JPH0932497A - コンクリート打設施工方法 - Google Patents

コンクリート打設施工方法

Info

Publication number
JPH0932497A
JPH0932497A JP7178387A JP17838795A JPH0932497A JP H0932497 A JPH0932497 A JP H0932497A JP 7178387 A JP7178387 A JP 7178387A JP 17838795 A JP17838795 A JP 17838795A JP H0932497 A JPH0932497 A JP H0932497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
formwork
lining
sheet
moved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7178387A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Nakajima
義章 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KFC Ltd
Original Assignee
KFC Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KFC Ltd filed Critical KFC Ltd
Priority to JP7178387A priority Critical patent/JPH0932497A/ja
Publication of JPH0932497A publication Critical patent/JPH0932497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離剤を塗布しなくても型枠面にコンクリー
トが付着するのを確実に防止できるようにし、また、作
業者の負担を軽減可能とする。 【構成】 トンネル2の中でスライドセントル5を覆工
コンクリートの打設予定箇所に移動し、型枠14を展開
して型枠面がコンクリート覆工面と一致するようにセッ
トすると、型枠面にコンクリート低付着性のシート23
も自動的に張設セットされる。しかるのち、コンクリー
トをシート23の外側に現場打設し、養生期間経過後、
型枠14を折り縮めることで、型枠面をシート23とと
もに覆工面から離し、スライドセントル5を次の打設予
定箇所へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート打設施工方
法に係り、とくにトンネル、橋脚、斜面の防護壁、ダム
等の工事において、スライドセントル等の移動型枠装置
を用いて型枠を移動しながら順にコンクリートを現場打
設し、コンクリート覆工体を所定スパンずつ打ち繋いで
いくようにしたコンクリート打設施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】山岳等のトンネル工事で一般的なナトム
工法(NATM工法)では、地山の掘削、コンクリート
吹付,ロックボルトの打設等の支保、防水シートの設置
に続いて、コンクリートの現場打設による覆工がなされ
る。この覆工工程では、スライドセントルと呼ばれる移
動型枠装置を用いて型枠を移動しながら順にコンクリー
トを現場打設し、コンクリート覆工体を所定スパン(例
えば、10m)ずつ打ち繋いでいくようにしている。
【0003】スライドセントルは、支持体がトンネル内
に敷設したレール上を長手方向に移動可能にしてある。
また、複数の曲面状の型枠プレート(スチール製)をヒ
ンジで結合した型枠を有しており、各型枠プレートを支
持体に多数設けた油圧ジャッキにてトンネル断面の側方
に移動することで、型枠を展開し、型枠面(型枠プレー
トの表面)を覆工面に一致させ、しかるのち、ミキサ車
から導いたコンクリートを吹上方式にて型枠面と防水シ
ートの間のコンクリート打設空間に現場打設する。コン
クリート打設完了後、養生期間が経過したならば、各型
枠プレートを油圧ジャッキにてトンネル断面の中心方向
に移動することで、型枠を折り縮め、型枠面を覆工面か
ら外す。そして、スライドセントル全体を所定距離だけ
移動し、前回打設したコンクリート覆工体に丁度、続く
位置にて再度、型枠を展開し、コンクリートを打設する
という作業を繰り返すことで、人手により型枠を構築す
る手間を省きながら速やかに覆工作業を行うことができ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライドセ
ントルでは打設したコンクリートが型枠面に付着しない
ようにするため、コンクリート打設前に型枠面に剥離剤
を塗布しておく必要がある。しかしながら、覆工体の巻
き厚は通常数十cm程度と小さく、型枠を折り縮めた状
態であっても、各型枠プレートと支保工や防水工後のト
ンネル内壁との間の空間が非常に狭くなっている。この
ため、作業者は各型枠プレートと支保工や防水工後のト
ンネル内壁との間の限られた空間に入り込んで型枠面に
剥離剤を塗らなければならない。よって、剥離剤の塗布
作業が困難であり、また塗りムラが生じて型枠面の一部
に養生後のコンクリートが付着し、コンクリート仕上が
り面に凹凸が生じて醜くなる恐れも高かった。更に、ト
ンネル工事の場合、トンネルの掘削、支保、防水処理、
覆工を連続して行なうため、覆工工程は常に切羽近くと
なり、3方向の空間が閉じているため前記剥離剤の塗布
により、作業環境が汚染されてしまう問題もある。
【0005】以上から本発明の目的は、剥離剤を塗布
しなくても型枠面にコンクリートが付着するのを確実に
防止できるようにし、また、作業者の負担を軽減で
き、さらに、コンクリートの仕上り面をきれいにする
ことができるコンクリート打設施工方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、移動型枠装置の型枠の型枠面にセットされるコン
クリート低付着性のシートを備えたことにより達成され
る。
【0007】
【作用】移動型枠装置を打設予定箇所に移動し、型枠を
展開して型枠面がコンクリート覆工面と一致するように
セットし、この際、型枠面にコンクリート低付着性のシ
ートもセットする。しかるのち、コンクリートを打設
し、養生期間経過後、型枠を折り縮めて型枠面をシート
とともに覆工面から離し、移動型枠装置を次の打設予定
箇所へ移動する。これにより、型枠面はシートにより打
設後のコンクリートと物理的に分離されているので、型
枠面に剥離剤を塗布しなくても型枠面にコンクリートが
付着するのを確実に防止でき、作業者が剥離剤を塗る手
間が省け、また、作業環境を汚染することもない。ま
た、シートはコンクリート低付着性を有するので、型枠
の折り縮めや装置の移動に伴い簡単にコンクリート覆工
面から剥がすことができ、コンクリートの仕上り面をき
れいにすることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係わるトンネル覆
工方法を具現したスライドセントルの構成図である。1
は地山、2は地山1に掘削したトンネル、3は吹き付け
コンクリート、4はインバートコンクリートである。吹
き付けコンクリート3には図示しないロックボルトが打
設され、また、防水シートが張られている。5はスライ
ドセントルであり、トンネル下部に配設された2本のレ
ール6,6の上を図示しない移動機構によってトンネル
長手方向に移動可能になっている。スライドセントル5
はトンネルの覆工面7(図2参照)の所定長さ分(例え
ば、10m)を5つに分割した曲面を持つスチール製の
5つの型枠プレート8〜12を有しており、各型枠プレ
ート8〜12はヒンジ13によって折り曲げ自在に結合
されることで、型枠14が形成されている。
【0009】レール6,6の上を移動機構によって移動
可能な支持体15に、多数の油圧ジャッキ16〜21が
取りつけられており、油圧ジャッキ18,19の先端に
型枠プレート10が結合され、油圧ジャッキ16の先端
に型枠プレート8が結合され、油圧ジャッキ17の先端
に型枠プレート9が結合され、油圧ジャッキ20の先端
に型枠プレート11が結合され、油圧ジャッキ21の先
端に型枠プレート12が結合されている。各型枠プレー
ト8〜12は油圧ジャッキ16〜21を介して支持体1
5に支持されており、油圧ジャッキ16〜21によりト
ンネル断面の側方に一定位置まで移動されると、型枠1
4が展開セットされて型枠面22(図2参照)が覆工面
7と一致する(図1の状態)。また、展開状態から油圧
ジャッキ65〜21により各型枠プレート8〜12がト
ンネル断面の中心方向に一定位置まで移動されると、型
枠14が折り縮んで型枠面22が覆工面7から離れる
(図2の状態)。スライドセントル5の移動は型枠14
を折り縮めた状態でなされる。
【0010】スライドセントル5には 各型枠プレート
8〜12の上面(型枠面22)を覆うようにしてコンク
リート低付着性(コンクリート剥離性)を持つシート2
3が装着されている。このシート23は図3に示す如
く、両下端部が型枠プレート8と12の下端部に沿って
折り曲げたのち型枠プレート8と12の背面下部にて複
数箇所でボルト等の支持部材24により着脱自在に固定
されている。
【0011】図4はトンネル覆工工程途中のスライドセ
ントルとコンクリート覆工体を示す斜視図、図5はトン
ネル覆工工程の手順を示す説明図であり、以下、これら
の図を参照してスライドセントル5を用いたトンネル覆
工方法を説明する。図4に示す如く、スライドセントル
5を今回のコンクリート打設箇所に移動したのち、油圧
ジャッキ16〜21により型枠14を展開セットさせ、
覆工面7に型枠面22を一致させる。この際、シート2
3も型枠面を覆うように張設される。スライドセントル
5の先端側に妻止め板25を設置したのち、ミキサ車か
ら導いたコンクリートを図5(1)の矢印Aの如く、所
定の吹上箇所からシート23の外側空間に吹上て現場打
設する。打設が完了し、コンクリートの養生期間が経過
したならば、妻止め板25を取り外し、油圧ジャッキ1
6〜21により型枠14を折り縮め、覆工面7から型枠
面22を離す。この際、シート23がコンクリート低付
着性を有することからシート23も覆工面から外れる。
型枠14の型枠面22はシート23によりコンクリート
から物理的に分離されていたので、コンクリートが付着
することはない。従って、覆工面7に凹凸が生じること
なく、きれいなコンクリート仕上り面となる。今回のコ
ンクリート打設により、所定の巻き厚で所定長さの覆工
体26が新たに打ち繋がれる。
【0012】このあと、移動機構を働かせてスライドセ
ントル5を所定距離(丁度、型枠14の長さ分)だけ移
動する(図5(2)矢印B参照)。そして、前述したと
同様に、油圧ジャッキ16〜21により型枠14を展開
セットさせ(図5(3)の矢印C参照)、覆工面7に型
枠面22を一致させたのち(この際、シート23も型枠
面22を覆うように張設される)、妻止め板25を設置
してコンクリートを現場打設する。養生後、妻止め板2
5を外し、油圧ジャッキ16〜21により型枠14を折
り縮め、以下、同様の作業を繰り返す。なお、万が一、
型枠を折り縮めたときに、シート23の一部がコンクリ
ートに付着していたとしても、スライドセントル5の移
動に伴い、自動的に外れる。
【0013】この実施例によれば、型枠面22はシート
23により打設後のコンクリートと物理的に分離されて
いるので、型枠面22に剥離剤を塗布しなくても型枠面
22にコンクリートが付着するのを確実に防止でき、作
業者が剥離剤を塗る手間が省け、また、作業環境を汚染
することもない。また、シート23はコンクリート低付
着性を有するので、型枠14の折り縮め、或いはスライ
ドセントル5の移動に伴い簡単にコンクリート覆工面か
ら剥がすことができる。そして、同一のシート23を多
数回の覆工作業に用いることができ(100〜200回
程度)、作業者にとって大幅な負担軽減を図ることがで
きる。
【0014】なお、上記した実施例では、妻止め板25
を1回分の覆工毎に着脱するようにしたが、図6に示す
如く、スライドセントル5Aが妻止め板25を自動的に
進退できる機構を有する場合、妻止め板25も覆う形で
シート23を配設すれば良い。このとき、シート23の
前端を各型枠プレート(図1の符号8〜12参照)の前
端背面側の複数箇所にて所定の支持機構27を介して着
脱自在に固定支持しておき、シート23の後端は解放状
態とするか又は図1の実施例と同様にボルト等の支持部
材で支持するか前端と同様に支持機構で着脱自在に固定
支持する。図6(1)〜(3)はコンクリート打設時、
スライドセントル5Aの移動時、型枠の折り縮め時おけ
るシート23の状態を示す。図6(1)の矢印Aはコン
クリートの吹上方向、図6(2)の矢印Bはスライドセ
ントル5Aの移動方向、図6(3)の矢印Cは型枠14
の展開セット方向を示す。
【0015】また、上記した実施例では、トンネルの覆
工工程を例に挙げて説明したが、本発明は何らこれに限
定されるものでなく、橋脚、斜面の防護壁、ダム等、種
々のコンクリート打設施工現場に適用することができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上本発明のコンクリート打設施工方法
によれば、移動型枠装置を打設予定箇所に移動し、型枠
を展開して型枠面がコンクリート覆工面と一致するよう
にセットし、この際、型枠面にコンクリート低付着性の
シートもセットする。しかるのち、コンクリートを打設
し、養生期間経過後、型枠を折り縮めて型枠面をシート
とともに覆工面から離し、移動型枠装置を次の打設予定
箇所へ移動するように構成したので、型枠面はシートに
より打設後のコンクリートと物理的に分離されているの
で、型枠面に剥離剤を塗布しなくても型枠面にコンクリ
ートが付着するのを確実に防止でき、作業者が剥離剤を
塗る手間が省け、また、作業環境を汚染することもな
い。また、シートはコンクリート低付着性を有するの
で、型枠の折り縮めや装置の移動に伴い簡単にコンクリ
ート覆工面から剥がすことができ、コンクリートの仕上
り面をきれいにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるトンネル覆工方法に
用いるスライドセントルの構成図である。
【図2】スライドセントルの型枠を折り縮めた状態を示
す説明図である。
【図3】シート端部の固定方法を示す説明図である。
【図4】トンネル覆工工程途中でのスライドセントルと
覆工体を示す斜視図である。
【図5】トンネル覆工工程の手順を示す説明図である。
【図6】本発明の変形例に係わるトンネル覆工工程の手
順を示す説明図である。
【符号の説明】
2 トンネル 5、5A スライドセントル 7 覆工面 14 型枠 22 型枠面 23 シート 26 覆工体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動型枠装置を打設予定箇所に移動し、
    型枠を展開して型枠面がコンクリート覆工面と一致する
    ようにセットしたのち、コンクリートを打設し、養生期
    間経過後、型枠を折り縮めて型枠面を覆工面から離し、
    移動型枠装置を次の打設予定箇所へ移動するようにした
    コンクリート打設施工方法において、 展開後の型枠の型枠面にコンクリート付着性の低いシー
    トをセットした状態でコンクリートの打設を行うように
    したこと、を特徴とするコンクリート打設施工方法。
JP7178387A 1995-07-14 1995-07-14 コンクリート打設施工方法 Pending JPH0932497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7178387A JPH0932497A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 コンクリート打設施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7178387A JPH0932497A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 コンクリート打設施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0932497A true JPH0932497A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16047609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7178387A Pending JPH0932497A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 コンクリート打設施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0932497A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172353A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Kajima Corp 覆工コンクリートの養生方法、セントル台車および養生システム
JP2022103586A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 有限会社札幌建設サポート 型枠設置装置及びこれを用いた型枠設置方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172353A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Kajima Corp 覆工コンクリートの養生方法、セントル台車および養生システム
JP2022103586A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 有限会社札幌建設サポート 型枠設置装置及びこれを用いた型枠設置方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0932497A (ja) コンクリート打設施工方法
JPH0913884A (ja) トンネルの一次覆工方法
JP3278355B2 (ja) トンネル用打設コンクリートの振動方法およびトンネル用打設コンクリートの振動装置
JP4044719B2 (ja) トンネルへの防水シートまたは隙間抑制材の展張方法およびその装置
JPH0791192A (ja) トンネル用コンクリート打設方法、検査窓開閉機、コンクリート分流機およびトンネル用コンクリート打設装置
JP2618738B2 (ja) トンネル覆工用型枠装置
JP3338878B2 (ja) 防食シートの施工装置及びその施工方法
JPH0799079B2 (ja) トンネルのコンクリート覆工における妻型枠装置
JP3956044B2 (ja) トンネル覆工法及び覆工装置
JPS6245958B2 (ja)
JPH06294297A (ja) トンネルのコンクリート覆工における妻型枠の反力支持装置
JPH0288889A (ja) トンネル覆工の構築方法
JP3259237B2 (ja) ダムコンクリート打設用屋根装置
JP4017711B2 (ja) トンネル覆工方法およびトンネル覆工を実施するために使用されるトンネル覆工装置
JP2000045693A (ja) 覆工層の形成方法および形成装置
JP4118420B2 (ja) トンネル掘削・覆工工法およびその装置
JPH0639878B2 (ja) 覆工用移動式型枠の移動機構
JPH054520B2 (ja)
JPH0288882A (ja) トンネルの掘削方法
JPH0434200A (ja) 型枠装置及びトンネル覆工工法
JP2634931B2 (ja) 妻止め
JPH03208995A (ja) トンネル覆工の構築方法
JPH0666096A (ja) トンネル覆工の施工方法
JP3278371B2 (ja) トンネル内装板の直打設工法およびその装置
JP2797218B2 (ja) 妻止め