JP2747896B2 - 地耐力試験装置 - Google Patents

地耐力試験装置

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JP2747896B2
JP2747896B2 JP7317111A JP31711195A JP2747896B2 JP 2747896 B2 JP2747896 B2 JP 2747896B2 JP 7317111 A JP7317111 A JP 7317111A JP 31711195 A JP31711195 A JP 31711195A JP 2747896 B2 JP2747896 B2 JP 2747896B2
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治郎 角田
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソンの作業室
内の底部の地盤を掘削し、ケーソンを沈下させた後、地
盤の地耐力を試験するための地耐力試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーソンの作業室内の底部の地盤を所定
深さまで掘削し、ケーソンを沈下させた後、中埋めコン
クリートを打設する前に、支持地盤の確認と地耐力試験
を行う。
【0003】かかる地耐力試験の従来技術としては、例
えば図8に示すような技術がある。
【0004】この図8に示す従来技術は、パイプキャン
バ52を有する支柱パイプ51と、油圧ユニットの油圧
ポンプ54に接続された載荷重用の油圧ジャッキ53
と、圧力センサであるロードセル55と、載荷台56
と、H形鋼等で形成されかつ載荷重を掛けたときの載荷
台56の沈下量の測定基準となる梁57と、この梁57
にマグネットスタンド58を介して支持されかつ載荷台
56の沈下量を計測する測長計であるダイヤルゲージ5
9とを備えて構成されている。
【0005】そして、前記支柱パイプ51を鉛直方向に
立て、パイプキャンバ52をケーソンの作業室天井面
A′に突き当て、載荷台56を地盤Bに接地させる。さ
らに、H形鋼等で形成された梁57を架設し、これにそ
れぞれマグネットスタンド58を介して、円周方向に等
間隔をおいて複数個のダイヤルゲージ59を支持し、各
ダイヤルゲージ59の測定子を載荷台56上に接触させ
て設置し、各部材を使用状態にセットする。
【0006】ついで、油圧ポンプ54を通じて油圧ジャ
ッキ53に油圧を与え、油圧ジャッキ53により載荷台
56に載荷重を掛ける。このとき、ロードセル55によ
り載荷重を検出し、ダイヤルゲージ59により沈下量を
計測し、これらのデータを例えば載荷重−沈下量曲線に
まとめ、がかる載荷重−沈下量曲線がら、ある沈下量の
ときの載荷重を求め、次の数1により地盤係数を求め
る。
【0007】
【数1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では載荷台56に載荷重を掛けたときの沈下量の測定
基準を、地盤B上に架設した梁57上に設定している。
したがって、沈下量に関して必ずしも正確な計測データ
が得られるとは限らない。
【0009】また、従来技術では支柱パイプ51とその
付属部材、および沈下量測定の基準となる梁57の据え
付け,取り外し、ならびに沈下量の測長計であるダイヤ
ルゲージ59の目盛りの読み取り作業等を殆ど作業員が
ケーソンの作業室に入って行っていた。ところが、地耐
力試験は前述のごとく、ケーソンの作業室内の地盤B′
を掘削し、ケーソンを沈下させた後に行うもので、特に
ニューマチックケーソン工法の場合は、一番圧力の高い
状態下で行うことになるため、苦渋作業を強いる結果と
なる。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、載置台に載荷重を掛けた
ときの載荷台の沈下量を極めて正確に計測し得、かつ
荷台の沈下量を簡便に計測でき、しかも載置台に載荷重
を掛けたときの沈下量を計測する装置の据え付け,取り
外し作業を地上操作室からの遠隔操作により機械的に行
い得る地耐力試験装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、載荷台の沈下
量の計測データを遠隔操作で読み取り、正確に処理し得
る地耐力試験装置を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、地耐力試験
の基準面である作業室天井面A′から地盤Bまでの高さ
が異なる仕様に際しても、簡単に対応でき、かつ載荷重
用の油圧ジャッキを適正長さから初動作させ得る地耐力
試験装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明装置では、ケーソンの作業室天井スラブA
に、走行可能に掘削機Cを吊り下げ支持し、前記掘削機
Cを地上操作室40から遠隔操作により制御可能に構成
し、前記掘削梼Cのジブ9の先端に、掘削バケットに代
えて、載荷台25に載荷重を掛けたときの沈下量を計測
するための装置を、ブラケット35を介して着脱可能に
取り付け、前記載荷台25に載荷重を掛けたときの沈下
量を計測するための装置を支柱パイプ13と、載荷重を
検出する油圧計32または圧力センサ17と、載荷重用
の油圧ジャッキ20と、この油圧ジャッキ20に取り付
けられた載荷台25と、前記支柱パイプ13に設けられ
かつ載荷台25の沈下量を計測する測長計30とを備え
て構成している。
【0014】また、前記目的を達成するため、本発明装
置では少なくとも前記載荷台25に載荷重を掛けたとき
の載荷台25の沈下量を計測する装置の形態を撮影する
カメラと、前記測長計30の目盛りを読み取るカメラと
を設置し、前記地上操作室40には操作レバー41と、
モニタ42と、コンピュータ43とを配備し、前記装置
の形態撮影用のカメラにより撮影されかつモニタ42に
映し出された画像を見ながら、操作レバー41により掘
削機Cを制御可能に構成し、前記圧力センサ17により
検出された載荷重に関するデータをモニタ42に表示す
ると同時にコンピュータ43に送り込み、前記測長計3
0の目盛り読み取り用のカメラにより読み取った載荷台
25の沈下量に関するデータをモニタ42に表示すると
同時にコンピュータ43に送り込み、このコンピュータ
43により載荷重−沈下量のデータ処理を実行可能に構
成している。
【0015】さらに、前記目的を達成するため、本発明
装置では前記支柱パイプをアウタパイプ45とインナパ
イプ46とを組み合わせた二重パイプにより構成し、こ
れらアウタパイプ45とインナパイプ46の内部にわた
って、パイプ長さ調節用の油圧ジャッキ48を装備して
いる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1〜図5は本発明にかかる地耐力試験装
置の一実施例を示すもので、図1は使用状態の側面図、
図2は要部の使用状態における一部破断拡大正面図、図
3は図2のE−E矢視図、図4は地耐力試験前または試
験後の形態を示す側面図、図5は地上操作室の概要を示
す説明図である。
【0018】これらの図に示す実施例の地耐力試験装置
Dは、図1,図4に示すように、作業室天井スラブAに
吊り下げ支持され、地盤Bを掘削する掘削機Cのジブ9
の先端部に、掘削バケットに代えて取り付けられてい
る。
【0019】前記掘削機Cは、図1,図4に示すよう
に、作業室天井スラブAの作業室天井面A′に取り付け
られた2本一対の走行レール1と、各走行レール1に走
行輪2を介して装架された走行体3と、これらの走行体
3に吊り下げ支持された旋回体4と、この旋回体4にヒ
ンジ5を介して支持されたブーム6と、ブーム操作用ジ
ャッキ7と、ブーム6にジョイント8を介して連接され
たジブ9と、バケット操作用ジャッキ10と、バケット
操作用リンク11と、旋回体4に取り付けられた油圧ユ
ニット12等を備えている。
【0020】前記地耐力試験装置Dは、図1,図4に示
すように、上端部にパイプキャンバ14を有する支柱パ
イプ13と、圧力センサ17と、油圧ジャッキ20と、
載荷台25と、測長計30と、油圧計32と、前記掘削
機Cのジブ9に地耐力試験装置Dを取り付けるためのブ
ラケット35と、ケーソンの作業室内に配置された複数
台のテレビカメラ39,39′と、地上操作室40と、
これの内部に配備された操作レバー41およびモニタ4
2ならびにコンピュータ43とを備えて構成されてい
る。
【0021】前記支柱パイプ13は、パイプキャンバ1
4を作業室天井スラブAの作業室天井面A′に当て、鉛
直方向に設立されるようになっている。しかして、この
地耐力試験装置Dは前記作業室天井面A′を地耐力試験
の絶対位置、つまり基準高さとして、油圧ジャッキ20
により掛けられた載荷重に対する載荷台25の沈下量を
計測するようにしている。
【0022】前記圧力センサ17は、図1,図2および
図3に示すように、支柱パイプ13の下端部にフランジ
15,16を介して取り付けられている。この圧力セン
サ17は、載荷台25に掛けられた載荷重を検出し、そ
の検出値を図5に示す地上操作室40のモニタ42とコ
ンピュータ43とに送り込むようになっている。
【0023】前記油圧ジャッキ20は、図1,図2およ
び図3に示すように、圧力センサ17の下部にフランジ
18,19を介して取り付けられている。この油圧ジャ
ッキ20は、油圧ホース22,23を通じて油圧ユニッ
ト12に接続されている。そして、この油圧ユニット2
0は支柱パイプ13を介して作業室天井スラブAに反力
を取り、スプレッダ21を介して載荷台25に載荷重を
掛けるようになっている。
【0024】前記載荷台25は、図1〜図4に示すよう
に、前記油圧ジャッキ20のスプレッダ21に取り付け
板24をはさんで取り付けられていて、地盤B上に設置
される。
【0025】前記載荷台25の取り付け板24上には、
図2,図3に示すように、円周方向に等間隔をおいて、
少なくとも2個の取り付け台26が固定されている。前
記各取り付け台26上には、所定長さの計測棒27が固
定されている。
【0026】前記測長計30は、図2,図3に示すよう
に、前記フランジ15上に円周方向に等間隔をおいて、
計測棒27に対応させて設置されたマグネット28に設
けられたスタンド29に取り付けられていて、この実施
例では円周方向に180゜の間隔をおいて2個設けられ
ている。なお、各測長計30にはダイヤルゲージが用い
られているが、電気的に沈下量を検出する測長計30を
用いることもできる。なお、各測長計30の測定子31
は前記計測棒27上に接触している。しかして、前記各
測長計30は当該測定子31,計測棒27,取り付け台
26および取り付け板24を通じて載荷台25の沈下量
を計測するようになっている。
【0027】前記油圧計32は、図3に示すように、油
圧ジャッキ20のシリンダ室におけるピストン側のAポ
ートに結ばれた油圧ホース22に設けられている。
【0028】前記ブラケット35は、図2および図3に
示すように、支柱パイプ13の下部に固定されたフラン
ジ15に一体に設けられたリブ33と、その下部のフラ
ンジ16から油圧ジャッキ20の側部に掛けて固定され
たリブ34とにわたって取り付けられている。このブラ
ケット35は、掘削機Cのジブ9の先端部と、バケット
操作用リンク11の先端部とに、ピン36,37を介し
て結合されている。その結果、掘削機Cにおける掘削バ
ケットの取り付け部位に、ブラケット35を介して地耐
力試験装置Dが取り付けられている。
【0029】なお、地耐力試験装置Dを使用状態にセッ
トするときは、図1に示すように、支柱パイプ13に鉛
直方向指示器38を取り付けて行う。
【0030】前記テレビカメラ39は、この実施例では
地耐力試験装置Dの形態を撮影するカメラと、各測長計
30の計測データを読み取るカメラと、油圧計32の測
定結果を読み取るカメラとが設置されているが、図面で
は図1に地耐力試験装置Dの形態を撮影するカメラを主
として代表させて示し、他は省略している。そして、前
記各テレビカメラ39や他のテレビカメラ39′は当該
画像を、地上操作室40のモニタ42や、コンピュータ
43に送り込むようになっている。
【0031】前記操作レバー41は、オペレータがモニ
タ42を見ながら操作すべく設けられており、この操作
レバー41を操作することによって、各部を遠隔操作し
得るようになっている。
【0032】次に、前記構成の掘削機Cおよび地耐力試
験装置Dの動作に関連して、本発明使用の一例を説明す
る。
【0033】まず、掘削機Cに掘削バケット(図示せ
ず)を取り付け、圧気下でケーソンの作業室内の地盤B
を通常の掘削方法により掘削する。
【0034】所定深さまで掘削後、ケーソンの作業室内
の底部の地盤Bにおける地耐力の試験地点を均し、必要
により砂を撒いておく。
【0035】一方、掘削機Cには掘削バケットに代え
て、地耐力試験装置Dを取り付ける。掘削機Cに、かか
る地耐力試験装置Dを取り付けるには、図4に示すよう
に、掘削機Cのジブ9の先端部とバケット操作用リンク
11の先端部間に、地耐力試験装置Dに設けられたブラ
ケット35を当て、ピン36,37により結合する。
【0036】そして、地耐力試験装置Dの油圧ジャッキ
20を縮小させた状態で、地上操作室40に配備された
操作レバー41により掘削機Cを遠隔操作し、予め決め
られた位置に地耐力試験装置Dを鉛直に立て、支柱パイ
プ13のパイプキャンバ14を作業室天井面A′に突き
当て、このとき支柱パイプ13に取り付けられた図1に
示す鉛直方向指示器38をテレビカメラ39で見ながら
地耐力試験装置Dを試験可能な状態にセットする。
【0037】ついで、試験初動時の圧力センサ17によ
る圧力検出値を地上操作室40のモニタ42に送り込ん
で表示すると同時に、コンピュータ43に送り込んで記
憶し、さらに測長計30,30により計測された載荷台
25の沈下量に関するデータとしての目盛りを当該テレ
ビカメラ39で読み取り、そのデータもモニタ42に送
り込んで表示すると同時に、コンピュータ43に送り込
んで記憶する。また、油圧計32の目盛りを当該テレビ
カメラ39で直に読み取り、これもモニタ42に送り込
み、表示してオペレータによる操作に供する。なお、載
荷台25の大きさ(直径)を予めコンピュータ43に記
憶させておく。
【0038】続いて、通常の試験方法に倣い、油圧ジャ
ッキ20に油圧を与え、油圧ジャッキ20を作業室天井
スラブAに反力を取って伸長させ、載荷台25を地盤B
に押し込み、載荷台25に予想される降伏荷重の約10
分の1の荷重を掛け、このときの載荷重を圧力センサ1
7により検出し、その圧力検出値を前述したところと同
様、モニタ42に送り込んで表示すると同時に、コンピ
ュータ43に送り込んで記憶する。このとき、載荷台2
5が沈下するに伴い、これと一緒に取り付け板24、取
り付け台26,26および計測棒27,27が下降し、
その下降量、つまり載荷台25の沈下量を測長計30,
30により計測する。かかる測長計30,30の目盛り
をテレビカメラ39で読み取り、そのデータもモニタ4
2に送り込み、表示すると同時に、コンピュータ43に
送り込んで記憶する。そして、コンピュータ43では作
業室天井面A′を基準高さとして、載荷台25の沈下量
を求め、載荷重(kN/m)と沈下量(m)の関係を
演算し、記憶する。なお、測長計30を円周方向に18
0゜の間隔をおいて2個設けたこの実施例では、2個の
測長計30,30の平均値を採用する。
【0039】以上の試験操作を沈下量が15mmに達す
るか、載荷重が現場で予想される最も大きい接地圧力の
大きさ、または降伏点を超えるまで繰り返し行い、その
試験結果をコンピュータ43で載荷重−沈下量曲線にま
とめ、記憶する。そして、コンピュータ43により作成
された載荷重−沈下量曲線から、ある沈下量のときの載
荷重を求め、前記数1を用いて地盤係数Ks(kN/m
)を算出する。
【0040】以上の説明からも分かるように、この実施
例ではニューマチックケーソンの作業室天井面A′に地
耐力試験の絶対位置、つまり基準高さを設定し支柱パイ
プ13に支持された測長計30,30により載荷台25
の沈下量を計測するようにしているので、作業室内にH
形鋼等で測定基準用の梁を架設し、この梁に測長計を取
り付け、載荷台の沈下量を計測する技術に比べて、載荷
台の沈下量を極めて正確に計測することができる。
【0041】また、この実施例では測長計30,30の
目盛りをテレビカメラ39により読み取って処理する、
いゆゆる直読方式としているので、測長計30,30で
計測したデータを正確に処理することができる。
【0042】所期の地耐力試験終了後は、地耐力試験装
置Dを図1に示す状態から油圧ジャッキ20を縮小さ
せ、支柱パイプ13とこれに付属の部材を図4に示すよ
うに、作業室天井スラブAに形成されている穴から引き
上げるために適する形態に傾け、作業室天井スラブAの
上方に持ち上げる。これらの作業を、この実施例では地
上操作室40に配備された操作レバー41により、掘削
機Cの掘削バケットを遠隔操作する場合と同じ要領で機
械的に行うことが可能である。
【0043】前述のごとく、この実施例では作業室天井
スラブAに支持され走行する、天井走行式の掘削機Cの
ジブ9の先端部側に、掘削バケットに代えて地耐力試験
装置Dを取り付けており、この掘削機Cは地上操作室4
0に配備された操作レバー41により遠隔操作できるの
で、測定基準用の梁を架設する必要がないことと相俟
ち、地耐力試験装置Dの使用状態への据え付け、および
使用後の取り外し,作業室天井スラブA上への持ち上げ
等の作業を遠隔操作で機械的に行うことができる。
【0044】次に、図6および図7は本発明地耐力試験
装置の他の実施例を示すもので、図6は使用状態の側面
図、図7は支柱パイプ部分の拡大側面図である。
【0045】これら図6および図7に示す実施例では、
支柱パイプ44はアウタパイプ45と、インナパイプ4
6とを組み合わせた二重パイプにより構成されている。
【0046】前記インナパイプ46の上端部には、作業
室天井面A′に当接させるパイプキャンバ47が取り付
けられている。
【0047】前記アウタパイプ45とインナパイプ46
の内部にわたって、パイプ長さ調節用の油圧ジャッキ4
8が装着されている。この油圧ジャッキ48は、掘削機
Cに搭載された図1に示す油圧ユニット12に接続され
ている。また、油圧計32′は油圧ジャッキ20の外部
に設けられている。
【0048】この図6および図7に示す実施例では、掘
削機Cのジブ9の先端部側に取り付けられた地耐力試験
装置Dを使用状態にセッティングする際、支柱パイプ4
4を短縮させておき、支柱パイプ44とこれに付属の部
材を鉛直方向に立てる。ついで、載荷重用の油圧ジャッ
キ20を、最初に載荷台25に載荷重を与えるために適
切な長さに調節したうえで、支柱パイプ44の長さ調節
用の油圧ジャッキ48によりアウタパイプ45からイン
ナパイプ46を上方に伸長させ、インナパイプ46の上
端部に取り付けられたパイプキャンバ47を作業室天井
面A′に突き当て、支柱パイプ44を適正な長さに調節
して保持する。
【0049】これにより、地耐力試験の基準面である作
業室天井面A′から地盤Bまでの高さが異なる仕様に際
しても、簡単に対応でき、かつ載荷重用の油圧ジャッキ
20を適正長さから初動作させることが可能である。
【0050】この図6および図7に示す実施例の他の構
成,作用については、前記図1〜図5に示す実施例と同
様である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、、ケーソンの作業室天井スラブAに、走行
可能に掘削機Cを吊り下げ支持し、前記掘削機Cを地上
操作室40から遠隔操作により制御可能に構成し、前記
掘削機Cのジブ9の先端に、掘削バケットに代えて、載
荷台25に載荷重を掛けたときの載荷台25の沈下量を
計測するための装置を、ブラケット35を介して着脱可
能に取り付け、前記装置を支柱パイプ13と、載荷重を
検出する油圧計32または圧力センサ17と、載荷重用
の油圧ジャッキ20と、これに取り付けられた載荷台2
5と、前記支柱パイプ13に設けられた測長計30とを
備え、前記測長計30により作業室天井面A′からの載
荷台25の沈下量を計測するようにしているので、ケー
ソンの作業室内にH形鋼等で測定基準用の梁を架設する
ことなく、載荷台25の沈下量を簡便に計測し得る効果
があり、載荷台25に載荷重を掛けたときの沈下量を計
測するための装置の据え付け,取り外し作業も、地上操
作室40から掘削機Cを遠隔操作することによって機械
的に行い得る効果もある。
【0052】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、少なくとも前記載荷台25に載荷重を掛けたときの
沈下量を計測するための装置の形態を撮影するカメラ
と、前記測長計30の目盛りを読み取るカメラとを設置
し、前記地上操作室40には操作レバー41と、モニタ
42と、コンピュータ43とを配備し、前記装置の形態
撮影用のカメラにより撮影されかつモニタ42に映し出
された画像を見ながら、操作レバー41により掘削機C
を制御し、前記装置の据え付け,取り外し作業を遠隔操
作で行い、前記圧力センサ17により検出された載荷重
に関するデータをモニタ42に表示すると同時にコンビ
ュータ43に送り込み、前記測長計30の目盛り読み取
り用のカメラにより読み取った載荷台25の沈下量に関
するデータをモニタ42に表示すると同時にコンピュー
タ43に送り込み、このコンピュータ43により載荷重
−沈下量のデータ処理を実行可能に構成しており、測長
計30により計測した載荷台25の沈下量を直読方式で
読み取って処理するようにしているので、測長計30に
表示された載荷台25の沈下量に関するデータを遠隔操
作で正確に読み取り、しかもそのデータを正確に処理し
得る効果がある。
【0053】さらに、本発明の請求項3記載の発明によ
れば、前記支柱パイプをアウタパイプ45とインナパイ
プ46とを組み合わせた二重パイプにより構成し、これ
らアウタパイプ45とインナパイプ46の内部にわたっ
て、パイプ長さ調節用の油圧ジャッキ48を装備してい
るので、地耐力試験の基準面である作業室天井面A′か
ら地盤Bまでの高さが異なる仕様に際しても、簡単に対
応でき、かつ載荷重用の油圧ジャッキ20を適正長さか
ら初動作させ得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための地耐力試験装置の
一実施例を示すもので、使用状態の側面図である。
【図2】図1に示す地耐力試験装置の要部の使用状態に
おける一部破断拡大正面図である。
【図3】図2のE−E矢視図である。
【図4】図1に示す地耐力試験装置の地耐力試験前また
は試験後の形態を示す側面図である。
【図5】地上操作室の概要を示す説明図である。
【図6】地耐力試験装置の他の実施例における使用状態
の側面図である。
【図7】図6に示す実施例における支柱パイプ部分の拡
大側面図である。
【図8】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
A ケーソンの作業室天井スラブ A′ 作業室天井面 B 地盤 C 掘削機 1 走行レール 2 走行輪 3 走行体 4 旋回体 6 ブーム 9 ジブ 11 バケット操作用リンク 12 油圧ユニット D 地耐力試験装置 13 支柱パイプ 14 パイプキャンバ 17 圧力センサ 20 載荷重用の油圧ジャッキ 25 載荷台 27 計測棒 30 測長計 32,32′ 油圧ジャッキ用の油圧計 35 ブラケット 36,37 ピン 39,39′ テレビカメラ 40 地上操作室 41 操作レバー 42 モニタ 43 コンピュータ 44 支柱パイプ 45 支持パイプのアウタパイプ 46 支持パイプのインナパイプ 47 パイプキャンバ 48 パイプ長さ調節用の油圧ジャッキ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソンの作業室天井スラブAに、走行
    可能に掘削機Cを吊り下げ支持し、前記掘削機Cを地上
    操作室40から遠隔操作により制御可能に構成し、 前記掘削機Cのジブ9の先端に、掘削バケットに代え
    て、載荷台25に載荷重を掛けたときの沈下量を計測す
    るための装置を、ブラケット35を介して着脱可能に取
    り付け、 前記載荷台25に載荷重を掛けたときの沈下
    量を計測するための装置を支柱パイプ13と、載荷重を
    検出する油圧計32または圧力センサ17と、載荷重用
    の油圧ジャッキ20と、この油圧ジャッキ20に取り付
    けられた載荷台25と、前記支柱パイプ13に設けられ
    かつ載荷台25の沈下量を計測する測長計30とを備え
    て構成した、ことを特徴とする地耐力試験装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記載荷台25に載荷重を掛
    けたときの載荷台25の沈下量を計測する装置の形態を
    撮影するカメラと、前記測長計30の目盛りを読み取る
    カメラとを設置し、 前記地上操作室40には操作レバー41と、モニタ42
    と、コンピュータ43とを配備し、 前記装置の形態撮影用のカメラにより撮影されかつモニ
    タ42に映し出された画像を見ながら、操作レバー41
    により掘削機Cを制御可能に構成し、 前記圧力センサ17により検出された載荷重に関するデ
    ータをモニタ42に表示すると同時にコンピュータ43
    に送り込み、前記測長計30の目盛り読み取り用のカメ
    ラにより読み取った載荷台25の沈下量に関するデータ
    をモニタ42に表示すると同時にコンピュータ43に送
    り込み、このコンピュータ43により載荷重−沈下量の
    データ処理を実行可能に構成した、 ことを特徴とする請求項2記載の地耐力試験装置。
  3. 【請求項3】 前記支柱パイプをアウタパイプ45とイ
    ンナパイプ46とを組み合わせた二重パイプにより構成
    し、これらアウタパイプ45とインナパイプ46の内部
    にわたって、パイプ長さ調節用の油圧ジャッキ48を装
    備したことを 特徴とする請求項2記載の地耐力試験装
    置。
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