JPH09324855A - 車両用変速機の変速操作装置 - Google Patents

車両用変速機の変速操作装置

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JPH09324855A
JPH09324855A JP14200896A JP14200896A JPH09324855A JP H09324855 A JPH09324855 A JP H09324855A JP 14200896 A JP14200896 A JP 14200896A JP 14200896 A JP14200896 A JP 14200896A JP H09324855 A JPH09324855 A JP H09324855A
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lever
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浩 松本
Nobuhide Shiga
信秀 志賀
Hiroyuki Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作後に操作レバーが自動的に戻されるよう
な構成の操作レバーであっても、操作性を悪化させるこ
となく変速機の誤作動を確実に防止可能な車両用変速機
の変速操作装置を提供する。 【解決手段】 直線上に中立位置を挟んで設けられた第
1位置(UP)と第2位置(DOWN)との間を往復移
動可能な操作レバーを中立位置に向けて付勢し保持する
付勢手段と、操作レバーが第1位置にあるとき第1位置
信号を出力し、第2位置にあるとき第2位置信号を出力
するレバー位置検出手段と、第1位置信号に対応して高
速段側への変速指令を出力する一方、第2位置信号に対
応して低速段側への変速指令を出力する変速指令出力手
段(S20)と、一方の位置信号が出力された後、他方の位
置信号が所定時間(T1またはT2)内に出力されると、
他方の位置信号に対応する変速指令の出力を中止させる
中止手段(S14,S24)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用変速機の変
速操作装置に係り、詳しくは、操作レバーを中立位置を
挟んで往復移動可能な変速操作装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来より、車両用変速機の変速操
作装置として、操作レバーを中立位置を挟んで往復移動
可能とし、移動回数に応じて変速段を変更するような構
成のものが存在している。このような変速操作装置に
は、例えば図5に示すような操作パターンを持ったもの
がある。
【0003】同図に示す変速操作装置では、操作レバー
は、操作されない通常の状態において、付勢部材と中立
位置保持手段により中立状態に保持されており、運転者
が変速段を1段アップ或いはダウンさせたい場合には操
作レバーをUP方向或いはDOWN方向に1回操作する
ようにされている。これにより、変速操作装置内の位置
センサによりUP、DOWN位置が検出され、検出信号
がコントロールユニットに送られ、このコントロールユ
ニットから駆動信号が変速機に供給されて変速機の変速
段が1段アップまたはダウンされるようにされている。
そして、この装置では、操作レバーがUPまたはDOW
N位置にあるときに運転者が操作レバーから手を離す
と、操作レバーは上記付勢部材により自動的に中立位置
に復帰するようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
装置では、上述のように、操作後に操作レバーは付勢部
材の付勢力によって中立位置に戻されるのであるが、こ
のとき、付勢部材の付勢力が強く設定されていると、操
作レバーは中立位置を越えて相反する操作方向に行き過
ぎてしまうことがある。即ち、操作レバーが例えばUP
位置で解放されると、操作レバーは中立位置を過ぎて一
旦DOWN方向に達してしまうことがある。
【0005】このように、操作レバーが中立位置を越え
て相反する操作方向にまで達すると、位置センサが操作
レバーの位置を相反する位置で誤って検出してしまうこ
とになり、これにより、変速機が誤操作する虞があり好
ましいことではない。そこで、操作レバーが中立位置で
より確実に保持されるよう、中立位置保持手段の保持力
をさらに強くすることが考えられるが、このように中立
位置での保持性を高めると、一方で操作レバーをUP方
向或いはDOWN方向に操作し難くすることになり現実
的ではない。
【0006】本発明は、上述した事情に基づきなされた
もので、その目的とするところは、操作後に操作レバー
が自動的に戻されるような構成の操作レバーであって
も、操作性を悪化させることなく変速機の誤作動を確実
に防止可能な車両用変速機の変速操作装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、直線上に中立位置を挟んで設
けられた第1位置と第2位置との間を往復移動可能な操
作レバーと、前記操作レバーを前記中立位置に向けて付
勢して保持する付勢手段と、前記操作レバーが前記付勢
手段の付勢力に抗して前記第1位置に操作されたとき第
1位置信号を出力する一方、前記第2位置に操作された
とき第2位置信号を出力するレバー位置検出手段と、変
速機に対し、前記レバー位置検出手段により前記第1位
置信号が出力されたとき高速段側への変速指令を出力す
る一方、前記第2位置信号が出力されたとき低速段側へ
の変速指令を出力する変速指令出力手段と、前記レバー
位置検出手段から前記第1位置信号及び前記第2位置信
号の一方の位置信号が出力された後、他方の位置信号が
所定時間内に出力されたときには、前記変速指令出力手
段に前記他方の位置信号に対応する変速指令の出力を中
止させる中止手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】従って、操作レバーが第1位置または第2
位置に操作されると、レバー位置検出手段により第1位
置信号または第2位置信号が出力され、これにより、変
速機に対して高速段側への変速指令または低速段側への
変速指令が供給される。しかしながら、一方の位置信号
が出力された後他方の位置信号が出力された場合、他方
の位置信号が一方の位置信号の出力から所定時間内に出
力されたときには、中止手段によって変速指令の出力は
中止される。これにより、操作レバーは第1位置または
第2位置の一方の位置に操作されると、その後付勢手段
によって中立位置に戻されるのであるが、中立位置を越
えて他方の位置にまで達して位置信号を出力してしまっ
たような場合であっても、この位置信号は誤信号として
キャンセルされ、変速機に向けて変速指令が出力される
ことはなく、変速機の誤作動が好適に防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態としての実施例を詳細に説明する。図1に
は、本発明に係る変速操作装置の適用される車両(トラ
ック、バス等)の駆動系の全体構成が示されている。以
下、同図に基づき、車両用変速機の変速操作装置を含む
車両の駆動系の構成を説明する。
【0010】同図を参照すると、ディーゼルエンジン
(以下、エンジンという)1からは、エンジン出力軸2
が延びており、このエンジン出力軸2は、クラッチ装置
3を介して歯車式変速機(以下、単に変速機という)4
に接続されている。これにより、エンジン1の出力が変
速機4に伝達され、この変速機4において変速が実施さ
れる。変速機4は、後退段の他に前進7段の変速段(1
速段〜7速段)を有した自動変速式の変速機であり、自
動変速のみならず手動変速も可能とされている。クラッ
チ装置3は、変速機4が自動変速される際には、これに
伴い自動的に断接制御されるように構成されており、詳
細については後述する。
【0011】エンジン1には、エンジン1に燃料を供給
するための燃料噴射ポンプ(以下、噴射ポンプという)
6が設けられている。この噴射ポンプ6は、ポンプ入力
軸(図示せず)を介して伝達されるエンジン1の出力に
よりポンプを作動させ、燃料を噴射する装置である。ま
た、ポンプ入力軸近傍には、ポンプ入力軸の回転数を検
出し、この回転数に基づきエンジン1の出力軸2の回転
数、即ちエンジン回転数Neを検出するエンジン回転セ
ンサ8が付設されている。
【0012】クラッチ装置3は、通常の機械摩擦式クラ
ッチの操作を、手動のみならず自動でも実施可能とした
ものである。つまり、クラッチ装置3には、クラッチペ
ダル13と連動するとともにクラッチ断接用アクチュエ
ータとして機能するエアシリンダユニット16が接続さ
れている。そして、このエアシリンダユニット16に
は、エア供給通路であるエア通路30が接続されてお
り、このエア通路30を介してエア源から供給されるエ
アによってエアシリンダユニット16が自動的に作動す
る。これにより、クラッチの断接が自動的に実施され
る。なお、この自動によるクラッチの断接は、上述した
ように、変速機4の自動変速に合わせて行われる。
【0013】クラッチペダル13には、クラッチペダル
13の踏込操作に連動するようにして油圧マスタシリン
ダ13aが接続されており、この油圧マスタシリンダ1
3aには、油路13bが接続されている。そして、油路
13bはエアシリンダユニット16に接続されている。
従って、クラッチペダル13が踏まれると、油圧マスタ
シリンダ13aから作動油が油路13bを介してエアシ
リンダユニット16側に供給され、これにより、クラッ
チ装置3は、自動のみならず手動でも作動可能とされて
いる。
【0014】エアシリンダユニット16に接続された上
記エア通路30には、エア源としてエアタンク34が接
続されている。そして、エア通路30のエアシリンダユ
ニット16とエアタンク34との間の部分には、クラッ
チ装置3を作動させる際にエアシリンダユニット16に
エアを供給すべく、開閉手段としての機能をなすマグネ
ットバルブ31が介装されている。このマグネットバル
ブ31は、後述の電子制御ユニット(以下、ECUとい
う)80に接続されており、ECU80からの作動信号
により制御される。
【0015】クラッチペダル13には、クラッチペダル
13の踏込量を検出するクラッチ踏込センサ15が設け
られており、エアシリンダユニット16には、クラッチ
ストローク量SCLを検出するクラッチストロークセンサ
17が取付けられている。図3を参照すると、チェンジ
レバーユニット(変速操作装置)60のチェンジレバー
(操作レバー)61の操作パターン(セレクトパターン
及びシフトパターン)が示されており、また図4を参照
すると、図3の矢視A方向から見たチェンジレバーユニ
ット60の断面図が示されている。以下図3及び図4に
基づいてチェンジレバーユニット60の構成及び作用に
ついて説明する。
【0016】図4に示すように、チェンジレバーユニッ
ト60の中央に直立に設けられたチェンジレバー61
は、ハウジング100に取り付けられた支持ピン102
周りに回動自在とされ、さらに支持ピン102と直行す
る支持ピン104周りに回動自在とされている。そし
て、チェンジレバー61の先端には、ディテントスプリ
ング106を介して球状部材108が設けられており、
球状部材108は、ディテントスプリング106の付勢
力によってハウジング100に固定されたディテント板
110に当接されている。一方、ディテント板110に
は、球状部材108と係合してチェンジレバー61の位
置を保持する複数の凹部が設けられており、特に、凹部
112は、球状部材108と係合してチェンジレバー6
1を中立位置に保持するための凹部とされている。
【0017】また、同図から明らかなように、支持ピン
102の端部102aと支持ピン102に固定されたブ
ラケット114との間にはスプリング(付勢手段)11
6が縮設されている。これにより、チェンジレバー61
が操作されていない状態では、チェンジレバー61は中
立位置に付勢され、球状部材108が凹部112と良好
に係合し、チェンジレバー61は良好に中立位置に保持
される。
【0018】このように構成されたチェンジレバーユニ
ット60では、図3に示すように、セレクト方向及びこ
のセレクト方向と直交する方向に移動することができ、
さらに、この直交する方向に移動した位置から上記セレ
クト方向と平行なシフト方向に移動することが可能とさ
れている。チェンジレバー61のセレクトパターンにつ
いて述べると、上記セレクト方向には、N(ニュートラ
ル)レンジ、R(リバース)レンジ及び自動変速モード
に相当するD(ドライブ)レンジが設定されている。そ
して、セレクト方向と直交する方向に移動した位置、即
ちチェンジレバー61がシフト方向に移動可能な範囲
は、手動変速モードに相当するM(マニュアル)レンジ
とされている。
【0019】Mレンジでのシフトパターンについて述べ
ると、上記シフト方向には、チェンジレバー61が上記
DレンジからMレンジに水平移動させられた位置に設定
されたHOLD(ホールド)ポジションを挟むようにし
て、UP(シフトアップ)ポジション(第1位置)とD
OWN(シフトダウン)ポジション(第2位置)とが設
定されている。即ち、シフト方向にあっては、中立位置
であるHOLDポジションを挟んでUPポジションとD
OWNポジションとが一列に配置されており、つまりI
型シフトパターンが構成されている。従って、このMレ
ンジでは、UPポジション側或いはDOWNポジション
側にチェンジレバー61が操作されると、それぞれシフ
トアップ側またはシフトダウン側に1段ずつ変速段が移
行するようにされている。
【0020】このようなセレクトパターン及びシフトパ
ターンでは、Nレンジ、Rレンジ及びDレンジに位置し
たチェンジレバー61は、その位置への操作後にドライ
バの手が離れた場合でも、上記凹部と球状部材108と
の係合によってその位置に保持されて停止する。一方、
Mレンジが選択された後、HOLDポジションからUP
ポジション或いはDOWNポジションにシフト操作され
た場合には、チェンジレバー61は、操作後、ドライバ
の手が離れると、上記スプリング116によって中立位
置、即ちHOLDポジションに向け自動的に復動して球
状部材108と凹部112とが係合し、その中立位置
(HOLDポジション)に保持される。
【0021】ところで、図4中の符号120及び符号1
22はともにチェンジレバー61の操作位置を検出する
位置センサ(レバー位置検出手段)であり、位置センサ
120は上記セレクト方向やシフト方向の位置を検出可
能である一方、位置センサ122は上記セレクト方向と
直交する方向の位置を検出可能とされている。詳しく
は、位置センサ120は、図3、4のそれぞれに示すよ
うな所定の角度の範囲でオンとされる角度センサSiA、
SiB、SiC、SiDから構成されており、一方、位置セン
サ122は角度センサSeA、SeBから構成されている。
そして、各角度センサSiA、SiB、SiC、SiD及び角度
センサSeA、SeBからの入力信号の組合せにより、チェ
ンジレバー61の操作位置が下の表1に基づき検出され
る。なお、図中○印が角度センサのオン状態を示してい
る。
【0022】
【表1】
【0023】位置センサ120,122はECU80に
接続されており、また、後述するように、ECU80
は、変速機4のギヤの噛み合い、即ちギヤ位置を切換え
るためのギヤシフトユニット64に接続されている。こ
れにより、各レンジ及びポジションの検出信号が位置セ
ンサ120,122からECU80に供給されると、こ
の信号に応じてギヤシフトユニット64が作動し、変速
機4のギヤ位置が、選択されたセレクトレンジ及びシフ
トポジションに応じて切換えられるようにされている。
【0024】ギヤシフトユニット64は、ECU80か
らの作動信号により作動する複数個の電磁弁(図1では
1つのみ示した)66と、変速機4内のシフトフォーク
(図示せず)を作動させる複数のパワーシリンダ(図示
せず)とを有している。ギヤシフトユニット64のこれ
らのパワーシリンダは、上記電磁弁66、エア通路67
を介して前述のエア通路30に接続されており、従っ
て、エアタンク34から高圧作動エアが供給されること
により作動する。つまり、上記電磁弁66にECU80
から作動信号が与えられると、各パワーシリンダが作動
信号に応じて作動し、これにより歯車式変速機4の噛み
合い状態が適宜変更される。
【0025】変速機4のギヤシフトユニット64近傍に
は、各変速段を検出するギヤ位置センサとしてのギヤ位
置スイッチ68が付設されており、このギヤ位置スイッ
チ68からは現在のギヤ位置信号がECU80に向けて
出力される。アクセルペダル70にはアクセル開度セン
サ72が備えられており、また、変速機4の出力軸76
には、車速Vを検出する車速センサ78が付設されてい
る。
【0026】図1中符号82は、ECU80とは別に設
けられたエンジンコントロールユニットを示している。
エンジンコントロールユニット82は、噴射ポンプ6内
の電子ガバナ(図示せず)に対し、各センサからの情報
やアクセル開度情報VA等に応じたECU80からの信
号を供給する装置であり、エンジン1の駆動制御を行う
ものである。即ち、エンジンコントロールユニット82
から電子ガバナに指令信号が供給されると、コントロー
ルラックが作動して燃料の増減操作が実施され、エンジ
ン回転数Neの増減が制御される。
【0027】また、図中符号96は、車両の種々の走行
状態を表示するディスプレイユニットである。ECU8
0は、マイクロコンピュータ(CPU)、メモリ及び入
力出力信号処理回路としてのインタフェイスとで構成さ
れている。ECU80の入力側には、上述のエンジン回
転センサ8、クラッチ踏込センサ15、クラッチストロ
ークセンサ17、ギヤ位置スイッチ68、アクセル開度
センサ72、車速センサ78及び位置センサ120,1
22等がそれぞれ接続されており、これら各センサ等か
らの情報が入力される。
【0028】一方、ECU80の出力側には、上述のマ
グネットバルブ31、電磁弁66、エンジンコントロー
ルユニット82及びディスプレイユニット96等が接続
されている。ところで、ECU80のメモリは、図示し
ないフローチャートをプログラムやデータとして書き込
んだ読み出し専用のROMと書き込み可能なRAMとで
構成されている。
【0029】例えば、上述したように、位置センサ12
0,122は、前述の表1に基づきセレクト信号を出力
するのであるが、ROMには、この信号に対応した変速
段位置が予めセレクトマップ(図示せず)として記憶さ
れている。従って、ECU80が、Dレンジ以外のセレ
クト位置において、前述したようなセレクト信号やMレ
ンジでのシフト信号を受けると、ECU80はこのセレ
クトマップより目標変速段を求め、この目標変速段に応
じた信号をシフト信号としてギヤシフトユニット64の
各電磁弁66に与え、目標変速段にギヤを合わせる。こ
れにより、手動変速制御が実施される。
【0030】さらに、ROMには、セレクト位置がDレ
ンジとされているとき、車速V、アクセル開度VAやエ
ンジン回転数Neの各値に基づいて目標変速段を決定す
るためのシフトマップ(図示せず)も記憶されている。
従って、セレクト位置がDレンジのときには、先ず適正
なシフトマップが選択され、このシフトマップから車速
V、アクセル開度VA或いはエンジン回転数Neに基づ
いて目標変速段が決定される。そして、ECU80は、
この目標変速段に応じたシフト信号をギヤシフトユニッ
ト64の各電磁弁66に与え、目標変速段にギヤを合わ
せることになる。これにより、自動変速制御が実施され
る。
【0031】このように、変速機4のギヤが上記目標変
速段に切換えられて変速が完了すると、ギヤ位置スイッ
チ68からギヤ位置信号が出力される。これにより、シ
フト信号に対して各ギヤの切換えが確実に行われたか否
か、即ち噛み合いが正常な状態であるか否かの判別が実
施される。上記のようにして、手動変速制御、自動変速
制御によらず目標変速段が決定されると、ECU80
は、目標変速段に応じたシフト信号をギヤシフトユニッ
ト64の各電磁弁66に与えるとともに、マグネットバ
ルブ31に所定の駆動信号を供給する。これにより、変
速の開始と同時にエアシリンダユニット16が自動的に
作動してクラッチ装置3が切断状態とされる。そして、
変速が略達成されると、マグネットバルブ31は制御さ
れて、クラッチ装置3は再び接続状態とされる。
【0032】図2を参照すると、セレクト位置がMレン
ジにあり、運転者が手動変速を行う際にECU80が実
行する、Mレンジ変速開始判定ルーチンのフローチャー
トが示されており、以下、同図に基づきMレンジにおけ
る変速開始判定の手順を説明する。先ず、ステップS1
0では、チェンジレバー61が操作されてシフト入力が
あったか否かが判別される。つまり、ここでは、位置セ
ンサ120,122から表1に示したような信号SeBと
信号SiAまたは信号SiCとの組合せ信号が出力されてい
るか否かの判別が行われる。
【0033】ステップS10の判別結果が真(Yes)
で、信号SeBと信号SiAまたは信号SeBと信号SiCとの
組合せ信号のいずれか一方が出力されていると判定され
る場合には、次にステップS12に進む。一方、ステッ
プS10の判別結果が偽(No)の場合には、何もせず
当該ルーチンを抜ける。ステップS12では、シフト入
力がUP入力(第1位置信号)であるか否かが判別され
る。つまり、位置センサ120,122からの出力信号
が信号SeBと信号SiCの組合せ信号であるか否かが判別
される。判別結果が真でシフト入力がUP入力と判定さ
れた場合には、次にステップS14に進む。
【0034】ステップS14では、後述するDOWN入
力時にセットされるタイマTMDのカウント値が値0で
あるか或いは所定値T2以上であるかの判別が行われ
る。通常、当該ルーチンがイグニションキースイッチを
オンとしてから最初に実行される場合には、タイマTM
Dのカウント値は値0であり、ステップS14の判別結
果は真である。従って、この場合には、次にステップS
16に進む。
【0035】ステップS16では、シフト入力がUP入
力とされてからの経過時間を計時するため、タイマTM
Uをセットする。これにより、UP入力後の時間が計時
される。ステップS18では、上記DOWN入力時にセ
ットされるタイマTMDを値0にリセットする。
【0036】そして、ステップS20において、変速開
始指令を出力する(変速指令出力手段)。詳しくは、こ
の変速開始指令は、別途設けられた変速制御ルーチン
(図示せず)に供給され、これにより、上述したよう
に、ギヤシフトユニット64の各電磁弁66が制御さ
れ、変速制御が実施される。一方、ステップS12の判
別結果が偽で、シフト入力がUP入力でない場合には、
次にステップS22に進む。
【0037】ステップS22では、今度は、シフト入力
がDOWN入力(第2位置信号)であるか否かが判別さ
れる。つまり、位置センサ120,122からの出力信
号が信号SeBと信号SiAの組合せ信号であるか否かが判
別される。判別結果が真の場合には、次にステップS2
4に進む。ステップS24では、計時を開始するタイマ
TMUのカウント値が値0であるか或いは所定値T1以上
であるかの判別が行われる。当該ルーチンがイグニショ
ンキースイッチをオンとしてから最初に実行される場合
には、タイマTMDの場合と同様に、タイマTMUのカウ
ント値は値0であり、故にステップS24の判別結果は
真である。従って、この場合には、次にステップS26
に進み、シフト入力がDOWN入力とされてからの経過
時間を計時すべく、タイマTMDをセットする。これに
より、DOWN入力後の時間が計時される。
【0038】ステップS28では、上記UP入力時にセ
ットされるタイマTMUを値0にリセットする。そし
て、ステップS20において、上記同様に変速開始指令
を出力する。このようにして、Mレンジにおいては、位
置センサ120,122からシフト信号が出力される度
に当該ルーチンが実行され、変速開始指令が出力される
ことになる。
【0039】ところで、一旦、チェンジレバー61がU
Pポジション或いはDOWNポジションとされた後、ス
プリング116の付勢力による反動によってチェンジレ
バー61が、逆のポジション側、即ちDOWNポジショ
ン側或いはUPポジション側に振られることがあり、位
置センサ120,122から誤信号が出力されることが
ある。しかしながら、当該ルーチンによれば、このよう
な誤信号が出力されても、変速制御は実行されることは
なく、変速機4が誤作動することが好適に防止されるよ
うにされている。以下、この誤作動の防止手順について
説明する。
【0040】ステップS12の判別結果が真で、例え
ば、ステップS20の実行によりUP入力に基づく変速
開始指令が出力されると、アップシフト制御が行われる
が、スプリング116の付勢力による反動によってチェ
ンジレバー61が逆のDOWNポジション側に振られる
と、信号SeBと信号SiAとの組合せが成立し、連続して
当該ルーチンが実行される。
【0041】この場合には、ステップS10,S12を
経てステップS22が実行されることになり、ステップ
S22の判別結果が真とされ、次にステップS24が実
行される。しかしながら、この場合には、上述のときと
は異なり、タイマTMUは計時を実施中であり、故に、
タイマTMUの値は0ではない。また、所定時間T1は、
通常チェンジレバー61が反動で逆のポジション側に振
られるときに要する時間より僅かに大きく設定されてお
り、故に、タイマTMUは、所定時間T1を越えてもいな
い。従って、この場合には、ステップS24の判別結果
は偽であり、次のステップS30においてタイマTMU
を値0にリセットした後、変速制御を行うことなく、当
該ルーチンを終了することになる(中止手段)。これに
より、一旦変速制御(アップシフト)が行われた後、ス
プリング116の付勢力による反動によってチェンジレ
バー61が逆のDOWNポジション側に振られ、DOW
N入力があったときでも、変速機4の変速誤作動が好適
に防止されることになる。
【0042】なお、ここでは、主として、最初にUP入
力があった場合について説明したが、最初にDOWN入
力があった場合についても同様である。即ち、この場合
にあっては、図2中のステップS14での判別結果が偽
とされた後、ステップS32においてタイマTMDを値
0にリセットし、やはり、変速制御を行うことなく、当
該ルーチンを終了することになる。これにより、一旦ダ
ウンシフト制御が行われた後、スプリング116の付勢
力による反動によってチェンジレバー61が逆のUPポ
ジション側に振られ、UP入力があったときでも、変速
機4の変速誤作動が好適に防止されることになる。
【0043】以上、詳細に説明したように、本発明の変
速操作装置では、一旦チェンジレバー61がUPポジシ
ョン側或いはDOWNポジション側に操作された後、チ
ェンジレバー61がスプリング116の付勢力による反
動によってそれぞれ逆のポジション側、即ちDOWNポ
ジション側或いはUPポジション側に振られ、DOWN
入力或いはUP入力があったときでも、これら反動によ
る入力信号は良好にキャンセルされる。従って、ディテ
ントスプリング106の付勢力や凹部112の係合力を
強化したりしてチェンジレバー61の操作性を悪化させ
ることなく、変速制御の誤実施が好適に防止され、変速
機4が変速誤作動することが一切なくなる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
請求項1の車両用変速機の変速操作装置によれば、直線
上に中立位置を挟んで設けられた第1位置と第2位置と
の間を往復移動可能な操作レバーと、操作レバーを中立
位置に向けて付勢して保持する付勢手段と、操作レバー
が付勢手段の付勢力に抗して第1位置に操作されたとき
第1位置信号を出力する一方、第2位置に操作されたと
き第2位置信号を出力するレバー位置検出手段と、変速
機に対し、レバー位置検出手段により第1位置信号が出
力されたとき高速段側への変速指令を出力する一方、第
2位置信号が出力されたとき低速段側への変速指令を出
力する変速指令出力手段と、レバー位置検出手段から第
1位置信号及び第2位置信号の一方の位置信号が出力さ
れた後、他方の位置信号が所定時間内に出力されたとき
には、変速指令出力手段に他方の位置信号に対応する変
速指令の出力を中止させる中止手段とを備えるようにし
たので、操作レバーは第1位置または第2位置の一方の
位置に操作されると、その後付勢手段によって中立位置
に戻されるのであるが、中立位置を越えて他方の位置に
まで達して位置信号を出力してしまったような場合であ
っても、この位置信号を誤信号としてキャンセルして変
速機に向けて変速指令を出力させないようにできる。こ
れにより、付勢手段の付勢力を高めたりして操作レバー
の操作性を悪化させることもなく、変速機の誤作動を好
適に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速操作装置が適用される車両の
駆動系の全体構成を示す図である。
【図2】Mレンジでの変速開始判定の判定ルーチンを示
すフローチャートである。
【図3】チェンジレバーのセレクトパターン及びシフト
パターンを示す図である。
【図4】チェンジレバーユニットを示す断面図である。
【図5】従来のチェンジレバーシフトパターンを示す図
である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン 3 クラッチ装置 4 変速機 60 チェンジレバーユニット 61 チェンジレバー(操作レバー) 80 電子制御ユニット(ECU) 106 ディテントスプリング 112 凹部 116 スプリング(付勢手段) 120 位置センサ(レバー位置検出手段) 122 位置センサ(レバー位置検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線上に中立位置を挟んで設けられた第
    1位置と第2位置との間を往復移動可能な操作レバー
    と、 前記操作レバーを前記中立位置に向けて付勢して保持す
    る付勢手段と、 前記操作レバーが前記付勢手段の付勢力に抗して前記第
    1位置に操作されたとき第1位置信号を出力する一方、
    前記第2位置に操作されたとき第2位置信号を出力する
    レバー位置検出手段と、 変速機に対し、前記レバー位置検出手段により前記第1
    位置信号が出力されたとき高速段側への変速指令を出力
    する一方、前記第2位置信号が出力されたとき低速段側
    への変速指令を出力する変速指令出力手段と、 前記レバー位置検出手段から前記第1位置信号及び前記
    第2位置信号の一方の位置信号が出力された後、他方の
    位置信号が所定時間内に出力されたときには、前記変速
    指令出力手段に前記他方の位置信号に対応する変速指令
    の出力を中止させる中止手段と、を備えたことを特徴と
    する車両用変速機の変速操作装置。
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