JP2929279B2 - ノンスリップ性養生用マスキングフィルム - Google Patents
ノンスリップ性養生用マスキングフィルムInfo
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Description
用マスキングフィルムに関する。より詳しくは本発明
は、ノンスリップ性養生用マスキングフィルムおよびそ
の製法、並びに該マスキングフィルムを製造するための
チューブラーフィルムに関するものである。本発明のノ
ンスリップ性養生用マスキングフィルムは、コンクリー
ト表面、木製床面、モルタル壁面、建築中の建物の内装
面・外装面および屋根床面、製作中の機械・車両・飛行
機・自動車・船舶等の内面・外面に貼りつけ、空気中の
埃や塵が上記物品の表面に付着し、汚れの原因となるこ
とを防止し、また、上記物品の表面、特に打設直後のコ
ンクリート面、建築中の建屋の床面や屋根床面は工事を
する人が土足でそれらの上を歩くことにより、汚した
り、傷をつけたりするので、これらを防止するために使
用される。
は、紙、不織布、ポリエチレン系フィルム等が使用され
てきた。紙は新聞紙を用いることによりコスト削減を図
ることができるため、広く使用されているが、水に濡れ
ると強度が低下し、保護機能を失う。これに対し、不織
布は品質はよいものの、価格が高く、汎用品としては使
用されていない。ポリエチレン系フィルムは価格が低
く、水にも強く、機械的強度も強いので、最近は養生用
マスキングフィルムとして広い分野で使用されるように
なっている。
トを下げるため、インフレーション法でチューブラーフ
ィルムを製造し、該チューブラーフィルムを切り開いて
平坦なフィルムとし、それを施工現場に持っていき、養
生対象面に粘着テープで貼りつけている。しかしなが
ら、ポリエチレン系樹脂から製造したチューブラーフィ
ルムは内面が強力にブロッキングしており、開口が非常
に困難である。また、ポリエチレン系樹脂から製造した
マスキングフィルムはフィルム表面の摩擦係数が低く、
マスキングフィルムの上を人が歩いたり、走ったりする
と、スリップし、人が怪我をしたり、養生対象物を破損
したりする事故が発生することがあり、早急な解決がも
とめられていた。
況を考慮してなされたものであり、製造時および使用時
に、フィルム内面同士がブロッキングして、生産性が低
下したり、フィルムの展開が妨害されて作業性を悪化さ
せることがなく、しかも、施工された養生マスキングフ
ィルムの上を人が歩いたり、走ったりした場合でも、ス
リップしにくい、ノンスリップ性養生用マスキングフィ
ルムおよびその製法、そして該マスキングフィルムを製
造するためのチューブラーフィルムの提供を課題とす
る。
ーフィルムの外面側からエンボス加工を行うことによ
り、チューブラーフィルムのブロッキングの問題の解決
とフィルム表面のスリップ性の低減化を同時に図ること
ができることを見出し、さらに検討を重ね本発明を完成
させた。
935g/ml、メルトインデックス0.5〜10g/
10分のポリエチレン系樹脂からチューブラーフィルム
を製造する工程、該チューブラーフィルムの1ヶ所に長
手方向に切れ目を入れる工程、該チューブラーフィルム
を扁平にする工程、扁平にされたチューブラーフィルム
の少なくとも一部にエンボス加工を施す工程、該チュー
ブラーフィルムを長手方向にほぼ平行に折りたたむ工
程、切れ目を入れたフィルムの長手方向に向かって左ま
たは右の部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸と
して回転させてチューブラーフィルムの内面を露出させ
る工程、露出させたチューブラーフィルム内面の端縁部
の長手方向に粘着テープをその粘着剤層の一部が重なる
ように貼合する工程、粘着テープが貼合されたフィルム
をロール巻きする工程からなることを特徴とするノンス
リップ性養生用マスキングフィルムの製造方法に関す
る。
g/ml、メルトインデックス0.5〜10g/10分
のポリエチレン系樹脂からチューブラーフィルムを製造
する工程、該チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向
に切れ目を入れる工程、該チューブラーフィルムを扁平
にする工程、扁平にされたチューブラーフィルムの少な
くとも一部にエンボス加工を施す工程、切れ目を入れた
フィルムの長手方向に向かって左または右の部分をフィ
ルムの端部にて長手方向を回転軸として回転させてチュ
ーブラーフィルムの内面を露出させる工程、露出させた
チューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着テ
ープをその粘着剤層の一部が重なるように貼合する工程
からなることを特徴とするノンスリップ性養生用マスキ
ングフィルムの製造方法に関する。
密度0.89〜0.935g/ml、メルトインデック
ス0.5〜10g/10分のエチレン単独の重合体また
はエチレンと他のモノマー、例えば1−ブテン、1−ヘ
キセン、4−メチルペンテン−1、1−オクテン、1−
デセン、酢酸ビニル、エチルアクリレート等との共重合
体を意味し、具体例としては、高圧法低密度ポリエチレ
ン(HP−LDPE)、マルチサイト触媒による密度
0.910〜0.935g/mlの直鎖状低密度エチレ
ン−α−オレフィン共重合体(LLDPE)、マルチサ
イト触媒による密度0.890〜0.910g/mlの
直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体(V
LDPE)、シングルサイト触媒によるエチレン系ポリ
マー(SSC−PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等が挙げら
れる。
ml未満であると、インフレーション成形が困難で、密
度が0.935g/mlを越えると、製造されたフィル
ムの表面摩擦係数が小さく、人がフィルム上を歩いたり
走ったりした場合、スリップしやすく、危険であるた
め、望ましくない。また、ポリエチレン系樹脂のメルト
インデックスは0.5g/10分未満であると、インフ
レーション法による成膜が困難であり、また生産性が劣
り望ましくなく、10g/10分を越えると、インフレ
ーション法による膜が形状を保持することが困難であ
り、望ましくない。
フィルムの製造方法は上記したように、 ・密度0.89〜0.935g/ml、メルトインデッ
クス0.5〜10g/10分のポリエチレン系樹脂から
チューブラーフィルムを製造する工程(工程A)、 ・該チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向に切れ目
を入れる工程(工程B)、 ・該チューブラーフィルムを扁平にする工程(工程
C)、 ・扁平にされたチューブラーフィルムの少なくとも一部
にエンボス加工を施す工程(工程D)、 ・該チューブラーフィルムを長手方向にほぼ平行に折り
たたむ工程(工程E)、 ・切れ目を入れたフィルムの長手方向に向かって左また
は右の部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸とし
て回転させてチューブラーフィルムの内面を露出させる
工程(工程F)、 ・露出させたチューブラーフィルム内面の端縁部の長手
方向に粘着テープをその粘着剤層の一部が重なるように
貼合する工程(工程G)、 ・粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻きする工
程(工程H)からなる。
より行われるが、これはサーキュラーダイからポリエチ
レン系樹脂組成物をその溶融温度以上で押出し、チュー
ブラーフィルム内部に空気を入れ、空冷または水冷する
慣用の方法により行われる。上記操作の条件は適宜選択
されるが、得られるチューブラーフィルムは厚さが5な
いし50μmであることが好ましい。これは5μm未満
であると、フィルム強度が低くなり、フィルムの腰がな
くなったり、取り扱い性が悪化したりすることがあり、
そして50μmを越えると経済性がなくなり、また製品
をコンパクトに折りたたむことが困難になったりするた
めである。
長手方向に順次搬送中、該フィルムの1ヶ所に、薄刃金
属カッター、レーザー光線、ヒートスポット等を当て、
該フィルムの長手方向に切れ目を入れる。この工程を行
う際には、チューブラーフィルムは円筒状に膨張した状
態であっても、扁平にされた状態であってもよい。
ンチロール等に通すことによって通常行われ得る。
有するロールと表面が平坦なロールの間、または各種紋
様を有するロールと各種紋様を有するロールの間に扁平
にされたチューブラーフィルムを通すことにより行われ
る。また、本発明において紋としては、亀甲、格子、絹
目、ダイヤ、玉虫、麻目、梨地、しぶき、すじ、星型、
円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、多角
形、長方形等が代表的なものであるが、他の形状であっ
てもよい。工程Dにおけるエンボス加工は、上記チュー
ブラーフィルムの内面までエンボス加工による紋が形成
される程度の強い圧力をかけることが望ましい。そして
最も望ましい態様において、扁平にされたチューブラー
フィルムの両方の外表面および内面に紋が形成される。
に準拠して測定)は特に限定されないが、例えばフィル
ム厚さの1/2以下、好ましくは1/4以下であり、そ
の下限は1/10である。エンボスが深すぎると、フィ
ルムが薄くなりすぎ、強度が低く、展開作業が困難にな
る場合もあり望ましくない。逆に、エンボスが浅すぎる
と、エンボス効果が発現せず望ましくない。本発明にお
いて、上記紋の大きさは特に限定されないが、通常は
0.5ないし300mmであり、好ましくは2ないし1
00mmである。これは0.5mm未満ではフィルムの
展開作業性が不十分となることがあり、300mmを越
えるとエンボス効果を発現しにくく、望ましくないこと
による。また、すじ状の紋を設ける場合、フィルムの横
手方向に平行に、すなわち長手方向に垂直に設けると、
展開作業性が高く、好ましい。さらに、本発明における
エンボス紋様は凹版型であっても、凸版型で合ってもよ
い。
エンボス加工は、例えば実開平3−117657号公報
や特開平7−284704号公報等に開示されている
が、それぞれ鮮度保持包装袋および塗装用マスキングフ
ィルムを製造する際のエンボス加工を提案しているにす
ぎず、ノンスリップ性養生用マスキングフィルムのため
のエンボス加工を教示も示唆も全くしていない。ポリエ
チレン系チューブラーフィルムへのエンボス加工による
ノンスリップ性養生用マスキングフィルムの製造は本発
明により初めて提案されるものである。
は、マスキングフィルムの幅を小さくし、工程Hと共
に、製品のコンパクト化を図るもので、ガゼット折り、
多重折りまたはそれらの組合せ等、その様式は問わな
い。また、上記折りたたみは、工程Gで貼合される粘着
テープの粘着剤層側と同一面にならない(いわゆる外折
りタイプとする)ことが好ましい。同一面になると、粘
着テープを養生面に貼りつける際、マスキングフィルム
の一部を粘着テープと共に養生面に貼りつけてしまい、
折り返し部分の引き伸ばしができなくなることがある。
内面を露出させる。これは、工程Bで切れ目を入れたフ
ィルムの長手方向(進行方向)に向かって左または右の
部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸として、約
90〜約270度、好ましくは約180度回転させるこ
とにより行われ得る。
たチューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着
テープをその粘着層の一部が重なるように粘着テープを
貼合する。好ましくは、内面が露出されたフィルムの端
部から1〜10mmの幅の表面に幅3〜20mmの粘着
テープを、該粘着テープの端部に幅2〜19mmの未貼
合部分を残し、それ以外の部分をフィルム内面に重ねて
貼合する。
ムをロール状にするには、該フィルムをその長手方向に
沿って芯材に該フィルムを巻きつけることにより行われ
得る。芯材としては、管状体、例えば紙管、プラスチッ
ク管、金属管または木管等、同様の材質からなる充実筒
状体(例えば棒体のような充実円筒体)等が挙げられ
る。コストや性能面から紙管が好ましい。また、製造上
や使用上に差支えなければ、ロール状にするために芯材
を用いることなく、粘着テープ貼合フィルムそのものを
巻回してもよい。
フィルムが製造され得るならば、上記工程A〜Hの順序
は何ら限定されることがなく、例えば以下の順序:工程
A−B−C−D−E−F−G−H、A−B−C−D−F
−E−G−H、A−C−B−D−E−F−G−H、A−
C−D−B−E−F−G−H、A−C−B−D−F−E
−G−H、A−C−D−B−F−E−G−H、A−C−
D−E−B−F−G−Hで行うことができる。要する
に、工程Aを最初に行い、そして工程Hを最後に行うな
らば、その他の工程は操作に特に支障がない限り、どの
ような順序で行ってもよい。さらに本発明は、上記工程
Eおよび/または工程Hを欠く、すなわち折りたたみ工
程とロール巻き工程の両方または一方が行われない、ノ
ンスリップ性養生用マスキングフィルムの製造方法を包
含する。
ングフィルムの製造方法の一つの好ましい態様におい
て、チューブラーフィルムの原料であるポリエチレン系
樹脂組成物には生分解性(微生物分解性)樹脂、光分解
性樹脂、生分解性(微生物分解性)付与剤および光分解
性付与剤からなる群から選択される少なくとも1種がさ
らに配合されている。
リカプロラクトン、脂肪族ポリエステル、例えばポリ乳
酸、ポリグリコール酸またはポリヒドロキシブチレート
等、脂肪族共重合ポリエステル、ポリウレタン樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエーテ
ル、例えばポリエチレングリコールまたはポリプロピレ
ングリコール等が挙げられ、そして光分解性樹脂として
は、エチレン−一酸化炭素共重合体、ポリケトン、例え
ばビニルケトン共重合体等が挙げられる。生分解性樹脂
および/または光分解性樹脂が配合される場合、その配
合量は特に限定されないが、ポリエチレン系樹脂100
重量部に対して約100重量部までであることが好まし
い。これは、それ以上配合しても、配合されるそれぞれ
の樹脂による性能向上がないか、少なく、経済的でない
ことによる。
ス、ガラクトース、マンノース、フルクトース等の単糖
類、マルトース、ラクトース、スクロース等の二糖類、
デンプン、デキストリン、セルロース、イヌリン、アガ
ロース、フルクタン等の多糖類、キチン、キトサン、ア
ミカシン、シソマクシン等のアミノ糖、アルドース、ケ
トース、ヘプトース等の還元糖、デトリトール、ペンチ
トール等の糖アルコール等を挙げることができる。入手
しやすく、価格も安いデンプンおよびその誘導体が、そ
れらを含むフィルムが製造しやすく、フィルムの性能が
高く、しかも生分解性が良好であるという点で好まし
い。デンプンおよびその誘導体としては、例えばトウモ
ロコシ、ジャガイモ、米、甘薯、小麦等から得られるデ
ンプンの他、該デンプンにスチレン等の重合性モノマー
をグラフトしたもの、シリコン等を被覆したもの、また
はグルコース等の糖類、糖蜜、カゼイン糖を主成分とし
て含有し、かつ生物が好んで摂取する有機物質で修飾さ
れたデンプン変性物等のデンプン誘導体を挙げることが
できる。
ルムが生分解性を有するものであれば、特に制限され
ず、用いる生分解性付与剤の種類やフィルムの用途等に
より、広範囲に変化するが、通常ポリエチレン系樹脂と
の組成物100重量%中、生分解性付与剤が1〜80重
量%、好ましくは5〜70重量%となるように配合す
る。特に、デンプンまたはその誘導体が生分解性付与剤
として配合される場合、その配合量は樹脂組成物100
重量%に対し、5〜70重量%、好ましくは6〜50重
量%、特に7〜20重量%である。デンプンまたはその
誘導体は5重量%以上であれば、その量の増加に従い生
分解性が増大し、70重量%を越えるとポリエチレン系
樹脂の物性低下が著しく、フィルムとしての実用に適当
でなくなる場合がある。
とも呼称される添加剤、例えばカルボニル基を有する光
増感剤(ベンゾフェノン,アセトフェノン,アントラキ
ノン等)または金属化合物(有機酸の金属塩等)等を配
合することにより、生分解性に加え、光分解性を付与
し、廃棄後のフィルムの分解を促進させることもでき
る。光分解性付与剤を含むならば、フィルムが廃棄され
た土中または水中に該フィルムを分解する微生物が少な
い場合でも、また、該土中または水中から廃棄フィルム
が地上または水上に出てしまった場合でも、フィルムの
分解は速やかに進行する。このため、本発明の好ましい
態様において、チューブラーフィルムまたはフィルム
は、生分解性付与剤の他に光分解性付与剤を配合した樹
脂組成物から製造される。
を挙げることができる:鉄ジエチルジチオカルバメー
ト、マンガンジエチルジチオカルバメート、亜鉛ジブチ
ルジチオカルバメート、亜鉛ジイソプロピルジチオホス
フェート、1,4−ベンゾキノン、ベンジリデンフタラ
イド、β−〔シアノベンジリデン〕フタライド、N−o
−フェニル−3−ベンジリデンフタロイミジン、アント
ラキノンおよびその誘導体、ベンゾフェノンおよびその
誘導体、ベンゾトリアゾールおよびその誘導体、1,2
−ジベンゾイルエチレン、ジベンゾイルベンゼン、ジト
ルイルベンゼン、インダンジオン、インダノン、クマラ
ノン、脂肪酸金属塩(例;酢酸コバルト,酢酸ニッケ
ル,ラウリル酸ニッケル,ステアリン銅,ステアリン酸
第二鉄,ステアリン酸亜鉛等)、鉄アセチルラクトネー
ト、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノ
ン等から選択される1種または2種以上の組合せ。
解性により異なるが、通常、ポリエチレン系樹脂との組
成物100重量%中、光分解性付与剤が0.2〜10重
量%、好ましくは0.5〜10重量%となるように配合
する。
組成物には、上記したような生分解性樹脂、光分解性樹
脂、生分解性付与剤および光分解性付与剤の他、自動酸
化剤、酸化油または金属塩、金属酸化物もしくは金属水
酸化物等を添加することにより、フィルムの土中や水中
での分解をさらに促進することができる。これらのその
他の添加剤の配合量は本発明の目的を損なわない範囲で
行われることはいうまでもない。自動酸化剤としてはオ
レイン酸またはそのエステル等の炭素−炭素二重結合を
有するポリエチレン系樹脂の酸化分解を促進させる物
質、酸化油としては動物油(牛脂,豚脂,乳脂等)や植
物油(ナタネ油,コーン油,ヒマワリ油,ベニバナ油
等)を酸化させたもの、そして金属塩、金属酸化物また
は金属水酸化物としては、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、マンガン
または鉄等の無機酸塩(硫酸塩,塩酸塩,炭酸塩等)も
しくは有機酸塩(カルボン酸塩等)や、酸化物、水酸化
物等を挙げることができる。
性養生用マスキングフィルム自体に関する: ・密度0.89〜0.935g/ml、メルトインデッ
クス0.5〜10g/10分のポリエチレン系樹脂から
なり、少なくとも一部にエンボス加工が施されているチ
ューブラーフィルムを長手方向に切り開いたフィルム内
面の端縁部に粘着テープがその粘着剤層の一部が重なる
ように貼合され、該粘着テープが貼合されたフィルム以
外の少なくとも一部が長手方向にほぼ平行に折りたたま
れており、そして上記フィルムを長手方向に沿ってロー
ル状に巻回してなるノンスリップ性養生用マスキングフ
ィルム。 ・密度0.89〜0.935g/ml、メルトインデッ
クス0.5〜10g/10分のポリエチレン系樹脂から
なり、少なくとも一部にエンボス加工が施されているチ
ューブラーフィルムを長手方向に切り開いたフィルム内
面の端縁部に粘着テープがその粘着剤層の一部が重なる
ように貼合されてなるノンスリップ性養生用マスキング
フィルム。 ・チューブラーフィルムの外面および内面にエンボス加
工による紋が形成されている上記いずれかのノンスリッ
プ性養生用マスキングフィルム。 ・ポリエチレン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性樹脂、
生分解性付与剤および光分解性付与剤からなる群から選
択される少なくとも1種がさらに配合されている上記い
ずれかのノンスリップ性養生用マスキングフィルム。
性養生用マスキングフィルムを製造するための以下のよ
うなチューブラーフィルムに関する。 ・密度0.89〜0.935g/ml、メルトインデッ
クス0.5〜10g/10分のポリエチレン系樹脂から
なる、少なくとも一部にエンボス加工が施されているノ
ンスリップ性養生用マスキングフィルムを製造するため
のチューブラーフィルム。 ・外面および内面にエンボス加工による紋が形成されて
いる上記チューブラーフィルム。 ・ポリエチレン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性樹脂、
生分解性付与剤および光分解性付与剤からなる群から選
択される少なくとも1種がさらに配合されている上記い
ずれかのチューブラーフィルム。 ・ロール体の形態にある上記いずれかのチューブラーフ
ィルム。
ングフィルムおよびそれを製造するためのチューブラー
フィルムにおける、各原料成分や数値等、そしてそれら
の好ましい態様等は、上記ノンスリップ性養生用マスキ
ングフィルムの製造方法に対して説明したものがそのま
ま当てはまる。
とは本発明の養生用マスキングフィルム自体の性質を表
すものであり、摩擦係数が大きく、当該フィルムの上を
人が歩いたり、走ったりした場合、その人がすべった
り、ころんだりしにくい状態を表している。
適当な長さに折り重ねたり、特に紙管等の管状体にロー
ル巻きにすることにより、容易に、一般に原反と呼称さ
れる商品形態とすることができる。上記チューブラーフ
ィルムから得られる本発明のノンスリップ性養生用マス
キングフィルムは、例えばコンクリート表面、木製床
面、モルタル壁面、建築中の建物の内装面・外装面およ
び屋根床面、製作中の機械・車両・飛行機・自動車・船
舶等の内面・外面に貼りつけ、空気中の埃や塵が上記物
品の表面に付着し、汚れの原因となることを防止し、ま
た、上記物品の表面、特に打設直後のコンクリート面、
建築中の建屋の床面や屋根床面は工事をする人が土足で
それらの上を歩くことにより、汚したり、傷をつけたり
するので、これらを防止するために使用される。折りた
たんだ後、紙管等の管状体に巻きつけてロール体とされ
た本発明のノンスリップ性養生用マスキングフィルム
は、より一層のコンパクト化および使用性の向上が図ら
れ、実際の使用の際に巻き戻し、展開する場合、フィル
ム同士がくっついたり、養生対象物にまとわりつくこと
がない。また、本発明のノンスリップ性養生用マスキン
グフィルムの製造の際にも、フィルム同士がくっついた
りせず、連続作業を中断する必要がなく効率良い操作を
行うことができ、しかも埃を吸着することによる品質低
下を起こすことがない。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
/10分のユニポール法で製造したVLDPE(日本ユ
ニカー製,商品名:DFDA−1137)を180℃で
ダイより押出し、ブロー比3.5、巻取速度35m/分
の条件で空冷インフレーション法により、厚さ30μ
m、折り径25cmのチューブラーフィルムを得た。こ
のチューブラーフィルムのほぼ中央部(扁平フィルムと
しては折り径25cmであるから、フィルムの左端から
10cmの箇所)に、薄いカミソリ刃で長手方向に平行
に1ヶ所切れ目を入れ、切れ目の入った扁平フィルムと
した。この扁平フィルムを、表面に深さ5μm、一辺の
長さ3mmの正方形で、各正方形同士の間隔が2mmで
ある紋を表面全体に持つ直径20cmのエンボスロール
と表面が平坦なハイパロンゴムでコーティングされた直
径20cmのクョションロールの間を通過させ、扁平チ
ューブラーフィルムの両外表面および内面にエンボス加
工による紋を付与した。次いで扁平フィルムの左端長手
方向を回転軸として前記切れ目から左方に存在する扁平
フィルムの上側のフィルム片を180度回転させ該フィ
ルム片の内面を露出させた。そのフィルム片の露出内面
の左端の幅5mm上にフィルムの長手方向に沿って幅1
5mmの粘着テープを、その粘着剤層の一部(幅5m
m)が露出されたフィルム内面と対向するように貼りつ
けた。一方、粘着テープを貼合した部分以外の扁平フィ
ルムは粘着テープの粘着剤層の面とは反対の面側にガゼ
ット折りと二重折りを繰り返し多重に折りたたみ、これ
を長さ12cmの紙管に直径10cmにロール巻きし、
ロール形状のノンスリップ性養生用マスキングフィルム
とした。図1に得られた養生用マスキングフィルム1の
端部を引き出したときの斜視図を示す。図中、2がフィ
ルム、3が粘着テープ、そして4が紙管であり、a、b
およびcはそれぞれチューブラーフィルムの内面に由来
する面、チューブラーフィルムの外面に由来する面およ
び粘着剤層である。
生用マスキングフィルムの評価を行った。まず、上記ロ
ール形状の養生用マスキングフィルムをある長さにほど
き、切断し、折りたたみ部分を展開する工程において、
フィルム同士はブロッキングすることなく、スムーズに
引き離すことができ、一枚の平坦なフィルムにし、コン
クリート打設面に展開したところ、フィルム同士がまと
わりつくことがなかった。粘着テープ部分の残っている
粘着剤層でコンクリート面にマスキングフィルムを貼り
つけた。このフィルム上を体重約60kgの大人が地下
足袋を履いて分速50〜300mで歩いたり走ったりし
たが、すべったり、ころんだりすることはなかった。
た以外は、実施例1と同様の操作を行い、養生用マスキ
ングフィルムを製造した。フィルムの製造工程におい
て、扁平フィルムを長手方向に1ヶ所切り、180度回
転させるため、フィルムを引き剥がそうとしたが、この
引き剥がし作業が非常に困難であった。また、このマス
キングフィルムをコンクリート面へ接着剤層で貼りつ
け、その上を体重約60kgの大人が地下足袋を履いて
分速約30mで歩いたところ、滑りやすく非常に危険で
あった。
/10分の高圧法で製造したHP−LDPE(日本ユニ
カー製,商品名:DFD−0111)を185℃でダイ
より押出し、ブロー比3.2、巻取速度30m/分の条
件で空冷インフレーション法により、厚さ40μm、折
り径25cmのチューブラーフィルムを得た。このチュ
ーブラーフィルムをピンチロールに通して得られる扁平
フィルムを、表面に深さ8μm、直径3mmの円形で、
各円形同士の間隔が5mmである紋を表面全体に持つ直
径20cmのエンボスロールと表面が平坦なハイパロン
ゴムでコーティングされた直径20cmのクョションロ
ールの間を通過させ、扁平チューブラーフィルムの両外
表面および内面にエンボス加工による紋を付与した。こ
のチューブラーフィルムのほぼ中央部(扁平フィルムと
しては折り径25cmであるから、フィルムの左端から
10cmの箇所)に、薄いカミソリ刃で長手方向に平行
に1ヶ所切れ目を入れ、切れ目の入った扁平フィルムと
した。次いで扁平フィルムの左端長手方向を回転軸とし
て前記切れ目から左方に存在する扁平フィルムの上側の
フィルム片を180度回転させ該フィルム片の内面を露
出させた。そのフィルム片の露出内面の左端の幅5mm
上にフィルムの長手方向に沿って幅15mmの粘着テー
プを、その粘着剤層の一部(幅5mm)が露出されたフ
ィルム内面と対向するように貼りつけた。一方、粘着テ
ープを貼合した部分以外の扁平フィルムは粘着テープの
粘着剤層の面とは反対の面側にガゼット折りと二重折り
を繰り返し多重に折りたたみ、これを長さ12cmの紙
管に直径10cmにロール巻きし、ロール形状のノンス
リップ性養生用マスキングフィルムとした。
生用マスキングフィルムの評価を行った。まず、上記ロ
ール形状の養生用マスキングフィルムをある長さにほど
き、切断し、折りたたみ部分を展開する工程において、
フィルム同士はブロッキングすることなく、スムーズに
引き離すことができ、一枚の平坦なフィルムにし、屋根
瓦を敷く前の木製屋根床面に展開したところ、フィルム
同士がまとわりつくことがなかった。粘着テープ部分の
残っている粘着剤層で上記屋根床面にマスキングフィル
ムを貼りつけた。このフィルム上を体重約60kgの大
人が地下足袋を履いて歩いたが、傾斜が約30度あった
にもかかわらず、すべることはなかった。
た以外は、実施例1と同様の操作を行い、養生用マスキ
ングフィルムを製造した。フィルムの製造工程におい
て、扁平フィルムを長手方向に1ヶ所切り、180度回
転させるため、フィルムを引き剥がそうとしたが、この
引き剥がし作業が非常に困難であった。また、このマス
キングフィルムを屋根床面へ接着剤層で貼りつけ、その
上を体重約60kgの大人が地下足袋を履いて歩いたと
ころ、滑りやすく非常に危険であった。
/10分のエチレン−オクテン−1共重合体100重量
部、シランカップリング剤で表面処理した変性トウモロ
コシデンプン粒20重量部、鉄ジエチルジチオカルバメ
ート1重量部、ジグリセリンモノラウレート0.8重量
部およびオレイルジエタノールアミド0.05重量部か
らなる樹脂組成物をVLDPEに代えて用いた以外は実
施例1と同様の操作を行い、養生用マスキングフィルム
を製造し、そして該フィルムについて実施例1と同様の
評価を行った。上のようにして得られたマスキングフィ
ルムはもまた、実施例1と同様、良好な評価結果を示し
た。また、このマスキングフィルムは生分解性および光
分解性を有し、使用後、ごみ処理場に廃棄したところ、
5ヵ月後には約90%分解していた。
実施例3と同様の操作を繰り返したところ、得られたフ
ィルムはブロッキングを起こしており、また、そのフィ
ルムの上を歩くとスリップし危険であった。
/10分、エチルアクリレート含有量15重量%のエチ
レン−エチルアクリレート共重合体55重量部、光分解
性樹脂(密度0.925g/ml,メルトインデックス
3.5g/10分,一酸化炭素含有量1%のエチレン−
一酸化炭素共重合体)45重量部、酢酸コバルト0.1
重量部、グリセリンモノカプリン酸エステル0.07重
量部およびラウリルジエタノールアミド0.05重量部
からなる樹脂組成物をHP−LDPEに代えて用いた以
外は実施例2と同様の操作を行い、養生用マスキングフ
ィルムを製造し、そして該フィルムについて実施例2と
同様の評価を行った。上のようにして得られたマスキン
グフィルムはもまた、実施例2と同様、良好な評価結果
を示した。また、このマスキングフィルムは光分解性を
有し、使用後、そのままにしておくことにより、3ヵ月
後には83%分解していた。
g/10分の高密度ポリエチレン(東燃化学製,商品
名:F5051)をVLDPEに代えて用いた以外は実
施例1と同様の操作を行い、養生用マスキングフィルム
を製造し、そして該フィルムについて実施例1と同様の
評価を行った。このフィルムはエンボス加工を行ったに
もかかわらず、フィルムがすべりやすく、そのフィルム
の上を歩くとスリップし危険であった。
10分のポリプロピレン(東燃化学製,商品名:F20
9B)をHP−LDPEに代え、そしてインフレーショ
ン法を水冷式で行った以外は実施例2と同様の操作を行
い、養生用マスキングフィルムを製造し、そして該フィ
ルムについて実施例2と同様の評価を行った。このフィ
ルムはエンボス加工を行ったにもかかわらず、フィルム
がすべりやすく、そのフィルムの上を歩くとスリップし
危険であった。
ーフィルムの製造から連続して養生用マスキングフィル
ムの製造が行われているが、チューブラーフィルムを扁
平にし、それを長手方向に平行に折りたたみ、次に長手
方向に沿ってロール巻きにすることによりチューブラー
フィルムのロール体が製造でき、また、チューブラーフ
ィルムは長手方向に平行に、もしくは垂直に、またはそ
の両方向に順次折りたたんでそれ自体を製品とすること
ができる。図2にはチューブラーフィルムの横断面図を
示す。図中、2’はエンボス加工による紋を有するポリ
エチレン系樹脂からなるチューブラーフィルムであり、
2点鎖線のdは粘着テープを貼合するために切り開く際
の切れ目の位置の一例を示す。このようなチューブラー
フィルムはそのままロール体としても良いが、この段階
でコンパクト化のために長手方向に平行に折りたたんで
ロール体とすることもできる。図3は折りたたんだ後に
紙管4に巻回したロール体5を示すものである。ここで
の折りたたみはチューブラーフィルムを両側からガゼッ
ト折りしたものである。
ノンスリップ性養生用マスキングフィルムの製造方法
は、特定のポリエチレン系樹脂からチューブラーフィル
ムを製造し、これにエンボス加工による紋を付与し、そ
して切り開いたフィルム端縁部に粘着テープを貼合する
ことからなり、従来問題となっていた製造時のブロッキ
ング現象が発生せず、製造工程が円滑であり、しかも従
来の方法に比べて製造コストが低い。また、チューブラ
ーフィルムの長手方向への折りたたみや、ロール巻きに
より使用性の向上や製品のコンパクト化を図ることも容
易である。
フィルムは上記のような製造性の向上に加え、使用時に
対象物に被覆した後、そのフィルム上を歩いたり、走っ
たりした場合でも、すべり難く、作業の安全性が確保で
きる。また、チューブラーフィルムの長手方向への折り
たたみや、ロール巻きが行われた場合でも、平坦なフィ
ルムへの展開作業を容易に行うことができる。また、本
発明のノンスリップ性養生用マスキングフィルムは、ポ
リエチレン系樹脂原料に生分解性樹脂、光分解性樹脂、
生分解性付与剤および/または光分解性付与剤を配合す
ることにより、使用後、その場で、または廃棄された場
所で、微生物や光等によるフィルムの分解が速やかに行
われ、環境にやさしい物性のフィルムとすることが可能
である。
は、切り開いてその一端に粘着テープを貼付するという
簡単な操作だけで、養生対象物に貼着する際にフィルム
が該対象物に付着したり、フィルム同士がくっつき、折
りたたまれたフィルム部分が展開されない等の作業上の
問題を確実に防止でき、しかも使用時にすべったりする
ことのない養生用マスキングフィルムとすることがき
る。
ノンスリップ性養生用マスキングフィルムの斜視図であ
る。
養生用マスキングフィルムを製造するためのチューブラ
ーフィルムの横断面図である。
ップ性養生用マスキングフィルムを製造するための、ロ
ール形状にあるチューブラーフィルムの斜視図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 密度0.89〜0.935g/ml、メ
ルトインデックス0.5〜10g/10分のポリエチレ
ン系樹脂からチューブラーフィルムを製造する工程、該
チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向に切れ目を入
れる工程、該チューブラーフィルムを扁平にする工程、
扁平にされたチューブラーフィルムの少なくとも一部に
エンボス加工を施す工程、該チューブラーフィルムを長
手方向にほぼ平行に折りたたむ工程、切れ目を入れたフ
ィルムの長手方向に向かって左または右の部分をフィル
ムの端部にて長手方向を回転軸として回転させてチュー
ブラーフィルムの内面を露出させる工程、露出させたチ
ューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着テー
プをその粘着剤層の一部が重なるように貼合する工程、
粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻きする工程
からなることを特徴とするノンスリップ性養生用マスキ
ングフィルムの製造方法。 - 【請求項2】 密度0.89〜0.935g/ml、メ
ルトインデックス0.5〜10g/10分のポリエチレ
ン系樹脂からチューブラーフィルムを製造する工程、該
チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向に切れ目を入
れる工程、該チューブラーフィルムを扁平にする工程、
扁平にされたチューブラーフィルムの少なくとも一部に
エンボス加工を施す工程、切れ目を入れたフィルムの長
手方向に向かって左または右の部分をフィルムの端部に
て長手方向を回転軸として回転させてチューブラーフィ
ルムの内面を露出させる工程、露出させたチューブラー
フィルム内面の端縁部の長手方向に粘着テープをその粘
着剤層の一部が重なるように貼合する工程からなること
を特徴とするノンスリップ性養生用マスキングフィルム
の製造方法。 - 【請求項3】 扁平にされたチューブラーフィルムの外
表面の一方または両方に該チューブラーフィルムの内面
までエンボス加工による紋が形成される圧力でエンボス
加工が行われる請求項1または2記載のノンスリップ性
養生用マスキングフィルムの製造方法。 - 【請求項4】 ポリエチレン系樹脂に生分解性樹脂、光
分解性樹脂、生分解性付与剤および光分解性付与剤から
なる群から選択される少なくとも1種がさらに配合され
ている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のノンス
リップ性養生用マスキングフィルムの製造方法。 - 【請求項5】 密度0.89〜0.935g/ml、メ
ルトインデックス0.5〜10g/10分のポリエチレ
ン系樹脂からなり、少なくとも一部にエンボス加工が施
されているチューブラーフィルムを長手方向に切り開い
たフィルム内面の端縁部に粘着テープがその粘着剤層の
一部が重なるように貼合され、該粘着テープが貼合され
たフィルム以外の少なくとも一部が長手方向にほぼ平行
に折りたたまれており、そして上記フィルムを長手方向
に沿ってロール状に巻回してなるノンスリップ性養生用
マスキングフィルム。 - 【請求項6】 密度0.89〜0.935g/ml、メ
ルトインデックス0.5〜10g/10分のポリエチレ
ン系樹脂からなり、少なくとも一部にエンボス加工が施
されているチューブラーフィルムを長手方向に切り開い
たフィルム内面の端縁部に粘着テープがその粘着剤層の
一部が重なるように貼合されてなるノンスリップ性養生
用マスキングフィルム。 - 【請求項7】 チューブラーフィルムの外面および内面
にエンボス加工による紋が形成されている請求項5また
は6記載のノンスリップ性養生用マスキングフィルム。 - 【請求項8】 ポリエチレン系樹脂に生分解性樹脂、光
分解性樹脂、生分解性付与剤および光分解性付与剤から
なる群から選択される少なくとも1種がさらに配合され
ている請求項5ないし7のいずれか1項に記載のノンス
リップ性養生用マスキングフィルム。 - 【請求項9】 密度0.89〜0.935g/ml、メ
ルトインデックス0.5〜10g/10分のポリエチレ
ン系樹脂からなる、少なくとも一部にエンボス加工が施
されているノンスリップ性養生用マスキングフィルムを
製造するためのチューブラーフィルム。 - 【請求項10】 外面および内面にエンボス加工による
紋が形成されている請求項9記載のチューブラーフィル
ム。 - 【請求項11】 ポリエチレン系樹脂に生分解性樹脂、
光分解性樹脂、生分解性付与剤および光分解性付与剤か
らなる群から選択される少なくとも1種がさらに配合さ
れている請求項9または10記載のノンスリップ性養生
用マスキングフィルムを製造するためのチューブラーフ
ィルム。 - 【請求項12】 ロール体の形態にある請求項9ないし
11のいずれか1項に記載のチューブラーフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9091691A JP2929279B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | ノンスリップ性養生用マスキングフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9091691A JP2929279B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | ノンスリップ性養生用マスキングフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265747A JPH10265747A (ja) | 1998-10-06 |
JP2929279B2 true JP2929279B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=14033541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9091691A Expired - Lifetime JP2929279B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | ノンスリップ性養生用マスキングフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929279B2 (ja) |
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US8721933B2 (en) | 2007-03-16 | 2014-05-13 | Dexerials Corporation | Optical sheet manufacture method and optical sheet |
JP4450078B2 (ja) * | 2007-03-16 | 2010-04-14 | ソニー株式会社 | 光学シートの製造方法 |
JP6709110B2 (ja) * | 2015-07-09 | 2020-06-10 | 大倉工業株式会社 | 表面保護カバー用原反、表面保護カバー用原反の製造方法、物品の表面保護方法、表面が保護された物品 |
JP2020110342A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 株式会社三共 | スロットマシン |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9091691A patent/JP2929279B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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