JPH0935207A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH0935207A JPH0935207A JP18603995A JP18603995A JPH0935207A JP H0935207 A JPH0935207 A JP H0935207A JP 18603995 A JP18603995 A JP 18603995A JP 18603995 A JP18603995 A JP 18603995A JP H0935207 A JPH0935207 A JP H0935207A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- bobbin
- ground plate
- ground
- plate
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ヘッドを構成するコアのアース接続を簡
単な手段で且つ確実に行なえるようにする。 【構成】 コアの一部であるT型コア2aに、コイルボ
ビン15が挿通されている。コイルボビン15にはコイ
ルC2が巻かれ、またコイルボビン15の端面にはコイ
ル配線に使用されない金属端子15a2が設けられてい
る。導電性で且つばね性を有するアース板16の挿入片
16cは、コア2aとボビン15の間に挿入され、アー
ス板16は自らの弾性により、コア2aと金属端子15
a2の双方に弾圧され、アース板16を介してコア2a
と金属端子15a2とが導通される。金属端子15a2
は、ジンバル10を通過してフレキシブル配線基板11
のアース回路部に半田付けされる。
単な手段で且つ確実に行なえるようにする。 【構成】 コアの一部であるT型コア2aに、コイルボ
ビン15が挿通されている。コイルボビン15にはコイ
ルC2が巻かれ、またコイルボビン15の端面にはコイ
ル配線に使用されない金属端子15a2が設けられてい
る。導電性で且つばね性を有するアース板16の挿入片
16cは、コア2aとボビン15の間に挿入され、アー
ス板16は自らの弾性により、コア2aと金属端子15
a2の双方に弾圧され、アース板16を介してコア2a
と金属端子15a2とが導通される。金属端子15a2
は、ジンバル10を通過してフレキシブル配線基板11
のアース回路部に半田付けされる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスクなどの磁気記録媒体に対面して、磁気信号の記
録または再生さらには消去動作などを行なう磁気ヘッド
に係り、特に磁気ギャップを形成するコアにアース手段
を設けた磁気ヘッドに関する。
ディスクなどの磁気記録媒体に対面して、磁気信号の記
録または再生さらには消去動作などを行なう磁気ヘッド
に係り、特に磁気ギャップを形成するコアにアース手段
を設けた磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のフロッピーディスク装置
に使用される磁気ヘッドを示す分解斜視図であり、図示
下方にフロッピーディスク(磁気記録媒体)が位置す
る。図8(a)(b)は、図7に示す磁気ヘッドのアー
ス手段の従来例を構造別に示す図7のVIII−VII
I矢視の断面図である。この磁気ヘッドは、記録・再生
コア部1と消去コア部2とから成るフロントコアFを有
し、これらフロントコアFはフェライトなどの磁性材料
によって形成されている。記録・再生コア部1は、T型
コア1aとI型コア1bとが接合されたもので、その接
合部に記録・再生用の磁気ギャップ1Gが形成されてい
る。消去コア部2は、記録・再生コア部1と対称形状で
あり、T型コア2aとI型コア2bとが接合され、接合
部に消去用の磁気ギャップ2Gが形成されている。前記
I型コア1bおよび2bは、接着ガラス3などの非磁性
材料により磁気的に分離されて互いに接着されている。
に使用される磁気ヘッドを示す分解斜視図であり、図示
下方にフロッピーディスク(磁気記録媒体)が位置す
る。図8(a)(b)は、図7に示す磁気ヘッドのアー
ス手段の従来例を構造別に示す図7のVIII−VII
I矢視の断面図である。この磁気ヘッドは、記録・再生
コア部1と消去コア部2とから成るフロントコアFを有
し、これらフロントコアFはフェライトなどの磁性材料
によって形成されている。記録・再生コア部1は、T型
コア1aとI型コア1bとが接合されたもので、その接
合部に記録・再生用の磁気ギャップ1Gが形成されてい
る。消去コア部2は、記録・再生コア部1と対称形状で
あり、T型コア2aとI型コア2bとが接合され、接合
部に消去用の磁気ギャップ2Gが形成されている。前記
I型コア1bおよび2bは、接着ガラス3などの非磁性
材料により磁気的に分離されて互いに接着されている。
【0003】T型コア1aの脚部には記録・再生用のコ
イルC1が巻かれたコイルボビン4が装着され、同様に
T型コア2aの脚部には消去用のコイルC2が巻かれた
コイルボビン5が装着されている。そしてコイルボビン
4、5から上方へ突出するT型コア1a、2aおよびI
型コア1b、2bの開放端の脚部側面にバックコア6
が、リン青銅またはベリリウム銅製のクリップKに挟持
されて接合される。各コア1a、1b、2a、2bの開
放端とその側部に設置されたバックコア6は、クリップ
Kの裏板K1と前板K2、K2との間に挟まれ、弾性挟
持圧によりバックコア6が各コア1a、1b、2a、2
bに強固に加圧接続される。
イルC1が巻かれたコイルボビン4が装着され、同様に
T型コア2aの脚部には消去用のコイルC2が巻かれた
コイルボビン5が装着されている。そしてコイルボビン
4、5から上方へ突出するT型コア1a、2aおよびI
型コア1b、2bの開放端の脚部側面にバックコア6
が、リン青銅またはベリリウム銅製のクリップKに挟持
されて接合される。各コア1a、1b、2a、2bの開
放端とその側部に設置されたバックコア6は、クリップ
Kの裏板K1と前板K2、K2との間に挟まれ、弾性挟
持圧によりバックコア6が各コア1a、1b、2a、2
bに強固に加圧接続される。
【0004】バックコア6は、2つのコアプレート6a
と6bとが接着ガラス7により接合されたものである。
一方のコアプレート6aは、T型コア1aとI型コア1
bの開放端に側方から接合され、記録・再生コア部1に
閉磁気回路が形成される。同様に、コアプレート6bは
T型コア2aとI型コア2bの開放端に側方から接合さ
れ、消去コア部2に閉磁気回路が形成される。
と6bとが接着ガラス7により接合されたものである。
一方のコアプレート6aは、T型コア1aとI型コア1
bの開放端に側方から接合され、記録・再生コア部1に
閉磁気回路が形成される。同様に、コアプレート6bは
T型コア2aとI型コア2bの開放端に側方から接合さ
れ、消去コア部2に閉磁気回路が形成される。
【0005】またコイルボビン4、5には、それぞれ端
子台4aおよび5aが設けられており、その上部には、
それぞれ3つの金属端子4a1、4a2、4a3および金
属端子5a1、5a2、5a3が固定されている。前記各
金属端子には、各コイルC1およびC2を形成した導線
の始端および終端が半田付けされている。そして、上記
の記録・再生コア部1と消去コア部2とが非磁性体のス
ライダ半体8、9とで挟持され磁気ヘッドが構成され
る。
子台4aおよび5aが設けられており、その上部には、
それぞれ3つの金属端子4a1、4a2、4a3および金
属端子5a1、5a2、5a3が固定されている。前記各
金属端子には、各コイルC1およびC2を形成した導線
の始端および終端が半田付けされている。そして、上記
の記録・再生コア部1と消去コア部2とが非磁性体のス
ライダ半体8、9とで挟持され磁気ヘッドが構成され
る。
【0006】図8(a)(b)に示すように、前記磁気
ヘッドのスライダ半体8、9および、このスライダ半体
8、9を囲む磁性材料製のシールド部材12は、ジンバ
ル10に接着固定される。ジンバル10の上にはフレキ
シブル配線基板(FPC)11が接着により取り付けら
れている。ボビン4、5に設けられた金属端子4a1、
4a2、4a3および5a1、5a2、5a3は、ジンバル
10に形成された貫通孔から上方へ突出してフレキシブ
ル配線基板11の小孔に挿入される。そしてフレキシブ
ル配線基板11上に導電箔により形成された回路パター
ンと前記各金属端子4a1、4a2、4a3および5a1、
5a2、5a3とが半田付けされる。
ヘッドのスライダ半体8、9および、このスライダ半体
8、9を囲む磁性材料製のシールド部材12は、ジンバ
ル10に接着固定される。ジンバル10の上にはフレキ
シブル配線基板(FPC)11が接着により取り付けら
れている。ボビン4、5に設けられた金属端子4a1、
4a2、4a3および5a1、5a2、5a3は、ジンバル
10に形成された貫通孔から上方へ突出してフレキシブ
ル配線基板11の小孔に挿入される。そしてフレキシブ
ル配線基板11上に導電箔により形成された回路パター
ンと前記各金属端子4a1、4a2、4a3および5a1、
5a2、5a3とが半田付けされる。
【0007】また、フロッピーディスク装置では、ディ
スクを挟んで一対の磁気ヘッドが対向して設けられる。
一方(サイド1側)の磁気ヘッドは、図8に示すように
ジンバル10で支持されるが、他方(サイド0側)の磁
気ヘッドのスライダ半体8、9は、弾性変形しないプレ
ートに接着固定される。このプレートの背面にも同様に
フレキシブル配線基板が設置され、その回路パターンと
各金属端子とが半田付けされる。この磁気ヘッドでは、
フレキシブル配線基板11に形成された前記回路パター
ンが、各金属端子を介して、コイルC1とC2に通電さ
れることになる。
スクを挟んで一対の磁気ヘッドが対向して設けられる。
一方(サイド1側)の磁気ヘッドは、図8に示すように
ジンバル10で支持されるが、他方(サイド0側)の磁
気ヘッドのスライダ半体8、9は、弾性変形しないプレ
ートに接着固定される。このプレートの背面にも同様に
フレキシブル配線基板が設置され、その回路パターンと
各金属端子とが半田付けされる。この磁気ヘッドでは、
フレキシブル配線基板11に形成された前記回路パター
ンが、各金属端子を介して、コイルC1とC2に通電さ
れることになる。
【0008】磁気ヘッドは、摺動面側(図5の図示下方
側)がフロッピーディスク(磁気記録媒体)上を摺動す
る。この摺動摩擦により静電気が発生しフロントコアF
に電荷が蓄積される。そのために、フロントコアFをア
ース回路に導通させることが必要である。コアをアース
回路に導通させる構造として、従来は、図8(a)に示
すように、フロントコアFとバックコア6とを挟持して
いるクリップKにスズメッキ線などの導線Aを半田付
し、この導線Aを、フレキシブル配線基板11上のアー
ス回路部に半田付けしている。あるいは、図8(b)に
示すように、フロントコアFの後端部またはバックコア
6と、ジンバル10(またはプレート)あるいはフレキ
シブル配線基板11のアース回路部とを導電性接着剤B
により導通させている。
側)がフロッピーディスク(磁気記録媒体)上を摺動す
る。この摺動摩擦により静電気が発生しフロントコアF
に電荷が蓄積される。そのために、フロントコアFをア
ース回路に導通させることが必要である。コアをアース
回路に導通させる構造として、従来は、図8(a)に示
すように、フロントコアFとバックコア6とを挟持して
いるクリップKにスズメッキ線などの導線Aを半田付
し、この導線Aを、フレキシブル配線基板11上のアー
ス回路部に半田付けしている。あるいは、図8(b)に
示すように、フロントコアFの後端部またはバックコア
6と、ジンバル10(またはプレート)あるいはフレキ
シブル配線基板11のアース回路部とを導電性接着剤B
により導通させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8(a)に
示すアース接続構造では、スライダ半体8と9の内部に
位置するクリップKに導線Aを半田付けすることになる
が、スライダ8と9内でクリップKに導線Aを半田付け
する作業は、精密性を要求される。またスライダ半体8
と9をジンバル10(またはプレート)に半田付けする
前に、クリップKに導線Aを半田付けし、このリード線
Aをジンバル10(またはプレート)の穴に挿通させ、
スライダ半体8と9をジンバル10などに接着した後
に、導線Aをフレキシブル配線基板11上のアース回路
部に半田付けするというきわめて繁雑で工数の多い作業
が要求される。
示すアース接続構造では、スライダ半体8と9の内部に
位置するクリップKに導線Aを半田付けすることになる
が、スライダ8と9内でクリップKに導線Aを半田付け
する作業は、精密性を要求される。またスライダ半体8
と9をジンバル10(またはプレート)に半田付けする
前に、クリップKに導線Aを半田付けし、このリード線
Aをジンバル10(またはプレート)の穴に挿通させ、
スライダ半体8と9をジンバル10などに接着した後
に、導線Aをフレキシブル配線基板11上のアース回路
部に半田付けするというきわめて繁雑で工数の多い作業
が要求される。
【0010】また、図8(b)に示すアース接続構造で
は、導電性接着剤Bの硬化時間(リード・タイム)が長
いため、導電性接着剤Bが完全に硬化して安定するまで
磁気ヘッドを動かすことができず、その後の作業工程に
制約を与えることになる。また、コアとジンバル10
(またはプレート)との距離が長いものであると、導電
性接着剤Bが空間で長く延びることになりさらに硬化時
間が長くなるとともに、コアとジンバル10やフレキシ
ブル配線基板のアース回路部との導通特性の信頼性が低
下することになる。
は、導電性接着剤Bの硬化時間(リード・タイム)が長
いため、導電性接着剤Bが完全に硬化して安定するまで
磁気ヘッドを動かすことができず、その後の作業工程に
制約を与えることになる。また、コアとジンバル10
(またはプレート)との距離が長いものであると、導電
性接着剤Bが空間で長く延びることになりさらに硬化時
間が長くなるとともに、コアとジンバル10やフレキシ
ブル配線基板のアース回路部との導通特性の信頼性が低
下することになる。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、コアとアース回路部を確実に導通させることが
でき、またアース接続のための作業も簡単になる磁気ヘ
ッドを提供することを目的としている。
であり、コアとアース回路部を確実に導通させることが
でき、またアース接続のための作業も簡単になる磁気ヘ
ッドを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
磁気ギャップを形成するコアと、コアに装着されたボビ
ンと、このボビンに巻かれたコイルとを有し、前記ボビ
ンとコアとの間に導電性のアース板が挿入され、このア
ース板を介して、前記コアとアース回路部とが導通され
ていることを特徴とするものである。例えばコアはフロ
ントコアと、フロントコアを形成する一対のコア間を接
続するバックコアとから構成されるものであり、この場
合、フロントコアを構成するコアにボビンが挿通された
後にバックコアが接続される。
磁気ギャップを形成するコアと、コアに装着されたボビ
ンと、このボビンに巻かれたコイルとを有し、前記ボビ
ンとコアとの間に導電性のアース板が挿入され、このア
ース板を介して、前記コアとアース回路部とが導通され
ていることを特徴とするものである。例えばコアはフロ
ントコアと、フロントコアを形成する一対のコア間を接
続するバックコアとから構成されるものであり、この場
合、フロントコアを構成するコアにボビンが挿通された
後にバックコアが接続される。
【0013】上記において、アース板は、弾性を有して
おり、この弾性力によりアース板がコアに圧接されてい
るものとすることが好ましい。例えばアース板は、ばね
性を有するリン青銅やベリリウム銅の金属薄板により形
成されるが、アース板が導電性を有する樹脂板などによ
り形成されていてもよい。
おり、この弾性力によりアース板がコアに圧接されてい
るものとすることが好ましい。例えばアース板は、ばね
性を有するリン青銅やベリリウム銅の金属薄板により形
成されるが、アース板が導電性を有する樹脂板などによ
り形成されていてもよい。
【0014】また、アース板は、ボビンに設けられた端
子およびコアの双方に接触しており、前記端子が、配線
基板のアース回路部に半田付けされるものとすることが
可能である。この場合、アース板は、自らの弾性力によ
り、コアと端子の双方に弾圧される構造とすることが可
能である。
子およびコアの双方に接触しており、前記端子が、配線
基板のアース回路部に半田付けされるものとすることが
可能である。この場合、アース板は、自らの弾性力によ
り、コアと端子の双方に弾圧される構造とすることが可
能である。
【0015】次に、本発明は、磁気ギャップを形成する
コアと、コアに装着されたボビンと、このボビンに巻か
れたコイルとを有し、前記ボビンに設けられた端子と前
記コアとが導電材により導通されており、前記端子がア
ース回路部に導通されていることを特徴とするものであ
る。この発明での導電材は前記発明でのアース板に限ら
れず、例えばボビンに設けられた端子と、コアとが導電
性接着剤で導通されるものが含まれる。
コアと、コアに装着されたボビンと、このボビンに巻か
れたコイルとを有し、前記ボビンに設けられた端子と前
記コアとが導電材により導通されており、前記端子がア
ース回路部に導通されていることを特徴とするものであ
る。この発明での導電材は前記発明でのアース板に限ら
れず、例えばボビンに設けられた端子と、コアとが導電
性接着剤で導通されるものが含まれる。
【0016】
【作用】本発明では、コアにボビンが挿通されているも
のにおいて、アース板がコアとボビンの間に挿入されて
いる。アース板がコアとボビンとの間に挟持されること
により、アース板がコアに導通させられる。よって従来
のようにクリップなどに半田付けする必要がなく、また
互いに離れているコアとジンバル(またはプレート)間
を導電性接着剤で接着する作業が不要である。
のにおいて、アース板がコアとボビンの間に挿入されて
いる。アース板がコアとボビンとの間に挟持されること
により、アース板がコアに導通させられる。よって従来
のようにクリップなどに半田付けする必要がなく、また
互いに離れているコアとジンバル(またはプレート)間
を導電性接着剤で接着する作業が不要である。
【0017】上記アース板はボビンの外部まで延びてお
り、外部へ延びたアース板の端部がアース回路部に導通
させられる。例えばアース回路部がフレキシブル配線基
板に形成されている場合には、前記アース板をフレキシ
ブル配線基板の小孔に挿通させ、フレキシブル配線基板
のアース回路部とアース板とを半田付けなどで接続すれ
ばよい。あるいはボビンの外部に延びるアース板に導線
を半田付けし、この導線をアース回路部に半田付けで接
続してもよい。図8(a)に示す従来例では、スライダ
半体8と9の内部に位置するクリップKに導線を半田付
けしていたため、半田付け作業が難しいものであった
が、本発明のようにアース板を用い、このアース板をボ
ビン外部に延ばしているものでは、アース板に導線を半
田付けする作業が従来に比べて簡単である。例えばアー
ス板がジンバルやプレートの穴を通過して背面側(図8
の図示上方側)へ延びるようにしておけば、ジンバルな
どの背面に突出したアース板に導線を半田付けでき、半
田付け作業が容易である。
り、外部へ延びたアース板の端部がアース回路部に導通
させられる。例えばアース回路部がフレキシブル配線基
板に形成されている場合には、前記アース板をフレキシ
ブル配線基板の小孔に挿通させ、フレキシブル配線基板
のアース回路部とアース板とを半田付けなどで接続すれ
ばよい。あるいはボビンの外部に延びるアース板に導線
を半田付けし、この導線をアース回路部に半田付けで接
続してもよい。図8(a)に示す従来例では、スライダ
半体8と9の内部に位置するクリップKに導線を半田付
けしていたため、半田付け作業が難しいものであった
が、本発明のようにアース板を用い、このアース板をボ
ビン外部に延ばしているものでは、アース板に導線を半
田付けする作業が従来に比べて簡単である。例えばアー
ス板がジンバルやプレートの穴を通過して背面側(図8
の図示上方側)へ延びるようにしておけば、ジンバルな
どの背面に突出したアース板に導線を半田付けでき、半
田付け作業が容易である。
【0018】また、アース板は自らの弾性力によりコア
に圧接するものであることが好ましい。例えばアース板
の、コアとボビンとの間に介入する部分をくの字状や湾
曲状にしておけば、コアとボビンとの間に介入する際に
前記くの字状や湾曲状部分が変形し、この変形での弾性
力によりアース板がコアに圧接されることになる。よっ
てアース板とコアは確実に導通される。
に圧接するものであることが好ましい。例えばアース板
の、コアとボビンとの間に介入する部分をくの字状や湾
曲状にしておけば、コアとボビンとの間に介入する際に
前記くの字状や湾曲状部分が変形し、この変形での弾性
力によりアース板がコアに圧接されることになる。よっ
てアース板とコアは確実に導通される。
【0019】またアース板が、コアと、ボビンの端子の
双方に接触しているものとし、この端子をアース回路部
に接続することが可能である。この場合に、アース板は
弾性力により、コアと端子の双方に圧接するものとする
ことにより、コアと、ボビンの端子とを確実に導通させ
ることができる。また、前記端子は、導線を介してアー
ス回路部に導通させてもよいが、端子をフレキシブル配
線基板の小孔に挿通させ、フレキシブル配線基板の回路
パターンと端子とを半田付けすることにより、アース構
造を非常に簡単なものにできる。
双方に接触しているものとし、この端子をアース回路部
に接続することが可能である。この場合に、アース板は
弾性力により、コアと端子の双方に圧接するものとする
ことにより、コアと、ボビンの端子とを確実に導通させ
ることができる。また、前記端子は、導線を介してアー
ス回路部に導通させてもよいが、端子をフレキシブル配
線基板の小孔に挿通させ、フレキシブル配線基板の回路
パターンと端子とを半田付けすることにより、アース構
造を非常に簡単なものにできる。
【0020】また本発明は、前記ボビンに設けられた端
子をコアに導通させるものである。端子とコアとの導通
は前記のようなアース板を用いたものであってもよい
が、端子とコアとを導電性接着剤により接合してもよ
い。導電性接着剤によるアース接合は、前述のように硬
化時間が長く、アース板を用いたものよりも作業待機時
間が長くなる。しかし、ボビンに設けられた端子とコア
とを導電性接着剤により接合することにより、従来より
もアース接合の信頼性が高くなり、また硬化時間を短く
できる効果を発揮できる。
子をコアに導通させるものである。端子とコアとの導通
は前記のようなアース板を用いたものであってもよい
が、端子とコアとを導電性接着剤により接合してもよ
い。導電性接着剤によるアース接合は、前述のように硬
化時間が長く、アース板を用いたものよりも作業待機時
間が長くなる。しかし、ボビンに設けられた端子とコア
とを導電性接着剤により接合することにより、従来より
もアース接合の信頼性が高くなり、また硬化時間を短く
できる効果を発揮できる。
【0021】すなわち、図8(b)に示す従来例では、
コアと、ジンバルやプレートあるいはフレキシブル配線
基板とを導電性接着剤により接合していたが、図8
(b)に示すように、この場合には、導線性接着剤をコ
アの端部からジンバルなどの位置までの間の長い空間上
に付着させる必要がある。よって使用する接着剤の量が
多くなりそれだけ効果時間が長く、また導通の信頼性が
低下するものとなっていた。これに対し、ボビンの端子
とコアとを導電性接着剤で導通させる構造では、端子が
コアにきわめて近い位置にあるため、端子とコアとの間
の導電性接着剤の量はわずかでよく、したがって従来よ
りも効果時間を短くでき、また導通の信頼性も高まる。
この発明では、ボビンに設けられた端子とコアとが前記
アース板または導電性接着剤などの導電材により導通さ
せられ、この端子がフレキシブル基板などのアース回路
部に半田付けされ、これによりコアがアース導通される
ことになる。
コアと、ジンバルやプレートあるいはフレキシブル配線
基板とを導電性接着剤により接合していたが、図8
(b)に示すように、この場合には、導線性接着剤をコ
アの端部からジンバルなどの位置までの間の長い空間上
に付着させる必要がある。よって使用する接着剤の量が
多くなりそれだけ効果時間が長く、また導通の信頼性が
低下するものとなっていた。これに対し、ボビンの端子
とコアとを導電性接着剤で導通させる構造では、端子が
コアにきわめて近い位置にあるため、端子とコアとの間
の導電性接着剤の量はわずかでよく、したがって従来よ
りも効果時間を短くでき、また導通の信頼性も高まる。
この発明では、ボビンに設けられた端子とコアとが前記
アース板または導電性接着剤などの導電材により導通さ
せられ、この端子がフレキシブル基板などのアース回路
部に半田付けされ、これによりコアがアース導通される
ことになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。前記従来例と同一の部材は同一の符号で示してい
る。図1は、本発明の一実施例としてフロッピーディス
ク装置に使用される磁気ヘッドを示す分解斜視図であ
り、図示下方にフロッピーディスク(磁気記録媒体)が
位置する。図2は、図1に示した磁気ヘッドの図示上面
にジンバルおよびフレキシブル配線基板が接合された状
態を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面
図、図3はアース板の接続状態を示す図4の平面図、図
4はアース板の接続状態を示すものであり図2(a)の
IV−IV矢視の部分断面図、図5(a)(b)(c)
は、アース板を構造別に示すそれぞれ斜視図である。
る。前記従来例と同一の部材は同一の符号で示してい
る。図1は、本発明の一実施例としてフロッピーディス
ク装置に使用される磁気ヘッドを示す分解斜視図であ
り、図示下方にフロッピーディスク(磁気記録媒体)が
位置する。図2は、図1に示した磁気ヘッドの図示上面
にジンバルおよびフレキシブル配線基板が接合された状
態を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面
図、図3はアース板の接続状態を示す図4の平面図、図
4はアース板の接続状態を示すものであり図2(a)の
IV−IV矢視の部分断面図、図5(a)(b)(c)
は、アース板を構造別に示すそれぞれ斜視図である。
【0023】図1に示す磁気ヘッドでは、符号Fがフロ
ントコアであり、符号6はバックコアである。バックコ
ア6は角棒形状である。バックコア6は、一対の角棒形
状のコアプレート6aと6bが接着ガラス7を介して磁
気的に分離されて接着固定されている。バックコア6の
接合面(図1での図示下面)は、鏡面またはほぼ鏡面と
なるように研磨されている。なお、コアプレート6aと
6bはフェライトなどの磁性材料で形成されている。
ントコアであり、符号6はバックコアである。バックコ
ア6は角棒形状である。バックコア6は、一対の角棒形
状のコアプレート6aと6bが接着ガラス7を介して磁
気的に分離されて接着固定されている。バックコア6の
接合面(図1での図示下面)は、鏡面またはほぼ鏡面と
なるように研磨されている。なお、コアプレート6aと
6bはフェライトなどの磁性材料で形成されている。
【0024】フロントコアFの記録・再生コア部1は、
T型コア1aとI型コア1bとを有し、消去コア部2は
T型コア2aとI型コア2bとを有している。これら全
てのコアはフェライトなどの磁性材料により形成されて
いる。磁気記録媒体との対向部または摺接部となる図1
の図示下面では、T型コア1aとI型コア1bとがモー
ルドガラス13aを介して接合され記録・再生用の磁気
ギャップ1Gが形成されている。同様にT型コア2aと
I型コア2bがモールドガラス13bを介して接合さ
れ、消去用の磁気ギャップ2Gが形成されている。さら
に、記録・再生コア部1を構成するI型コア1bと、消
去コア部2を構成するI型コア2bは、接着ガラス3な
どの非磁性接着材料により互いに接着されて接合されて
いる。
T型コア1aとI型コア1bとを有し、消去コア部2は
T型コア2aとI型コア2bとを有している。これら全
てのコアはフェライトなどの磁性材料により形成されて
いる。磁気記録媒体との対向部または摺接部となる図1
の図示下面では、T型コア1aとI型コア1bとがモー
ルドガラス13aを介して接合され記録・再生用の磁気
ギャップ1Gが形成されている。同様にT型コア2aと
I型コア2bがモールドガラス13bを介して接合さ
れ、消去用の磁気ギャップ2Gが形成されている。さら
に、記録・再生コア部1を構成するI型コア1bと、消
去コア部2を構成するI型コア2bは、接着ガラス3な
どの非磁性接着材料により互いに接着されて接合されて
いる。
【0025】記録・再生コア部1を構成するT型コア1
a、および消去コア部2を構成するT型コア2aには、
コイルボビン14および15が外装されている。すなわ
ち、フロントコアFには磁気記録媒体との対向部と逆側
に延びる3本の脚部が形成されているが、この脚部のう
ちの両側に位置するものにコイルボビン14と15が外
装されている。コイルボビン14には記録・再生用のコ
イルC1が、コイルボビン15には消去用のコイルC2
がそれぞれ巻き付けられている。
a、および消去コア部2を構成するT型コア2aには、
コイルボビン14および15が外装されている。すなわ
ち、フロントコアFには磁気記録媒体との対向部と逆側
に延びる3本の脚部が形成されているが、この脚部のう
ちの両側に位置するものにコイルボビン14と15が外
装されている。コイルボビン14には記録・再生用のコ
イルC1が、コイルボビン15には消去用のコイルC2
がそれぞれ巻き付けられている。
【0026】コイルボビン14、15の図示上側の端面
には、ガイド部14b、14bおよび15b、15bが
突設されている。このガイド部14bと14b間、およ
びガイド部15bと15b間に前記バックコア6が設置
される。前記バックコア6は、各コア1a、1b、2
a、2bの磁気ギャップ形成側と逆側の端面Jに接合さ
れ、バックコア6と各ボビン14、15の後端面(図1
の図示上方の端面)とが接着剤により固定される。この
状態では、バックコア6のコアプレート6aが、T型コ
ア1aとI型コア1bのそれぞれの端面Jに接合され
て、記録・再生コア部1に閉磁気回路が形成される。同
様に、バックコア6のコアプレート6bが、T型コア2
aとI型コア2bの端面Jに接合され、消去コア部2に
閉磁気回路が形成される。
には、ガイド部14b、14bおよび15b、15bが
突設されている。このガイド部14bと14b間、およ
びガイド部15bと15b間に前記バックコア6が設置
される。前記バックコア6は、各コア1a、1b、2
a、2bの磁気ギャップ形成側と逆側の端面Jに接合さ
れ、バックコア6と各ボビン14、15の後端面(図1
の図示上方の端面)とが接着剤により固定される。この
状態では、バックコア6のコアプレート6aが、T型コ
ア1aとI型コア1bのそれぞれの端面Jに接合され
て、記録・再生コア部1に閉磁気回路が形成される。同
様に、バックコア6のコアプレート6bが、T型コア2
aとI型コア2bの端面Jに接合され、消去コア部2に
閉磁気回路が形成される。
【0027】コイルボビン14、15には、それぞれ端
子台14aおよび15aが形成されている。そして、そ
の上部には、それぞれ3つの金属端子14a1、14a
2、14a3、および金属端子15a1、15a2、15a
3が固定されている。記録・再生用のコイルC1では、
金属端子14a2と14a3との間をつなぐ導線がボビン
14の外周に巻かれ、また、金属端子14a3と14a1
との間をつなぐ導線が同じボビン14の外周に巻かれて
いる。すなわち中央の金属端子14a2がコモン端子と
して使用されている。これは、信号記録時に逆位相の磁
界を発生させるために必要とされているものである。こ
れに対し、消去用のコイルC2は単にバイアス磁界を発
生させるものであるため、ボビン15に巻かれた導線の
端末は、両側の金属端子15a1と15a3に接続されて
いるだけであり、中央の金属端子15a2にはコイルの
巻線が接続されていない。この実施例では、消去側のコ
イルボビン15の使用していない中央の金属端子15a
2を用いて、コアとアース回路部との導通を行なうもの
となっている。
子台14aおよび15aが形成されている。そして、そ
の上部には、それぞれ3つの金属端子14a1、14a
2、14a3、および金属端子15a1、15a2、15a
3が固定されている。記録・再生用のコイルC1では、
金属端子14a2と14a3との間をつなぐ導線がボビン
14の外周に巻かれ、また、金属端子14a3と14a1
との間をつなぐ導線が同じボビン14の外周に巻かれて
いる。すなわち中央の金属端子14a2がコモン端子と
して使用されている。これは、信号記録時に逆位相の磁
界を発生させるために必要とされているものである。こ
れに対し、消去用のコイルC2は単にバイアス磁界を発
生させるものであるため、ボビン15に巻かれた導線の
端末は、両側の金属端子15a1と15a3に接続されて
いるだけであり、中央の金属端子15a2にはコイルの
巻線が接続されていない。この実施例では、消去側のコ
イルボビン15の使用していない中央の金属端子15a
2を用いて、コアとアース回路部との導通を行なうもの
となっている。
【0028】図1、図3および図4に示すように、この
実施例ではアース板16が、コイルボビン15の中心部
に形成された角穴15e内にて、角穴15eの内周面と
T型コア2aとの間に挿入されている。またアース板1
6は、前記消去側のコイルボビン15の中央の金属端子
15a2に接触し、アース板16により、T型コア2a
と前記金属端子15a2とが導通されている。
実施例ではアース板16が、コイルボビン15の中心部
に形成された角穴15e内にて、角穴15eの内周面と
T型コア2aとの間に挿入されている。またアース板1
6は、前記消去側のコイルボビン15の中央の金属端子
15a2に接触し、アース板16により、T型コア2a
と前記金属端子15a2とが導通されている。
【0029】図5(a)(b)(c)に示すように、ア
ース板16は、導電性を有し且つばね性を発揮できるリ
ン青銅やベリリウム銅などの薄い金属板を折り曲げて形
成されたものである。このアース板16は、金属端子1
5a2に圧接される圧接片16aと、コイルボビン15
の前記角穴15e内に挿入される挿入片16cを有して
いる。また挿入片16cからほぼ直角に曲げられた平坦
部16bには、前記圧接片16aを切り起すための凹部
16dが形成されている。
ース板16は、導電性を有し且つばね性を発揮できるリ
ン青銅やベリリウム銅などの薄い金属板を折り曲げて形
成されたものである。このアース板16は、金属端子1
5a2に圧接される圧接片16aと、コイルボビン15
の前記角穴15e内に挿入される挿入片16cを有して
いる。また挿入片16cからほぼ直角に曲げられた平坦
部16bには、前記圧接片16aを切り起すための凹部
16dが形成されている。
【0030】アース板16は自らの弾性により、T型コ
ア2aおよび金属端子15a2の双方に弾圧し、挿入片
16cとT型コア2aの側面、および圧接片16aと金
属端子15a2とが確実に導通できるものとなってい
る。そのための構造として、図5(a)に示すように、
圧接片16aが平坦部16bに対し直角よりもややY
(+)側へ変形した状態、および/または挿入片16c
が平坦部16bに対し直角よりもややY(−)側へ変形
したものとなっている。または図5(b)に示すよう
に、圧接片16aの断面がややクランク状に変形し、上
端部16a1が金属端子15a2に確実に面当接できるも
のとなっている。また挿入片16cは平坦部16bに対
する直角よりもややY(−)側へ変形している。図5
(c)に示すものでは、挿入片16cがくの字状に変形
しており、ボビン15の角穴15eの内周面とT型コア
2aとの隙間内に入ったとき、挿入片16cが弾性変形
し、T型コア2aの側面に確実に圧接できるものとなっ
ている。なお図5(c)において、圧接片16aをY
(+)側へ変形させておき、または図5(b)に示すよ
うな変形を与えておくことが好ましい。
ア2aおよび金属端子15a2の双方に弾圧し、挿入片
16cとT型コア2aの側面、および圧接片16aと金
属端子15a2とが確実に導通できるものとなってい
る。そのための構造として、図5(a)に示すように、
圧接片16aが平坦部16bに対し直角よりもややY
(+)側へ変形した状態、および/または挿入片16c
が平坦部16bに対し直角よりもややY(−)側へ変形
したものとなっている。または図5(b)に示すよう
に、圧接片16aの断面がややクランク状に変形し、上
端部16a1が金属端子15a2に確実に面当接できるも
のとなっている。また挿入片16cは平坦部16bに対
する直角よりもややY(−)側へ変形している。図5
(c)に示すものでは、挿入片16cがくの字状に変形
しており、ボビン15の角穴15eの内周面とT型コア
2aとの隙間内に入ったとき、挿入片16cが弾性変形
し、T型コア2aの側面に確実に圧接できるものとなっ
ている。なお図5(c)において、圧接片16aをY
(+)側へ変形させておき、または図5(b)に示すよ
うな変形を与えておくことが好ましい。
【0031】図3と図4に示すように、アース板16の
挿入片16cは、ボビン15の角穴15eの内面とT型
コア2aの側面との間に挿入される。このとき、アース
板16の凹部16dは、金属端子15a2を挟む状態に
設置され、また平坦部16bは、コイルボビン15の端
面に設置される。アース板16は、凹部16dを金属端
子15a2に一致させる状態で、挿入片16cを角穴1
5eとT型コア2aとの間に押し込むことにより装着で
き、装着作業は簡単である。また凹部16dが金属端子
15a2を挟む状態に設置されるため、アース板16を
一旦装着すると、位置ずれが生じにくい。
挿入片16cは、ボビン15の角穴15eの内面とT型
コア2aの側面との間に挿入される。このとき、アース
板16の凹部16dは、金属端子15a2を挟む状態に
設置され、また平坦部16bは、コイルボビン15の端
面に設置される。アース板16は、凹部16dを金属端
子15a2に一致させる状態で、挿入片16cを角穴1
5eとT型コア2aとの間に押し込むことにより装着で
き、装着作業は簡単である。また凹部16dが金属端子
15a2を挟む状態に設置されるため、アース板16を
一旦装着すると、位置ずれが生じにくい。
【0032】また、前述のように、挿入片16cと圧接
片16aとの変形により、装着状態で、弾性により挿入
片16cがT型コア2aの側面に圧接し、また圧接片1
6aが金属端子15a2に圧接して、アース板16を介
してT型コア2aと金属端子15a2とが確実に導通さ
れるものとなる。
片16aとの変形により、装着状態で、弾性により挿入
片16cがT型コア2aの側面に圧接し、また圧接片1
6aが金属端子15a2に圧接して、アース板16を介
してT型コア2aと金属端子15a2とが確実に導通さ
れるものとなる。
【0033】次に、コアと導通状態となっている前記金
属端子15a2をアース回路部に導通させるための導通
路として、この実施例ではフレキシブル配線基板11が
使用されている。図2(a)(b)および図4に示すよ
うに、フレキシブル配線基板11は、ジンバル10の磁
気ヘッド接着側と逆側の面に接着固定される。フレキシ
ブル配線基板11には、銅箔による複数の導電パターン
17が形成されており、各導電パターンのランド部にお
いて、フレキシブル配線基板11には6箇所の小孔11
aないし11fが形成されている。またジンバル10に
は前記小孔11aないし11fと同じ位置にこれらの小
孔よりも開口面積の大きい貫通孔が形成されている。ま
た、導電パターン17のうちの符号17aで示すもの
は、アース回路部またはアース導電部である。このアー
ス回路部またはアース導電部17aのランド部に形成さ
れた小孔11eは、他の小孔よりも開口面積が大きいも
のとなっている。
属端子15a2をアース回路部に導通させるための導通
路として、この実施例ではフレキシブル配線基板11が
使用されている。図2(a)(b)および図4に示すよ
うに、フレキシブル配線基板11は、ジンバル10の磁
気ヘッド接着側と逆側の面に接着固定される。フレキシ
ブル配線基板11には、銅箔による複数の導電パターン
17が形成されており、各導電パターンのランド部にお
いて、フレキシブル配線基板11には6箇所の小孔11
aないし11fが形成されている。またジンバル10に
は前記小孔11aないし11fと同じ位置にこれらの小
孔よりも開口面積の大きい貫通孔が形成されている。ま
た、導電パターン17のうちの符号17aで示すもの
は、アース回路部またはアース導電部である。このアー
ス回路部またはアース導電部17aのランド部に形成さ
れた小孔11eは、他の小孔よりも開口面積が大きいも
のとなっている。
【0034】ジンバル10の下面に、磁気ヘッドのスラ
イダ半体8と9が接着され、且つジンバル10の上面に
フレキシブル配線基板11が接着された状態では、記録
・再生側のコイルボビン14に設けられた金属端子14
a1、14a2、14a3がそれぞれ、ジンバル10の貫
通孔およびフレキシブル配線基板11の小孔11a、1
1b、11cに挿通される。同様に、消去側のボビン1
5の金属端子15a1、15a2、15a3は、小孔11
d、11e、11fに挿通される。このとき、中央の金
属端子15a2には、アース板16の圧接片16aが圧
接されているため、金属端子15a2と圧接片16aの
双方が小孔11eに挿通される。フレキシブル配線基板
11の各導電パターン17のランド部と各金属端子は半
田18により接続される。図4に示すように、金属端子
15a2と圧接片16aは、半田18によりアース回路
部またはアース導電部17aに導通され、コアがアース
接続される。
イダ半体8と9が接着され、且つジンバル10の上面に
フレキシブル配線基板11が接着された状態では、記録
・再生側のコイルボビン14に設けられた金属端子14
a1、14a2、14a3がそれぞれ、ジンバル10の貫
通孔およびフレキシブル配線基板11の小孔11a、1
1b、11cに挿通される。同様に、消去側のボビン1
5の金属端子15a1、15a2、15a3は、小孔11
d、11e、11fに挿通される。このとき、中央の金
属端子15a2には、アース板16の圧接片16aが圧
接されているため、金属端子15a2と圧接片16aの
双方が小孔11eに挿通される。フレキシブル配線基板
11の各導電パターン17のランド部と各金属端子は半
田18により接続される。図4に示すように、金属端子
15a2と圧接片16aは、半田18によりアース回路
部またはアース導電部17aに導通され、コアがアース
接続される。
【0035】なお、アース板16の圧接片16aが金属
端子15a2に弾圧接続されているため、金属端子15
a2のみをアース回路部またはアース導電部17aに半
田付けしても、コアをアース接続できる。また、アース
板16の圧接片16aが延びる部分に金属端子15a2
が存在しない場合には、圧接片16aのみをフレキシブ
ル配線基板11のアース回路部またはアース導電部17
aに半田付けすればよい。
端子15a2に弾圧接続されているため、金属端子15
a2のみをアース回路部またはアース導電部17aに半
田付けしても、コアをアース接続できる。また、アース
板16の圧接片16aが延びる部分に金属端子15a2
が存在しない場合には、圧接片16aのみをフレキシブ
ル配線基板11のアース回路部またはアース導電部17
aに半田付けすればよい。
【0036】また、フレキシブル配線基板11を使用し
ないものでは、ジンバル10から突出する金属端子15
a2またはアース板16の圧接片16aに導線を半田付
けし、この導線をアース回路部に導通させてもよい。こ
の場合に、金属端子15a2または圧接片16aはジン
バル10の上方へ突出しているので、図8(a)に示す
従来例に比べて、導線の半田付け作業が容易である。
ないものでは、ジンバル10から突出する金属端子15
a2またはアース板16の圧接片16aに導線を半田付
けし、この導線をアース回路部に導通させてもよい。こ
の場合に、金属端子15a2または圧接片16aはジン
バル10の上方へ突出しているので、図8(a)に示す
従来例に比べて、導線の半田付け作業が容易である。
【0037】また、アース板16とコアとをさらに確実
に導通させるために、角穴15eの内面とT型コア2a
との側面との隙間に挿入片16cを挿入する際に、前記
隙間内に導電性接着剤を注入してもよい。この場合、挿
入片16cは前記隙間内で簡単に動くことはないため、
導電性接着剤が硬化するまでアース板16が動くことは
なく、従来のように導電性接着材の硬化時間が後の作業
に支障をきたすことはない。
に導通させるために、角穴15eの内面とT型コア2a
との側面との隙間に挿入片16cを挿入する際に、前記
隙間内に導電性接着剤を注入してもよい。この場合、挿
入片16cは前記隙間内で簡単に動くことはないため、
導電性接着剤が硬化するまでアース板16が動くことは
なく、従来のように導電性接着材の硬化時間が後の作業
に支障をきたすことはない。
【0038】なお、上記実施例では、磁気ヘッドがジン
バル10に接着されるサイド1側の磁気ヘッドについて
説明したが、ジンバルを使用しないサイド0側の磁気ヘ
ッドでは、ジンバル10の代わりに弾性変形しないプレ
ートが用いられるが、この場合のコアのアース接続構造
は、上記図示したものと同じである。
バル10に接着されるサイド1側の磁気ヘッドについて
説明したが、ジンバルを使用しないサイド0側の磁気ヘ
ッドでは、ジンバル10の代わりに弾性変形しないプレ
ートが用いられるが、この場合のコアのアース接続構造
は、上記図示したものと同じである。
【0039】次に、図6は他の本発明の実施例を示して
いる。前述のように、消去用のコイルボビン15の中央
の金属端子15a2は、コイル配線に使用されておら
ず、またこの金属端子15a2は図6に示すように、バ
ックコア6や他のコア部分にきわめて接近した位置にあ
る。したがって、金属端子15a2とバックコア6また
は他のコア部分を導電性接着剤19で導通接続させるこ
とにより、従来にない効果を得ることができる。
いる。前述のように、消去用のコイルボビン15の中央
の金属端子15a2は、コイル配線に使用されておら
ず、またこの金属端子15a2は図6に示すように、バ
ックコア6や他のコア部分にきわめて接近した位置にあ
る。したがって、金属端子15a2とバックコア6また
は他のコア部分を導電性接着剤19で導通接続させるこ
とにより、従来にない効果を得ることができる。
【0040】すなわち図8(b)に示す従来例では、コ
アとジンバルなどを導電性接着剤で接着しているため
に、導電性接着剤が空間中に延びる部分が多くなってい
るが、図6に示すように、金属端子15a2とコアとを
導電性接着剤19で接着したものでは、導電性接着剤1
9の量が少なくて済み、硬化時間を短くできる。また導
電性接着剤19が空間に延びる量が少ないため、導通の
信頼性も高くなる。なお、本発明の磁気ヘッドはバック
コアを有するフロッピーディスク装置用に限られるもの
ではなく、コアに挿通されたボビンを有し、且つコアを
アース接続させる必要のあるものであれば、どのような
用途の磁気ヘッドであっても実施可能である。
アとジンバルなどを導電性接着剤で接着しているため
に、導電性接着剤が空間中に延びる部分が多くなってい
るが、図6に示すように、金属端子15a2とコアとを
導電性接着剤19で接着したものでは、導電性接着剤1
9の量が少なくて済み、硬化時間を短くできる。また導
電性接着剤19が空間に延びる量が少ないため、導通の
信頼性も高くなる。なお、本発明の磁気ヘッドはバック
コアを有するフロッピーディスク装置用に限られるもの
ではなく、コアに挿通されたボビンを有し、且つコアを
アース接続させる必要のあるものであれば、どのような
用途の磁気ヘッドであっても実施可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気ヘッドでは、
コイルボビンとコアとの間にアース板を挿入し、このア
ース板をアース回路部に接続している。アース板をボビ
ンおよびコアの外方へ延ばすことにより、このアース板
を用いてアース接続構造を容易に形成できる。またアー
ス板がボビンとコアとの間に介入してアース板とコアと
が確実に導通されるため、コアのアース接続が確実であ
る。
コイルボビンとコアとの間にアース板を挿入し、このア
ース板をアース回路部に接続している。アース板をボビ
ンおよびコアの外方へ延ばすことにより、このアース板
を用いてアース接続構造を容易に形成できる。またアー
ス板がボビンとコアとの間に介入してアース板とコアと
が確実に導通されるため、コアのアース接続が確実であ
る。
【0042】特に、アース板にばね性を発揮させること
により、アース板とコア、またはアース板と金属端子を
確実に導通させることができる。またコイルボビンの使
用していない金属端子にアース板を弾圧させることによ
り、この金属端子を介してアース回路部に導通させやす
くなる。
により、アース板とコア、またはアース板と金属端子を
確実に導通させることができる。またコイルボビンの使
用していない金属端子にアース板を弾圧させることによ
り、この金属端子を介してアース回路部に導通させやす
くなる。
【0043】さらに本発明では、ボビンの金属端子とコ
アとを導通させているため、例えば導電性接着剤を用い
ても、接着剤の量が少なく、また導通の確実性を高める
ことができる。また金属端子を使用しているため、ジン
バルの上面方向などへのアース経路の引き出しが容易で
ある。
アとを導通させているため、例えば導電性接着剤を用い
ても、接着剤の量が少なく、また導通の確実性を高める
ことができる。また金属端子を使用しているため、ジン
バルの上面方向などへのアース経路の引き出しが容易で
ある。
【図1】本発明の一実施例としてフロッピーディスク装
置用の磁気ヘッドを示す分解斜視図、
置用の磁気ヘッドを示す分解斜視図、
【図2】図1に示す磁気ヘッドにジンバルとフレキシブ
ル配線基板が接続された状態を示すものであり、(a)
は平面図、(b)は側面図、
ル配線基板が接続された状態を示すものであり、(a)
は平面図、(b)は側面図、
【図3】ボビンとコアの間にアース板が挿入された状態
を示すものであり、図4の平面図、
を示すものであり、図4の平面図、
【図4】ボビンとコアの間にアース板が挿入された状態
を示すものであり、図2(a)のIV−IV矢視の部分
断面図、
を示すものであり、図2(a)のIV−IV矢視の部分
断面図、
【図5】(a)(b)(c)はアース板を構造別に示す
斜視図、
斜視図、
【図6】他の本発明の実施例を示すものであり、図4と
同等部分の部分断面図、
同等部分の部分断面図、
【図7】従来のフロッピーディスク装置用の磁気ヘッド
を示す分解斜視図、
を示す分解斜視図、
【図8】(a)(b)は従来のアース接続構造を示す断
面図、
面図、
1 記録・再生コア部 2 消去コア部 1a、2a T型コア 1b、2b I型コア 14、15 コイルボビン 14a1、14a2、14a3、15a1、15a2、15
a3 金属端子 10 ジンバル 11 フレキシブル配線基板 11a、11b、11c、11d、11e、11f 小
孔 16 アース板 16a 圧接片 16b 平坦部 16c 挿入片 16d 凹部
a3 金属端子 10 ジンバル 11 フレキシブル配線基板 11a、11b、11c、11d、11e、11f 小
孔 16 アース板 16a 圧接片 16b 平坦部 16c 挿入片 16d 凹部
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気ギャップを形成するコアと、コアに
装着されたボビンと、このボビンに巻かれたコイルとを
有し、前記ボビンとコアとの間に導電性のアース板が挿
入され、このアース板を介して、前記コアとアース回路
部とが導通されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 アース板は、弾性を有しており、この弾
性力によりアース板がコアに圧接されている請求項1記
載の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 アース板は、ボビンに設けられた端子お
よびコアの双方に接触しており、前記端子が、配線基板
のアース回路部に半田付けされている請求項1または2
記載の磁気ヘッド。 - 【請求項4】 磁気ギャップを形成するコアと、コアに
装着されたボビンと、このボビンに巻かれたコイルとを
有し、前記ボビンに設けられた端子と前記コアとが導電
材により導通されており、前記端子がアース回路部に導
通されていることを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18603995A JPH0935207A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18603995A JPH0935207A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935207A true JPH0935207A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16181336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18603995A Withdrawn JPH0935207A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935207A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104465037A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-03-25 | 吴江变压器有限公司 | 一种油浸式电力变压器铁心接地结构 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18603995A patent/JPH0935207A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104465037A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-03-25 | 吴江变压器有限公司 | 一种油浸式电力变压器铁心接地结构 |
CN104465037B (zh) * | 2014-12-03 | 2016-09-14 | 吴江变压器有限公司 | 一种油浸式电力变压器铁心接地结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |