JPH09326454A - 電子装置及びその製造方法 - Google Patents

電子装置及びその製造方法

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JPH09326454A
JPH09326454A JP15293796A JP15293796A JPH09326454A JP H09326454 A JPH09326454 A JP H09326454A JP 15293796 A JP15293796 A JP 15293796A JP 15293796 A JP15293796 A JP 15293796A JP H09326454 A JPH09326454 A JP H09326454A
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JP
Japan
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resin
case body
electronic device
inorganic material
filled
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Application number
JP15293796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayoshi Murai
久能 村井
Yoshifumi Tsuboi
良文 坪井
Kosaku Morishita
耕作 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09326454A publication Critical patent/JPH09326454A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings
    • H05K3/284Applying non-metallic protective coatings for encapsulating mounted components

Landscapes

  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性及び耐震性に優れると共に放熱性を向
上させることを課題とする。 【解決手段】 ケース体2と該ケース体内に設置され電
子部品が搭載されたプリント基板14とを備えた電子装
置1であって、上記ケース体内に樹脂16を充填すると
共に、該樹脂内に無機物片17を混入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な電子装置及び
その製造方法に関する。詳しくは、ケース体と該ケース
体内に設置され電子部品が搭載されたプリント基板とを
備えた電子装置において、耐水性及び耐震性に優れると
共に放熱性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】耐水性及び耐震性を良好にするために、
プリント基板が設置されたケース体内を樹脂で充填した
電子装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の電子装置にあっては、ケース体内に樹脂が充填され
ているため電子部品が配置されている領域に水が侵入す
ることが無く、耐水性に優れ、また、電子部品の周りに
樹脂が充填されているために、ケース体に振動が加えら
れても、電子部品が自身の質量によって独自に振動して
しまうことが無く、耐震性も良好であるが、発熱性が損
なわれ、プリント基板上の電子部品に発熱部品がある
と、該発熱部品から発せられる熱がケース体内に篭って
ケース体内が高温となり、熱に弱い電子部品に悪影響が
生じてしまうと言う問題がある。
【0004】そこで、本発明は耐水性及び耐震性に優れ
ると共に発熱性が良好である電子装置とそのような電子
装置を製造する方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明電子装置は、上記
した課題を解決するために、プリント基板が設置された
ケース体内に樹脂を充填すると共に、該樹脂内に無機物
片を混入したものである。
【0006】従って、本発明電子装置によれば、樹脂内
に混入された無機物片が熱伝導を高め、これによって、
発熱部品から発せられた熱が速やかにケース体外に放散
される。
【0007】また、本発明電子装置の製造方法の一は、
ケース体内の底部に無機物片を充填し、電子部品が搭載
されたプリント基板を上記無機物片の上側に設置し、上
記プリント基板の上に無機物片を充填し、それから液状
の樹脂をケース体内に充填し、更に該樹脂を硬化させる
ものであり、更に本発明電子装置の製造方法の別のもの
は、ケース体内にプリント基板を設置し、そして、ケー
ス体内に無機物片を充填し、それから液状の樹脂をケー
ス体内に充填し、更に該樹脂を硬化させるものである。
【0008】従って、これら本発明電子装置の製造方法
によれば、本発明に係る電子装置を効率良く、また、樹
脂内に無機物片が均質に、且つ、高密度に混入された品
質の良い電子装置を製造することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明電子装置及びその
製造方法の詳細を添付した図面に従って説明する。
【0010】先ず、図1によって本発明電子装置の実施
の形態を説明する。
【0011】電子装置1は、主として、長方形の箱状を
した金属、例えば、アルミ合金ダイカスト(ADC)製
のケース体2内に電子部品が実装されたプリント基板が
収納されて成るものである。更に、上記ケース体2は一
方に向かって開口した平面形状で略長方形を為す容器状
の箱体3と該箱体3の開口を覆う蓋体4とから成る。
【0012】尚、この電子装置1は、本発明電子装置を
バラスト回路及びスタータ回路を有する車輌用放電灯の
点灯回路装置として適用したものである。
【0013】箱体3は底板5の周縁部から全周に亘って
略垂直に立ち上がった周壁6が形成されて上方に向かっ
て開口し、該開口の長さ及び幅に比べて深さが浅い、即
ち、稍平たい長方形をした容器状を為すものである。
尚、上記周壁6の上端面には、外側を向いた小さな段部
6aが全周に亘って形成されている。
【0014】また、底板5の内面には取付ボス座7、
7、・・・が一体に突設されている。
【0015】蓋体4は上記箱体3の底板5と略同じ平面
形状及び大きさを有する略板状に形成された主部8と、
該主部8の下面8aの周縁部から略全周に亘って、該下
面8aに対して垂直に突出するように一体に形成された
リブ9を有するものである。
【0016】そして、蓋体4の上記リブ9の下面のうち
内縁部と外縁部10との間にシーリング溝11が形成さ
れている。
【0017】更にまた、蓋体4の主部8の略中央部には
円形をした開口部12が設けられている。また、主部8
の上面8bには上記開口部12の周りを囲むように立壁
13が立設されている。
【0018】以上のような構造を有する箱体3及び蓋体
4から成るケース体2内には、適宜な電子部品が実装さ
れたプリント基板14が箱体3の底板5に固定されてい
る。尚、該プリント基板14は3つの分割基板14a、
14b、14cに分割されており、そのうちの分割基板
14aが最も大きく、該分割基板14aが底板5近くに
該底板5と平行を為すように固定され、残る2つの分割
基板14b、14cは上記分割基板14aに垂直な姿勢
で固定されている。そして、最も大きい分割基板14a
には複数の孔15、15、・・・が形成されている。
【0019】そして、分割基板14aはそれを挿通され
たビスが箱体3の上記取付ボス座7、7、・・・に螺着
されることによって箱体3に固定される。
【0020】このように、プリント基板14を複数の分
割基板14a、14b、14cに分割すると、ケース体
2の平面形状を小さくすることができ、装置全体の形状
を小さくすることが出来る。また、分割基板14b、1
4cを分割基板14aに垂直に立てることによって後述
する無機物片及び樹脂が分割基板14b、14cの間に
十分に入り易くなる。
【0021】そして、ケース体2内には、樹脂16が箱
体3の底板5から上記プリント基板14を覆い、更に、
蓋体4の下面8aから突出したリブ9の下端より稍低い
位置まで充填されている。尚、樹脂16は液状のものを
ケース体2内に充填した後に硬化させて成るものであ
る。
【0022】そして、上記樹脂16内には無機物片1
7、17、・・・が混入されている。そして、上記樹脂
16の最上層には無機物片17、17、・・・が混入さ
れていない純樹脂層16aが形成されている。
【0023】尚、上記プリント基板14に接続されたコ
ード18は上記蓋体4に形成された開口部12から外部
に導出される。
【0024】そして、蓋体4が箱体3の上面開口を覆っ
た状態で固定される。この時、箱体3の上端が蓋体4の
シーリング溝11内にガスケット19を介して嵌合さ
れ、これによって、蓋体4と箱体3との間の防水が為さ
れる。
【0025】しかして、このような構造の電子装置1に
あっては、プリント基板14が樹脂16によって覆われ
ることによって防水性と耐振性を有し、また、樹脂16
内に無機物片17、17、・・・が混入されることによ
って該無機物片17、17、・・・が熱伝導を向上さ
せ、従って、プリント基板14上の発熱部品から発した
熱がケース体2内に蓄積されてしまうことなしに、箱体
3の外壁、即ち、周壁6及び底板5を介して速やかに放
散される。尚、樹脂16の最上層が純樹脂層16aとさ
れていることによって、万が一箱体3内に水が浸入する
ことがあっても、無機物片17、17、・・・との隙間
を通って該水が深層に浸透することが防止され、より高
い防水性が得られる。
【0026】ケース体2内に充填する樹脂としては、ウ
レタン樹脂又はエポキシ樹脂が好適である。ウレタン樹
脂を用いた場合は、硬化後に弾性を有するので、熱によ
る樹脂の膨張及び収縮によって電子部品が内部に充填さ
れた樹脂によって引っ張られて断線したりすることを防
止することが出来る利点を有する。
【0027】また、樹脂16内に混入する無機物片とし
ては、酸化マグネシウム(MgO)、酸化アルミナ(A
23)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)、シ
リカ(SiO2)、ソーダ石灰ガラス、ソーダ石灰硼珪
酸ガラス等が挙げられる。
【0028】また、これら無機物片の形状としては、不
定形な粉体状のもの、球状のもの、中空のものが挙げら
れる。不定形な粉体状のものはプリント基板14上に搭
載された電子部品の間にまで十分に入り易いという利点
を有する。球状のものの場合、無機物片を充填した後に
液状の樹脂を充填するのに、液状の樹脂が無機物片の隙
間を通って隅々まで行き亘り易いという利点を有する。
また、中空のものの場合、同じ空間に充填するのに重量
が小さくて済み、電子装置1の軽量化に寄与する。
【0029】次に、上記した電子装置1の製造方法につ
いて、図2乃至図6に従って説明する。
【0030】先ず、箱体3内に取り付けボス座7、7、
・・・の高さより僅かに低いところまで無機物片17、
17、・・・を充填する(図2参照)。
【0031】次いで、プリント基板14を上記取付ボス
座7、7、・・・に固定する(図3参照)。
【0032】それから、無機物片17、17、・・・を
箱体3の上端近くまで位置するように充填する(図4参
照)。この時、分割基板14aには孔15、15、が形
成されているので、該分割基板14aと底板5との間に
まだ無機物片17、17、・・・が入る余裕がある場合
には、この孔15、15、・・・を通して無機物片1
7、17、・・・が分割基板14aの下側まで十分に入
り込むことが出来る。
【0033】尚、この工程において、箱体3を振動させ
ながら無機物片17、17、・・・の充填を行うと、無
機物片17、17、・・・が箱体3の隅々まで行き亘
り、例えば、分割基板14aの下側や分割基板14b、
14cの間にまで無機物片17、17、・・・が十分に
充填される。
【0034】次いで、真空雰囲気(1〜10Torr)
中で液状(ゲル状を含む。)の樹脂が箱体3内に無機物
片17、17、・・・の上まで(無機物片17、17、
・・・の上方約3〜5mmまで)充填される(図5、図
6参照)。
【0035】それから、蓋体4が箱体3に固定され、更
に、箱体3内に充填された樹脂が硬化される。
【0036】尚、上記工程において、第1の工程、即
ち、始めに無機物片17、17、・・・を箱体3の底部
に充填する工程を省略して、先に、プリント基板14を
箱体3に固定してから無機物片17、17、・・・を充
填することも可能である。この場合も、無機物片17、
17、・・・は分割基板14aの孔15、15、・・・
を通して該分割基板14aの下側にも入り込む。また、
この時、箱体3を振動させながら無機物片17、17、
・・・の充填を行うようにすると、無機物片17、1
7、・・・が箱体3の隅々まで十分に充填される。
【0037】また、上記例では液状の樹脂の箱体3内へ
の充填を真空雰囲気(1〜10T0rr)で行うように
したが、これを減圧雰囲気(100〜200Torr)
中で行うようにし、それから箱体3を大気圧中に開放す
るようにすることが考えられる。この際、図5に示した
のと同様に、液状の樹脂が無機物片17、17、・・・
の上面より稍上まで充填されることが必要である。
【0038】液状の樹脂の箱体3への充填を真空雰囲気
(1〜10Torr)中で行うと、無機物片17、1
7、・・・同士の隙間の空気が抜けて液状の樹脂が無機
物片17、17、・・・の間まで確実に浸透する効果が
あるが、場合によると、プリント基板14や電子部品
(例えば粉体塗装を施した抵抗等)から気泡が発生し、
液状の樹脂の深部までの浸透を阻害する場合がある。こ
のような惧がある場合、液状の樹脂の箱体3への充填を
減圧雰囲気(100〜200Torr)で行い、その後
該箱体3を大気圧中に開放すると良い。これによってプ
リント基板14や電子部品から気泡が発生することを防
止することができると共に、液状の樹脂が大気圧によっ
て押し込まれて箱体3の隅々にまで浸透することが出来
る。尚、この時箱体3内に充填された無機物片17、1
7、・・・の上端面が大気圧中に開放されていると、液
状の樹脂に大気圧がかからず、液状の樹脂が十分に浸透
しないので、上記したように、液状の樹脂が無機物片1
7、17、・・・の上面より稍上まで充填されることが
必要である。
【0039】また、箱体3の深さが深い(例えば40m
m位)と、プリント基板14の表面まで液状の樹脂が入
り込めないことがあるので、箱体3の深さが深い場合
は、無機物片17、17、・・・の充填、液状の樹脂の
充填及び箱体3の大気圧中への開放を複数回に分けて行
うと良い。例えば、2回に分けて行う場合は、先ず、無
機物片17、17、・・・を箱体3の深さの中程まで充
填し、それから液状の樹脂を該無機物片17、17、・
・・の上面より稍上まで充填し(図7参照)、それか
ら、箱体3を大気圧中に開放し、更に、無機物片17、
17、・・・を箱体3の開口近くまで充填し、次いで液
状の樹脂を該無機物片17、17、・・・の上面より稍
上まで充填し、それから箱体3を大気圧中に開放する。
このようにすることによって、箱体3の深さが深い場合
でも、樹脂を箱体3の隅々まで確実に充填することが出
来る。
【0040】尚、液状の樹脂の箱体3内への充填は、そ
の注入用のノズルを箱体3の開口面全面をカバーするよ
うに移動させながら或は箱体3の開口面全面をカバーす
るように配置された多数のノズルによって行うようにす
ると良い。
【0041】次に、本発明の実施例について説明する。
【0042】[実施例1] 無機物片:酸化マグネシウム(MgO)、酸化アルミナ
(Al23)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3
又はシリカ(SiO2) 無機物片の形状:粉体状且つ不定形(比重2.5) 無機物片の粒子の大きさ:100μm〜4,000μm 無機物片の混入量:樹脂(ウレタン樹脂又はエポキシ樹
脂)100gに対して50〜300重量部
【0043】[実施例2] 無機物片:ソーダ石灰ガラス 無機物片の形状:中実球形(比重2.5) 無機物片の粒子の大きさ:100μm〜4,000μm 無機物片の混入量:樹脂(ウレタン樹脂又はエポキシ樹
脂)100gに対して50〜300重量部
【0044】[実施例3] 無機物片:ソーダ石灰硼珪酸ガラス 無機物片の形状:中空球形(比重0.4) 無機物片の粒子の大きさ:100μm〜4,000μm 無機物片の混入量:樹脂(ウレタン樹脂又はエポキシ樹
脂)100gに対して5〜60重量部 上記各実施例に示したデータにより電子装置1を製造し
たところ、耐水性、耐震性及び放熱性においてそれぞれ
良好な結果が得られた。尚、樹脂にウレタン樹脂を使用
した場合の具体的な製造工程について次に説明する。
【0045】先ず、最初にケース体2等のウレタン樹脂
と接触する部材を乾燥させる。これは、ウレタンゲル状
態のウレタン樹脂は水分と反応し易いためである。
【0046】次いで、無機物片17、17、・・・の充
填、プリント基板14の固定、更に、無機物片17、1
7、・・・の充填を行う。
【0047】それから、ウレタンゲル中に気泡ができに
くくするために、1〜10Torrに減圧された雰囲気
中にプリント基板14が固定されると共に無機物片1
7、17、・・・が充填された箱体3を置いて、該箱体
3内にゲル状のウレタン樹脂を所定の位置まで流し込む
(ポッティング)。
【0048】次いで、蓋体4のシーリング溝11にシリ
コン系接着剤を用いた液状ガスケットを塗布した後に箱
体2の開口を蓋体4にて覆って閉じ、図示しないビスに
よって蓋体4を箱体2に固定する。尚、この時、蓋体4
のリブ9は箱体3の周壁6の内側に位置し、箱体3の段
部6aと蓋体4の外縁部10及びシーリング溝11とが
係合する。また、コード18が蓋体4の開口部12から
導出される。
【0049】そして、最後に熱を加えてウレタンゲルを
硬化させるために、ケース体2を硬化炉に入れて80度
Cの温度で4時間加熱処理を行うとウレタンゲルは固ま
ってスポンジ状のウレタン樹脂となる。尚、蓋体4のシ
ーリング溝11に液状ガスケットとして塗布したシリコ
ン系接着剤は、常温でも硬化するが、80度Cの温度で
も硬化する。
【0050】本発明電子装置の変形例を図8及び図9に
よって説明する。
【0051】分割基板14aには仕切壁20が形成され
ており、分割基板14aが箱体2内に固定されたとき、
該仕切壁20によって箱体2内がトランスやFET等の
発熱部品21、21、・・・が位置する区域22aと発
熱部品が存在せず、電解コンデンサやフィルムコンデン
サ等の熱に弱い部品23、23、・・・が存在する区域
22bとに分けられるようになっている。
【0052】そして、区域22a内に無機物片17、1
7、・・・が混入された樹脂16が充填され、区域22
b内には無機物片17、17、・・・が混入されてない
樹脂16が充填される。
【0053】この変形例にあっては、発熱部品21、2
1、・・・が存在する区域22aにおいては、発熱部品
21、21、・・・から発せられる熱が無機物片17、
17、・・・から箱体3の底板5及び周壁6を伝わって
外気に速やかに放散され、区域22bにおいては、無機
物片17、17、・・・が樹脂16内に混入されていな
いため、発熱部品21、21、・・・からの熱が熱に弱
い部品23、23、・・・に伝わり難く、熱に弱い部品
23、23、・・・が熱による影響を受け難い。
【0054】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明電子装置は、ケース体と該ケース体内に設置
され電子部品が搭載されたプリント基板とを備えた電子
装置であって、上記ケース体内に樹脂を充填すると共
に、該樹脂内に無機物片を混入したことを特徴とする。
【0055】従って、本発明電子装置によれば、樹脂内
に混入された無機物片が熱伝導を高め、これによって、
プリント基板上の発熱部品から発せられた熱が速やかに
ケース体外に放散される。
【0056】また、本発明電子装置の製造方法の一は、
ケース体内の底部に無機物片を充填し、電子部品が搭載
されたプリント基板を上記無機物片の上側に設置し、上
記プリント基板の上に無機物片を充填し、それから液状
の樹脂をケース体内に充填し、更に該樹脂を硬化させる
ことを特徴とするものであり、更に本発明電子装置の製
造方法の別のものは、ケース体内にプリント基板を設置
し、そして、ケース体内に無機物片を充填し、それから
液状の樹脂をケース体内に充填し、更に該樹脂を硬化さ
せることを特徴とするものである。
【0057】従って、これら本発明電子装置の製造方法
によれば、本発明に係る電子装置を効率良く、また、樹
脂内に無機物片が均質に、且つ、高密度に混入された品
質の良い電子装置を製造することが出来る。
【0058】尚、上記実施例に示した各部の形状及び構
造等、具体的な内容は、何れも本発明を実施するに際し
ての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されること
があってはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電子装置の実施の形態の一例を示す縦断
面図である。
【図2】図3乃至図6と共に本発明電子装置の製造方法
を示すものであり、本図はケース体の底部に無機物片を
充填する工程を示す概略断面図である。
【図3】プリント基板をケース体に取り付けた状態を示
す概略断面図である。
【図4】プリント基板の上に無機物片を充填する工程を
示す概略断面図である。
【図5】樹脂を充填する工程を示す概略断面図である。
【図6】樹脂の充填を完了した状態を示す概略断面図で
ある。
【図7】樹脂を充填する工程の別の例を示す概略断面図
である。
【図8】図9と共に本発明電子装置の変形例を示すもの
であり、本図は要部を示す拡大斜視図である。
【図9】縦断面図である。
【符号の説明】
1…電子装置、2…ケース体、5…底板(外壁)、6…
周壁(外壁)、14…プリント基板、14a…分割基板
(一の分割基板)、14b…分割基板(他の分割基
板)、14c…分割基板(他の分割基板)、15…孔、
16…樹脂、17…無機物片、20…仕切壁、21…発
熱部品、22b…発熱部品が存在する区域

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体と該ケース体内に設置され電子
    部品が搭載されたプリント基板とを備えた電子装置であ
    って、 上記ケース体内に樹脂を充填すると共に、該樹脂内に無
    機物片を混入したことを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 上記無機物片が球形をしていることを特
    徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 【請求項3】 上記無機物片が中空体であることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の電子装置。
  4. 【請求項4】 上記無機物片が小さな片であることを特
    徴とする請求項1に記載の電子装置。
  5. 【請求項5】 上記プリント基板には複数の孔が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3又は請求項4に記載の電子装置。
  6. 【請求項6】 上記プリント基板は複数の分割基板に分
    けられ、該分割基板の一が上記ケース体の底部にケース
    体の底面と略平行に配置され、他の分割基板が上記一の
    分割基板に垂直な姿勢で固定されていることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項
    5に記載の電子装置。
  7. 【請求項7】 上記ケース体内を複数の区域に仕切る仕
    切壁を設け、樹脂中に無機物片が混入されるのが上記区
    域のうち発熱部品が存在する区域であることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5
    又は請求項6に記載の電子装置。
  8. 【請求項8】 上記発熱部品が存在する区域がケース体
    の外壁に面していることを特徴とする請求項7に記載の
    電子装置。
  9. 【請求項9】 ケース体内の底部に無機物片を充填し、 電子部品が搭載されたプリント基板を上記無機物片の上
    側に設置し、 上記プリント基板の上に無機物片を充填し、 それから液状の樹脂をケース体内に充填し、更に該樹脂
    を硬化させることを特徴とする電子装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 プリント基板の上に無機物片を充填す
    る際にケース体を振動させることを特徴とする請求項9
    に記載の電子装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 ケース体内にプリント基板を設置し、 そして、ケース体内に無機物片を充填し、 それから液状の樹脂をケース体内に充填し、更に該樹脂
    を硬化させることを特徴とする電子装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 無機物片を充填する際にケース体を振
    動させることを特徴とする請求項11に記載の電子装置
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 ケース体内にプリント基板を設置し、 そして、ケース体内に無機物片を充填し、 次いで減圧雰囲気中で液状の樹脂を前記無機物片が完全
    に埋没するようにケース体内に充填し、 ケース体を大気圧中に開放し、 それから該樹脂を硬化させることを特徴とする電子装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 無機物片の充填からケース体の大気圧
    中への開放までの工程を複数回行うことを特徴とする請
    求項13に記載の電子装置の製造方法。
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