JP2899794B2 - 生分解性塗装用マスキングフィルム - Google Patents

生分解性塗装用マスキングフィルム

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JP2899794B2
JP2899794B2 JP8125482A JP12548296A JP2899794B2 JP 2899794 B2 JP2899794 B2 JP 2899794B2 JP 8125482 A JP8125482 A JP 8125482A JP 12548296 A JP12548296 A JP 12548296A JP 2899794 B2 JP2899794 B2 JP 2899794B2
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corona discharge
coating
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生分解性塗装用マス
キングフィルムに関する。より詳しくは本発明は、生分
解性塗装用マスキングフィルムを製造するためのチュー
ブラーフィルムおよびその製法、さらに該チューブラー
フィルムから製造される塗装用マスキングフィルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】各種建築物、道路、運動場、駐車場、自
動車、車両、各種物品等には美観を与えるためや、マー
ク、規則、説明を表示するために種々の塗装が施され
る。この場合、塗装部分と非塗装部分を容易に分割する
ため、非塗装部分に紙、合成紙、不織布、プラスチック
フィルム等を被覆し、その表面に塗料が直接付着した
り、塗装部分より塗料が移動して付着しても非塗装部分
には直接接触せず、紙、合成紙、不織布、プラスチック
フィルム等の表面で受け取り、非塗装部分を塗料から遮
蔽・保護する。この機能を果たす上記紙等のフィルムを
塗装用マスキングフィルムと呼称している。
【0003】塗装用マスキングフィルムは被塗装物の形
状、塗装面積、使用する塗料の性能、塗料の焼付温度、
乾燥温度等によって、各種タイプがある。本発明におい
て提供しようとする塗装用マスキングフィルムは塗装面
積や非塗装面積(即ちマスキング面積)が比較的大きな
塗装用を意図しており、非塗装部(マスキング部)はフ
ィルムが非塗装部に接着また仮着する機能を有する必要
はなく、フィルム表面に塗料が付着した場合、塗料が密
着しやすく、流れにくく、また付着した塗料が乾燥した
場合もフィルム表面から剥離・飛散しない性質を有する
ことが必要である。
【0004】このようなタイプのマスキング材としては
従来、紙やポリオレフィン等が価格、性能の面から最も
多量に使用されているが、紙は柔軟性、耐水性、耐溶剤
性、取扱い性、透明性、機械的強度等に欠けるので、紙
のような欠点のないポリオレフィンフィルムの使用比率
が上昇している。
【0005】本発明者は、ポリオレフィンフィルムの上
記特性を生かしつつ、フィルム表面に塗料が付着し、塗
料乾燥後も剥離・飛散しないように、フィルムの表面の
塗料との親和性を高め、かつ、製造性を向上させるた
め、チューブラーフィルム内面にコロナ放電処理を施し
てなるマスキングフィルムおよびその製法を開発し、先
に特許出願した(特開平7−8857号公報参照)。し
かしながら、特開平7−8857号公報に開示の技術に
より得られるマスキングフィルムは、製造性および使用
性にすぐれるものの、フィルム原料はポリオレフィン系
樹脂であり、紙などと異なり、焼却の際の燃焼カロリー
が高く、また樹脂によっては有毒ガスを発生する場合が
あり、土中に埋めるなどして廃棄しても風化・分解せず
に土中に残存し、公害の一因となり、環境保護が求めら
れている昨今、使用後の処理の問題の解決が要望されて
いる。
【0006】マスキングフィルムの使用後の処理の問題
を解決する技術として、デンプン質および自動酸化促進
剤を配合したポリエチレンから製造したマスキングフィ
ルムが特公平7−106330号公報に開示されてい
る。しかし、該公報に開示のマスキングフィルムは生分
解性は有するものの、マスキングフィルム本来の塗料の
液だれや乾燥塗料の飛散防止の点で問題があるばかりで
なく、マスキングフィルム自体の製造性および使用性の
改良については何ら考慮されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点を解決するためになされたものであり、
製造性および使用性にすぐれ、しかも使用後、土中にて
分解・資化され、環境に悪影響を及ぼすことのない生分
解性塗装用マスキングフィルムおよび該フィルムを製造
するためのチューブラーフィルムの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため鋭意研究の結果、ポリオレフィン系樹脂に生
分解性付与剤を配合した組成物からチューブラーフィル
ムを製造し、これにコロナ放電処理を施すことにより、
上記課題が全て解決され、しかも該チューブラーフィル
ムから得られる塗装用マスキングフィルムは、塗料との
付着性が従来のコロナ放電処理フィルムに比べより高
く、かつ、生分解性が従来の生分解性フィルムに比べ格
段に向上していることを見出し、さらに検討を重ね、本
発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、生分解性付与剤を配
合したポリオレフィン系樹脂組成物からインフレーショ
ン法によりチューブラーフィルムを製造し、該チューブ
ラーフィルムの内面および外面のいずれか一方または両
方にコロナ放電処理を施し、処理面の濡れ張力を40d
yn/cm以上とすることからなることを特徴とする生
分解性塗装用マスキングフィルムを製造するためのチュ
ーブラーフィルムの製造方法に関する。
【0010】本発明においてポリオレフィン系樹脂とし
ては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧
法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度エチレン−α−オ
レフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン
等が挙げられる。本発明の場合、強度、横切れ性、取扱
い性、加工性、耐熱性、耐寒性等に優れる高密度ポリエ
チレンが望ましく、中でも密度0.945〜0.965
g/cm 3 、メルトインデックス0.03〜1.5g/
10分の高密度ポリエチレンが望ましい。ここで、密度
はJIS K7112に準拠して得られる数値であり、
高密度ポリエチレンの密度が0.945g/cm3 未満
では、フィルムの腰がなく、取扱い性が悪くなり、0.
965g/cm3 を越えると、フィルムの縦方向と横方
向の配向性が大きく異なり、フィルムが破れやすくな
り、望ましくない。また、メルトインデックスはJIS
K7210に準拠して得られる数値であり、高密度ポ
リエチレンのメルトインデックスが0.03g/10分
未満では高速製膜ができず、生産性が悪くなり、1.5
g/10分を越えると粘度が小さくなりすぎ、溶融膜の
安定性が悪くなり、望ましくない。
【0011】本発明において生分解性付与剤としては、
上記ポリオレフィン系樹脂に配合されてマスキングフィ
ルムに成形された後、使用などにより不要になった際、
土中または水中に廃棄することにより、上記マスキング
フィルムが土中または水中の微生物により分解され得る
性質を付与し得るものであれば、特に制限されないが、
炭水化物、例えばグルコース、ガラクトース、マンノー
ス、フルクトースなどの単糖類、マルトース、ラクトー
ス、スクロースなどの二糖類、デンプン、デキストリ
ン、セルロース、イヌリン、アガロース、フルクタンな
どの多糖類、キチン、キトサン、アミカシン、シソマク
シンなどのアミノ糖、アルドース、ケトース、ヘプトー
スなどの還元糖、デトリトール、ペンチトールなどの糖
アルコールなどを挙げることができる。入手しやすく、
価格も安いデンプンおよびその誘導体が、それらを含む
マスキングフィルムが製造しやすく、マスキングフィル
ムの性能が高く、しかも生分解性が良好であるという点
で好ましい。
【0012】また、デンプンおよびその誘導体として
は、例えばトウモロコシ、ジャガイモ、米、甘薯、小麦
などから得られるデンプンの他、該デンプンにスチレン
などの重合性モノマーをグラフトしたもの、シリコンな
どを被覆したもの、またはグルコースなどの糖類、糖
蜜、カゼイン糖を主成分として含有し、かつ生物が好ん
で摂取する有機物質で修飾されたデンプン変性物などの
デンプン誘導体を挙げることができる。
【0013】本発明において、ポリオレフィン系樹脂へ
の生分解性付与剤の配合量は、得られるマスキングフィ
ルムが生分解性を有するものであれば、特に制限され
ず、用いる生分解性付与剤の種類やマスキングフィルム
の用途などにより、広範囲に変化するが、通常ポリオレ
フィン系樹脂との組成物100重量%中、生分解性付与
剤が1〜80重量%、好ましくは5〜70重量%となる
ように配合する。特に、デンプンまたはその誘導体が生
分解性付与剤として配合される場合、その配合量は樹脂
組成物100重量%に対し、5〜70重量%、好ましく
は6〜50重量%、特に7〜20重量%である。デンプ
ンまたはその誘導体は5重量%以上であれば、その量の
増加に従い生分解性が増大し、70重量%を越えるとポ
リオレフィン系樹脂の物性低下が著しく、マスキングフ
ィルムとしての実用に適当でなくなる場合がある。
【0014】また、本発明はポリオレフィン系樹脂にデ
ンプンなどの生分解性付与剤を配合することを必須とす
るが、その他、自動酸化剤、酸化油または金属塩、金属
酸化物もしくは金属水酸化物などを添加することによ
り、マスキングフィルムの土中や水中での分解をさらに
促進することができる。これらのその他の添加剤の配合
量は本発明の目的を損なわない範囲で行われることはい
うまでもない。自動酸化剤としてはオレイン酸またはそ
のエステルなどの炭素−炭素二重結合を有するポリオレ
フィン系樹脂の酸化分解を促進させる物質、酸化油とし
ては動物油(牛脂,豚脂,乳脂など)や植物油(ナタネ
油,コーン油,ヒマワリ油,ベニバナ油など)を酸化さ
せたもの、そして金属塩、金属酸化物または金属水酸化
物としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウム、亜鉛、アルミニウム、マンガンまたは鉄など
の無機酸塩(硫酸塩,塩酸塩,炭酸塩など)もしくは有
機酸塩(カルボン酸塩など)や、酸化物、水酸化物など
を挙げることができる。
【0015】さらに、本発明においてポリオレフィン系
樹脂組成物には、光崩壊性付与剤、一般に感光性試薬と
も呼称される添加剤、例えばカルボニル基を有する光増
感剤(ベンゾフェノン,アセトフェノン,アントラキノ
ンなど)または金属化合物(有機酸の金属塩など)など
を配合することにより、生分解性に加え、光崩壊性を付
与し、廃棄後のフィルムの分解を促進させることもでき
る。光崩壊性付与剤を含むならば、フィルムが廃棄され
た土中または水中に該フィルムを分解する微生物が少な
い場合でも、また、該土中または水中から廃棄フィルム
が地上または水上に出てしまった場合でも、フィルムの
分解は速やかに進行する。このため、本発明の好ましい
態様において、チューブラーフィルムおよびマスキング
フィルムは、生分解性付与剤の他に光崩壊性付与剤を配
合した樹脂組成物から製造される。光崩壊性付与剤の具
体例として以下のものを挙げることができる:鉄ジエチ
ルジチオカルバメート、マンガンジエチルジチオカルバ
メート、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、亜鉛ジイソ
プロピルジチオホスフェート、1,4−ベンゾキノン、
ベンジリデンフタライド、β−〔シアノベンジリデン〕
フタライド、N−o−フェニル−3−ベンジリデンフタ
ロイミジン、アントラキノンおよびその誘導体、ベンゾ
フェノンおよびその誘導体、ベンゾトリアゾールおよび
その誘導体、1,2−ジベンゾイルエチレン、ジベンゾ
イルベンゼン、ジトルイルベンゼン、インダンジオン、
インダノン、クマラノン、脂肪酸金属塩(例;酢酸コバ
ルト,酢酸ニッケル,ラウリル酸ニッケル,ステアリン
銅,ステアリン酸第二鉄,ステアリン酸亜鉛など)、鉄
アセチルラクトネート、2−ヒドロキシ−4−オクチル
オキシベンゾフェノンなどから選択される1種または2
種以上の組合せ。光崩壊性付与剤の配合量は、意図する
光崩壊性により異なるが、通常、ポリオレフィン系樹脂
との組成物100重量%中、光崩壊性付与剤が0.2〜
10重量%、好ましくは0.5〜10重量%となるよう
に配合する。
【0016】本発明において、チューブラーフィルムの
製造は、上記のポリオレフィン系樹脂と生分解性付与
剤、そして所望により配合される光崩壊性付与剤などの
その他の添加剤からなる組成物を、空冷式インフレーシ
ョン押出機などを用いることによるインフレーション
法、例えばサーキュラーダイから上記樹脂組成物を配合
樹脂の溶融温度以上で押出し、チューブラーフィルム内
部に空気を入れ、空冷または水冷する通常の方法により
行われる。上記操作の条件は適宜選択されるが、得られ
るチューブラーフィルムは厚さが5〜40μmであるこ
とが好ましい。これは、厚さが5μm未満であると、フ
ィルムの腰がなく、取扱いが困難であり、40μmを越
えるとコストが上昇し、しかもマスキングフィルムとし
た時、ロール体が嵩ばり、望ましくないことによる。
【0017】本発明において、チューブラーフィルムの
内面へのコロナ放電処理は、空気、窒素ガス、アルゴン
ガス、キセノンガス、炭酸ガス等の気体を封入して走行
状態のチューブラーフィルムの内面を密着させずに1〜
7mmの間隙を設けて、フィルム外表面に高電圧電流を
印加した少なくとも一対の電極を接触させ、フィルム内
面間にコロナ放電処理を施し、フィルム内面の濡れ張力
を40dyn/cm以上に向上させることにより行われ
る。
【0018】また、本発明において、チューブラーフィ
ルムの外面へのコロナ放電処理は、折りたたまれ内面が
密着されたチューブラーフィルムの外表面に高電圧電流
を印加した少なくとも一対の電極を接触または非接触の
状態で、フィルム外面にコロナ放電処理を施し、フィル
ム外面の濡れ張力を40dyn/cm以上に向上させる
ことにより行われる。
【0019】上記のように、本発明において、コロナ放
電処理が施された処理面は濡れ張力が40dyn/cm
以上となるように活性化されている必要がある。40d
yn/cm未満では、フィルム表面(コロナ放電処理
面)への塗料の付着性が悪く、塗料のたれ流し状態とな
り、また、フィルム表面に付着した塗料は乾燥後フィル
ム面から剥離し、周囲に飛散し作業環境を悪化させ、し
かも生分解性の向上への寄与が少なく、望ましくない。
また、本発明において、コロナ放電処理による濡れ張力
の上限は特にないが、高すぎると表面が劣化し、マスキ
ングフィルムとしての性能に問題を生じるため、60d
yn/cm未満であることが望ましい。
【0020】チューブラーフィルムへのコロナ放電処理
は、内面のみ(その一部のみを含む)、外面のみ(その
一部のみを含む)、内面と外面の両方、内面全面と外面
の一部、外面全面と内面の一部、内面の一部と外面の一
部のように、塗装用マスキングフィルムの用途に応じて
行われる。内面のみへの処理を行ったチューブラーフィ
ルムが製造性などの点で特に望ましく、下記の発明の実
施の形態の項では、この例について具体的に説明する。
なお、内面および外面にコロナ放電処理を施した場合、
生分解性はより向上し、使用時にコロナ放電処理面の識
別を不要にする。
【0021】本発明はまた、上記の方法で製造された、
生分解性塗装用マスキングフィルムを製造するためのチ
ューブラーフィルム自体に関する。さらに、本発明は、
上記チューブラーフィルムから製造された生分解性塗装
用マスキングフィルムに関する。本発明の生分解性塗装
用マスキングフィルムは、例えば建築、道路、飛行場、
運動場、床、壁、自動車、船舶、飛行機、車輛、機械、
事務用品、スポーツ用品、アミューズメント用品、レジ
ャー用品、各種ディスプレイ、玩具、木工品、家庭用品
などの塗装の際に使用される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の方法に従って得られる内
面がコロナ放電処理されたチューブラーフィルムは紙管
等の管状体にロール巻きにしたり、適当な長さに折り重
ねることにより一般に原反と呼称される商品形態とする
ことができる。
【0023】本発明のチューブラーフィルムを生分解性
塗装用マスキングフィルムとするには、まず、該チュー
ブラーフィルムの長手方向に1ヶ所(二重になっている
フィルムのいずれか一方)に切れ目を入れ、その切れ目
を入れたフィルムの長手方向に向かって左または右の部
分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸として180
度回転させフィルム内面を露出して、コロナ放電処理さ
れたフィルム内面を表側に出し、その露出されたコロナ
放電処理面の左端または右端に、粘着テープを該粘着テ
ープの粘着剤層とコロナ放電処理面とを対向させ、該粘
着テープの左側または右側に未貼合部分を残して貼合す
る。これにより、フィルムのコロナ放電処理面を表にし
てフィルムの非コーティング処理面を裏にして塗装対象
物にマスキングフィルムの一部を貼りつけることが可能
となる。なお、ここで粘着テープを紙または生分解性材
料からなるものとすれば、廃棄後、マスキングフィルム
本体と共に粘着テープをも分解し得るものとすることが
できる。また、本発明のチューブラーフィルムから塗装
用マスキングフィルムを製造する過程で、二重のままの
フィルム部分を含む粘着テープを貼合した以外のフィル
ム部分は、ガゼット折り、多重折りまたはその組合せ等
により適宜折りたたまれても良いが、粘着テープの粘着
面側ではない側、すなわち、上で切れ目が入れられたフ
ィルムの側に折りたたまれることが肝要である。
【0024】このように本発明のチューブラーフィルム
から得られる本発明の生分解性塗装用マスキングフィル
ムは、粘着テープの粘着面と、折りたたまれているマス
キングフィルムの残りの部分(マスキング時に広げて非
塗装面を覆う部分)とは同じ面にはなく、粘着テープ部
分を塗装面に貼りつける時、マスキングフィルムの一部
が粘着テープと塗装面に巻き込まれる等の作業上の不具
合を生じることがない。しかも、本発明のチューブラー
フィルムは、そのような作業性の高い塗装用マスキング
フィルムを極めて簡単な工程で得ることができる。
【0025】また、本発明の生分解性塗装用マスキング
フィルムは、必要に応じて粘着テープを貼合したり、折
りたたんだ後、紙管等の管状体に巻きつけてロール体と
することにより、より一層のコンパクト化および使用性
の向上を図ることができる。
【0026】本発明の生分解性塗装用マスキングフィル
ムは、フィルム表面にコロナ放電処理を施したことによ
りフィルム表面が荒立つため、該フィルムが廃棄された
際に、微生物がフィルムに進入しやすくなると共に、空
中、土中または水中の酸素とのフィルムとの接触面積が
向上し、生分解性付与剤の配合により示される生分解性
に比べ、顕著に高い生分解性を示すものである。
【0027】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をより詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0028】実施例1:チューブラーフィルムの製造例 密度0.952g/ml、メルトインデックス0.8g
/10分の高密度ポリエチレン80重量%と、デンプン
(トウモロコシデンプン)粒20重量%とをバンバリー
ミキサーにて180℃で20分間混練し、直径3mm、
長さ3mmのペレットを得、このペレットを空冷インフ
レーション押出機に供給し、195℃でダイより押出
し、ブロー比4.3、巻取速度55m/分の条件で空冷
インフレーション法により、厚さ10μm、折り径30
cmのチューブラーフィルムを得た。フィルムの内面間
隙2mm、フィルム内部封入ガスを空気とし、フィルム
内面コロナ放電処理機(春日電機製)を用いてフィルム
内面の濡れ張力が45dyn/cmとなるようにコロナ
放電処理し、次いで、ロールによりフィルムを扁平にし
た後、直径3cmの紙管にロール巻きにし、直径30c
mのチューブラーフィルムロール体を得た。図1にはコ
ロナ放電処理後で扁平にする前のチューブラーフィルム
1の横断面図を示す。図中、2はデンプンを配合したポ
リオレフィン系樹脂(本実施例では高密度ポリエチレ
ン)からなるフィルムであり、aはその内面に形成され
たコロナ放電処理層である。また、図2は得られたロー
ル体3を示すものであり、紙管4に扁平化後の上記フィ
ルム1がロール巻きされている。
【0029】実施例2:マスキングフィルムの製造例 密度0.948g/ml、メルトインデックス0.06
g/10分の高密度ポリエチレン80重量%と、デンプ
ン(ジャガイモデンプン)粒20重量%とをバンバリー
ミキサーにて180℃で20分間混練し、直径3mm、
長さ3mmのペレットを得、このペレットを空冷インフ
レーション押出機に供給し、190℃でダイより押出
し、ブロー比4.5、巻取速度50m/分の条件で空冷
インフレーション法により、厚さ10μm、折り径25
cmのチューブラーフィルムを得た。フィルムの内面間
隙2mm、フィルム内部封入ガスを空気とし、フィルム
内面コロナ放電処理機(春日電機製)を用いてフィルム
内面の濡れ張力が50dyn/cmとなるようにコロナ
放電処理した。チューブラーフィルムのほぼ中央部(扁
平フィルムとしては折り径25cmであるから、フィル
ムの左端から10cmの箇所)に、薄いカミソリ刃で長
手方向に平行に切れ目を入れ、次いで扁平フィルムの左
端を回転軸として前記切れ目から左方に存在する扁平フ
ィルムの上側のフィルム片を180度回転させ該フィル
ム片のコロナ放電処理面を露出させた。そのフィルム片
のコロナ放電処理面の左端の幅5mm上にフィルムの長
手方向に沿って幅15mmの粘着テープの粘着剤層の一
部(幅5mm)がコロナ放電処理面と対向するように貼
りつけた。一方、扁平フィルムの上記フィルム片以外の
部分はガゼット折りと二重折りを繰り返し6重のフィル
ムとし、一番下のフィルム層は粘着フィルムの粘着剤層
面とは反対側に位置するように折りたたんだ。上記のよ
うに準備された厚単を直径2cm、長さ12cmの紙管
に直径7cmにロール巻きし、塗装用マスキングフィル
ムロール体とした。得られたロール体の端部を引き出し
た状態を図3に示す。図中、2がフィルム、4が紙管、
そして6が粘着テープであり、a、bおよびcはそれぞ
れコロナ放電処理面、非コロナ放電処理面および粘着剤
層である。
【0030】実施例3 実施例2で用いたものと同じ高密度ポリエチレン90重
量%、コーンスターチの表面をシランカップリング剤で
処理した変性デンプン9重量%および鉄ジエチルジチオ
カルバメート1重量%からなる樹脂組成物を用いて実施
例2と同様の操作を行いチューブラーフィルムおよび塗
装用マスキングフィルムを得た。
【0031】実施例4 実施例2で用いたものと同じ高密度ポリエチレン95重
量%およびデンプン(米)5重量%からなる樹脂組成物
から製造したチューブラーフィルムの内面および外面に
コロナ放電処理(両面とも濡れ張力40dyn/cm)
を施し、そのチューブラーフィルムから塗装用マスキン
グフィルムを得た。
【0032】実施例5 実施例2で用いたものと同じ高密度ポリエチレン94重
量%、デンプン(トウモロコシ)5重量%および大豆酸
化油1重量%からなる樹脂組成物を用いて実施例2と同
様の操作を行いチューブラーフィルムおよび塗装用マス
キングフィルムを得た。
【0033】試験例1 実施例2ないし5で得られた生分解性塗装マスキングフ
ィルムの塗装マスキングフィルムとしての取扱い性およ
び塗料の吸着性・付着性を評価した。 a.取扱い性:塗装用マスキングフィルムロール体より
フィルムをほどいて、垂直に立てた鉄板に、粘着テープ
部分を水平に30cmの長さに貼り、フィルムをハサミ
で切断した。いずれの実施例のものも、ロール体は長さ
12cmと短く、直径7cmで手のひらに入り、折りた
たまれたフィルムは重力で一枚の平坦なフィルムに垂れ
下がり、フィルムの折り目の皺を伸ばす必要もなく、取
扱い性は非常に良好であった。 b.塗料の吸着性・付着性:いずれの実施例のものも、
フィルム表面に赤色アクリル系塗料を30μm(乾燥時
の厚さ)塗布したが、表面に均一に塗布され、しかも速
やかに吸着され垂れ落ちることはなかった。また、塗布
面が乾燥後、マスキングフィルムをひき剥がしたが、乾
燥した塗料がフィルムからはげ落ちることはなかった。
さらに、乾燥後の塗料が付着したフィルムを手でもんだ
が塗料がはげ落ちることはなかった。
【0034】試験例2 実施例2ないし5で得られた塗装用マスキングフィルム
を土中に埋め、経時的に、その分解状態を調べた。比較
のために、高密度ポリエチレンのみからなるフィルム
(対照フィルムA)およびコロナ放電処理を施していな
い以外は実施例2と同様にして得たフィルム(対照フィ
ルムB)に対しても同様の試験を行った。実施例2ない
し5で得られた本発明のフィルムはいずれも埋立後、穴
が開くなど分解が目視できる程度に徐々に進行し、60
日後には手で触れて崩れる程度に分解が進行していた。
一方、対照フィルムAは60日経過後、肉眼で変化はな
く、ほぼ埋立てる前の状態であり、対照フィルムBの埋
立60日後の分解は肉眼である程度は進んでいるもの
の、本発明のものに比べはるかに少なく、手で触れても
形状は保持されていた。
【0035】試験例3 実施例2ないし5で得られた塗装用マスキングフィルム
(30cm×30cm)を土中に埋め、経時的(10日
毎)に伸度残存率を調べた。比較のために、試験例2で
用いた対照フィルムAおよび対照フィルムBに対しても
同様の試験を行った。ここで、伸度残存率とは各フィル
ムの初期の引張強さを100%とした場合の測定時の引
張強さを百分率(%)で表したものである。実施例2な
いし5はいずれも埋立60日後、伸度残存率が約50%
に達した。一方、対照フィルムAは100日経過後でも
伸度残存率は100%のままであり、対照フィルムBが
伸度残存率50%に達したのは、埋立80日後であっ
た。
【0036】このように、本発明によりコロナ放電処理
された生分解性フィルムは、コロナ放電処理していない
従来の生分解性フィルムに比べ、土中にてより速やかに
分解されることが明らかである。コロナ放電処理により
生分解性が向上することはこれまでに報告されたことが
ない。コロナ放電処理はフィルム表面に細かい凹凸を多
数形成し、フィルム表面を荒立たせるものであるが、こ
の凹凸により微生物が進入しやすくなり、また酸素との
接触面積が増えることにより、生分解性付与剤による生
分解と相まってフィルム全体の分解が相乗的に促進され
るものと考えられる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に記載したように、本発明はコ
ロナ放電処理によりポリオレフィン系フィルムの生分解
性が促進されることを初めて見出した知見を基になされ
たものである。まず、本発明の生分解性塗装用マスキン
グフィルムは、ポリオレフィン系樹脂から構成されてい
るにもかかわらず、使用後、土中への埋立などにより速
やかに分解するので、従来のように土中にいつまでも残
存することなく、環境保護に寄与するものである。しか
も、本発明の生分解性塗装用マスキングフィルムの土中
または水中での微生物による分解後の分解物は該微生物
またはその他の生物などにより資化されることが予測さ
れるので、長期的な資源の再利用を図ることもできるの
で環境にやさしいものである。また、本発明の塗装用マ
スキングフィルムはロール体の製造において、ポリオレ
フィン系樹脂チューブラーフィルムの内面に連続的にコ
ロナ放電処理を行い、チューブラーフィルムを切り開
き、長手方向に特定様式におりたたみ、フィルム一端に
粘着テープをコロナ放電処理面と対向して貼りつけ、管
状体の上にロール巻きし、しかもこれらを連続的ライン
工程で行うことができるので、従来の方法による場合に
比べ、製造がより容易であり、製造コストが低くでき
る。また、得られた塗装用マスキングフィルムロール体
は、塗料が密着しやすく、流動せず、乾燥後の塗料が剥
離しない等、マスキングフィルムとしての品質が良好で
あり、しかも取扱い性、作業性の面で非常に優れてお
り、保管スペースも小さくすることが可能である。さら
に、本発明のチューブラーフィルムは、切り開いてその
一端に粘着テープを貼付するという簡単な操作だけで、
塗装面に貼着する際にフィルムのマスキング面が粘着テ
ープの粘着層面に巻き込まれる等の作業上の問題を確実
に防止でき、しかも使用後に土中などで分解され得る塗
装用マスキングフィルムとすることがきる。また、本発
明のチューブラーフィルムから得られる塗装用マスキン
グフィルムは、塗料が密着しやすく、流動せず、乾燥後
の塗料が剥離し難いなど、マスキングフィルムとしての
品質が良好であり、しかも取扱い性、作業性の面で非常
に優れており、保管スペースを小さくすることもでき
る。このような作業性や使用性などに優れた塗装用マス
キングフィルムを製造するための本発明のチューブラー
フィルムは、簡便な工程で製造でき、製造コストの低下
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた生分解性塗装用マ
スキングフィルムを製造するためのチューブラーフィル
ムの横断面図である。
【図2】本発明の実施例1で得られた生分解性塗装用マ
スキングフィルムを製造するためのチューブラーフィル
ムロール体の斜視図である。
【図3】本発明の実施例2で得られた生分解性塗装用マ
スキングフィルムロール体の斜視図である。
【符号の説明】
1 チューブラーフィルム 2 生分解性付与剤配合高密度ポリエチレンフィルム 3 チューブラーフィルムロール体 4 紙管 5 生分解性塗装用マスキングフィルムロール体 6 粘着テープ a コロナ放電処理面 b 非コロナ放電処理面 c 粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 7/00 - 7/00 307 B05B 15/04 102 B29C 55/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性付与剤を配合したポリオレフィ
    ン系樹脂組成物からインフレーション法によりチューブ
    ラーフィルムを製造し、該チューブラーフィルムの内面
    および外面のいずれか一方または両方にコロナ放電処理
    を施し、処理面の濡れ張力を40dyn/cm以上とす
    ることからなることを特徴とする生分解性塗装用マスキ
    ングフィルムを製造するためのチューブラーフィルムの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 生分解性付与剤がデンプンまたはその誘
    導体である請求項1記載のチューブラーフィルムの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 生分解性付与剤の他に光崩壊性付与剤を
    配合したポリオレフィン系樹脂組成物が使用される請求
    項1または2記載のチューブラーフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の方法で製造された、生分解性塗装用マスキングフィル
    ムを製造するためのチューブラーフィルム。
  5. 【請求項5】 管状体に巻きつけられたロール体の形態
    にある請求項4記載のチューブラーフィルム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のチューブラーフィルムか
    ら製造された塗装用マスキングフィルム。
  7. 【請求項7】 管状体に巻きつけられたロール体の形態
    にある請求項6記載の塗装用マスキングフィルム。
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