JP3208635B2 - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JP3208635B2
JP3208635B2 JP24295094A JP24295094A JP3208635B2 JP 3208635 B2 JP3208635 B2 JP 3208635B2 JP 24295094 A JP24295094 A JP 24295094A JP 24295094 A JP24295094 A JP 24295094A JP 3208635 B2 JP3208635 B2 JP 3208635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気ヘッド装置に係わ
り、特にフレキシブル磁気ディスク装置用の磁気ヘッド
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッド装置を図7ないし図1
0に示す。図7は従来の磁気ヘッド装置(トンネルイレ
ーズ形)の外観図であり、図8は磁気ヘッド装置の分解
斜視図(支持板及びプリント基板は図示せず)で、図9
は両面記録形の場合の磁気ヘッド装置の取付例である。
図7および図8において、20は従来の磁気ヘッド装置
であり、21は下記記録・再生用磁気ギャップと消去用
磁気ギャップとを有するヘッドコア部、21は磁性材
料から構成される略T字形の記録・再生用コア、21
は下記記録・再生用コイルを挿入し配置する記録・再生
用コア21の脚部、21は磁性材料から構成される
略T字形の消去用コア、21は下記消去用コイルを挿
入し配置する消去用コア21の脚部であり、21eは
記録・再生用コア21および消去用コア21と磁気
ギャップを形成すると共に磁気回路の磁路となるセンタ
コア、21fは記録・再生用磁気ギャップ、21gは消
去用磁気ギャップ、21hはそれぞれ記録・再生用コア
21とセンタコア21eとを接合、消去用コア21
とセンタコア21eとを接合するガラス、22は脚部2
に挿入される記録・再生用コイル部、22aは記録
・再生用コイル、22bは記録・再生用コイル22aを
巻回するボビン、23は脚部21に挿入される消去用
コイル部、23aは消去用コイル、23bは消去用コイ
ル23aを巻回するボビン、24は記録・再生用コイル
部22を挿入後、脚部21とセンタコア21eとに接
着固定され記録・再生用磁気回路を閉じるバックコア、
25は脚部21に消去用コイル部23を挿入した後、
脚部21とセンタコア21eとに接着固定され、消去
用磁気回路を閉じるバックコア部、26及び27はヘッ
ドコア部21を挟みヘッドコア部21に接着固定された
記録媒体と平滑に摺動できるように研磨加工された摺動
面を有する保持部材、26aおよび27aはそれぞれヘ
ッドコア部21との接合面であり、28は支持板のジン
バルバネであり、29は記録・再生用コイル部22及び
消去用コイル部23のコイル端子に接続されるプリント
基板である。
【0003】図9にて29は上側磁気ヘッド装置、30
は下側磁気ヘッド装置であり、31は記録媒体である。
上側磁気ヘッド装置29は下側磁気ヘッド装置30に対
してヘッド部が支持板に対称的に配置されている。上側
磁気ヘッド装置29と下側磁気ヘッド装置30とで記録
媒体31を挟むようにして配置され、上側磁気ヘッド装
29の保持部材27と下側磁気ヘッド装置30のヘッ
ドコア部21および下側磁気ヘッド装置30のヘッドコ
ア部21と上側磁気ヘッド装置29の保持部材27とが
対向して記録・再生および消去に適した接触がなされて
いる。
【0004】また、図10は他の磁気ヘッド装置(バッ
クコア部、コイル部、支持板及びプリント基板等図示せ
ず)を示すものであり、図10において、33はヘッド
コア部、34はヘッドコア部33に片側から接着固定さ
れた媒体と平滑に摺動するように研磨加工された摺動面
34aを有する保持部材である。
【0005】次に製造方法について説明する。まず、厚
さ及びギャップ深さを適度に加工されたヘッドコア部2
1を保持部材26,27にて挟み接着剤にて接着し加熱
硬化させ固着する。こうして形成されたヘッドアセンブ
リの磁気ギャップ部の媒体との摺動面およびその他の媒
体との摺動面には余分な接着剤がはみ出して硬化してい
るので、この接着カスを刃物等で除去後、研磨量を求め
てギャップの深さの調整と記録媒体と平滑に摺動できる
ように摺動面を研磨し面粗さを調整する。その後、ギャ
ップ深さの測定、洗浄等を行う。そして、脚部21
記録・再生用コイル部22および脚部21に消去用コ
イル部23を脚部21、脚部21を折らないように
挿入後、バックコア24,25を接着しそれぞれの磁路
を閉じる。そして、保持部材部26,27を支持板28
に接着し、記録・再生用コイル及び消去用コイル端子を
プリント基板29に接続する。
【0006】次に動作について説明すると図9に示すよ
うにフレキシブル磁気ディスク等に接続された磁気ヘッ
ド装置に対してフレキシブル磁気ディスク等から記録ま
たは消去時の電気信号がプリント基板29を介して記録
・再生用コイル22aまたは消去用コイル23aに流
れ、ヘッドコア部21およびバックコア24,25から
なる磁気回路により電磁変換され、記録・再生用磁気ギ
ャップ21fまたは消去用磁気ギャップ21gから発生
する磁界で記録媒体31に磁気的信号を記録または磁気
的信号の消去を行うものである。また、再生時は記録・
再生用磁気ギャップ21fが回収する磁束を記録・再生
用コイル22aが電気信号に変換しプリント基板29を
介してフレキシブル磁気ディスク装置等に伝達するもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気ヘッド装置
は以上のように構成されているので、以下に示すような
問題点があった。磁気ギャップ部を有するヘッドコア部
を保持部材で挟持して加熱硬化させ接着しているので、
ヘッドコア部の磁気ギャップ部に不要なストレスを与え
てしまい磁気特性に悪影響を与えていた。また、図10
に示す磁気ヘッド装置の場合は挟むことによる悪影響は
ないが、ヘッドコア部と保持部材とが直接に接着してい
るので保持部材とヘッドコア部との接着端部に生じる応
力ともう一方側の接着端部に生じる応力とに不均衡を生
じ易く磁気ギャップ部に不要なストレスが生じてしまい
接着による悪影響をなくしてはいない。さらに、磁気ギ
ャップ部と保持部材が接しているため磁気ギャップ部に
接着剤が回り込み磁気ギャップ部の記録媒体との摺動面
に余分な接着カスがでてきてこの接着カスを除去する工
程を生じていた。また、ヘッドコア部の記録・再生用コ
アと消去用コアが略T字状で脚部が折れ易く付加価値の
高いヘッドコア部の歩留りが悪かった。また、記録・再
生用コイルおよび消去用コイルはボビンに巻回されてい
るので比較的大きくなり、さらに組立時の余裕をみるた
め、コイル部を挿入するヘッドコアの脚部の間隔を大き
くとる必要があり、実際に機能上磁気回路として必要な
ものより過度の設計となるとともに小型化の障害であっ
た。
【0008】この発明は係る問題点を解決するために成
されたもので、磁気ギャップ部への保持部材からの悪影
響を軽減または除去すること、ボビンによる不具合点を
軽減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる磁気ヘ
ッド装置は上記の問題点を解決するために、磁気的記録
または再生もしくは消去の少なくとも一つを行う磁気ギ
ャップを有するヘッドコア部と、このヘッドコア部と磁
路を形成する略E字形のバックコア部と、このバックコ
ア部に設けられる巻線コイルとを有する磁気回路部と、
この磁気回路部を保持し、記録媒体と接する略長方形の
摺動面を有する保持部材とを備え、上記保持部材は上記
ヘッドコア部の磁気ギャップと対向する部分に切り欠き
部を有し、上記摺動面の短辺は上記ヘッドコア部の長手
方向と略平行で、その長さは、上記ヘッドコア部の長手
方向の長さより短く、上記バックコア部の略E字形の中
央脚部の側面に固着されているものである。
【0010】
【0011】
【0012】また、保持部材の切り欠き深さは、摺動面
の長辺に沿う方向については1.2mm以内としたもの
である。
【0013】
【0014】また、ヘッドコア部は磁気的記録または再
生を行う記録・再生用磁気ギャップを形成する記録・再
生用コアと消去用磁気ギャップを形成する消去用コアと
を有し、上記記録・再生用コアと消去用コアは磁気ギャ
ップ近傍を除き略角柱状に形成されているものである。
【0015】さらに、記録・再生用コアと消去用コアに
記録媒体とする面に、ヘッドコア部とは別体で構成さ
れた摺動部材を固着して設けてある。
【0016】また、ヘッドコア部は磁気的記録または再
生を行う記録・再生用磁気ギャップを形成する記録・再
生用コアおよびセンタコアと、このセンタコアとともに
消去用磁気ギャップを形成する消去用コアとを有し、上
記記録・再生用コアと上記消去用コアに記録媒体と
面に、ヘッドコア部とは別体で構成された摺動部材を
固着して設けたものである。
【0017】さらに、バックコア部はセンタコアと接合
される略E字形の中央脚部に、記録・再生用磁気回路と
消去用磁気回路とを分離する非磁性層を有する。
【0018】また、巻線コイルはバックコア部に直接
回されている。
【0019】さらに、巻線コイルはバックコア部に直接
巻回され、この巻線コイルを合成樹脂でモールドしてあ
る。
【0020】また、略E字形のバックコア部の両端脚部
がヘッドコア部と接合する面の面積は、ヘッドコア部の
長手方向両端面の面積よりも大である。
【0021】さらに、ヘッドコア部を構成する磁性材料
はバックコア部を構成する磁性材料よりも高飽和磁束密
度の特性を有する。
【0022】また、バックコア部に巻線コイルの端末を
接続する端子部を有する。
【0023】また、ヘッドコア部とバックコア部とは合
成樹脂またはガラスで接合されている。
【0024】また、磁気的記録または再生を行う記録・
再生用磁気ギャップを形成する記録・再生用コアおよび
センタコアと、このセンタコアとともに消去用磁気ギャ
ップを形成する消去用コアとを有するヘッドコア部と、
このヘッドコア部と磁路を形成するバックコア部と、こ
のバックコア部に設けられる巻線コイルとを有する磁気
回路部と、この磁気回路部を保持し、記録媒体と接する
略長方形の摺動面を有する保持部材とを備え、上記保持
部材は上記ヘッドコア部の磁気ギャップと対向する部分
に切り欠き部を有し、上記摺動面の短辺は上記ヘッドコ
ア部の長手方向と略平行で、その長さは、上記ヘッドコ
ア部の長手方向の長さより短く、上記保持部材は上記
ンタコアに固着されているものである。
【0025】
【作用】磁気回路部のバックコア部の略E字形の中央脚
部の側面と保持部材とが固着され、磁気ギャップを有す
るヘッドコア部と保持部材とが固着されていないので、
保持部材の取付による磁気ギャップへの悪影響を防止で
きる。また、保持部材はヘッドコア部の磁気ギャップと
対向する部分に切り欠き部を有しているので、保持部材
取付の際の接着剤の回り込みによる磁気ギャップ近傍へ
の悪影響を防止できる。
【0026】
【0027】
【0028】さらに、保持部材の切り欠き深さは、摺動
面の長辺に沿う方向については1.2mm以内としたの
で、記録媒体を挟み磁気ヘッド装置を対向させて配置し
た場合でもそれぞれの磁気ギャップは対向する磁気ヘッ
ド装置の保持部材と所定の接触圧力で記録媒体を挟み、
記録または再生もしくは消去を可能とする。
【0029】
【0030】また、ヘッドコア部を形成する記録・再生
用コアと消去用コアとを磁気ギャップ近傍を除き略角柱
状に形成されているので、従来問題となった脚折れの恐
れがない。
【0031】さらに、記録・再生用コアと消去用コアに
記録媒体とする面に、ヘッドコア部とは別体で構成さ
れた摺動部材を固着して設けてあるので、記録・再生用
コアと消去用コアとの摩耗を防止できる。
【0032】また、ヘッドコア部は記録・再生用磁気ギ
ャップを形成する記録・再生用コアおよびセンタコア
と、このセンタコアとともに消去用磁気ギャップを形成
する消去用コアとを有し、上記記録・再生用コアと上記
消去用コアに記録媒体とする面に、ヘッドコア部とは
別体で構成された摺動部材を固着して設けたので、同様
に記録・再生用コアと消去用コアとの摩耗を防止でき
る。
【0033】さらに、バックコア部に非磁性層を有し、
記録・再生用磁気回路と消去用磁気回路とを非磁性層で
分離できるので、相互干渉が少なく磁気特性に優れる。
【0034】また、巻線コイルはバックコア部にボビン
を介さずに直接巻回されているので、ボビンとボビンを
挿入するスペースがなくて済み、磁路を小さくでき、効
率的な磁気回路とすることができる。
【0035】さらに、巻線コイルを合成樹脂でモールド
してあるので、巻線コイルの固定および保護が容易にで
きる。
【0036】また、略E字形のバックコア部の両端脚部
がヘッドコア部と接合する面の面積は、ヘッドコア部の
長手方向両端面の面積よりも大であるので、接合作業性
に優れる。
【0037】さらに、ヘッドコア部を構成する磁性材料
はバックコア部を構成する磁性材料よりも高飽和磁束密
度の特性を有するものとすることにより磁気特性に優れ
た磁気ヘッド装置を得ることができる。
【0038】また、バックコア部に巻線コイルの端末を
接続する端子部を有するので、巻線コイルの端末を支持
板間に引き回す必要がなく断線を防止でき、かつ接続が
容易である。
【0039】また、ヘッドコア部とバックコア部とを合
成樹脂で接合することにより作業性に優れ、また、ガラ
スで接合することにより強度が強くなる。
【0040】また、磁気回路部のセンタコアに保持部材
が固着され、記録・再生用コアと消去用コアとに不要な
応力を与えないので、保持部材取付による磁気ギャップ
への悪影響を防止できる。
【0041】
【実施例】実施例1.この発明の一実施例について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示す磁気ヘッド装
外観図、図2は分解斜視図(支持板、プリント基板は
図示せず)である。図1および図2において、1は磁気
ヘッド装置であり、2はこの磁気ヘッド装置1の記録・
再生用磁気ギャップと消去用磁気ギャップとを有するヘ
ッドコア部であり、2aは磁性材料からなる記録・再生
用コア、2bは記録・再生用コア2aの記録媒体との摺
動側に設けられた摺動部材であるスライダー、2cは磁
性材料からなる消去用コア、2dは消去用コア2cの記
録媒体との摺動側に設けられた摺動部材であるスライダ
ー、2eは記録・再生用コア2aおよび消去用コア2c
と記録・再生用磁気ギャップおよび消去用磁気ギャップ
を形成するセンタコアであり、2fは記録・再生用磁気
ギャップ、2gは消去用磁気ギャップ、2hは記録・再
生用コア2aとセンタコア2eとを接合、消去用コア2
cとセンタコア2eとを接合するガラス、3はヘッドコ
ア部2に接着固定されヘッドコア部2とともに磁気回路
を構成するバックコア部であり、3aは磁性材料からな
る略E字形のバックコア、3bは記録・再生用コイルを
巻回された脚部、3cは消去用コイルを巻回された脚
部、3dはセンタコア2eと接合され記録・再生用磁気
回路および消去用磁気回路を閉じる脚部、3eは記録・
再生用コイル、3fは記録・再生用コイル3eを固定お
よび保護するモールドされた合成樹脂、3gは消去用コ
イル、3hは消去用コイル3gを固定および保護するモ
ールドされた合成樹脂であり、コイル端末処理を半田付
けで行うため300℃の耐熱性を有するものが好まし
い。4a,4b,4cはそれぞれヘッドコア部2とバッ
クコア部3との接合部でエポキシ系接着剤にて接着固定
されてバックギャップを形成している。5は磁気回路を
構成するバックコア部3を保持するとともに記録媒体と
平滑に摺動できるように研磨加工された摺動面を有する
保持部材であり、5aは摺動面、5bはヘッドコア部2
と接しないように設けられた切り欠き部、5cは脚部3
dと接着される接合部であり、6はバックコア部3と保
持部材5に接着された支持板であるジンバルバネであ
り、7は記録・再生用コイル3eのコイル端子および消
去用コイル3gのコイル端子と接続されるプリント基板
である。
【0042】また、W1およびW2はそれぞれヘッドコ
ア部2およびバックコア部3の厚さである。W1はW2
以下であり、一般にフレキシブルディスク装置ではヘッ
ドコア部2の厚さW1は0.3mm〜0.35mmであ
り、一対の磁気ヘッド装置を記録媒体を挟み、かつ磁気
ギャップの中心が1.5mmの間隔を有するように配置
される。またこのように一対の磁気ヘッド装置を用いる
場合に保持部材の切り欠き部5bは、摺動面5aが対向
する磁気ヘッド装置の磁気ギャップに媒体接触圧力を与
えられるように、切り欠き部による隙間が約1.2mm
以下にしてなるように設けられる。またW1は装着され
る機器により0.3mm以上3mm以下に設定すること
ができ、切り欠き部の間隔は対向して配置された磁気ギ
ャップの中心の間隔により設定される。
【0043】また、D1およびD2はそれぞれヘッドコ
ア部2のセンタコア2eとバックコア部3の脚部3dの
幅であり、D1はD2以下である。
【0044】次に製造方法について説明する。まず、ス
ライダー2b、2dを設け、厚さおよびギャップ深さを
適度に加工されたヘッドコア部2と、略E字形に加工さ
れたバックコア3aに記録・再生用コイル3eと消去用
コイル3gを巻回し合成樹脂でモールドして固定および
保護したバックコア部3とを、バックギャップ4a,4
b,4cの厚さを調整して接着する。また、保持部材5
の接合部5cを脚部3dに接着し加熱硬化させ固着させ
る。そして、研磨量を求めて磁気ギャップの深さの調整
と記録媒体と平滑に摺動できるように摺動面を研磨して
面粗さを調整する。その後、磁気ギャップ深さの測定、
洗浄等を行う。そして、保持部材5とバックコア部3と
を支持板6に接着し、記録・再生用コイル及び消去用コ
イル端子を引き回してプリント基板7に半田付けをして
電気的接続を行う。
【0045】動作については従来と同様であるので説明
を省略する。
【0046】この実施例1は以上のように構成されてい
るので以下に示す効果を奏する。保持部材が、磁気ギャ
ップ部を有するヘッドコア部を挟まず、かつ接していな
いので、保持部材の接着固定による磁気ギャップへの悪
影響を防止でき、磁気特性の良い磁気ヘッド装置を得る
ことができる。
【0047】さらにヘッドコア部と保持部材とが接して
いないので接着剤が磁気ギャップ部およびその他の記録
媒体との摺動面に回り込むことがなく余分な接着カスを
除去する工程がなくなる。
【0048】また、ヘッドコア部は記録媒体との摺動面
に摺動部材を有しているのでヘッドコア部の摩耗を防止
できる。
【0049】さらに、ヘッドコア部の記録・再生用コア
と消去用コアは略角柱状で脚部折れの恐れがなく、付加
価値の高いヘッドコア部の歩留り向上が期待できる。
【0050】また、保持部材は記録媒体を挟み磁気ヘッ
ド装置を一対で使用する場合であっても、他方の磁気ヘ
ッド装置の磁気ギャップ部に摺動時に最適な接触圧力を
与えることができる摺動面積を有するとともに従来の保
持部材に比較して簡単な形状にできる。
【0051】また、バックコア部の厚さW2を厚くする
ことによりヘッドコアを安定させて接着させることがで
きるとともに支持板にも比較的安定させて接着させるこ
とができる。さらに、バックコア部の厚さW2がヘッド
コア部の厚さW1よりも十分に厚い場合は保持部材にヘ
ッドコア部2と接しなくするための切り欠き部を設ける
必要がなく、より簡単な形状の表示部材とすることがで
きる。
【0052】また、バックコア部の磁束の流れ方向に直
交する断面積がヘッドコア部よりも大きいのでバックコ
ア部には比較的比透磁率の小さい材料を使用しても全体
的に必要な磁束を確保することができる。
【0053】また、逆に磁束を集中する必要のあるヘッ
ドコア部により高飽和磁束密度の磁性材料を使用するこ
とにより磁気的記録再生特性に優れる。
【0054】また、バックギャップは巻線方向に直交す
る断面にて形成されているのでヘッドコア部とバックコ
ア部の接着作業が容易にでき、バックギャップの量を接
着層で調整することにより記録再生磁束と消去磁束の磁
気的干渉を容易に調節することができる。尚、接着部材
としてエポキシ系接着剤を用いることにより作業性が向
上し、ガラスを用いることにより強度を強くすることが
できる。この場合ガラスには記録・再生用コアおよび消
去用コアとセンタコアとを接合しているガラスより融点
の低いガラスを用いる。
【0055】また、バックコア部の脚部の幅D2を厚く
することによってよりバックコア部と保持部材とを安定
させ固定させることができ、ひいては支持板の上に安定
させて固定できる。
【0056】また、コイルはボビンを介さず磁性体(脚
部)に直接巻回しているので、比較的小型化することが
できるとともに、合成樹脂でモールド固定しているので
コイルの保護および絶縁性に優れる。
【0057】この実施例1は先行イレーズ形の磁気ヘッ
ド装置について記載したが、トンネルイレーズ形の磁気
ヘッド装置であっても同等の効果を得る。
【0058】実施例2.この発明の他の実施例について
説明する。図3はこの発明の実施例2を示す磁気ヘッド
装置の外観図(支持板およびプリント基板は図示せず)
である。図3において前述の実施例1と同等のものは説
明を省略する。8は磁気ヘッド装置(支持板およびプリ
ント基板は図示せず)であり、9はヘッドコア部2とと
もに磁気回路を構成するバックコア部であり、9aは磁
性材料からなる記録・再生用バックコア、9bは記録・
再生用コイルを巻回された脚部、9cはセンタコア2e
と接合され記録・再生用磁気回路を閉じる脚部、9dは
磁性材料からなる消去用バックコア、9eは消去用コイ
ルを巻回された脚部、9fはセンタコア2eと接合され
消去用磁気回路を閉じる脚部、9gは記録・再生用磁気
回路と消去用磁気回路を分離する分離層、9hは記録・
再生用コイル、9iは記録・再生用コイル9hを固定お
よび保護するモールドされた合成樹脂、9jは消去用コ
イル、9kは消去用コイル9jを固定および保護するモ
ールドされた合成樹脂である。sは分離層9gの幅であ
り、幅D1以下である。
【0059】この実施例2は実施例1に対してバックコ
ア部9が異なるが、製造方法および動作は実施例1で示
したものと同等であり詳細の説明は省略する。
【0060】この実施例2に示す発明は以上のように構
成されているので、以下に示す効果を奏する。実施例1
に示す効果の他に記録・再生用磁気回路と消去用磁気回
路とを分離する分離層を有しているので、記録・再生と
消去との磁気的干渉を防止することができ磁気的特性に
優れた磁気ヘッド装置を得ることができる。
【0061】実施例3.この発明の他の実施例について
説明する。図4は実施例3を示す磁気ヘッド装置の外観
図、図5は分解斜視図(支持板は図示せず)である。図
4及び図5において前述の実施例と同等のものは説明を
省略する。10は磁気ヘッド装置、11はヘッドコア部
2とともに磁気回路を構成するバックコア部であり、1
1aは磁性材料からなるバックコアであり、11bは記
録・再生用コイルを巻回された脚部、11cは消去用コ
イルを巻回された脚部、11dはセンタコア2eと接合
され記録・再生用磁気回路および消去用磁気回路を閉じ
る脚部であり、11eは記録・再生用コイル、11fは
記録・再生用コイル11eを固定および保護するモール
ドされた合成樹脂、11gは消去用コイル、11hは消
去用コイル11gを固定および保護するモールドされた
合成樹脂であり、11iはそれぞれ絶縁層、11j〜1
1nはそれぞれ記録・再生用コイル11eおよび消去用
コイル11gの端子を接続された端子部であり、12は
支持板であるジンバルバネ、13はプリント基板であ
り、13a〜eはそれぞれ端子部11j〜11nに対応
している接続部である。
【0062】この実施例3は実施例1に示すバックコア
部に記録・再生用コイルおよび消去用コイルのコイル端
子を接続する端子部を設けたものであり、重複する部分
の説明は省略する。
【0063】製造方法について抜粋して説明すると、ヘ
ッドコア部2と、コイル端末の接続端子が設けられコイ
ル端子が接続されたバックコア部11とを、バックギャ
ップ4a,4b,4cを調整して接着し、保持部材5を
接着し加熱硬化させ固着させる。その後、前述の処理等
を行った後バックコア部の端子部11j〜nにプリント
基板13の端子部13a〜eを接合させ半田付けをして
電気的接続を行う。
【0064】この実施例3に示す発明は以上のように構
成されているので以下に示す効果を奏する。実施例1に
示す効果の他にバックコア部にコイル端子を有している
ので、コイル端末を引き回す必要がなく、支持板との接
触等による断線を防止することができる。また、プリン
ト基板との接続もバックコア部の端子部に一致するよう
に設けられたプリント基板の端子部を接合し半田付けす
るのみであり電気的接続が容易にできる。
【0065】実施例4.この発明の他の実施例について
説明する。図6はこの発明の実施例4を示す磁気ヘッド
置の外観図(支持板およびプリント基板は図示せず)
である。図6において前述の実施例と同等のものは説明
を省略する。14は磁気ヘッド装置であり、15はこの
磁気ヘッド装置14の記録・再生用磁気ギャップと消去
用磁気ギャップとを有するヘッドコア部であり、15a
は磁性材料からなる記録・再生用コア、15bは記録・
再生用コア15aの記録媒体との摺動側に設けられた摺
動部材であるスライダー、15cは消去用コア、15d
は消去用コア15cの記録媒体との摺動側に設けられた
摺動部材であるスライダー、15eは記録・再生用コア
15aおよび消去用コア15cと記録・再生用磁気ギャ
ップおよび消去用磁気ギャップを形成するセンタコア、
15fは記録・再生用磁気ギャップ、15gは消去用磁
気ギャップである。15hは記録・再生用コア15a、
消去用コア15cおよびセンタコア15eを接合するガ
ラス、16はヘッドコア部15とともに記録・再生用磁
気回路を構成するバックコア部であり、16aは磁性材
料からなる略L字形のバックコア、16bは記録・再生
用コイルを巻回された脚部、16cは記録・再生用コイ
ル、16dは記録・再生用コイル16cを固定および保
護するモールドされた合成樹脂であり、16eは絶縁層
であり、16f〜hそれぞれ記録・再生用コイル端末を
接続する接続部であり、17はヘッドコア部15ととも
に消去用磁気回路を形成するバックコア部、17aは磁
性材料からなる略L字形のバックコア、17bは消去用
コイルを巻回された脚部、17cは消去用コイル、17
dは消去用コイル17cを固定および保護するモールド
された合成樹脂であり、17eは絶縁層であり、17
f,17gはそれぞれ消去用コイル端末を接続する接続
部であり、18a,18bはそれぞれヘッドコア部15
とバックコア部16およびバックコア部17とのバック
ギャップであり接着固定されている。18c,18dは
センタコア15eとバックコア部16およびバックコア
部17とのバックギャップであり接着固定されている。
19a〜dはそれぞれヘッドコア部15とバックコア部
16およびバックコア部17とを接続するガラスであ
り、ガラス15hよりも低融点のガラスを用いている。
5は磁気回路を構成するヘッドコア部15のセンタコア
15eに接着固定されるとともに記録媒体と平滑に摺動
する摺動面を有する保持部材、5aは摺動面、5bはヘ
ッドコア部15の記録・再生用コア15aおよび消去用
コア15cと接しないように設けられた切り欠き部であ
る。
【0066】次に製造方法について説明する。まず、ス
ライダー15b,15dを設け、厚さおよびギャップ深
さを適度に加工されたヘッドコア部15と、略L字形に
加工されたバックコア16aの脚部16bに記録・再生
用コイル16cと巻回し合成樹脂でモールドおよび保護
し、コイル端末の接続端子が設けられコイル端子が接続
された記録・再生用バックコア部16と、略L字形に加
工されたバックコア17aの脚部17bに消去用コイル
17cを巻回し合成樹脂でモールドおよび保護し、コイ
ル端末の接続端子が設けられコイル端子が接続された消
去用バックコア部17とをバックギャップ18a,18
b,18c,18dの厚さを調整して接合する。また、
保持部材5の接合部5cをセンタコア15eに接着し加
熱硬化させ固着させる。そして、研磨量を求めて磁気ギ
ャップの深さの調整と記録媒体と平滑に摺動できるよう
に摺動面を研磨し面粗さを調整する。その後、磁気ギャ
ップ深さの測定、洗浄等を行う。そして、保持部材5と
バックコア部16,17とを支持板12に接着し、バッ
クコア部16の接続部16f〜hとバックコア部17の
接続部17f,17gにプリント基板13の端子部13
a〜eを接合させ半田付けをして電気的接続を行う。
【0067】動作については前述の実施例と同様である
ので説明を省略する。
【0068】この実施例4に示す発明は以上のように構
成されているので以下に示す効果を奏する。保持部材が
磁気ギャップ部を有するヘッドコア部を挟まず、かつ磁
気ギャップ部に接していないので、保持部材の接着固定
による磁気ギャップへの悪影響を防止でき、磁気特性の
良い磁気ヘッド装置を得ることができる。
【0069】さらにヘッドコア部の磁気ギャップ部と保
持部材とが接していないので接着剤の磁気ギャップ部へ
の回り込みを防止することができ、余分な接着カスを除
去する工程がなくなる。
【0070】また、ヘッドコア部は記録媒体との摺動面
に摺動部材を有しているのでヘッドコア部の摩耗を防止
できる。
【0071】また、保持部材は記録媒体を挟み磁気ヘッ
ド装置を一対で使用する場合であっても、他方の磁気ヘ
ッド装置の磁気ギャップ部に摺動時に最適な接触圧力を
与えることができる摺動面積を有するとともに従来の保
持部材に比較して簡単な形状にできる。
【0072】また、バックギャップの量を接着層で調整
することにより記録再生磁束と消去磁束の磁気的干渉を
容易に調節することができる。
【0073】また、コイルはボビンを介さず磁性体(脚
部)に直接巻回しているので、比較的小型化することが
できるとともに、合成樹脂でモールド固定しているので
コイルの保護および絶縁性に優れる。
【0074】バックコアを略L字形とすることによりコ
イル巻き作業が容易にできる。尚、略L字形について述
べたが、I字形等でも同様に巻線作業が容易にできるこ
とは言うまでもない。
【0075】この実施例4は先行イレーズ形の磁気ヘッ
ド装置について記載したが、トンネルイレーズ形の磁気
ヘッド装置であっても同等の効果を得る。
【0076】
【発明の効果】この発明に係わる磁気ヘッド装置は以上
ように構成されているので以下に示す効果を奏する。
保持部材が、磁気ギャップ部を有するヘッドコア部を挟
まず、かつ接していないので、保持部材の接着固定によ
る磁気ギャップへの悪影響を防止でき、磁気特性の良い
磁気ヘッド装置を得ることができる。また、保持部材に
磁気ギャップと接しないように切り欠き部があるので、
接着剤が磁気ギャップ近傍に回り込むことがなく余分な
接着カスを除去する工程がなくなる。
【0077】
【0078】
【0079】さらに、保持部材は記録媒体を挟み磁気ヘ
ッド装置を一対で使用する場合であっても、他方の磁気
ヘッド装置の磁気ギャップ部に摺動時に最適な接触圧力
を与えることができる摺動面積を有するとともに従来の
保持部材に比較して簡単な形状にできる。
【0080】
【0081】また、ヘッドコア部の記録・再生用コアと
消去用コアは略角柱状で脚部折れの恐れがなく、付加価
値の高いヘッドコア部の歩留り向上が期待できる。
【0082】さらに、ヘッドコア部は記録媒体と接する
面に、ヘッドコア部とは別体で構成された摺動部材を固
着して有しているのでヘッドコア部の摩耗を防止でき
る。
【0083】また、磁気回路部を記録・再生コアとセン
タコアとで記録・再生用磁気ギャップを形成するととも
に、このセンタコアと消去コアとで消去用磁気ギャップ
を形成するタイプの磁気ヘッド装置でも同様に保持部材
による悪影響を防止できるとともに、ヘッドコア部の摩
耗も防止できる。
【0084】さらに、センタコアと接合されるバックコ
ア部の略E字形の中央脚部に記録・再生用磁気回路と消
去用磁気回路とを分離する非磁性層を有するので、磁気
特性に優れる。
【0085】また、コイルはボビンを介さずバックコア
部(脚部)に直接巻回しているので、磁気回路部を比較
的小型化することができる。
【0086】さらに、合成樹脂でモールド固定している
のでコイルの保護および絶縁性に優れる。
【0087】また、略E字形のバックコア部の両端脚部
がヘッドコア部と接合する面の面積は、ヘッドコア部の
長手方向両端面の面積よりも大であるので、バックコア
部には比較的比透磁率の小さい材料を使用しても全体的
に必要な磁束を確保することができる。
【0088】さらに、ヘッドコア部により高飽和磁束密
度の磁性材料を使用することにより磁気的記録再生特性
に優れる。
【0089】また、バックコア部に巻線コイルの端子部
を有しているので、コイル端末を引き回す必要がなく、
支持板との接触等による断線を防止することができる。
【0090】また、接着部材としてエポキシ系接着剤を
用いることにより作業性が向上し、ガラスを用いること
により強度を強くすることができる。
【0091】同様に、保持部材が磁気ギャップ部を有す
るヘッドコア部を挟まず、かつ磁気ギャップ部に接して
いないので、保持部材の接着固定による磁気ギャップへ
の悪影響を防止でき、磁気特性の良い磁気ヘッド装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す外観図。
【図2】 この発明の実施例1を示す分解斜視図。
【図3】 この発明の実施例2を示す外観図。
【図4】 この発明の実施例3を示す外観図。
【図5】 この発明の実施例3を示す分解斜視図。
【図6】 この発明の実施例4を示す外観図。
【図7】 従来の磁気ヘッド装置を示す外観図。
【図8】 従来の磁気ヘッド装置を示す分解斜視図。
【図9】 従来の磁気ヘッド装置の取付例。
【図10】 その他の従来の磁気ヘッド装置を示す外観
図。
【符号の説明】
1,8,10,14 磁気ヘッド装置、2,15 ヘッ
ドコア部、3,9,11 バックコア部、16 記録・
再生用バックコア部、17 消去用バックコア部、5
保持部材、5b 切り欠き部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−20122(JP,A) 特開 平6−251489(JP,A) 特開 平2−239421(JP,A) 特開 昭61−267903(JP,A) 特開 平2−35613(JP,A) 特開 平8−77507(JP,A) 特開 平5−20656(JP,A) 特開 平4−92253(JP,A) 特開 平3−130908(JP,A) 特開 平1−179216(JP,A) 実開 平1−121104(JP,U) 実開 平6−58405(JP,U) 実開 昭57−61628(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/127 - 5/29 G11B 5/60

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的記録または再生もしくは消去の少
    なくとも一つを行う磁気ギャップを有するヘッドコア部
    と、このヘッドコア部と磁路を形成する略E字形のバッ
    クコア部と、このバックコア部に設けられる巻線コイル
    とを有する磁気回路部と、この磁気回路部を保持し、記
    録媒体と接する略長方形の摺動面を有する保持部材とを
    備え、上記保持部材は上記ヘッドコア部の磁気ギャップ
    と対向する部分に切り欠き部を有し、上記摺動面の短辺
    は上記ヘッドコア部の長手方向と略平行で、その長さ
    は、上記ヘッドコア部の長手方向の長さより短く、上記
    バックコア部の略E字形の中央脚部の側面に固着されて
    いることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 保持部材の切り欠き深さは、摺動面の長
    辺に沿う方向については1.2mm以内であることを特
    徴とする請求項記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 ヘッドコア部は磁気的記録または再生を
    行う記録・再生用磁気ギャップを形成する記録・再生用
    コアと消去用磁気ギャップを形成する消去用コアとを有
    し、上記記録・再生用コアと消去用コアは磁気ギャップ
    近傍を除き略角柱状に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 記録・再生用コアと消去用コアに記録媒
    体とする面に、ヘッドコア部とは別体で構成された
    動部材を固着して設けてあることを特徴とする請求項
    記載の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 ヘッドコア部は磁気的記録または再生を
    行う記録・再生用磁気ギャップを形成する記録・再生用
    コアおよびセンタコアと、このセンタコアとともに消去
    用磁気ギャップを形成する消去用コアとを有し、上記記
    録・再生用コアと上記消去用コアに記録媒体とする
    に、ヘッドコア部とは別体で構成された摺動部材を固着
    して設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド
    装置。
  6. 【請求項6】 バックコア部はセンタコアと接合される
    略E字形の中央脚部に、記録・再生用磁気回路と消去用
    磁気回路とを分離する非磁性層を有することを特徴とす
    る請求項記載の磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 巻線コイルはバックコア部に直接巻回さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装
    置。
  8. 【請求項8】 巻線コイルはバックコア部に直接巻回さ
    れ、この巻線コイルを合成樹脂でモールドしたことを特
    徴とする請求項記載の磁気ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 略E字形のバックコア部の両端脚部がヘ
    ッドコア部と接合する面の面積は、ヘッドコア部の長手
    方向両端面の面積よりも大であることを特徴とする請求
    項1記載の磁気ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 ヘッドコア部を構成する磁性材料はバ
    ックコア部を構成する磁性材料よりも高飽和磁束密度の
    特性を有することを特徴とする請求項記載の磁気ヘッ
    ド装置。
  11. 【請求項11】 バックコア部に巻線コイルの端末を接
    続する端子部を有することを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッド装置。
  12. 【請求項12】 ヘッドコア部とバックコア部とは合成
    樹脂またはガラスで接合されていることを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド装置。
  13. 【請求項13】 磁気的記録または再生を行う記録・再
    生用磁気ギャップを形成する記録・再生用コアおよびセ
    ンタコアと、このセンタコアとともに消去用磁気ギャッ
    プを形成する消去用コアとを有するヘッドコア部と、こ
    のヘッドコア部と磁路を形成するバックコア部と、この
    バックコア部に設けられる巻線コイルとを有する磁気回
    路部と、この磁気回路部を保持し、記録媒体と接する略
    長方形の摺動面を有する保持部材とを備え、上記保持部
    材は上記ヘッドコア部の磁気ギャップと対向する部分に
    切り欠き部を有し、上記摺動面の短辺は上記ヘッドコア
    部の長手方向と略平行で、その長さは、上記ヘッドコア
    部の長手方向の長さより短く、上記保持部材は上記セン
    タコアに固着されていることを特徴とする磁気ヘッド装
    置。
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