JP6383611B2 - トンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置は、例えば、NATM工法を用いて構築する山岳トンネルに対して、好適に適用することができる。先に説明したように、NATM工法を用いて構築する山岳トンネルは、ジャンボ等の掘削装置により掘削を行った後に、トンネル側面にロックボルトを装入するとともに支保工を施工する。そして、トンネルの内空面にコンクリートを吹付けて一次覆工を形成し、一次覆工の表面に防水シートを施工し、トンネル覆工用型枠(セントル)を設置して、覆工コンクリートを打設することにより二次覆工を形成する。
本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置は、図1及び図2に示すように、トンネル覆工を施工する際に、天端部における覆工コンクリート10の充填状態を直接視認可能な装置である。この天端部補助型枠装置は、主要な構成要素として、スライド型枠100と、撮影装置20と、照明装置30とを備えており、さらに、移動装置(例えば、ワイヤー51及びホイスト52)と、ガイド装置40と、防水シート押圧装置60を備えることが好ましい。各装置は、トンネル延長方向に移動可能に設けた架台70上に設置される装置であり、トンネル覆工用型枠を用いて覆工コンクリート10を打設する際に、特に天端部において不可視領域をなくすことにより、覆工コンクリート10が良好に充填されていることを確認することができる。
スライド型枠100は、トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能な型枠部材であり、トンネル覆工用型枠に隣接して設置した架台70上に載置されている。本発明では、図10に示すように、トンネル覆工用型枠を用いてスライド型枠100の設置位置近傍まで覆工コンクリート10を圧入打設した後(a)、スライド型枠100を設置し(b)、スライド型枠100に達するまで覆工コンクリート10を圧入打設し(c)、(d)、その後、スライド型枠100を移動させながら天端部に覆工コンクリート10を打設する(e)。
エアーバルク140は、中空の筒状体であり、伸縮性を有する部材で形成されている。エアーコンプレッサー(図示せず)等を用いて、エアーバルク140内に空気を注入することによりエアーバルク140が膨らんで、スライド型枠100とトンネル内空面との隙間を閉塞する。一方、エアーバルク140内から空気を抜き取ることによりエアーバルク140が萎んで、スライド型枠100を容易に移動させることができる。
スライド型枠100には、図1に示すように、ワイヤー51の一端が接続されており、ワイヤー51の他端はホイスト52に接続されている。このワイヤー51及びホイスト52により移動装置を構成する。移動装置は、スライド型枠100をトンネル延長方向に移動させるための装置として機能するが、打設する覆工コンクリートの圧力によりスライド型枠100が押し出される場合には、移動装置を駆動させなくてもよい。例えば、スライド型枠100の移動開始時や、覆工コンクリートの圧力だけではスライド型枠100が移動しない場合に、移動装置を駆動すればよい。また、移動装置は1つに限られず、さらに補助的な移動装置を設けてもよい。図1に示す例では、2つのホイスト52を設けてある。
ガイド装置40は、図6に示すように、スライド型枠100を移動させる際に、スライド型枠100の両側面をガイドするための装置であり、架台70の複数箇所に設けてある。このガイド装置40は、図6(a)、(b)に示すように、引き抜きバイブレータ400の受け金具410に取り付けて使用し、トンネル覆工用型枠とトンネル内空面との間にスライド型枠100を入れ込む際に、スライド型枠100の位置を規定する。
防水シート押圧装置60は、トンネル内空面に展張した防水シート180を地山側へ向かって押圧することにより、覆工コンクリートの充填空間を確保するとともに可視化を向上させるための装置である。防水シート押圧装置60は、図7(a)、(b)に示すように、移動方向の後方側であって、スライド型枠100の幅方向のほぼ中央部に設けてあり、スライド型枠100に回動可能に取り付けた棒状の本体部61と、本体部61の先端側(防水シート180に接触する側)に設けた押さえローラ62と、本体部61を回動させて、押さえローラ62が防水シート180に接触する方向に付勢力を付与するバネ63とを備えている。
固定装置90は、トンネル覆工用型枠に対してスライド型枠100を固定するための装置である。この固定装置90は、例えば、図8に示すように、検査窓300の開口縁部とスライド型枠100の左右側壁110に対して、襷掛け状に掛け渡したターンバックル91とを備えている。また、固定装置90の他の例として、図9に示すように、スライド型枠100の左右側壁110の上部に被せる被着部92と、被着部92と引き抜きバイブレータ400の受け金具410との間に掛け渡す伸縮ジャッキ93とを備えた構成としてもよい。固定装置90は、例えば、スライド型枠100を用いた覆工コンクリートの打設工程が約半分終了した後、スライド型枠100が動かないことを確認しながら撤去する。
撮影装置20は、打設する覆工コンクリートの状態を撮影するための装置であり、例えば、撮影レンズ系及び撮像素子を備えたWebカメラからなる。Webカメラで撮影した画像データは、有線通信または無線通信により、覆工コンクリートの打設現場、現場事務所、管理事務所等に送信され、モニタに表示させることにより、覆工コンクリートの打設状態をリアルタイムに確認することができる。また、画像データを記録装置に記録しておき、施工後に、覆工コンクリートの打設状態を確認することもできる。
照明装置30は、撮影装置20の撮影範囲を照明するための装置であり、例えば、LED照明装置等を利用することができる。なお、撮影装置20と照明装置30とを一体化してもよい。
洗浄装置160は、図1に示すように、架台70に設けてある。詳細には図示しないが、この洗浄装置160は、例えば、スライド型枠100に接触するブラシやスクレーパーと、洗浄水の噴出部を備えており、スライド式型枠を通過させることにより、スライド型枠100に付着した覆工コンクリートを洗浄することができる。図1に示す例では、前後1対の洗浄装置160を設けているが、洗浄装置160の数は1つのみでもよいし、3つ以上であってもよい。
20 撮影装置
30 照明装置
40 ガイド装置
41 取付板
42 取付溝
43 連結部
44 ガイドローラ
51 ワイヤー
52 ホイスト
60 防水シート押圧装置
61 本体部
62 押さえローラ
63 バネ
64 記録具
65 記録用紙
70 架台
71 スライド型枠受け架台
80 棒状バイブレータ
90 固定装置
91 ターンバックル
92 被着部
93 伸縮ジャッキ
100 スライド型枠
110 左右側壁
120 架橋側壁
121 バイブレータ挿入口
130 移動ローラ
140 エアーバルク
141 エアーバルク固定用治具
150 バイブレータ挿入枠
160 洗浄装置
170 土圧計
180 防水シート
190 型枠バイブレータ
200 棒状バイブレータ
300 検査窓
310 開閉蓋
400 引き抜きバイブレータ
410 受け金具
Claims (5)
- トンネル覆工を施工する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を確認可能な補助型枠装置であって、
トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠と、
トンネル内空面における覆工コンクリートの充填状態を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置の撮影方向を照明する照明装置と、
前記スライド型枠を洗浄するための洗浄装置と、
を備えたことを特徴とするトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。 - トンネル覆工を施工する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を確認可能な補助型枠装置であって、
トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠と、
トンネル内空面における覆工コンクリートの充填状態を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置の撮影方向を照明する照明装置と、
を備え、
前記トンネル覆工用型枠に対してトンネル延長方向に、引き抜きバイブレータの受け金具を着脱可能に設置し、
前記受け金具に着脱可能であり、前記スライド型枠を移動させる際に、前記スライド型枠の両側面をガイドするガイド装置を備えたことを特徴とするトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。 - 前記スライド型枠をトンネル延長方向に移動させる移動装置を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。
- 前記スライド型枠は、打設中の覆工コンクリートの充填圧を検知するための圧力計を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。
- 前記トンネル内空面に施工した防水シートを地山側へ向かって押圧するための防水シート押圧装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。
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