JPH09330053A - 地中埋設物標識シ−ト - Google Patents
地中埋設物標識シ−トInfo
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- JPH09330053A JPH09330053A JP8150815A JP15081596A JPH09330053A JP H09330053 A JPH09330053 A JP H09330053A JP 8150815 A JP8150815 A JP 8150815A JP 15081596 A JP15081596 A JP 15081596A JP H09330053 A JPH09330053 A JP H09330053A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工程が少なく又使用する材料も少なくし
てコストを抑え、しかも耐久性の良好な印刷表示を有
し、掘削時に破損し難い構造の地中埋設物標識シ−トを
提供する。 【解決手段】 平滑なフラットヤ−ン織布からなる基布
層5の表面に、直接に表示文字を印刷して印刷層6を形
成し、さらにその表面を樹脂被覆して保護層7としたラ
ミネ−トシ−ト2を基材として用い、これを長手方向伸
長可能に部分的に折込んだ状態を腐食性の糸条で縫着固
定して得られる標識シ−ト。
てコストを抑え、しかも耐久性の良好な印刷表示を有
し、掘削時に破損し難い構造の地中埋設物標識シ−トを
提供する。 【解決手段】 平滑なフラットヤ−ン織布からなる基布
層5の表面に、直接に表示文字を印刷して印刷層6を形
成し、さらにその表面を樹脂被覆して保護層7としたラ
ミネ−トシ−ト2を基材として用い、これを長手方向伸
長可能に部分的に折込んだ状態を腐食性の糸条で縫着固
定して得られる標識シ−ト。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設したガ
ス管、水道管、電力ケ−ブル、通信ケ−ブルなど埋設物
の近傍に埋設し、後に工事等のため地表面より掘起作業
を行う際に、埋設物の存在を知らしめるための標識シ−
トに関するものである。
ス管、水道管、電力ケ−ブル、通信ケ−ブルなど埋設物
の近傍に埋設し、後に工事等のため地表面より掘起作業
を行う際に、埋設物の存在を知らしめるための標識シ−
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の標識シ−トとしては、実公昭50
-30801号公報に記載のように、かつてはポリ又はビニ−
ル等の軟質合成樹脂布の表面に表示文字を印刷し、印刷
面を保護層で被覆したものであったが、強度が小さく特
に地中で硬く締まった埋設状態にあっては、パワ−ショ
ベルなど機械掘削時の接触によって破断してしまい、作
業者に検知されないことも多く、注意を促すという本来
の目的が達せられないことがあった。そこで、掘削時に
容易に破損することのない強力を有するものとして、標
識シ−トの基材に延伸配向した高強力合成繊維からなる
織布を用い、またその構造も長尺方向に弛みをもたせて
おいて、機械などに引掛かると伸長する機能を有するも
のが一般的となっている。
-30801号公報に記載のように、かつてはポリ又はビニ−
ル等の軟質合成樹脂布の表面に表示文字を印刷し、印刷
面を保護層で被覆したものであったが、強度が小さく特
に地中で硬く締まった埋設状態にあっては、パワ−ショ
ベルなど機械掘削時の接触によって破断してしまい、作
業者に検知されないことも多く、注意を促すという本来
の目的が達せられないことがあった。そこで、掘削時に
容易に破損することのない強力を有するものとして、標
識シ−トの基材に延伸配向した高強力合成繊維からなる
織布を用い、またその構造も長尺方向に弛みをもたせて
おいて、機械などに引掛かると伸長する機能を有するも
のが一般的となっている。
【0003】この合成繊維織布を基材とする標識シ−ト
は、予め表示文字を印刷したフィルムを貼合わせた構成
によるものである。つまり、織布表面は、経緯の糸条の
交差によって凹凸が大きく、表示文字の印刷には相当の
押圧の必要性があり、通常のロ−ル印刷では連続印刷が
困難であることや、印刷インクの塗布量が多量に必要で
あり、当然印刷の仕上がり状態も文字が不鮮明となるな
どの問題点があるためである。また、フィルムへの印刷
面が標識シ−トの最外表面に存在すると、標識シ−トの
埋設期間中に表示文字が腐蝕して表示を識別できないこ
とがあり、そこで印刷面を保護した構成を有するものと
して、例えば、合成樹脂テ−プを織成したシ−トの表面
に透明フィルムをラミネ−トするにあたり、フィルム裏
面に表示文字を正反逆字で印刷されており、フィルム層
を透過して正常な表示文字が読みとれる構成を有するも
の(特公昭55-40877号公報)や、特定の織布、接着層、
表示フィルムからなるシ−トからなり、表示フィルムが
接着層側に逆字印刷された表示部を有するもの(特公平
1-54596号公報)や、ベ−スシ−トに積層する保護シ−
トが、フィルムの表面に正文字印刷し、さらに保護層を
被覆した多層構造の標識シ−ト(実公平3-31909号公
報)などが開示されている。
は、予め表示文字を印刷したフィルムを貼合わせた構成
によるものである。つまり、織布表面は、経緯の糸条の
交差によって凹凸が大きく、表示文字の印刷には相当の
押圧の必要性があり、通常のロ−ル印刷では連続印刷が
困難であることや、印刷インクの塗布量が多量に必要で
あり、当然印刷の仕上がり状態も文字が不鮮明となるな
どの問題点があるためである。また、フィルムへの印刷
面が標識シ−トの最外表面に存在すると、標識シ−トの
埋設期間中に表示文字が腐蝕して表示を識別できないこ
とがあり、そこで印刷面を保護した構成を有するものと
して、例えば、合成樹脂テ−プを織成したシ−トの表面
に透明フィルムをラミネ−トするにあたり、フィルム裏
面に表示文字を正反逆字で印刷されており、フィルム層
を透過して正常な表示文字が読みとれる構成を有するも
の(特公昭55-40877号公報)や、特定の織布、接着層、
表示フィルムからなるシ−トからなり、表示フィルムが
接着層側に逆字印刷された表示部を有するもの(特公平
1-54596号公報)や、ベ−スシ−トに積層する保護シ−
トが、フィルムの表面に正文字印刷し、さらに保護層を
被覆した多層構造の標識シ−ト(実公平3-31909号公
報)などが開示されている。
【0004】ところで、フィルムに正反逆字で印刷して
表示文字を形成することは、文字に応じて特別な版を作
る必要があり、生産性も低くコスト高の要因となってい
る。また、フィルムに正文字で印刷して表示文字を形成
すれば、織布との貼り合わせ工程の他に少なくとも表面
被覆工程が必要となり、製造工程が増加する分、材料の
歩留まりが悪くコスト高となることは否めない。
表示文字を形成することは、文字に応じて特別な版を作
る必要があり、生産性も低くコスト高の要因となってい
る。また、フィルムに正文字で印刷して表示文字を形成
すれば、織布との貼り合わせ工程の他に少なくとも表面
被覆工程が必要となり、製造工程が増加する分、材料の
歩留まりが悪くコスト高となることは否めない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な従来の問題点を改善するためのもので、耐久性に富む
表示部の形成を最大の目的とし、製造工程が少なく低廉
に製造可能で、かつ掘削時の破損を防止して重合部が適
宜伸長することで埋設物の存在を確実に表示することが
できる地中埋設物標識シ−トを提供するものである。
な従来の問題点を改善するためのもので、耐久性に富む
表示部の形成を最大の目的とし、製造工程が少なく低廉
に製造可能で、かつ掘削時の破損を防止して重合部が適
宜伸長することで埋設物の存在を確実に表示することが
できる地中埋設物標識シ−トを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系樹脂からなるフラットヤ−ンを密に織成した基布層
と、該基布層の表面に直接所望の表示文字を印刷した印
刷層と、該印刷層を被覆する保護層を有するラミネ−ト
シ−トからなり、該ラミネ−トシ−トは長手方向に間隔
をもって折込部を形成し、かつ折込部を腐食性繊維糸条
で縫着したことを特徴とする地中埋設物標識シ−トであ
る。
ン系樹脂からなるフラットヤ−ンを密に織成した基布層
と、該基布層の表面に直接所望の表示文字を印刷した印
刷層と、該印刷層を被覆する保護層を有するラミネ−ト
シ−トからなり、該ラミネ−トシ−トは長手方向に間隔
をもって折込部を形成し、かつ折込部を腐食性繊維糸条
で縫着したことを特徴とする地中埋設物標識シ−トであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で標識シ−トを構成するラ
ミネ−トシ−ト2は、図1に模式的に表す部分拡大断面
図で示すごとく、基布層5と印刷層6および保護層7と
からなるもので、実際は正文字印刷されたフラットヤ−
ン織布の印刷面に、ラミネ−ト被覆した積層構造体で構
成されるものである。
ミネ−トシ−ト2は、図1に模式的に表す部分拡大断面
図で示すごとく、基布層5と印刷層6および保護層7と
からなるもので、実際は正文字印刷されたフラットヤ−
ン織布の印刷面に、ラミネ−ト被覆した積層構造体で構
成されるものである。
【0008】本発明で基布層5となる織布は、ポリオレ
フィン系樹脂からなる延伸糸条のフラットヤ−ンを織成
したものである。ポリオレフィン系樹脂は、熱可塑性樹
脂の中でも連続生産の安定品質と低廉で経済的に量産が
可能な点から選ばれるもので、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレ
フィンの単独重合体もしくは相互共重合体またはこれら
α−オレフィンと他のコモノマ−の共重合体などが挙げ
られる。
フィン系樹脂からなる延伸糸条のフラットヤ−ンを織成
したものである。ポリオレフィン系樹脂は、熱可塑性樹
脂の中でも連続生産の安定品質と低廉で経済的に量産が
可能な点から選ばれるもので、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレ
フィンの単独重合体もしくは相互共重合体またはこれら
α−オレフィンと他のコモノマ−の共重合体などが挙げ
られる。
【0009】フラットヤ−ンは、これらポリオレフィン
系樹脂を溶融紡糸して得られるもので、その成形は公知
の技術を採用すれば良く、Tダイフラット法やインフレ
−ション法により押出されたフィルムを所定幅でスリッ
トしてテ−プ状とし、熱板や熱ロ−ルによって縦一軸方
向に延伸して配向を施し、その後に熱処理を加えて得ら
れる偏平糸である。フラットヤ−ンは、サ−キュラ−織
機、スル−ザ−型織機、ウオ−タ−ジェット型織機など
公知の織機を用いて織成され織布となる。
系樹脂を溶融紡糸して得られるもので、その成形は公知
の技術を採用すれば良く、Tダイフラット法やインフレ
−ション法により押出されたフィルムを所定幅でスリッ
トしてテ−プ状とし、熱板や熱ロ−ルによって縦一軸方
向に延伸して配向を施し、その後に熱処理を加えて得ら
れる偏平糸である。フラットヤ−ンは、サ−キュラ−織
機、スル−ザ−型織機、ウオ−タ−ジェット型織機など
公知の織機を用いて織成され織布となる。
【0010】このフラットヤ−ン織布は、経緯条にフラ
ットヤ−ンを用いて密に打ち込んで織成される必要があ
る。ここで密な織成というのは、隣接する経糸同士また
は緯糸同士の間隙を可能な限り少なく、かつ重なり合う
部分を少なく高密度に打ち込むことをいう。フラットヤ
−ンは、合成繊維のなかにあって20〜50μm程度の厚み
の薄いものであり、偏平なフラットヤ−ンを隣接する糸
同士の間隙を少なくして織成することで、織布表面の凹
凸を少なくし比較的平滑な状態とすることができる。ま
た、より平滑性を高めるためには、幅方向に折り畳みの
ないフラットヤ−ンを用いることが好ましく、通常1.8
〜5.0mm幅のフラットヤ−ンを5〜14本/インチ程度の打込
密度で織成した織布が望ましい。
ットヤ−ンを用いて密に打ち込んで織成される必要があ
る。ここで密な織成というのは、隣接する経糸同士また
は緯糸同士の間隙を可能な限り少なく、かつ重なり合う
部分を少なく高密度に打ち込むことをいう。フラットヤ
−ンは、合成繊維のなかにあって20〜50μm程度の厚み
の薄いものであり、偏平なフラットヤ−ンを隣接する糸
同士の間隙を少なくして織成することで、織布表面の凹
凸を少なくし比較的平滑な状態とすることができる。ま
た、より平滑性を高めるためには、幅方向に折り畳みの
ないフラットヤ−ンを用いることが好ましく、通常1.8
〜5.0mm幅のフラットヤ−ンを5〜14本/インチ程度の打込
密度で織成した織布が望ましい。
【0011】次に、この基布層5の表面には、所望の表
示文字、例えば埋設物の種類や規格、埋設時期、警告、
連絡先等が正文字で印刷され印刷層6が形成される。こ
の印刷方法は特に制限されるものではない。
示文字、例えば埋設物の種類や規格、埋設時期、警告、
連絡先等が正文字で印刷され印刷層6が形成される。こ
の印刷方法は特に制限されるものではない。
【0012】この印刷層6の表面には、さらに溶融押出
ラミネ−ト法によって透明な保護層7が形成される。保
護層7として用いるラミネ−ト樹脂としては、基材の熱
劣化を抑えることから低融点で、強固に接合するよう接
着性が良好で、被膜を透過して表示文字が確認できる程
度の透明性を有するものとして、低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、無水マレ
イン酸ポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体
などが用いられる。また、保護層7の厚みとしては、印
刷層6の保護および基材の機械的強力の向上のうえから
30〜60μmの範囲が好適である。即ち、厚み30μm未満で
あると印刷面の保護効果が不充分であるし、一方厚み60
μmを超えるとラミネ−ト積層体としての柔軟性が阻害
されて、折込部の重合形成の作業性に支障を来すことが
考えられる。
ラミネ−ト法によって透明な保護層7が形成される。保
護層7として用いるラミネ−ト樹脂としては、基材の熱
劣化を抑えることから低融点で、強固に接合するよう接
着性が良好で、被膜を透過して表示文字が確認できる程
度の透明性を有するものとして、低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、無水マレ
イン酸ポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体
などが用いられる。また、保護層7の厚みとしては、印
刷層6の保護および基材の機械的強力の向上のうえから
30〜60μmの範囲が好適である。即ち、厚み30μm未満で
あると印刷面の保護効果が不充分であるし、一方厚み60
μmを超えるとラミネ−ト積層体としての柔軟性が阻害
されて、折込部の重合形成の作業性に支障を来すことが
考えられる。
【0013】基材層5と印刷層6と保護層7からなるラ
ミネ−トシ−ト2は、標識シ−トに用いるものであるか
ら、容易に破断を起こさないよう、特に埋設した後に機
械類との接触によって破断しないためには長手経方向の
引張強力を80kg/5cm以上とする必要がある。一方、幅方
向の強力は長手方向ほど要求されず、長手方向の3/4
〜1/2程度で充分に目的を達することができる。した
がって、幅方向に打ち込まれるフラットヤ−ンは、それ
ほど強力を求められなく、経糸フラットヤ−ンが延伸糸
条として通常の4.5〜6.0g/drの強力であることに対し
て、緯糸フラットヤ−ンは3.0〜4.0g/drの強力で対応す
ることができ、例えば、数回の熱履歴を経た樹脂原料、
所謂再生樹脂を原料としたフラットヤ−ンを使用するこ
とが可能である。さらには、経糸フラットヤ−ンの繊度
を緯糸フラットヤ−ンの4/3〜2倍の高繊度とすること
によって更なる再生樹脂原料の使用が可能となる。
ミネ−トシ−ト2は、標識シ−トに用いるものであるか
ら、容易に破断を起こさないよう、特に埋設した後に機
械類との接触によって破断しないためには長手経方向の
引張強力を80kg/5cm以上とする必要がある。一方、幅方
向の強力は長手方向ほど要求されず、長手方向の3/4
〜1/2程度で充分に目的を達することができる。した
がって、幅方向に打ち込まれるフラットヤ−ンは、それ
ほど強力を求められなく、経糸フラットヤ−ンが延伸糸
条として通常の4.5〜6.0g/drの強力であることに対し
て、緯糸フラットヤ−ンは3.0〜4.0g/drの強力で対応す
ることができ、例えば、数回の熱履歴を経た樹脂原料、
所謂再生樹脂を原料としたフラットヤ−ンを使用するこ
とが可能である。さらには、経糸フラットヤ−ンの繊度
を緯糸フラットヤ−ンの4/3〜2倍の高繊度とすること
によって更なる再生樹脂原料の使用が可能となる。
【0014】図2に標識シ−トの形態の一例を示す。こ
のラミネ−トシ−ト2は、長手方向に間隔をおいて折込
部3を形成し、その折込部3の重ね合わされた状態を維
持するために固着手段を施して標識シ−ト1となる。こ
こで折込部3の維持は、標識シ−トを設置したり、運
搬、保管の取扱性のために必要なことであって、極端に
は、埋設後は標識シ−トが容易に伸長できるためには不
必要なものである。したがって本発明では、天然繊維や
再生繊維、生分解性樹脂繊維などの腐食性繊維糸条で縫
着することで固着して、腐食性繊維糸条は地中に存在す
る適当期間で破壊もしくは強力が低下して、標識シ−ト
の伸長必要時の抵抗とならぬように構成される。
のラミネ−トシ−ト2は、長手方向に間隔をおいて折込
部3を形成し、その折込部3の重ね合わされた状態を維
持するために固着手段を施して標識シ−ト1となる。こ
こで折込部3の維持は、標識シ−トを設置したり、運
搬、保管の取扱性のために必要なことであって、極端に
は、埋設後は標識シ−トが容易に伸長できるためには不
必要なものである。したがって本発明では、天然繊維や
再生繊維、生分解性樹脂繊維などの腐食性繊維糸条で縫
着することで固着して、腐食性繊維糸条は地中に存在す
る適当期間で破壊もしくは強力が低下して、標識シ−ト
の伸長必要時の抵抗とならぬように構成される。
【0015】こうした標識シ−ト1は、埋設物の上方の
地中に埋め込まれて埋設物の存在位置を示す標識とな
る。つまり、地表の掘り起こしに際して、パワ−ショベ
ル等に引掛かると折込部3が伸長して基材が切断される
ことなく地表面まで引出され、シ−トの表示文字で作業
者に如何なる埋設物が近傍に存在するかを確実に知らし
めるのである。
地中に埋め込まれて埋設物の存在位置を示す標識とな
る。つまり、地表の掘り起こしに際して、パワ−ショベ
ル等に引掛かると折込部3が伸長して基材が切断される
ことなく地表面まで引出され、シ−トの表示文字で作業
者に如何なる埋設物が近傍に存在するかを確実に知らし
めるのである。
【0016】
【実施例】ポリオレフィン系樹脂として高密度ポリエチ
レンを用い、インフレ−ション法により円形ダイスから
押し出し、冷却してフィルムを成形した後、スリットし
てテ−プ状とし、縦方向に5倍で延伸して、糸幅2.5m
m、繊度1,000drのフラットヤ−ンを得た。また、ポリエ
チレンラミネ−トシ−トの製造過程で発生した耳ロスな
どを粉砕してペレタイザ−に投入して得られる高密度ポ
リエチレン80重量%、低密度ポリエチレン20重量%の混
合組成物の再生樹脂を原料として、同様にフラットヤ−
ンを得た。経糸にバ−ジン樹脂のフラットヤ−ンを、緯
糸に再生樹脂のフラットヤ−ンを用いて、打込密度10×
10本/インチの平織組織の織布をなし、基布層5とした。こ
のフラットヤ−ン織布は、隣接する糸の間隙が少なく比
較的平滑な表面状態を有するものである。
レンを用い、インフレ−ション法により円形ダイスから
押し出し、冷却してフィルムを成形した後、スリットし
てテ−プ状とし、縦方向に5倍で延伸して、糸幅2.5m
m、繊度1,000drのフラットヤ−ンを得た。また、ポリエ
チレンラミネ−トシ−トの製造過程で発生した耳ロスな
どを粉砕してペレタイザ−に投入して得られる高密度ポ
リエチレン80重量%、低密度ポリエチレン20重量%の混
合組成物の再生樹脂を原料として、同様にフラットヤ−
ンを得た。経糸にバ−ジン樹脂のフラットヤ−ンを、緯
糸に再生樹脂のフラットヤ−ンを用いて、打込密度10×
10本/インチの平織組織の織布をなし、基布層5とした。こ
のフラットヤ−ン織布は、隣接する糸の間隙が少なく比
較的平滑な表面状態を有するものである。
【0017】基材層5の表面には、直接に所望の表示文
字を印刷して印刷層6を形成し、さらにその表面に低密
度ポリエチレンを溶融押出ラミネ−ト法により50μm厚
みで被覆して保護層7を形成しラミネ−トシ−ト2をな
した。
字を印刷して印刷層6を形成し、さらにその表面に低密
度ポリエチレンを溶融押出ラミネ−ト法により50μm厚
みで被覆して保護層7を形成しラミネ−トシ−ト2をな
した。
【0018】このラミネ−トシ−ト2は、150mm幅にス
リットして、約2倍の伸長倍率となるように折込部3を
形成し、腐食性繊維糸条として綿糸を用いてシ−ト幅方
向の中心位置を長手方向に連続してミシン縫製により縫
着して標識シ−ト1を得た。この標識シ−ト1の折込部
3の剥離強力は3.8kg、ラミネ−トシ−トの引張強力
は、経方向92kg/5cm、緯方向65kg/5cmであった。
リットして、約2倍の伸長倍率となるように折込部3を
形成し、腐食性繊維糸条として綿糸を用いてシ−ト幅方
向の中心位置を長手方向に連続してミシン縫製により縫
着して標識シ−ト1を得た。この標識シ−ト1の折込部
3の剥離強力は3.8kg、ラミネ−トシ−トの引張強力
は、経方向92kg/5cm、緯方向65kg/5cmであった。
【0019】実施例の標識シ−ト1を実際に地中に埋め
込み、後日パワ−ショベルで掘り起こしたところ、綿糸
は腐食が進行して残存強力が殆どなくなっており、折込
部3が容易に伸長して、切断することなく地表面まで引
き出され、また印刷層6の表示文字は腐蝕することなく
充分に認識可能な状態で存在しており、標識として充分
機能することが確認された。
込み、後日パワ−ショベルで掘り起こしたところ、綿糸
は腐食が進行して残存強力が殆どなくなっており、折込
部3が容易に伸長して、切断することなく地表面まで引
き出され、また印刷層6の表示文字は腐蝕することなく
充分に認識可能な状態で存在しており、標識として充分
機能することが確認された。
【0020】
【発明の効果】本発明の標識シ−トは、比較的平滑面を
有するフラットヤ−ン織布を基布層とし、該基布層に直
接に表示文字を印刷した後、保護層を被覆した実質的に
2層構造であり、製造工程の簡素化が図れることで有効
である。また、シ−トの材料がポリオレフィン系樹脂を
主成分とするため耐久性に優れ、縫着糸に腐食性繊維糸
条を用いることで折込部が容易に解れてシ−ト伸長時の
抵抗となることなく標識シ−ト切断の危険性が少なくな
る。さらに、再生原料の有効的利用が可能で、より低廉
に製造することができる。
有するフラットヤ−ン織布を基布層とし、該基布層に直
接に表示文字を印刷した後、保護層を被覆した実質的に
2層構造であり、製造工程の簡素化が図れることで有効
である。また、シ−トの材料がポリオレフィン系樹脂を
主成分とするため耐久性に優れ、縫着糸に腐食性繊維糸
条を用いることで折込部が容易に解れてシ−ト伸長時の
抵抗となることなく標識シ−ト切断の危険性が少なくな
る。さらに、再生原料の有効的利用が可能で、より低廉
に製造することができる。
【図1】本発明の標識シ−トに用いるラミネ−トシ−ト
を示す部分拡大断面図である。
を示す部分拡大断面図である。
【図2】本発明の標識シ−トの形態の一例を示す斜視図
である。
である。
1 標識シ−ト 2 ラミネ−トシ−ト 3 折込部 4 腐食性繊維糸条 5 基布層 6 印刷層 7 保護層
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなるフラット
ヤ−ンを密に織成した基布層と、該基布層の表面に直接
所望の表示文字を印刷した印刷層と、該印刷層を被覆す
る保護層を有するラミネ−トシ−トからなり、該ラミネ
−トシ−トは長手方向に間隔をもって折込部を形成し、
かつ折込部を腐食性繊維糸条で縫着したことを特徴とす
る地中埋設物標識シ−ト。 - 【請求項2】 前記ラミネ−トシ−トが、長尺方向の引
張強力が80kg/5cm以上で、かつ幅方向の引張強力は長尺
方向の3/4〜1/2程度の強度を有する請求項1記載の地中
埋設物標識シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8150815A JPH09330053A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 地中埋設物標識シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8150815A JPH09330053A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 地中埋設物標識シ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09330053A true JPH09330053A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15505027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8150815A Pending JPH09330053A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 地中埋設物標識シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09330053A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243064A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-28 | Heisei Polymer Co Ltd | 標識シート |
JP2002327862A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-15 | Diatex Co Ltd | 埋設物表示テープ |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP8150815A patent/JPH09330053A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243064A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-28 | Heisei Polymer Co Ltd | 標識シート |
JP2002327862A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-15 | Diatex Co Ltd | 埋設物表示テープ |
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