JPH09323230A

JPH09323230A - ワークアセンブリの排出装置

Info

Publication number: JPH09323230A
Application number: JP13851296A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiko Harada; 勝彦原田; Minao Sasaki; 南夫佐々木; Kenji Saito; 健二斉藤
Original assignee: Fuji Oozx Inc; Fuji Valve Co Ltd
Current assignee: Fuji Oozx Inc
Priority date: 1996-05-31
Filing date: 1996-05-31
Publication date: 1997-12-16

Abstract

(57)【要約】【課題】自動組立ラインの回転テーブル等におけるワ
ークの押し上げ、排出を、回転テーブルの上方において
行いうるようにする。【解決手段】ワーク組立治具２の一側部に、一方の端
部１３ａが、前記ワーク組立治具２内において組み付け
られるワーク３の底面に当接可能な押し上げレバー１３
を、水平軸回りに回動可能として枢着するとともに、押
し上げレバー１３の他方の端部１３ｂの上方に、この他
方の端部１３ｂを押し下げて前記一方の端部１３ａを上
方に回動させる押動手段１７を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動組立ラ
インの回転テーブルにおけるワークアセンブリの排出装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、回転テーブル上で各種部品の組立
を行い、組み付けられたワークアセンブリを治具から外
したり、排出する際などには、ワークアセンブリを、回
転テーブルの下方から押し上げているのが殆どである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、ワーク
アセンブリを回転テーブルの下から押し上げて排出する
る方式では、回転テーブルの下方にもエアシリンダ等の
排出手段を設ける必要があり、このようにすると、部品
の供給や組み付けなど、殆どの作業を回転テーブルの上
方から行うこの種自動組立ラインの構成において、排出
手段を、回転テーブルの回転に支障を来すことのないよ
うに、特別の配置及び作動構造とする必要があり、構造
が複雑化する。

【０００４】本発明の目的は、自動組立ラインの回転テ
ーブル等におけるワークアセンブリの押し上げ、排出
を、回転テーブルの上方において行いうるようにした排
出装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) ワーク組立治具の一側部に、一方の端部が、前記
ワーク組立治具内において組み付けられるワークの底面
に当接可能な押し上げレバーを、水平軸回りに回動可能
として枢着するとともに、押し上げレバーの他方の端部
の上方に、この他方の端部を押し下げて前記一方の端部
を上方に回動させる押動手段を設ける。

【０００６】(２) 上記(１)項において、上端がワーク
の底面に当接する、上下方向に移動可能な押し上げ部材
を、押し上げレバーの一方の端部の上方に下向きに付勢
して配設する。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、内燃機関の動弁機構に用
いられるバルブクリアランス自動調節用のバルブアジャ
スタのプランジャユニットの自動組立ラインを示す略図
的な平面図である。ワークアセンブリとしてのプランジ
ャユニット(９)は、図３に拡大して示すように、スプリ
ングリテーナ(３)と、チェックばね(４)と、チェックボ
ール(５)と、プランジャ本体(６)とからなっている。こ
の自動組立ラインにおける回転テーブル(１)上には、複
数のワーク組立治具(２)が等間隔に配設されており、こ
こでは、５個所の作業ステーション(Ａ)(Ｂ)(Ｃ)(Ｄ)
(Ｅ)が設けられている。

【０００８】ステーション(Ａ)では、カップ状のスプリ
ングリテーナ(３)(図３参照)が供給装置(パーツフィー
ダ)(７)より１個ずつ供給され、ステーション(Ｂ)にお
いては、このリテーナ(３)の中にチェックばね(４)が供
給され、ステーション(Ｃ)においては、チェックばね
(４)の上にチェックボール(５)が載せられ、ステーショ
ン(Ｄ)では、プランジャ本体(６)が、ワーク供給装置
(パーツフィーダ)(８)より供給されて、これに上記各部
品が組み付けられる。最後に、ステーション(Ｅ)におい
て、このようにして組み立てられたプランジャユニット
(９)が、排出コンベア(10)に排出され、次工程へと向か
う。

【０００９】この一連の工程において、図１に略示する
ように、上部が若干拡径する形状としたカップ状のスプ
リングリテーナ(３)を、図３に示すように、ワーク組立
治具(２)における縮径治具(11)の保持孔(11a)内に押し
込むことにより、縮径方向に若干弾性変形させたのち、
その上にチェックばね(４)、チェックボール(５)が載置
され、最後にプランジャ本体(６)を、その底部に形成さ
れた凹部(6a)にリテーナ(３)を押し込んで、リテーナ
(３)のフランジ(3a)と凹部(6a)とを弾性係合させること
により互いに係止される。

【００１０】図２に示すように、回転テーブル(１)上に
設けた各ワーク組立治具(２)における円筒状の支持部材
(12)の切欠部(12a)には、押し上げレバー(13)が、水平
軸(14)により上下に回動可能に枢着されている。

【００１１】押し上げレバー(13)の先端部の頭部(13a)
は球面となっており、頭部(13a)は、支持部材(12)の貫
通孔(12b)内において、その中に上下動可能に収容され
た押し上げ部材(15)に当接している。押し上げ部材(15)
の縮径された押圧ロッド(15a)は、縮径治具(11)の保持
孔(11a)に摺動可能に嵌合され、ばね(16)により常時下
向きに付勢されている。この押し上げ部材(15)の押圧ロ
ッド(15a)の頂端がスプリングリテーナ(３)の底面に当
接するようになっている(図３参照)。

【００１２】押し上げレバー(13)のてこ部(13b)は、外
方に向かって長めに形成され、ステーション(Ｅ)の上方
に設けたエアシリンダ(17)のピストンロッド(17a)の下
端がてこ部(13b)の端部上方に位置するようにしてあ
る。

【００１３】ステーション(Ｅ)において、ワーク組立治
具(２)の右上方に配設されたエアシリンダ(17)を作動さ
せて、押し上げレバー(13)のてこ部(13b)を押し下げる
と、押し上げレバー(13)は、その水平軸(14)を中心とし
て想像線で示すように回動し、頭部(13a)が、押し上げ
部材(15)をばね(16)の力に抗して上方に移動させること
により、スプリングリテーナ(３)は、縮径治具(11)の保
持孔(11a)内より離脱し、プランジャユニット(９)全体
が押し上げられる。このようにして押し上げられたプラ
ンジャユニット(９)は、図示しないワーク把持搬送手段
により排出コンベア(10)上に排出される。

【００１４】

【発明の効果】

(ａ) 請求項１記載の発明によれば、従来のように、回
転テーブル等の下方にエアシリンダを設ける必要がな
く、すべての作業は回転テーブルの上方から行うことが
できる。

【００１５】(ｂ) 請求項２記載の発明によると、押し
上げレバーの回動運動を上下方向の直線運動に転換しう
るので、組み立てたワークアセンブリを円滑かつ確実に
押上げて排出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した自動組立ラインの回転テーブ
ルとその各作業ステーションを略図的に示す平面図であ
る。

【図２】本発明の詳細を示す中央縦断面図である。

【図３】組み立てられたワークアセンブリとワーク組立
治具の要部の拡大縦断面図である。

【符号の説明】

(Ａ)(Ｂ)(Ｃ)(Ｄ)(Ｅ)作業ステーション (１)回転テーブル (２)ワーク組立治具 (３)スプリングリテーナ (3a)フランジ (４)チェックばね (５)チェックボール (６)プランジャ本体 (6a)凹部 (７)(８)供給装置 (９)プランジャユニット(ワークアセンブリ) (10)排出コンベア (11)縮径治具 (11a)保持孔 (12)支持部材 (12a)切欠部 (12b)貫通孔 (13)押し上げレバー (13a)頭部(一方の端部) (13b)てこ部(他方の端部) (14)水平軸 (15)押し上げ部材 (15a)押圧ロッド (16)ばね (17)エアシリンダ(押動手段) (17a)ピストンロッド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ワーク組立治具の一側部に、一方の端部
が、前記ワーク組立治具内において組み付けられるワー
クの底面に当接可能な押し上げレバーを、水平軸回りに
回動可能として枢着するとともに、押し上げレバーの他
方の端部の上方に、この他方の端部を押し下げて前記一
方の端部を上方に回動させる押動手段を設けたことを特
徴とするワークアセンブリの排出装置。
【請求項２】上端がワークの底面に当接する、上下方
向に移動可能な押し上げ部材を、押し上げレバーの一方
の端部の上方に下向きに付勢して配設したことを特徴と
する請求項１記載のワークアセンブリの排出装置。