JPH054520B2 - - Google Patents

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JPH054520B2
JPH054520B2 JP62201619A JP20161987A JPH054520B2 JP H054520 B2 JPH054520 B2 JP H054520B2 JP 62201619 A JP62201619 A JP 62201619A JP 20161987 A JP20161987 A JP 20161987A JP H054520 B2 JPH054520 B2 JP H054520B2
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JP
Japan
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tunnel
shotcrete
waterproof sheet
slide form
concrete
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JP62201619A
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Yoshuki Obara
Masayuki Ootsuka
Saburo Ishii
Mitsuo Kitamura
Tadashi Myayasu
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、トンネル内壁の施工方法、および
その方法を実施する際に用いて好適な施工装置に
関するものである。
「従来の技術」 一般に、トンネルの内壁すなわち覆工コンクリ
ート壁体は、第7図に示すように一次覆工として
の吹付けコンクリートaと二次覆工コンクリート
bから形成される。そして、吹付けコンクリート
aと二次覆工コンクリートbとの間には、それら
の絶縁と、二次覆工コンクリートbに対する防水
を目的として防水シートcが配されるようになつ
ている。図中符号dは岩盤、eは支保用鉄骨であ
る。
上記のような内壁を施工するには、吹付けコン
クリートaが硬化した後にその表面に防水シート
cを取り付け、その後、その外側に二次覆工コン
クリートbを打設することになるが、吹付けコン
クリートaに対する防水シートcの取り付けは、
第8図に示すようにピンfを打ち込むことによつ
て行うことが従来一般的であり、そのピンfによ
つて防水シートcを傷つけることのないように、
ピンfの頭部と防水シートcとの間に特殊ブチル
ゴムgおよびメタルワツシヤhを介在させるよう
にしている。
また、上記のようにして取り付けられた防水シ
ートcの外側に二次覆工コンクリートbを打設す
るには内型枠が必要となるが、その内型枠として
はいわゆるスライドフオーム(移動型枠)が従来
より用いられている。スライドフオームは、トン
ネルの内周面に添う断面形状を有しているととも
にトンネルの長さ方向に所定の長さ寸法を有して
いて、トンネルの長さ方向に移動できるようにさ
れたものである。このスライドフオームは所定位
置に設置するのみでその外側に二次覆工コンクリ
ートbが打設できるとともに、コンクリートが硬
化した後には移動させるのみで解体が完了し、し
たがつて、型枠の組み立て作業と解体作業を大幅
に省力化できるものである。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記の防水シートcをピンfによつ
て吹付けコンクリートaに取り付ける作業は、従
来においては作業員の手作業に頼らざる得ず、こ
のため施工性が良くないものであつた。また、防
水シートcを取り付けるための作業足場が必要と
なるので、その足場の組み立て、解体作業が必要
となるとともに、その足場を解体した後でないと
上記のスライドフオームの設置ができないもので
あつた。あるいはまた、シートの取り付け作業の
ための大型で高価な移動式足場を使用しなければ
ならなかつた。
したがつて、従来においては吹付けコンクリー
トaの施工が完了した後の、防水シートcの取り
付け作業、およびその後の二次覆工コンクリート
bの打設作業に長時間を要し、トンネル工事の工
期短縮、コスト削減を図る上での障害となつてい
た。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、防水シートの布設作業、および二次覆工コン
クリートの打設作業を施工性良く実施でき、以て
工期の短縮とコスト削減を図ることのできるトン
ネル内壁の施工方法およびその方法の実施に用い
て有効な装置を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 第1の発明の施工方法は、吹付けコンクリート
と二次覆工コンクリートとの間に防水シートが配
されてなるトンネル内壁を施工する方法であつ
て、前記吹付コンクリートを形成した後、前記二
次覆工コンクリートを形成するための内型枠を前
記吹付けコンクリートとの間に所定の間隔を保持
して配置するとともに、その内型枠と吹付けコン
クリートとの間に防水シートを布設し、次いで、
前記内型枠の周縁部を気密裡に塞いで前記防水シ
ートを空気圧によつて吹付けコンクリートの表面
に密着させ、その後、内型枠と防水シートの間に
コンクリートを打設して二次覆工コンクリートを
形成することを特徴としている。
また、第2の発明の施工装置は、吹付けコンク
リートと二次覆工コンクリートとの間に防水シー
トが配されてなるトンネル内壁を施工するための
装置であつて、トンネルの断面形状に対応する断
面形状を有するとともにトンネルの長さ方向に所
定の長さ寸法を有し、トンネル内面に形成されて
いる吹付けコンクリートとの間に所定寸法の間〓
を保持した状態でトンネルの長さ方向に移動自在
に配置される二次覆工コンクリート打設用のスラ
イドフオームと、前記スライドフオームの周縁部
を気密裡に塞ぐ気密保持具と、前記スライドフオ
ームの前後両側に設けられ、鉛直面内において旋
回することによつて前記スライドフオームの全幅
にわたる幅寸法を有する長尺の防水シートをロー
ルから引き出しつつ、そのスライドフオームの外
側に布設するための旋回アームと、その旋回アー
ムを旋回させるための駆動装置と、前記防水シー
トを吹付けコンクリートの表面に空気圧によつて
密着させるための空気源装置とを具備してなるこ
とを特徴としている。
「実施例」 以下、この発明の実施例を第1図ないし第5図
を参照して説明する。
第1図、第2はこの発明に係わる施工装置Aの
一実施例を示すもので、第1図はその概略構成を
示す正面図、第2図は側面図である。この施工装
置Aは、従来のスライドフオームを基本構成とし
て、そのスライドフオームに防水シートを布設す
るための旋回アームが設けられた構成のものであ
つて、第2図において左から右に向かつて掘進さ
れていくトンネルT内に移動自在に配置され、既
に施工の完了している内壁1の前方側(切羽側、
第1図において右側)の部分に対して施工を行つ
てその部分の内壁を完成させるものである。第2
図において符号2は施工が完了した内壁1の一次
覆工としての吹付けコンクリート、3は二次覆工
コンクリート、4は防水シートである。
なお、この施工装置Aが施工するべき部分に
は、一次覆工としての吹付けコンクリート2がト
ンネルT全周にわたつて既に施工されているとと
もに、底部のみに二次覆工コンクリートとしての
底版6が既に施工されており、したがつてこの施
工装置Aは、この部分の側部と上部の吹付けコン
クリート5の表面に防水シートを布設するととも
に、その外側に二次覆工コンクリートを打設する
ものである。
第1図、第2図において符号10はスライドフ
オーム(移動型枠)であり、11はこのスライド
フオーム10を支持してトンネルTの長さ方向に
移動させるための駆動装置である。
スライドフオーム10は、トンネルTの側部お
よび上部の二次覆工コンクリートを打設する際の
内型枠となるものであつて、トンネルTの断面形
状に対応して略円弧状に湾曲した形状とされ、そ
の外面と吹付けコンクリート2内面の間に所定寸
法(すなわち打設するべき二次覆工コンクリート
の厚さ寸法)の〓間が確保され、トンネルTの長
さ方向の所定の長さ寸法(1打設長)l1を有して
いるものである。このスライドフオーム10の両
下部10a,10bは、第1図に示すようにトン
ネルTの側面に対して離接する方向に回動できる
ようにされていて、これらの下部10a,10b
がトンネルTの周面側に回動したとこには第1図
中に二点鎖線で示すようにその下端が底版6の表
面に接するとともに、トンネルTの中心側に回動
したとき(実線で示す状態)には、その下端と底
版6との間にロール40(後述)が通過し得る〓
間が確保されるようになつている。
また、スライドフオーム10の後部、前部の内
側にはそれぞれ補強板12……が取り付けられて
おり、これらの補強板12……の外側には、第2
図に示すようにブラケツト13,14がスライド
フオームの全周にわたつてそれぞれ取り付けられ
ている。後部側のブラケツト13は、スライドフ
オーム10の外側にコンクリートを打設する際
に、第3図に示すようにスライドフオーム10の
後端と既に施工が完了している二次覆工コンクリ
ート3の表面との間に配されてそれらの間を気密
裡に塞ぐゴムチユーブ(気密保持具)15を支持
するためのものである。また、前部側のブラケツ
ト14は、第4図に示すように、スライドフオー
ム10の先端と吹付けコンクリート2との間に3
段に重ねて配されてそれらの間の〓間を塞ぐゴム
チユーブ15……を支持するものである。このブ
ラケツト14には所定の間隔で筒体16が取り付
けられており、その筒体16には支持棒17が移
動自在に配設されている。その支持棒17は、上
記のゴムチユーブ15……が配される際に、その
先端部(第4図において上端部)を筒体16より
引き出した状態で固定ボルト18により筒体16
に対して固定されてそれらのゴムチユーブ15…
…を外側から支えるとともに、通常時はロール4
0の通過を許容するために、第2図に示すように
先端部が筒体16に引き込まれた状態で固定され
るようになつている。
さらに、スライドフオーム10の下端にも、第
5図に示すように上記のブラケツト13と同様の
ブラケツト19がスライドフオーム10の全長に
わたつて取り付けられており、このブラケツト1
9により、スライドフオーム10下端と底版6と
の間の〓間を塞ぐゴムチユーブ15が支持される
ようになつている。
一方、以上で説明したスライドフオーム10を
支持して移動させるための駆動装置11は、トン
ネルT内に敷設されたレール20,20上に走行
する台車21,21上に、油圧シリンダ22……
を介してフレーム23が昇降可能に支持された構
成とされ、そのフレーム23に上記のスライドフ
オーム10が支持されるようになつている。この
駆動装置11はトンネルTの長さ方向に走行する
ことによつてスライドフオーム10をトンネルT
内の所望の位置に導くとともに、油圧シリンダ2
2……によつてスライドフオーム10を昇降させ
てその高さを調節するようになつている。なお、
符号24はレール20を支持する支持板、25は
底版6上面に盛られて支持版24を支持する盛土
である。
上記駆動装置11のフレーム23の前後両側に
は、旋回アーム30,30が設けられている。す
なわち、第2図に示すように、フレーム23には
旋回アーム30,30を支持するための支持フレ
ーム31,31が取り付けられ、これらの支持フ
レーム31,31に旋回アーム30,30の基端
部がこのトンネルTのほぼ中心位置において軸支
されていて、これらの旋回アーム30,30はギ
ア32,32を含む駆動装置34,34により駆
動され、鉛直面内において旋回できるようになつ
ている。
これらの旋回アーム30,30は外管35と内
管36とにより伸縮可能とされたものであつて、
その先端部には内管36を外管35に対して移動
させて伸縮させるための油圧シリダ37が取り付
けられている。そして、両旋回アーム30,30
の先端相互間は取り外し可能な軸管38により連
結されており、その軸管38には長尺に防水シー
ト39が巻き付けられたロール40が回転可能に
装着されるようになつている。このロール40の
長さ寸法(すなわち防水シート39の幅寸法)l2
はスライドフオーム10の長さ寸法l1より重ね代
l3分だけ長くされている。そして、このロール4
0は、旋回アーム30,30が旋回したときにス
ライドフオーム10の外面と吹付けコンクリート
2表面との間の間〓内を通過していくようになつ
ている。第1図ではロール40がトンネルT下部
に位置している状態を示しているが、第2図では
ロール40がトンネルTの頂部に位置している状
態を示している(この状態が第1図に二点鎖線で
示されている)。
さらに、上記のフレーム23には第1図に示さ
れるブロワ41(空気源装置)が搭載されてい
る。このブロワ41は、図示しない空気管を通し
てスライドフオーム10とその外側に布設された
防水シート39との間に空気を送り込んで加圧
し、防水シート39を吹付けコンクリート2の表
面に対して空気圧によつて押し付けるためのもの
である。
以上で施工装置Aの構成を説明したが、次に、
その使用方法を説明する。
まず、第2図に示すように、この施工装置A
を既に施工が完了している内壁1より若干(第
2図に示すl4寸法)前方に位置させて配置し
て、ロール40の後端部(第2図において左端
部)と既に取り付けられている防水シート4が
ラツプ寸法l3だけ重なり合うようにする。
次に、スライドフオーム10の内側において
旋回アーム30,30の先端相互間にロール4
0を装着し、スライドフオーム10の下部10
a,10bを内側に回動させて底版6との間に
〓間を確保する。そして、旋回アーム30,3
0を伸張させつつつ徐々に旋回させることによ
り、下部10aと底版6との間の〓間を通して
ロール40をスライドフオーム10の外部に導
く(第1図の状態)。
スライドフオーム10の外側に導かれたロー
ル40より防水シート39を引き出し、その縁
部を底版6の下面に固定してコーキング処理を
施す。
そして、駆動装置34,34を同期させて駆
動することにより旋回アーム30,30を第1
図において時計回りに徐々に旋回させ、ロール
40をスライドフオーム10と吹付けコンクリ
ート2との間の間〓内を通過させていき、トン
ネルTの頂部を経て反対側の下部10bの外側
に降ろす。この際、油圧シリンダ37,37を
同期させて作動させることによつて旋回アーム
30,30を伸張あるいは縮小させ、旋回アー
ム30,30の全長をトンネルTの内面の曲率
半径に対応するように適宜調節する。
上記のようにしてロール40が移動するにつ
れて、ロール40が回転して防水シート39が
引き出されていき、これにより、防水シート3
9がスライドフオーム10の外側にその全周に
わたつて布設される。
次に、旋回アーム30,30を縮小してロー
ル40を下部10bと底版6との間の〓間を通
してスライドフオーム10の内側に引き込む。
そして、布設された防水シート39をロール4
0から切り離し、その防水シート39の縁部を
底版6に固定してコーキング処理を施す(第5
図参照)。この際、防水シート39の長さは吹
付けコンクリート2の内周長にほぼ一致させ
る。
上記で布設された防水シート39の側縁部
と、既に取り付けられている防水シート4とを
重ね合わせて溶着接合する(第3図参照)。こ
の際、作業足場が必要となる場合には、その足
場をフレーム23に対して取り付けると良い。
このようにすることにより、次工程においてそ
の足場を解体することなく施工装置Aを移動さ
せることができる。
次に、この施工装置A全体を、スライドフオ
ーム10の後端(第2図における左端)が施工
完了部分の二次覆工コンクリート3に接触する
位置まで(すなわち寸法l4だけ)後退させる。
そして、第3図に示したように、ブラケツト
13と二次覆工コンクリート3との間にゴムチ
ユーブ15が配置してこれを膨らませる。
また、第4図に示したように、スライドフオ
ーム先端のブラケツト14と吹付けコンクリー
ト2との間にゴムチユーブ15……を配してこ
れらを膨らませるとともに、支持棒17の先端
部を筒体16より突出させて固定して、それら
のゴムチユーブ15……を外側から支持する。
さらに、第5図に示したように、スライドフ
オーム10の下部10a,10bを外側に回動
させてその下端を底版6の表面に接触させると
ともに、ブラケツト19と底版6表面との間に
ゴムチユーブ15を配してこれらを膨らませ
る。
これらにより、スライドフオーム10の周縁
部は各ゴムチユーブ15……によつて気密裡に
塞がれる。
次に、ブロワ41を駆動して、スライドフオ
ーム10とその外側に布設されている防水シー
ト39との間に空気を送り込む。これにより、
スライドフオーム10の外側は気密裡に塞がれ
ているので加圧状態となり、防水シート39は
その空気圧によつて吹付けコンクリート2の表
面に押し付けられて密着する。なお、スライド
フオーム10の外側に加える空気圧の大きさは
適宜で良いが、たとえば大気圧より0.1気圧程
度加圧するのみで、防水シート39を吹付けコ
ンクリート2に対して充分に密着させることが
できる。
その状態を保持したままで、スライドフオー
ム10の外側にコンクリートを打設して、二次
覆工コンクリートを形成する。なお、コンクリ
ートの打設に伴つて空気圧が上昇していくの
で、スライドフオーム10の適宜位置(たとえ
ば頂部)に空気の逃し弁を設けておいて、一定
の空気圧が保持されるようにしておくと良い。
所定の期間経過してコンクリートが硬化した
ら、スライドフオーム10の下部10a,10
bを内側に回動させるとともに、油圧シリンダ
22……によつてスライドフオーム10を降下
させる。これにより型枠が解体され、既に完成
している二次覆工コンクリート3と同様の二次
覆工コンクリートの施工が完了する。以降、以
上の手順を繰り返して掘進を続ける。
以上で説明した手順によれば、旋回アーム30
を旋回させることによつてロール40から防水シ
ート39を引き出しつつスライドフオーム10の
外側に布設して、その防水シート39を空気圧に
よつて吹付けコンクリート2の表面に密着させる
ので、従来においては作業員の手作業によつてい
た防水シート39の吹付けコンクリート2対する
取り付け作業の自動化が実現され、したがつて作
業効率を大きく向上させることができるととも
に、従来のピンによつて取り付ける場合のように
防水シート39を傷付けてしまう恐れも少ない。
そして、防水シート39をの布設後、直にに二次
覆工コンクリートの打設を行うことができるの
で、トンネル内壁の施工性が向上し、以てトンネ
ル工事の工期短縮、省力化、コスト削減を充分に
図ることができる。
なお、上記実施例においては、旋回アームの先
端にロールを装着するようにしたが、ロールをス
ライドフオーム内に配置しておいて、それから引
き出した防水シートの縁部を旋回アームによつて
引き上げていくようにすることもできる。
また、上記ではスライドフオームと防水シート
との間に空気を送り込むことによつて防水シート
を吹付けコンクリートに対して押し付けて密着さ
せるようにしたが、防水シートと吹付けコンクリ
ートとの間の空気を吸引することによつて防水シ
ートを吹付けコンクリートに対して密着させるよ
うにすることも可能である。この場合、空気源装
置としては真空ポンプを用いれば良い。
また、上記では、スライドフオームの周縁部を
気密裡に塞ぐ気密保持具としてゴムチユーブを用
いたが、これは一例であつて他の適宜手段を採用
して良いし、その他、スライドフオームや旋回ア
ーム等についても、適用するトンネルの形状や大
きさ等に対応させて適宜の設計変更が可能である
ことは勿論である。
さらに、上記実施例は底版が先行して施工され
ている場合の例であるが、この発明は、たとえば
第6図イに示すような底版を有しないトンネルに
対しても、また第6図ロに示すように二次覆工コ
ンクリートを施工した後に底版を施工する場合に
も、同様の適用することができる。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、第1の発明の施
工方法によれば、防水シートを空気圧によつて吹
付けコンクリートに密着させるようにしたので、
吹付けコンクリートに対する防水シートの取り付
け作業が省略され、したがつて、従来のピンによ
つて防水シートを取り付ける場合に比して、省力
化を達成できるとともに施工性を大きく向上させ
ることができ、以て、工期短縮、省力化、コスト
削減を図ることができ、さらに防水シートを傷つ
ける恐れも少ないという効果を奏する。
また、第2の発明の施工装置によれば、スライ
ドフオームの前後に旋回アームを設け、その旋回
アームによつて防水シートをロールから引き出し
つつスライドフオームの外側に布設するように
し、また、スライドフオームの周縁部を気密裡に
塞ぐ気密保持具、防水シートを空気圧によつて吹
付けコンクリートに密着させるための空気源装置
を具備した構成であるので、防水シート布設作業
の自動化が実現されるとともに、防水シートを布
設した後に直ちに二次覆設工コンクリートの打設
作業を行うことが可能である。したがつて、防水
シートの布設作業と二次覆工コンクリートの打設
作業を効率良く行うことができ、上記方法の実施
に用いて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明の実施例を示す
図である。第1図および第2図はこの発明に係わ
る施工装置の実施例を示し、第1図は正面図、第
2図は側面図である。第3図ないし第5図はそれ
ぞれスライドフオームの周縁部をゴムチユーブに
よつて気密裡に塞いだ状態を示す拡大図である。
第6図イ,ロはそれぞれトンネルの断面形状を示
す図である。第7図は従来一般のトンネル内壁の
断面図、第8図はピンによる防水シートの取り付
け状態を示す拡大図である。 T……トンネル、A……施工装置、1……トン
ネル内壁、2……吹付けコンクリート、3……二
次覆工コンクリート、4……防水シート、10…
…スライドフオーム(内型枠)、11……駆動装
置、15……ゴムチユーブ(気密保持具)、30
……旋回アーム、34……駆動装置、39……防
水シート、40……ロール、41……ブロワ(空
気源装置)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吹付けコンクリートと二次覆工コンクリート
    との間に防水シートが配されてなるトンネル内壁
    を施工する方法であつて、前記吹付けコンクリー
    トを形成した後、前記二次覆工コンクリートを形
    成するための内型枠を前記吹付コンクリートとの
    間に所定の間隔を保持して配置するとともに、そ
    の内型枠と吹付けコンクリートとの間に防水シー
    トを布設し、次いで、前記内型枠の周縁部を気密
    裡に塞いで前記防水シートを空気圧によつて吹付
    けコンクリートの表面に密着させ、その後、内型
    枠と防水シートの間にコンクリートを打設して二
    次覆工コンクリートを形成することを特徴とする
    トンネル内壁の施工方法。 2 吹付けコンクリートと二次覆工コンクリート
    との間に防水シートが配されてなるトンネル内壁
    を施工するための装置であつて、トンネルの断面
    形状に対応する断面形状を有するとともにトンネ
    ルの長さ方向に所定の長さ寸法を有し、トンネル
    内面に形成されている吹付けコンクリートとの間
    に所定寸法の間〓を保持した状態でトンネルの長
    さ方向に移動自在に配置される二次覆工コンクリ
    ート打設用のスライドフオームと、前記スライド
    フオームの周縁部を気密裡に塞ぐ気密保持具と、
    前記スライドフオームの前後両側に設けられ、鉛
    直面内において旋回することによつて前記スライ
    ドフオームの全幅にわたる幅寸法を有する長尺の
    防水シートをロールから引き出しつつ、そのスラ
    イドフオームの外側に布設するための旋回アーム
    と、その旋回アームを旋回させるための駆動装置
    と、前記防水シートを吹付けコンクリートの表面
    に空気圧によつて密着させるための空気源装置と
    を具備してなることを特徴とするトンネル内壁の
    施工装置。
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