JP2002243064A - 標識シート - Google Patents

標識シート

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JP2002243064A
JP2002243064A JP2001038527A JP2001038527A JP2002243064A JP 2002243064 A JP2002243064 A JP 2002243064A JP 2001038527 A JP2001038527 A JP 2001038527A JP 2001038527 A JP2001038527 A JP 2001038527A JP 2002243064 A JP2002243064 A JP 2002243064A
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flat yarn
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Kiyoshi Murata
清 村田
Shigemitsu Horie
重光 堀江
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Toyo Heisei KK
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Heisei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスの色が濃色であったとしても、標識シ
ートに必要とされる指定色を鮮明に得ることができる標
識シートを提供する。 【解決手段】 地中埋設物の近傍に埋設されて該地中埋
設物の存在を示す標識シートにおいて、濃色クロス4
と、地中埋設物の種類に応じた指定色で着色された着色
フィルム6と、濃色クロス4および着色フィルム6の間
に設けられた白色フィルム5とを有することを特徴とす
る標識シート1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め地中埋設物の
近傍に埋設しておくことにより、地面の掘削作業に際し
て作業者に埋設物の存在を知らしめる地中埋設物用の標
識シートに関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された種々の地中埋設物を修
理したり、あるいは既設の地中埋設物の近傍に新たな地
中埋設物を埋設したりする場合には、改めて地面を掘り
起こす作業が必要となる。このような掘り起こし作業に
おいて、パワーショベル等の掘削工具により地中埋設物
が損傷を受けたり破損したりする場合があった。そこ
で、従来より地中埋設物の上方の地中に、標識シートを
埋設しておき、この標識シートにより作業者に注意を喚
起して地中埋設物の損傷や破損を防止するようにしてい
る。
【0003】この種の標識シートとしては、図3に示す
ように、埋設物の種類を識別するための指定色で着色さ
れたフラットヤーンをタテ糸12およびヨコ糸13に用
いて製織してなる着色クロス14と、該着色クロス14
上に積層されたラミネートフィルム15と、該ラミネー
トフィルム15上に積層された、地中埋設物の名称や、
注意を促すための語句やマーク、埋設時期などを示す印
刷17が印刷された印刷フィルム18とを有し、さら
に、図4に示すように、部分的に重ね合うようにして折
り畳んだ標識シート11が知られている。
【0004】ここで、折り畳んで重ね合わせ部19,1
9,…を形成したのは、掘削作業にあたってこの標識シ
ート11を掘りあてた際、重ね合わせ部19,19,…
が伸びて地表に現れて地中埋設物の存在位置を作業者に
確実に知らせるためである。なお、標識シート11の折
り畳まれて重ね合わされた部分は、埋設時の作業性を高
めるために、その形状を保持すべく熱溶着して溶着部2
0を形成したり、またはミシン縫製などで固定されてい
る。
【0005】地中埋設物の標識シートは、上述したよう
に、ガス管、上下水道管、電力線、通信線等の地中埋設
物の種類に応じて、指定色が決められている。そのた
め、標識シートのクロスを図示例のように、指定色の着
色クロスとするか、ラミネートフィルムまたは印刷フィ
ルムを指定色に着色する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、環境
問題への関心の高まりから、プラスチックの再資源化が
強く求められており、標識シートの着色クロスに、プラ
スチックの再生原料を使用することが検討されている。
【0007】しかしながら、再生原料のもとになるプラ
スチック製品は、多くのものが着色されており、またそ
の色も多様であるため、再生原料は種々雑多の多色混合
物となり、見た目がたいへん悪い。また、プラスチック
以外の不純物も含まれている。
【0008】そこで、再生原料の色や、不純物を目立た
なくするために、再生原料を黒色に着色することが考え
られる。しかしながら、黒色の再生原料からなる着色フ
ラットヤーンを製織してなる黒色クロスを、従来の標識
シートに用いた場合、ラミネートフィルムまたは印刷フ
ィルムを指定色に着色しても、フィルムの色の明度が極
端に低下し、ほとんど黒色になって指定色の色相が得ら
れない。このように、再生原料からなる着色フラットヤ
ーンを用いた場合、標識シートに必要とされる指定色が
得られないという問題があった。
【0009】よって、本発明の目的は、クロスの色が濃
色であったとしても、標識シートに必要とされる指定色
を鮮明に得ることができる標識シートを提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、クロスに再生原料を
用いることが可能で、環境にやさしい標識シートを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の標識シートは、
地中埋設物の近傍に埋設されて該地中埋設物の存在を示
す標識シートにおいて、濃色クロスと、地中埋設物の種
類に応じた指定色で着色された着色フィルムと、濃色ク
ロスおよび着色フィルムの間に設けられた白色フィルム
とを有することを特徴とする。また、前記濃色クロス
は、再生原料を含むものであることが望ましい。また、
前記濃色クロスの色は、黒色であることが望ましい。
【0011】また、前記濃色クロスは、フラットヤーン
を製織してなるものであることが望ましい。また、前記
フラットヤーンは、原料フィルムを5〜9倍の延伸倍率
で延伸することによって得られたものであることが望ま
しい。また、本発明の標識シートは、前記着色フィルム
上に、裏面印刷された印刷フィルムが積層されているこ
とが望ましい。また、印刷フィルムは、再生原料を含む
ものであることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の標識シートの一例を示す断面図であ
る。この標識シート1は、黒色に着色された再生原料か
らなるフラットヤーンをタテ糸2およびヨコ糸3に用い
て製織してなる黒色クロス4と、該黒色クロス4上に積
層された白色フィルム5と、該白色フィルム5上に積層
された着色フィルム6と、該着色フィルム上に積層され
た、地中埋設物の名称や、注意を促すための語句やマー
ク、埋設時期などを示す印刷7が裏面印刷された印刷フ
ィルム8とを有して概略構成される。
【0013】また、この標識シート1は、図2に示すよ
うに、その長さ方向に部分的に重なるようにして折り畳
んで形成した重ね合わせ部9,9,…を有し、該重ね合
わせ部9は溶着部10において熱融着されている。
【0014】前記フラットヤーンは、カーボンブラック
などの黒色顔料が添加された再生原料をインフレーショ
ン法などの公知の押出成形法によって溶融押出して原料
フィルムとし、この原料フィルムをスリットし、ついで
延伸することによって製造されるものである。
【0015】ここで、再生原料とは、一度、成形加工さ
れて成形品となったプラスチック材料を再溶融して原材
料のプラスチック材料としてリサイクル(再利用)した
ものであり、具体的には、ビールや清涼飲料水用コンテ
ナ、ガス管用PE(ポリエチレン)管、製造工程で発生
する製糸屑およびフィルム屑、各種成形品の不良品、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)ボトル、梱包用P
P(ポリプロピレン)バンド等のプラスチック製品を、
必要に応じて洗浄した後、再溶融してペレット等にした
ものである。これらのうち、標識シートの製造工程で発
生する製糸屑およびフィルム屑をリサイクルしたもの
が、再生原料のバラツキが少なく好ましい。
【0016】このようなプラスチック材料としては、例
えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル;ナイロン6、ナイロン6−6等のポリアミド;アク
リル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。中でも、成
形性がよい点から、ポリオレフィンが好適に用いられ
る。
【0017】また、これらプラスチック材料には、必要
に応じて、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、タル
ク、マイカ、硫酸バリウム、アルミナなどの無機充填
材、滑剤等が添加されていてもよい。
【0018】フラットヤーンの強度は延伸倍率により調
節することができる。延伸倍率を高めることで強度を高
めることができ、その延伸倍率は5〜9倍である。ま
た、再生原料の場合には異物が混入しているのであまり
延伸倍率を高くすると延伸切れしやすくなる傾向があ
る。そのため、フラットヤーン製造時の延伸倍率は、再
生原料を含まない原料の延伸倍率(7〜9倍)よりも低
倍率で延伸することが好ましく、具体的には、再生原料
の延伸倍率は5〜7倍である。
【0019】フラットヤーンの繊度は、標識シートに要
求される機械的強度に対応させて適宜選択すればよく、
特に限定はされない。しかしながら、再生原料からなる
フラットヤーンは低倍率延伸であり、フラットヤーン強
力は低下するので、再生原料からなるフラットヤーンの
繊度は、バージンプラスチック材料からなるフラットヤ
ーンの繊度(500〜3000デニール[55〜333
テクス])よりも上げる必要がある。再生原料からなる
フラットヤーンの繊度は、好ましくは500〜3500
デニール[89〜390テクス]である。フラットヤー
ンの繊度が500デニール未満では、引張強力、引張伸
度が不十分となるおそれがあり、3500デニールを超
えると、製織が困難となるおそれがある。
【0020】フラットヤーンの幅および厚さは、特に限
定はされないが、低延伸倍率で繊度を上げた場合は、テ
ープに未延伸部分が発生しやすくなるので、通常のフラ
ットヤーン(幅:2〜12mm)に比べ、フラットヤー
ンを薄く(幅広に)する必要がある。フラットヤーンの
幅は、繊度が2000デニール(222テクス)の場
合、好ましくは4〜12mmである。
【0021】前記黒色クロス4の織り方は、特に限定さ
れず、平織、朱子織でもよく、綾織でもよい。また、製
織に用いる織機も、スルーザー織機、レピア織機、ウォ
ータージェット織機などの従来の織機等を用いることが
できる。
【0022】黒色クロス4のタテおよびヨコの打ち込み
密度は、標識シートに要求される機械的強度に対応させ
て適宜選択すればよく、特に限定はされないが、5〜2
0本/2.54cmであることが好ましい。打ち込み密
度が5本/2.54cm未満では、フラットヤーン間の
隙間が大きくなり、防護性が不十分となるおそれがあ
り、打ち込み密度が20本/2.54cmを超えると、
製織が困難になるおそれがある。
【0023】前記白色フィルム5は、着色フィルム6の
下地となる層であり、黒色クロス4による着色フィルム
6の明度の低下を抑え、標識シート1に必要とされる指
定色の色相を得るためのものであり、プラスチック材料
に炭酸カルシウム、酸化チタン等の白色顔料を添加した
ものである。
【0024】このようなプラスチック材料としては、例
えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル;ナイロン6、ナイロン6−6等のポリアミド;アク
リル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。これらプラ
スチック材料は、再生原料であっても構わない。
【0025】白色フィルム5の厚さは、特に限定はされ
ないが、好ましくは、7〜50μmである。白色フィル
ム5の厚さが7μm未満では、標識シート1に必要とさ
れる指定色を得にくくなるおそれがあり、厚さが50μ
mを超えると、重くなったり、コストアップとなるおそ
れがある。
【0026】前記着色フィルム6は、ガス管、上下水道
管、電力線、通信線等の地中埋設物の種類に応じて、指
定色に着色された層である。指定色は、例えば、ガス管
の場合、緑色であり、水道管の場合は、青色である。
【0027】着色フィルム6のプラスチック材料として
は、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル;ナイロン6、ナイロン6−6等のポリアミ
ド;アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。こ
れらプラスチック材料は、再生原料であっても構わな
い。
【0028】前記印刷フィルム8は、下層の着色フィル
ム6の指定色が透過するように、透明フィルムからなる
ものである。そして、この透明フィルムの裏側に、作業
者に注意を喚起して埋設物の損傷や破損を防止するよう
に、埋設物の名称や、注意を促すための語句やマーク、
埋設時期などの印刷7が裏面印刷されたものである。
【0029】透明フィルムのプラスチック材料として
は、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル;ナイロン6、ナイロン6−6等のポリアミ
ド;アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。こ
れらプラスチック材料は、再生原料であっても構わな
い。
【0030】このような標識シート1にあっては、黒色
クロス4と着色フィルム6との間に、白色フィルム5が
存在しているので、黒色クロス4による着色フィルム6
の明度の低下を抑え、標識シート1に必要とされる指定
色を得ることができる。また、黒色クロス4が再生原料
からなるものであるので、プラスチックの再資源化利用
ができ、環境にやさしい。
【0031】なお、標識シート1においては、フラット
ヤーンの原料フィルムとしては、再生原料が100%使
用されているが、本発明の標識シートは、これに限定は
されず、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル;ナイロンなどのバ
ージンプラスチック材料を用いてもよいし、再生原料と
バージンプラスチック材料とのブレンド物を用いてもよ
い。
【0032】また、フラットヤーンの色は黒色には限定
されず、再生原料の雑色を統一し、目立たなくできる濃
色系の色であれば、例えば、藍色、紺色、茶色、灰色等
であっても構わない。ただし、再生原料の雑色を完全に
見えなくすることができ、しかも顔料であるカーボンブ
ラックが安価に入手できることから、フラットヤーンの
色は黒色であることが好ましい。
【0033】また、図示例の黒色クロス4は、単層のも
のであるが、本発明における濃色クロスは特にこれに限
定されるものではない。本発明における濃色クロスとし
ては、掘削工事に使用される掘削工具の種類等に対応さ
せて、2層以上の多重織のクロスを用いてもよい。ま
た、黒色クロス4としては、フラットヤーンを製織して
なるクロス以外に、スプリットヤーン、モノフィラメン
ト、マルチフィラメントを製織してなるクロスを用いる
こともできる。ただし、標識シート1の機械的強度、加
工性、コストなどを考慮した場合、フラットヤーンを製
織してなるクロスを用いることが好ましい。
【0034】また、着色フィルム6の表面に直接、印刷
を行うようにすれば、必ずしも印刷フィルム8を設ける
必要はない。ただし、印刷面の保護の観点から、印刷7
が裏面印刷された印刷フィルム8を着色フィルム6上に
設けることが好ましい。また、黒色クロス4、白色フィ
ルム5、着色フィルム6および印刷フィルム8の各層の
間には、接着剤層、ラミネート層などのその他の層が設
けられていてもよい。さらに、ラミネート層が着色され
ていてもよく、この場合、着色フィルム6を設けないこ
とも可能である。また、重ね合わせ部9の接合は、図示
例の熱融着に限定はされず、例えば、ミシン縫製、超音
波、高周波、接着剤等によって行うことができる。ま
た、本発明の標識シートには、必ずしも重ね合わせ部9
を設ける必要はない。
【0035】また、標識シート1における各層の積層方
法は、特に限定されず、公知のラミネート法を用いるこ
とができる。例えば、黒色クロス4上に白色フィルム5
を押出ラミネートしたものと、印刷フィルム8の裏面に
着色フィルム6を押出ラミネートしたものとを、ドライ
ラミネーションにて貼合する方法;黒色クロス4上に白
色フィルム5および着色フィルム6を押出ラミネーショ
ンまたは共押出ラミネーションにて積層し、印刷フィル
ム8をドライラミネーションする方法;黒色クロス4上
に白色フィルム5を押出ラミネートしたものと、印刷フ
ィルム8とを、着色フィルム6の樹脂材料を用いたサン
ドラミネートによって貼合する方法などが挙げられる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。 (実施例1)まず、再生原料の高密度ポリエチレン(H
DPE)100重量部に対してカーボンブラック0.4
重量部をブレンドし、これからインフレーション法によ
って原料フィルムを作製した。この原料フィルムを規定
幅にスリットし、延伸倍率6.5倍、延伸温度120℃
の条件で延伸し、220テクスのフラットヤーンを得
た。
【0037】このフラットヤーンをウォータージェット
織機にて製織して、タテおよびヨコの打ち込み密度が
7.9本/2.54cmである平織の黒色クロスを作製
した。この黒色クロス上に、低密度ポリエチレン(LD
PE)100重量部に対して酸化チタン1.2重量部を
ブレンドした樹脂材料を押出ラミネートし、白色フィル
ムを形成した。
【0038】別途、透明フィルムに裏面印刷を施した印
刷フィルムを用意し、この印刷フィルムを前記白色フィ
ルム上に、青色に着色されたLDPEを用いたサンドラ
ミネートによって貼合して、幅155mm、再生原料使
用率60重量%の標識シートを得た。この標識シート
は、指定色の適正な色相を得ることができた。また、こ
の標識シートについて、引張強力および引張伸度を測定
した。結果を表1に示す。
【0039】(比較例1)まず、青色に着色された高密
度ポリエチレン(HDPE)からインフレーション法に
よって原料フィルムを作製した。この原料フィルムを規
定幅にスリットし、延伸倍率7.0倍、延伸温度120
℃の条件で延伸し、111テクスのフラットヤーンを得
た。
【0040】このフラットヤーンをウォータージェット
織機にて製織して、タテの打ち込み密度が9.6本/
2.54cmおよびヨコの打ち込み密度が9.7本/
2.54cmである平織の青色クロスを作製した。別
途、透明フィルムに裏面印刷を施した印刷フィルムを用
意し、この印刷フィルムを前記青色クロス上に、LDP
Eを用いたサンドラミネートによって貼合して、幅15
5mm、再生原料使用率0重量%の標識シートを得た。
この標識シートについて、引張強力および引張伸度を測
定した。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】以上の結果より、実施例1の標識シート
は、クロスに再生原料を使用しているにも関わらず、指
定色を得ることができ、かつ引張強力および引張伸度に
も優れていることがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の標識シー
トは、濃色クロスと、地中埋設物の種類に応じた指定色
で着色された着色フィルムと、濃色クロスおよび着色フ
ィルムの間に設けられた白色フィルムとを有するもので
あるので、クロスの色が濃色であったとしても、標識シ
ートに必要とされる指定色を鮮明に得ることができる。
そして、クロスの色を濃くすることができるので、クロ
スの原料に雑色の再生原料を使用することが可能とな
る。また、前記濃色クロスが、再生原料を含むものであ
れば、再生原料を用いた環境にやさしい標識シートとな
る。
【0044】また、前記濃色クロスの色が黒色であれ
ば、濃色クロスを安価に製造することができ、また、濃
色クロスに再生原料を用いた場合には、再生原料の雑色
を完全に見えなくすることができる。また、前記濃色ク
ロスが、フラットヤーンを製織してなるものであれば、
機械的強度に優れた標識シートとなる。
【0045】また、前記フラットヤーンが、原料フィル
ムを5〜7倍の延伸倍率で延伸することによって得られ
たものであれば、再生原料を用いていたとしても、延伸
切れが起こりにくくなるので、再生原料の利用が可能と
なる。また、前記着色フィルム上に、裏面印刷された印
刷フィルムが積層されていれば、印刷が印刷フィルムに
よって保護され、印刷による表示が消えにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の標識シートの一例を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明の標識シートの一例を示す斜視図であ
る。
【図3】 従来の標識シートの一例を示す断面図であ
る。
【図4】 従来の標識シートの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 標識シート 2 タテ糸(フラットヤーン) 3 ヨコ糸(フラットヤーン) 4 黒色クロス(濃色クロス) 5 白色フィルム 6 着色フィルム 7 印刷 8 印刷フィルム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中埋設物の近傍に埋設されて該地中埋
    設物の存在を示す標識シートにおいて、 濃色クロスと、地中埋設物の種類に応じた指定色で着色
    された着色フィルムと、濃色クロスおよび着色フィルム
    の間に設けられた白色フィルムとを有することを特徴と
    する標識シート。
  2. 【請求項2】 前記濃色クロスが、再生原料を含むもの
    であることを特徴とする請求項1記載の標識シート。
  3. 【請求項3】 前記濃色クロスの色が、黒色であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の標識シー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記濃色クロスが、フラットヤーンを製
    織してなるものであることを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか一項に記載の標識シート。
  5. 【請求項5】 前記フラットヤーンが、原料フィルムを
    5〜9倍の延伸倍率で延伸することによって得られたも
    のであることを特徴とする請求項4記載の標識シート。
  6. 【請求項6】 前記着色フィルム上に、裏面印刷された
    印刷フィルムが積層されていることを特徴とする請求項
    1ないし5いずれか一項に記載の標識シート。
  7. 【請求項7】 印刷フィルムが再生原料を含むものであ
    ることを特徴とする請求項6記載の標識シート。
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