JP2000140724A - 識別表示を有する塗装用マスキングフィルム - Google Patents

識別表示を有する塗装用マスキングフィルム

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JP2000140724A
JP2000140724A JP10327465A JP32746598A JP2000140724A JP 2000140724 A JP2000140724 A JP 2000140724A JP 10327465 A JP10327465 A JP 10327465A JP 32746598 A JP32746598 A JP 32746598A JP 2000140724 A JP2000140724 A JP 2000140724A
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masking
coating
masking film
tubular
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JP10327465A
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Takashi Yoshino
孝 吉野
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YOSHINO KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷によることなく、製品を識別できる情報が
付与された塗装用マスキングフィルム、該フィルムを製
造するための方法およびチューブラーフィルムの提供。 【解決手段】エンボス加工により施されたマスキングフ
ィルムに関する情報e(全幅の長さ等を示す数字列,種
類・用途・製造業者名等を示す文字列,その組合せ,図
中600は全幅の長さが600mmで,ASAは帯電防
止剤配合フィルムであることを示す)を有する、ポリオ
レフィン系樹脂からなるフィルム2から製造された塗装
用マスキングフィルム1。インフレーション法により製
造したチューブラーフィルムに上記エンボス加工を施
し、それを切り開き、その端縁部に粘着テープ3を貼合
し、紙管4に巻回することからなる塗装用マスキングフ
ィルムの製法。上記マスキングフィルムを製造するため
のチューブラーフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は識別表示を有する塗
装用マスキングフィルムに関する。より詳しくは本発明
は、当該のマスキングフィルム製品に関する情報である
製品形状、用途、製造業者名等の識別表示を有する塗装
用マスキングフィルム、その製法およびそれを製造する
ためのチューブラーフィルムに関するものである。本発
明の塗装用マスキングフィルムは、建築物、道路、飛行
場、運動場、床、壁、自動車、船舶、飛行機、車両、機
械、事務用品、スポーツ用品、アミューズメント用品、
レジャー用品、各種ディスプレイ、玩具、木工品、家庭
用品等の塗装用に広範囲に利用される。
【0002】
【従来の技術】各種建築物、道路、運動場、駐車場、自
動車、車両、各種物品等には美観を与えるためや、マー
ク、規則、説明を表示するために種々の塗装が施され
る。この場合、塗装部分と非塗装部分を容易に分割する
ため、非塗装部分に紙、合成紙、不織布、プラスチック
フィルム等を被覆し、その表面に塗料が直接付着した
り、塗装部分より塗料が移動して付着しても非塗装部分
には直接接触せず、紙、合成紙、不織布、プラスチック
フィルム等の表面で受け取り、非塗装部分を塗料から遮
蔽・保護する。この機能を果たす上記紙等のフィルムを
塗装用マスキングフィルムと呼称している。
【0003】塗装用マスキングフィルムは被塗装物の形
状、塗装面積、使用する塗料の性能、塗料の焼付温度、
乾燥温度等によって、各種タイプがある。本発明におい
て提供しようとする塗装用マスキングフィルムは塗装面
積や非塗装面積(即ちマスキング面積)が比較的大きな
塗装用を特に意図している。このようなマスキングフィ
ルムは全面が非塗装部(マスキング部)に接着また仮着
する機能を有する必要はないが、通常、塗装対象物に該
フィルムを貼合するための粘着テープがその粘着剤層の
一部を未貼合のまま残してフィルムの1つの端縁部に貼
合されるか、または該端縁部に粘着剤層を形成し、そし
て商品形態を小型化するためにフィルムはその長手方向
に平行に折りたたまれ、さらにそれを紙管等の管状体に
巻回してロール形状とされているのが一般的である。
【0004】しかしながら、このようなロール形状の塗
装用マスキングフィルムはコンパクトであるものの、塗
装現場では各種様々の大きさのロール体を持込み作業を
することが多く、全体の寸法を即座に識別できず、不便
なことが多く、ひいては作業性の低下を来す原因となっ
ている。また、マスキングフィルムによっては、他の用
途のマスキングフィルムを使用するというトラブルを回
避する目的で該マスキングフィルムの用途を示す表示が
必要である場合や、製造者、販売者、使用者、施工者等
の表示を要求されることがある。これらの不具合や要求
に応えるため、従来はフィルム面、紙管または粘着テー
プへの必要な情報の印刷が行われてきた。しかしなが
ら、この中でフィルム面への印刷の場合、該フィルムが
紙や不織布である場合、比較的問題がないものの、現在
最も繁用されているポリオレフィン系樹脂フィルムの場
合、極性基が少なく、結晶化度も高く、印刷インキに対
して親和性が低いため、印刷に先立ち、コロナ放電処
理、フレーム処理、プライマー処理等による前処理を予
め施して樹脂表面を改善し親和性を向上させる必要があ
る。例えば、本出願人が出願し、既に特許を得ている特
許第2673667号公報には、チューブラーフィルム
内外面にコロナ放電処理を施し、その外面に必要な印刷
を行い、該チューブラーフィルムを折りたたみ、切り開
いてなる塗装用マスキングフィルムが開示されている。
しかし、これは印刷に先立ってコロナ放電処理が必要で
あるため、製造工程上、必ずしも有利ではなかった。ま
た、紙管や粘着テープへの印刷も提案され、既に市販さ
れているが、前者の紙管の場合、該紙管の上に折りたた
まれたフィルムが多重に巻回されているため紙管上の情
報の目視が困難となることがあり、また、後者の粘着テ
ープの場合は粘着剤により印刷が剥離する等の不具合が
あった。さらに、上記のいずれの部材への印刷の場合で
あっても、有機溶媒を用いる印刷工程が必要であり、製
造作業環境の悪化を招き、しかもコスト高となる問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況を考慮してなされたものであり、ポリオレフィン系樹
脂からなるフィルムを用いた塗装用マスキングフィルム
を識別するための表示が印刷によることなく、安全かつ
容易に、しかも低コストの手段で付与された塗装用マス
キングフィルム、その製法およびそれを製造するための
チューブラーフィルムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、エンボス加工に
より、マスキングフィルム製品に関する情報をフィルム
表面上に表現し得るとともに、マスキングフィルムに必
須とされる塗料の高い付着性および多い付着量ならびに
良好な作業性等が得られることを見出し、さらに検討を
加え、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は以下の塗装用マスキン
グフィルム、それを製造するための方法およびチューブ
ラーフィルムに関するものである。 (1)ポリオレフィン系樹脂からなるフィルムから製造
された塗装用マスキングフィルムであって、該マスキン
グフィルムはエンボス加工により施された該マスキング
フィルムに関する情報を有することを特徴とする塗装用
マスキングフィルム。 (2)ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィ
ルムを切り開いて製造された塗装用マスキングフィルム
であって、該マスキングフィルムはエンボス加工により
施された該マスキングフィルムに関する情報を有するこ
とを特徴とする塗装用マスキングフィルム。 (3)ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィ
ルムを切り開いて製造された塗装用マスキングフィルム
であって、該マスキングフィルムはエンボス加工により
施された該マスキングフィルムに関する情報を有し、前
記マスキングフィルムの一端部に粘着テープがその粘着
剤層面の一部が該フィルム面と重なるように貼合され、
該粘着テープが貼合されたフィルム以外の少なくとも一
部が長手方向にほぼ平行に前記粘着剤層面の反対側に折
りたたまれ、折りたたまれたフィルムを長手方向にほぼ
直角をなす方向にロール状に巻回してなることを特徴と
する塗装用マスキングフィルム。 (4)ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性
樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機フィラー
および帯電防止剤からなる群から選択される少なくとも
1種がさらに配合されている上記(1)ないし(3)の
いずれか1項に記載の塗装用マスキングフィルム。 (5)マスキングフィルムに関する情報が該フィルムの
寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提供関連者
の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模様または
それらの組合せである上記(1)ないし(4)のいずれ
か1項に記載の塗装用マスキングフィルム。 (6)塗装用マスキングフィルムの製造方法であって、
ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィルムに
前記マスキングフィルムに関する情報をエンボス加工に
より施す工程、チューブラーフィルムを長手方向にほぼ
平行に折りたたむ工程、該チューブラーフィルムの1ヶ
所に長手方向に切れ目を入れる工程、切れ目を入れたフ
ィルムの長手方向に向かって左または右の部分をフィル
ムの端部にて長手方向を回転軸として回転させてチュー
ブラーフィルムの内面を露出させる工程、露出させたチ
ューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着テー
プをその粘着剤層の一部が重なるように貼合する工程、
粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻きする工程
からなることを特徴とする塗装用マスキングフィルムの
製造方法。 (7)塗装用マスキングフィルムを製造するためのポリ
オレフィン系樹脂からなるチューブラーフィルムであっ
て、該チューブラーフィルムはエンボス加工により施さ
れた前記マスキングフィルムに関する情報を有すること
を特徴とする前記チューブラーフィルム。 (8)ロール体の形態にある上記(7)記載のチューブ
ラーフィルム。 (9)ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性
樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機フィラー
および帯電防止剤からなる群から選択される少なくとも
1種がさらに配合されている上記(7)または(8)記
載のチューブラーフィルム。 (10)マスキングフィルムに関する情報が該フィルム
の寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提供関連
者の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模様また
はそれらの組合せである上記(7)ないし(9)のいず
れか1項に記載のチューブラーフィルム。
【0008】本発明の塗装用マスキングフィルムおよび
該マスキングフィルムを製造するためのチューブラーフ
ィルムは上記マスキングフィルムに関する情報がエンボ
ス加工により施されていることを特徴とするものである
が、ここで、マスキングフィルムに関する情報とは、当
該マスキングフィルムの製品形状(寸法、例えば全幅,
全長等)、名称(商品名,製品コード等)、配合添加剤
の種類、自動車用や建築用等の用途、提供関連者名(例
えば製造業者名,販売者名,使用者名,施工者名等)等
を示す文字、数字および/または模様等の組合せからな
る、当該マスキングフィルム製品を識別することができ
る表示(識別表示)を意味する。具体的には、折りたた
み、ロール体をなすマスキングフィルムを展開したとき
の全幅のmm数、例えば「300」、「500」、「1
000」または「2400」等の数字列、当該製品の提
供関連者名、例えば「YOSHINO」、「ヨシノ」、
「吉野化成」等の文字列、提供関連者を示す模様(例え
ば製造業者や使用業者の会社のマーク等)またはそれら
の組合せをエンボス加工により施すことにより情報付与
が行われ得る。なお、上記数字、文字または模様は、エ
ンボスによる個々の紋を1字または1つの模様に割当
て、上記の「300」や「YOSHINO」等の数字・
文字列、会社のマーク等が表現されるようにしても、ま
たエンボスには慣用の紋、例えば亀甲、格子、絹目、ダ
イヤ、玉虫、麻目、梨地、しぶき、すじ、長方形等によ
りフィルム面に上記の情報が表現されるようにしてもよ
い。上記エンボス加工はフィルムの少なくとも一部に施
されていればよく、フィルム全面に対するエンボス加工
を施した面積の割合は特に制限されないが、本発明では
識別表示の機能の他に、塗料の付着機能を果たす必要が
あることから、フィルム全面に対して半分以上、好まし
くはほぼ全面にエンボス加工を施す。エンボス加工は、
上記のようにマスキングフィルムに関する情報がフィル
ム面に表現されるように、例えば適当な表面粗度を有す
るチルロールとプレッシャーロールとの間にフィルムを
通すことにより行われ得る。そこで本発明は、チューブ
ラーフィルムまたはフィルムに上記のようなエンボス加
工による情報を付与し得るようなチルロールとプレッシ
ャーロールとからなるエンボス加工装置にも関するもの
である。エンボス深さ(JIS B0601に準拠して
測定)は、フィルム厚さの1/2以下、好ましくは1/
4以下であり、その下限は1/10である。エンボスが
深すぎると、フィルムが薄くなりすぎ、強度が低く、展
開作業が困難になり、また、塗料がフィルムを通過し、
マスキングできない場合もあり望ましくない。逆に、エ
ンボスが浅すぎると、エンボス効果が発現せず望ましく
ない。本発明において、上記紋の大きさは特に限定され
ないが、通常は0.5ないし30mmであり、好ましく
は2ないし20mmである。これは0.5mm未満では
フィルムの展開作業性が不十分なことがあり、30mm
を越えると塗料の吸着量が少なくなり、望ましくないこ
とがあることによる。また、本発明におけるエンボス紋
様は凹版型であっても、凸版型で合ってもよい。なお、
エンボス加工を施した塗装用マスキングフィルムは、本
出願人が既に開発し出願し、特許第2610226号と
して特許を得ているが、該特許公報には、エンボス加工
による、塗料の付着性および付着量の改善、塗装面への
貼着作業の改良、美観の向上については記載されている
ものの、本発明のようなエンボス加工による識別表示に
ついては何ら教示も示唆もされていない。
【0009】本発明においてポリオレフィン系樹脂とし
ては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧
法低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、直鎖状低密度
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体
等が挙げられるが、強度、横切れ性、取扱い性、加工
性、耐熱性等にすぐれるという理由から高密度ポリエチ
レンが好ましい。上記ポリオレフィン系樹脂には、マス
キングフィルムの物性を損なわない範囲で各種の添加
剤、例えば生分解性樹脂、光分解性樹脂、生分解性付与
剤、光分解性付与剤、無機フィラー、帯電防止剤の他、
顔料、染料、酸化防止剤、防曇剤、浴剤吸収剤、消臭
剤、芳香剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤等を配合
してもよい。
【0010】生分解性樹脂としては、ポリカプロラクト
ン、脂肪族ポリエステル、例えばポリ乳酸、ポリグリコ
ール酸またはポリヒドロキシブチレート等、脂肪族共重
合ポリエステル、ポリウレタン樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、例えばポリ
エチレングリコールまたはポリプロピレングリコール等
が挙げられ、そして光分解性樹脂としては、エチレン−
一酸化炭素共重合体、ポリケトン、例えばビニルケトン
共重合体等が挙げられる。生分解性樹脂および/または
光分解性樹脂が配合される場合、その配合量は特に限定
されないが、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て約100重量部までであることが好ましい。これは、
それ以上配合しても、配合されるそれぞれの樹脂による
性能向上がないか、少なく、経済的でないことによる。
【0011】また、生分解性付与剤としては、グルコー
ス、ガラクトース、マンノース、フルクトース等の単糖
類、マルトース、ラクトース、スクロース等の二糖類、
デンプン、デキストリン、セルロース、イヌリン、アガ
ロース、フルクタン等の多糖類、キチン、キトサン、ア
ミカシン、シソマクシン等のアミノ糖、アルドース、ケ
トース、ヘプトース等の還元糖、デトリトール、ペンチ
トール等の糖アルコール等を挙げることができる。入手
しやすく、価格も安いデンプンおよびその誘導体が、そ
れらを含むフィルムが製造しやすく、フィルムの性能が
高く、しかも生分解性が良好であるという点で好まし
い。デンプンおよびその誘導体としては、例えばトウモ
ロコシ、ジャガイモ、米、甘薯、小麦等から得られるデ
ンプンの他、該デンプンにスチレン等の重合性モノマー
をグラフトしたもの、シリコン等を被覆したもの、また
はグルコース等の糖類、糖蜜、カゼイン糖を主成分とし
て含有し、かつ生物が好んで摂取する有機物質で修飾さ
れたデンプン変性物等のデンプン誘導体を挙げることが
できる。
【0012】生分解性付与剤の配合量は、得られるフィ
ルムが生分解性を有するものであれば、特に制限され
ず、用いる生分解性付与剤の種類やフィルムの用途等に
より、広範囲に変化するが、通常ポリオレフィン系樹脂
との組成物100重量%中、生分解性付与剤が1〜80
重量%、好ましくは5〜70重量%となるように配合す
る。特に、デンプンまたはその誘導体が生分解性付与剤
として配合される場合、その配合量は樹脂組成物100
重量%に対し、5〜70重量%、好ましくは6〜50重
量%、特に7〜20重量%である。デンプンまたはその
誘導体は5重量%以上であれば、その量の増加に従い生
分解性が増大し、70重量%を越えるとポリオレフィン
系樹脂の物性低下が著しく、フィルムとしての実用に適
当でなくなる場合がある。
【0013】また、光分解性付与剤、一般に感光性試薬
とも呼称される添加剤、例えばカルボニル基を有する光
増感剤(ベンゾフェノン,アセトフェノン,アントラキ
ノン等)または金属化合物(有機酸の金属塩等)等を配
合することにより、生分解性に加え、光分解性を付与
し、廃棄後のフィルムの分解を促進させることもでき
る。光分解性付与剤を含むならば、フィルムが廃棄され
た土中または水中に該フィルムを分解する微生物が少な
い場合でも、また、該土中または水中から廃棄フィルム
が地上または水上に出てしまった場合でも、フィルムの
分解は速やかに進行する。このため、本発明の好ましい
態様において、チューブラーフィルムまたはフィルム
は、生分解性付与剤の他に光分解性付与剤を配合した樹
脂組成物から製造される。
【0014】光分解性付与剤の具体例として以下のもの
を挙げることができる:鉄ジエチルジチオカルバメー
ト、マンガンジエチルジチオカルバメート、亜鉛ジブチ
ルジチオカルバメート、亜鉛ジイソプロピルジチオホス
フェート、1,4−ベンゾキノン、ベンジリデンフタラ
イド、β−〔シアノベンジリデン〕フタライド、N−o
−フェニル−3−ベンジリデンフタロイミジン、アント
ラキノンおよびその誘導体、ベンゾフェノンおよびその
誘導体、ベンゾトリアゾールおよびその誘導体、1,2
−ジベンゾイルエチレン、ジベンゾイルベンゼン、ジト
ルイルベンゼン、インダンジオン、インダノン、クマラ
ノン、脂肪酸金属塩(例;酢酸コバルト,酢酸ニッケ
ル,ラウリル酸ニッケル,ステアリン銅,ステアリン酸
第二鉄,ステアリン酸亜鉛等)、鉄アセチルラクトネー
ト、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノ
ン等から選択される1種または2種以上の組合せ。光分
解性付与剤の配合量は、意図する光分解性により異なる
が、通常、ポリオレフィン系樹脂との組成物100重量
%中、光分解性付与剤が0.2〜10重量%、好ましく
は0.5〜10重量%となるように配合する。
【0015】本発明において、無機フィラーは塗料吸着
性を有するものであれば、いかなるものであってよい
が、価格、物性、色相等の点から炭酸カルシウム、タル
ク、亜硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、クレイ、ケイ酸カルシウ
ム、ハイドロタルサイト、シリカまたはゼオライト等が
望ましく、特に炭酸カルシウムが好ましい。また、無機
フィラーの表面は極性を帯びており、無極性の高密度ポ
リエチレン等のポリオレフィン系樹脂とは親和性が悪い
ため、該無機フィラーを高級脂肪酸またはその金属塩、
シランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミ
ニム系カップリング剤等で表面処理することは、上記樹
脂との親和性を高め、均一な品質のフィルムを得るため
に寄与するので好ましい。なお、本発明における無機フ
ィラーは平均粒子径1.0〜20μm、特に2〜5μm
であることが好ましい。ここで、平均粒子径は各粒子に
その粒子数を乗じた値を粒子合計数で除した値であり、
これが1.0μm未満であると粒子どうしが凝集し均一
にフィルム中に分散し難く、また、フィルムの通気性や
塗料の吸着性に悪影響を及ぼすことがあり、20μmを
越えると、フィルムの好ましい厚さの上限である30μ
m以下のフィルムを製造が困難となることがある。無機
フィラーはポリオレフィン系樹脂100重量部に対して
50重量部まで配合することが好ましい。これは、50
重量部を越えるとフィルムの製膜が困難となることがあ
ることによる。
【0016】本発明において、ポリオレフィン系樹脂
に、上記したような生分解性樹脂、光分解性樹脂、生分
解性付与剤、光分解性付与剤および無機フィラーの他、
自動酸化剤、酸化油または金属塩、金属酸化物もしくは
金属水酸化物等を添加することにより、フィルムの土中
や水中での分解をさらに促進することができる。これら
のその他の添加剤の配合量は本発明の目的を損なわない
範囲で行われることはいうまでもない。自動酸化剤とし
てはオレイン酸またはそのエステル等の炭素−炭素二重
結合を有するポリオレフィン系樹脂の酸化分解を促進さ
せる物質、酸化油としては動物油(牛脂,豚脂,乳脂
等)や植物油(ナタネ油,コーン油,ヒマワリ油,ベニ
バナ油等)を酸化させたもの、そして金属塩、金属酸化
物または金属水酸化物としては、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、
マンガンまたは鉄等の無機酸塩(硫酸塩,塩酸塩,炭酸
塩等)もしくは有機酸塩(カルボン酸塩等)や、酸化
物、水酸化物等を挙げることができる。
【0017】また、本発明における帯電防止剤として、
陰イオン系帯電防止剤、陽イオン系帯電防止剤、非イオ
ン系帯電防止剤および両性イオン系帯電防止剤等が挙げ
られる。陰イオン系帯電防止剤としては、硫酸化油、セ
ッケン、硫酸化エステル油、硫酸化アミド油、オレフィ
ンの硫酸エステル塩類、脂肪アルコール硫酸エステル
塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、コハク酸エステルスルホン酸塩および
リン酸エステル塩等がある。陽イオン系帯電防止剤とし
ては、第1級アミン塩、第3級アミン、第4級アンモニ
ウム化合物およびピリジン誘導体等がある。非イオン系
帯電防止剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ジグ
リセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル、クエン酸モノ(ジまたはトリ)ステアリルエス
テル、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、トリメチ
ロールプロパン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシプロピ
レン−ポリオキシエチレンブロックポリマー、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)脂肪族アミン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪酸アミド、
N,N−ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)脂肪酸ア
ミド、または上記のN,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)脂肪族アミンと脂肪酸、例えばラウリン酸またはス
テアリン酸等とのモノまたはジエステルを例示できる。
特に、グリセリン脂肪酸モノエステル、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミンまたはN,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミンの脂肪酸モ
ノエステルが好ましい。両性イオン系帯電防止剤として
は、カルボン酸誘導体およびイミダゾリン誘導体等があ
る。帯電防止剤の配合量は、所望するマスキングフィル
ムに応じて適宜選択されるが、ポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対して0.05〜5重量部が好ましい。こ
れは、0.05重量部未満であると帯電防止効果が発現
しないことがあり、また5重量部を越えても効果が飽和
し、コストアップとなり望ましくない場合があったり、
帯電防止剤がフィルム表面にブリードし、折りたたまれ
たフィルムの展開に支障を来す場合があることによる。
【0018】本発明の塗装用マスキングフィルムに使用
するフィルムはいずれの方法、例えばインフレーション
法、Tダイ法等によっても製造され得るが、製造の容易
性や折りたたみ・ロールへの巻回工程等の容易性等の点
でインフレーション法が好ましい。インフレーション法
はサーキュラーダイからポリオレフィン系樹脂組成物を
その溶融温度以上で押出し、チューブラーフィルム内部
に空気を入れ、空冷または水冷する慣用の方法により行
われる。上記操作の条件は適宜選択されるが、得られる
チューブラーフィルムは厚さが5ないし30μmである
ことが好ましい。これは5μm未満であると、フィルム
強度が低くなり、フィルムの腰がなくなったり、取り扱
い性が悪化したりすることがあり、そして30μmを越
えると経済性がなくなり、また製品をコンパクトに折り
たたむことが困難になったり、折りたたんだものを展開
してもしわが残ったり、作業性が悪化することがあるた
めである。本発明においては、エンボス加工を施す性質
上、フィルムの厚さは8ないし15μm、特に9ないし
11μmであることが好ましい。
【0019】チューブラーフィルムから最終的にはロー
ル体をなす本発明の塗装用マスキングフィルムの製造方
法は、上記したように、 ・ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィルム
に前記マスキングフィルムに関する情報をエンボス加工
により施す工程(工程A)、 ・チューブラーフィルムを長手方向にほぼ平行に折りた
たむ工程(工程B)、 ・該チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向に切れ目
を入れる工程(工程C)、 ・切れ目を入れたフィルムの長手方向に向かって左また
は右の部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸とし
て回転させてチューブラーフィルムの内面を露出させる
工程(工程D)、 ・内面を露出させたチューブラーフィルム内面の端縁部
の長手方向に粘着テープをその粘着層の一部が重なるよ
うに貼合する工程(工程E)、および ・粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻きする工
程(工程F)からなる。
【0020】上記工程Bにおけるフィルムの折りたたみ
は、マスキングフィルムの幅を小さくし、工程Fと共
に、製品のコンパクト化を図るもので、ガゼット折り、
多重折りまたはそれらの組合せ等、その様式は問わな
い。また、上記折りたたみは、工程Eで貼合される粘着
テープの粘着剤層側と同一面にならない(いわゆる外折
りタイプとする)ことが好ましい。同一面になると、粘
着テープを塗装面に貼りつける際、マスキングフィルム
の一部を粘着テープと共に塗装面に貼りつけてしまい、
折り返し部分の引き伸ばしができなくなることがある。
上記工程Cでは、チューブラーフィルムを長手方向に順
次搬送中、該フィルムの1ヶ所に、薄刃金属カッター、
レーザー光線、ヒートスポット等を当て、該フィルムの
長手方向に切れ目を入れる。上記工程Dでは、チューブ
ラーフィルムの内面を露出させる。これは、工程Cで切
れ目を入れたフィルムの長手方向(進行方向)に向かっ
て左または右の部分をフィルムの端部にて長手方向を回
転軸として、約90〜約270度、好ましくは約180
度回転させることにより行われ得る。上記工程Eでは、
工程Dで内面を露出させたチューブラーフィルム内面の
端縁部の長手方向に粘着テープをその粘着層の一部が重
なるように粘着テープを貼合する。好ましくは、内面が
露出されたフィルムの端部から1〜10mmの幅の表面
に幅3〜20mmの粘着テープを、該粘着テープの端部
に幅2〜19mmの未貼合部分を残し、それ以外の部分
をフィルム内面に重ねて貼合する。上記工程Fにおいて
粘着テープ貼合フィルムをロール状にするには、該フィ
ルムをその長手方向に沿って芯材に該フィルムを巻きつ
けることにより行われ得る。芯材としては、管状体、例
えば紙管、プラスチック管、金属管または木管等、同様
の材質からなる充実筒状体(例えば棒体のような充実円
筒体)等が挙げられる。コストや性能面から紙管が好ま
しい。また、製造上や使用上に差支えなければ、ロール
状にするために芯材を用いることなく、粘着テープ貼合
フィルムそのものを巻回してもよい。本発明の塗装用マ
スキングフィルムが製造され得るならば、上記工程A〜
Fの順序は何ら限定されることがなく、例えば以下の順
序:工程A−B−C−D−E−F、A−C−B−D−E
−F、A−C−D−B−E−FまたはA−C−D−E−
B−Fで行うことができる。さらに、本発明は上記工程
BおよびFを欠く、すなわち折りたたみとロール巻きが
行われない塗装用マスキングフィルムの製造方法を包含
する。
【0021】本発明の塗装用マスキングフィルムは上記
したように、エンボス加工により塗料がマスキングフィ
ルムにかかったとき、液だれを起こすことなく、またマ
スキングフィルム表面で乾燥した塗料が剥離せず、環境
を汚染することがないものであるが、その効果をさらに
高めるため、塗料付着面側にコロナ放電処理を施しても
よい。なお、コロナ放電処理は、上記利点を得るため
に、処理面の濡れ張力が40dyn/cm以上となるよ
うに行うことが好ましい。コロナ放電処理による濡れ張
力の上限は特にないが、高すぎると表面が劣化し、マス
キングフィルムとしての性能に問題を生じるため、通常
60dyn/cm程度である。本発明の塗装用マスキン
グフィルムの識別表示機能は上記したようにエンボス加
工により十分に果たし得るが、印刷をさらに行ってもよ
いことはいうまでもない。例えば「塗装中」「火気厳
禁」「ペンキ乾燥中」等、注意を促す文言やマーク、商
品価値や環境美化の向上を目的とする文字、マーク、模
様等の印刷を挙げることができる。このような印刷を行
う面にはインキ付着性の向上のため前記のコロナ放電処
理を施すことが好ましい。
【0022】また、本発明は上記本発明の塗装用マスキ
ングフィルムおよびそれを製造するためのチューブラー
フィルムにも関するが、該チューブラーフィルムにおけ
る、各原料成分や数値等、そしてそれらの好ましい態様
等は、上記塗装用マスキングフィルムに対して説明した
ものがそのまま当てはまる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の塗装用マスキングフィル
ムは、フィルム面にエンボス加工による製品の情報(製
品の全幅,用途,製造業者名等)が付与されているの
で、製品の種類の識別が極めて容易なものであり、しか
も塗料の付着性が高く、かつ、付着量が多く、マスキン
グフィルムとしての本来の性能も優れている。また、折
りたたんだ後、紙管等の管状体に巻きつけてロール体と
された本発明の塗装用マスキングフィルムは、上記の識
別表示を有することにより使用の際に特に便利であり、
より一層のコンパクト化および使用性の向上が図られ、
実際の使用の際に巻き戻し、展開する場合、フィルム同
士がくっついたり、対象物にまとわりつくことがない。
しかも、折り目が速やかに消失し、展開作業を円滑に行
い得る。本発明の塗装用マスキングフィルムは、例えば
建築、道路、飛行場、運動場、床、壁、自動車、船舶、
飛行機、車輛、機械、事務用品、スポーツ用品、アミュ
ーズメント用品、レジャー用品、各種ディスプレイ、玩
具、木工品、家庭用品等の塗装の際に好適に使用され
る。本発明のチューブラーフィルムは適当な長さに折り
重ねたり、特に紙管等の管状体にロール巻きにすること
により、容易に、一般に原反と呼称される商品形態とす
ることができ、本発明の上記塗装用マスキングフィルム
を製造するための中間体として好適である。また、本発
明の塗装用マスキングフィルムの製造の際にも、フィル
ム同士がくっついたりせず、連続作業を中断する必要が
なく効率良い操作を行うことができる。
【0024】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をより詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0025】実施例1 密度0.948g/ml、メルトインデックス0.06
g/10分の高密度ポリエチレンを190℃でダイより
押出し、ブロー比4.5、巻取速度50m/分の条件で
空冷インフレーション法により、厚さ10μm、折り径
250mmのチューブラーフィルムを得た。該チューブ
ラーフィルムの中央部(扁平フィルムとしては折り径2
50mmであるから、フィルムの左端から125mmの
箇所)に、薄いカミソリ刃で長手方向に平行に切れ目を
入れ、次いで展開し、一枚の平坦なフィルムとした。こ
のフィルムの全面に、深さ2μmで、1文字の大きさが
15mm×15mmの数字列「500」〔このフィルム
の全幅の長さ(単位mm)〕を、各数字列の間隔を10
mmとしてエンボス加工を施した。次に、このエンボス
加工後のフィルムを長手方向に平行に6回折りたたみ、
フィルムの長手方向に平行な一端部に粘着テープをその
粘着剤層を一部重ねて貼り、直径20mm、長さ120
mmの紙管に直径70mmにロール巻きにした塗装用マ
スキングフィルムロール体とした。 評価 得られたフィルム面の一部を図1に示す。フィルム2に
粘着テープ3が貼合されてなる塗装用マスキングフィル
ム1の上記フィルム2にはロール製品の全幅の長さを示
す「500」の数字列eが全面にエンボス加工されてお
り、ロール体のままでも該製品の寸法を即座に認識でき
る。このロール体からフィルムを巻き戻し、垂直に立て
られた木製板の表面に粘着テープ部分を水平に300m
mの長さに貼り、粘着テープ部分とその下にあるフィル
ム部分を切り、フィルム部分を垂直に木製板面に平行に
垂れ下がらせたが、フィルム同士が密着せず、フィルム
と木製板がくっつくことも、フィルムにしわがよること
もなく、また、フィルムの折り目も短時間で消え、フィ
ルムの展開作業性も非常によかった。フィルムの表側面
に赤色アクリル塗料を7μm(乾燥時)塗布したが、エ
ンボス部に入り込み、下に垂れ落ちることはなかった。
塗料の乾燥後、マスキングフィルムを木製板からひきは
がしたが、これによって乾燥した塗料が剥げ落ちること
もなかった。また、フィルムの塗料が付着する側の面
(マスキング部に貼着された場合の露出面)に濡れ張力
が約45dyn/cmとなるようなコロナ放電処理を行
った後、上記エンボス加工を施したものは、塗料付着性
がさらに高かった。
【0026】比較例1 エンボス加工を施さなかった以外は実施例1と同様な操
作を行い、塗装用マスキングフィルムロール体を得、そ
の評価を行った。 評価 ロール体からはその寸法に関する情報は全くわからず、
しかもフィルムの展開性が悪く、作業性が悪かった。ま
た、塗布したアクリル塗料はすじをひきフィルム表面を
つたって下降し、一部が地面に滴り落ちた。
【0027】実施例2 密度0.955g/ml、メルトインデックス0.08
g/10分の高密度ポリエチレンと帯電防止剤との樹脂
組成物(該高密度ポリエチレン100重量部、グリセリ
ンモノステアレート0.03重量部およびステアリルジ
エタノールアミド0.03重量部からなるマスターバッ
チ)を190℃でダイより押出し、ブロー比4.2、巻
取速度50m/分の条件で空冷インフレーション法によ
り、厚さ10μm、折り径300mmのチューブラーフ
ィルムを得た。該チューブラーフィルムを扁平にし、そ
の全面に、深さ2μmで、1文字の大きさが10mm×
10mmの数字列「600」〔このフィルムの全幅の長
さ(単位mm)〕と文字列「ASA」〔配合した帯電防
止剤(ntitaticgent)の略語〕と
を、各数字列および文字列の間隔を10mmとしてエン
ボス加工を施した。エンボス加工後のチューブラーフィ
ルムの一端部約50mm以外の部分を長手方向に平行に
ガゼット折りと二重折りを繰り返し多重に折りたたんだ
後、上記の折りたたまずに残した部分の端部から約10
mmの箇所に、薄いカミソリ刃で長手方向に平行に1ヶ
所切れ目を入れ、次いでその左端長手方向を回転軸とし
て前記切れ目から左方に存在する扁平フィルムの上側の
フィルム片を180度回転させ該フィルム片の内面を露
出させた。そのフィルム片の露出内面の左端の幅5mm
上にフィルムの長手方向に沿って幅15mmの粘着テー
プを、その粘着剤層の一部(幅5mm)が露出されたフ
ィルム内面と対向するように貼りつけた。最後に、上記
折りたたみフィルムを長さ120mmの紙管に直径10
0mmにロール巻きし、ロール形状の塗装用マスキング
フィルムとした。図2に得られた塗装用マスキングフィ
ルム1の端部を引き出したときの斜視図を示す。図中、
2がフィルム、3が粘着テープ、そして4が紙管であ
り、a、bおよびcはそれぞれチューブラーフィルムの
内面に由来する面、チューブラーフィルムの外面に由来
する面および粘着剤層であり、eがエンボス加工による
情報「600」および「ASA」である。上のようにし
て得られたマスキングフィルムの評価を行った。別種の
ロール体と一緒にしておいても、エンボスによる「60
0」および「ASA」の数字・文字列により全幅および
帯電防止剤配合の製品であることが即座に識別できた。
また、上記の製造工程において静電気による事故は10
日間全く発生しなかった。製品(ロール形状の塗装用マ
スキングフィルム)をロール巻きから1mの長さにほど
き、切断し、折りたたみ部分を展開し、塗装対象物に貼
りつける作業において、フィルム同士がくっつくこと
も、該対象物にフィルムが吸着することもなく、円滑に
養生作業を行うことができた。また、実際に塗料を塗布
したところ、塗料の液だれ現象はなく、しかも乾燥した
塗料は飛散することなく堅固に付着していた。
【0028】実施例3 密度0.922g/ml、メルトインデックス2.5g
/10分の高圧法低密度ポリエチレン100重量部およ
び炭酸カルシウム(ステアリン酸カルシウムで表面処理
された平均粒子径1.5μmのもの)20重量部からな
る樹脂組成物を210℃でダイ(直径75mmφ,ダイ
ギャップ1.2mm)より押出し(15kg/時間)、
ブロー比2.9、巻取速度35m/分の条件で空冷イン
フレーション法により、厚さ15μm、折り径1200
mmのチューブラーフィルムを得た。次に、得られたチ
ューブラーフィルムに実施例2と同様にして、数字列
「2400」〔このフィルムの全幅の長さ(単位m
m)〕と文字列「タンカル」(添加剤として配合した炭
酸カルシウムの略称)とを、各数字列および文字列の間
隔を10mmとしてエンボス加工を施した。エンボス加
工後のチューブラーフィルムの一端部約50mm以外の
部分を長手方向に平行にガゼット折りと二重折りを繰り
返し多重に折りたたんだ後、上記の折りたたまずに残し
た部分の端部から約10mmの箇所に、薄いカミソリ刃
で長手方向に平行に1ヶ所切れ目を入れ、次いでその左
端長手方向を回転軸として前記切れ目から左方に存在す
る扁平フィルムの上側のフィルム片を180度回転させ
該フィルム片の内面を露出させた。そのフィルム片の露
出内面の左端の幅5mm上にフィルムの長手方向に沿っ
て幅15mmの粘着テープを、その粘着剤層の一部(幅
5mm)が露出されたフィルム内面と対向するように貼
りつけた。最後に、上記折りたたみフィルムを長さ30
0mmの紙管に直径200mmにロール巻きし、ロール
形状の塗装用マスキングフィルムとした。上のようにし
て得られたマスキングフィルムの評価を行った。別種の
ロール体と一緒にしておいても、エンボスによる「12
00」および「タンカル」の数字・文字列により全幅お
よび炭酸カルシウム配合の製品であることが即座に識別
できた。また、製品(ロール形状の塗装用マスキングフ
ィルム)をロール巻きから1mの長さにほどき、切断
し、折りたたみ部分を展開し、塗装対象物に貼りつける
作業において、フィルム同士がくっつくことも、該対象
物にフィルムが吸着することもなく、円滑に養生作業を
行うことができた。また、実際に塗料を塗布したとこ
ろ、塗料の液だれ現象はなく、乾燥した塗料は飛散する
ことなく堅固に付着していた。
【0029】実施例4 密度0.932g/ml、メルトインデックス0.8g
/10分のエチレン−オクテン−1共重合体100重量
部およびシランカップリング剤で表面処理した変性トウ
モロコシデンプン粒20重量部からなる樹脂組成物を空
冷インフレーション押出機に供給し、220℃でダイ
(直径65mmφ,ダイギャップ1.5mm)より押出
し(18kg/時間)、ブロー比3.3、巻取速度45
m/分の条件で、厚さ10μm、折り径200mmのチ
ューブラーフィルムを得た。該チューブラーフィルムを
扁平にし、その全面に、一辺の長さが3mmの梨地の紋
(深さ2μm)から「400」〔このフィルムの全幅の
長さ(単位mm)〕の数字列が幅方向に3度繰り返し表
示されるようにエンボス加工を施した。エンボス加工後
のチューブラーフィルムの一端部約50mm以外の部分
を長手方向に平行に多重に折りたたんだ後、上記の折り
たたまずに残した部分の端部から約10mmの箇所に、
薄いカミソリ刃で長手方向に平行に1ヶ所切れ目を入
れ、次いでその左端長手方向を回転軸として前記切れ目
から左方に存在する扁平フィルムの上側のフィルム片を
180度回転させ該フィルム片の内面を露出させた。そ
のフィルム片の露出内面の左端の幅5mm上にフィルム
の長手方向に沿って幅15mmの粘着テープを、その粘
着剤層の一部(幅5mm)が露出されたフィルム内面と
対向するように貼りつけた。最後に、上記折りたたみフ
ィルムを長さ120mmの紙管に直径100mmにロー
ル巻きし、ロール形状の塗装用マスキングフィルムとし
た。図3に得られた塗装用マスキングフィルム1の一部
を示す。エンボス加工による梨地紋の集合体で構成され
た大きな「400」の文字列eが認識できる。この文字
列eはロール体のままでも識別でき、このフィルムロー
ル体の全幅が400mmであることがすぐにわかる。こ
の製品(ロール形状の塗装用マスキングフィルム)をロ
ール巻きから1mの長さにほどき、切断し、折りたたみ
部分を展開し、塗装対象物に貼りつける作業において、
フィルム同士がくっつくことも、該対象物にフィルムが
吸着することもなく、円滑に養生作業を行うことができ
た。また、実際に塗料を塗布したところ、塗料の液だれ
現象はなく、乾燥した塗料は飛散することなく堅固に付
着していた。このマスキングフィルムは生分解性および
光分解性を有し、使用後、廃棄することにより速やかに
分解された。
【0030】実施例5 密度0.930g/ml、メルトインデックス2.5g
/10分、エチルアクリレート含有量15重量%のエチ
レン−エチルアクリレート共重合体55重量部、光分解
性樹脂(密度0.925g/ml,メルトインデックス
3.5g/10分,一酸化炭素含有量1%のエチレン−
一酸化炭素共重合体)45重量部、酢酸コバルト0.1
重量部、グリセリンモノカプリン酸エステル0.07重
量部およびラウリルジエタノールアミド0.05重量部
からなる樹脂組成物を空冷インフレーション押出機に供
給し、205℃でダイ(直径75mmφ,ダイギャップ
1.2mm)より押出し(16kg/時間)、ブロー比
3.8、巻取速度60m/分の条件で、厚さ20μm、
折り径250mmのチューブラーフィルムを得た。次
に、得られたチューブラーフィルムに実施例2と同様に
して、1文字5mm×5mmの大きさの文字列「YOS
HINO」(製造業者名)を、各文字列の間隔を2mm
としてエンボス加工を施した。エンボス加工後のチュー
ブラーフィルムの一端部約50mm以外の部分を長手方
向に平行にガゼット折りと二重折りを繰り返し多重に折
りたたんだ後、上記の折りたたまずに残した部分の端部
から約10mmの箇所に、薄いカミソリ刃で長手方向に
平行に1ヶ所切れ目を入れ、次いでその左端長手方向を
回転軸として前記切れ目から左方に存在する扁平フィル
ムの上側のフィルム片を180度回転させ該フィルム片
の内面を露出させた。そのフィルム片の露出内面の左端
の幅5mm上にフィルムの長手方向に沿って幅15mm
の粘着テープを、その粘着剤層の一部(幅5mm)が露
出されたフィルム内面と対向するように貼りつけた。こ
れを長さ80mmの紙管に直径60mmにロール巻き
し、ロール形状の塗装用マスキングフィルムとした。上
のようにして得られたマスキングフィルムの評価を行っ
た。まず、エンボス加工による「YOSHINO」とい
う製造業者名が即座に認識できた。また、製品(ロール
形状の塗装用マスキングフィルム)をロール巻きから1
mの長さにほどき、切断し、折りたたみ部分を展開し、
塗装対象物に貼りつける作業において、フィルム同士が
くっつくことも、該対象物にフィルムが吸着することも
なく、円滑に養生作業を行うことができた。また、実際
に塗料を塗布したところ、塗料の液だれ現象はなく、乾
燥した塗料は飛散することなく堅固に付着していた。こ
のマスキングフィルムは光分解性を有し、使用後、廃棄
することにより速やかに分解された。
【0031】これまでの実施例においては、チューブラ
ーフィルムの製造から連続して塗装用マスキングフィル
ムの製造が行われているが、チューブラーフィルムを扁
平にし、それを長手方向に平行に折りたたみ、次に長手
方向に沿ってロール巻きにすることによりチューブラー
フィルムのロール体が製造でき、また、チューブラーフ
ィルムは長手方向に平行に、もしくは垂直に、またはそ
の両方向に順次折りたたんでそれ自体を製品とすること
ができる。図4にはチューブラーフィルムの横断面図を
示す。図中、2’はポリオレフィン系樹脂からなるチュ
ーブラーフィルムであり、2点鎖線のdは粘着テープを
貼合するために切り開く際の切れ目の位置の一例を示
す。なお、図4には示されていないが、フィルム表面に
はマスキングフィルムに関する情報を示すエンボス加工
が施されていることはいうまでもない。このようなチュ
ーブラーフィルムはそのままロール体としても良いが、
この段階でコンパクト化のために長手方向に平行に折り
たたんでロール体とすることもできる。図5は折りたた
んだ後に紙管4に巻回したロール体5を示すものであ
る。ここでの折りたたみはチューブラーフィルム2’を
両側からガゼット折りしたものである。このチューブラ
ーフィルムにはそれから得られる塗装用マスキングフィ
ルムに関する情報として、自動車塗装用であることを示
す「CAR」の文字列eが全面にエンボス加工により施
されている。
【0032】次に、フィルムに施すエンボス加工の別の
態様をいくつか示す。図6は塗装用マスキングフィルム
の提供会社のマークを施した例を示す。この場合、情報
であるマーク以外の部分、いわゆる地の部分に梨地のエ
ンボス加工がなされて情報eを提示している。このよう
なマスキングフィルムもまた、情報自体をエンボス加工
により示した上記の例と同様の良好な識別機能および塗
料付着機能を有する。図7は図6に示したものと同様、
地の部分にエンボス加工を施すとともに、マーク部分に
は地の部分に比べより大きく深い紋からなるエンボス加
工が施されている。この場合、情報部分または地部分だ
けでなく、フィルム全面にエンボス加工がなされている
ので、塗料の付着量をより多くすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に記載したように、本発明の塗
装用マスキングフィルムは、ポリオレフィン系樹脂から
なるフィルムにエンボス加工によりマスキングフィルム
に関する情報を施したことにより、以下の顕著な効果を
奏するものである。 (a)製品を識別するための情報(製品の全幅,用途,
製造業者名等の表示)が印刷によることなく、マスキン
グフィルムの塗料付着性を向上させるために行うエンボ
ス加工により付与されるため、製造工程を減らすことが
できるばかりでなく、印刷の際に必要な作業環境を悪化
させる有機溶媒等の使用が不要になり、しかもコストの
低減化を図ることができる。 (b)製品を識別するための情報が付与されていること
により、製品の在庫管理や流通時の管理において有用で
あるだけでなく、特に、塗装現場で使用すべき製品の識
別が容易で、使用性が極めて改善され、ひいては作業効
率の向上に寄与する。 (c)フィルム面のエンボスによる凹凸によって、該面
に塗料が付着しやすくなり、かつその付着量が増加する
ため、塗料が滴下して環境を汚染することを防止する。
また、付着した塗料が乾燥した場合、マスキングフィル
ム表面から剥離しにくくなり、塗装後、マスキングフィ
ルムを除去する際に、環境を汚染することがない。 (d)従来、マスキングフィルムは通常10μm前後と
薄く、表面が平滑であるので、フィルム同士またはフィ
ルムと塗装面とがくっつき、フィルムの展開が著しく困
難であったが、本発明においてエンボス紋を付与したこ
とにより、フィルム同士またはフィルムと塗装面とのく
っつきが防止され、フィルムの展開作業が極めて容易に
なった。 (e)マスキングフィルムは商品形態を小さくした方が
保管のスペースをとらず、また、塗装面に貼りつけてフ
ィルムを展開するときも作業性がよいため、長手方向に
平行に数回折りたたんであるが、従来のフィルムは使用
の際、折り目が残り、展開を妨げるばかりでなく、展開
後も塗装面に速やかに平行とならず、展開速度が遅かっ
た。しかしながら、本発明においてエンボスによる凹凸
を付与したことにより、折り目は速やかに消失し、展開
作業が円滑かつ迅速にできる。特にコロナ放電処理した
マスキングフィルムは、上記の欠陥、すなわち折り目の
残存が顕著であったが、エンボス加工を施すことによ
り、そのような欠陥は十分に改善される。
【0034】また、本発明の塗装用マスキングフィルム
は、ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性樹
脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤および/または無
機フィラーを配合することにより、塗料付着性が高まり
マスキングフィルムとして良好であることに加え、使用
後、廃棄した場合に、微生物や光等によるフィルムの分
解が速やかに行われ、環境にやさしい物性のフィルムと
することが可能である。さらに、帯電防止剤を配合した
ものは、フィルム同士のまとわりつきが防止され、養生
部への展開作業、貼着作業がより容易となるばかりでな
く、埃の吸着を防止することができる。さらに、本発明
の塗装用マスキングフィルムの製造方法によれば、上記
のような優れた性能を有するマスキングフィルムを、製
造工程中、連続運転を中止することなく、高い効率で、
しかも低コストで製造することができる。また、本発明
の上記製造方法は、エンボス加工の工程を加えるだけで
従来の製造ラインをそのまま利用できるという利点もあ
る。さらに、本発明のチューブラーフィルムは、切り開
いてその一端に粘着テープを貼付するという簡単な操作
だけで、上記のような優れた性能を有する塗装用マスキ
ングフィルムとすることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で得られた塗装用マスキング
フィルムの一部を示す平面図である。
【図2】本発明の別の実施例で得られたロール形状にあ
る塗装用マスキングフィルムを示す斜視図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例で得られた塗装用マ
スキングフィルムの一部を示す平面図である。
【図4】本発明の塗装用マスキングフィルムを製造する
ためのチューブラーフィルムの一例を示す横断面図であ
る。
【図5】本発明の塗装用マスキングフィルムを製造する
ための、ロール形状にあるチューブラーフィルムの一例
を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例で得られた塗装用マスキン
グフィルムの一部を示す平面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例で得られた塗装用マ
スキングフィルムの一部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 塗装用マスキングフィルム 2 フィルム 2’チューブラーフィルム 3 粘着テープ 4 芯材(紙管) 5 チューブラーフィルムロール体 a チューブラーフィルム内面に由来する面 b チューブラーフィルム外面に由来する面 c 粘着剤層 d 切れ目 e エンボス加工による情報
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月29日(1999.9.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 ポリオレフィン系樹脂からなるチューブ
ラーフィルムを切り開いて製造された塗装用マスキング
フィルムであって、該マスキングフィルムはエンボス加
工により施された該マスキングフィルムに関する情報を
ほぼ全面に有し、前記マスキングフィルムの一端部に粘
着テープがその粘着剤層面の一部が該フィルム面と重な
るように貼合され、該粘着テープが貼合されたフィルム
以外の少なくとも一部が長手方向にほぼ平行に前記粘着
剤層面の反対側に折りたたまれ、折りたたまれたフィル
ムを長手方向にほぼ直角をなす方向にロール状に巻回し
てなり、ロール状のままで上記エンボス加工によるマス
キングフィルムに関する情報を識別することができるこ
とを特徴とする塗装用マスキングフィルム。
【請求項】 ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、
光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機
フィラーおよび帯電防止剤からなる群から選択される少
なくとも1種がさらに配合されている請求項1記載の塗
装用マスキングフィルム。
【請求項】 マスキングフィルムに関する情報が該フ
ィルムの寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提
供関連者の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模
様またはそれらの組合せである請求項1または2記載の
塗装用マスキングフィルム。
【請求項】 塗装用マスキングフィルムの製造方法で
あって、ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフ
ィルムに前記マスキングフィルムに関する情報をエンボ
ス加工によりほぼ全面に施す工程、チューブラーフィル
ムを長手方向にほぼ平行に折りたたむ工程、該チューブ
ラーフィルムの1ヶ所に長手方向に切れ目を入れる工
程、切れ目を入れたフィルムの長手方向に向かって左ま
たは右の部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸と
して回転させてチューブラーフィルムの内面を露出させ
る工程、露出させたチューブラーフィルム内面の端縁部
の長手方向に粘着テープをその粘着剤層の一部が重なる
ように貼合する工程、粘着テープが貼合されたフィルム
をロール巻きする工程からなることを特徴とするロール
状のままで上記エンボス加工によるマスキングフィルム
に関する情報を識別することができる塗装用マスキング
フィルムの製造方法。
【請求項請求項1記載の塗装用マスキングフィル
ムを製造するためのポリオレフィン系樹脂からなるチュ
ーブラーフィルムであって、該チューブラーフィルムは
エンボス加工により施された前記マスキングフィルムに
関する情報をほぼ全面に有することを特徴とする前記チ
ューブラーフィルム。
【請求項】 ロール体の形態にある請求項5記載のチ
ューブラーフィルム。
【請求項】 ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、
光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機
フィラーおよび帯電防止剤からなる群から選択される少
なくとも1種がさらに配合されている請求項5または6
記載のチューブラーフィルム。
【請求項】 マスキングフィルムに関する情報が該フ
ィルムの寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提
供関連者の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模
様またはそれらの組合せである請求項5ないし7のいず
れか1項に記載のチューブラーフィルム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】すなわち、本発明は以下の塗装用マスキン
グフィルム、それを製造するための方法およびチューブ
ラーフィルムに関するものである。 (1)ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィ
ルムを切り開いて製造された塗装用マスキングフィルム
であって、該マスキングフィルムはエンボス加工により
施された該マスキングフィルムに関する情報をほぼ全面
有し、前記マスキングフィルムの一端部に粘着テープ
がその粘着剤層面の一部が該フィルム面と重なるように
貼合され、該粘着テープが貼合されたフィルム以外の少
なくとも一部が長手方向にほぼ平行に前記粘着剤層面の
反対側に折りたたまれ、折りたたまれたフィルムを長手
方向にほぼ直角をなす方向にロール状に巻回してなり、
ロール状のままで上記エンボス加工によるマスキングフ
ィルムに関する情報を識別することができることを特徴
とする塗装用マスキングフィルム。 (2)ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性
樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機フィラー
および帯電防止剤からなる群から選択される少なくとも
1種がさらに配合されている上記(1)記載の塗装用マ
スキングフィルム。 (3)マスキングフィルムに関する情報が該フィルムの
寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提供関連者
の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模様または
それらの組合せである上記(1)または(2)記載の塗
装用マスキングフィルム。 (4)塗装用マスキングフィルムの製造方法であって、
ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィルムに
前記マスキングフィルムに関する情報をエンボス加工に
よりほぼ全面に施す工程、チューブラーフィルムを長手
方向にほぼ平行に折りたたむ工程、該チューブラーフィ
ルムの1ヶ所に長手方向に切れ目を入れる工程、切れ目
を入れたフィルムの長手方向に向かって左または右の部
分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸として回転さ
せてチューブラーフィルムの内面を露出させる工程、露
出させたチューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向
に粘着テープをその粘着剤層の一部が重なるように貼合
する工程、粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻
きする工程からなることを特徴とするロール状のままで
上記エンボス加工によるマスキングフィルムに関する情
報を識別することができる塗装用マスキングフィルムの
製造方法。 (5)上記(1)記載の塗装用マスキングフィルムを製
造するためのポリオレフィン系樹脂からなるチューブラ
ーフィルムであって、該チューブラーフィルムはエンボ
ス加工により施された前記マスキングフィルムに関する
情報をほぼ全面に有することを特徴とする前記チューブ
ラーフィルム。 (6)ロール体の形態にある上記(5)記載のチューブ
ラーフィルム。 (7)ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、光分解性
樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機フィラー
および帯電防止剤からなる群から選択される少なくとも
1種がさらに配合されている上記(5)または(6)記
載のチューブラーフィルム。 (8)マスキングフィルムに関する情報が該フィルムの
寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提供関連者
の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模様または
それらの組合せである上記(5)ないし(7)のいずれ
か1項に記載のチューブラーフィルム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の塗装用マスキングフィルムおよび
該マスキングフィルムを製造するためのチューブラーフ
ィルムは上記マスキングフィルムに関する情報がエンボ
ス加工により施されていることを特徴とするものである
が、ここで、マスキングフィルムに関する情報とは、当
該マスキングフィルムの製品形状(寸法、例えば全幅,
全長等)、名称(商品名,製品コード等)、配合添加剤
の種類、自動車用や建築用等の用途、提供関連者名(例
えば製造業者名,販売者名,使用者名,施工者名等)等
を示す文字、数字および/または模様等の組合せからな
る、当該マスキングフィルム製品を識別することができ
る表示(識別表示)を意味する。具体的には、折りたた
み、ロール体をなすマスキングフィルムを展開したとき
の全幅のmm数、例えば「300」、「500」、「1
000」または「2400」等の数字列、当該製品の提
供関連者名、例えば「YOSHINO」、「ヨシノ」、
「吉野化成」等の文字列、提供関連者を示す模様(例え
ば製造業者や使用業者の会社のマーク等)またはそれら
の組合せをエンボス加工により施すことにより情報付与
が行われ得る。なお、上記数字、文字または模様は、エ
ンボスによる個々の紋を1字または1つの模様に割当
て、上記の「300」や「YOSHINO」等の数字・
文字列、会社のマーク等が表現されるようにしても、ま
たエンボスには慣用の紋、例えば亀甲、格子、絹目、ダ
イヤ、玉虫、麻目、梨地、しぶき、すじ、長方形等によ
りフィルム面に上記の情報が表現されるようにしてもよ
い。本発明においてエンボス加工は識別表示の機能の他
に、塗料の付着機能を果たす必要があることから、フィ
ムのほぼ全面に施されることが必要であり、好ましく
は全面に施される。エンボス加工は、上記のようにマス
キングフィルムに関する情報がフィルム面に表現される
ように、例えば適当な表面粗度を有するチルロールとプ
レッシャーロールとの間にフィルムを通すことにより行
われ得る。そこで本発明は、チューブラーフィルムまた
はフィルムに上記のようなエンボス加工による情報を付
与し得るようなチルロールとプレッシャーロールとから
なるエンボス加工装置にも関するものである。エンボス
深さ(JIS B0601に準拠して測定)は、フィル
ム厚さの1/2以下、好ましくは1/4以下であり、そ
の下限は1/10である。エンボスが深すぎると、フィ
ルムが薄くなりすぎ、強度が低く、展開作業が困難にな
り、また、塗料がフィルムを通過し、マスキングできな
い場合もあり望ましくない。逆に、エンボスが浅すぎる
と、エンボス効果が発現せず望ましくない。本発明にお
いて、上記紋の大きさは特に限定されないが、通常は
0.5ないし30mmであり、好ましくは2ないし20
mmである。これは0.5mm未満ではフィルムの展開
作業性が不十分なことがあり、30mmを越えると塗料
の吸着量が少なくなり、望ましくないことがあることに
よる。また、本発明におけるエンボス紋様は凹版型であ
っても、凸版型で合ってもよい。なお、エンボス加工を
施した塗装用マスキングフィルムは、本出願人が既に開
発し出願し、特許第2610226号として特許を得て
いるが、該特許公報には、エンボス加工による、塗料の
付着性および付着量の改善、塗装面への貼着作業の改
良、美観の向上については記載されているものの、本発
明のようなエンボス加工による識別表示については何ら
教示も示唆もされていない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D073 DB03 DB13 DB14 DB22 DB50 4F042 AA01 DG01 DG07 4F210 AA03 AA49 AB01 AB11 AB13 AB16 AF07 AG01 AH81 QA01 QK01 QW21 4J004 AB01 CA04 CA07 CC02 CC04 CC08 CD07 CE03 EA01 FA01 GA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなるフィルム
    から製造された塗装用マスキングフィルムであって、該
    マスキングフィルムはエンボス加工により施された該マ
    スキングフィルムに関する情報を有することを特徴とす
    る塗装用マスキングフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂からなるチューブ
    ラーフィルムを切り開いて製造された塗装用マスキング
    フィルムであって、該マスキングフィルムはエンボス加
    工により施された該マスキングフィルムに関する情報を
    有することを特徴とする塗装用マスキングフィルム。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂からなるチューブ
    ラーフィルムを切り開いて製造された塗装用マスキング
    フィルムであって、該マスキングフィルムはエンボス加
    工により施された該マスキングフィルムに関する情報を
    有し、前記マスキングフィルムの一端部に粘着テープが
    その粘着剤層面の一部が該フィルム面と重なるように貼
    合され、該粘着テープが貼合されたフィルム以外の少な
    くとも一部が長手方向にほぼ平行に前記粘着剤層面の反
    対側に折りたたまれ、折りたたまれたフィルムを長手方
    向にほぼ直角をなす方向にロール状に巻回してなること
    を特徴とする塗装用マスキングフィルム。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、
    光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機
    フィラーおよび帯電防止剤からなる群から選択される少
    なくとも1種がさらに配合されている請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載の塗装用マスキングフィルム。
  5. 【請求項5】 マスキングフィルムに関する情報が該フ
    ィルムの寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または提
    供関連者の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは模
    様またはそれらの組合せである請求項1ないし4のいず
    れか1項に記載の塗装用マスキングフィルム。
  6. 【請求項6】 塗装用マスキングフィルムの製造方法で
    あって、ポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフ
    ィルムに前記マスキングフィルムに関する情報をエンボ
    ス加工により施す工程、チューブラーフィルムを長手方
    向にほぼ平行に折りたたむ工程、該チューブラーフィル
    ムの1ヶ所に長手方向に切れ目を入れる工程、切れ目を
    入れたフィルムの長手方向に向かって左または右の部分
    をフィルムの端部にて長手方向を回転軸として回転させ
    てチューブラーフィルムの内面を露出させる工程、露出
    させたチューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に
    粘着テープをその粘着剤層の一部が重なるように貼合す
    る工程、粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻き
    する工程からなることを特徴とする塗装用マスキングフ
    ィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 塗装用マスキングフィルムを製造するた
    めのポリオレフィン系樹脂からなるチューブラーフィル
    ムであって、該チューブラーフィルムはエンボス加工に
    より施された前記マスキングフィルムに関する情報を有
    することを特徴とする前記チューブラーフィルム。
  8. 【請求項8】 ロール体の形態にある請求項7記載のチ
    ューブラーフィルム。
  9. 【請求項9】 ポリオレフィン系樹脂に生分解性樹脂、
    光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤、無機
    フィラーおよび帯電防止剤からなる群から選択される少
    なくとも1種がさらに配合されている請求項7または8
    記載のチューブラーフィルム。
  10. 【請求項10】 マスキングフィルムに関する情報が該
    フィルムの寸法、名称、用途、配合添加剤の種類または
    提供関連者の少なくとも1種を示す文字、数字もしくは
    模様またはそれらの組合せである請求項7ないし9のい
    ずれか1項に記載のチューブラーフィルム。
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