JPH09324440A - トラクタ - Google Patents

トラクタ

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Publication number
JPH09324440A
JPH09324440A JP14326296A JP14326296A JPH09324440A JP H09324440 A JPH09324440 A JP H09324440A JP 14326296 A JP14326296 A JP 14326296A JP 14326296 A JP14326296 A JP 14326296A JP H09324440 A JPH09324440 A JP H09324440A
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JP
Japan
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link
mast
mounting
tractor
vehicle body
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JP14326296A
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English (en)
Inventor
Naoya Tsuda
直也 津田
Tadashi Nakao
正 中尾
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタ前部にフロントローダ、後部にバッ
クホーを設けた場合の3点リンクの収納を容易なものと
し、また作業機の邪魔とならないようにする。 【解決手段】 トラクタ車体5前部にフロントローダ用
の前装着部9を設け、前装着部9にフロントローダ6の
マスト28を立設し、マスト28と前記車体5前部との
間にブレス部材31を架設し、前記車体5後部に後部作
業機用の後装着部と3点リンク装着部を設け、後装着部
に後部作業機を装着し、ブレス部材31に3点リンク装
着部から外したロワーリンク45をブレス部材31側面
に長手方向に沿わせて保持する第1収納部58を設け、
マスト28にトップリンク46をマスト28側面に長手
方向に沿わせて保持する第2収納部59を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前部にフロントロ
ーダを、後部にバックホー等の後部作業機を装着可能な
トラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタにおいては、前部にフロントロ
ーダを、後部にバックホーを装着する所謂トラクタ・フ
ロントローダ・バックホー(TLB)があり、このTL
Bにあっては、トラクタ車体後部に3点リンク装着部を
設けており、バックホーを取り外した際に、この3点リ
ンク装着部にトップリンク、ロワーリンク、リフトロッ
ド等で構成される3点リンクを装着し、この3点リンク
を介してロータリー等の作業機を装着可能とし該作業機
を昇降自在としている。
【0003】また、上記のバックホーをトラクタ後部に
取り付ける場合、3点リンクがその障害となることから
トラクタ車体から取り外す必要があるが、この取り外し
た3点リンクを別途倉庫等に保管するようにしたので
は、トラクタ後部へのバックホー及び3点リンクの付け
替えの度に3点リンクを倉庫から出し入れする必要があ
り、このような作業は面倒なものであるとともに3点リ
ンクの紛失等の問題もあった。
【0004】そこで、これを解消するために、従来トラ
クタ車体側に3点リンクを収納するようにしたものが開
示されている。例えば、特開平6−42002号公報
(以下、従来例1)に記載のように、トラクタ車体の左
右側面下部に、前後方向に延伸し後部にバックホー装着
部を有する角パイプ状の左右メインフレームを固着し、
このメインフレームの角パイプ内に3点リンクにおける
ロワーリンク及びこれに付帯するリフトロッド、チェッ
クチェーン等を挿抜自在に収納するようにし、メインフ
レームの外側面に抜け止めピンを挿入する孔を形成する
とともに該孔からロワーリンク及びリフトロッドの一端
部の継手部分に抜け止めピンを挿入することで、収納し
たロワーリンク等の抜け止めをするようにしたものがあ
る。
【0005】また、特開平7−268905号公報(以
下、従来例2)に記載のように、トラクタ車体の後部底
面に、ロワーリンク及びチェックチェーンの前端側を後
方移動自在に係合し支持するホルダを設け、トラクタ後
部のリフトアームに連結してあったリフトロッドの上端
をトラクタ後立面のトップリンクブラケットに、下端を
ロワーリンクの長手方向中途部に連結し、トラクタ車体
後部にバックホーを装着してこのバックホー装置でリフ
トロッドを後側から押さえ、ロワーリンク等の後方への
移動を阻止するようにして収納するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1のものに
おいては、トラクタ車体下部の低位置にあるメインフレ
ーム内にロワーリンク等を挿入収納するようにしている
ため、その収納作業性が悪く、また、ロワーリンク等の
全体をメインフレーム内に挿入してしまうために取出作
業もしにくいものとなっていた。また、抜け止めピンを
取付ける際には、メインフレーム外側面の孔と、ロワー
リンクの継手部とを作業者の勘に頼って位置合わせし挿
入する必要があることから、このような作業は面倒で時
間を要するものであった。
【0007】上記従来例2のものにおいては、前端をト
ラクタ車体に支持したロワーリンクの後端がバックホー
側(後方)に突出することとなるため、バックホーの取
付け時又はバックホー作動時等に、該バックホーの構成
部材(例えばスイングシリンダ)とロワーリンクとが接
触するおそれがあり、このような場合にはロワーリンク
やバックホー等の損傷を招く恐れがあった。また、トラ
クタ車体下面のホルダーに対してロワーリンク等を係合
させるため、低姿勢での面倒な作業であった。
【0008】そして、上記従来例1,2について、収納
したロワーリンクを完全に固定できず、振動等によって
ガタつきを生じることがあった。そこで、本発明は、3
点リンクの構成部材を容易に収納でき、また、バックホ
ー等の後部作業機及びフロントローダの邪魔となること
がないようにしたトラクタを提供することを目的とす
る。
【0009】また、本発明は、収納したロワーリンクの
ガタつきを容易に防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、トラクタ車体5の前部にフロントローダ6装着用の
前装着部9を設け、該前装着部9にフロントローダ6の
ブーム29を揺動自在に支持するマスト28を立設する
とともに該マスト28とトラクタ車体5前部との間にブ
レス部材31を架設し、トラクタ車体5の後部に後部作
業機7装着用の後装着部11と3点リンク装着部24と
を設け、前記後装着部11に後部作業機7を着脱自在に
装着し、前記ブレス部材31に、前記3点リンク装着部
24から取り外したトップリンク46又はロワーリンク
45のいずれか一方をブレス部材31側面に長手方向に
沿わせて保持する第1の収納部58を設けるとともに、
前記マスト28に、前記トップリンク46又は前記ロワ
ーリンク45の他方をマスト28側面に長手方向に沿わ
せて保持する第2の収納部59を設けたことを特徴とし
ている。
【0011】これによれば、バックホー等の後部作業機
7をトラクタ車体5の後部に取付ける際には、3点リン
ク装着部24よりロワーリンク45、トップリンク46
を取外し、トラクタ車体5前部のフロントローダ6を構
成するブレス部材31側面に長手方向に沿わせてトップ
リンク46又はロワーリンク45のいずれか一方を保持
収納し、他方を、マスト28側面に長手方向に沿わせて
収納保持する。従って、ロワーリンク45又はトップリ
ンク46が突出してフロントローダ6又は後部作業機7
の作動等の邪魔となることもなく、またマスト28、ブ
レス部材29の側面に対して収納するので、ロワーリン
ク45、トップリンク46の収納作業、取出作業も容易
にできるようになる。
【0012】また、本発明は、トラクタ車体5に、前部
にフロントローダ6を、後部に後部作業機7をそれぞれ
装着するための補強枠8を設け、該補強枠8は、フロン
トローダ6装着用の前装着部9を有する前横枠材10
と、トラクタ車体5の左右に沿って配置されていてその
前部が前横枠材10と連結されかつ後部に後部作業機7
装着用の後装着部11を有する左右側枠材13とを備
え、前記トラクタ車体5の後部に3点リンク装着部24
を設けており、前記前装着部9にフロントローダ6のブ
ーム29を揺動自在に支持するマスト28を立設すると
ともに該マスト28とトラクタ車体5前部との間にブレ
ス部材31を架設し、前記後装着部11に後部作業機7
を着脱自在に装着し、前記ブレス部材31に、前記3点
リンク装着部24から取り外したトップリンク46、ロ
ワーリンク45又はリフトロッド47の3者のうちいず
れか1つを、ブレス部材31側面に長手方向に沿わせて
保持する第1の収納部58を設け、前記マスト28に、
前記3者のうち他の1つをマスト28側面に長手方向に
沿わせて保持する第2の収納部59を設け、前記側枠材
13に、前記3者のうち更に他の1つを前記側枠材13
側面に長手方向に沿わせて保持する第3の収納部60を
設けたことを特徴とし、これによれば、フロントローダ
6のマスト28、ブレス部材31、補強枠8の側枠材1
3の側面に対して長手方向に沿わせてトップリンク4
6、ロワーリンク45、リフトロッド47の各々を収納
保持するので、上記と同様フロントローダ6又は後部作
業機7の作動等の邪魔となることもなく、また収納作
業、取出作業も容易にできるようになる。
【0013】更に、本発明は、前記ロワーリンク45が
前記第1の収納部58に収納されるとともにロワーリン
ク45と前記マスト28との間にチェックチェーン50
を張設したことを特徴とし、これによれば、ロワーリン
ク45に連結してあるチェックチェーン50を利用する
ことで、ブレス部材31(第1収納部58)に収納した
ロワーリンク45が、トラクタ車体5の走行やフロント
ローダ6、後部作業機7の作動等の振動によってガタつ
くのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図5において、1はトラクタ・フ
ロントローダ・バックホーで、トラクタ車体5の前部に
フロントローダ6を、後部に後部作業機7としてバック
ホーを連結している。
【0015】トラクタ車体5はエンジン2、フライホィ
ールハウジング、クラッチハウジング及びミッションケ
ース3等を前後方向に直結し、エンジン2の側面から前
方へ前車軸フレーム4が突設されて主構成されている。
21は前輪、22は後車軸23に設けた後輪をそれぞれ
示している。図6,7にも示すように、トラクタ車体5
の後部には、ミッションケース3の左右から後車軸23
を支持する後車軸ケース18が突出され、この後車軸ケ
ース18に左右後輪フェンダ26が取り付けられ、左右
後輪フェンダ26間のトラクタ車体5上には運転席27
が配置されている。
【0016】また、ミッションケース3の後部上面に
は、リフトアーム20を有する油圧装置19が搭載さ
れ、ミッションケース3の後部には3点リンク装着部2
4が形成され、該3点リンク装着部24は、左右一対の
ロワーリンク45の後端を連結するロワーリンク装着ピ
ン24aと、トップリンク46の後端を連結するトップ
リンクブラケット24bと、リフトロッド47の上端を
連結する前記リフトアーム20とから構成される。そし
て、上記ロワーリンク装着ピン24a、トップリンクブ
ラケット24b、リフトアーム20にそれぞれロワーリ
ンク45、トップリンク46、リフトロッド47を連結
し、リフトロッド47の下端をロワーリンク45に連結
して3点リンク機構が構成され、該3点リンク機構を介
してロータリ等の作業機を昇降自在とできるようになっ
ている。
【0017】なお、前記後車軸ケース18とロワーリン
ク45の長手方向中途部との間には、3点リンク装着部
24に装着したロワーリンク45の横振れを防止するチ
ェックチェーン50が張設されるようになっている。前
記油圧装置19上及びミッションケース3に設けた架台
25上には座席取付け台48が設けられており、該台4
8上に前後反転機構49を介して前記運転席27が設け
られ、該反転機構49によって図1に示すように運転席
を前後に反転させてフロントローダ作業と、バックホー
作業とに対応できるようになっている。
【0018】また、前記座席取付け台48は、前後一対
設けられていて、それぞれ正面視上向きコ字状に形成さ
れており、その左右両端部が左右後輪フェンダ26の内
側面とボルト連結されており、これにより該フェンダ2
6のガタつきを抑えるようにしている。前記フロントロ
ーダ6はマスト28、ブーム29、ブームシリンダ30
及びブレス部材31、バケット32等を有しており、前
記バックホー7は基台34、その前部の取り付け体3
5、その上部の操縦部36、基台34の後部に枢支され
た旋回台37、旋回台37に横軸を介して枢支されたブ
ーム38、バケット39及びアウトリガー40等を有し
て構成されている。
【0019】41は後立枠装置で、トラクタ車体5の後
部に立設され、その上部に天蓋42を取り付けており、
天蓋42の前部は前支柱43でマスト28又はトラクタ
車体5側に連結され、これらにより、4柱式の日除け装
置44を構成している。前記トラクタ車体5にはフロン
トローダ6とバックホー7とをそれぞれ装着し、かつ後
立枠装置41を取り付けための補強枠8が設けられてい
る。この補強枠8は、大別して、前横枠材10と、左右
側枠材13と、後横枠材14とを備えている。
【0020】図1、図2及び図4において、前記前横枠
材10は、円形パイプ材で形成された横材15と、この
横材15に溶着された左右一対の板材製の前取り付け部
材16とを有し、横材15はトラクタ車体5の下方を左
右方向に横切りかつ左右両端にフロントローダ装着部9
が形成されており、フロントローダ装着部9にフロント
ローダ6の左右の各マスト28の下端部がボルト固定さ
れ、トラクタ車体5に対して着脱自在になっている。な
お、マスト28はフロントローダ装着部9に固着してお
いて、フロントローダ専用機としてもよい。
【0021】左右一対の前取り付け部材16は横材15
からトラクタ車体5の側面に沿って前上方突設されてお
り、その前上端がエンジン2の側面に前車軸フレーム4
と共締めでボルト連結されている。この前取り付け部材
16は板幅方向が上下に向く鋼板であり、その前部のみ
が剛性を小さくして固定されていて、後部はトラクタ車
体5に対してフリーであって、左右方向に移動するよう
に弾性変形可能になっている。したがって、前後部のフ
ロントローダ、バックホーからの曲げ、捩じれ等の荷重
を主体的に支持し、トラクタ車体5にかかる荷重を減少
している。
【0022】左右側枠材13はトラクタ車体5の左右側
面に沿って配置されており、各側枠材13は前部が前横
枠材10の横材15に連結された角パイプ13Aで主構
成され、該角パイプ13Aの後部には、側面視三角形上
の三角フレーム13B、及び角パイプ13Aと三角フレ
ーム13Bとの固着を補強する補強板13Cを設けてい
る。
【0023】そして、前記3角フレーム13Bの後部に
は、補強枠8のトラクタ車体5への後取付け部12と、
バックホー7の取付け体35を取り付けるための装着部
11とが形成されている。バックホー7用の装着部11
は、三角フレーム13B後下部に設けた凹状の下連結部
52と、前記3角フレーム13Bの後上部と補強板13
Cに固着保持された支持板54とに設けられた上連結ピ
ン55とからなっている。そして、バックホー7の取付
け体35の前下部に設けた連結棒53を下連結部52に
上方から嵌合するとともに、取付け体35の前上部に設
けた開閉自在な連結具56を上連結ピン55に嵌脱自在
に嵌合することで、装着部11にバックホー7を着脱自
在に装着するようにしている。
【0024】後取付け部12は、前記角パイプ13Aの
後部と補強板13Cの後上部とに渡ってボルト固定され
たホルダ17にて構成され、該ホルダ17に、ミッショ
ンケース3から左右に突出した後車軸ケース18の円筒
状端部が嵌合して取り付けられるようになっている。前
記左右3角フレーム13Bの後下部は棒材製の後下横枠
材14Dで連結され、後上部は同じく棒材製の後上横枠
材14Uで連結されている。なお、この後上横枠材14
Uは側枠材13に対して着脱自在にしてもよい。また、
前記3角フレーム13Bと支持板54との間には後立枠
装置41を取り付けるためにブラケット54aが設けら
れ、前記後立枠装置41の下部が3角フレーム13Bと
支持板54間に挿入されるとともブラケット54aにボ
ルト固定されるようになっている。なお、後立枠装置4
1は左右側枠材13の後上部を連結する作用もしてい
る。
【0025】図1〜図3に示すように、前記フロントロ
ーダ6のマスト28の上端部側には、前記ブーム29の
後端部が枢結され、マスト28の上下中途部とブーム2
9の前後中途部とに枢結された前記ブームシリンダ30
によって上下揺動自在となされており、マスト28にお
けるブーム29枢支点とブームシリンダ30の枢支点と
の上下間に、前記ブレス部材31の後端が連結されると
ともに前端が前車軸フレーム4の前端部に連結されてい
る。
【0026】左右一対のブレス部材31は、長方形板材
の幅方向が上下に向くように配置され、また、図2に示
すように平面視で前端部側が左右内方に傾斜しており、
マスト28から前方に直伸するブーム29及びブームシ
リンダ30の上下揺動によってブレス部材31が干渉し
ないように配置されている。そして、ブレス部材31の
左右内側面側には、3点リンク機構のロワーリンク45
を収納保持する第1の収納部58が形成されている。
【0027】このロワーリンク45の第1収納部58
は、ブレス部材31の内側面後端側に左右内方へ突設し
た支持ピン62と、ブレス部材31の前後中途部に設け
られたバネ板製の押さえ金具63とを有し、前記支持ピ
ン62にロワーリンク45一端の球継手を挿通するとと
もに押さえ金具63によってロワーリンク45の他端側
を支持するようにしている。なお、この押さえ金具63
に代えてロワーリンク45他端の球継手に挿通する支持
ピンとしてもよい。
【0028】また、前記マスト28の左右一方には、そ
の左右内側面に、3点リンク機構のトップリンク46を
収納保持する第2の収納部59が形成され、前記補強枠
8の左側枠材13の上面には、リフトロッド47を収納
保持する第3の収納部60が形成されている。前記トッ
プリンク46用の第2収納部59は、マスト29の内側
面から内方へ突設された上下一対の支持ピン65よりな
り、該支持ピン65をトップリンク46両端の球継手に
挿通することで支持するようにしている。
【0029】前記リフトロッド47用の第3収納部60
は、左側枠材13の上面に設けた断面略C型でバネ板製
の前後一対のクリップ部材66からなり、前後クリップ
部材66は、2本のリフトロッド47に対応して左右に
並設されている。したがって、トラクタ車体5の後部に
バックホーを装着する際には、3点リンク装着部よりチ
ェックチェーン50を取り付けた状態のロワーリンク4
5及びトップリンク46、リフトロッド47を取外し、
上記のように後部作業機装着部11にバックホー7を取
り付ける。そして、図3に示すように、上記のトップリ
ンク46の上下球継手部にマスト29に設けた上下支持
ピン65を挿入し、上側の支持ピン65にβピン等の抜
け止めピン67を取り付けることで外れ防止をし、トッ
プリンク46を保持する。
【0030】そして、リフトロッド47を、側枠材13
上のクリップ金具65に嵌め込んで保持するようにし、
ロアーリンク45の一端側の球継手部にブレス部材31
の支持ピン62を挿入するとともに該リンク45の長手
方向中途部を押さえ金具63に嵌め込み、支持ピン62
にβピン等の抜け止めピン69を取付け、該ロワーリン
ク45を保持するようにしている。なお、押さえ金具6
3をバネ板製にて形成することで保持した際のロワーリ
ンク45のガタつきを抑えることができるようになって
いる。
【0031】また、ロワーリンク45に連結しているチ
ェックチェーン50の自由端側を、マスト29の基端部
に設けた連結片68に連結し、ターンバックル50aで
長さ調整して張設することで、ブレス部材31に保持し
たロアーリンク45のガタつきを更に防ぐようになって
いる。なお、チェックチェーン50を張設することで支
持ピン62からロワーリンク45の球継手が抜けるのを
防止することもでき、従って支持ピン62に取り付ける
抜け止めピン69を省略することも可能である。
【0032】このように、3点リンク機構の構成部材を
それぞれフロントローダ6のマスト28、ブレス部材3
1、補強枠8の側枠材13に収納保持することで、トラ
クタ車体5後部のバックホー7の装着時、作業時、前部
のフロントローダの作業時等に邪魔となることもなく、
また、3点リンク機構の紛失も防止される。さらに、マ
スト28、ブレス部材31、側枠材13に対してのロワ
ーリンク45等の取付け、取外しも容易であり、それぞ
れの収納部58,59,60の構造も簡素な構造である
のでコスト減をも図っている。
【0033】本発明は、上記実施形態に限ることなく適
宜設計変更可能である。例えば、2本のリフトロッド4
7を右側の側枠材13に保持するようしてもよく、ま
た、リフトロッド47をそれぞれ左右側枠材13に対し
て1本ずつ収納するようにしてもよい。そして、左右の
マスト28の双方にトップリンク46収納用の上下支持
ピン65を設けて左右どちらにでも収納可能としてもよ
い。
【0034】また、前記ブレス部材31側にトップリン
ク46を、マスト28側にロワーリンク45を収納する
ようにしたり、側枠材13にトップリンク46又はロワ
ーリンク45を収納しマスト28又はブレス部材31に
リフトロッド47を収納することもできる。そして、前
記各収納部について、支持ピン、押さえ部材、クリップ
部材等で形成することなく、ブレス部材、マスト又は側
枠材との間にロワーリンク等を挟み込むステー等を備
え、該ステー等をブレス部材、マスト又は側枠材にボル
ト止めすることで保持するなど変更可能である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、トラクタ
車体の前部にフロントローダ装着用の前装着部を設け、
該前装着部にフロントローダのブームを揺動自在に支持
するマストを立設するとともに該マストとトラクタ車体
前部との間にブレス部材を架設し、トラクタ車体の後部
に後部作業機装着用の後装着部と3点リンク装着部とを
設け、前記後装着部に後部作業機を着脱自在に装着し、
前記ブレス部材に、前記3点リンク装着部から取り外し
たトップリンク又はロワーリンクのいずれか一方をブレ
ス部材側面に長手方向に沿わせて保持する第1の収納部
を設けるとともに、前記マストに、前記トップリンク又
は前記ロワーリンクの他方をマスト側面に長手方向に沿
わせて保持する第2の収納部を設けたので、ロワーリン
ク又はトップリンクを収納した際に、これらが突出して
フロントローダ又は後部作業機の動作の邪魔となること
もなく、またマスト、ブレス部材の側面に対しての収納
であるので、ロワーリンク、トップリンクの収納作業、
取出作業も容易にできるようになる(請求項1)。
【0036】また、本発明は、トラクタ車体に、前部に
フロントローダを、後部に後部作業機をそれぞれ装着す
るための補強枠を設け、該補強枠は、フロントローダ装
着用の前装着部を有する前横枠材と、トラクタ車体の左
右に沿って配置されていてその前部が前横枠材と連結さ
れかつ後部に後部作業機装着用の後装着部を有する左右
側枠材とを備え、前記トラクタ車体の後部に3点リンク
装着部を設けており、前記前装着部にフロントローダの
ブームを揺動自在に支持するマストを立設するとともに
該マストとトラクタ車体前部との間にブレス部材を架設
し、前記後装着部に後部作業機を着脱自在に装着し、前
記ブレス部材に、前記3点リンク装着部から取り外した
トップリンク、ロワーリンク又はリフトロッドの3者の
うちいずれか1つを、ブレス部材側面に長手方向に沿わ
せて保持する第1の収納部を設け、前記マストに、前記
3者のうち他の1つをマスト側面に長手方向に沿わせて
保持する第2の収納部を設け、前記側枠材に、前記3者
のうち更に他の1つを前記側枠材側面に長手方向に沿わ
せて保持する第3の収納部を設けたので、ロワーリン
ク、トップリンク及びリフトロッドを収納した際に、こ
れらが突出してフロントローダ又は後部作業機の動作の
邪魔となることもなく、またマスト、ブレス部材、側枠
材の側面に対しての収納であるので、ロワーリンク、ト
ップリンクリフトロッドの収納作業、取出作業も容易に
できるようになる(請求項2)。
【0037】更に、本発明は、前記ロワーリンクが前記
第1の収納部に収納されるとともにロワーリンクと前記
マストとの間にチェックチェーンを張設したので、ロワ
ーリンクに連結してあるチェックチェーンを利用するこ
とで、ブレス部材(第1収納部)に収納したロワーリン
クが、トラクタ車体の走行やフロントローダ、後部作業
機の作動等の振動によってガタつくのを防止することが
できる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る要部の側面図であ
る。
【図2】同平面図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】補強枠の正面斜視図である。
【図5】トラクタ・フロントローダ・バックホーの全体
側面図である。
【図6】トラクタ車体後部の側面図である。
【図7】トラクタ車体の背面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ・フロントローダ・バックホー 5 トラクタ車体 6 フロントローダ 7 バックホー 8 補強枠 9 フロントローダ用前装着部 10 前横枠材 11 後部作業機用後装着部 13 側枠材 24 3点リンク装着部 28 マスト 29 ブーム 31 ブレス部材 45 ロワーリンク 46 トップリンク 47 リフトロッド 50 チェックチェーン 58 第1の収納部 59 第2の収納部 60 第3の収納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタ車体(5)の前部にフロントロ
    ーダ(6)装着用の前装着部(9)を設け、該前装着部
    (9)にフロントローダ(6)のブーム(29)を揺動
    自在に支持するマスト(28)を立設するとともに該マ
    スト(28)とトラクタ車体(5)前部との間にブレス
    部材(31)を架設し、トラクタ車体(5)の後部に後
    部作業機(7)装着用の後装着部(11)と3点リンク
    装着部(24)とを設け、前記後装着部(11)に後部
    作業機(7)を着脱自在に装着し、 前記ブレス部材(31)に、前記3点リンク装着部(2
    4)から取り外したトップリンク(46)又はロワーリ
    ンク(45)のいずれか一方をブレス部材(31)側面
    に長手方向に沿わせて保持する第1の収納部(58)を
    設けるとともに、前記マスト(28)に、前記トップリ
    ンク(46)又は前記ロワーリンク(45)の他方をマ
    スト(28)側面に長手方向に沿わせて保持する第2の
    収納部(59)を設けたことを特徴とするトラクタ。
  2. 【請求項2】 トラクタ車体(5)に、前部にフロント
    ローダ(6)を、後部に後部作業機(7)をそれぞれ装
    着するための補強枠(8)を設け、該補強枠(8)は、
    フロントローダ(6)装着用の前装着部(9)を有する
    前横枠材(10)と、トラクタ車体(5)の左右に沿っ
    て配置されていてその前部が前横枠材(10)と連結さ
    れかつ後部に後部作業機(7)装着用の後装着部(1
    1)を有する左右側枠材(13)とを備え、前記トラク
    タ車体(5)の後部に3点リンク装着部(24)を設け
    ており、 前記前装着部(9)にフロントローダ(6)のブーム
    (29)を揺動自在に支持するマスト(28)を立設す
    るとともに該マスト(28)とトラクタ車体(5)前部
    との間にブレス部材(31)を架設し、前記後装着部
    (11)に後部作業機(7)を着脱自在に装着し、 前記ブレス部材(31)に、前記3点リンク装着部(2
    4)から取り外したトップリンク(46)、ロワーリン
    ク(45)又はリフトロッド(47)の3者のうちいず
    れか1つを、ブレス部材(31)側面に長手方向に沿わ
    せて保持する第1の収納部(58)を設け、前記マスト
    (28)に、前記3者のうち他の1つをマスト(28)
    側面に長手方向に沿わせて保持する第2の収納部(5
    9)を設け、前記側枠材(13)に、前記3者のうち更
    に他の1つを前記側枠材(13)側面に長手方向に沿わ
    せて保持する第3の収納部(60)を設けたことを特徴
    とするトラクタ。
  3. 【請求項3】 前記ロワーリンク(45)が前記第1の
    収納部(58)に収納されるとともに前記ロワーリンク
    (45)と前記マスト(28)との間にチェックチェー
    ン(50)を張設したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のトラクタ。
JP14326296A 1996-06-05 1996-06-05 トラクタ Pending JPH09324440A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271294A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Kubota Corp 複合作業用のフレーム構造
US8353359B2 (en) 2010-10-08 2013-01-15 Amerequip Corporation Apparatus and method for attaching a utility vehicle 3-point hitch to an implement bracket

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