JPH09321651A - 無線回線の送受信切替え方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊なプレストークスイッチ付ハンドセット
等を使用し、該当回線へ切替え情報を送出するための制
御回路等を必要とする等の問題を解消し、無線機器の送
信機と受信機を切替えられる無線回線の送受信切替え方
式を提供する。 【解決手段】 無線機器の送信機と受信機を切替えるに
必要なＤＴＭＦ信号を送出し、ＤＴＭＦ信号を検出し、
検出された信号においてリレーを作動させ、そのリレー
の接点信号により、無線機器の送信機と受信機を切替え
る。または、フッキングパルスを送出し、フッキングパ
ルスを検出し、同様に、検出された信号においてリレー
を作動させる。一般的な電話機１０を用いてＤＴＭＦ信
号またはフッキングパルス等で無線機器等を制御でき、
特殊なプレストークスイッチ付ハンドセットを用いるこ
となく、一般的な電話機（ＰＢ式）のボタン操作により
制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線の送受信
切替え方式に関するものであり、特に、ＭＣＡ無線（マ
ルチ チャンネル アクセス）や業務無線などの回線を
収容する電話交換機や指令台などの無線機器制御に適用
して好適な無線回線の送受信切替え方式に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】無線回線を収容した電話交換機や指令台
などにおいて、無線機器の送信機と受信機の切替えに
は、従来、特殊なプレストーク・スイッチ付ハンドセッ
トまたはヘッドセットを使用する。

【０００３】図２は、従来の無線機器制御方式を示す。
図中、１００はプレストークスイッチ付ハンドセット、
１１０は通話回路網、１２０は無線機器制御装置等をそ
れぞれ示し、これらを図示のように接続して構成する。
ここに、この従来例では、プレストークスイッチ付ハン
ドセット１００は、図示の如く通話回路網１１０及び無
線機器制御装置１２０に接続される送受話器（Ｔ，Ｒ）
とプレストーク用スイッチを有し、図示のように、従来
のプレストークスイッチで無線機器を制御する方式であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかして、かかる方式
における無線機器の送信機と受信機の切替えは、特殊な
プレストーク・スイッチ付ハンドセット１００、または
ヘッドセットを使用し、かつ、該当回線へ切替え情報を
送出するための制御回路等を必要とする。

【０００５】即ち、従来方式は、上記のような特殊なプ
レーストーク用スイッチ付ハンドセットなどを使用し、
特別仕様の指令装置（指令台）を介して無線機器を制御
するようにしていたが、この場合、ハンドセットからの
接続線が多く、また、各電話機や指令台（卓）から無線
機器を収容している回線を制御するには複雑になるなど
の問題を生じ、これら面で改善すべき点がある。望まし
のは、上記プレストーク・スイッチ付ハンドセット１０
０などを用いる場合と同等の機能を、簡単に、しかも安
価に実現しうる制御方式である。

【０００６】本発明は、従来の難点を解消しつつ、かつ
上述のような要求にも適切に応え得て、無線機器の送信
機と受信機を切替えることのできる無線回線の送受信切
替え方式を提供しようというものである。

【０００７】また、特殊なプレストークスイッチ付ハン
ドセットを用いることなく、一般的な電話機のボタン操
作等により制御を可能として、上記を効果的に実現する
ことのできる無線回線の送受信切替え方式を提供しよう
というものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によって、下記の
無線回線の送受信切替え方式が提供される。即ち、本発
明の無線回線の送受信切替え方式は、無線機器の送信機
と受信機を切替えるに必要なＤＴＭＦ信号を送出する手
段と、前記ＤＴＭＦ信号を検出する手段と、該検出され
た信号においてリレーを作動させ、そのリレーの接点信
号により、無線機器の送信機と受信機を切替える手段と
を備えることを特徴とするものである。

【０００９】また、本発明の無線回線の送受信切替え方
式は、無線機器の送信機と受信機を切替えるに必要なフ
ッキングパルスを送出する手段と、前記フッキングパル
スを検出する手段と、該検出された信号においてリレー
を作動させ、そのリレーの接点信号により、無線機器の
送信機と受信機を切替える手段とを備えることを特徴と
するものである。

【００１０】また、上記の各方式それぞれにおいて、前
記リレー接点信号を直接無線機器へ送出して、無線機器
の送信機と受信機を切替える、ことを特徴とするもので
ある。

【００１１】また、前記リレー接点信号に直流電流を重
畳した信号を無線機器へ送出して、無線機器の送信機と
受信機を切替える、ことを特徴とするものである。ま
た、前記リレー接点信号により定電流を送出して、無線
機器の送信機と受信機を切替える、ことを特徴とするも
のである。

【００１２】前記切替えは、電話機のフッキング操作の
繰り返しで受信／送信モードの切替えをするよう制御し
て行うか、または、ＰＢ信号の＊ボタン押下もしくは♯
ボタン押下のいずれか一方で受信モード、＊ボタン押下
もしくは♯ボタン押下のいずれか他方で送信モードとな
るよう制御して行う、ことを特徴とするものである。

【００１３】

【発明の効果】本発明においては、従来方式によったの
では、特殊なプレストーク・スイッチ付ハンドセットま
たはヘッドセットを使用し、かつ、該当回線へ切替え情
報を送出するための制御回路等を必要とするなどの不利
があるのに対し、一般的な電話機を用いてＤＴＭＦ信号
またはフッキングパルス等で無線機器等を制御すること
が可能で、ＤＴＭＦ信号の場合は、無線機器の送信機と
受信機を切替えるに必要なＤＴＭＦ信号を送出し、ＤＴ
ＭＦ信号を検出し、検出された信号においてリレーを作
動させ、そのリレーの接点信号により、無線機器の送信
機と受信機を切替えることができる。また、同様にし
て、無線機器の送信機と受信機を切替えるに必要なフッ
キングパルスを送出し、フッキングパルスを検出し、検
出された信号においてリレーを作動させ、そのリレーの
接点信号により、無線機器の送信機と受信機を切替える
ことができる。

【００１４】従って、本発明方式によれば、特殊なプレ
ストークスイッチ付ハンドセットを用いることなく、一
般的な電話機のボタン操作により制御が可能となる。し
かも、従来の難点を解消しつつ、同等の機能を、一般的
な電話機（ＰＢ式）のフッキング操作やプッシュボタン
操作により、簡単に、しかも安価に実現しうる制御方式
ができる。また、一般的な電話機で構成できるととも
に、特殊仕様の製品を設計することもなく、一般的な交
換装置に付加することで実現できるなどの効果もある。

【００１５】また、本発明は、前記切替えは、これを、
電話機のフッキング操作の繰り返しで受信／送信モード
の切替えをする態様か、または、ＰＢ信号の＊ボタン押
下もしくは♯ボタン押下のいずれか一方で受信モード、
＊ボタン押下もしくは♯ボタン押下のいずれか他方で送
信モードとなる態様かの、少なくともいずれかの態様と
なるよう構成して、好適に実施でき、同様にして上記の
ことを実現することを可能ならしめる。こうすると、一
般的な電話機のボタン操作等により制御を可能として、
上記をより効果的に実現することができる。

【００１６】また、前記リレー接点信号を直接無線機器
へ送出して、無線機器の送信機と受信機を切替えるよう
構成して、本発明は好適に実施でき、同様にして上記の
ことを実現することを可能ならしめる。

【００１７】また、前記リレー接点信号に直流電流を重
畳した信号を無線機器へ送出して、無線機器の送信機と
受信機を切替えるよう構成して、本発明は好適に実施で
き、同様にして上記のことを実現することを可能ならし
める。

【００１８】また、前記リレー接点信号により定電流を
送出して、無線機器の送信機と受信機を切替えるよう構
成して、本発明は好適に実施でき、同様にして上記のこ
とを実現することを可能ならしめる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図１は、本発明による無線回線の送
受信切替え方式の原理説明に供するとともに、その一実
施例を示す図である。本発明に従う無線回線の送受信切
替え方式は、基本的には、一般的な電話機を用いて実現
することが可能で、電話機（１０）、主装置（１１）、
通話路（１２）、ＤＴＭＦ信号を検出するＤＴＭＦ信号
検出手段（３１）、フッキングパルスを検出するフッキ
ングパルス検出手段（３２）、定電流を送出する定電流
送出手段（３３）、リレー制御回路（３４）、無線機器
制御装置等（２０）を使用する構成とすることができ
る。

【００２０】本実施例の場合は、図１に示したように、
電話機１０と、これに接続した主装置としての交換装置
１１と、これに接続した通話路としての通話路部１２
と、無線機器制御装置２０とを備え、そして、ここで
は、ＤＴＭＦ検出回路３１、フッキング検出回路３２、
定電流送出回路３３、リレー制御回路３４を図示の如く
に接続して構成を示してある。ＤＴＭＦ検出回路３１、
フッキング検出回路３２、定電流送出回路３３は、リレ
ー制御回路３４に接続し、その出力を無線機器制御装置
２０に与えるものである。

【００２１】電話機１０は、一般的な電話機、例えばＰ
Ｂ式（押しボタンダイヤル（プッシュボタン）式）電話
機でよい。この場合は、該電話機１０は、使用者がボタ
ン操作する「０」〜「９」の各ボタンと「＊」ボタン及
び「♯」ボタンからなる３×４の押しボタンを有する。

【００２２】かかる電話機１０を交換装置１１に接続
し、この交換装置１１に通話路部１２を設け、通話路部
１２に対し、ＤＴＭＦ検出回路３１、フッキング検出回
路３２、定電流送出回路３３を接続してある。ＤＴＭＦ
検出回路３１は、電話機３０からのボタン操作によりＤ
ＴＭＦ信号を検出する回路であり、フッキング検出回路
３２は、フッキングパルスを検出する回路である。いず
れも、その検出信号が無線機器制御装置２０の送受信機
の制御に用いられる。また、定電流送出回路３３をも備
える構成のときは、この回路部分も、通話路部１２の信
号で制御されて、リレー制御回路３３を介して無線機器
制御装置２０の送受信機の制御をするのに用いることが
できる。

【００２３】ここでは、図示のように、このような一般
的な電話機１０を用いてＤＴＭＦ信号またはフッキング
パルス等で無線機器等を制御するものである。この場合
において、無線機器の送信機と受信機を切替えるに必要
なＤＴＭＦ信号を送出する手段は、上記電話機１０を含
んで構成され、ＤＴＭＦ信号を検出する手段は上記ＤＴ
ＭＦ検出回路３１を含んで構成され、更に、検出された
信号においてリレーを作動させ、そのリレーの接点信号
により、無線機器の送信機と受信機を切替える手段は、
上記リレー制御回路３４を含んで構成することができ
る。

【００２４】また、フッキングパルスを用いて制御する
場合は、無線機器の送信機と受信機を切替えるに必要な
フッキングパルスを送出する手段、フッキングパルスを
検出する手段は、それぞれ上記電話機１０、フッキング
検出回路３２を含んで構成することができる。

【００２５】上述のような装置構成において、使用者
は、電話機１０を用い、フッキングパルスまたは、ＰＢ
信号によって無線機器の送信機と受信機の切替えを以下
のようにして行える。即ち、本実施例装置（送受信切替
え制御装置）は、上記押しボタン構成の電話機１０にボ
タン操作時、電話機１０からのボタン操作によりＤＴＭ
Ｆ信号をＤＴＭＦ検出回路３１で検出し、また、フッキ
ング操作時、フッキングパルスをフッキング検出回路３
２で検出する。また、その両操作の組合せにより、定電
流送出回路３３を制御してその情報をリレー制御回路３
４が伝達される。その信号により、無線機器制御装置２
０の送受信機を制御する。

【００２６】かくして、例えば、ＤＴＭＦ信号の場合
は、送信機と受信機を切替えるに必要なＤＴＭＦ信号の
送出、及び検出がなされ、その検出された信号において
リレーを作動させ、そのリレーの接点信号により、無線
機器の送信機と受信機を切替えることができ、また、同
様にして、フッキングパルスの場合は、送信機と受信機
を切替えるに必要なフッキングパルスの送出、及び検出
がなされ、その検出された信号においてリレーを作動さ
せ、そのリレーの接点信号により、無線機器の送信機と
受信機を切替えることができる。

【００２７】この場合、リレー接点信号を直接無線機器
へ送出して、無線機器の送信機と受信機を切替える態様
でも行え、また、リレー接点信号に直流電流を重畳した
信号を無線機器へ送出して、無線機器の送信機と受信機
を切替える態様でも行え、また、リレー接点信号により
定電流を送出して、無線機器の送信機と受信機を切替え
る態様でも実施できる。

【００２８】また、より好ましくは、フッキングパルス
または、ＰＢ信号によって無線機器の送信機と受信機の
切替えを行うようにする場合において、その切替え形態
としては、例えば、電話機１０のフッキング操作の繰り
返しで受信／送信モードの切替えを、またはＰＢ信号の
＊ボタン押下で受信モードとなり、♯ボタン押下で送信
モードとなるが如くモード切替えを行うものとする。

【００２９】上述のようにして、本実施例によれば、一
般的な電話機を用いてＤＴＭＦ信号またはフッキングパ
ルス等で無線機器等を制御することができ、特殊なプレ
ストークスイッチ付ハンドセットを用いることなしに、
一般的な電話機１０（ＰＢ式）のボタン操作により制御
が可能となるため、構成上でも、前記図２のような特殊
なプレストーク付ハンドセット１００などを用いること
なく一般的な電話機１０（ＰＢ式）で構成できるなど、
その効果は大きいものがある。

【００３０】従ってまた、特殊仕様の製品を設計するこ
となく、一般的な交換装置に付加することで実現できる
などの効果もある。特殊なプレーストーク用スイッチ付
ハンドセットは、縮小方向にあり、同等の機能の要求が
高まってきているが、本方式に従えば、一般的な電話機
のフッキング操作やプッシュボタン操作により、簡単か
つ、安価に実現できる制御方式が達成され、よって、こ
れに容易に応えられるものとなる点でも効果的である。

【００３１】無線回線を収容した電話交換機や指令台な
どにおいて、従来方式では、無線機器の送信機と受信機
の切替えは、特殊なプレストーク・スイッチ付ハンドセ
ットかヘッドセットを使用し、かつ、該当回線へ切替え
情報を送出するための制御回路等を必要とするなどの問
題があるが、かかる不利等も良好に解決でき、一般的な
電話交換機のフッキングパルスまたは、ＰＢ信号によっ
て無線機器の送信機と受信機の切替えを行うようにする
ことが可能で、特に、ＭＣＡ無線とか業務無線などの回
線を収容する電話交換機や指令台の無線機器制御に適用
して好適である。

【００３２】なお、本発明は、以上の実施の形態に限定
されるものではない。例えば、図１の構成例では、ＤＴ
ＭＦ検出回路３１、フッキング検出回路３２、定電流送
出回路３３のいずれをも設けたが、例えばフッキング検
出回路３２だけを設けてフッキング操作の繰り返しで受
信／送信モードの切替えを行うようにしてもよく、この
点は、ＤＴＭＦ検出回路３１の場合も同様である。

【００３３】また、電話機の＊ボタン、♯ボタンを用い
る場合、上記例に限らず、ＰＢ信号の＊ボタン押下もし
くは♯ボタン押下のいずれか一方で受信モード、＊ボタ
ン押下もしくは♯ボタン押下のいずれか他方で送信モー
ドとなるようにして実施してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図である。

【図２】従来例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 電話機 １１ 主装置（交換装置） １２ 通話路（通話路部） ２０ 無線機器制御装置 ３１ ＤＴＭＦ検出回路 ３２ フッキング検出回路 ３３ 定電流送出回路 ３４ リレー制御回路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線機器の送信機と受信機を切替えるに
   必要なＤＴＭＦ信号を送出する手段と、 前記ＤＴＭＦ信号を検出する手段と、 該検出された信号においてリレーを作動させ、そのリレ
   ーの接点信号により、無線機器の送信機と受信機を切替
   える手段とを備えることを特徴とする無線回線の送受信
   切替え方式。
2. 【請求項２】 無線機器の送信機と受信機を切替えるに
   必要なフッキングパルスを送出する手段と、 前記フッキングパルスを検出する手段と、 該検出された信号においてリレーを作動させ、そのリレ
   ーの接点信号により、無線機器の送信機と受信機を切替
   える手段とを備えることを特徴とする無線回線の送受信
   切替え方式。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２において、 前記リレー接点信号を直接無線機器へ送出して、無線機
   器の送信機と受信機を切替える、ことを特徴とする無線
   回線の送受信切替え方式。
4. 【請求項４】 請求項１または請求項２において、 前記リレー接点信号に直流電流を重畳した信号を無線機
   器へ送出して、無線機器の送信機と受信機を切替える、
   ことを特徴とする無線回線の送受信切替え方式。
5. 【請求項５】 請求項１または請求項２において、 前記リレー接点信号により定電流を送出して、無線機器
   の送信機と受信機を切替える、ことを特徴とする無線回
   線の送受信切替え方式。
6. 【請求項６】 前記切替えは、 電話機のフッキング操作の繰り返しで受信／送信モード
   の切替えをするよう制御して行うか、または、 ＰＢ信号の＊ボタン押下もしくは♯ボタン押下のいずれ
   か一方で受信モード、 ＊ボタン押下もしくは♯ボタン押下のいずれか他方で送
   信モードとなるよう制御して行う、 ことを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記
   載の無線回線の送受信切替え方式。