JPH09324351A - 詰め物体 - Google Patents

詰め物体

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JPH09324351A
JPH09324351A JP8142977A JP14297796A JPH09324351A JP H09324351 A JPH09324351 A JP H09324351A JP 8142977 A JP8142977 A JP 8142977A JP 14297796 A JP14297796 A JP 14297796A JP H09324351 A JPH09324351 A JP H09324351A
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JP
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stuffed
water
antibacterial
cotton
wadding
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JP8142977A
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English (en)
Inventor
Masumi Fujimoto
倍已 藤本
Tomoshige Sugino
知重 杉野
Noriyoshi Shintaku
知徳 新宅
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雨水、飲料水、ジュース、尿などの濡れや水洗
いなどでの水切れ性が高くて乾燥速度が速く、水洗いに
よる外観変化や風合い変化が少なく、抗菌性に優れた詰
め物体を得ること。 【解決手段】詰め綿および側地から構成される詰め物体
において、該詰め綿および該側地がいずれもポリエステ
ル系繊維を含み、かつ、本文中記載の方法で測定する吸
水高さが5mm以下である詰め綿を含むことを特徴とす
る詰め物体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掛け布団、敷き布
団、肌掛け布団、こたつ布団、枕、座布団、ソファーや
車両用座席の背当てクッション、縫いぐるみあるいは詰
め綿入りの防寒衣や寝袋等の詰め物体に関するものであ
り、さらに詳しくは雨水、飲料水、ジュース、尿などの
濡れや水洗いなどでの水切れ性が高く、抗菌性を有する
詰め物体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル系合成繊維の詰め綿
は優れた嵩高性を発揮し、軽量で保温性に優れているた
め、多くの詰め物用途の商品に使用されている。かかる
ポリエステル系合成繊維の詰め綿としては、複合紡糸や
非対称冷却などによって3次元捲縮を発現させて嵩高性
に優れたものにしたり、例えば、特公平6−51076
号公報で提案されているように、順方向型立体捲縮繊維
と反転型立体捲縮繊維の混用組み合わせによって無荷重
下や荷重下の嵩高性に優れたものにしたり、繊維断面を
中空などの異形断面にしたり、繊維の繊度、繊維長ある
いは油剤を適正化して、嵩高性や風合いを改良したもの
も提案されている。
【0003】一般に、掛け布団、敷き布団、肌掛け布
団、こたつ布団、座布団、ベッドパットなどの布団類
や、ソファー、車両用座席の背当てクッション、縫いぐ
るみ、詰め綿入りの防寒衣、寝袋等の繊維詰め物体はポ
リエステル繊維が多く使用されているため濡れや水洗い
での乾燥性は改善されてきた。
【0004】しかし、医療用や子供用などの用途では飲
料水、ジュース、尿あるいは雨水などでの濡れや、水洗
いなどでの水切れ性や速乾性をさらに高める必要性がで
てきた。詰め物体の中でも特に嵩の高い詰め綿に水切れ
性や速乾性を高める必要性がある。
【0005】また、布団などの詰め物体を水洗いしたい
という要求や、介護用寝具の液状物による濡れを少くし
たいという要求が高まってきているが、いまだ満足する
ものが得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、雨
水、飲料水、ジュース、尿などの濡れや水洗いなどでの
水切れ性が高く、かつ抗菌性を有する詰め物体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、次の構成を有する。
【0008】すなわち、少なくとも詰め綿および側地か
ら構成される詰め物体において、該詰め綿および該側地
がいずれもポリエステル系繊維を含み、かつ、本文中記
載の方法で測定する吸水高さが5mm以下である詰め綿
を含むことを特徴とする詰め物体である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を用いて本発明につ
いて詳細に説明する。
【0010】本発明の詰め物体は、吸水高さが5mm以
下である詰め綿を含むものである。本発明においては、
吸水高さは、実質的に0mmであるのがより好ましい。
5mmを越えると、濡れでの水切れ性が悪く、乾燥速度
が遅くなるという問題がある。
【0011】前記詰め綿の吸水高さを5mm以下にする
ためには、例えば、詰め綿繊維の表面を撥水性にするこ
とによって達成され得る。詰め綿繊維の表面を撥水性に
する方法は特に限定されないが、例えば、撥水性の樹脂
を詰め綿に付与することによっても可能である。撥水性
の樹脂付与方法としては、例えば、シリコン系の樹脂あ
るいフッソ系の樹脂の液中に詰め綿を浸漬、搾り、乾
燥、樹脂化熱処理する方法や、詰め綿にシリコン系の樹
脂液あるいフッソ系の樹脂を噴霧器で均一に付着、乾
燥、樹脂化熱処理する方法などを採用することができ
る。
【0012】吸水高さを5mm以下にする他の方法とし
ては、極太繊度の繊維を用いる方法があり、詰め綿の風
合いを良好に保つため、繊度は適宜決定する。
【0013】また、前記詰め物体全体としての水切れ性
や乾燥性を高めるためには、後述する方法で測定した詰
め物体の含水率が270%以下が好ましく、より好まし
くは250%以下である。270%を越えると前記濡れ
での水切れ性が悪く、乾燥速度が遅くなると同時に、水
を多く含んだ状態が長く詰め物体の寸法変化を生じやす
い。
【0014】前記吸水高さが5mm以下の詰め綿は、詰
め綿全重量に対して15重量%以上含まれていることが
好ましく、100重量%含まれるのは最も好ましい。
【0015】ここで、詰め綿を構成する繊維の分離は、
詰め綿約10gを任意に取り出し、まず繊度、繊維長、
艶の異なるものに分類し、さらに前記分類品種ごとに赤
インクを少量混入した蒸留水中に繊維の端を漬けて水濡
れ性の差によって行うことができる。この分類した繊維
ごとに後記の方法で吸水高さを測定して、吸水高さ5m
m以下の詰め綿の繊維重量比を求める。
【0016】水切れ性や速乾性の観点から、詰め物体の
側地についても発水性の樹脂加工が施されていることが
好ましい。
【0017】前記布団などの詰め物体は、一般的に詰め
綿や側地が木綿で構成されているため、これをそのまま
水洗いすると縮んで寸法が小さくなったり、風合いが粗
硬になったり、側地に皺が入ったり、さらには染料が脱
落して色褪するなど、外観を損なう問題があった。かか
る問題を解決する観点から、本発明では、詰め綿、側地
および縫い糸のそれぞれを、少なくとも家庭の洗濯機で
家庭用洗剤を用いてそのまま水洗いしても、水、洗剤、
水流による揉み作用あるいは水で濡れた詰め物体の乾燥
等によって寸法の変化、嵩の変化、風合いの変化、外観
の変化が極めて少なく、乾燥速度の速いポリエステル系
繊維を含んだ材料で構成せしめることも好ましい。
【0018】本発明において、詰め物体を構成する詰め
綿、側地および縫い糸は、本発明の前記目的を達成する
ために、ポリエステル系繊維100%で構成するのが好
ましいが、前記詰め物体の品質を損なわない範囲で、木
綿やナイロンなどのポリエステル系繊維以外の繊維が混
用されていても差し支えないし、また、吸湿性繊維とし
て吸湿性ポリエステル繊維などを使用してもよい。特
に、側地では詰め物体使用時の吸湿による快適性や肌触
りの良さの面から、かかる吸湿性を有する繊維を少量混
用することが好ましい。吸湿性を有する繊維等を混用す
る場合、ポリエステル系繊維の使用割合は寸法、嵩、風
合い、外観の変化を少なくし、乾燥速度を速くする面か
ら詰め物体全重量に対し60重量%以上とすることが好
ましく、70重量%以上がより好ましい。
【0019】また、上記品質を得るために、側地におけ
るポリエステル系繊維の使用割合は、25重量%以上と
するのが好ましく、30重量%以上とするのがより好ま
しく、一方詰め綿におけるポリエステル系繊維の使用割
合は、60重量%以上とするのが好ましく、70重量%
以上とするのがより好ましい。さらに縫い糸については
ポリエステル系繊維の使用割合は、25重量%以上とす
るのが好ましく、30重量%以上とするのがより好まし
い。
【0020】さらに、本発明の詰め物体においては、前
記寸法、嵩、風合い、外観の変化を少なくする観点か
ら、水洗い後の詰め物体の水洗い収縮率を5%以下とす
るのが好ましい。
【0021】5%を越えると詰め物体の表面に皺が発生
したり、風合いが粗硬になることがある。
【0022】なお、収縮率は後述する方法で測定して、
長さ方向および幅方向の高い方の値を5%以下とするこ
とが望ましい。
【0023】本発明の詰め物体としては、側地と詰め綿
を合わせてキルティングミシンでキルティングしたり、
和綴ミシンなどで綴たりすることは好ましく行われる。
キルティングや綴じの間隔は3cm〜40cmの範囲が
好ましく、3cm〜30cmの範囲がより好ましい。3
cm未満では綴じ間隔が狭すぎるため詰め物体の風合を
損ねたり、水洗いで縫い糸の吊れを生じることがあり、
一方、40cmを越えると詰め物体使用時の揉み作用や
水洗い時の揉み作用によって詰め綿の移動や絡まりを生
じることがある。 ここで綴じ間隔とは、図1(キルテ
ィングした掛け布団)および図2(和綴の座布団)に示
すように、詰め物体の端からキルティング1や和綴2ま
での間、およびキルティング1相互や和綴2相互の間の
距離A1、A2、A3〜Ai、およびB1、B2、B3
〜Biのなかで、最短および最長の距離であらわしたも
のである。綴じの縫い目のピッチは、用途やその用途の
目的によって適宜選択すればよい。
【0024】本発明の詰め物体に用いる詰め綿において
は、繊度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜10
0mmの短繊維が好ましく用いられる。繊度が0.5デ
ニールより細いと詰め綿として必要な集合体としての嵩
が低くなったり、圧縮に対する反発性や嵩の回復性も低
下する傾向がある。また、30デニールより太くなる
と、触感が粗硬になりがちである。また、繊維長が10
mmより短いと繊維間の絡合性が悪くなり綿切れが生じ
やすいし、100mmより長いと開繊性や製綿性が悪く
なる傾向がある。
【0025】捲縮は、使用する用途によって適宜選択す
ればよいが、嵩高性、ソフト感、圧縮に対する反発性や
回復性あるいは製綿性をよくし、使用時、洗濯時の詰め
綿の移動や絡まりを防ぐために機械捲縮を与えることが
好ましく、詰め綿を構成する繊維の製糸時に非対称冷却
処理を施し、繊維1本1本に構造差を与えて3次元捲縮
化したものがより好ましい。捲縮数は3〜10山/25
mm、捲縮度が5〜30%であることが好ましい。
【0026】本発明の詰め物体に用いる詰め綿を構成す
る繊維の断面形状は、円形や円形中空のみでなく、多角
などの異形断面やその中空化したものも使用することが
できる。
【0027】本発明で用いられるポリエステル系繊維と
しては、特に限定されないが、例えば、テレフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸あるいはそれらのエス
テルを主たるジカルボン酸成分とし、エチレングリコー
ルもしくはテトラメチレングリコールを主たるグリコー
ル成分とするポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、あるいはポリエチレン2,6−ナフ
タレートなどの線状ポリエステルなどを使用することが
できる。本発明では、特にポリエチレンテレフタレート
もしくはその共重合体が好ましい。
【0028】また、ポリエステル系繊維においては、必
要に応じて酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほ
か各種の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等
を添加配合したものも使用することができる。
【0029】本発明の詰め物体は、詰め綿に抗菌繊維を
含むことも好ましい。抗菌繊維は、ポリマに抗菌成分を
練り込む方法によって得られるものでもよいし、抗菌成
分を後加工で付与する方法によって得られるものでもよ
い。抗菌繊維においては、例えば、抗菌成分を繊維に対
し0.05〜3%owf付与させるのが好ましく、0.
1〜2%owf付与させるのはより好ましい。抗菌成分
が0.05%owf未満では、抗菌性能が不十分となる
ことがある。また、3%owfを越えると繊維が剛くな
り、圧縮に対する回復性を低下させると共に、コスト高
となる傾向がある。
【0030】架橋網状構造を繊維表面に形成して、洗濯
耐久性、特に工業洗濯耐久性向上させる観点から、メラ
ミン系化合物を用いることも好ましく行われる。メラミ
ン系化合物は繊維に対し0.05〜2%owf付着させ
るのが好ましく、0.1〜1.2%owf付着させるの
がより好ましい。0.05%owf未満では工業洗濯耐
久性が不十分となる傾向がある。また、2%owfを越
えると繊維が剛くなり、圧縮に対する回復性を低下させ
ると共に、コスト高となる傾向がある。
【0031】抗菌成分としては、各種の化合物が使用さ
れる。例えば、アミジン基、グアジニン基などの各塩基
性基もしくはこれらのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などの塩を有する化合物および第4アンモニ
ウム塩などを使用することができる。アミジン基を含有
する化合物としては、4,4´−スチルベン−ジカルボ
オキサミジン−ジイセチオネート(すなわち、スチルバ
ミン・イセチオン酸塩)、N´−(4−クロロ−2−メ
チル−フエニル)−N、N−ジメチル−メタニミド(す
なわち、クロルジメフォルム)などを、グアジニン基を
含有する化合物としては、1,17−ジグアニジノ−9
−アザ−ヘプタデカン(すなわち、グアザチン)、p−
(クロロフェニルジグアニド)−ヘキサン(すなわち、
クロルヘキシジン)、p−ベンゾキノン−アミジノ−ハ
イドラゾン−チオセミカネバゾン(すなわち、アンバゾ
ン)などを、第4アンモニウム塩としては、ベンザルコ
ニウム・クロライド、ベンゼトニウム・クロライドなど
をそれぞれ用いることができる。勿論、これらの化合物
は一例であり、上記以外の化合物を用い得ることは言う
までもない。上記化合物の中でも高い安全性を有し、か
つ、タンパク質などが存在しても抗菌性が低下しないと
いう点で、p−(クロロフェニルジグアニド)−ヘキサ
ンまたはその塩が好適である。
【0032】かかる塩基性官能基を有する抗菌成分は、
これと反応する酸性基含有重合体(単独重合体でも共重
合体でもよい)と反応させた上、用いることが好まし
い。酸性基含有重合体を構成する酸性基含有単量体とし
ては、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基、フェ
ノール性水酸基などの各酸性基、もしくはこれらのナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩を有す
る単量体を用いることができる。スルホン基を有する単
量体としては、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン
酸、アリルスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、
スルホプロピルメタクリレート、3−クロロ−4−ビニ
ルベンゼンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼ
ンスルホン酸、2−アクリロイルオキシナフタレン−2
−スルホン酸、2−メタクリロイルオキシナフタレン−
2−スルホン酸、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイル
オキシフロピルスルホン酸などを、カルボキシル基を有
する単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、3
−ブテン−1,2,3−トリカルボン酸、4−ペンテノ
イック酸などを、ホスホン基を有する単量体としては、
アリルホスホン酸、アシドホスフオキシエチルメタクリ
レート、3−クロロ−2−アシッドホスフオキシプロピ
ルメタクリレート、1−メチルビニルホスホン酸、1−
フェニルビニルホスホン酸、2−フェニルビニルホスホ
ン酸、2−メチル−2−フェニルビニルホスホン酸、2
−(3−クロロフェニル)ビニルホスホン酸、2−ジフ
ェニルビニルホスホン酸などを、フェノール性水酸基を
有する単量体としては、o−オキシスチレン、o−ビニ
ルアニソールなどを使用することができる。
【0033】かかる単量体は、単独で用いても2種以上
を併用してもよい。またこれらの酸性基を有する単量体
と共重合可能な他の単量体を併用してもよい。かかる単
量体としては、例えば、アクリロニトリル、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニリデン、エチレ
ン、プロピレン、スチレンおよびその誘導体、ブタジエ
ン、アクリルアミドおよびその誘導体、ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートなど
を使用することができる。
【0034】重合方法としては、エマルジョン重合法、
溶液重合法、塊状重合法など通常の重合法のいずれをも
採用できる。なかでもエマルジョン重合法は得られる重
合体の粒子表面に酸性基が多く分布する傾向があるので
好ましく用いられる。
【0035】かかる単量体を重合してなる酸性基含有重
合体を、塩基性基含有抗菌成分と反応させることによ
り、抗菌性反応生成物が得られる。
【0036】また、第4アンモニウム塩の中で、安全性
の高い抗菌、防臭効果を発揮するものとして、前記式
[I ]で表される化合物は特に好ましく用いられる。式
[I ]において、R1 は炭素数が12〜16のアルキル
基であるのが好ましく、炭素数が11以下または17以
上では抗菌性が十分に得られない傾向がある。
【0037】また、式[I ]において、R2 、R3 、R
4 炭素数1〜2のアルキル基であるのが好ましく、炭素
数が3以上では粘度が増加して水に対する溶解性が低く
なることがある。
【0038】第4アンモニウム塩の中和に用いられる陰
イオンとしては、防錆性の点からアルキルリン酸イオン
を使用できる。さらにアルキル基としては、炭素数が
4、すなわち、ブチル基を選択できる。ブチル基として
は、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチ
ル基のいずれをも好ましく用いられる。アルキル基の炭
素数が5以上では粘度が増加して合成が困難になると共
に、アルキル基の数が1と2であるアルキルリン酸イオ
ンの混合物となることがある。
【0039】また、メラミン系化合物との併用により、
さらに持続性に優れた抗菌性を有し、安全かつ容易に繊
維材料に抗菌性を付与することができ、しかも加工装置
を腐蝕させることがない抗菌性樹脂の使用はさらに好ま
しい。
【0040】本発明において、抗菌性樹脂は、後記式
[II]または[III ]で示される第4アンモニウム塩化
された1価または2価のリン酸エステル基を有するビニ
ル系重合体または共重合体からなるものを用いるのが好
ましい。
【0041】後記式[II]または[III ]で示される第
4アンモニウム塩化されたリン酸エステル基を有するビ
ニル系重合体または共重合体は優れた抗菌性を有し、し
かも両性を有する高分子物質であるため、合成繊維や天
然繊維に強固に付着させることができ、持続性、洗濯耐
久性に優れた抗菌性を得ることができる。また、水溶液
や水−アルコール混合溶液として得られるため、繊維材
料への使用が容易であり、かつ装置を腐蝕させることが
ないという利点を有している。
【0042】
【化2】
【化3】 (ただし、II、III 式中Rは高分子主鎖または有機残
基、R1 は炭素数8〜18のアルキル基、R2 は炭素数
1〜18のアルキル基、フェニル基または置換アリール
基を示す) 次に、本発明で使用するメラミン系化合物の例として
は、下記[IV]の一般式で示されるものが使用できる。
【0043】
【化4】 (ただし、式中、R0 〜R2 :−H、−OH、−C6
5 、Cn 2n+1n :1〜10)、−COOCnH2n+1
n :1〜20)、−CONR3 4 、−NR3
4 (R3 、R4 :−H、−OH)、−OCnH2n+1、−
CH2 OCn 2n+1、−CH2 COOnH2n+1(n:1
〜20)、−CH2 OH、−CH2 CH2 OH、−CO
NH2 、−CONHCH2 OH、−O(X−O)n 5
(X:−C2 4 −、−C3 6 −、−C4
8 −、n :1〜1500、R4 :−H、−CH3、−C
2 5 、−C3 7 )) 前記一般式の中でも好ましい化合物は、R0 、R1 が−
NR3 4 である化合物であり、その中でもR2 が−C
ONR3 4 、−NR3 4 であるものがより好まし
い。さらに、R3 、R4 が−CH2 OH、−CH2 CH
2 OH、−CONH2 、−CONHCH2 OHである化
合物が特に好適である。
【0044】かかるこれらの化合物は一例であり、上記
以外の化合物や誘導体も用いることができる。
【0045】メラミン系化合物は、重合性官能基を少な
くとも2個有するものが繊維表面で形成される樹脂被膜
の耐久性が向上し好適である。
【0046】かくして、抗菌成分として前記抗菌単独成
分あるいは抗菌成分が酸性基含有重合体及び共重合体の
うち少なくともいずれかと反応した抗菌性反応生成物と
被膜形成主要成分としてのメラミン系化合物とからなる
抗菌性被膜が繊維の表面に形成されるものであるが、該
膜の耐久性に対する作用機構としては、上記被膜形成主
要成分であるメラミン系化合物が、繊維基質ポリマ内で
重合あるいは架橋し2次元または3次元構造化すると同
時にその一部が繊維基質ポリマの官能基とも化学結合
し、網状不溶化して繊維に強固に固着するため該膜の耐
久性を著しく向上させて、優れた耐温水洗濯性およびド
ライクリーニング性を発揮させることができるのであ
る。 上記抗菌成分と被膜形成主要成分を繊維に付与す
る方法の一例としては、上記成分を含有する水溶液に重
合開始剤あるいは架橋触媒を添加した同一処理浴で繊維
をパディングまたはスプレー処理した後、湿潤下で反応
処理する方法がある。反応は室温以上の温度で行うこと
ができるが、通常は蒸熱処理する。上記2成分を別浴で
処理することもできる。すなわち、まず抗菌成分を含有
する処理浴で繊維をパディングまたはスプレー処理した
後、乾熱または蒸熱処理し、次に被膜形成主要成分を含
む水溶液に重合開始剤または架橋触媒を添加した別処理
浴で繊維をパディングまたはスプレー処理し、蒸熱処理
することによっても付与することができる。
【0047】重合開始剤は、アルキレングリコール単位
を有するアクリル系化合物を重合反応させる際に使用さ
れ得る。具体例としては、過硫酸アンモン、過硫酸カ
リ、アゾビスイソブチロニトリル等、一般的なビニル重
合開始剤を用いることができ、またかかる重合開始剤の
種類を選択することにより、適宜所望条件により被膜処
理することができる。
【0048】一方、触媒はメラミン系化合物を架橋反応
させる際に使用され、具体例としてはギ酸、酢酸をはじ
めとする各種の有機カルボン酸及びそれらのアンモニウ
ム、ナトリウム、カリウム等の有機塩及び硫酸、過硫
酸、塩酸、リン酸、硝酸等のアンモニウム、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄
等の無機塩及びこれらの複塩などが使用できる。勿論、
上記した化合物は限定されない。
【0049】前記蒸熱処理は80〜140℃が好まし
く、より好ましくは100〜130℃で0.5〜30分
間の条件で行なう。乾熱処理は80〜150℃が好まし
く、より好ましくは100〜130℃で乾燥した後、1
00〜220℃が好ましく、より好ましくは140〜1
90℃で0.5〜5分間の条件で行なう。
【0050】本発明においては、パディングまたはスプ
レー処理するのに用いる処理液中には、柔軟剤、帯電防
止剤、硬仕上げ剤等、他の薬剤を添加してもよい。
【0051】抗菌性は詰め綿に抗菌繊維を使用すれば良
いが、詰め物体の側地に抗菌性を付与することも好まし
い。
【0052】
【実施例】次に、実施例と参考例により本発明をさらに
具体的に説明する。なお、本発明に記述した諸特性の測
定法は次のとおりである。
【0053】(1)詰め綿の吸水高さ 詰め物体の詰め物の繊維をピンセットで取り出し、約3
00デニールになるように集めて束にして、この詰め物
繊維の束に約1回/cmの撚をいれる。別途定規つきの
水槽に、赤インク10重量%、蒸留水90重量%の割合
で混合した水溶液を用意し、前記詰め物繊維の束の下端
に10グラムの荷重をつけ、解撚しないように前記詰め
物繊維の束の下端を水槽に入れて、10秒後の詰め物繊
維の束の中で最高水溶液上昇高さを定規で読取る。その
5回の平均高さを求めて詰め綿の吸水高さとした。
【0054】(2)詰め物体の含水率 詰め物体を20℃×65%RHの部屋に24時間放置し
た後の詰め物体重量(W0 )を測定する。次に、水道水
を水槽に満し、前記詰め物体を水槽に10分間浸漬し、
詰め物体の長手方向を上下方向として3分間水切り後の
詰め物体重量(W1 )を測定して、次式で含水率を求め
た。
【0055】 含水率(%)={(W1 −W0 )/W0 }×100、 (3)収縮率 詰め物体を平らな台の上に置き、定規で詰め物体の幅と
長さ(l0 )を測定する。次に、市販の全自動洗濯機
で、市販の中性洗剤0.2%水溶液49リットル中に詰
め物体を入れて12分間普通水流で洗濯した後、すすぎ
2分×2回、6分間脱水し、平らな金網上に脱水詰め物
体を置いて24時間日陰乾燥する。前記の洗濯と乾燥を
10回繰り返した後、詰め物体を平らな台の上に置い
て、定規で詰め物体の幅と長さ(l1 )を測定し、次式
で収縮率を求める。(l0 、l1 は、詰め物体の幅と長
さ方向それぞれについて3個所の平均値とし、詰め物体
の幅と長さ方向別々に収縮率を求めた) 収縮率(%)=[(l0 −l1 )/l0 ]×100 (4)繊度 JIS L 1015−7−51Aの方法に準じて測定
する。
【0056】(4)平均繊維長(カット長) JIS L 1015A法(ステープルダイヤグラム
法)に準じて測定する。 (5)捲縮数および捲縮度 捲縮数および捲縮度はJIS L 1015−7−12
−1およびJIS L1015−7−12−2の方法に
準じて測定する。
【0057】(6)詰め物体の外観(洗濯堅牢度、
皺)、風合い 市販の全自動洗濯機で、市販の中性洗剤0.2%水溶液
49リットル中に詰め物体を入れて12分間普通水流で
洗濯した後、6分間脱水する工程を10回繰り返した
後、洗濯前の詰め物体の外観(洗濯堅牢度、皺)、風合
いを視感および触感判定し、差なし(5級)、程んど差
なし(4級)、やや差あり(3級)、差あり(2級)、
極めて差あり(1級)の5段階評価した。
【0058】(7)使用繊維混用率(詰め物体の側地お
よび詰め物体全体の繊維構成) 混用率はJIS L 1030繊維混用率試験方法に準
じて測定した。
【0059】(8)抗菌性 黄色ブドウ状球菌(Staphylococcsu A
ureus ATTC6538p)のブイヨン懸濁液と
し、詰め物体の詰め物を開繊ウエッブ状としたものに注
加して、密閉容器中で37℃、18時間培養後の生菌数
を計測し、殖菌数に対する菌数を測定して、菌数増減値
差K=log(B/C)で求めた。ただし、菌培養条件
はlog(B/A)>2であること。Aは抗菌加工して
いない通常のポリエステルの綿のウエッブ状としたもの
に前記菌を注加して注加直後分散回収した菌数。Bは抗
菌加工していない通常のポリエステルの綿のウエッブ状
としたものに前記菌を注加して18時間培養後分散回収
した菌数。Cは詰め物の開繊綿をウエッブ状としたもの
に前記菌を注加して、18時間培養後分散回収した菌
数。なお、洗濯後の抗菌性は前記水洗いとは別に詰め物
体の詰め物のみをドラム染色機を用い、市販の中性洗剤
2g/l、過酸化水素3cc/l、過酸化ソーダ1.5
g/l、温度85±2℃、浴比1:20で15分間洗濯
し、その後排液、脱水後、水洗を10分間実施する。水
洗後タンブラー・ドライヤーを用いて20分間で乾燥さ
せる。これを洗濯1回として50回実施した。抗菌性は
Kが1.6以上を合格レベルとした。また、MRSAに
対する抗菌性は(財)日本食品分析センターに評価を依
頼した。
【0060】[実施例1〜2および比較例1〜3]極限
粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(通常のポ
リエチレンテレフタレート)を用いて、紡糸温度280
℃、引取り速度1350m/分、紡糸口金直下で通常の
非対称冷却処理を行ない紡糸し、延伸、機械捲縮を付与
した後、市販のジメチルポリシロキサンを主成分とする
シリコン樹脂液を噴霧器で均一に付着させ、熱処理、固
着させて撥水性樹脂を付与された繊維を製造した。得ら
れた繊維はカット長64mm、繊度約6デニールの中空
(中空率38%)円形断面、捲縮数4〜5山/25m
m、捲縮度約24〜26%であった。
【0061】得られた撥水性樹脂を付与された繊維を製
綿成形機で製綿して、布団用詰め綿とした。
【0062】一方、肌かけ布団用側地としては、経糸に
ポリエチレンテレフタレート75デニール、48フィラ
メントの通常仮撚加工糸を用い、緯糸に抗ピルタイプの
ポリエチレンテレフタレートステープル(2デニール、
51mm)を80重量%、木綿20重量%混用した紡績
糸を用いて平織組織に製織し、淡いブルーに染色仕上げ
カレンダー加工した目付約105g/m2 の織物を使用
し、縫糸に高強力タイプのポリエステルフィラメント糸
の3子撚り糸を使用して、布団側地を縫製した。品種や
取扱表示ラベルはポリエステル不織布を使用し、前記製
綿詰め綿0.8kgを前記側地に詰めて、前記縫糸でキ
ルティングのステッチ6.5コ/in、キルティングの
間隔を幅や長さ方向にいずれも約15cm間隔として肌
掛け布団とした。
【0063】前記肌掛け布団の、詰め綿繊維製造時に、
繊維重量当たりの撥水性樹脂付着量(%owf)のみを
変更して得られた肌掛け布団の特性を表1に示す。
【0064】実施例1〜2の肌掛け布団は、詰め綿の吸
水高さが0〜4.5mmであり、水切れ性に優れ、かつ
水洗い洗濯による収縮が少なく、外観変化や風合変化も
少ない良好な肌掛け布団であった。
【0065】これに対し比較例1〜3は、肌掛け布団の
水洗い洗濯による収縮、外観変化および風合変化も少な
いものの、詰め綿の吸水高さが5.2〜24.8mmで
あるため、肌掛け布団としての含水率が高く、水切れ性
の面で劣るものであった。
【0066】
【表1】 (実施例3)比較例1の撥水性樹脂付着量0%owfの
詰め綿70重量%と、実施例2の撥水性樹脂付着量0.
7%owfの詰め綿30重量%とを混綿して製綿成形機
で製綿して、布団用詰め綿とするほかは実施例2と同様
にして肌掛け布団を作製した。 肌掛け布団としての含
水率は177%で水切れ性に優れ、かつ水洗い洗濯によ
る収縮が少なく、外観変化や風合変化も少ない良好な肌
掛け布団であった。
【0067】(実施例4)通常のポリエチレンテレフタ
レートを用いて、紡糸温度280℃、引取り速度135
0m/分、紡糸口金直下で通常の非対称冷却処理を行な
い、詰め綿繊維用の未延伸糸を紡糸した。
【0068】次いで、その未延伸糸を延伸倍率3.0
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与・仕上げ油剤付与後カットして、145℃の熱セッ
ターでセット、乾燥して、繊度約6デニール、カット長
64mm、捲縮数4.9山/25mm、捲縮度26.1
%の中空率30%、中空円形断面の詰め綿を得た。
【0069】さらに、第4アンモニウム塩化した1価の
リン酸エステル基を有するビニル系重合体からなる抗菌
性樹脂を32%含む抗菌剤の2.5%水溶液を調整し
た。また、メラミン系化合物であるスミテックス M−
3(Sumitex M−3、住友化学工業(株)製)
1.0%水溶液、架橋剤であるスミテックス Acx
(Sumitex Acx(住友化学工業(株)製)
0.3%水溶液、軟化剤0.7%水溶液を調整した。こ
れらの水溶液を混合、撹拌後、前記ポリエステル中空繊
維ステープルを浸漬し、絞って130℃で1分間キュア
リングさせて抗菌繊維を得た。得られた抗菌繊維への抗
菌成分付着量は0.52%owf、メラミン系化合物付
着量は0.65%owf、黄色ブドウ状球菌の抗菌性K
は洗濯前4.4、洗濯50回後4.3、MRSAに対す
る抗菌性は洗濯前4.4、洗濯50回後3.3と良好で
あった。
【0070】前記抗菌繊維詰め綿を70重量%と、実施
例2で使用した詰め綿を30重量%とを混綿して製綿成
形機で製綿して、布団用詰め綿とするほかは実施例2と
同様にして肌掛け布団を作成した。
【0071】肌掛け布団としての含水率は174%で水
切れ性に優れ、かつ水洗い洗濯による収縮が少なく、外
観変化や風合変化も少なくて、黄色ブドウ状球菌による
抗菌性は洗濯前3.1、洗濯後2.9で良好な抗菌性を
示す肌掛け布団であった。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、雨水、飲料水、ジュー
ス、尿などの濡れや水洗いなどでの水切れ性が高くて乾
燥速度が速く、水洗いによる外観変化や風合い変化が少
なく、抗菌性に優れた詰め物体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰め物体の一例をモデル的に示す概略
図である。
【図2】本発明の詰め物体の一例をモデル的に示す概略
図である。
【符号の説明】
1:キルティングの縫い糸 2:和綴じ糸 A1〜Ai:綴じ間隔 B1〜Ai:綴じ間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/62 302 D01F 6/62 302A D04H 1/42 D04H 1/42 T D06M 15/643 D06M 15/643 // A47C 27/12 A47C 27/12 E

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも詰め綿および側地から構成され
    る詰め物体において、該詰め綿および該側地がいずれも
    ポリエステル系繊維を含み、かつ、本文中記載の方法で
    測定する吸水高さが5mm以下である詰め綿を含むこと
    を特徴とする詰め物体。
  2. 【請求項2】吸水高さが5mm以下である詰め綿は撥水
    性の樹脂加工が施された繊維であることを特徴とする請
    求項1に記載の詰め物体。
  3. 【請求項3】吸水高さが5mm以下である詰め綿が、全
    詰め綿中において15重量%以上含まれていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の詰め物体。
  4. 【請求項4】詰め物体の本文中記載の方法で測定する含
    水率が270%以下であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の詰め物体。
  5. 【請求項5】側地に含まれるポリエステル系繊維の割合
    が25重量%以上であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の詰め物体。
  6. 【請求項6】詰め物体の本文中記載の方法で測定する水
    洗い収縮率が5%以下であることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の詰め物体。
  7. 【請求項7】詰め綿を構成する繊維の繊度が0.5〜3
    0デニール、繊維長が10〜100mmであることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の詰め物体。
  8. 【請求項8】詰め綿を構成する繊維が非対称冷却によっ
    て発生する3次元捲縮を有する短繊維であり、かつ、少
    なくとも3山/25mmの捲縮数と少なくとも5%の捲
    縮度とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    かに記載の詰め物体。
  9. 【請求項9】側地がポリエステルと木綿の混用からなる
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の詰め
    物体。
  10. 【請求項10】詰め綿が抗菌繊維を含むことを特徴とす
    る請求項1〜9のいずれかに記載の詰め物体。
  11. 【請求項11】詰め綿に含まれる抗菌繊維の割合が40
    重量%以上であることを特徴とする請求項10に記載の
    詰め物体。
  12. 【請求項12】抗菌繊維の抗菌成分がアミジン基または
    グアニジン基を有することを特徴とする請求項10また
    は11に記載の詰め物体。
  13. 【請求項13】抗菌成分が第4アンモニウム塩であるこ
    とを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の詰
    め物体。
  14. 【請求項14】第4アンモニウム塩が下記一般式[I ]
    で表されるものであることを特徴とする請求項13に記
    載の詰め物体。 【化1】 (R1 は炭素数12〜16のアルキル基、R2 、R3 、
    R4 は炭素数1〜2のアルキル基、Buはブチル基を示
    す。)
  15. 【請求項15】抗菌成分が第4アンモニウム塩化した1
    価または2価のリン酸エステル基を有するビニル系重合
    体またはビニル系共重合体からなる樹脂であることを特
    徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の詰め物
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010074214A (ko) * 2001-04-10 2001-08-04 김동주 향균솜 제조방법 및 그에 의한 향균솜
WO2015072519A1 (ja) * 2013-11-13 2015-05-21 日東電工株式会社 防食シート、及び、その製造方法
CN105559424A (zh) * 2016-01-28 2016-05-11 眉山宽庭环保家居用品有限公司 一种多功能靠垫及其制作方法
JP2019183290A (ja) * 2018-03-31 2019-10-24 Kbセーレン株式会社 シート綿

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