JPH0933145A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0933145A
JPH0933145A JP7182668A JP18266895A JPH0933145A JP H0933145 A JPH0933145 A JP H0933145A JP 7182668 A JP7182668 A JP 7182668A JP 18266895 A JP18266895 A JP 18266895A JP H0933145 A JPH0933145 A JP H0933145A
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泰三 木村
Takayuki Sugimoto
孝之 杉本
Masahiro Tanaka
正浩 田中
Kazunobu Oyama
和伸 大山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータを低効率に運転することによって、デ
フロスト時間を短縮できる空気調和機を提供する。 【解決手段】 圧縮機を駆動するモータ11と、そのモ
ータ11の電機子コイル1a,1b,1cに印加する電圧の
パターンを切り換えるインバータ20と、インバータ2
0の出力を制御するマイコン4を備える。上記マイコン
4は、インバータ20の入力電流または出力電流に基づ
いて、高効率または低効率になるようにインバータ20
にスイッチング信号を出力する。通常運転時は、高効率
になるようにインバータ20の出力を制御し、デフロス
ト運転時は、低効率になるようにインバータ20の出力
を制御する。したがって、デフロスト運転時、モータ電
流が増大して電機子コイル1a,1b,1cが発熱し、圧縮
機の吐出冷媒の温度が上昇するので、デフロスト時間を
短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デフロスト運転
を行う空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷暖房運転を行うヒートポン
プ方式の空気調和機では、暖房運転時、図23のモリエ
ル線図に示すように、蒸発器として使用する室外熱交換
器が低圧側となり、凝縮器として使用する室内熱交換器
が高圧側となって、室外熱交換器で室外から取り込んだ
熱を室内熱交換器により室内に放出して暖房を行う。こ
の暖房運転中、特に外気温度が低いと、低温となった室
外熱交換器に霜が付着して、熱交換効率が悪くなって、
暖房性能が著しく低下する。そこで、上記空気調和機で
は、室外熱交換器に霜が付着すると、暖房サイクルから
冷房サイクルに切り換えて、室外熱交換器を凝縮器とし
て高圧側とし、室外熱交換器の温度を上げることによっ
て、付着した霜を解かして取り除いた後、再び暖房サイ
クルに切り換えて暖房運転を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空気調
和機は、デフロスト運転中は冷気が室内機から吹き出さ
ないように室内ファンを停止するため、図24に示すよ
うに、室内熱交換器(蒸発器)の冷却能力が低くなり、凝
縮器である室外熱交換器の放熱量も少なくなる。このた
め、上記室外熱交換器の温度を上げるための熱源が不足
して、デフロスト時間が長くなるという欠点がある。し
たがって、デフロスト時間が長くなるほど、暖房能力が
低下し、室内温度が下がって不快となる。
【0004】そこで、この発明の目的は、デフロスト運
転時に圧縮機のモータを低効率に運転することによっ
て、デフロスト時間を短縮できる空気調和機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の空気調和機は、圧縮機を駆動するモータ
と、上記モータの電機子コイルに印加する電圧のパター
ンを切り換えるインバータとを備えた空気調和機におい
て、上記インバータの入力電流または出力電流に基づい
て、高効率または低効率になるように上記インバータの
出力を制御する制御手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0006】上記請求項1の空気調和機によれば、例え
ば暖房運転とデフロスト運転において、上記制御手段に
より、上記インバータの入力電流または出力電流に基づ
いてインバータの出力を制御することによって、暖房運
転時に高効率になるように、デフロスト運転時に低効率
になるように、上記圧縮機を駆動するモータを運転す
る。つまり、暖房運転時は、上記インバータの入力電流
または出力電流が略最小になるように、インバータの出
力の位相や出力電圧を制御することによって、モータを
高効率に運転する一方、デフロスト運転時は、インバー
タの入力電流または出力電流が高効率運転時よりも大き
くなるように、インバータの出力の位相や出力電圧を制
御することによって、モータを低効率に運転するのであ
る。そして、上記デフロスト運転において圧縮機のモー
タを低効率に運転すると、モータ電流が増大してモータ
の電機子コイルが発熱するため、圧縮機の仕事の熱当量
が増加して、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇する。
【0007】したがって、上記圧縮機のモータを低効率
に運転することによって、デフロストのための熱量が増
大して、デフロスト時間を短縮できる。
【0008】また、請求項2の空気調和機は、圧縮機を
駆動するモータと、上記モータの上記電機子コイルに印
加する電圧のパターンを切り換えるインバータとを備え
た空気調和機において、上記電機子コイルの中性点の電
圧に基づいて、高効率または低効率になるように上記イ
ンバータの出力を制御する制御手段を備えたことを特徴
としている。
【0009】上記請求項2の空気調和機によれば、例え
ば暖房運転とデフロスト運転において、上記制御手段に
より、上記電機子コイルの中性点の電圧に基づいてイン
バータの出力を制御することによって、暖房運転時に高
効率になるように、デフロスト運転時に低効率になるよ
うに、上記圧縮機を駆動するモータを運転する。つま
り、上記モータの電機子コイルの中性点の電圧とモータ
効率との間に相関関係がある場合、暖房運転時は電機子
コイルの中性点の電圧が高効率時のレベルになるよう
に、インバータの出力の位相や出力電圧を制御すること
によって、モータを高効率で運転する一方、デフロスト
運転時は電機子コイルの中性点の電圧が低効率時のレベ
ルになるように、インバータの出力の位相や出力電圧を
制御することによって、モータを低効率に運転するので
ある。そして、上記デフロスト運転において、圧縮機の
モータを低効率に運転すると、モータ電流が増大してモ
ータの電機子コイルが発熱するため、圧縮機の仕事の熱
当量が増加して、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇する。
【0010】したがって、上記圧縮機のモータを低効率
に運転することによって、デフロストのための熱量が増
大して、デフロスト時間を短縮できる。
【0011】また、請求項3の空気調和機は、請求項1
または2の空気調和機において、上記制御手段は、高効
率運転モードと低効率運転モードを択一的に選択すると
共に、デフロスト運転時に上記低効率運転モードを選択
する運転モード選択手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0012】上記請求項3の空気調和機によれば、デフ
ロスト運転時に、上記制御手段の運転モード選択手段は
低効率運転モードを選択するので、モータ電流が増大し
て電機子コイルが発熱し、圧縮機の仕事の熱当量が増加
して、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇する。
【0013】したがって、デフロスト運転時、モータを
低効率運転することによって、圧縮機の吐出冷媒の温度
を上げて、デフロストのための熱源を補うので、デフロ
スト時間を短縮でき、室内の快適性が向上する。
【0014】また、請求項4の空気調和機は、請求項1
または2の空気調和機において、上記制御手段は、高効
率運転モードと低効率運転モードを択一的に選択すると
共に、暖房運転の立ち上げ時に上記低効率運転モードを
選択する運転モード選択手段を備えたことを特徴として
いる。
【0015】上記請求項4の空気調和機によれば、暖房
運転の立ち上げ時に、上記制御手段の運転モード選択手
段は低効率運転を選択するので、モータ電流が増大して
電機子コイルが発熱するので、圧縮機の仕事の熱当量が
増加して、吐出冷媒の温度が上昇する。
【0016】したがって、暖房運転の立ち上げ時、モー
タを低効率に運転することによって圧縮機の吐出冷媒の
温度を上げて、停止時間が長いために圧縮機が低温とな
っていても、暖房立ち上げ時の室内機の吹出温度を速や
かに立ち上げることができ、室内の快適性が向上する。
【0017】また、請求項5の空気調和機は、請求項1
乃至4のいずれか一つの空気調和機において、上記制御
手段は、上記モータの回転子と固定子との間の相対的な
回転位置を検出して、位置信号を出力する回転位置検出
手段と、上記位置信号の切り換わり時点から上記電圧の
パターンを切り換えるまでの位相を補正する位相補正手
段とを備えたことを特徴としている。
【0018】上記請求項5の空気調和機によれば、上記
制御手段の回転位置検出手段は、上記圧縮機のモータの
回転子と固定子との間の相対的な回転位置を検出して、
位置信号を出力する。上記インバータの出力電圧を調整
することによって回転周波数を制御する場合、上記制御
手段の位相補正手段は、高効率になるように、上記位置
信号の切り換わり時点から上記電圧のパターンを切り換
えるまでの位相を補正する一方、低効率になるように、
位置信号の切り換わり時点から上記電圧のパターンを切
り換えるまでの位相を高効率時よりも進み位相側に補正
する。
【0019】したがって、上記回転位置検出手段と位相
補正手段により、インバータの出力の位相を補正するこ
とによって、圧縮機のモータを滑らかに回転させつつ、
モータを高効率または低効率に運転できる。
【0020】また、請求項6の空気調和機は、請求項1
乃至4のいずれか一つの空気調和機において、上記制御
手段は、上記インバータの出力を制御するために、上記
インバータの出力電圧を補正する電圧補正手段を備えた
ことを特徴としている。
【0021】上記請求項6の空気調和機によれば、上記
インバータの出力の位相調整によって回転周波数を制御
する場合、上記制御手段の電圧補正手段は、高効率にな
るように、上記インバータの出力電圧を補正する一方、
低効率になるように、インバータの出力電圧を高効率時
よりも低い電圧に補正する。
【0022】したがって、上記電圧補正手段によりイン
バータの出力電圧を補正することによって、圧縮機のモ
ータを滑らかに回転させつつ、モータを高効率または低
効率に運転できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の空気調和機を図
示の実施の形態により詳細に説明する。
【0024】(第1実施形態)図1はこの発明の第1実
施形態の空気調和機の要部の構成を示しており、1は電
機子コイル1a,1b,1cがY結線され、複数の永久磁石
を有する回転子10を回転磁界により回転させる固定
子、2は上記電機子コイル1a,1b,1cに並列状態に接
続され、抵抗2a,2b,2cをY結線した抵抗回路、3は
上記抵抗回路2の中性点の電圧VMと電機子コイル1a,
1b,1cの中性点の電圧VNとの電位差を表わす電位差信
号VMNを検出して、その電位差信号VMNに基づいて、回
転子10の相対的な位置を検出して、回転子10の相対
的な位置を表わす位置信号を出力する回転位置検出手段
としての回転位置検出器、4は上記回転位置検出器3か
らの位置信号を受けて、スイッチング信号を出力する制
御手段としてのマイコン、5は上記マイコン4からのス
イッチング信号を受けて、転流制御信号を出力するベー
ス駆動回路である。上記ベース駆動回路5からの転流制
御信号をインバータ20に夫々入力している。なお、上
記固定子1と回転子10でブラシレスDCモータ11を
構成している。
【0025】上記回転位置検出器3は、増幅器IC1の
非反転入力端子に抵抗回路2の中性点の電圧VMを入力
すると共に、増幅器IC1の反転入力端子に抵抗R1を介
してグランドGNDを接続し、増幅器IC1の出力と反
転入力端子との間に抵抗R2を接続した差動増幅器31
と、上記差動増幅器31の出力に一端が接続された抵抗
3とその抵抗R3の他端とグランドGNDとの間に接続
されたコンデンサC1とからなる積分器32と、上記積
分器32の抵抗R3の他端と非反転入力端子が接続さ
れ、反転入力端子にグランドGNDが接続された増幅器
IC2からなる零クロスコンパレータ33とを備えてい
る。そして、上記電機子コイル1a,1b,1cの中性点
は、グランドGNDを介して差動増幅器31の反転入力
端子に接続されているので、差動増幅器31は、抵抗回
路2の中性点の電圧VMと電機子コイル1a,1b,1cの中
性点の電圧VNとの電位差を表わす電位差信号VMNを検
出する。
【0026】また、上記インバータ20は、交流電源9
の両出力端子に接続され、交流電圧を全波整流するダイ
オードD1,D2,D3,D4からなるダイオードブリッジ1
2と、上記ダイオードブリッジ12の正極側出力端子に
一端が接続されたリアクトルLと、そのリアクトルLの
他端と一端が接続され、他端がダイオードブリッジ12
の負極側出力端子に接続されたコンデンサC0と、コン
デンサC0の一端に夫々コレクタが接続された3つのト
ランジスタ20a,20b,20cと、コンデンサC0の他端
に夫々エミッタが接続された3つのトランジスタ20d,
20e,20fとで構成されている。上記トランジスタ2
0aのエミッタとトランジスタ20dのコレクタを互いに
接続し、トランジスタ20bのエミッタとトランジスタ
20eのコレクタを互いに接続し、トランジスタ20cの
エミッタとトランジスタ20fのコレクタを互いに接続
している。また、上記トランジスタ20a,20dの互い
に接続された部分にU相の電機子コイル1aを接続し、
トランジスタ20b,20eの互いに接続された部分にV
相の電機子コイル1bを接続し、トランジスタ20c,2
0fの互いに接続された部分にW相の電機子コイル1cを
接続している。そして、上記各トランジスタ20a〜2
0fのコレクタとエミッタとの間にダイオードを夫々逆
並列接続している。なお、上記リアクトルLとコンデン
サC0で平滑回路を構成し、この平滑回路によりダイオ
ードブリッジ12からの全波整流された脈流電圧を平滑
にされた直流電圧にしている。
【0027】また、上記空気調和機は、交流電源9の一
端とダイオードブリッジ12との間に設けられた電流セ
ンサ7と、その電流センサ7からの入力電流を表わす信
号を受けて、上記マイコン4に電流検出信号を出力する
電流レベル検出器8とを備え、電流センサ7と電流レベ
ル検出器8でインバータ20の入力電流を検出する電流
検出手段を構成している。
【0028】また、上記マイコン4は、図2に示すよう
に、図1に示す回転位置検出器3からの位置信号が外部
割込端子を介して接続された位相補正タイマT1と、上
記位置信号を受けて、電機子コイル1a,1b,1cの電圧
パターンの周期を測定する周期測定タイマT2と、周期
測定タイマT2からの測定されたタイマ値を受けて、そ
のタイマ値から電機子コイル1a,1b,1cの電圧パター
ンの周期を演算して、周期を表わす周期信号を出力する
周期演算部41と、周期演算部41からの周期信号を受
けて、その周期から位相補正角に相当するタイマ値を演
算して、位相補正タイマT1にタイマ値設定信号を出力
するタイマ値演算部42とを備えている。さらに、上記
マイコン4は、位相補正タイマT1からの割込信号IR
Qを受けて、電圧パターン信号を出力するインバータモ
ード選択部43と、周期演算部41からの周期信号を受
けて、回転速度を演算して現在速度信号を出力する速度
演算部44と、速度演算部44からの現在速度信号と外
部からの速度指令信号とを受けて、電圧指令信号を出力
する速度制御部45と、インバータモード選択部43か
らの電圧パターン信号と速度制御部45からの電圧指令
信号を受けて、スイッチング信号を出力するPWM(パ
ルス幅変調)部46とを備えている。なお、上記位相補
正タイマT1,周期測定タイマT2,周期演算部41および
タイマ値演算部42で位相補正手段を構成している。
【0029】また、上記マイコン4は、電流レベル検出
器8からの電流検出信号を受けて、その電流検出信号を
A/D(アナログ/デジタル)変換するA/D変換器51
と、上記A/D変換器51からのA/D変換された電流
検出信号を受けて、位相補正角指令信号を出力するレベ
ル判定部52と、上記レベル判定部52に運転モード指
令信号を出力する運転モード指令手段としての運転モー
ド指令部53とを備えている。
【0030】上記構成において、ブラシレスDCモータ
が位置検出に従って駆動されているとき、回転位置検出
器3の差動増幅器31は、抵抗回路2の中性点の電圧V
Mと電機子コイル1a,1b,1cの中性点の電圧VNとの電
位差を表わす電位差信号VMNを検出する。そして、上記
積分器32は、電位差信号VMNを積分して、積分信号∫
MNdtを出力し、その積分信号∫VMNdtを零クロスコン
パレータ33の非反転入力に入力する。そして、上記零
クロスコンパレータ33は、積分信号∫VMNdtとグラン
ドGNDの基準電圧とを比較して、位置信号を出力す
る。
【0031】次に、上記零クロスコンパレータ33から
の位置信号は、マイコン4の外部割込端子から周期測定
タイマT2に入力される。そして、上記周期測定タイマ
T2は、上記位置信号のリーディングエッジからトレイ
リングエッジまでの期間とトレイリングエッジからリー
ディングエッジまでの期間とを測定して、測定されたタ
イマ値を出力する。上記周期測定タイマT2からのタイ
マ値を表わす信号を受けて、周期演算部41は、電機子
コイル1a,1b,1cの電圧パターンの周期を求める。
【0032】そして、上記周期演算部41からの周期を
表わす周期信号とレベル判定部52からの位相補正角指
令信号とを受けて、タイマ値演算部42はタイマ値設定
信号を出力する。上記タイマ値演算部42からのタイマ
値設定信号を受けて、位相補正タイマT1は、順に位置
信号から電圧パターンを切り換えるまでの時間を計時す
る。すなわち、上記位相補正タイマT1は、カウントが
終了するとインバータモード選択部43に割込信号IR
Qを出力し、インバータモード選択部43は、位相補正
された電圧パターン信号をPWM部46に出力するので
ある。そして、上記PWM部46は、スイッチング信号
を図1に示すベース駆動回路5に出力して、ベース駆動
回路5はインバータ20に転流制御信号を出力すると、
インバータ20の各トランジスタ20a〜20fは、夫々
オンオフする。
【0033】以下、上記マイコン4の動作を図3,4,
5,6のフローチャートに従って説明する。なお、上記
マイコン4の外部割込端子に入力される位置信号の立ち
上がり,立ち下がり毎に割込処理1を行う。
【0034】まず、図3において、割込処理1がスター
トすると、ステップS101で位相補正タイマT1(図3で
はタイマT1とする)がカウント中か否かを判別して、タ
イマT1がカウント中と判別すると、ステップS121に進
み、タイマT1をストップさせる。すなわち、上記タイ
マT1がカウント中の場合、次のスタートに備えて、タ
イマT1をストップさせるのである。次に、ステップS1
22で電圧パターンを出力して、ステップS102に進む。
一方、ステップS101でタイマT1がカウント中でないと
判別すると、ステップS102に進む。
【0035】次に、ステップS102でデフロスト運転指
令されたか否かを判別して、デフロスト運転指令された
と判別すると、ステップS123に進み、電流値が設定レ
ベルに到達したか否かを判別する。そして、ステップS
123で電流値が設定レベルに到達したと判別すると、ス
テップS124に進み、位相補正角指令を維持した後、図
4に示すステップS103に進む。一方、ステップS123で
電流値が設定レベルに到達していないと判別すると、ス
テップS125に進み、前回位相補正角指令を−1deg(進
み補正側)にした後、図4に示すステップS103に進む。
つまり、デフロスト運転時は、運転モード指令部53が
レベル判定部52に低効率運転モードを表わす指令信号
を出力して、レベル判定部52は、A/D変換器51に
よりA/D変換された電流検出信号すなわちインバータ
20の入力電流に相当する信号と、低効率運転モードの
ときの設定レベルとを比較して、インバータ20の入力
電流が上記設定レベルに相当する入力電流値になるよう
に、位相補正角指令信号を進み補正側に補正する。
【0036】一方、ステップS102でデフロスト運転指
令されていないと判別すると、ステップS126に進み、
最適位相指令を受け付けて、最適効率制御を行う。つま
り、デフロスト運転でない通常運転時は、運転モード指
令部53がレベル判定部52に高効率運転モードを表わ
す指令信号を出力して、レベル判定部52は、インバー
タ20の入力電流に相当する信号が略最小になるよう
に、位相補正角指令信号を補正する。
【0037】次に、図4に示すステップS103で補正角
(レベル判定部52からの位相補正角指令信号に基づく
位相補正角)が60deg以上であるか否かを判別して、補
正角が60deg以上である場合、ステップS141に進み、
補正角が120deg以上か否かを判別する。そして、ス
テップS141で補正角が120deg以上の場合、ステップ
S142に進み、位相補正E(図4では補正Eとする)と
し、ステップS143に進む。そして、ステップS143で前
回が位相補正C(図4では補正Cとする)または位相補正
D(図4では補正Dとする)か否かを判別して、前回が位
相補正Cまたは位相補正Dであると判別すると、ステッ
プS144に進み、補正切替要求を行った後、ステップS1
04に進む。一方、ステップS143で前回が位相補正Cま
たは位相補正Dでないと判別すると、ステップS104に
進む。
【0038】一方、ステップS141で補正角が120deg
未満の場合、ステップS145に進み、位相補正Dとし
て、ステップS146に進む。そして、ステップS146で前
回が位相補正Cまたは位相補正Eか否かを判別して、前
回が位相補正Cまたは位相補正Eであると判別すると、
ステップS147に進み、補正切替要求を行った後、ステ
ップS104に進む。一方、ステップS146で前回が位相補
正Cまたは位相補正Eでないと判別すると、ステップS
104に進む。
【0039】また、ステップS103で補正角が60deg未
満であると判別すると、ステップS151に進み、位相補
正Cとして、ステップS152に進む。そして、ステップ
S152で前回が位相補正Dまたは位相補正Eか否かを判
別して、前回が位相補正Dまたは位相補正Eであると判
別すると、ステップS153に進み、補正切替要求を行っ
た後、ステップS104に進む。一方、ステップS152で前
回が位相補正Dまたは位相補正Eでない場合、ステップ
S104に進む。
【0040】次に、ステップS104でタイマ値TISO
Uを位相補正C,D,E毎に計算する。すなわち、位相補
正Cでは、タイマ値TISOUに位相補正角に応じたタ
イマ値をセットし、位相補正Dでは、タイマ値TISO
Uに位相補正角から60deg減算した位相角に応じたタ
イマ値をセットし、位相補正Eでは、タイマ値TISO
Uに位相補正角から120deg減算した位相角に応じた
タイマ値をセットする。そして、ステップS105に進
み、インバータモードを1ステップ進める。
【0041】次に、図5に示すステップS106に進み、
補正切替要求が有るか否かを判別し、補正切替要求が有
る場合、ステップS161に進み、補正切替が位相補正C
(図5では補正Cとする)から位相補正D(図5では補正
Dとする)または位相補正Dから位相補正E(図5では補
正Eとする)に切替わるか否かを判別して、補正切替が
位相補正Cから位相補正Dまたは位相補正Dから位相補
正Eに切替わると判別すると、ステップS162に進み、
補正切替要求を解除し、ステップS162-1でインバータ
モードを1ステップ戻して、ステップS107に進む。
【0042】一方、ステップS161で補正切替が位相
補正Cから位相補正Dまたは位相補正Dから位相補正E
に切替わらない場合、すなわち位相補正Dから位相補正
Cまたは位相補正Eから位相補正Dに切替わる場合、ス
テップS163に進み、電圧パターンを出力する。そし
て、ステップS164に進み、ステップS104で計算したタ
イマ値TISOUをタイマT1に設定した後、ステップ
S165でタイマT1をスタートさせる。次に、ステップS
166に進み、補正切替要求を解除して、ステップS107に
進む。
【0043】また、ステップS106で補正切替要求がな
いと判別すると、ステップS168に進み、ステップS104
で計算したタイマ値TISOUをタイマT1に設定し、
ステップS169でタイマT1をスタートさせ、ステップS
107に進む。
【0044】次に、ステップS107で周期測定タイマT2
をストップし、周期測定タイマT2のタイマ値を読み込
み、ステップS108に進む。次に、ステップS108で周期
測定タイマT2をセットしてスタートさせ、次の周期測
定を開始する。そして、ステップS109で周期演算部4
1により周期測定タイマT2の値から周期演算を行い、
その演算結果から速度演算部44によりモータの回転速
度を演算する。次に、ステップS110で速度制御部45
は外部からの速度指令信号に基づき速度制御を行って、
電圧指令信号を出力する。
【0045】そして、図6に示すように、割込処理1で
スタートしたタイマT1のカウントが終了して、タイマ
T1より割込信号IRQを出力すると、割込処理2がス
タートし、ステップS170で電圧パターンを出力して、
割込処理2を終了する。こうして、上記位相補正Cは0
deg〜60degの位相補正を行い、位相補正Dは60deg
〜120degの位相補正を行い、位相補正Eは120deg
〜180degの位相補正を行う。
【0046】このように、通常運転時、上記運転モード
指令部53は、高効率運転モードであることを表わす運
転モード指令信号をレベル判定部52に出力し、レベル
判定部52は、モータ効率が最大になるように、すなわ
ちインバータ20の入力電流が略最小になるように位相
補正角を調整して、最大効率運転を行う。一方、デフロ
スト運転時、上記運転モード指令部53は、低効率運転
モードであることを表わす運転モード指令信号をレベル
判定部52に出力し、レベル判定部52は、インバータ
20の入力電流が上記所定値以上になるまで位相補正角
を進み位相側に補正する位相補正角指令信号を出力す
る。このとき、図7のモリエル線図に示すように、最大
効率運転時に比べて、効率を低下させた運転時では、モ
ータ電流が増大し、電機子コイル1a,1b,1cの銅損に
よる発熱によって、圧縮機の吐出冷媒の温度が上がり、
凝縮器の放熱量が増加する。
【0047】したがって、デフロスト運転時、ブラシレ
スDCモータ11を低効率に運転することによって、デ
フロストのための熱源を補うので、デフロスト時間を短
縮することができる。なお、デフロスト運転に限らず、
暖房運転の立ち上げ時に、ブラシレスDCモータ11を
低効率に運転することによって、圧縮機の吐出冷媒の温
度を上げて、暖房立ち上げ時の室内機の吹出温度を速や
かに立ち上げることができる。
【0048】また、上記位相補正タイマT1,周期測定タ
イマT2,周期演算部41およびタイマ値演算部42から
なる位相補正手段と回転位置検出器3によって、回転位
置検出器3からの位置信号の切り換わり時点から電機子
コイル1a,1b,1cに印加される電圧のパターンを切り
換えるまでの位相を補正して、圧縮機のモータを高効率
または低効率に運転することができる。
【0049】また、上記ブラシレスDCモータ11の電
機子コイル1a,1b,1cに夫々誘起される誘起電圧に対
するインバータ20の出力の位相を進ませることによっ
て、モータを低効率に運転するので、インバータ波形に
モータの逆トルクが発生するようなパターンを挿入して
モータ効率を低下させる場合のように、モータにトルク
リップル等が生じて、振動が発生することがなく、モー
タを滑らかに回転させることができる。
【0050】(第2実施形態)図8はこの発明の第2実
施形態の空気調和機の要部の構成を示している。この空
気調和機は、第1実施形態で用いた電流センサと電流レ
ベル検出器はなく、マイコンを除いて第1実施形態の空
気調和機と同一の構成をしており、同一構成部は同一参
照番号を付して説明を省略する。また、上記空気調和機
は、回転位置検出器3の積分器32からの積分信号を受
けて、レベル検出信号をマイコン14に夫々出力するレ
ベル検出器A,Bを備えている。
【0051】上記レベル検出器Aは、図9に示すよう
に、回転位置検出器3の積分器32からの積分信号∫V
MNdtを増幅器IC3の反転入力端子に接続すると共に、
増幅器IC3の非反転入力端子をグランドGNDに抵抗
R4を介して接続して、増幅器IC3の出力端子と非反転
入力端子との間に抵抗R5を接続している。上記増幅器
IC3と抵抗R4,R5でヒステリシス特性を有するヒステ
リシスコンパレータを構成している。また、上記レベル
検出器Bは、回転位置検出器3の積分器22からの積分
信号∫VMNdtを増幅器IC3の反転入力端子に接続する
と共に、増幅器IC3の非反転入力端子をグランドGN
Dに抵抗R6を介して接続して、増幅器IC3の出力端子
と非反転入力端子を抵抗R7を介して接続している。上
記増幅器IC3と抵抗R6,R7でヒステリシス特性を有す
るヒステリシスコンパレータを構成している。
【0052】また、図10はマイコン14のブロック図
を示し、レベル判定部101,運転モード指令部102
およびスイッチSWを除いて第1実施形態のマイコン4
と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を
付して説明を省略する。上記マイコン14は、レベル検
出器Aからのレベル検出信号1が入力端子1に入力さ
れ、レベル検出器Bからのレベル検出信号2が入力端子
2に入力されたスイッチSWと、上記スイッチSWから
のレベル検出信号1とレベル検出信号2のうちのいずれ
か一方が入力されたレベル判定部101と、上記スイッ
チSWに切替信号を出力する運転モード指令部102と
を備えている。
【0053】上記ブラシレスDCモータ11が位置信号
に従って駆動され、図11に示すように、レベル検出器
Aの増幅器IC3の反転入力端子に入力された積分信号
∫VMNdt(図11(A)に示す)が基準値E1を越えると、増
幅器IC3の出力端子はLレベルとなり、積分信号∫V
MNdtが基準値E2未満になると、増幅器IC3の出力端子
はHレベルとなる。すなわち、上記レベル検出器A,B
のレベル検出信号(図11(C)に示す)は、位置信号(図1
1(B)に示す)と位相の異なる同一周期の信号となる。と
ころが、上記回転位置検出器3からの積分信号∫VMNdt
のレベルが小さくなると、積分信号∫VMNが基準値E1
を越えなかったり、積分信号∫VMNdtが基準値E2未満
にならなかったりして、レベル検出信号は、位置信号に
比べて周波数が低くなると共に、デューティ比が異な
る。すなわち、上記積分信号∫VMNが所定のレベル以上
か否かをレベル検出信号が所定の周期で連続するか否か
によって検出することができる。なお、後述する高効率
運転モードにおいて、積分信号∫VMNが第1の所定値以
上か否かを判定できるように、レベル検出器Aの基準値
E1,E2を設定すると共に、後述する低効率運転モードに
おいて、積分信号∫VMNが第2の所定値以上か否かを判
定できるように、レベル検出器Bの基準値を設定する。
【0054】以下、上記マイコン14の動作を図12,
13,14,15,16のフローチャートに従って説明す
る。なお、上記マイコン14の外部割込端子に入力され
る位置信号の立ち上がり,立ち下がり毎に割込処理21
を行う。
【0055】まず、図12において、割込処理21がス
タートすると、ステップS300で位相補正タイマT1(図
12ではタイマT1とする)がカウント中か否かを判別し
て、タイマT1がカウント中と判別すると、ステップS3
31に進み、タイマT1をストップさせる。すなわち、上
記タイマT1がカウント中の場合、次のスタートに備え
て、タイマT1をストップさせるのである。次に、ステ
ップS332で電圧パターンを出力して、ステップS301に
進む。一方、ステップS300でタイマT1がカウント中で
ないと判別すると、ステップS301に進む。
【0056】次に、ステップS301でデフロスト運転指
令されたか否かを判別して、デフロスト運転指令された
と判別すると、ステップS333に進み、レベル検出器B
を読み込んだ後、ステップS302に進む。一方、ステッ
プS301でデフロスト運転指令されていないと判別する
と、ステップS334に進みレベル検出器Aを読み込んだ
後、ステップS302に進む。すなわち、通常運転時は、
上記運転モード指令部102の切替信号によりスイッチ
SWを入力1側に切り替えて、レベル検出器Aからのレ
ベル検出信号1を選択する一方、デフロスト運転時は、
運転モード指令部102の切替信号によりスイッチSW
を入力2側に切り替えて、レベル検出器Bからのレベル
検出信号2を選択するのである。
【0057】次に、図13に示すステップS302に進
み、前回レベル検出信号がHレベルか否かを判定して、
前回レベル検出信号がHレベルと判定すると、ステップ
S321に進み、今回レベル検出信号がLレベルか否かを
判定する。そして、ステップS321で今回レベル検出信
号がLレベルと判定すると、ステップS322に進み、カ
ウンタCNT1を+1する一方、今回レベル検出信号が
Lレベルでないと判定すると、ステップS303に進む。
【0058】一方、ステップS302で前回レベル検出信
号がHレベルでないと判定すると、ステップS323に進
み、今回レベル検出信号がHレベルか否かを判定する。
そして、ステップS323で今回レベル検出信号がHレベ
ルと判定すると、ステップS324に進み、カウンタCN
T1を+1する一方、今回レベル検出信号がHレベルで
ないと判定すると、ステップS303に進む。
【0059】次に、ステップS303に進み、カウンタC
NT2を+1して、ステップS304に進む。そして、ス
テップS304でカウンタCNT2が2であるか否かを判
定して、カウンタCNT2が2であると判定すると、ス
テップS325に進む一方、カウンタCNT2が2でない
と判定すると、図14に示すステップS305に進む。次
に、ステップS325でカウンタCNT1が2であるか否
かを判定して、カウンタCNT1が2であると判定する
と、ステップS326に進み、前回位相補正角指令を+1d
eg(遅れ補正側)として、ステップS329に進む。一方、
ステップS325でカウンタCNT1が2でないと判定す
ると、ステップS327に進み、カウンタCNT1が0で
あるか否かを判定する。そして、ステップS327でカウ
ンタCNT1が0であると判定すると、ステップS328
に進み、前回位相補正角指令を−1deg(進み補正側)と
して、ステップS329に進む。一方、ステップS327でカ
ウンタCNT1が0でないと判定すると、ステップS32
9に進む。次に、ステップS329でカウンタCNT1をク
リアし、ステップS330に進み、カウンタCNT2をクリ
アして、ステップS305に進む。なお、最初の割込処理
21がスタートする前に、位相補正角指令に初期値を設
定すると共に、カウンタCNT1,CNT2をクリアす
る。
【0060】次に、図14に示すステップS305に進
み、補正角(レベル判定部101からの位相補正指令信
号に基づく位相補正角)が60deg以上であるか否かを判
別して、補正角が60deg以上である場合、ステップS3
41に進み、補正角が120deg以上か否かを判別する。
そして、ステップS341で補正角が120deg以上の場
合、ステップS342に進み、位相補正E(図14では補正
Eとする)とし、ステップS343に進む。そして、ステッ
プS343で前回が位相補正C(図14では補正Cとする)
または位相補正D(図14では補正Dとする)か否かを判
別して、前回が位相補正Cまたは位相補正Dであると判
別すると、ステップS344に進み、補正切替要求を行っ
た後、ステップS306に進む。一方、ステップS343で前
回が位相補正Cまたは位相補正Dでないと判別すると、
ステップS306に進む。
【0061】一方、ステップS341で補正角が120deg
未満の場合、ステップS345に進み、位相補正Dとし
て、ステップS346に進む。そして、ステップS346で前
回が位相補正Cまたは位相補正Eか否かを判別して、前
回が位相補正Cまたは位相補正Eであると判別すると、
ステップS347に進み、補正切替要求を行った後、ステ
ップS306に進む。一方、ステップS346で前回が位相補
正Cまたは位相補正Eでないと判別すると、ステップS
306に進む。また、ステップS305で補正角が60deg未
満であると判別すると、ステップS351に進み、位相補
正Cとして、ステップS352に進む。そして、ステップ
S352で前回が位相補正Dまたは位相補正Eか否かを判
別して、前回が位相補正Dまたは位相補正Eであると判
別すると、ステップS353に進み、補正切替要求を行っ
た後、ステップS306に進む。一方、ステップS352で前
回が位相補正Dまたは位相補正Eでない場合、ステップ
S306に進む。
【0062】次に、ステップS306でタイマ値TISO
Uを位相補正C,D,E毎に計算する。すなわち、位相補
正Cでは、タイマ値TISOUに位相補正角に応じたタ
イマ値をセットし、位相補正Dでは、タイマ値TISO
Uに位相補正角から60deg減算した位相角に応じたタ
イマ値をセットし、位相補正Eでは、タイマ値TISO
Uに位相補正角から120deg減算した位相角に応じた
タイマ値をセットする。そして、ステップS307に進
み、インバータモードを1ステップ進める。
【0063】次に、図15に示すステップS308に進
み、補正切替要求が有るか否かを判別し、補正切替要求
が有る場合、ステップS361に進み、補正切替が位相補
正C(図15では補正Cとする)から位相補正D(図15
では補正Dとする)または位相補正Dから位相補正E(図
15では補正Eとする)に切替わるか否かを判別して、
補正切替が位相補正Cから位相補正Dまたは位相補正D
から位相補正Eに切替わると判別すると、ステップS36
2に進み、補正切替要求を解除し、ステップS362-1でイ
ンバータモードを1ステップ戻して、ステップS309に
進む。
【0064】一方、ステップS361で補正切替が位相補
正Cから位相補正Dまたは位相補正Dから位相補正Eに
切替わらない場合、すなわち位相補正Dから位相補正C
または位相補正Eから位相補正Dに切替わる場合、ステ
ップS363に進み、電圧パターンを出力する。そして、
ステップS364に進み、ステップS306で計算したタイマ
値TISOUをタイマT1に設定した後、ステップS365
でタイマT1をスタートさせる。次に、ステップS366に
進み、補正切替要求を解除して、ステップS309に進
む。
【0065】また、ステップS308で補正切替要求がな
いと判別すると、ステップS368に進み、ステップS306
で計算したタイマ値TISOUをタイマT1に設定し、
ステップS369でタイマT1をスタートさせ、ステップS
309に進む。
【0066】次に、ステップS309で周期測定タイマT2
をストップし、周期測定タイマT2のタイマ値を読み込
み、ステップS310に進む。次に、ステップS310で周期
測定タイマT2をセットしてスタートさせ、次の周期測
定を開始する。そして、ステップS311で周期演算部4
1により周期測定タイマT2の値から周期演算を行い、
その演算結果から速度演算部44によりモータの回転速
度を演算する。次に、ステップS312で速度制御部45
は外部からの速度指令信号に基づき速度制御を行って、
電圧指令信号を出力する。
【0067】そして、図16に示すように、割込処理2
1においてスタートしたタイマT1のカウントが終了し
て、タイマT1より割込信号IRQを出力すると、割込
処理22がスタートし、ステップS370で電圧パターン
を出力して、割込処理22を終了する。
【0068】このように、通常運転時は、上記運転モー
ド指令部102によりスイッチSWをレベル検出信号1
に切り替えて、レベル判定部101は、積分信号が第1
の所定値になるように位相補正角を調整する。上記第1
の所定値をブラシレスDCモータ11が最大効率になる
ときの積分信号のレベルに設定することによって、モー
タを最大効率で運転する。一方、デフロスト運転時は、
運転モード指令部102によりスイッチSWをレベル検
出信号2に切り替えて、レベル判定部52は、積分信号
が第2の所定値になるように位相補正角を調整する。上
記第2の所定値を最大効率になるときの積分信号のレベ
ルよりも高いレベルに設定することによって、通常運転
時よりもモータ効率を低下させて、低効率運転を行う。
このとき、上記ブラシレスDCモータ11のモータ電流
が増大し、電機子コイル1a,1b,1cが銅損により発熱し
て、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇する。
【0069】したがって、デフロスト運転時、ブラシレ
スDCモータ11を低効率に運転することによって、デ
フロストのための熱源を補うので、デフロスト時間を短
縮することができる。なお、デフロスト運転に限らず、
暖房運転の立ち上げ時に、ブラシレスDCモータを低効
率に運転することによって、圧縮機の吐出冷媒の温度を
上げて、暖房立ち上げ時の室内機の吹出温度を速やかに
立ち上げることができる。
【0070】また、上記位相補正タイマT1,周期測定タ
イマT2,周期演算部41およびタイマ値演算部42から
なる位相補正手段と回転位置検出器3によって、回転位
置検出器3からの位置信号の切り換わり時点から電機子
コイル1a,1b,1cに印加される電圧のパターンを切り
換えるまでの位相を補正して、圧縮機のモータを高効率
または低効率に運転することができる。
【0071】また、上記ブラシレスDCモータ11の電
機子コイル1a,1b,1cに夫々誘起される誘起電圧に対
するインバータ20の出力の位相を進ませることによっ
て、モータを低効率に運転するので、インバータ波形に
モータの逆トルクが発生するようなパターンを挿入して
モータ効率を低下させる場合のように、モータにトルク
リップル等が生じて、振動が発生することがなく、モー
タを滑らかに回転させることができる。
【0072】上記第1,第2実施形態では、インバータ
20の出力電圧を調整することにより回転速度を制御
し、インバータ20の出力の電圧パターンの位相を調整
することにより、モータを最大効率で運転する最適効率
制御を行ったが、インバータの出力の電圧パターンの位
相を調整することにより回転速度の制御し、インバータ
の出力電圧を調整することにより、モータを最大効率で
運転する最適効率制御を行ってもよい。
【0073】また、上記第1,第2実施形態では、ブラ
シレスDCモータを用いたが、モータはDCモータに限
らず、リラクタンスモータや誘導機等のACモータにこ
の発明を適用してもよいのは勿論である。
【0074】上記第1,第2実施形態では、積分信号の
レベルが所定値以上になるように、位相補正角を調整し
たが、電位差信号のレベルが所定値以上になるようにし
てもよい。
【0075】また、上記第1,第2実施形態では、位相
補正手段として位相補正タイマT1,周期測定タイマT2,
周期演算部41およびタイマ値演算部42を用いたが、
位相補正手段はこれに限らないのは勿論である。
【0076】また、上記第1,第2実施形態では、位相
補正角指令は、1deg毎に変更したが、位相補正角指令
は1deg毎に限らず、適宜な値毎に変更してもよい。
【0077】また、上記第1,第2実施形態では、、マ
イコン4,14を用いたが、マイコンの代りに論理回路
等により構成してもよい。
【0078】また、第1実施形態では、電流検出手段と
しての電流センサ7を用いて、交流電源9からインバー
タ20に入力される入力電流を検出して、その入力電流
が最小となるようにインバータ20の電圧パターンの位
相を調整したが、インバータの入力電流を検出する電流
検出手段はこれに限らない。また、上記電流検出手段
は、インバータの出力電流やインバータの直流部電流を
検出してもよい。
【0079】例えば、図17(A)に示すように、インバ
ータ20のいずれか一つの出力端子と電機子コイルとの
間に電流センサ501を設けて、電流センサ501によ
り検出されたインバータ20の出力電流を表わす信号を
電流レベル検出器502に入力してもよい。上記電流セ
ンサ501は、図18に示すように、交流(AC)電流変
流器(CT)を用いており、その電流センサ501の両端
に抵抗R101を並列接続し、抵抗R101の一端をダイオー
ドD11〜D14からなるダイオードブリッジ310の一方
の入力端子に接続する一方、抵抗R101の他端をそのダ
イオードブリッジ310の他方の入力端子に接続する。
そして、上記ダイオードブリッジ310の正極側出力端
子に抵抗R102の一端を接続し、その抵抗R102の他端と
ダイオードブリッジ310の負極側出力端子との間に抵
抗R103,コンデンサC101を夫々並列接続し、ダイオー
ドブリッジ310の負極側出力端子をグランドGNDに
接続している。上記抵抗R101,R102,R103とダイオー
ドブリッジ310およびコンデンサC101で電流レベル
検出器502を構成して、コンデンサC101の正極側よ
り電流検出信号を出力する。
【0080】また、図17(B)に示すように、インバー
タ20の平滑回路のコンデンサC0の一端とトランジス
タ20d,20e,20fとの間に電流センサ503を設け
て、電流センサ503により検出されたインバータ20
の入力電流を表わす信号を電流レベル検出器504に入
力してもよい。上記電流センサ503は、図19に示す
ように、直流(DC)電流変成器(CT)としてホール素子
を用いており、その電流センサ503の一端に定電流源
111の出力端子を接続し、電流センサ503の他端に
グランドGNDを接続している。そして、上記電流セン
サ503の一方のホール端子に抵抗R111を接続し、他
方のホール端子に抵抗R112を接続している。そして、
上記抵抗R111の他端に増幅器IC100の反転入力端子を
接続する一方、抵抗R112の他端に増幅器IC100の非反
転入力端子を接続している。上記増幅器IC100の非反
転入力端子とグランドGNDとの間に抵抗R113を接続
し、増幅器IC100の出力端子と反転入力端子との間に
抵抗R114を接続している。そして、上記増幅器IC100
の出力端子に抵抗R115の一端を接続し、抵抗R115の他
端とグランドGNDとの間に抵抗R116,コンデンサC
102を夫々並列接続している。上記定電流源111と抵
抗R111〜R116と増幅器IC100とコンデンサC102で電
流レベル検出器504を構成して、コンデンサC102
グランドGND側と反対側の一端より電流検出信号を出
力する。
【0081】また、第1,第2実施形態では、回転位置
検出手段として回転位置検出器3を用いたが、回転位置
検出手段の回路構成はこれに限らず、他の回路構成でも
よいのは勿論である。
【0082】すなわち、図20に示すように、抵抗回路
2の中性点の電圧VMが反転入力端子に接続され、非反
転入力端子とグランドGNDとの間に抵抗R21が接続さ
れると共に、出力端子と反転入力端子との間に抵抗R22
とコンデンサC21が並列に接続された増幅器IC21と、
上記増幅器IC21の出力端子に反転入力端子が接続さ
れ、非反転入力端子とグランドGNDとの間に抵抗R23
が接続されると共に、出力端子と非反転入力端子との間
に抵抗R24を接続して増幅器IC22とを備えたものでも
よい。
【0083】また、図21に示すように、抵抗回路2の
中性点の電圧VMが反転入力端子に接続され、非反転入
力端子とグランドGNDとの間に抵抗R31が接続される
と共に、出力端子と反転入力端子との間に抵抗R32が接
続された増幅器IC31と、その増幅器IC31の出力端子
と抵抗R33を介して反転入力端子が接続され、非反転入
力端子とグランドGNDとの間に抵抗R34が接続される
と共に、出力端子と反転入力端子との間に抵抗R35とコ
ンデンサC31が並列に接続された増幅器IC32と、上記
増幅器IC32の出力端子に反転入力端子が接続され、非
反転入力端子とグランドGNDとの間に抵抗R36が接続
されると共に、出力端子と非反転入力端子との間に抵抗
37を接続した増幅器IC33とを備えたものでもよい。
【0084】また、図22に示すように、電機子コイル
1a,1b,1cがY結線され、複数の永久磁石を有する回
転子10を回転磁界により回転させる固定子1と、上記
電機子コイル1a,1b,1cに並列状態に接続され、抵抗
2a,2b,2cをY結線した抵抗回路2と、トランジスタ
20a〜20fとから構成され、トランジスタ20d,20
e,20fのエミッタがグランドGNDに接続されたイン
バータ20を備えたものにおいて、電機子コイル1a,1
b,1cの中性点の電圧VNが抵抗R41を介して反転入力端
子に接続され、抵抗2a,2b,2cの中性点の電圧VMが非
反転入力端子に接続されると共に、非反転入力端子とグ
ランドGNDとの間に抵抗R42が接続され、出力端子と
反転入力端子との間に抵抗R43が接続された増幅器IC
41と、その増幅器IC41の出力端子と抵抗R44を介して
反転入力端子が接続され、非反転入力端子とグランドG
NDとの間に抵抗R45が接続されると共に、出力端子と
反転入力端子との間に抵抗R46とコンデンサC41とが並
列に接続された増幅器IC42と、上記増幅器IC42の出
力端子に反転入力端子が接続され、非反転入力端子とグ
ランドGNDとの間に抵抗R47が接続されると共に、出
力端子と非反転入力端子との間に抵抗R48が接続された
増幅器IC43とを備えたものでもよい。
【0085】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の空気調和機は、圧縮機を駆動するモータと、上記モ
ータの電機子コイルに印加する電圧のパターンを切り換
えるインバータとを備えた空気調和機において、上記イ
ンバータの入力電流または出力電流に基づいて、制御手
段により高効率または低効率になるように上記インバー
タの出力を制御するものである。
【0086】したがって、請求項1の発明の空気調和機
によれば、例えばデフロスト運転時、インバータの入力
電流または出力電流に基づいてインバータの出力を制御
して、圧縮機のモータを低効率に運転することによっ
て、モータ電流が増大し、モータの電機子コイルが発熱
する。このため、上記圧縮機の仕事の熱当量が増加し
て、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇するので、デフロス
ト時間を短縮することができる。
【0087】また、請求項2の発明の空気調和機は、圧
縮機を駆動するモータと、上記モータの上記電機子コイ
ルに印加する電圧のパターンを切り換えるインバータと
を備えた空気調和機において、上記電機子コイルの中性
点の電圧に基づいて、制御手段により高効率または低効
率になるように上記インバータの出力を制御するもので
ある。
【0088】したがって、請求項2の発明の空気調和機
によれば、例えばデフロスト運転時、モータの電機子コ
イルの中性点の電圧に基づいてインバータの出力を制御
して、圧縮機のモータを低効率に運転することによっ
て、モータ電流が増大し、モータの電機子コイルが発熱
する。このため、上記圧縮機の仕事の熱当量が増加し
て、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇するので、デフロス
ト時間を短縮することができる。
【0089】また、請求項3の発明の空気調和機は、請
求項1または2の空気調和機において、上記制御手段の
運転モード選択手段は、高効率運転モードと低効率運転
モードを択一的に選択し、デフロスト運転時に上記低効
率運転モードを選択するものである。
【0090】したがって、請求項3の発明の空気調和機
によれば、デフロスト運転時に低効率運転モードを選択
することによって、モータ電流が増大して電機子コイル
が発熱し、圧縮機の仕事の熱当量が増加して吐出冷媒の
温度が上昇する。したがって、デフロスト運転時、モー
タを低効率運転することによって、デフロストのための
熱源を補うので、デフロスト時間を短縮でき、室内の快
適性が向上する。
【0091】また、請求項4の発明の空気調和機は、請
求項1または2の空気調和機において、上記制御手段の
運転モード選択手段は、高効率運転モードと低効率運転
モードを択一的に選択して、暖房運転の立ち上げ時に上
記低効率運転モードを選択するものである。
【0092】したがって、請求項4の発明の空気調和機
によれば、暖房運転の立ち上げ時に低効率運転を選択す
ることによって、モータ電流が増大して電機子コイルが
発熱するので、圧縮機の仕事の熱当量が増加して、吐出
冷媒の温度が上昇する。したがって、暖房運転の立ち上
げ時、停止時間が長いために圧縮機が低温となっていて
も、モータを低効率に運転することによって、暖房立ち
上げ時の室内機の吹出温度を速やかに立ち上げることが
でき、室内の快適性が向上する。
【0093】また、請求項5の発明の空気調和機は、請
求項1乃至4のいずれか一つの空気調和機において、上
記制御手段の回転位置検出手段は、上記モータの回転子
と固定子との間の相対的な回転位置を検出して位置信号
を出力し、位相補正手段により上記位置信号の切り換わ
り時点から上記電圧のパターンを切り換えるまでの位相
を補正するものである。
【0094】したがって、請求項5の発明の空気調和機
によれば、上記位相補正手段により、高効率になるよう
に、上記位置信号の切り換わり時点から上記電圧のパタ
ーンを切り換えるまでの位相を補正する一方、低効率に
なるように、上記位置信号の切り換わり時点から上記電
圧のパターンを切り換えるまでの位相を高効率時よりも
進み位相側に補正する。したがって、上記圧縮機のモー
タを滑らかに回転させながら、モータを高効率または低
効率に運転することができる。
【0095】また、請求項6の発明の空気調和機は、請
求項1乃至4のいずれか一つの空気調和機において、上
記制御手段の電圧補正手段により上記インバータの出力
電圧を補正するものである。
【0096】したがって、請求項6の発明の空気調和機
によれば、上記電圧補正手段により、高効率になるよう
に、インバータの出力電圧を補正する一方、低効率にな
るように、インバータの出力電圧を高効率時よりも低い
電圧に補正する。したがって、上記圧縮機のモータを滑
らかに回転させながら、モータを高効率または低効率に
運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の空気調和機
のブラシレスDCモータの構成図である。
【図2】 図2は上記ブラシレスDCモータのマイコン
のブロック図である。
【図3】 図3は上記マイコンの割込処理1を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 図4は上記マイコンの割込処理1を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 図5は上記マイコンの割込処理1を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 図6は上記マイコンの割込処理2を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 図7は上記空気調和機のデフロスト運転時の
モリエル線図である。
【図8】 図8はこの発明の第2実施形態の空気調和機
のブラシレスDCモータの構成図である。
【図9】 図9は上記ブラシレスDCモータのレベル検
出器の回路図である。
【図10】 図10は上記ブラシレスDCモータのマイ
コンのブロック図である。
【図11】 図11は上記レベル検出器を用いた場合の
各部の信号を示す図である。
【図12】 図12は上記マイコンの割込処理21を示
すフローチャートである。
【図13】 図13は上記マイコンの割込処理21を示
すフローチャートである。
【図14】 図14は上記マイコンの割込処理21を示
すフローチャートである。
【図15】 図15は上記マイコンの割込処理21を示
すフローチャートである。
【図16】 図16は上記マイコンの割込処理22を示
すフローチャートである。
【図17】 図17(A)はインバータの出力電流を検出
する場合の概略図であり、図17(B)はインバータの直
流部電流を検出する概略図である。
【図18】 図18は図17(A)の電流レベル検出器の
回路図である。
【図19】 図19は図17(B)の電流レベル検出器の
回路図である。
【図20】 図20は他の例の回転位置検出器の回路図
である。
【図21】 図21は他の例の回転位置検出器の回路図
である。
【図22】 図22は他の例の回転位置検出器の回路図
である。
【図23】 図23は暖房運転時のモリエル線図であ
る。
【図24】 図24はデフロスト運転時のモリエル線図
である。
【符号の説明】
1…固定子、1a,1b,1c…電機子コイル、2…抵抗回
路、3…回転位置検出器、4…マイコン、5…ベース駆
動回路、7…電流センサ、8…電流レベル検出器、9…
交流電源、10…回転子、12…ダイオードブリッジ 20…インバータ、20a〜20f…トランジスタ、41
…周期演算部、42…タイマ値演算部、43…インバー
タモード選択部、44…速度演算部、45…速度制御
部、46…PWM部、51…A/D変換器、52…レベ
ル判定部、53…運転モード指令部 T1…位相補正タイマ、T2…周期測定タイマ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正浩 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 大山 和伸 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機を駆動するモータ(11)と、上記
    モータ(11)の電機子コイル(1a,1b,1c)に印加する
    電圧のパターンを切り換えるインバータ(20)とを備え
    た空気調和機において、 上記インバータ(20)の入力電流または出力電流に基づ
    いて、高効率または低効率になるように上記インバータ
    (20)の出力を制御する制御手段(4)を備えたことを特
    徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機を駆動するモータ(11)と、上記
    モータ(11)の上記電機子コイル(1a,1b,1c)に印加
    する電圧のパターンを切り換えるインバータ(20)とを
    備えた空気調和機において、 上記電機子コイル(1a,1b,1c)の中性点の電圧に基づ
    いて、高効率または低効率になるように上記インバータ
    (20)の出力を制御する制御手段(14)を備えたことを
    特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の空気調和機に
    おいて、上記制御手段(4,14)は、高効率運転モード
    と低効率運転モードを択一的に選択すると共に、デフロ
    スト運転時に上記低効率運転モードを選択する運転モー
    ド選択手段(53,102)を備えたことを特徴とする空
    気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の空気調和機に
    おいて、上記制御手段(4,14)は、高効率運転モード
    と低効率運転モードを択一的に選択すると共に、暖房運
    転の立ち上げ時に上記低効率運転モードを選択する運転
    モード選択手段(53,102)を備えたことを特徴とす
    る空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載のいずれか一つの
    空気調和機において、上記制御手段(4,14)は、上記
    モータ(11)の回転子(10)と固定子(2)との間の相対
    的な回転位置を検出して、位置信号を出力する回転位置
    検出手段(3)と、上記位置信号の切り換わり時点から上
    記電圧のパターンを切り換えるまでの位相を補正する位
    相補正手段(T1,T2,41,42)とを備えたことを特徴
    とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4に記載のいずれか一つの
    空気調和機において、上記制御手段(4,14)は、上記
    インバータ(20)の出力を制御するために、上記インバ
    ータ(20)の出力電圧を補正する電圧補正手段を備えた
    ことを特徴とする空気調和機。
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