JP2020035939A - 回路基板装置および回路基板装置のポッティング方法 - Google Patents

回路基板装置および回路基板装置のポッティング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板の一部のみの封止をより適切に行えるようにする。【解決手段】複数の電子部品が実装された回路基板と、回路基板を収容するケースと、を備える回路基板装置は、回路基板が、封止を要する電子部品が実装された第1領域と、封止を要しない電子部品が実装された第2領域とを有しており、回路基板の上面に配置され第1領域と第2領域とを仕切る仕切部材と、第1領域を封止すると共に第2領域が露出するようにケース内に充填されたポッティング材と、を備えるものである。【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板装置および回路基板装置のポッティング方法に関する。
従来、この種の回路基板装置としては、電子部品が実装された回路基板と、回路基板を収容するケースと、ケース内に収容された回路基板を封止するエポキシ樹脂などのポッティング材とを備えるものが提案されている。例えば、特許文献1の回路基板装置には、回路基板に、封止の必要がある制御部の領域と封止の必要がない電源部の領域とが区画して設けられており、両領域を仕切る仕切部材を取り付けた状態で制御部の領域にのみ樹脂を充填し硬化させてから仕切部材を取り外すことが記載されている。この回路基板装置では、樹脂が硬化した後に仕切部材を取り外して繰り返し利用するために、仕切部材の表面を樹脂と親和性の低い材料でコーティングしておくものとしている。また、特許文献2には、樹脂が硬化した後にポッティング型枠を取り外すために、ポッティング型枠に離型剤を塗布しておくことが記載されている。
特開2017−45955号公報 特開2002−111181号公報
上述した回路基板装置では、仕切部材の表面をコーティングするために仕切部材のコストが増加することになる。また、親和性の低い材料でコーティングしたとしても、硬化した樹脂から仕切部材を引き離して取り外すためには比較的大きな力が必要となる。このため、作業負担が増えて作業工数が増加するだけでなく、ポッティング材の端部が剥がれたりするおそれもある。一方で、離型剤を事前に塗布しておくものとした場合、離型剤のコストがかかり、離型剤を塗布するための作業工数が増加することになる。
本発明は、回路基板の一部のみの封止をより適切に行えるようにすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の回路基板装置は、
複数の電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収容するケースと、を備える回路基板装置であって、
前記回路基板は、封止を要する電子部品が実装された第1領域と、封止を要しない電子部品が実装された第2領域とを有しており、
前記回路基板の上面に配置され前記第1領域と前記第2領域とを仕切る仕切部材と、
前記第1領域を封止すると共に前記第2領域が露出するように前記ケース内に充填されたポッティング材と、
を備えることを要旨とする。
本発明の回路基板装置では、封止を要する電子部品が実装された第1領域と、封止を要しない電子部品が実装された第2領域とを仕切る仕切部材を備えているから、回路基板の第1領域のみを封止するために用いられる仕切部材を取り外すことなく配置したままとなっている。したがって、ポッティング材を硬化させた後に仕切部材を取り外す工程を省略することができるから、作業工数を削減するだけでなく仕切部材を取り外すことによる影響がポッティング材に及ぶのを防止することができる。また、仕切部材の表面をコーティングしたり仕切部材に離型剤などを塗布したりして、仕切部材を取り外し易くする必要もない。これらのことから、回路基板の一部のみの封止をより適切に行えるものとすることができる。
本発明の回路基板装置において、前記第2領域は、前記回路基板の隅部に設けられており、前記仕切部材は、前記ケースの側壁に両端部が当接すると共に上面視で屈曲または湾曲した形状に形成されているものとしてもよい。こうすれば、仕切部材とケースの側壁とで第2領域を囲うことができ、仕切部材は第2領域の一部を囲うように形成すればよいから、仕切部材のコスト低減を図ることができる。
本発明の回路基板装置において、前記仕切部材は、下面を横切る方向に張り出したフランジ部が下端に形成されているものとしてもよい。こうすれば、上下方向の全範囲で仕切部材の幅を大きくすることなく下面の幅を大きくすることができるから、仕切部材のコスト低減を図りつつ第1領域から第2領域へのポッティング材の流入を適切に抑えることができる。
本発明の回路基板装置において、前記ケースは、底壁から立設し、前記第1領域と前記第2領域とを仕切るように前記回路基板の下面に当接する立設壁部が設けられており、前記仕切部材と前記立設壁部とは、前記仕切部材の下面の幅が前記立設壁部の上面の幅よりも大きくなるように形成されているものとしてもよい。こうすれば、回路基板の下面側において第1領域から第2領域へのポッティング材の流入を抑えるものの、上面側よりはポッティング材の流入を許容するものとなる。回路基板の下面側において第2領域に流入したポッティング材は第2領域の上面側に回り込むことがあるが、回路基板の上面側において第1領域から第2領域に流入する場合よりも流入量が少なくなるから、結果的に第2領域の電子部品を適切に露出させることができるものとなる。
本発明の回路基板装置において、前記回路基板は、前記第1領域と前記第2領域との境界領域において上面および下面に凹凸が生じないように、前記境界領域が平坦状に形成されているものとしてもよい。こうすれば、仕切部材の下面と回路基板の上面との間や立設壁部の上面と回路基板の下面との間に隙間が生じ難いものとして、ポッティング材の流入をより適切に抑えることができる。境界領域に凹凸が生じないように平坦状に形成するため、例えば、境界領域に回路パターンが露出しないように多層の回路基板の内層のみに回路パターンを形成し、境界領域にスルーホールを形成しないものとすることができる。
本発明の回路基板装置のポッティング方法は、
複数の電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収容するケースと、を備え、封止を要する電子部品が実装された第1領域と封止を要しない電子部品が実装された第2領域とを前記回路基板が有する回路基板装置のポッティング方法であって、
前記ケースに収容された前記回路基板の上面に、前記第1領域と前記第2領域とを仕切る仕切部材を配置する配置工程と、
前記仕切部材に上方から外力を作用させた状態で、前記第1領域にポッティング材を注入して硬化させる注入硬化工程と、
前記ポッティング材が硬化した後に前記仕切部材に作用させた外力を解除し、前記仕切部材を配置したままとする解除工程と、
を含むことを要旨とする。
本発明の回路基板装置のポッティング方法では、ケースに収容された回路基板の上面に第1領域と第2領域とを仕切る仕切部材を配置し、仕切部材に上方から外力を加えた状態で、第1領域にポッティング材を注入して硬化させ、ポッティング材が硬化した後に仕切部材に作用させた外力を解除し、仕切部材を配置したままとする。仕切部材に上方から外力を作用させることにより、回路基板の上面と仕切部材の下面との隙間をより小さくした状態でポッティング材を第1領域に注入するから、第1領域から第2領域にポッティング材が流入するのをより確実に防止することができる。また、ポッティング材を硬化させた後に仕切部材を取り外す工程を省略することができるから、作業工数を削減するだけでなく、仕切部材を取り外すことによる影響がポッティング材に及ぶのを防止することができる。また、仕切部材の表面をコーティングしたり仕切部材に離型剤などを塗布したりして、仕切部材を取り外し易くする必要もない。これらのことから、回路基板の一部のみの封止をより適切に行えるものとすることができる。なお、仕切部材に上方から外力を作用させた状態とするために、仕切部材の上に配置可能な重しを用いるものとすることができる。この重しを取り外すことで仕切部材に作用させた外力を解除することができるから、簡易な設備構成で適切にポッティングすることが可能となる。また、重しは再利用することができるから、コスト低減を図ることができる。
コジェネレーションシステム1の概略構成を示す説明図である。 制御装置10の概略構成を示す斜視図である。 制御装置10の主要構成を示す分解斜視図である。 回路基板20の部分拡大図である。 仕切部材40の構成図である。 仕切部材40の幅W1と立設壁部36の幅W2を示す説明図である。 ポッティング処理の一例を示す工程図である。 ポッティング処理の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1はコジェネレーションシステム1の概略構成を示す説明図である。コジェネレーションシステム1は、例えばアノードガス(燃料ガス)中の水素とカソードガス(酸化剤ガス)中の酸素との電気化学反応により発電する固体酸化物形の燃料電池FCを有する発電ユニット3と、図示しない貯湯タンク内の湯水を供給する給湯ユニット5と、発電ユニット3内に配設されシステム全体を制御する制御装置10とを備える。コジェネレーションシステム1は、図示しない住宅などに設置されており、発電ユニット3により発電した電力を商用電力系統と連系して住宅の電気機器に供給したり、給湯ユニット5により貯湯タンク内の湯水を住宅の温水機器に供給したりする。発電ユニット3は、図示は省略するが、改質水を気化して水蒸気を生成する気化器や、天然ガスやLPガスなどの原燃料ガスを水蒸気改質により改質する改質器、燃料電池FCなどを有する発電モジュールと、各種の補機とを備える。各種の補機としては、図示は省略するが、原燃料ガスを気化器に供給する原燃料ガス供給系統や燃料電池FCにカソードガスとしてのエア(空気)を供給するエア供給系統、気化器に改質水を供給する改質水供給系統、発電により発生した排熱を回収する排熱回収系統などを有する。なお、排熱回収系統により回収された熱は、貯湯タンク内に湯水として蓄えられる。
図2は制御装置10の概略構成を示す斜視図であり、図3は制御装置10の主要構成を示す分解斜視図であり、図4は回路基板20の部分拡大図であり、図5は仕切部材40の構成図である。制御装置10は、複数の電子部品が実装された矩形平板状の多層構造の回路基板20と、回路基板20を収容する直方体状のケース30と、回路基板20の上面の領域を仕切る仕切部材40と、回路基板20の一部の領域を封止するポッティング材50(図3,図4では図示略)とを備える。
回路基板20は、主に各補機の駆動制御に必要な電子部品が実装された駆動制御領域21aと、主に設置者や使用者による各種設定や運転操作などに必要な電子部品が実装された設定操作領域21bとに分けて区画されている。また、駆動制御領域21aと設定操作領域21bとの間の領域を境界領域21cとする。駆動制御領域21aには、制御IC(制御回路)22や各補機を駆動させる駆動回路部品、各補機などと電気的に接続されるコネクタ23などの複数の電子部品が含まれている。コジェネレーションシステム1は、住宅の屋外に設置されることが多く、風雨に晒されたり虫などが侵入したりする影響による誤動作や故障を確実に防止するため、駆動制御領域21aがポッティング材50により封止されることが望ましい。
設定操作領域21bは、回路基板20の上面視で右上隅となる一の隅部に設けられている。設定操作領域21bには、各種設定値や選択項目などを表示するセグメント表示器24と、各種の設定操作を行う設定操作スイッチ25と、運転操作を行う運転操作スイッチ26と、発電ユニット3の各種状態を報知するためのLED表示器27と、外部機器と接続され情報の入出力を行うコネクタ28などの複数の電子部品が含まれている。セグメント表示器24には、発電ユニット3で選択可能な運転モードやメンテナンスモードなどの各モードや手動運転モードにおける発電出力の設定値、現在の発電出力などが表示される他、エラーが発生した場合にエラーの種別を示すエラーコードなども表示される。設定操作スイッチ25としては、セグメント表示器24に表示中の選択項目を実行(選択決定)させる実行スイッチや解除させる解除スイッチ、表示中の設定値や選択項目を切り替える切替スイッチなどが設けられている。運転操作スイッチ26としては、コジェネレーションシステム1を自動運転させる自動運転スイッチや手動運転させる手動運転スイッチ、強制的に運転停止させる強制停止スイッチなどが設けられている。LED表示器27としては、電源オンで点灯するLEDや運転中に点灯するLED、商用電力系統との連系中に点灯するLED、メンテナンスモード中に点灯するLED、エラー発生中に点灯するLED、自動運転中に点灯するLED、手動運転中に点灯するLED、強制停止中に点灯するLEDなどが設けられている。設定操作スイッチ25や運転操作スイッチ26は、押しボタンスイッチとして構成されており、液状のポッティング材の流入により接触不良などが生じるおそれがある。また、LED表示器27は、ポッティング材に覆われると視認し難いものとなる。このため、設定操作領域21bはポッティング材50により封止されないことが望ましい。
また、回路基板20は、境界領域21cに回路パターンが露出しないように多層構造の内層のみに回路パターンを形成すると共に、境界領域21cにスルーホールを形成しないものとなっている。これにより、回路基板20は、境界領域21cにおける上面および下面に凹凸が生じることなく、境界領域21cが平坦状に形成されるものとなる。
ケース30は、矩形状の底壁31と、底壁31の長辺に沿って立設した長壁32および短辺に沿って立設した短壁33を含む側壁とを備える。底壁31には、長辺や短辺の略中央にリブ31aが設けられ、四隅に係合ピンが突出した支持部31bが設けられている。支持部31bは、回路基板20に形成された係合穴20aに係合ピンが嵌まった状態でリブ31aと共に回路基板20の下面を支持する。このため、ケース30は、リブ31aと支持部31bとにより底壁31との間に間隔をあけて回路基板20を収容する。ケース30の一方の短壁33には、発電ユニット3内の図示しない梁などの取付部にケース30を引っ掛けるように配設するための引っ掛け部34が設けられ、他方の短壁33には図示しない取付部にビス止めするためのビス穴35aが形成されたブラケット35が外側に張り出すように設けられている。
仕切部材40は、回路基板20の駆動制御領域21aと設定操作領域21bとを仕切るように回路基板20の境界領域21cの上面に配置されている。仕切部材40は、互いに略直交する方向に延在する第1仕切壁41および第2仕切壁42とが一体成形され、上面視で略L字状に屈曲した樹脂製部材である。また、仕切部材40は、第1仕切壁41や第2仕切壁42の幅方向即ち第1仕切壁41や第2仕切壁42の下面を横切る方向に張り出したフランジ部44が下端側に形成されている。フランジ部44は、第1仕切壁41の端部41aと第2仕切壁42の端部42aとを除いて仕切部材40の略全長に亘って形成されている。このため、仕切部材40の下面が回路基板20に当接する幅W1は、第1仕切壁41や第2仕切壁42の上面の幅Wよりも大きくなる。
ここで、ケース30は、短壁33と平行に延在する第1仕切壁36aと、第1仕切壁36aと略直交する方向に延在する第2仕切壁36bとが一体的に底壁31から立設し、上面視で略L字状に屈曲した立設壁部(仕切壁部)36を備える。立設壁部36は、回路基板20の下面側において駆動制御領域21aと設定操作領域21bとを仕切るために設けられており、その上面が回路基板20の境界領域21cの下面に当接する。図6は仕切部材40の幅W1と立設壁部36の幅W2を示す説明図である。図示するように、仕切部材40(フランジ部44)の下面が回路基板20に当接する幅W1は、立設壁部36の上面が回路基板20に当接する幅W2よりも大きくなっている。
また、ケース30の長壁32には、境界領域21cに対応する箇所に、仕切部材40の端部41aが嵌合可能な幅を空けて部分的に突出する一対の突出部38a,38aを有する嵌合部38が設けられている。同様に、ケース30の短壁33には、境界領域21cに対応する箇所に、部分的に突出する一対の突出部を有する嵌合部39が設けられている。仕切部材40は、第1仕切壁41の端部41aが嵌合部38に嵌合すると共に第2仕切壁42の端部42aが嵌合部39に嵌合するように回路基板20の上面に配置される。仕切部材40は、両端部41a,42aの嵌合部38,39への嵌合を介して、両端部41a,42aがケース30の長壁32,短壁33に当接するものとなっている。このため、仕切部材40の第1仕切壁41および第2仕切壁42と、設定操作領域21bの外縁に沿った長壁32の一部および短壁33の一部とにより、設定操作領域21bを取り囲むものとなる。
次に、制御装置10のポッティング方法について説明する。図7はポッティング処理の一例を示す工程図であり、図8はポッティング処理の様子を示す説明図である。以下、図7のポッティング処理の各工程について図8を参照しながら説明する。ポッティング処理では、まず、複数の電子部品が実装された回路基板20をケース30に収容し回路基板20の駆動制御領域21aと設定操作領域21bとの境界である境界領域21cの上面に仕切部材40を配置する(S100、図8(a)参照)。境界領域21cにおける上下面には凹凸が生じないようにしたから、仕切部材40の下面と境界領域21cの上面との間に隙間が生じ難いものとなる。また、回路基板20の境界領域21cの下面と立設壁部36の上面との間にも隙間が生じ難いものとなる。
続いて、重しWeを仕切部材40の上に配置(載置)する(S110、図8(b)参照)。重しWeは上面視がL字状の金属製の部材であり、下面が仕切部材40の上面全体に当接して荷重を掛けることができるものとなっている。この重しWeは、例えば2つの板状部材をボルトなどによりL字状に連結することにより形成されており、上部がケース30の長壁32や短壁33よりも外方まで延在して、長壁32や短壁33の上端面にも当接している。また、図示は省略するが、重しWeには、短壁33のブラケット35のビス穴35aに嵌合可能なピンが形成されている。このピンをビス穴35aに嵌合させることで、重しWeを容易に位置決めすることができる。
そして、重しWeを仕切部材40に載せた状態で、不要な水分を除去するために例えば60℃などの数十℃程度で予熱を行う(S120)。仕切部材40は重しWeに押さえ付けられているため、予熱時の仕切部材40の熱膨張による反りなどが生じるのを抑制し、仕切部材40の下面と回路基板20の境界領域21cの上面との間に反りによる大きな隙間が生じるのを防止して密接させることができる。
次に、重しWeを仕切部材40に載せた状態で、駆動制御領域21aの上方から液状のポッティング材を注入する(S130)。境界領域21cでは、重しWeによって仕切部材40の下面と回路基板20の上面とが密接しているから、液状のポッティング材が設定操作領域21bに流入するのを防止することができる。なお、上方から注入されたポッティング材は、回路基板20の切欠部20b(図3参照)や回路基板20とケース30の側壁との隙間から回路基板20の下方に流入する。ただし、ケース30には、回路基板20の下面に当接する立設壁部36が設けられているから、設定操作領域21bの下方にポッティング材が流入するのを規制することができる。一方で、仕切部材40の幅W1の方が立設壁部36の幅W2よりも大きいから、液状のポッティング材は、回路基板20の上面側よりも下面側において設定操作領域21bに流入し易いものとなる。回路基板20の下面側において設定操作領域21bに流入したポッティング材は、ケース30の側壁との隙間を通って回路基板20の上方に回り込むように流入することがあるが、立設壁部36によってその流入量が規制されているから、設定操作領域21bを封止するほどの多量のポッティング材が流入することはない。これらのことから、回路基板20の上面側において設定操作領域21bに液状のポッティング材が流入するのを確実に防止しつつ、回路基板20の下面側から上面側に回り込むようにして設定操作領域21bに液状のポッティング材が流入するのを抑制することができる。
こうしてポッティング材の注入が完了すると、重しWeを仕切部材40に載せた状態で、数十℃程度の所定の硬化温度で加熱することでポッティング材を硬化させてから(S140)、重しWeを取り外して(S150)、ポッティング処理を終了する。これにより、ポッティング材50は、駆動制御領域21aを封止して設定操作領域21bを露出させることができるものとなる(図2参照)。このように、硬化が完了するまで重しWeを仕切部材40に載せたままの状態とするから、仕切部材40と回路基板20との隙間から液状のポッティング材が設定操作領域21bに流入するのを防止することができる。また、硬化が完了すれば重しWeを取り外すから、金属製の重しWeを再利用(使い回し)することができる。一方で、仕切部材40は、取り外すことなく回路基板20上に配置したままとするから、仕切部材40を取り外す工程を省略することができる。ここで、液状のポッティング材が硬化した後は、仕切部材40とポッティング材50とが密着した状態となっているから、仕切部材40を取り外すには多大な労力が必要となる。それだけでなく、仕切部材40をポッティング材50から引き剥がす際に、ポッティング材50の縁部が剥がれるなどの悪影響が生じるおそれもある。本実施形態では、仕切部材40を配置したままとすることで、そのような労力を不要として作業工数を短縮すると共にポッティング材50に悪影響が生じるのを防止することができる。さらに、仕切部材40を取り外し易くするための表面加工を仕切部材40に施したり、予め離型剤などを仕切部材40に塗布したりする工程が必要ないから、仕切部材40のコスト低減を図ると共に作業工数が増大するのを抑えることができる。
以上説明した制御装置10は、回路基板20に仕切部材40が配置されたままであるから、仕切部材40を取り外す作業工数を削減するだけでなく、仕切部材40を取り外すことによる影響がポッティング材50に及ぶのを防止することができる。したがって、一の回路基板20に駆動制御領域21aと設定操作領域21bとが設けられるものにおいて、駆動制御領域21aのみの封止をより適切に行うことができる。
また、L字状に屈曲した仕切部材40とケース30の側壁とで設定操作領域21bを囲うから、仕切部材40のみで設定操作領域21bを囲うものに比してコスト低減を図ることができる。また、仕切部材40は、下面の幅W1をより大きくするためにフランジ部44を設けたから、全体を幅W1で形成するものに比してコスト低減を図ることができる。
また、仕切部材40の下面の幅W1を立設壁部36の上面の幅W2よりも大きくしたから、回路基板20の上面側において設定操作領域21bに液状のポッティング材が流入するのを確実に防止しつつ、回路基板20の下面側から上面側に回り込むようにして液状のポッティング材が設定操作領域21bに流入するのを抑制することができる。
また、回路基板20は、駆動制御領域21aと設定操作領域21bとの間の境界領域21cにおける上面および下面に凹凸が生じることなく平坦状に形成されるから、仕切部材40の下面と境界領域21cの上面との間や境界領域21cの下面と立設壁部36の上面との間に隙間が生じ難くして、ポッティング材の流入を抑制することができる。
また、ポッティング処理では、重しWeを仕切部材40に載せた状態で予熱やポッティング材の注入、硬化を行うから、仕切部材40と回路基板20との隙間から設定操作領域21bにポッティング材が流入するのを防止することができる。また、ポッティング処理を行うための装置に押圧機構などを設ける必要がなく簡易な構成とすることができ、重しWeを再利用することでコスト低減を図ることができる。
上述した実施形態では、仕切部材40が上面視でL字状に屈曲した形状としたが、これに限られず、C字状などに湾曲した形状などとしてもよい。あるいは、屈曲または湾曲した形状に形成されるものに限られず、直線状に形成されるものとしてもよい。また、仕切部材40がフランジ部44を備えて下面の幅が幅W1になるものとしたが、これに限られず、フランジ部44を備えずに、下方に向かうにつれて幅が大きくなるように形成することで下面の幅が幅W1になるものとしてもよいし、上下方向の全範囲で幅W1になるものとしてもよい。また、仕切部材40の下面の幅W1が立設壁部36の上面の幅W2よりも大きいものとしたが、これに限られず、両者の幅を同じ幅としてもよい。
実施形態では、設定操作領域21bなどの封止を要しない領域を回路基板20の一の隅部に設けるものとしたが、これに限られず、封止を要しない領域を複数の隅部に設け仕切部材40を複数配置するものとしてもよい。また、封止を要しない領域を回路基板20の中央近傍などに設けるものとしてもよく、封止を要しない領域を仕切部材で囲うものなどとしてもよい。
実施形態では、重しWeを載せることで仕切部材40に上方から外力を作用させるものとしたが、これに限られず、押圧装置などにより仕切部材40の上面を押圧することで仕切部材40に上方から外力を作用させるものなどとしてもよい。
実施形態では、上方から外力を作用させることで仕切部材40の下面と回路基板20の上面との隙間を小さくするものとしたが、これに限られるものではない。例えば仕切部材40は樹脂製に限られず金属製などとしてもよく、金属製の仕切部材40の自重により隙間を小さくしてもよい。また、例えば研磨加工などにより仕切部材40の下面の面粗さを小さくしたり平坦度を高めたりして隙間を小さくするものなどとしてもよい。
実施形態では、回路基板装置としての制御装置10がコジェネレーションシステム1の全体の制御に用いられるものとしたが、これに限られず、コジェネレーションシステム1の一部の機能の制御に用いられるものであってもよい。あるいは、コジェネレーションシステム1に限られず、例えば車載機器を制御する制御装置などとしてもよい。また、回路基板20が駆動制御領域21aと設定操作領域21bとに分かれているものを例示したが、これに限られず、回路基板が封止を要する電子部品が実装された第1領域と、封止を要しない電子部品が実装された第2領域とに分かれているものであればよい。
実施形態では、液状のポッティング材の注入が完了してから所定の硬化温度に加熱して硬化させるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、仕切部材40や立設壁部36を硬化温度に近い比較的高い温度まで加熱した状態で液状のポッティング材を注入するものなどとしてもよい。注入されたポッティング材は、比較的高い温度の仕切部材40や立設壁部36に接触すると粘性が高まって流動し難いものとなる。このため、仕切部材40や立設壁部36と回路基板20との間の微小な隙間をポッティング材で埋めることができるから、設定操作領域21bへのポッティング材の流入を抑制することができる。
また、ケース30や仕切部材40を熱可塑性樹脂で形成し、仕切部材40や立設壁部36を所定の軟化温度まで加熱した状態で。ポッティング処理のS100,S110の工程を行うものなどとしてもよい。こうすれば、仕切部材40や立設壁部36の変形によって、仕切部材40や立設壁部36と回路基板20との間の微小な隙間を埋めることができるから、設定操作領域21bへのポッティング材の流入をより抑制することができる。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、回路基板20が「回路基板」に相当し、ケース30が「ケース」に相当し、駆動制御領域21aが「第1領域」に相当し、設定操作領域21bが「第2領域」に相当し、仕切部材40が「仕切部材」に相当し、ポッティング材50が「ポッティング材」に相当する。仕切部材40の端部41a,42aが「両端部」に相当する。立設壁部36が「立設壁部」に相当する。境界領域21cが「境界領域」に相当する。また、ポッティング処理のS100が「配置工程」に相当し、S130,S140が「注入硬化工程」に相当し、S150が「解除工程」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、回路基板装置の製造産業などに利用可能である。
1 コジェネレーションシステム、3 発電ユニット、5 給湯ユニット、10 制御装置、20 回路基板、20a 係合穴、20b 切欠部、21a 駆動制御領域、21b 設定操作領域、21c 境界領域、22 制御IC、23 コネクタ、24 セグメント表示器、25 設定操作スイッチ、26 運転操作スイッチ、27 LED表示器、28 コネクタ、30 ケース、31 底壁、31a リブ、31b 支持部、32 長壁、33 短壁、34 引っ掛け部、35 ブラケット、35a ビス穴、36 立設壁部、36a 第1仕切壁、36b 第2仕切壁、38,39 嵌合部、38a 突出部、40 仕切部材、41 第1仕切壁、41a,42a 端部、42 第2仕切壁、44 フランジ部、50 ポッティング材、W,W1,W2 幅、We 重し。

Claims (6)

  1. 複数の電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収容するケースと、を備える回路基板装置であって、
    前記回路基板は、封止を要する電子部品が実装された第1領域と、封止を要しない電子部品が実装された第2領域とを有しており、
    前記回路基板の上面に配置され前記第1領域と前記第2領域とを仕切る仕切部材と、
    前記第1領域を封止すると共に前記第2領域が露出するように前記ケース内に充填されたポッティング材と、
    を備える回路基板装置。
  2. 請求項1に記載の回路基板装置であって、
    前記第2領域は、前記回路基板の隅部に設けられており、
    前記仕切部材は、前記ケースの側壁に両端部が当接すると共に上面視で屈曲または湾曲した形状に形成されている
    回路基板装置。
  3. 請求項1または2に記載の回路基板装置であって、
    前記仕切部材は、下面を横切る方向に張り出したフランジ部が下端に形成されている
    回路基板装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の回路基板装置であって、
    前記ケースは、底壁から立設し、前記第1領域と前記第2領域とを仕切るように前記回路基板の下面に当接する立設壁部が設けられており、
    前記仕切部材と前記立設壁部とは、前記仕切部材の下面の幅が前記立設壁部の上面の幅よりも大きくなるように形成されている
    回路基板装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回路基板装置であって、
    前記回路基板は、前記第1領域と前記第2領域との境界領域において上面および下面に凹凸が生じないように、前記境界領域が平坦状に形成されている
    回路基板装置。
  6. 複数の電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収容するケースと、を備え、封止を要する電子部品が実装された第1領域と封止を要しない電子部品が実装された第2領域とを前記回路基板が有する回路基板装置のポッティング方法であって、
    前記ケースに収容された前記回路基板の上面に、前記第1領域と前記第2領域とを仕切る仕切部材を配置する配置工程と、
    前記仕切部材に上方から外力を作用させた状態で、前記第1領域にポッティング材を注入して硬化させる注入硬化工程と、
    前記ポッティング材が硬化した後に前記仕切部材に作用させた外力を解除し、前記仕切部材を配置したままとする解除工程と、
    を含む回路基板装置のポッティング方法。
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