JPH03764Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、自動応答機能をもつた無線通信装置
に関する。

従来技術 従来、パーソナル無線などの呼出しや応答の方
法が法令で規制されていない無線通信装置にあつ
ては、相手からの呼出しに対してマイクを通して
応答するようにしているが、その操作が特に自動
車を運転しながら交信をなすモービル無線の場合
などにあつては煩雑になつている。

目 的 本考案はこのような点を考慮してなされたもの
で、音声合成による自動応答機能をもつた無線通
信装置を提供するものである。

構 成 以下、添付図面を参照して本考案の一実施例に
ついて詳述する。

本考案による無線通信装置にあつては、第１図
に示すように、受信時にスイツチSW１がａ接点
側に切り換えられ、アンテナ１を通して受信した
電波を受信機部２によつて復調、増幅し、その復
調された音声信号をスピーカ３に送つて音声出力
を生じさせる受信系統と、送信時にスイツチSW
１がｂ接点側に切り換えられ、マイク４を通して
入力された音声信号を音声増幅器５を介して送信
機部６に与え、そこで変調された信号をアンテナ
１から電波として送信させる送信系統からなるも
のにあつて、予め応答メツセージのデータが記憶
されたメモリ７と、そのメモリ７から読み出され
たデータにもとづいて音声信号を合成し、その合
成された音声信号をスイツチSW２を介して送信
機部６に与える音声合成回路８とを設け、操作部
９からの入力指令に応じてマイクロコンピユータ
などからなるシステム制御部１０の制御下におい
て自動応答を行なわせることができるように構成
されている。

このように構成された本考案による無線通信装
置の動作について、第２図のフローチヤートとと
もに以下説明をする。

この無線通信装置にあつては、通常はスイツチ
SW２がａ接点側に閉じていて普通の無線通信機
能を発揮することができる状態になつている。こ
のような状態において操作部９のキーが押される
ことによつて自動応答の入力指令が与えられると
システム制御部１０はそれに応じてスイツチSW
１をａ接点側に閉じるとともに受信機部２を動作
状態としてシステムを相手局からの呼出信号の受
信待機状態とする。この状態において相手局から
の呼出信号が受信されると、受信機部２からの入
感信号に応じてシステム制御部１０はその受信完
了をまつてスイツチSW１およびSW２をｂ接点
側に切り換えるとともに、受信機部２を停止状態
にさせて送信機部６を動作状態としてシステムを
自動応答モードとしたうえで、メモリ７から所定
のメツセージデータを読み出す。しかして、その
読み出されたメツセージデータが音声合成回路８
において音声信号に変換されて送信機部６に与え
られ、アンテナ１から応答メツセージの電波が自
動的に送信される。その応答メツセージの送信が
終了すると、システム制御部１０はスイツチSW
１およびSW２をそれぞれａ接点側に切り換えて
システムを通常の無線通信可能な状態にもどす。

なお、相手局が複数ある場合、各相手局にそれ
ぞれ応じた複数の応答メツセージのデータを予め
メモリ７に記録させておき、操作部９のキー操作
により特定相手局に対する応答メツセージの選択
指令を制御部１０に与え、それによりシステム制
御部１０はメモリ７から特定のデータを読み出し
て自動応答を行なわせるような手段をも容易にと
ることが可能である。

効 果 以上、本考案による無線通信装置にあつては、
マイクから入力された音声信号を送信機部を通し
てアンテナから電波として送信させ、アンテナを
介して受信機部より受信された電波にもとづいて
スピーカから音声出力を生じさせるものにおい
て、システム制御部の制御下において操作部から
の入力指令に応じて無線通信装置を受信待機状態
にし、受信機部における呼出しの受信完了時に無
線通信装置を自動応答モードに切り換え、受信機
部における呼出しの受信完了時に無線通信装置を
自動応答モードに切り換え、予め各種応答メツセ
ージのデータが記憶されたメモリから、操作部か
らの選択指令に応じて所定の応答メツセージのデ
ータを選択的に読み出し、その読み出された応答
メツセージのデータを音声合成回路により音声信
号に変換させて、送信機部を通してアンテナから
電波として送信させるようにしたもので、操作部
におけるキーを押すだけの簡単な操作によつて相
手局の呼出しに対する応答を自動的に行なわせる
ことができるため、操作性の良いものとなつて特
に自動車を運転しながら交信をなすモービル無線
などにとつて有利になるという優れた利点を有し
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による無線通信装置の一実施例
を示すブロツク構成図、第２図は同実施例におけ
る自動応答時における動作フローを示すフローチ
ヤートである。 １……アンテナ、２……受信機部、３……スピ
ーカ、４……マイク、５……音声増幅器、６……
送信機部、７……メモリ、８……音声合成回路、
９……操作部、１０……システム制御部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マイクから入力された音声信号を送信機部を通
   してアンテナから電波として送信させ、アンテナ
   を介して受信機部により受信された電波にもとづ
   いてスピーカから音声出力を生じさせる無線通信
   装置において、システム制御部の制御下により、
   操作部からの入力指令に応じて無線通信装置を受
   信待機状態にし、受信機部における呼出しの受信
   完了時に無線通信装置を自動応答モードに切り換
   え、予め各種応答メツセージのデータが記憶され
   たメモリから、操作部からの選択指令に応じて所
   定の応答メツセージのデータを選択的に読み出
   し、その読み出された応答メツセージのデータを
   音声合成回路により音声信号に変換させて、送信
   機部を通してアンテナから電波として送信させる
   ようにしたことを特徴とする無線通信装置。