JP3077231U - 埋設ポリエチレン製ガス管標識シート - Google Patents

埋設ポリエチレン製ガス管標識シート

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JP3077231U JP2000007660U JP2000007660U JP3077231U JP 3077231 U JP3077231 U JP 3077231U JP 2000007660 U JP2000007660 U JP 2000007660U JP 2000007660 U JP2000007660 U JP 2000007660U JP 3077231 U JP3077231 U JP 3077231U
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利郎 寺町
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株式会社興文堂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレン製ガス管廃材の有効利用を図
る、埋設ポリエチレン製ガス管標識シートを提供するこ
と。 【解決手段】 埋設されたポリエチレン製ガス管の存在
を示す標識シートであって、上記シートは、その長さ方
向に、それぞれ同じ長さに、2回折り返してなる3枚重
ね部分1と重ねのない1枚部分2とが交互に連続して形
成され、幅の中央部が長さ方向に木綿糸等でミシン縫い
されてなり、上記シートはポリエチレン製ガス管廃材を
少なくとも50重量%含むポリエチレン製フィルムを細
幅にスプリットしたテープをそれぞれ縦糸及び横糸とし
て平織りされ、その一方の面にプラスチックフィルムが
積層されてなることを特徴とする埋設ポリエチレン製ガ
ス管標識シート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、埋設ポリエチレン製ガス管の存在を示すポリエチレン製ガス管廃材 を主成分とする標識シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地中に埋設される都市ガスの配管としては、鋼製や鋳鉄製のガス管が使 用されてきた。可撓性に乏しい従来のガス管は、腐蝕等により重量車両の衝撃的 な振動や地震等により破損する場合があり、近年は可撓性に富み、耐腐蝕性及び 強度的にも優れたポリエチレン製ガス管が使用されるようになってきた。 ポリエチレン製ガス管を埋設するときには、埋設後に道路工事や建設工事ある いはガス管の更新その他の事情で道路等を掘り起こす際に、作業者がガス管の埋 設位置を容易に確認でき、誤ってガス管を破損しないように埋設ガス管の存在を 示す標識シートが埋設ガス管と地表との間にガス管に沿って埋設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
通常、上記の標識シートは、バージン(新材)のポリエチレンやプロピレンを 原料とし、その緑色等に着色したフィルムを細幅にスプリットしたテープの平織 りシート(編織布)を所定幅にカットしてなる広幅長尺シートが用いられている 。地中に埋設された上記標識シートをリサイクルするためには、それに固着した 汚れを除去するために洗浄を充分に行う必要があるが、洗浄コストが高くなるこ とからリサイクルされずに焼却あるいは埋め立て処分されている。
【0004】 一方、ポリエチレン製ガス管は、配管工事に際しては、規定寸法に成形された ガス管を工事現場で順次連結し、長さを調節するために端部が切断される。この ポリエチレン製ガス管の端部も廃材としてリサイクルされずに焼却あるいは埋め 立て処分されている。 従って、上記いずれの場合も資源を無駄使いしており、これらの廃材を何らか の方法で有効活用することが必要である。本考案の目的はポリエチレン製ガス管 の廃材の有効活用を図る、埋設ポリエチレン製ガス管標識シートを提供すること である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は以下の本考案によって達成される。即ち、本考案は、埋設された ポリエチレン製ガス管の存在を示す標識シートであって、上記テープは、その長 さ方向に、それぞれ同じ長さに、2回折り返してなる3枚重ね部分1と重ねのな い1枚部分2とが交互に連続して形成され、幅方向の中央部が長さ方向に沿って 木綿糸等でミシン縫いされてなり、上記テープはポリエチレン製ガス管廃材を少 なくとも50重量%含むポリエチレン製フィルムを細幅にスプリットしてなるテ ープをそれぞれ縦糸及び横糸として平織りされた編織布であって、その一方の面 にプラスチックフィルムが積層されてなることを特徴とする埋設ポリエチレン製 ガス管標識シートである。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案の埋設ポリエチレン製ガス管標識シート(以下では単に標識シートと称 することがある。)について、図面を参照して説明する。 本考案の標識シートは、一例を図2に示すが、幅が、例えば、幅が15cm程 度のシートを、その長さ方向に長さaで2度折り返して3枚重ね部分1を形成し 、次いで長さaで折り返しのない1枚部分2を残し、この3枚重ね部分1と1枚 部分2とが交互に連続して形成され、上記シートの幅の中心部を長さ方向に沿っ て木綿糸等でミシン縫いしてなる長さが50m程度の長尺シートである。
【0007】 本考案における標識シートは、ポリエチレン(以下ではPEと略記することが ある。)製ガス管の配管工事において、長さ調整等のために切断されるPE製ガ ス管の端部等の廃材を主成分として使用して形成されるものである。 PE製ガス管は、例えば、中密度ポリエチレン(例えば、密度が0.935g /cm3 等)、あるいはこれを主に、高密度乃至低密度ポリエチレン等を適当量 混合してなるPE混合物が用いられているが、ガス管形成材料としてのPEの種 類は特に制限されるものではない。又、通常、PE製ガス管は、淡緑色や黄色等 に着色されている。
【0008】 本考案の標識シートの製造に際しては、PE製ガス管の廃材は、必要により洗 浄後、適当な手段で粉砕化し、次いで、例えば、170〜200℃等の温度で押 出機やペレタイザー等でペレット化して使用される。 PE製ガス管廃材は、バージン(新材)のPEと混合して使用するが、廃材の 有効利用の観点から混合PE中のバージンPEの使用割合は50重量%以下、好 ましくは40重量%以下である。バージンPEとしては、高密度や低密度PE等 のいずれのPEも使用可能である。低密度PEには、通常LDPEと称されるも のと、LLDPE(線状低密度PE)とがあるが、いずれも使用可能である。
【0009】 混合PEは、例えば2軸押出機等を用いて上記の廃材及び新材のPEを溶融下 に混合することで得られ、通常、ペレット化して使用される。混合に際しては、 必要により、従来公知の酸化防止剤、滑剤、難燃材、緑色系又は黄色系顔料等の 添加剤を適宜添加することができる。
【0010】 本考案の標識シートを製造するためには、先ず、例えば、上記のPE混合物を Tダイ押出や、インフレーション成形等で厚さが0.02〜0.2mm程度のフ ィルムに成形する。次いで、このフィルムを3〜5mm程度の細幅のテープにス リッターでスプリット(細裂)し、このテープを縦糸及び横糸として平織りして 図1に示すような平織物シート(編織布)とする。更に、補強のためにこの平織 シートのいずれか一方の面に新材のプラスチックフィルム(厚み0.01〜0. 2mm程度)を積層させる。最後に、これを約15cmの幅にカットして平織物 のシートが形成される。スプリットされた細幅テープは、延伸することで長さ方 向の強度を高めることができる。
【0011】 この平織物のシートを、長さ方向に2回折り返して長さが、例えば、9cm程 度の3枚重ね部分1と折り返さない上記と同じ長さの1枚部分2とが交互に連続 するように加工し、木綿等の天然繊維の糸やポリプロピレン、ナイロン、ポリエ ステル等の合成繊維等の糸で幅の中心部を長さ方向にミシン縫いして3枚重ね部 分を固定することによって本考案の標識シートが製造される。尚、平織りする際 、縦糸と横糸の厚さを変えることもでき、例えば、縦横同じ厚さの上記の細幅テ ープを用い、縦糸は上記のテープを2枚重ね、横糸は1枚で平織することもでき る。この平織物シート用いると長さ方向の強度に優れた標識シートが得られる。
【0012】 上記の平織物シートに積層する新材のプラスチックフィルムとしては、各種P E、PP、アイオノマー(例えば、エチレン−アクリル酸共重合体のNa塩、K 塩等)等のフィルムが用いられるが、上記平織物(混合PE)との接着性の点か らカルボキシル基を含有するポリエチレン共重合体、例えば、アイオノマー等の フィルムが好ましい。平織物シートとプラスチックフィルムとの積層には、例え ば、平織物シート上にプラスチックフィルムを押出機のTダイから押出す方法、 平織物シートと該プラスチックフィルムを加熱ロールの間を通す等の従来公知の 積層方法が使用でき、積層方法は特に限定されない。プラスチックフィルムを積 層することで、PE製ガス管の廃材をバージンPEと混合することによる強度低 下を補強することができる。
【0013】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
【0014】 実施例1 PE製ガス管廃材70重量%とバージンLDPE30重量%とのPE混合物の ペレットを、2軸押出機を用いて溶融状態で混練及び押出して製造した。このペ レットを用いてインフレーション成形により厚みが約0.05mmのフィルムを 形成し、約3mm幅に細裂し、約5倍に延伸して平織り用のテープ(縦糸及び横 糸)を作製した。平織機を用い、縦糸は上記のテープを2枚重ね、横糸は1枚で 幅2m、長さ10mの平織物シートを作製した。 次いで、アイオノマー(デュポン社製)を押出機のTダイから上記平織物シー ト上に厚みが約0.03mmとなるように押出、積層させ、巻取った。この積層 体の巻取物を約15cm幅でカットして本考案の標識シートの基材を作製した。
【0015】 上記で得られた巻取物から基材シートを引き出し、端から適当な長さの所で巻 取物の方向に折り重ね、約9cmの長さ(図2におけるa)で再度巻取物と反対 方向に折り戻して基材シートが3枚重なった部分(図2における1)を形成し、 この部分から約9cmの長さはシート1枚部分(図2における2)となるように 上記の操作を順次繰り返し、3枚重なった部分と1枚部分とを交互に基材シート の終端部まで連続して形成した。このシートの幅の中心部を木綿糸でミシン縫い して本考案の標識シートを得た。 PE混合物をバージンのHDPE70重量%とLDPE30重量%の混合物に 代え、上記と同様にして延伸細幅テープを作製した。PE廃材を用いた上記の延 伸細幅テープとバージンPEを用いた該シートの強度(長さ方向)を比較したが 、両者にほぼ同等の強度を示した。
【0016】
【考案の効果】
以上の本考案により、製造が容易で、強度及び耐腐蝕性に優れた埋設PE製ガ ス管標識シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平織物を説明する概略平面図である。
【図2】 (a)は本考案の標識シートを説明する斜視
図であり、(b)は矢印方向の概略側面図である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設されたポリエチレン製ガス管の存在
    を示す標識シートであって、上記シートは、その長さ方
    向に、それぞれ同じ長さに、2回折り返してなる3枚重
    ね部分1と重ねのない1枚部分2とが交互に連続して形
    成され、幅の中央部が長さ方向に木綿糸等でミシン縫い
    されてなり、上記シートはポリエチレン製ガス管廃材を
    少なくとも50重量%含むポリエチレン製フィルムを細
    幅にスプリットしたテープをそれぞれ縦糸及び横糸とし
    て平織りされ、その一方の面にプラスチックフィルムが
    積層されてなることを特徴とする埋設ポリエチレン製ガ
    ス管標識シート。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムがカルボキシル基
    含有ポリエチレン共重合体のフィルムである請求項1に
    記載の埋設ポリエチレン製ガス管標識シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004136467A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Koubundou:Kk ガス管表示マーク

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