JPH09328563A - 熱収縮性フイルム - Google Patents

熱収縮性フイルム

Info

Publication number
JPH09328563A
JPH09328563A JP14938396A JP14938396A JPH09328563A JP H09328563 A JPH09328563 A JP H09328563A JP 14938396 A JP14938396 A JP 14938396A JP 14938396 A JP14938396 A JP 14938396A JP H09328563 A JPH09328563 A JP H09328563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
weight
rubber
styrene
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14938396A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Ishii
克典 石井
Jun Takagi
潤 高木
Shuji Kobayashi
修二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP14938396A priority Critical patent/JPH09328563A/ja
Publication of JPH09328563A publication Critical patent/JPH09328563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制電性に優れたゴム変性スチレン系熱収縮性
フイルムを提供する。 【解決手段】 ゴム状弾性体を分散粒子として含有する
ゴム変性スチレン系樹脂であって、連続相が、例えばス
チレン、ブチルアクリレートおよびメチルメタクリレー
トからなり、連続相におけるブチルアクリレートの割合
が3〜20重量%であり、分散相となるゴム状弾性体の
含有量が1〜20重量%であるゴム変性スチレン系樹脂
を主体とし、かつフイルムの表面固有抵抗が1×1013
Ω以下である熱収縮性フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収縮包装、収縮結
束包装や収縮ラベル用途に使用される熱収縮性フイルム
に関し、特に制電性に優れたゴム変性スチレン系樹脂熱
収縮性フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、収縮包装用材料としては、PVC
系の熱収縮性フイルムが使用されてきた。これは、機械
的強度、透明性等の要求特性を多く満足し、また安価な
ためである。しかし、含有可塑剤に起因する衛生上の問
題点に加え、廃棄、焼却時に発生する塩素ガスに起因す
る環境上の問題を有するため、近年特に材料の非PVC
化を求める声が高まってきた。
【0003】その一つとして、スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体混合物からなる熱収縮性フイルムが提案
されラベル用途などに使用されているが、収縮仕上がり
等に優れる一方で、印刷、製袋などの加工工程において
フイルムが破断しやすいことや、比較的自然収縮が大き
いといった問題点を有している。
【0004】これらの問題点を解決すべく、本発明者等
は、ゴム状弾性体を分散粒子として含有するゴム変性ス
チレン系樹脂に着目し検討を行った結果、耐破断性等の
特性においては良好な結果を得ることができたが、前記
スチレン−ブタジエンブロック共重合体混合物系フイル
ムに比べ静電気を帯びやすいという不十分な点があるこ
とが判明した。このため、例えばフイルム製膜工程では
人体への電撃、加工工程では取扱いの困難さのような作
業性の低下、滑り不良、開口不良などが生じたり、フイ
ルム表面へのほこりなどの付着により外観を損ない、商
品価値を低下させてしまうという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の静電気
によるトラブルの少ないゴム変性スチレン系樹脂熱収縮
性フイルムを提供するものである。すなわち本発明の要
旨は、ゴム状弾性体を分散粒子として含有するゴム変性
スチレン系樹脂であって、連続相が、式(A)、式
(B)および式(C)で示される構成単位からなり、連
続相における構成単位(B)の割合が3〜20重量%で
あり、分散相となるゴム状弾性体の含有量が1〜20重
量%であるゴム変性スチレン系樹脂を主体とし、かつフ
イルムの表面固有抵抗が1×1013Ω以下であることを
特徴とする熱収縮性フイルムにある。
【0006】
【化4】
【化5】
【化6】 フイルムの表面固有抵抗を1×1013Ω以下とするに
は、イオン性、特にカチオン性の帯電防止剤を塗布する
のが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明フイルムの主体となるゴム変性スチレン系樹脂と
は、上記構成単位(A)、(B)および(C)を必須共
重合成分とする連続相中に、ゴム状弾性体を分散粒子と
して含有するものである。連続相の構成単位のうち、
(B)の割合は、ゴム変性スチレン系樹脂の諸特性の温
度依存性、とりわけ熱収縮性フイルムではその収縮特性
に影響するのでその点からの考慮を必要とする。またゴ
ム変性スチレン系樹脂の透明性が要求される場合には、
構成単位(C)であるメチルメタクリレートの割合は連
続相の屈折率が後述のゴム状弾性体の屈折率に近くなる
ように設定される。
【0008】連続相における構成単位(B)の割合は3
〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%の範囲で
ある。20重量%を越えると収縮前のフイルムが自然収
縮を生じ、寸法安定性に劣り、包装材料としての使用に
適さない。また3重量%未満では、低温収縮性を発現し
にくくなり、ラベル用途等での所望の収縮特性が得にく
く、満足な収縮仕上がりが得にくい。構成単位(B)と
しては、例えば、エチルアクリレート、プロピルアクリ
レート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレートな
どが挙げられる。
【0009】フイルムの透明性が要求される用途では、
連続相における構成単位(A)の割合は20〜70重量
%の範囲が好ましい。構成単位(B)の割合はゴム変性
スチレン系樹脂の収縮特性をはじめとする樹脂物性の設
計上決定されるので、透明性を得るためには、構成単位
(A)および構成単位(C)の比率により連続相の屈折
率を制御する必要がある。このため構成単位(A)の割
合が前記範囲外では、連続相と分散相の屈折率が合いに
くくゴム変性スチレン系樹脂の透明性が低下し好ましく
ない。構成単位(A)としては、例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert
−ブチルスチレンなどが挙げられる。
【0010】本発明におけるゴム変性スチレン系樹脂中
の分散相となるゴム状弾性体の割合は1〜20重量%の
範囲が好適である。1重量%未満では、所望の強度、耐
破断性等が得られない。また20重量%を越えると、フ
イルムの透明性、光沢、弾性率等が低下し好ましくな
い。また分散相の数平均粒子径は、0.1〜1.2μm
の範囲が好ましい。粒子径が0.1μm未満では、充分
な強度補強効果が発現しにくく、1.2μmを越える
と、透明性に悪影響を及ぼしてしまう。
【0011】ゴム状弾性体としては、常温でゴム的性質
を示すものであればよく、例えばポリブタジエン類、ス
チレン−ブタジエン共重合体類、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体類、イソプレン共重合体類等が挙げら
れる。フイルムの透明性が要求される場合には、連続相
への分散性や屈折率を考慮して、スチレン成分を含有す
るゴム状弾性体が好ましく、特にスチレンを10〜50
重量%含有するものが好ましい。
【0012】またこのゴム変性スチレン系樹脂として
は、MFR(メルトフローレート;200℃、5kgf
の条件で、JIS K 7210に準拠して測定)が
0.5〜10の範囲が適当であり、これよりも小さいと
押出加工性が低下し、これよりも大きいとフイルムの機
械的強度などの物性が発現されず好ましくない。
【0013】また、本発明フイルムを収縮ラベルとして
用いたときに、高温のフイルムが互いに融着する現象が
みられるが、この現象に対しては、MFRを6以下、好
適には5以下とするのが好ましく、それにより耐融着性
を改良することができる。
【0014】本発明フイルムの原料としては、上記ゴム
変性スチレン系樹脂に特性を損なわない範囲で他の樹脂
を混合することができる。また、着色剤、滑剤、熱安定
剤等、通常使用される各種の添加剤を適量使用すること
ができる。
【0015】以上のようなゴム変性スチレン系樹脂組成
物は、Tダイ、Iダイ等からシート状に溶融押出され、
冷却ロ−ル、空気、水等で冷却された後、熱風、温水、
赤外線等の適当な方法で再加熱され、ロ−ル法、テンタ
−法等により、1軸または2軸に延伸される。
【0016】延伸温度(本発明においてはこれを延伸工
程における材料温度と規定する)は、熱収縮性フイルム
の用途により変える必要があるが、概ね60〜130
℃、好ましくは70〜125℃の範囲で制御される。6
0℃未満では、延伸性が低下し、フイルムの破断を引き
起こしたり、厚みムラが生じるなど、延伸が不安定にな
り、130℃を越えると所望の収縮特性、とりわけ低温
収縮性が発現しなかったり、材料が自重で垂れ下がり延
伸が不可能になったりする。
【0017】延伸倍率は、樹脂組成、延伸手段、延伸温
度、目的の製品形態に応じ、1.3〜6倍、好ましく
は、2〜5倍の範囲で、適宜決定される。また、延伸後
フイルムの分子配向が緩和しない時間内に、速やかに該
フイルムの冷却を行うことも、収縮性を付与して保持す
る上で重要な技術である。また熱収縮フイルムは、食
品、医薬、化粧品等のプラスチツク容器の包装材または
ラベルであることが多く、容器等が変形しないようにマ
イルドな加熱条件下で収縮させることが必要となるた
め、前記の延伸温度や、延伸倍率を調整することによ
り、適度な低温収縮性をもつ所望の収縮特性に調整され
る。
【0018】本発明フイルムは、主収縮方向が周方向と
なるように円筒状にして容器等に被覆する収縮ラベルと
して好適な、実質上一軸収縮性のフイルムとするのが好
適である。また長さ方向にもわずかに延伸して、長さ方
向にわずかに収縮するフイルムとすることもできる。こ
の場合、主収縮方向の熱収縮率(80℃の温水に10秒
間浸漬)を5〜70%の範囲に設定するのが好ましい。
5%未満では収縮不足で良好な収縮仕上がりが得られ
ず、70%を越えると、過剰収縮による収縮仕上がりの
悪化がみられる。
【0019】また本発明では、優れた静電防止性を実現
するために、フイルムの表面固有抵抗を1×1013Ω以
下とすることが必要であり、好適には1×1012Ω以下
とするのがよい。
【0020】これを達成する方法としては、前記ゴム変
性スチレン系樹脂に帯電防止剤を適量配合した原料を用
いてフイルムを製膜することもできるが、(1)前記し
たフイルムの製膜工程中において、フイルムの少なくと
も片側表面に帯電防止剤を適量塗布する。(2)前記し
た工程で製膜した後、フイルムの少なくとも片側表面に
帯電防止剤を適量塗布するなどの塗布による方法を用い
ると、同時に表面ヘーズの若干の改良効果も生じること
から好ましい。また表面固有抵抗のレベルは、帯電防止
剤の種類とその塗布量(または添加量)を適宜選定する
ことにより設定することができる。
【0021】帯電防止剤については制限はなく、ノニオ
ン性、カチオン性、アニオン系および両性のいずれのタ
イプの帯電防止剤を用いてもよいし、これらを併用して
もよい。また低分子量タイプ、高分子量タイプのいずれ
でもよい。
【0022】具体的には例えば、第4級アンモニウム
塩、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどのカチオン
性帯電防止剤、アルキルリン酸エステル塩、アルキルア
リルスルホン酸塩などのアニオン性帯電防止剤、ポリオ
キシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルなどのノニオン性帯電防止剤、アルキルベ
タイン、アラニン型金属塩などの両性帯電防止剤などを
挙げることができる。
【0023】前記した(1)、(2)の方法で実施する
ときは、少量の塗布でも効果が発現するイオン性の帯電
防止剤を用いるのが好ましい。
【0024】この場合、帯電防止剤単独で塗布してもよ
いが、均一な塗膜ができる点で溶剤で希釈あるいは溶解
して塗布する方法が好ましい。またこの場合、塗布後す
ばやく乾燥することが望まれるため、溶剤としてはでき
るだけ低沸点の有機溶剤を用いるのがよく、例えば低級
アルコールを用いるのが好ましい。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示すが、これらにより本発明
は何ら制限を受けるものではない。なお評価には、製膜
後、温度23℃、相対湿度50%に制御された恒温槽内
に24時間保管したフイルムを使用し、実施例中に示す
測定、評価は以下のようにして行った。ここで、フイル
ムの流れ方向をMD、その直交方向をTDと呼ぶ。 (1)表面固有抵抗 JIS K 6911に準拠し、ADVANTEST社
製固有抵抗測定器を用いて、印加電圧500V、印可時
間60秒、室温20℃、湿度65%の条件下で帯電防止
剤塗布面について測定を行った (2)熱収縮率 フイルムをMD100mm、TD100mmの大きさに
切り取り、60℃および80℃の温水バス中に10秒間浸
漬し、それぞれの温度でのTDの熱収縮率を測定した。
熱収縮率は、収縮前の原寸に対する収縮量の比率を%値
で示した。また以下の文中では、これを単にそれぞれの
温度での収縮率と呼ぶ。
【0026】(3)滑り性 JIS K 7125に準拠し、静止および動摩擦係数
の測定を行った。
【0027】(4)剛性 チヤツク間長さを30mmとした幅5mmのフイルム試
験片を、雰囲気温度23℃、荷重2kg、引張速度5m
m/min.で引っ張り、応力が1kgfとなるときの
伸量ΔLを測定し、次式により剛性E[kgf/m
2 ]を算出した。 E=60/(a*ΔL) a;フイルム試験片の厚さ[mm] 剛性Eが、100kgf/mm2 以上のものは○、未満
のものを×で示す。 (5)引張破断伸度 JIS K 7127に準拠し、雰囲気温度0℃、引張
速度100mm/分の条件で、フイルムのMDの引張破
断伸度を測定した。
【0028】(6)取扱い性 フイルムをB5版にカットし、静電気の発生によるフイ
ルム同士のくっつき等の不具合の有無について手感触に
より○、△、×の3段階の判定を行った。
【0029】(比較例1)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
8.0重量%を分散粒子とし、スチレン56.4重量
%、メチルメタクリレ−ト32.5重量%、ブチルアク
リレ−ト11.1重量%からなる共重合体92.0重量
%を連続相とした樹脂を主体とした原料を用いて、同方
向二軸の口金付き混練押出機を用いて、口金出口の樹脂
温度を230℃として0.15mm厚みのシ−トを作成
した。このシ−トを雰囲気温度105℃のテンタ−延伸
設備内でTDに3倍延伸し、0.05mm厚みのフイル
ムとした。このフイルムの表面固有抵抗は、4.64×
1013Ωであり、静電気の発生により、滑りの悪化、フ
イルム同士のくっつき等が生じ取扱いの困難なものであ
った。その他の測定結果、評価も、含めて、得られたフ
イルムの諸性質を表1に示す。以下の実施例1〜4、比
較例2〜5についても同様である。
【0030】(実施例1)比較例1で作成したフイルム
の片面に、帯電防止剤(第4級アンモニウム塩、エレク
トロストリッパーQN;花王(株)製)30mlを純水
970mlで希釈した水溶液(以下の文中では、これを
略して3%希釈帯電防止剤と呼ぶことにする)を1.0
0ml/m2 で均一に塗布した。このフイルムの表面固
有抵抗は、1.59×1010Ωであり、静電気の発生の
少ない良好なものであった。
【0031】(実施例2)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
9.5重量%を分散粒子とし、スチレン56.8重量
%、メチルメタクリレ−ト26.6重量%、ブチルアク
リレ−ト16.6重量%からなる共重合体90.5重量
%を連続相とした樹脂を主体とした原料を用いて、比較
例1と同様の方法でフイルムを得た。このフイルムの片
面に、3%希釈帯電防止剤を1.50ml/m2 で均一
に塗布した。このフイルムの表面固有抵抗は、7.45
×109 Ωであり、静電気の発生の少ない良好なもので
あった。
【0032】(実施例3)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
13.2重量%を分散粒子とし、スチレン57.7重量
%、メチルメタクリレ−ト30.3重量%、ブチルアク
リレ−ト12.0重量%からなる共重合体86.8重量
%を連続相とした樹脂を主体とした原料を用いて、比較
例1と同様の方法でフイルムを得た。このフイルムの片
面に、3%希釈帯電防止剤を1/00ml/m2 で均一
に塗布した。このフイルムの表面固有抵抗は、4.90
×1010Ωであり、静電気の発生の少ない良好なもので
あった。
【0033】(実施例4)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
6.0重量%を分散粒子とし、スチレン49.7重量
%、メチルメタクリレ−ト44.8重量%、ブチルアク
リレ−ト5.5重量%からなる共重合体94.0重量%
を連続相とした樹脂を主体とした原料を用いて、比較例
1と同様の方法でフイルムを得た。このフイルムの片面
に、3%希釈帯電防止剤を1.00ml/m2 で均一に
塗布した。このフイルムの表面固有抵抗は、9.61×
1011Ωであり、静電気の発生も少なく良好であった。
【0034】(比較例2)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
6.7重量%を分散粒子とし、スチレン53.8重量
%、メチルメタクリレ−ト46.2重量%からなる共重
合体93.3重量%を連続相とした樹脂を主体とした原
料を用いて、比較例1と同様の方法で製膜を行ったが延
伸過程で破断を生じ、テンタ−内雰囲気温度130℃で
ようやく延伸可能となったが、100℃以下での収縮率
が発現せず実用性のないものであった。またこのフイル
ムの表面固有抵抗は、4.19×1013Ωで静電気の発
生により取扱いにくいものであった。
【0035】(比較例3)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
6.7重量%を分散粒子とし、スチレン58.1重量
%、メチルメタクリレ−ト21.3重量%、ブチルアク
リレ−ト20.6重量%からなる共重合体93.3重量
%を連続相とした樹脂を主体とした原料を用いて、比較
例1と同様の方法で製膜を行ったが、80℃の収縮率が
約30%になるような条件でも4%の自然収縮を示し、
寸法安定性に劣る実用性のないものであった。またこの
フイルムの表面固有抵抗は、3.28×1013Ωであっ
た。
【0036】(比較例4)スチレン55.3重量%、メ
チルメタクリレ−ト33.5重量%、ブチルアクリレ−
ト11.2重量%からなる共重合体100重量%からな
る樹脂を原料として、比較例1と同様の方法で製膜を行
ったが延伸性悪く、また0℃での引張破断伸度が5%で
室温でも非常に脆く、取扱いの困難なものであった。ま
たこのフイルムの表面固有抵抗は、4.91×1013Ω
であった。
【0037】(比較例5)ブタジエン62重量%、スチ
レン38重量%からなるスチレン−ブタジエン共重合体
22.6重量%を分散粒子とし、スチレン57.7重量
%、メチルメタクリレ−ト30.3重量%、ブチルアク
リレ−ト12.0重量%からなる共重合体77.4重量
%を連続相とした樹脂を主体とした原料を用いて、比較
例1と同様の方法で製膜を行ったが、耐破断性に優れる
一方で、剛性に劣り実用上問題のあるものであった。ま
たこのフイルムの表面固有抵抗は、5.97×1013Ω
であった。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、収縮仕上がりが良好
で、自然収縮が少なく、剛性、耐破断性に優れ、かつ静
電気の帯電が小さくて取扱い性などが良好な熱収縮性フ
イルムが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25/06 LDV C08L 25/06 LDV // B29K 25:00 105:02 B29L 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性体を分散粒子として含有する
    ゴム変性スチレン系樹脂であって、連続相が、式
    (A)、式(B)および式(C)で示される構成単位か
    らなり、連続相における構成単位(B)の割合が3〜2
    0重量%であり、分散相となるゴム状弾性体の含有量が
    1〜20重量%であるゴム変性スチレン系樹脂を主体と
    し、かつフイルムの表面固有抵抗が1×1013Ω以下で
    あることを特徴とする熱収縮性フイルム。 【化1】 【化2】 【化3】
JP14938396A 1996-06-11 1996-06-11 熱収縮性フイルム Pending JPH09328563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14938396A JPH09328563A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 熱収縮性フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14938396A JPH09328563A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 熱収縮性フイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09328563A true JPH09328563A (ja) 1997-12-22

Family

ID=15473934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14938396A Pending JPH09328563A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 熱収縮性フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09328563A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002542438A (ja) * 1999-04-16 2002-12-10 ヴァレオ 摩擦材料、特にクラッチ摩擦クラウンの製法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002542438A (ja) * 1999-04-16 2002-12-10 ヴァレオ 摩擦材料、特にクラッチ摩擦クラウンの製法
JP4963530B2 (ja) * 1999-04-16 2012-06-27 ヴァレオ 摩擦材料及びクラッチ用摩擦ライニングの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005131824A (ja) 熱収縮性積層フィルム
KR100324133B1 (ko) 수축필름 및 그의 제조방법
JPS6349702B2 (ja)
WO2006013967A1 (ja) 多層熱収縮性ポリスチレン系フィルム、並びに該フィルムを用いた熱収縮性ラベル及び容器
JP4081316B2 (ja) 多層熱収縮性フィルム
JPH08244114A (ja) ポリエステル系収縮フィルム
JP3914666B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JP3842902B2 (ja) 熱収縮性発泡フィルム、ラベル及び被覆プラスチック容器
JP5010075B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JPH09328563A (ja) 熱収縮性フイルム
JPH0732468A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系フィルム
JP2003155356A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系フィルム
JP2000000932A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JPS58108112A (ja) スチレン系樹脂収縮フイルム
JP3206747B2 (ja) 脂肪族ポリエステル系フィルム
JPH08134242A (ja) 包装用フィルム
JP2002161147A (ja) シュリンクフィルム
JP3734381B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP2004074687A (ja) 熱収縮性積層フィルム
JP2000109575A (ja) アクリル系樹脂フィルム
JPH09114380A (ja) 熱収縮性ラベル
JP2006265465A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム及びその製造方法、熱収縮性ラベル
JPH09316213A (ja) 熱収縮性フイルム
JPH0238454B2 (ja)
JPH09328564A (ja) ゴム状弾性体分散ポリスチレン系熱収縮性フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040506

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040913