JP3362195B2 - ブラシレス直流モータの駆動制御装置 - Google Patents

ブラシレス直流モータの駆動制御装置

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JP3362195B2 JP31698896A JP31698896A JP3362195B2 JP 3362195 B2 JP3362195 B2 JP 3362195B2 JP 31698896 A JP31698896 A JP 31698896A JP 31698896 A JP31698896 A JP 31698896A JP 3362195 B2 JP3362195 B2 JP 3362195B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばエアコンや
給湯器などの送風機駆動用モータ、パソコンやワープロ
などのOA機器のディスク駆動用モータなどに用いられ
る3相アキシャルタイプのブラシレス直流モータの駆動
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブラシレス直流モータの
駆動制御装置として、たとえば特開平5−137375
号公報に開示されたものが知られている。すなわち、図
15で示すように、商用交流電源11から供給された交
流電圧Eが整流平滑回路12で直流電圧VM に変換され
たのち、直流電圧VM を降圧用スイッチング電源13で
チョッピングにより降圧可変し、この降圧された直流電
圧VMLを駆動制御回路14に供給するように構成されて
いる。
【0003】また、ロ−タ位置検出器8からの信号は転
流信号発生回路29で論理処理され、その出力信号をス
イッチングパワー素子駆動回路28に入力して、複数の
スイッチングパワー素子からなる通電切換回路23を転
流駆動し、上記各スイッチングパワー素子のON・OF
F動作でもって直流モータMの各相アマチュアコイル7
に上記スイッチング電源13からの降圧直流電圧VMLを
供給して順次通電し、上記直流モータMのロータアッセ
ンブリを回転させる。
【0004】上記直流モータMの回転に際し、速度誤差
信号発生回路30は、外部からの回転速度指令信号bと
速度センサ31からの回転速度信号cとを比較して速度
誤差信号dを発生し、この速度誤差信号dをパルス幅変
調(PWM)回路32に入力して、上記両信号b,cの
誤差に応じたON・OFFデューティの高周波PWM信
号dを発生し、このPWM信号dでもって上記スイッチ
ングパワー素子を間欠的にON・OFF制御して上記直
流モータMを可変速制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よる直流モータの駆動制御装置は、降圧用スイッチング
電源13で直流電圧VM をチョッピングにより降圧可変
し、この可変制御された降圧直流電圧VMLを駆動制御回
路14に供給して、直流モータMの各相アマチュアコイ
ル7への印加電圧VMLを制御して通電電流I(IU,IV,
IW)を間接的に制御しているため、その回転数精度を高
めることができないという課題がある。
【0006】また、上記構成によれば、降圧用スイッチ
ング電源13がパワートランジスタからなるスイッチン
グパワー素子TRと、平滑用ダイオ−ドD1,平滑用コ
イルLおよび平滑用コンデンサC2からなる平滑回路3
3とで構成されているため、部品点数が多く、ブラシレ
ス直流モータの駆動制御装置が高価かつ大形化するなど
の課題がある。
【0007】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、モータの回転数精度を高め、モータの騒音
発生を防止するとともに、モータ駆動効率の悪化やトル
クむらを防止し、小形で安価なブラシレス直流モータの
駆動制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明によるブラシレス直流モータの駆動
制御装置は、回転軸に固定されたロータヨークにロータ
マグネットを装着してなるロータアッセンブリと、上記
ロータマグネットに対向する複数のアマチュアコイルを
ステータヨークに回転方向へ装着してなるステータアッ
センブリと、上記各アマチュアコイルに順次通電して上
記ロータアッセンブリの回転を駆動制御する駆動制御回
路とを具備し、上記駆動制御回路は、上記ロータマグネ
ットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力す
るロ−タ位置検出器と、外部からの指令信号で上記ロ−
タ位置検出信号の振幅を可変させる電流調整回路と、上
記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角度の位相差をも
った複数の変移信号とこの変移信号に対し180°の位
相差をもった反転信号とを出力する移相回路と、上記変
移信号を全波整流して全波整流信号を出力する全波整流
器と、上記変移信号と反転信号とを比較して上記ロータ
マグネットの磁極を判別する極性判別信号を出力する第
1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3角波もしくは鋸
歯状波からなる高周波基準信号を発生する基準信号発振
器と、上記全波整流信号と高周波基準信号とを比較して
両信号の差からパルス幅変調(PWM)信号を出力する
第2の比較器と、上記極性判別信号とPWM信号とをロ
ジック処理して両信号の論理和信号を出力する論理回路
と、上記論理和信号を受けて対応する各相のアマチュア
コイルに通電する通電切換回路とを備え、上記指令信号
にもとづく上記電流調整回路の通電電流の制御で上記ロ
−タ位置検出信号の振幅を可変させてモータ速度を加減
速制御するように構成したことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明によるブラシレス直流モー
タの駆動制御装置は、駆動制御回路が、上記ロータマグ
ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
するロ−タ位置検出器と、上記ロ−タ位置検出信号の振
幅を一定値に保持するオートゲインコントロール(AG
C)回路と、上記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角
度の位相差をもった複数の変移信号とこの変移信号に対
し180°の位相差をもった反転信号とを出力する移相
回路と、上記変移信号を全波整流して全波整流信号を出
力する全波整流器と、上記変移信号と反転信号とを比較
して上記ロータマグネットの磁極を判別する極性判別信
号を出力する第1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3
角波もしくは鋸歯状波からなる高周波基準信号を発生す
るとともに外部からの指令信号で上記基準信号を可変制
御する基準信号発振器と、上記全波整流信号と高周波基
準信号とを比較して両信号の差からパルス幅変調(PW
M)信号を出力する第2の比較器と、上記極性判別信号
とPWM信号とをロジック処理して両信号の論理和信号
を出力する論理回路と、上記論理和信号を受けて対応す
る各相のアマチュアコイルに通電する通電切換回路とを
備え、上記指令信号にもとづく上記基準信号の可変制御
で上記PWM信号におけるON・OFFデューティのパ
ルス幅を拡縮させてモータ速度を制御するように構成し
たことを特徴とするブラシレス直流モータの駆動制御装
置。
【0010】請求項3の発明によるブラシレス直流モー
タの駆動制御装置は、上記基準信号発振器が外部からの
指令信号を受けて振幅が可変に制御される高周波基準信
号を発生するように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明によるブラシレス直流モータの駆動制御
装置は、上記基準信号発振器が外部からの指令信号を受
けて中心レベルが可変に制御される高周波基準信号を発
生するように構成されていることを特徴とする。請求項
5の発明によるブラシレス直流モータの駆動制御装置
は、上記基準信号発振器が外部からの指令信号を受けて
振幅と中心レベルが可変に制御される高周波基準信号を
発生するように構成されていることを特徴とする請求項
2に記載のブラシレス直流モータの駆動制御装置。
【0011】請求項6の発明によるブラシレス直流モー
タの駆動制御装置は、駆動制御回路が、上記ロータマグ
ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
するロ−タ位置検出器と、上記ロ−タ位置検出信号の振
幅を一定値に保持するオートゲインコントロール(AG
C)回路と、上記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角
度の位相差をもった複数の変移信号とこの変移信号に対
し180°の位相差をもった反転信号とを出力する移相
回路と、上記変移信号を全波整流して全波整流信号を出
力する全波整流器と、上記外部からの指令信号で上記全
波整流信号の最大振幅値を所定値に可変制御するリミッ
タと、上記変移信号と反転信号とを比較して上記ロータ
マグネットの磁極を判別する極性判別信号を出力する第
1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3角波もしくは鋸
歯状波からなる高周波基準信号を発生する基準信号発振
器と、最大振幅値が所定値に制御された上記全波整流信
号と高周波基準信号とを比較して両信号の差からパルス
幅変調(PWM)信号を出力する第2の比較器と、上記
極性判別信号とPWM信号とをロジック処理して両信号
の論理和信号を出力する論理回路と、上記論理和信号を
受けて対応する各相のアマチュアコイルに通電する通電
切換回路とを備え、上記指令信号にもとづく上記全波整
流信号の最大振幅値の可変制御で上記PWM信号におけ
るON・OFFデューティのパルス幅を拡縮させてモー
タ速度を制御するように構成したことを特徴とする。
【0012】請求項7の発明によるブラシレス直流モー
タの駆動制御装置は、駆動制御回路が、上記ロータマグ
ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
するロ−タ位置検出器と、上記ロ−タ位置検出信号の振
幅を一定値に保持するオートゲインコントロール(AG
C)回路と、上記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角
度の位相差をもった複数の変移信号とこの変移信号に対
し180°の位相差をもった反転信号とを出力する移相
回路と、上記変移信号を全波整流して全波整流信号を出
力する全波整流器と、上記変移信号と反転信号とを比較
して上記ロータマグネットの磁極を判別する極性判別信
号を出力する第1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3
角波もしくは鋸歯状波からなる高周波基準信号を発生す
る基準信号発振器と、上記全波整流信号と高周波基準信
号とを比較して両信号の差からパルス幅変調(PWM)
信号を出力する第2の比較器と、外部からの指令信号で
あるPWM信号と第2の比較器からのPWM信号とをロ
ジック処理して両信号の論理積信号を出力する論理積回
路と、上記極性判別信号と論理積信号とをロジック処理
して両信号の論理和信号を出力する論理和回路と、上記
論理和信号を受けて対応する各相のアマチュアコイルに
通電する通電切換回路とを備え、上記指令信号であるP
WM信号におけるON・OFFデューティのパルス幅を
拡縮させてモータ速度を制御するように構成したことを
特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、駆動制御回路が指令
信号にもとづく電流調整回路の通電電流の制御でロ−タ
位置検出信号の振幅を可変させてモータ速度を加減速制
御するものであり、たとえばモータ速度が所定値よりも
速すぎた場合、指令信号を出力して上記電流調整回路の
通電電流を減少させ、差動増幅器からの3相出力信号,
移相回路からの各出力信号および全波整流器からの全波
整流信号が減少させ、この全波整流信号の減少によって
第2の比較器からのPWM信号におけるON・OFFデ
ューティのパルス幅を短縮させ、通電切換回路によって
各相のアマチュアコイルへの通電電流を減少させてモー
タを減速させる。
【0014】請求項2の発明によれば、ロ−タ位置検出
器が周囲温度や固体差によってロ−タ位置検出信号の振
幅が変動するのをAGC回路で一定に保持し、発振器に
指令信号を入力して高周波基準信号を可変に制御し、上
記基準信号との比較信号であるPWM信号におけるON
・OFFデューティのパルス幅を拡縮させてモータ速度
を制御することができる。その場合、請求項3ないし5
に記載の発明のように、高周波基準信号における振幅,
中心レベルもしくはこれら両者を可変に制御する指令信
号を上記発振器に入力して、上記基準信号との比較信号
であるPWM信号におけるON・OFFデューティのパ
ルス幅を拡縮させてモータ速度が制御される。
【0015】請求項6の発明によれば、全波整流信号の
最大振幅値を上限値に制限する指令信号をリミット回路
に入力し、上限値に制限された全波整流信号でもってP
WM信号におけるON・OFFデューティのパルス幅を
拡縮させてモータ速度が制御される。
【0016】請求項7の発明によれば、PWM信号から
なる指令信号を論理積回路に入力し、第2の比較器から
のPWM信号と上記指令信号との論理積信号を出力し、
この論理積信号は論理和回路で極性判別信号と比較さ
れ、両信号の論理和信号であるPWM信号におけるON
・OFFデューティのパルス幅を拡縮させてモータ速度
が制御される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。 実施例1:図1はこの発明による3相アキシャルタイプ
のブラシレス直流モータの構成を示す半裁縦断面図、図
2は同直流モータの一部切欠した平面図である。同図に
おいて、直流モータMは、ロータアッセンブリAとステ
ータアッセンブリBとから構成され、上記ロータアッセ
ンブリAは、ロータヨーク1の下面にロータマグネット
2を固着し、回転軸3をラジアルベアリング5を介し軸
受ハウジング6に回転自在に支承して構成され、上記ス
テータアッセンブリBは、ステータヨーク4の上面に上
記ロータマグネット2に対向させてU相,V相,W相の
3相アマチュアコイル7(7U,7V,7W)を円周方向(矢
印a方向)へ固着し、上記ロータマグネット2の磁束分
布を検出して磁極位置を検出するためにU相,V相,W
相のロ−タ位置検出器8(8U,8V,8W)を設定して構成
されている。
【0018】上記アマチュアコイル7は、円周方向のト
ルクを有効に発生させるために、外形状が回転中心Oか
らの放射線xにほぼ平行な線分に沿って渦巻き状に形成
され、上記ロ−タ位置検出器8(8U,8V,8W)は、上記
ロータマグネット2の磁極位置を検出するためにアマチ
ュアコイル7の中心線x1上に設定され、上記ロータマ
グネット2は、図3で示すように、着磁分布がN極部2
nとS極部2sとを回転中心Oからの放射線x2に沿っ
て円周方向へ交互に等配して着磁され、上記各アマチュ
アコイル7に電流I(IU,IV,IW)を順次通電して、図
4で示すように、上記ロータマグネット2とステータヨ
ーク4との間に生起される磁束Φ (Φn,Φs)と上記電流
Iとを鎖交させ、フレミングの左手の法則に基づく回転
力を発生させて、上記ロータアッセンブリAを正転(矢
印a1方向)させるように構成されている。
【0019】図5はこの発明による直流モータの駆動制
御装置を示すブロック図である。同図において、11は
商用交流電源、12は商用交流電源11から供給される
交流電圧Eを直流電圧VM に変換する整流平滑回路で、
この整流平滑回路12はダイオ−ドブリッジ回路Dおよ
び平滑用コンデンサC1から構成されている。上記ロ−
タ位置検出器8(8U,8V,8W)は、たとえばホ−ル素子
から構成されて、図3におけるロータマグネット2のN
極部2nとS極部2sの磁極位置を表わすU相,V相,
W相における6種の信号H、すなわちU相,V相,W相
におけるN極部2nの検出信号である正極の出力信号H
UU, HVU, HWUと、上記各相におけるS極部2sの検出
信号である負極の出力信号HUL, HVL, HWLとを出力
し、正弦波パターンの1サイクル(電気角360°)に
対し3相であるため、各相における出力信号の位相差は
360°/3=120°である。
【0020】16は差動増幅器で、この差動増幅器16
は、上記ロ−タ位置検出器8(8U,8V,8W)からの出力
信号H(HU,HV,HW)における各相ごとに正極と負極の
各出力信号の差をとることにより、信号線に重畳してい
る同相のノイズ成分を除去するものである。17はたと
えば差動増幅器からなる移相回路で、この移相回路17
は、図6で示す上記差動増幅器16からの各出力信号H
(HU,HV,HW)の相互の差信号(HU-HV,HV-HW,HW-
HU,HV-HU,HW-HV,HU-HW)を求めることにより、た
とえば30°の位相差Δθを有する変移信号H1(HU1,
HV1, HW1) と、この変移信号H1(HU1, HV1, HW1)
より180°位相のずれた反転信号H2(HU2, HV2,HW
2) とを出力するように構成されている。
【0021】18は第1の比較器で、この比較器18は
上記移相回路17からの変移信号H1(HU1, HV1, HW
1) と、反転信号H2(HU2, HV2, HW2) とを各相ごと
に比較して、U相,V相,W相における極性判別信号H
HL(HUHL,VVHL,WWHL)、すなわち図6で示すHUHL(H
U1- HU2),HVHL(HV1- HV2),HWHL(HW1- HW2) を出
力するように構成されている。19は全波整流器で、こ
の全波整流器19は上記移相回路17からの変移信号H
1(HU1, HV1, HW1) を全波整流して、全波整流信号H
3(HU3, HV3, HW3)を出力するように構成されてい
る。20は第2の比較器で、この比較器20は、上記全
波整流器19からの全波整流信号H3(HU3, HV3, HW
3) と、発振器21からの可聴周波数帯域(16kHz)以上
の3角波もしくは鋸歯状波の高周波基準信号eとを受け
て、上記全波整流信号H3(HU3, HV3, HW3) と高周波
基準信号eとを比較し、これら両信号e, H3の差から
PWM信号HPWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM) を出力する
ように構成されている。
【0022】22(22U,22V,22W)はU相,V相,
W相の論理回路で、これら各論理回路22は、上記第1
の比較器18からの極性判別信号HHL(HUHL,VVHL,W
WHL)と、第2の比較器20からのPWM信号HPWM(HUP
WM, HVPWM, HWPWM) とを各相ごとに受けて、上記両信
号HHL,HPWM の論理和(AND)信号、すなわちU
相,V相,W相における正極(N極)のPWM信号HUU
1,HVU1,HWU1 を直流モータMの通電切換回路23に入
力するとともに、上記各相における負極(S極)のPW
M信号HUL1,HVL1,HWL1 を上記通電切換回路23に入
力するように構成されている。
【0023】上記通電切換回路23は、たとえばU相,
V相,W相の正極でON動作するパワートランジスタか
らなるスイッチングパワー素子TRU1, TRV1, TRW1
と、上記各相の負極でON動作するパワートランジスタ
からなるスイッチングパワー素子TRU2, TRV2, TR
W2とを備え、上記各スイッチングパワー素子TRU1,T
RV1, TRW1はスイッチングトランジスタTRU3, TR
V3, TRW3を介して上記各相の正極でON動作し、これ
ら各スイッチングパワー素子TRU1〜TRW2は上記各相
アマチュアコイル7(7U,7V,7W)に上記整流平滑回路
12からの直流電圧VM を供給して順次通電するように
構成されている。
【0024】つぎに、上記構成の動作を説明する。商用
電源11から供給された交流電圧Eは、整流平滑回路1
2で直流電圧VMに変換されたのち駆動制御回路14に
印加される。他方、ロ−タ位置検出器8(8U,8V,8W)
からの信号は、差動増幅器16でノイズ成分が除去され
たのち、上記差動増幅器16から図6の点線で示す3相
出力信号H(HU,HV,HW)が出力される。これら各出力
信号H(HU,HV,HW)は、移相回路17で差動増幅器1
6からの各出力信号H(HU,HV,HW)の差信号(HU-H
V,HV-HW,HW-HU,HV-HU,HW-HV,HU-HW)を求め、
図6の実線で示す変移信号H1(HU1, HV1, HW1) と、
この変移信号H1(HU1, HV1, HW1) より180°位相
のずれた図6の2点鎖線で示す反転信号H2(HU2, HV
2, HW2) とが出力される。
【0025】上記移相回路17からの変移信号H1(HU
1, HV1, HW1) と、反転信号H2(HU2, HV2, HW2)
とは、第1の比較器18で各相ごとに比較して、その各
極性判別信号HHL(HUHL,VVHL,WWHL)、すなわちHUH
L(HU1- HU2),HVHL(HV1- HV2),HWHL(HW1- HW2)
が出力される。これら各極性判別信号HHL(HUHL,VVH
L,WWHL)は、通電切換回路23における各相の正極側の
スイッチングパワー素子TRU1, TRV1, TRW1と、各
相の負極側のスイッチングパワー素子TRU2, TRV2,
TRW2のいずれをON動作させるかの情報信号となり、
その一例としてU相の極性判別信号HUHL が図6に実線
で示されている。
【0026】また、上記移相回路17からの変移信号H
1(HU1, HV1, HW1) は全波整流器19で全波整流され
て全波整流信号H3(HU3, HV3, HW3) が出力される。
この全波整流信号H3(HU3, HV3, HW3) のうちの一例
として、U相の全波整流信号HU3が図6に示されてい
る。上記全波整流信号H3(HU3, HV3, HW3) は、第2
の比較器20で発振器21からの可聴周波数帯域(16kH
z)以上の図6の実線で示す3角波の高周波基準信号eと
比較されて、これら両信号e, H3(HU3, HV3, HW3)
の差から図6で示すPWM信号HPWM(HUPWM, HVPWM,
HWPWM) が出力される。
【0027】上記PWM信号HPWM(HUPWM, HVPWM, H
WPWM) は、論理回路22(22U,22V,22W)で極性判
別信号HHL(HUHL,VVHL,WWHL)と各相ごとに比較され
て、両信号HHL,HPWM の論理和(AND)信号、すな
わちU相,V相,W相における正極(N極)のPWM信
号HUU1,HVU1,HWU1 を直流モータMの通電切換回路2
3に入力するとともに、上記各相における負極(S極)
のPWM信号HUL1,HVL1,HWL1 を上記通電切換回路2
3に入力する。
【0028】上記通電切換回路23におけるU相,V
相,W相のスイッチングパワー素子TRU1, TRV1, T
RW1は、スイッチングトランジスタTRU3, TRV3, T
RW3を介して上記PWM信号HUU1,HVU1,HWU1 が入力
されて各相の正極でON動作し、上記整流平滑回路12
からの直流電圧VM を対応する各相のアマチュアコイル
7(7U,7V,7W)に供給する。また、上記通電切換回路
23におけるU相,V相,W相のスイッチングパワー素
子TRU2, TRV2, TRW2は、上記PWM信号HUL1,H
VL1,HWL1 が入力されて各相の負極でON動作し、上記
整流平滑回路12からの直流電圧VM を各相のアマチュ
アコイル7(7U,7V,7W)に印加して順次通電し、図1
および図2で示すロータアッセンブリAを正転(矢印a
1方向)させる。
【0029】他方、マイクロコンピュータなどの中央演
算装置(CPU)25は、回転数検出回路24からのパ
ルス列を所定時間ごとにカウントして現在速度を検知
し、たとえばモータ速度が所定値よりも速すぎた場合、
指令信号gを出力し、内蔵のD/Aコンバータ(図示せ
ず)を介し電流調整回路26における、たとえば電界効
果型のトランジスタTR1のゲート電圧を制御してロ−
タ位置検出器8(8U,8V,8W)の通電電流iを減少させ
る。上記ロ−タ位置検出器8(8U,8V,8W)への通電電
流iの減少にともなって、上記差動増幅器16からの3
相出力信号H(HU,HV,HW),移相回路17からの各出
力信号H1(HU1, HV1, HW1) ,H2(HU2, HV2, HW
2) および全波整流器19からの全波整流信号H3(HU3,
HV3, HW3) が減少し、たとえばU相の全波整流信号
HU3が図6の点線で示す全波整流信号HU31 から実線で
示す全波整流信号HU32 に減少させる。
【0030】この全波整流信号H3(HU3, HV3, HW3)
の減少によって、第2の比較器20からのPWM信号H
PWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM) におけるON・OFFデ
ューティのパルス幅を短縮させ、通電切換回路23にお
けるU相,V相,W相の各スイッチングパワー素子TR
U1〜TRW2を介して対応する各相のアマチュアコイル7
(7U,7V,7W)への通電電流I(IU,IV,IW)を減少さ
せ、モータを減速させることができる。その際、上記各
相のアマチュアコイル7(7U,7V,7W)に印加される直
流電圧VM は図6で示すように一定値に保持されるとと
もに、上記各相のスイッチングパワー素子TRU1〜TR
W2を介して対応する各相のアマチュアコイル7(7U,7
V,7W)の通電電流I(IU,IV,IW)を直接に制御するた
め、図15で示した従来における直流モータの駆動制御
装置のように、直流電圧VMLを制御して上記通電電流I
(IU,IV,IW)を間接的に制御するものに比較して、モ
ータ速度の制御が高精度になされて上記モータMの回転
数精度を高めることができる。また、上記構成によれ
ば、従来の降圧用スイッチング電源13が省略できるた
めに、図15におけるスイッチングパワー素子TRや平
滑回路25をなくして部品点数を低減し、安価で小型の
駆動制御装置を提供することができる。
【0031】ところで、上記構成において、ロ−タ位置
検出器8からの信号を受けてアマチュアコイル7に電圧
を印加してから実際に電流I(IU,IV,IW)が流れ出す
までに、上記アマチュアコイル7(7U,7V,7W)のイン
ダクタンス成分によって時定数に応じた遅れが発生し、
上記アマチュアコイル7に流れる電流Iの転流時期が正
規の転流タイミングより遅れ、モータ駆動効率が悪化し
たりトルクむらが増大する。しかしながら、図6で示す
ように、上記アマチュアコイル7に流れる電流Iの転流
時期が正規の転流タイミングより所定の電気角遅れるこ
とを見込んで、上記電気角に相当する、たとえばΔθ=
30°位相のずれた変移信号H1(HU1, HV1, HW1) を
移相回路17から出力させ、上記電流Iの転流時期を早
めたり遅らせたりすることによって、ロ−タアッセンブ
リAの正転(矢印a1方向)時はもとより逆転(矢印a
2方向)時においても最適な電気角制御が容易に達成で
きるとともに、上記各ロ−タ位置検出器8を上記アマチ
ュアコイル7の中心線x1上に設定した状態で上記電気
角制御が達成でき、上記各ロ−タ位置検出器8の設定が
容易である。しかも、上記各アマチュアコイル7(7U,
7V,7W)に流れる電流I(IU,IV,IW)の転流時期を正
規の転流タイミングに補正して、アマチュアコイル7と
ロ−タ位置検出器8の機械的な位置ずれ誤差を電気的に
容易に修正してモータ駆動効率の悪化やトルクむらを有
効に防止できる。
【0032】さらに、上記構成によれば、モータの加減
速は第2の比較器20からのPWM信号HPWM(HUPWM,
HVPWM, HWPWM) におけるON・OFFデューティのパ
ルス幅を拡縮させて行なわれ、かつ上記PWM信号HPW
M(HUPWM, HVPWM, HWPWM)のパルス幅は全波整流信号
H3(HU3, HV3, HW3) と3角波の高周波基準信号eと
の比較でもって生起されるために、上記各アマチュアコ
イル7(7U,7V,7W)への通電開始および終了時におけ
る通電電流iの立ち上りと立ち下りを緩慢にすることが
できる。したがって、上記各相のアマチュアコイル7
(7U,7V,7W)に通断電される際に、急激に変化する電
磁気力の発生がなく、上記モータMのロータアッセンブ
リAに強い振動衝撃力が付勢されるおそれがないため
に、モータの騒音発生を防止することができる。
【0033】実施例2:図7は、この発明による直流モ
ータの駆動制御装置の他の例を示すブロック図である。
同図において、27はオートゲインコントロール回路
(AGC回路)で、このAGC回路27は、たとえばホ
ール素子からなるロ−タ位置検出器8(8U,8V,8W)が
周囲温度や固体差によってU相,V相,W相における出
力信号HUU, HVU, HWU,HUL, HVL, HWLの振幅が変
動するのを一定にするものである。その他の構成は、前
述の実施例1におけるものとほぼ同様であるから、図5
と同一もしくは相当部分には同一の符号を付して、その
詳しい説明を省略する。
【0034】上記実施例1において、中央演算装置25
は、回転数検出回路24からのパルス列を所定時間ごと
にカウントして現在速度を検知し、電流調整回路26の
通電電流iを制御してモータ速度を制御する構成である
けれども、上記電流調整回路26の通電制御に代えて、
図7で示すように、発振器21に指令信号fを入力し、
この発振器21から出力される可聴周波数帯域(16kHz)
以上の図8の実線で示す3角波の高周波基準信号eにお
ける振幅hを可変に制御して、上記基準信号eとの比較
信号であるPWM信号HPWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM)
におけるON・OFFデューティのパルス幅を拡縮させ
てモータ速度を制御するように構成してもほぼ同様の作
用効果を奏することができる。いま、たとえばモータ速
度が所定値よりも速すぎた場合、上記高周波基準信号e
の振幅hを減少させて、上記PWM信号HPWM(HUPWM,
HVPWM, HWPWM) におけるON・OFFデューティのパ
ルス幅を小さくしてモータ速度を減速する。
【0035】また、上記中央演算装置25は、図7で示
す発振器21に指令信号jを入力し、この発振器21か
ら出力される可聴周波数帯域(16kHz)以上の図9の実線
で示す3角波の高周波基準信号eにおける中心レベル0
の高さGを可変に制御して、上記基準信号eとの比較信
号であるPWM信号HPWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM)に
おけるON・OFFデューティのパルス幅を拡縮させて
モータ速度を制御するように構成してもよい。いま、た
とえばモータ速度が所定値よりも速すぎた場合、上記高
周波基準信号eの高さレベルGを上昇させる指令信号j
を発振器21に入力することにより、PWM信号HPWM
(HUPWM, HVPWM, HWPWM) におけるON・OFFデュ
ーティのパルス幅を小さくして、モータ速度を減速させ
ることができる。
【0036】さらに、上記中央演算装置25は、図7で
示す発振器21に指令信号kを入力し、この発振器21
から出力される可聴周波数帯域(16kHz)以上の図10の
実線で示す3角波の高周波基準信号eにおける振幅h
と、中心レベル0の高さレベルGとを可変に制御して、
上記基準信号eとの比較信号であるPWM信号HPWM(H
UPWM, HVPWM, HWPWM) におけるON・OFFデューテ
ィのパルス幅を拡縮させてモータ速度を制御するように
構成してもよい。いま、たとえばモータ速度が所定値よ
りも速すぎた場合、上記高周波基準信号eの振幅hを減
少させるとともに、中心レベル0の高さGを上昇させる
指令信号jを発振器21に入力することにより、PWM
信号HPWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM) におけるON・O
FFデューティのパルス幅を小さくして、モータ速度を
減速させることができる。
【0037】実施例3:図11は、この発明による直流
モータの駆動制御装置の異なる他の例を示すブロック図
である。上記各実施例1,2において、中央演算装置2
5は、回転数検出回路24からのパルス列を所定時間ご
とにカウントして現在速度を検知し、電流調整回路26
や発振器21に指令信号g,f,j,kを入力してモー
タ速度を制御する構成であるけれども、図11で示す全
波整流器19の後段にリミット回路28を介挿し、図1
2で示すように、上記全波整流器19からの全波整流信
号H3(HU3, HV3, HW3) の最大振幅値を上限値mに制
限する指令信号nを入力し、上限値mに制限された全波
整流信号H31 (HU31,HV31,HW31)が出力されてモータ
速度を制御するように構成されている。
【0038】上記全波整流信号H31 (HU31,HV31,HW3
1)のうちの一例として、U相の全波整流信号HU31 が図
12に示されている。いま、たとえばモータ速度が所定
値よりも速すぎた場合、上記リミット回路28に上記全
波整流器19からの全波整流信号H3(HU3, HV3, HW
3) の上限値mを減少させる指令信号nを入力すること
により、PWM信号HPWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM) に
おけるON・OFFデューティのパルス幅を小さくして
モータ速度を減速させることができる。
【0039】実施例4:図13は、この発明による直流
モータの駆動制御装置のさらに異なる他の例を示すブロ
ック図である。上記各実施例1,2,3において、中央
演算装置25は、回転数検出回路24からのパルス列を
所定時間ごとにカウントして現在速度を検知し、電流調
整回路26、発振器21またはリミット回路28に指令
信号g,f,j,k,nを入力してモータ速度を制御す
る構成であるけれども、この実施例においては、図13
で示す比較器20の後段に論理回路29を介挿して、こ
の論理回路29にPWM信号からなる指令信号CPWM を
入力し、上記論理回路29において、図14で示す指令
信号CPWM と、第2の比較器20からのPWM信号HPW
M(HUPWM, HVPWM, HWPWM) との論理積(OR)信号H
CPWM( HCUPWM,HCVPWM,HCWPWM)を出力させるように構
成されている。
【0040】上記論理積信号HCPWM( HCUPWM,HCVPWM,
HCWPWM)は、論理回路22(22U,22V,22W)で極性
判別信号HHL(HUHL,VVHL,WWHL)と各相ごとに比較さ
れて、両信号HHL,HPWM の論理和(AND)信号、す
なわちU相,V相,W相における正極(N極)のPWM
信号HUU1,HVU1,HWU1 を直流モータMの通電切換回路
23に入力するとともに、上記各相における負極(S
極)のPWM信号HUL1,HVL1,HWL1 を上記通電切換回
路23に入力する。
【0041】上記通電切換回路23におけるU相,V
相,W相のスイッチングパワー素子TRU1, TRV1, T
RW1は、スイッチングトランジスタTRU3, TRV3, T
RW3を介して上記PWM信号HUU1,HVU1,HWU1 が入力
されて各相の正極でON動作し、上記整流平滑回路12
からの直流電圧VM を対応する各相のアマチュアコイル
7(7U,7V,7W)に供給する。いま、たとえばモータ速
度が所定値よりも速すぎた場合、上記中央演算装置25
は論理回路29に指令信号CPWM を入力し、図14で示
す指令信号CPWM におけるON・OFFデューティのパ
ルス幅を小さくして、第2の比較器20からのPWM信
号HPWM(HUPWM, HVPWM, HWPWM) との論理積(OR)
信号HCPWM( HCUPWM,HCVPWM,HCWPWM)におけるON・
OFFデューティのパルス幅を小さくすることにより、
モータ速度を減速する。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、各相
のアマチュアコイルに印加される直流電圧が一定値に保
持された状態でその通電電流を直接に制御するため、従
来における直流モータの駆動制御装置のように直流電圧
を制御して上記通電電流を間接的に制御するものに比較
して、モータ速度の制御が高精度になされ、その回転数
精度を高めることができるとともに、従来の降圧用スイ
ッチング電源を省略することができ、部品点数の低減で
安価かつ小型化が可能である。
【0043】また、上記各アマチュアコイルに流れる電
流の転流時期が正規の転流タイミングより所定の電気角
遅れることを見込んで、上記電気角に相当する位相のず
れた変移信号を移相回路から出力させ、上記電流の転流
時期を早めたり遅らせたりすることによって、ロ−タア
ッセンブリの正転時はもとより逆転時においても最適な
電気角制御が容易に達成できるとともに、上記各ロ−タ
位置検出器を上記アマチュアコイルの中心線上に設定し
た状態で上記電気角制御が達成でき、上記ロ−タ位置検
出器の設定が容易であり、しかも、上記各アマチュアコ
イルに流れる電流の転流時期を正規の転流タイミングに
補正して、アマチュアコイルとロ−タ位置検出器の機械
的な位置ずれ誤差を電気的に容易に修正してモータ駆動
効率の悪化やトルクむらを有効に防止できる。
【0044】さらに、モータの加減速はPWM信号にお
けるON・OFFデューティのパルス幅を拡縮させて行
なわれ、かつ上記PWM信号のパルス幅の可変制御で各
アマチュアコイルへの通電開始および終了時における通
電電流の立ち上りと立ち下りを緩慢にすることができ、
上記各相のアマチュアコイルに通断電される際に、急激
に変化する電磁気力の発生がなく、上記モータのロータ
アッセンブリに強い振動衝撃力が付勢されるおそれがな
いために、モータの騒音発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による3相アキシャルタイプ
のブラシレス直流モータの構成を示す半裁縦断側面図で
ある。
【図2】同直流モータの一部切欠した平面図である。
【図3】同直流モータのロータマグネットにおける着磁
分布の一例を示す平面図である。
【図4】同直流モータのロータマグネットにおける磁束
の一例を示す要部の縦断面図である。
【図5】この発明の実施例1によるブラシレス直流モー
タの駆動制御装置を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施例1による同駆動制御装置の動
作を説明するための要部の信号波形図である。
【図7】この発明の実施例2によるブラシレス直流モー
タの駆動制御装置の例を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施例2による同駆動制御装置の動
作を説明するための要部の信号波形図である。
【図9】この発明の実施例2による同駆動制御装置の要
部の動作を説明するための他の信号波形図である。
【図10】この発明の実施例2による同駆動制御装置の
要部の動作を説明するための異なる他の信号波形図であ
る。
【図11】この発明の実施例3による同駆動制御装置を
示すブロック図である。
【図12】この発明の実施例3による駆動制御装置の動
作を説明するための要部の信号波形図である。
【図13】この発明の実施例4による同駆動制御装置を
示すブロック図である。
【図14】この発明の実施例4による駆動制御装置の動
作を説明するための要部の信号波形図である。
【図15】従来の3相アキシャルタイプのブラシレス直
流モータの駆動制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】 A ロータアッセンブリ B ステータアッセンブリ 1 ロータヨーク 2 ロータマグネット 2n N極部 2s S極部 3 回転軸 4 ステータヨーク 7 アマチュアコイル 8 ロ−タ位置検出器 14 駆動制御回路 17 移相回路 18 第1の比較器 19 全波整流器 20 第2の比較器 21 基準信号発振器 22 論理和回路 23 通電切換回路 26 電流調整回路 27 オートゲインコントロール(AGC)回路 28 リミッタ 29 論理積回路 Φ 磁極 H ロ−タ位置検出信号 H1 変移信号 H2 反転信号 H3 全波整流信号 HHL 極性判別信号 HPWM パルス幅変調(PWM)信号 HU1 正極の論理和信号 HL1 負極の論理和信号 a 回転方向 e 高周波基準信号 g 指令信号 h 振幅 m 最大振幅値 0 中心レベル Δθ 所定電気角
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−156114(JP,A) 特開 平1−248987(JP,A) 特開 平7−46886(JP,A) 特開 昭57−145586(JP,A) 特開 平3−203060(JP,A) 特開 平6−253580(JP,A) 特開 平5−137375(JP,A) 実開 平6−21396(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定されたロータヨークにロー
    タマグネットを装着してなるロータアッセンブリと、上
    記ロータマグネットに対向する複数のアマチュアコイル
    をステータヨークに回転方向へ装着してなるステータア
    ッセンブリと、上記各アマチュアコイルに順次通電して
    上記ロータアッセンブリの回転を駆動制御する駆動制御
    回路とを具備し、上記駆動制御回路は、上記ロータマグ
    ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
    するロ−タ位置検出器と、外部からの指令信号で上記ロ
    −タ位置検出信号の振幅を可変させる電流調整回路と、
    上記ロ−タ位置検出信号に所定電気角度の位相差をもっ
    た複数の変移信号とこの変移信号に対し180°の位相
    差をもった反転信号とを出力する移相回路と、上記変移
    信号を全波整流して全波整流信号を出力する全波整流器
    と、上記変移信号と反転信号とを比較して上記ロータマ
    グネットの磁極を判別する極性判別信号を出力する第1
    の比較器と、可聴周波数帯域以上の3角波もしくは鋸歯
    状波からなる高周波基準信号を発生する基準信号発振器
    と、上記全波整流信号と高周波基準信号とを比較して両
    信号の差からパルス幅変調(PWM)信号を出力する第
    2の比較器と、上記極性判別信号とPWM信号とをロジ
    ック処理して両信号の論理和信号を出力する論理回路
    と、上記論理和信号を受けて対応する各相のアマチュア
    コイルに通電する通電切換回路とを備え、上記指令信号
    にもとづく上記電流調整回路の通電電流の制御で上記ロ
    −タ位置検出信号の振幅を可変させてモータ速度を加減
    速制御するように構成したことを特徴とするブラシレス
    直流モータの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 回転軸に固定されたロータヨークにロー
    タマグネットを装着してなるロータアッセンブリと、上
    記ロータマグネットに対向する複数のアマチュアコイル
    をステータヨークに回転方向へ装着してなるステータア
    ッセンブリと、上記各アマチュアコイルに順次通電して
    上記ロータアッセンブリの回転を駆動制御する駆動制御
    回路とを具備し、上記駆動制御回路は、上記ロータマグ
    ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
    するロ−タ位置検出器と、上記ロ−タ位置検出信号の振
    幅を一定値に保持するオートゲインコントロール(AG
    C)回路と、上記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角
    度の位相差をもった複数の変移信号とこの変移信号に対
    し180°の位相差をもった反転信号とを出力する移相
    回路と、上記変移信号を全波整流して全波整流信号を出
    力する全波整流器と、上記変移信号と反転信号とを比較
    して上記ロータマグネットの磁極を判別する極性判別信
    号を出力する第1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3
    角波もしくは鋸歯状波からなる高周波基準信号を発生す
    るとともに外部からの指令信号で上記基準信号を可変制
    御する基準信号発振器と、上記全波整流信号と高周波基
    準信号とを比較して両信号の差からパルス幅変調(PW
    M)信号を出力する第2の比較器と、上記極性判別信号
    とPWM信号とをロジック処理して両信号の論理和信号
    を出力する論理回路と、上記論理和信号を受けて対応す
    る各相のアマチュアコイルに通電する通電切換回路とを
    備え、上記指令信号にもとづく上記基準信号の可変制御
    で上記PWM信号におけるON・OFFデューティのパ
    ルス幅を拡縮させてモータ速度を制御するように構成し
    たことを特徴とするブラシレス直流モータの駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記基準信号発振器は、外部からの指令
    信号を受けて振幅が可変に制御される高周波基準信号を
    発生するように構成されていることを特徴とする請求項
    2に記載のブラシレス直流モータの駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 上記基準信号発振器は、外部からの指令
    信号を受けて中心レベルが可変に制御される高周波基準
    信号を発生するように構成されていることを特徴とする
    請求項2に記載のブラシレス直流モータの駆動制御装
    置。
  5. 【請求項5】 上記基準信号発振器は、外部からの指令
    信号を受けて振幅と中心レベルが可変に制御される高周
    波基準信号を発生するように構成されていることを特徴
    とする請求項2に記載のブラシレス直流モータの駆動制
    御装置。
  6. 【請求項6】 回転軸に固定されたロータヨークにロー
    タマグネットを装着してなるロータアッセンブリと、上
    記ロータマグネットに対向する複数のアマチュアコイル
    をステータヨークに回転方向へ装着してなるステータア
    ッセンブリと、上記各アマチュアコイルに順次通電して
    上記ロータアッセンブリの回転を駆動制御する駆動制御
    回路とを具備し、上記駆動制御回路は、上記ロータマグ
    ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
    するロ−タ位置検出器と、上記ロ−タ位置検出信号の振
    幅を一定値に保持するオートゲインコントロール(AG
    C)回路と、上記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角
    度の位相差をもった複数の変移信号とこの変移信号に対
    し180°の位相差をもった反転信号とを出力する移相
    回路と、上記変移信号を全波整流して全波整流信号を出
    力する全波整流器と、上記外部からの指令信号で上記全
    波整流信号の最大振幅値を所定値に可変制御するリミッ
    タと、上記変移信号と反転信号とを比較して上記ロータ
    マグネットの磁極を判別する極性判別信号を出力する第
    1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3角波もしくは鋸
    歯状波からなる高周波基準信号を発生する基準信号発振
    器と、最大振幅値が所定値に制御された上記全波整流信
    号と高周波基準信号とを比較して両信号の差からパルス
    幅変調(PWM)信号を出力する第2の比較器と、上記
    極性判別信号とPWM信号とをロジック処理して両信号
    の論理和信号を出力する論理回路と、上記論理和信号を
    受けて対応する各相のアマチュアコイルに通電する通電
    切換回路とを備え、上記指令信号にもとづく上記全波整
    流信号の最大振幅値の可変制御で上記PWM信号におけ
    るON・OFFデューティのパルス幅を拡縮させてモー
    タ速度を制御するように構成したことを特徴とするブラ
    シレス直流モータの駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 回転軸に固定されたロータヨークにロー
    タマグネットを装着してなるロータアッセンブリと、上
    記ロータマグネットに対向する複数のアマチュアコイル
    をステータヨークに回転方向へ装着してなるステータア
    ッセンブリと、上記各アマチュアコイルに順次通電して
    上記ロータアッセンブリの回転を駆動制御する駆動制御
    回路とを具備し、上記駆動制御回路は、上記ロータマグ
    ネットの磁極分布を検出してロ−タ位置検出信号を出力
    するロ−タ位置検出器と、上記ロ−タ位置検出信号の振
    幅を一定値に保持するオートゲインコントロール(AG
    C)回路と、上記ロ−タ位置検出信号に電気角で所定角
    度の位相差をもった複数の変移信号とこの変移信号に対
    し180°の位相差をもった反転信号とを出力する移相
    回路と、上記変移信号を全波整流して全波整流信号を出
    力する全波整流器と、上記変移信号と反転信号とを比較
    して上記ロータマグネットの磁極を判別する極性判別信
    号を出力する第1の比較器と、可聴周波数帯域以上の3
    角波もしくは鋸歯状波からなる高周波基準信号を発生す
    る基準信号発振器と、上記全波整流信号と高周波基準信
    号とを比較して両信号の差からパルス幅変調(PWM)
    信号を出力する第2の比較器と、外部からの指令信号で
    あるPWM信号と第2の比較器からのPWM信号とをロ
    ジック処理して両信号の論理積信号を出力する論理積回
    路と、上記極性判別信号と論理積信号とをロジック処理
    して両信号の論理和信号を出力する論理和回路と、上記
    論理和信号を受けて対応する各相のアマチュアコイルに
    通電する通電切換回路とを備え、上記指令信号であるP
    WM信号におけるON・OFFデューティのパルス幅を
    拡縮させてモータ速度を制御するように構成したことを
    特徴とするブラシレス直流モータの駆動制御装置。
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