JP4077684B2 - 消音性除草シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消音性除草シート、さらに詳しくは、強度、耐久性に優れ、除草効果が高く、かつ、雨粒等が弾けるために生じる騒音の少ない消音性除草シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川の土手、田畑の畦畔、あるいは、鉄道、道路等の盛土の法面は、土砂の流失が多くその防止が重要な課題となっている。また、法面等に雑草が繁茂すると植物に病害虫の発生のおそれが生じることから、頻繁な刈り取り、あるいは、雑草成長の防止措置が必要となっている。しかし、草の刈り取りには多大の労力を必要とし、また、除草剤の散布は環境破壊の面から好ましいものでない。
【0003】
このような課題を解決する方法として、合成繊維長繊維からなる不織布を敷設することが提案されている(特公平4−52727)。
【0004】
しかし、かかるシートを敷設して雑草の繁茂を防止するための除草シートとしては各種の性能が要求され、例えば、その上を歩行するためには機械的強度が要求され、また、耐蝕性に優れ、耐久性のよいものであることが必要となる。さらに、雑草防止のために、光線の透過率が低いことが要求されると共に、日光の反射によって環境に悪影響を与えないことも必要となる。
【0005】
また、遮光性を付与するために、延伸糸を密に織り込んだシート、あるいは、熱可塑性合成樹脂製のシートを積層した除草シートを敷設した場合、雨等の水が当たると除草シートによって弾け、騒音が発生する問題もある。このため、水滴の弾けることによって生じる騒音を防止することも重要となる。
【0006】
本発明者の知るところでは、従来の除草シートでは、かかる要請を全て満たすものとしては不充分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、機械的強度、耐久性に優れ、光線の透過率が低く、従って除草効果が高く、また、雨粒が弾けることによって生じる騒音の発生のない消音性除草シートを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果なされたもので、具体的には、熱可塑性合成樹脂を一軸延伸した延伸糸を密な状態に縦横に交差させて形成した遮光性布状体の上に、一軸延伸した延伸糸を粗な状態に縦横に交差させて形成した布状体又は不織布からなる消音用布状体が重ねられ、遮光性布状体と消音用布状体とが部分的に結合された、光線透過率が10%未満、質量が50〜700g/m2の複層布状体からなることを特徴とする消音性除草シートを提供するものである。
【0009】
また、本発明は、延伸糸の少なくとも一部にフラットヤーンが用いられてなる上記の消音性除草シート、延伸糸の少なくとも一部に縦方向に小さな切れ目が多数形成されたスプリットヤーンが用いられてなる上記の消音性除草シートを提供するものである。
【0010】
さらに、遮光性布状体と消音用布状体が両者間に間隙を生じるように部分的に結合してなる上記の消音性除草シート、遮光性布状体と消音用布状体がホットメルト剤で接合されてなる上記の消音性除草シート、遮光性布状体と消音用布状体が二重織りによって構成されてなる上記の消音性除草シート、遮光性布状体と消音用布状体の一方又は双方が着色されてなる上記の消音性除草シート、及び、消音用布状体の少なくとも片面に熱可塑性樹脂製シートが積層されてなる上記の消音性除草シートを提供するものである。
【0011】
さらに、また、布状体の端部の縦横の延伸糸が熱融着されることによりほつれ防止されてなる上記の消音性除草シート、消音用布状体に所定の間隔をおいて色彩の異なる一軸延伸糸が織り込まれてなる上記の消音性除草シート、及び、除草シート表面に所定の間隔をおいてラインマークが印刷されてなる上記の消音性除草シートを提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の消音性除草シート1は、図1に示すように、熱可塑性合成樹脂を一軸延伸して形成された延伸糸2から形成された遮光性布状体3の上に延伸糸2から形成された消音用布状体4が重ねられて部分的に結合される。
【0013】
遮光性布状体3を形成する延伸糸2としては、延伸効果の優れた熱可塑性合成樹脂が用いられ、一般には、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等が単独であるいは適宜組合されて使用される。
【0014】
本発明において遮光性布状体3を構成する延伸糸2は、遮光性布状体3を構成し得る長尺状物を広く意味し、マルチフィラメント、スパン糸、テープ状物、紐状物、帯状物、モノフィラメント等の線条体を含むものであり、これらは撚りが付与されたものであっても、また、撚りのないものであってもよい。
【0015】
延伸糸2の構造はいかなるものであってもよく、例えば、図3(A)に示すように、熱可塑性合成樹脂フィルムを所定の幅にスリットして一軸延伸することによってテープ状として用いることができ、また、図3(B)に示すように、一軸延伸されたテープ状体に多数の切れ目5、5を入れたスプリットヤーンを用いることもできる。さらに、図3(C)に示すように、テープ状体に極細の縦方向リブ6、6を設けることもでき、リブを設けることによって太陽の反射光が散乱され、環境への影響を低減することができる。
【0016】
また、その他、丸型、長球状、方形、多角形、その他異型体とすることができ、さらに、異種樹脂の混合物を線条に押出し成形し、その樹脂間を分裂せしめてフィブリル化したダンラインを用いることによってしなやかさを付与することもできる。
【0017】
一軸延伸された延伸糸2は、一本を単独で使用することも可能であり、また、数本を束ねて用いることも可能である。
【0018】
延伸糸2は、図4(A)に示すように、基層7単層であってもよく、また、図4(B)、図4(C)に示すように、基層7の片面、又は両面に表面層8を形成することができ、表面層8は、接合層、あるいは艶消層として機能させることができる。更に表面層8は、図4(D)に示すようにシースコア構造、図4(E)に示すようにサイドバイサイド構造とすることも可能である。
【0019】
延伸糸2に表面層8を設けたときは、延伸糸2が布状とされた後、延伸糸2間を接合する層として機能させることができる。接合層として機能する表面層8として用いられる熱可塑性合成樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66のポリアミド等を挙げることができ、基層7の熱可塑性合成樹脂との関係で基層より低融点の熱可塑性合成樹脂が選択される。
【0020】
さらに、延伸糸2には無機充填材を添加することが可能で、無機充填材を添加することによって艶消しができ、太陽光の反射を弱めることができる。無機充填材としては、タルク、カーボンブラック、グラファイト、二酸化チタン、シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、アルミナ、カオリン、炭化ケイ素、金属粉末等を用いることができる。無機充填材の添加は、延伸糸2全体であってもよく、また、前述のように、表面を形成する表面層8に添加することもできる。
【0021】
さらに、延伸糸2として用いられる基層7又は表面層8を形成する熱可塑性合成樹脂には、目的に応じて各種の添加剤を添加することができる。
【0022】
具体的には、フェノール系、有機ホスファイト系等の有機リン系、チオエーテル系等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系等の紫外線吸収剤;ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機金属塩系等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩系、エステル系等の滑剤;含臭素有機系、リン酸系、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、赤リン等の難燃剤等が挙げられる。
【0023】
これら添加剤は、適宜組み合わせて、基層7や表面層8の材料組成物を製造するいずれかの工程で配合される。添加剤の配合は、従来の公知の二軸スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキシングロール等の混練装置を用いて所定割合に混合して、これを溶融混練して調製してもよいし、高濃度のいわゆるマスターバッチを調製し、これを希釈して使用するようにしてもよい。
【0024】
延伸糸2として積層体が使用される場合、積層フラットヤーン、又は、積層スプリットヤーンの成形材料となる積層フィルムを成形する手段としては、自体公知の方法を採用することができ、予め基層7となるフィルムと表面層8となるフィルムを形成してドライラミネート法や熱ラミネート法を用いて複層化する手段や、基層7となるフィルムの表面に表面層8となる熱可塑性合成樹脂をコーティングする方法、予め形成した基層7となるフィルムに表面層8を押出ラミネートする方法、あるいは、多層共押出法によって積層フィルムとして押出成形するなどの公知の手段から適宜選択して用いればよいが、成形の容易さやコスト面、並びに、製品の各層間の接着性の点では、多層共押出法によって基層7と表面層8の積層体を一段で得る方法が望ましい。シースコア構造、あるいは、サイドバイサイド構造については共押出法によるのが一般的である。
【0025】
また、延伸する手段としては、基層7となるフィルムを一軸方向に延伸した後、表面層8となる熱可塑性合成樹脂を積層し、これをテープ状にスリットしてもよく、あるいは、基層7と表面層8が積層された積層フィルムをスリットする前、又は、スリットした後、一軸方向に延伸することによって得ることもできる。
【0026】
延伸操作としては、例えば、熱風循環オーブン、熱ロール、熱板等を用いて、一段で、もしくは二段以上の多段で、引取り方向へ2.5〜12.0倍に延伸し、更に熱風循環式オーブン、熱ロール、熱板等を用いて60〜160℃の温度下に、0〜30%の弛緩熱処理が施される。延伸倍率は、通常3〜10倍程度とされる。
【0027】
延伸糸2の太さはなんらの制限はなく目的に応じて任意に設定することができるが、一般的には、500〜10000デシテックス、好ましくは1000〜5000デシテックス、糸幅が0.3〜200mm、好ましくは1.0〜100mm、糸厚5〜500μmの範囲とされる。
【0028】
延伸糸2は、図1に示すように、織成して織布として用いることができ、また、図2に示すように、延伸糸2aを一方向に並列させ、その上に交差する方向に延伸糸2bを並列させてその交点を結着することによってソフとして用いることもできる。また、延伸糸2をタテ、ヨコ、ナナメに交差させてその交点を接合することもできる。
【0029】
遮光性布状体3は、除草効果を得るために遮光性とされる。布状体に遮光性を付与する方法としては、遮光性布状体3を構成する延伸糸2にアルミニウム粉末等の光反射性粉体、あるいは、カーボンブラック、顔料等の光吸収性粉末を添加し、これを延伸糸2が密になるように織成し、あるいは、交差させて布状体とすることによって行なうことができる。
【0030】
本発明において、延伸糸2が密な状態とは、経糸、緯糸を構成する延伸糸2がその間に隙間がない状態、又は、極く小さい状態に布状体とした状態を意味し、延伸糸2が粗な状態とは、延伸糸2間に間隙を有する状態を意味する。
【0031】
本発明消音性除草シート1においては、遮光性布状体3の上に消音用布状体4が重ねられ、遮光性布状体3と消音用布状体4は部分的に結合される。消音用布状体4は、延伸糸2を粗な状態に織成した織布あるいは交差せしめてソフとした布状体、あるいは、不織布を用いて構成することができる。
【0032】
消音用布状体4として延伸糸2を織成あるいは交差してソフとした布状体を用いるときは、遮光性布状体3の延伸糸2の密度より、延伸糸2の密度が粗となるようにされる外は、遮光性布状体3と同様に構成され、材料樹脂、その成形方法、延伸糸2の構造、布状体の構造等はいずれも遮光性布状体3に準拠して形成することができる。
【0033】
消音用布状体4を構成する延伸糸2の間隔は、好ましくは、0.5mm以上、さらに好ましくは3mm以上となるように織成され、あるいは、交差される。特に好ましくは、下記式(1)で示される空隙率が10〜80%、好ましくは30〜60%となるように形成される。
【0034】
【数1】
Figure 0004077684
【0035】
遮光性布状体3と消音用布状体4を結合する方法としては、図1に示すように、遮光性布状体3と消音用布状体4をエチレン・酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂その他ホットメルト剤11を用いて接合することができる。接合構造は目的に応じて線状、点状等任意に選定することができるが、所定の間隔をおいて線状に接着するのが一般的である。
【0036】
また、二重織りによって、遮光性布状体3と消音用布状体4を部分的に結合した状態に同時に織成することができる。
【0037】
遮光性布状体3と消音用布状体4の結合は、ホットメルト剤11の高さが0.5〜10mm、好ましくは2〜6mmとなるように行ない、遮光性布状体3と消音用布状体4間に間隙を有する状態にすることが望ましい。
【0038】
消音用布状体4には、延伸糸2を構成する基層7又は表面層8、あるいはその両者に顔料を添加して着色することが望ましい。着色の色彩は、本発明を制限するものではないが、環境を損なわないように、落ち着いた色合いとすることが好ましく、黒色、緑色、茶色等とすることが望ましい。
【0039】
また、図1、図2に示すように、遮光性布状体3の片面又は両面、好ましくは下面に、熱可塑性樹脂製シート10を積層することができ、熱可塑性樹脂製シート10の積層によって、除草シート1の敷設面の雨水等による浸水を防止して、敷設面を遮水することができるため、除草効果を上げることができる。また、熱可塑性樹脂製シート10を着色することによって遮光性を高めることができる。熱可塑性樹脂製シート10としては、先に延伸糸2について述べたような熱可塑性樹脂、好ましくはポリオレフィンを使用することができ、遮光性を付与する場合には、上述の光反射性粉体、あるいは、光吸収性粉末を添加したものを用いることができる。
【0040】
熱可塑性樹脂製シート10としては、フィルム状体、あるいは、不織布を使用することができる。
【0041】
また、熱可塑性樹脂製シート10を構成する熱可塑性樹脂には、目的に応じて他の配合物を添加することができ、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、帯電防止剤分散剤、塩素補足剤、滑剤、難燃剤、顔料、等を添加することもできる。
【0042】
本発明において、消音性除草シート1は光線透過率が10%未満、質量が50〜700g/m2のシートとされる。光線透過率が10%以上では除草効果が得難く、また、質量が50g/m2未満では遮光性の確保が難しくなり、質量が700g/m2を越えると経済性が悪くなる。
【0043】
消音性除草シート1に織布、あるいは、不織布を用いたときは、端部のほつれを防止するために、熱刃を用いてヒートカットすることによって端部を熱溶着することが望ましく、また、タックインすることによってほつれを防止することも望ましい方法である。
【0044】
さらに、布状体に溶融熱可塑性樹脂、ホットメルト剤、あるいは、水系接着剤を塗布することによってほつれを防止することもでき、ほつれ防止のための積層、塗布は、通常、所定の間隔をおいて線状に行なわれる。また、延伸糸2として積層体を用いたときは熱溶着によってほつれを防止することも可能である。
【0045】
また、図5に示すように、消音性除草シート1には、所定の間隔をおいて色違いの糸12を織り込んでおくことが好ましい。色違いの糸12を織り込むことによってシートを敷設したり、ピン、杭等で係止する際に位置決めが容易となる。位置決め用標識は印刷インクを用いて表面にラインマークを印刷することによっても設けることもできる。
【0046】
さらに、本発明消音性除草シート1には、図6に示すように、必要に応じて不織布等の排水材13を添着することも可能である。
【0047】
本発明消音性除草シート1は、田畑の畦畔、河川の土手、鉄道線路の盛土の法面、道路盛土法面、道路中央分離帯、鉄塔下部等に敷設して除草機能を果たすことができる。
【0048】
本発明消音性除草シート1は、図7に示すように、除草処理すべき場所に重ね代をもって敷設し、杭14等で係止することによって固定することができる。杭14としては金属、熱可塑性合成樹脂等の船釘状体、あるいは、U字状体を用いることができる。
【0049】
また、本発明消音性除草シート1は除草処理すべき場所の表面に敷設されるのが一般的であるが、栗石等の敷設場所に下敷材として敷設することも可能である。
【0050】
【実施例】
(実施例1)
緑色顔料(シアニングリーン系)を1.0重量%を含有する高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)を溶融押出機を用いて、インフレーション成形法によってフィルムを成形し、レザーを用いてスリットした。スリットされた樹脂テープは温度110〜120℃の熱板上で7倍に延伸した後、温度120度の熱風循環式オーブン内で6%の弛緩熱処理を行ない、ワインダーに巻き取った。得られた延伸テープの単糸繊度は1900デシテックス、糸幅は8mmであり、これを縦方向に折り畳み線が生じるように折り畳んで2〜3mm幅として巻き取った。
【0051】
得られた延伸テープを用いて、タテ・ヨコ打込み本数14×14本の織布を形成し、延伸テープの密な織布を得た。また、同様に上記で得られた延伸テープを用いてタテ・ヨコ打込み本数6×6本を織成して延伸テープが粗な織布を形成した。
【0052】
延伸テープが密である織布の上に、直径5mmのエチレン・酢酸ビニル共重合体を20cmの間隔で押出し成形してその上に延伸テープが粗である織布を重ね、軽く押圧することによって三者を結合して消音性除草シートを得た。
【0053】
得られた二重構造の消音性除草シート(実施例1)、その裏面に60μmの厚さに高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)を積層した消音性除草シート(実施例2)、積層シート延伸テープが粗である織布を有しない上記の延伸テープの密な織布のみの積層シート(比較例1)、及び、上記の延伸テープの密な織布に60μmの厚さに高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)を積層した積層シートのみの除草シート(比較例2)を敷設して、その上2mの高さから20L/m2minの水を雨状に散布して発生する騒音の大きさを次の階級で評価した。その結果は表1の通りであった。
【0054】
A:水滴が打つ音殆どなし
B:水滴が打つ音が聞こえるが騒々しさはない
C:水滴がシートを打ち、水滴の弾ける音が騒々しい
【0055】
【表1】
Figure 0004077684
【0056】
【発明の効果】
本発明は、かかる構成からなるから、機械強度が高く、耐久性に優れると共に、遮光性がよく除草性に優れ、また、雨粒が弾けることによる騒音のない消音性除草シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明消音性除草シートを示す縦断面図
【図2】遮光性布状体の他の例を示す縦断面図
【図3】本発明消音性除草シートに使用される延伸糸の例を示す斜視図
【図4】本発明消音性除草シートに使用される延伸糸の例を示す縦断面図
【図5】本発明消音性除草シートの例を示す斜視図
【図6】本発明消音性除草シートの他の例を示す縦断面図
【図7】本発明消音性除草シートの敷設例を示す斜視図
【符号の説明】
1:消音性除草シート
2:延伸糸
3:遮光性布状体
4:消音用布状体
5:切れ込み
6:リブ
7:基層
8:表面層
10:熱可塑性樹脂製シート
11:ホットメルト剤
12:色違いの糸
13:排水材
14:杭

Claims (11)

  1. 熱可塑性合成樹脂を一軸延伸した延伸糸を密な状態に縦横に交差させて形成した遮光性布状体の上に、一軸延伸した延伸糸を粗な状態に縦横に交差させて形成した布状体又は不織布からなる消音用布状体が重ねられ、遮光性布状体と消音用布状体とが部分的に結合された、光線透過率が10%未満、質量が50〜700g/m2の複層布状体からなることを特徴とする消音性除草シート。
  2. 延伸糸の少なくとも一部に、フラットヤーンが用いられてなる請求項1に記載の消音性除草シート。
  3. 延伸糸の少なくとも一部に、縦方向に小さな切れ目が多数形成されたスプリットヤーンが用いられてなる請求項1に記載の消音性除草シート。
  4. 遮光性布状体と消音用布状体が、両者間に間隙を生じるように部分的に結合してなる請求項1〜3のいずれかに記載の消音性除草シート。
  5. 遮光性布状体と消音用布状体が、ホットメルト剤で接合されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の消音性除草シート。
  6. 遮光性布状体と消音用布状体が、二重織りによって構成されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の消音性除草シート。
  7. 遮光性布状体と消音用布状体の一方又は双方が、着色されてなる請求項1〜6のいずれかに記載の消音性除草シート。
  8. 遮光性布状体の少なくとも片面に熱可塑性樹脂製シートが積層されてなる請求項1〜7のいずれかに記載の消音性除草シート。
  9. 布状体の端部の縦横の延伸糸が熱融着されることによりほつれ防止されてなる請求項1〜7のいずれかに記載の消音性除草シート。
  10. 消音用布状体に、所定の間隔をおいて色彩の異なる一軸延伸糸が織り込まれてなる請求項1〜9のいずれかに記載の消音性除草シート。
  11. 除草シート表面に、所定の間隔をおいてラインマークが印刷されてなる請求項1〜9のいずれかに記載の消音性除草シート。
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