    短い第2の距離だけ離れた位置に、前記情報記録媒体に
    対して略平行に配置されている、 情報蓄積装置の対物レンズ支持装置において、 前記第1の対のレンズホルダ支持部材の間隔と、前記第
    2の対のレンズホルダ支持部材の間隔とは異なってい
    る、 ことを特徴とする情報蓄積装置の対物レンズ支持装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の対のレンズホルダ支持部材の
    間隔は、前記第2の対のレンズホルダ支持部材の間隔よ
    り広い請求項1記載の情報蓄積装置の対物レンズ支持装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の対のレンズホルダ支持部材の
    間隔は、前記第2の対のレンズホルダ支持部材の間隔よ
    り狭い請求項1記載の情報蓄積装置の対物レンズ支持装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レンズホルダ支持部材は板バネであ
    る請求項1記載の情報蓄積装置の対物レンズ支持装置。
  5. 【請求項5】 前記情報記録媒体は、コンパクトディス
    ク、ビデオディスク、光磁気ディスク、相変化型ディス
    クのいずれかである請求項1記載の情報蓄積装置の対物
    レンズ支持装置。
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