JP2007118128A - 自動ねじ締め装置 - Google Patents

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JP2007118128A JP2005313262A JP2005313262A JP2007118128A JP 2007118128 A JP2007118128 A JP 2007118128A JP 2005313262 A JP2005313262 A JP 2005313262A JP 2005313262 A JP2005313262 A JP 2005313262A JP 2007118128 A JP2007118128 A JP 2007118128A
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Abstract

【課題】ワークに対するねじ軸の組み付けとねじ軸に対するナットの組み付けとを自動的に行い得る自動ねじ締め装置を提供する。
【解決手段】自動ねじ締め装置10は、ワークであるロッカアームWを支持する複数のワーク支持治具14が取り付けられた割り出しテーブル11と、アジャストスクリューSの先端に組み付けられるナットNを支持するナット支持台23とを有し、ロッカアームWは組み付けステージCに搬送され、ナットNはシュート26からナット投入部27に投入される。投入されたナットNは、プッシュロッド34によりナット組み付け部28まで搬送され、ストッパ35とプッシュロッド34とによりアジャストスクリューSと同軸状に位置決め固定される。アジャストスクリューSを回転部材により回転駆動することによってアジャストスクリューSはロッカアームWにねじ込まれるとともにナットNがアジャストスクリューSの先端に組み付けられる。
【選択図】図3

Description

本発明はワークにナットおよびねじ軸を組み付ける自動ねじ締め装置に関する。
自動車部品や機械部品等の量産される部品にはナットやボルトなどのねじ部材が取り付けられるものがある。このような量産部品には、これにボルトやスクリュー等のねじ軸を組み付けたり、部品に固定されたねじ軸にナットを組み付けたり、さらに部品にねじ軸を組み付けるとともにねじ軸にナットを組み付けることにより部品の組立製造が行われるものがある。部品の組立製造を効率的に行うには、ボルトやナットのねじ部材を自動的に部品に締め付けるようにすることが必要となる。
特許文献1には、車体に遮熱板を固定するためのボルトをねじ締めロボットにより取り付けるようにしたねじ締め装置が記載されているが、ボルトのねじ締めをロボットにより行うことは、ロボット構成を変更することなく種々のボルトを締め付けることができ、ねじ締め装置の汎用性を高めることができるが、ねじ締め装置が複雑となるとともにその製造コストは高くなる。
特許文献2には、機械部品等をワークとしてワークに予め固定されたボルトに対してナットを自動的に組み付けるためのナットの自動締め付け技術が記載されている。この締め付け装置は、ナットを回転させるソケットがボルトの中心軸上に設けられた回転駆動部と、ボルトの先端に斜めからナットを供給するナット供給装置とを有し、ボルトに対して斜めからナットを供給するとともに、ナット供給装置からボルトにナットを嵌り込ませるために圧縮空気をナットに吹き付けるようにしている。
特開平6−218637号公報 特開平10−146730号公報
量産部品には、ボルト等のねじ軸が組み付けられるとともにねじ軸にナットが組み付けられることにより組立製造されるものがある。例えば、4サイクルエンジンには、吸気弁と排気弁とを所定のタイミングで開閉動作させるためにロッカアームが装着され、ロッカアームはクランク軸により回転駆動される動弁カムにより駆動され、吸気弁および排気弁を開閉動作させる。ロッカアームにはバルブステムの後端面に接触する当接端が設けられたアジャストスクリューが組み付けられ、このアジャストスクリューをロッカアームに締結するためにアジャストスクリューにはナットが組み付けられており、アジャストスクリューのねじ込み量を調整することによって吸気弁や排気弁の開閉タイミングが調整される。
ロッカアームに対してアジャストスクリューとナットとを組み付ける作業は、従来手作業によって行われているが、これをねじ締めロボットを使用することなく自動化して部品の組立効率を図るには、ワークであるロッカアームに対してねじ軸であるアジャストスクリューを締め付けるとともにナットをアジャストスクリューに締め付ける操作が必要であり、上記従来技術によってはこのような部品の組立を行うことができなかった。
本発明の目的は、ワークに対するねじ軸の組み付けとねじ軸に対するナットの組み付けとを自動的に行い得る自動ねじ締め装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ねじ軸に取り付けられるナットをパーツフィーダからワークに向けて搬送し得る自動ねじ締め装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ワークのねじ軸中心にナットを正確に位置決めし得る自動ねじ締め装置を提供することにある。
本発明の自動ねじ締め装置は、ワークにねじ軸とナットを組み付ける自動ねじ締め装置であって、それぞれワークを支持する複数のワーク支持治具が回転方向に所定の間隔毎に取り付けられる割り出しテーブルと、前記割り出しテーブルに隣接して配置され、前記ワークに仮止めされたねじ軸の先端に組み付けられるナットを支持するナット支持台と、前記ナット支持台に隣接して配置され、前記ナット支持台のナット投入部に向けてナットを整列させて搬送させるシュートが設けられたパーツフィーダと、前記割り出しテーブルに対して接線方向に往復動自在に前記ナット支持台に設けられ、前記ナット支持台のナット組み付け部に向けて前記ナット投入部のナットを搬送するプッシュロッドと、前記ナット支持台に設けられ、前記ナット組み付け部に搬送されたナットをねじ軸と同心位置に位置決め固定するストッパと、前記割り出しテーブルの上方に上下動自在かつ回転自在に配置され、ねじ軸を回転させてねじ軸の先端部にナットを組み付ける回転部材とを有することを特徴とする。
本発明の自動ねじ締め装置は、前記ナット組み付け部に割り出し回転されたワークを前記ワーク支持治具に固定するワーク固定ロッドを、前記割り出しテーブルの上方に上下動自在に配置することを特徴とする。
本発明の自動ねじ締め装置は、ねじ軸の基端面に接触するテーパ形状の当接面を有するゴム製の締め付け部材を前記回転部材の先端に設けることを特徴とする。
本発明の自動ねじ締め装置は、前記ナット投入部に投入されたナットに回転力を加えて前記ナット組み付け部に搬送する回転用突起を前記プッシュロッドの先端に設けることを特徴とする。
本発明の自動ねじ締め装置は、前記ストッパをナットを位置決め固定する固定位置と前記割り出しテーブルの回転を許容する待避位置との間に回動自在に前記ナット支持台に装着し、前記プッシュロッドがナットを前記ナット組み付け部に移動するときに前記ストッパを前記固定位置に回動させるストッパ駆動部材を有することを特徴とする。
本発明の自動ねじ締め装置は、前記プッシュロッドの搬送移動に同期させて前記ストッパ駆動部材を駆動することを特徴とする。
本発明によれば、ナット支持台にパーツフィーダのシュートから投入されたナットはプッシュロッドによりナット組み付け部に搬送され、割り出しテーブルのワーク支持治具に取り付けられたワークは割り出しテーブルの回転によりナット組み付け部に搬送される。ナット組み付け部にまで搬送されたナットはワークに仮止めされたねじ軸と同軸状となるように、ストッパとプッシュロッドとにより挟み付けられて位置決め固定される。これにより、ナットをねじ軸の中心に高精度で位置決めすることができる。
ねじ軸とナットとが同軸状に位置決め固定された状態のもとで、回転部材によりねじ軸を回転させることにより、ねじ軸はワークにねじ込まれるとともにナットにねじ込まれて、ねじ軸はワークの所定の位置まで組み付けられるとともにナットはねじ軸を介してワークに組み付けられる。これにより、ロボットなどの複雑な構造の締め付け装置を使用することなく、ワークに対してねじ軸およびナットを確実に自動的に組み付けることができる。
本発明によれば、プッシュロッドの先端にはナット投入部に投入されたナットに回転力を加える回転用突起が設けられており、ナットがナット投入部からナット組み付け部に搬送される際に、ナットは回転された後に搬送されることになり、シュート内のナットにナット投入部のナットが挟まった状態となっていても、確実にナットをナット組み付け部にまで搬送することができる。
本発明によれば、プッシュロッドとによりナットを位置決め固定するストッパは固定位置と待避位置との間を回動自在となっており、ナットが組み付けられた後のワークを割り出しテーブルで移動する際にストッパが回動するので、ストッパとワークとの干渉を避けて円滑にワークを搬送させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である自動ねじ締め装置を示す正面図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図2の一部を拡大して示す拡大平面図であり、図4は図3におけるA−A線に沿う断面図である。
この自動ねじ締め装置10は、割り出しテーブル11が図2において矢印Aで示す方向に回転自在に取り付けられた基台12を有し、割り出しテーブル11は基台12に取り付けられたモータ13により垂直方向の中心軸周りに回転駆動される。割り出しテーブル11の上面には、図2に示すように、回転方向に45度置きの等間隔に8つのワーク支持治具14が取り付けられており、それぞれのワーク支持治具14にはロッカアームWがワークとして支持されるようになっている。
ワークとしての図示するロッカアームWは、図4に示すように、中央部分にロッカシャフトが貫通する取付孔Hが形成され、一端部には動弁カムに接触するローラRが取り付けられている。ロッカアームWには自動ねじ締め装置10によりねじ軸としてのアジャストスクリューSを回転させることによりにナットNがアジャストスクリューSに組み付けられるとともにアジャストスクリューSはロッカアームWに対して所定の組み付け位置まで組み付けられる。
割り出しテーブル11の外周面には、図2に示すように、円周方向に隣り合うそれぞれのワーク支持治具14の中間部に位置させてノッチ15が合計8つ形成されており、基台12には割り出しテーブル11を所定の位置で固定するための位置決めシリンダ16が取り付けられている。この位置決めシリンダ16は空気圧により軸方向に往復動するピストンロッド17を有し、ピストンロッド17の先端に固定された連結部材18にはそれぞれのノッチ15に係合するドグ19が設けられている。連結部材18に取り付けられたガイドロッド21は、位置決めシリンダ16に設けられたガイドスリーブ22に軸方向に移動自在に嵌合されており、ピストンロッド17による連結部材18の往復動時には連結部材18はガイドスリーブ22により案内されて往復動する。したがって、割り出しテーブル11を45度回転させて位置決めシリンダ16によりドグ19をノッチ15に係合させると、割り出しテーブル11は位置決め固定され、ドグ19をノッチ15から離すと割り出しテーブル11を割り出し回転させることができる。
基台12には図2に示すように、割り出しテーブル11の回転方向に対して接線方向に延びてナット支持台23が割り出しテーブル11に隣接して取り付けられるとともに、パーツフィーダ24がナット支持台23に隣接して取り付けられている。このパーツフィーダ24は図1に示すように本体部25とこの本体部25から繰り出されたナットNを直線状に整列させて搬送するシュート26とを有しており、シュート26により整列されて自重により搬送されたナットNは、図3に示すように、シュート26の開口端からナット支持台23のナット投入部27に投入搬送される。
ナットNはロッカアームWに仮止めされたねじ軸つまりアジャストスクリューSに組み付けられるようになっており、ロッカアームWは図2に示すローディング・アンローディング用の着脱ステージBにおいてワーク支持治具14に装填され、割り出しテーブル11の回転に伴って組み付けステージCまで搬送される。アジャストスクリューSは着脱ステージBにおいてワーク支持治具14に装填される前に予めロッカアームWに仮止めするようにしても良く、着脱ステージBから組み付けステージCに向けてロッカアームWが搬送される過程でアジャストスクリューSをロッカアームWに仮止めするようにしても良い。着脱ステージBにおけるロッカアームWのワーク支持治具14に対するローディングとアンローディングは、ロボットなどの装置により自動的に行うようにしても良く、手作業により行うようにしても良い。また、ロッカアームWのワーク支持治具14に対するローディング用の搬入ステージとアンローディング用の搬出ステージとを別々に設けるようにしても良い。
図3には、割り出しテーブル11の回転により組み付けステージCの位置となったワーク支持治具14が示されており、組み付けステージCの位置となったワーク支持治具14に支持されたロッカアームWに対応させてナット組み付け部28が図3に示すようにナット支持台23に設けられている。さらに、ナット支持台23には、ナット投入部27からナット組み付け部28まで搬送されるナットNを案内するための案内壁29が設けられている。
ナット支持台23にはスライドブロック31が割り出しテーブル11の外周面に対して接線方向に往復動自在に装着されている。このスライドブロック31は図2に示すように、基台12に固定された搬送シリンダ32のピストンロッド33に連結されており、搬送シリンダ32によってスライドブロック31は水平方向に直線往復動される。図3に示すように、スライドブロック31にはこれの移動方向に延びるプッシュロッド34が取り付けられており、プッシュロッド34は駆動手段としての搬送シリンダ32によりスライドブロック31を介して直線往復動する。これにより、ナット投入部27にシュート26から搬送されたナットNは、プッシュロッド34によってナット組み付け部28にまで搬送される。図3においてはプッシュロッド34が後退限位置まで移動した状態が実線で示されており、プッシュロッド34が後退限位置まで移動すると、ナットNはシュート26からナット投入部27まで自重により繰り出される。この状態から二点鎖線で示すようにプッシュロッド34が前進限位置まで移動すると、ナットNはナット組み付け部28まで搬送される。
図5は図3の一部を拡大して示す平面図であり、図6は図5の断面図である。ナットNには図6に示すようにフランジFが設けられており、パーツフィーダ24のシュート26により自重で下端部に向かうナットNは、フランジFが上側となるように整列されて搬送される。シュート26の開口端からナット投入部27に投入されたナットNはその回転方向の姿勢によっては、図5に示すように、ナット投入部27のナットNとこれに隣り合う他のナットNとの角部が相互に重なった状態となることがある。図5においては角部が重なった部分が符号Tにより示されている。
図5に示すように角部が重なった状態のもとで、ナット投入部27に投入されたナットNをそのままの姿勢でプッシュロッド34を突き当てると、そのナットNにはシュート26内の複数のナットNの自重が加わるので、ナットNは案内壁29と他の隣り合うナットNとにより挟み付けられた状態となり、円滑にナットNをナット投入部27からナット組み付け部28まで移動させることができなくなる。そのため、プッシュロッド34の先端には、ナットNに回転力を加えてからナット組み付け部28にナットNを搬送するように、回転用突起34aが設けられている。この回転用突起34aはナット搬送方向の一方側に偏ってプッシュロッド34の先端に設けられているので、プッシュロッド34が後退限位置から前進移動すると、まず、回転用突起34aがナットNに当接してナットNに回転力を加える。回転力が加えられると、ナットNは重なった部分Tの円周方向の移動によって隣り合う他のナットNの重なり部から分離するように作用することになる。これにより、ナットNは抵抗力を受けることなく、円滑にナット投入部27からナット組み付け部28まで確実に搬送される。
ナット支持台23にはナット組み付け部28まで搬送されたナットNをプッシュロッド34とにより位置決め固定するためのストッパ35が設けられており、位置決め固定された状態のナットNは、組み付けステージCに搬送されたロッカアームWのアジャストスクリューSと同心状態となる。このストッパ35は支持ピン36によりこれを中心に回動自在にナット支持台23に装着されており、ストッパ35は図3において実線で示すように、ナットNにストッパ35の一端部が当接してナットNを組み付け位置に固定する位置と、二点鎖線で示すように待避位置との間を回動する。
スライドブロック31にはプッシュロッド34に平行に棒状のストッパ駆動部材37が取り付けられており、ストッパ駆動部材37はプッシュロッド34と同期して直線方向に往復動する。ストッパ駆動部材37がプッシュロッド34とともに図3において二点鎖線で示すように前進限位置まで移動すると、ストッパ駆動部材37はストッパ35の他端部に当接し、ストッパ35が図3において反時計方向に回転するのを規制してナットNはプッシュロッド34とストッパ35とによりナット組み付け部28に位置決め固定される。
一方、ストッパ駆動部材37をプッシュロッド34とともに図3において実線で示すように後退限位置まで移動すると、ストッパ駆動部材37はストッパ35から離れる。ストッパ35からストッパ駆動部材37が離れると、組み付けステージCのロッカアームWに対してナットNの組み付けが終了した後、割り出しテーブル11を回転させる際に、ナットNがストッパ35に当たってストッパ35は二点鎖線で示す待避位置まで回転される。これにより、割り出しテーブル11の回転がストッパ35により規制されることなく、ナットNが組み付けられたロッカアームWは割り出しテーブル11の回転により組み付けステージCの下流側に搬送され、ナットNが組み付けられていない他のロッカアームWが組み付けステージCに搬送される。ストッパ35が待避位置よりも回転しないように、ストッパ35を待避位置で保持するために、ナット支持台23にはストッパ35と接触する係合突起38が取り付けられている。
図1に示すように、基台12には支柱41が固定され、この支柱41に取り付けられたガイドロッド42には上下方向に摺動自在にスライドブロック43が装着されている。支柱41に取り付けられた上下動シリンダ44のピストンロッド45はスライドブロック43に連結され、上下動シリンダ44を駆動手段としてスライドブロック43は上下方向に駆動される。スライドブロック43には回転ユニット46が取り付けられており、回転ユニット46には円筒形状の回転部材47が回転自在に設けられ、回転ユニット46内に組み込まれた図示しない電動モータ等の回転手段により回転部材47は回転駆動される。回転部材47の回転中心が組み付けステージCに割り出し回転された位置のアジャストスクリューSの軸心とほぼ一致する位置となるように、回転部材47は回転ユニット46に設けられており、回転部材47は上下動シリンダ44により上下動自在かつ回転ユニット(回転手段)46により回転自在となっている。
図4に示すように、回転部材47の先端にはソケット48が取り付けられており、このソケット48内にはゴム製の締め付け部材49が組み込まれている。この締め付け部材49は円筒形状となっており、その下端部にはねじ軸としてのアジャストスクリューSの基端面に接触するテーパ形状の当接面49aが設けられている。
図1に示すように、スライドブロック43には押し付けユニット51が取り付けられており、押し付けユニット51は組み付けステージCに位置決めされたロッカアームWの端部に設けられたローラRの位置に対応している。円筒形状の部材からなる押し付けユニット51内にはワーク固定ロッド52が上下動自在に組み込まれており、ワーク固定ロッド52に対して割り出しテーブル11に向けてばね力を加えるために、押し付けユニット51内には圧縮コイルばね53が装着されている。ワーク固定ロッド52の上端部には押し付けユニット51内に設けられた段部54に当接する大径部55が設けられており、大径部55が段部54に当接することによってワーク固定ロッド52の下降移動限位置が規制される。
したがって、組み付けステージCに位置決めされたロッカアームWに向けてスライドブロック43を上下動シリンダ44を駆動して下降移動させると、図4に示すように、ロッカアームWの一端部に設けられたローラRにはワーク固定ロッド52が押し付けられ、他端部に仮止めされたアジャストスクリューSの基端部にはソケット48の締め付け部材49が押し付けられる。このようにロッカアームWの両端部が押し付けられた状態のもとで回転部材47をアジャストスクリューSのねじ込み方向に回転駆動させると、アジャストスクリューSはロッカアームWに形成されたねじ孔内を回転しながら進み、ナットNにねじ結合してアジャストスクリューSにナットNが組み付けられ、アジャストスクリューSを介してナットNはロッカアームWに組み付けられる。アジャストスクリューSにナットNが組み付けられると、図4に示すように、アジャストスクリューSの先端がナットNから一部突出するので、ナット支持台23には切り欠き部28aが設けられており、組み付け作業終了後に割り出しテーブル11を回転させてロッカアームWを移動させる際にアジャストスクリューSの先端は切り欠き部28aを通過することになる。
次に、上述した自動ねじ締め装置によるロッカアームWに対するアジャストスクリューSとナットNの組み付け手順について説明する。ワークであるロッカアームWは、図2に示す着脱ステージB位置のワーク支持治具14に搭載され、割り出しテーブル11を45度ずつ間歇的に割り出し回転することによって組み付けステージCにまで搬送される。組み付けステージCにまで搬送されたロッカアームWに予め仮止めされたアジャストスクリューSに対しては、パーツフィーダ24から搬送されるナットNが組み付けステージCにおいて組み付けられる。
一方、ナットNはプッシュロッド34が図3において実線で示すように後退位置まで移動すると、シュート26の開口端部からナット投入部27に投入される。ナットNはシュート26内の多数のナットNの自重で押されることによりナット投入部27に図3に示すように投入される。投入されたナットNは案内壁29に当接してプッシュロッド34の幅方向に対する位置がナット投入部27の上で設定される。この状態のもとでスライドブロック31を搬送シリンダ32により駆動してプッシュロッド34を前進移動させると、ナット投入部27のナットNはナット組み付け部28にまで搬送される。このとき、ナットNは図5に示すように回転用突起34aによりまず回転力を受けた後に搬送されることになるので、ナットNが案内壁29と隣り合うナットNとの間で挟み付けられた状態となっていても、プッシュロッド34には大きな抵抗力が加わることなく、円滑にナット組み付け部28まで搬送される。
プッシュロッド34の前進移動時にはこれに同期してストッパ駆動部材37も前進移動し、ストッパ駆動部材37によりストッパ35は図3において二点鎖線で示す待避位置から実線で示す固定位置に回動する。これにより、ナット組み付け部28まで搬送されたナットNは、プッシュロッド34とストッパ35との間で締め付けられた状態となって位置決め固定され、ナットNはアジャストスクリューSの中心軸と同軸状態になる。
このようにして、割り出しテーブル11により組み付けステージCにロッカアームWが位置決めされ、ナットNがアジャストスクリューSと同軸状にナット組み付け部28に位置決め固定された状態のもとで、上下動シリンダ44を駆動してスライドブロック31を下降移動させると、ロッカアームWの一端部にはワーク固定ロッド52が押し付けられ、他端部のアジャストスクリューSの基端部にはソケット48の締め付け部材49が押し付けられることになる。この状態のもとで、回転部材47を回転駆動することによりアジャストスクリューSが回転駆動されてアジャストスクリューSはロッカアームWのねじ孔にねじ込まれるとともにナットNにねじ込まれ、ロッカアームWに対するアジャストスクリューSの所定の位置までの組み付けと、アジャストスクリューSに対するナットNの組み付けとが終了する。
組み付け終了後に図3において実線で示す位置までプッシュロッド34を後退移動させると、次のロッカアームWに組み付けられるナットNがシュート26の開口端からナット投入部27まで投入される。これと同時に、ストッパ駆動部材37はストッパ35から離れることになり、ストッパ35は固定状態から開放状態となる。このようにしてストッパ35の開放状態のもとで、割り出しテーブル11を1ピッチ分の45度回転させることになる。
図7は組み付け作業終了後に割り出しテーブル11を回転させている状態を示す。ロッカアームWに組み付けられたナットNは、割り出しテーブル11の回転に伴ってストッパ35の端部を蹴るので、ストッパ35は図3に示す固定位置から図7に示す待避位置までロッカアームWによって回転され、割り出しテーブル11の回転がストッパ35によって規制されることを防止する。
図8はプッシュロッド34とストッパ駆動部材37とを前進限位置まで移動した状態を示し、これによりナット投入部27のナットNがナット組み付け部28まで搬送される。このナット搬送操作は、図8に示すように割り出しテーブル11を割り出し回転させながら行っても良く、割り出し回転が完了して新たなロッカアームWが組み付けステージCの位置まで搬送された後に行うようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、ねじ軸とナットとが組み付けられるワークとしては図示する場合には4サイクルエンジンに搭載されるロッカアームWを示すが、ワークとしてはロッカアームWに限られず、ワークに仮止めされたねじ軸に対してねじ軸を回転させてナットを組み付ける場合であれば、種々の部品をワークとしてこれに対するボルトやスクリュー等のねじ軸とナットとの組み付けに本発明を適用することができる。
本発明の一実施の形態である自動ねじ締め装置を示す正面図である。 図1の平面図である。 図2の一部を拡大して示す拡大平面図である。 図3におけるA−A線に沿う断面図である。 図3の一部を拡大して示す平面図である。 図5の断面図である。 組み付け作業終了後に割り出しテーブルを回転させている状態を示す拡大平面図である。 プッシュロッドとストッパ駆動部材とを前進限位置まで移動した状態を示す拡大平面図である。
符号の説明
10 自動ねじ締め装置
11 割り出しテーブル
12 基台
14 ワーク支持治具
23 ナット支持台
24 パーツフィーダ
26 シュート
27 ナット投入部
28 ナット組み付け部
34 プッシュロッド
34a 回転用突起
35 ストッパ
37 ストッパ駆動部材
46 回転ユニット
47 回転部材
48 ソケット
49 締め付け部材
49a 当接面
52 ワーク固定ロッド
N ナット
S アジャストスクリュー(ねじ軸)
W ロッカアーム(ワーク)

Claims (6)

  1. ワークにねじ軸とナットを組み付ける自動ねじ締め装置であって、
    それぞれワークを支持する複数のワーク支持治具が回転方向に所定の間隔毎に取り付けられる割り出しテーブルと、
    前記割り出しテーブルに隣接して配置され、前記ワークに仮止めされたねじ軸の先端に組み付けられるナットを支持するナット支持台と、
    前記ナット支持台に隣接して配置され、前記ナット支持台のナット投入部に向けてナットを整列させて搬送させるシュートが設けられたパーツフィーダと、
    前記割り出しテーブルに対して接線方向に往復動自在に前記ナット支持台に設けられ、前記ナット支持台のナット組み付け部に向けて前記ナット投入部のナットを搬送するプッシュロッドと、
    前記ナット支持台に設けられ、前記ナット組み付け部に搬送されたナットをねじ軸と同心位置に位置決め固定するストッパと、
    前記割り出しテーブルの上方に上下動自在かつ回転自在に配置され、ねじ軸を回転させてねじ軸の先端部にナットを組み付ける回転部材とを有することを特徴とする自動ねじ締め装置。
  2. 請求項1記載の自動ねじ締め装置において、前記ナット組み付け部に割り出し回転されたワークを前記ワーク支持治具に固定するワーク固定ロッドを、前記割り出しテーブルの上方に上下動自在に配置することを特徴とする自動ねじ締め装置。
  3. 請求項1または2記載の自動ねじ締め装置において、ねじ軸の基端面に接触するテーパ形状の当接面を有するゴム製の締め付け部材を前記回転部材の先端に設けることを特徴とする自動ねじ締め装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動ねじ締め装置において、前記ナット投入部に投入されたナットに回転力を加えて前記ナット組み付け部に搬送する回転用突起を前記プッシュロッドの先端に設けることを特徴とする自動ねじ締め装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動ねじ締め装置において、前記ストッパをナットを位置決め固定する固定位置と前記割り出しテーブルの回転を許容する待避位置との間に回動自在に前記ナット支持台に装着し、前記プッシュロッドがナットを前記ナット組み付け部に移動するときに前記ストッパを前記固定位置に回動させるストッパ駆動部材を有することを特徴とする自動ねじ締め装置。
  6. 請求項5記載の自動ねじ締め装置において、前記プッシュロッドの搬送移動に同期させて前記ストッパ駆動部材を駆動することを特徴とする自動ねじ締め装置。
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