JPH09321249A - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置

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JPH09321249A
JPH09321249A JP8138836A JP13883696A JPH09321249A JP H09321249 A JPH09321249 A JP H09321249A JP 8138836 A JP8138836 A JP 8138836A JP 13883696 A JP13883696 A JP 13883696A JP H09321249 A JPH09321249 A JP H09321249A
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Japan
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film
region
isolation
integrated circuit
circuit device
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JP8138836A
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Makoto Yoshida
吉田  誠
Takahiro Kumauchi
隆宏 熊内
Yoshitaka Tadaki
▲芳▼▲隆▼ 只木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components
    • H01L21/762Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
    • H01L21/76224Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using trench refilling with dielectric materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/05Making the transistor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝掘り埋込み形の分離構造を有する半導体集
積回路装置の電気的特性を向上させる。 【解決手段】 溝掘り埋込み形の分離領域2において、
接続孔9a1,9b1,9b2 等から露出する部分に、層間
絶縁膜8a〜8cに対してエッチング選択比の高い材料
からなる分離膜2b1 を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造方法および半導体集積回路装置技術に関し、特
に、半導体集積回路装置における素子分離技術に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置における素子分離技
術は、素子集積度の向上を図りつつ素子の電気的特性を
確保し、半導体集積回路装置全体の性能の向上を図る上
で重要な技術である。
【0003】特に、大容量の半導体メモリにおいては隣
接素子間の間隔を如何にして縮小するかがメモリセル領
域の寸法を左右する要素であるから素子分離技術はメモ
リ容量の増大を図る上で重要である。
【0004】また、素子の電気的特性という観点から
は、例えばMOS・FET(Metal Oxide Semiconducto
r Field Effect Transistor )のナローチャネル効果、
エッジでの電界集中、サブスレッショルド特性を始め、
ジャンクションリーク等に影響する。
【0005】素子分離技術としては、選択酸化(Local
Oxidization of Silicon;以下、LOCOSという)に
よるものが一般的であるが、素子集積度の向上要求に伴
い、LOCOSによる素子分離に代わる新しい素子分離
技術の開発が進められている。
【0006】そのような新しい素子分離技術として、溝
掘り埋込み形の素子分離技術がある。この技術は、半導
体基板に形成された溝内に所定の材料を埋め込むことで
素子分離を行う技術であり、素子分離間隔を縮小するこ
とができる、素子分離膜厚の設定制御が容易であり、フ
ィールド反転電圧の設定がし易い、溝内の側壁と底部と
で不純物を打ち分けることにより、反転防止層を素子用
の拡散層やチャネル領域から分離できるので、サブスレ
ッショルド特性の確保、ジャンクションリーク、バック
ゲート効果の低減に対しても有利である等の優れた効果
を有している。
【0007】この溝掘り埋込み形の素子分離技術につい
て本発明者が検討した技術によれば、半導体基板に掘ら
れた分離部形成用の溝内に、二酸化シリコン(Si
2 )等のような層間絶縁膜に使用される絶縁膜と同一
材料からなる絶縁膜を埋め込み素子分離を行うようにし
ている。
【0008】なお、溝掘り埋込み形の素子分離技術につ
いては、例えば株式会社プレスジャーナル社、平成3年
2月20日発行、「月刊セミコンダクタワールド(Semi
conductor World )1991. 3月号」P112〜P1
17に記載があり、溝掘り埋込み形の素子分離構造およ
びその特徴や課題について説明されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記分離用
の溝内に層間絶縁膜と同じ材料を埋め込む溝掘り埋込み
形の素子分離技術においては、以下の問題があることを
本発明者は見出した。
【0010】すなわち、層間絶縁膜に接続孔を穿孔して
半導体基板の素子領域を露出させる場合に、その接続孔
が素子分離領域の端部にかかっていると、層間絶縁膜と
素子分離領域内に埋め込まれた絶縁材料との間にはエッ
チング選択比がないため、オーバーエッチング処理時に
接続孔から露出する素子分離領域端部の絶縁膜も同時に
エッチング除去されてしまう結果、その素子分離領域端
部において素子領域の下層のウエル領域までも露出して
しまうので、接続孔内に埋め込まれた導体膜を通じて素
子領域とウエル領域とが短絡し、素子の電気的特性が劣
化してしまう問題がある。
【0011】また、このような問題を防止するために素
子分離領域と接続孔との間の合わせ余裕を大きめに確保
する必要が生じる結果、素子の高密度化が阻害され、素
子の高集積化が阻害される問題がある。
【0012】本発明の目的は、溝掘り埋込み形の分離構
造を有する半導体集積回路装置の電気的特性を向上させ
ることのできる技術を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、溝掘り埋込み形の分
離構造を有する半導体集積回路装置の歩留まりおよび信
頼性を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0014】本発明の他の目的は、溝掘り埋込み形の分
離構造を有する半導体集積回路装置において素子集積度
を向上させることのできる技術を提供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0017】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、半導体基板に形成された分離溝に分離膜が埋め込ま
れてなる溝掘り埋込み形の分離領域と、前記半導体基板
において前記溝掘り埋込み形の分離領域に囲まれた活性
領域に形成された所定の半導体領域と、前記半導体基板
上に堆積された絶縁膜に、前記所定の半導体領域が露出
するように穿孔された接続孔とを有する半導体集積回路
装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板に前記
分離溝を掘る工程と、(b)前記分離溝内に分離膜を埋
め込む場合に、前記溝掘り埋込み分離領域において少な
くとも前記接続孔から露出する領域に、前記絶縁膜に対
してエッチング選択比を持つようなストッパ部が配置さ
れるように分離溝を埋め込む工程と、(c)前記分離膜
の埋込み工程後に、前記半導体基板上に前記絶縁膜を堆
積する工程と、(d)前記絶縁膜に前記所定の半導体領
域が露出するような接続孔をエッチング処理によって穿
孔する工程とを有するものである。
【0018】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、(a)前記所定の半導体領域がMISトランジ
スタのソース・ドレイン領域を構成する半導体領域であ
り、(b)前記MISトランジスタのゲート電極の周囲
に窒化膜からなるキャップ絶縁膜および側壁絶縁膜を形
成する工程と、(c)前記絶縁膜を半導体基板上に堆積
して前記MISトランジスタを被覆した後、前記接続孔
を、前記キャップ絶縁膜および側壁絶縁膜で規定した状
態で自己整合的に穿孔する工程とを有するものである。
【0019】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板に形成された分離溝内に分離膜が埋
め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半導体
基板に前記分離溝を掘る工程と、(b)前記分離溝内に
分離膜を埋め込む場合に、前記溝掘り埋込み分離領域に
おいて少なくとも前記接続孔から露出する領域に、前記
絶縁膜に対してエッチング選択比を持つようなストッパ
部が配置されるように分離溝を埋め込む工程と、(c)
前記半導体基板の活性領域上にゲート絶縁膜を形成した
後、その半導体基板上に金属からなる単体膜または低抵
抗ポリシリコン膜上に金属膜を堆積してなる積層膜を堆
積する工程と、(d)前記単体膜または積層膜をパター
ニングする工程とを有するものである。
【0020】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板に形成された分離溝内に分離膜が埋
め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、ウエル領域を形成
した後、溝掘り埋込み形の分離領域を形成するものであ
る。
【0021】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板に形成された分離溝内に分離膜が埋
め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有する半導
体集積回路装置の製造方法であって、溝掘り埋込み形の
分離領域に囲まれた素子形成領域に設けられたメモリセ
ル選択MISトランジスタのソース接合耐圧が0.4MV
/ cm以下になるように、前記分離溝の深さ、ウエル領
域形成用の不純物導入エネルギーおよびウエル領域形成
用の不純物ドーズ量を設定する工程を有するものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である半導体集積回路装置のメモリセル領域の要部
断面図、図2は図1の半導体集積回路装置の周辺回路領
域の要部断面図、図3は図1の半導体集積回路装置のメ
モリセル領域の要部平面図、図4は図1の半導体集積回
路装置のメモリセル領域の要部平面図、図5は図1の半
導体集積回路装置の要部断面図、図6〜図11は図1の
半導体集積回路装置の製造工程中における要部断面図で
ある。
【0024】本実施の形態1の半導体集積回路装置は、
例えば64MビットDRAMである。ただし、本発明
は、64MビットDRAMに適用することに限定される
ものではなく種々適用可能である。
【0025】このDRAMを図1〜図5によって説明す
る。なお、図1は図4のI−I線の断面図を示してい
る。
【0026】DRAMを構成する半導体基板1sは、例
えばp- 形のシリコン(Si)単結晶からなり、その上
部には、素子分離用の溝掘り埋込み形の分離領域(以
下、単に分離領域という)2が形成されている。
【0027】分離領域2は、半導体基板1sに掘られた
分離溝2a内に分離膜2bが埋め込まれて形成されてい
る。分離溝2aの深さは、例えば0.3μm程度である。
【0028】本実施の形態1においては、分離膜2bが
2層構造となっている。すなわち、分離膜2bは、分離
膜(ストッパ部)2b1 と分離膜2b2 とが下層から順
に堆積されて構成されている。ただし、半導体基板1s
と分離膜2b1 との間には、分離溝2a形成時のダメー
ジ除去および応力緩和を目的として、例えば厚さ100
Å程度の薄いSiO2 からなる分離膜が形成されてい
る。
【0029】そして、平面的には、分離膜2b1 が分離
膜2b2 の周囲を取り囲むように配置されている。すな
わち、分離領域2の外周領域には、所定の幅を持った分
離膜2b1 が配置されている(図3参照)。
【0030】下層の分離膜2b1 は、後述する半導体基
板1s上の層間絶縁膜に半導体基板1sの半導体領域が
露出するような接続孔をエッチング処理によって穿孔す
る場合にエッチングストッパとして機能する膜であり、
その層間絶縁膜に対してエッチング選択比を大きくとれ
る材料で構成されている。本実施の形態1において分離
膜2b1 は、例えば厚さ1000Å程度の窒化シリコン
によって形成されている。
【0031】また、分離膜2b1 において、半導体基板
1sの主面側に面する部分の幅は、上記した接続孔の合
わせ余裕程度あるいはそれ以上となるように設定されて
いる。
【0032】このような分離膜2b1 を設けたことによ
り、上記した接続孔の穿孔処理に際して、その接続孔か
ら分離領域2の端部(分離膜2b1 )が露出していたと
しても、その露出領域から分離膜2bがエッチング除去
されてしまうのを防止することが可能な構造となってい
る。
【0033】分離膜2b1 の上層の分離膜2b2 は、専
ら分離溝2aを埋め込むための膜であり、例えばSiO
2 からなる。分離膜2b1,2b2 の上面は、半導体基板
1sの主面の高さと同一高さになるように平坦に形成さ
れている。
【0034】メモリセル領域Mにおける半導体基板1s
の上部には、pウエル3pが形成されている。このpウ
エル3pには、例えばp形不純物のホウ素が導入されて
いる。そして、このpウエル3p上には、メモリセルM
Cが形成されている。このメモリセルMCは、1つのメ
モリセル選択MOS・FET(以下、選択MOSとい
う)4と1つのキャパシタ5とから構成されている。こ
の1個のメモリセルMCのサイズは、例えば1.15μm
2 程度である。
【0035】選択MOS4は、半導体基板1sの上部に
互いに離間して形成された一対の半導体領域4a, 4b
と、半導体基板1s上に形成されたゲート絶縁膜4c
と、ゲート絶縁膜4c上に形成されたゲート電極4dと
を有している。
【0036】半導体領域4a, 4bは、選択MOS4の
ソース領域およびドレイン領域を形成するための領域で
あり、この半導体領域4a, 4bには、例えばn形不純
物のリンまたはヒ素(As)が導入されている。なお、
この半導体領域4a, 4bの間に選択MOS4のチャネ
ル領域が形成されている。
【0037】この半導体領域4a, 4bおよび2個のチ
ャネル領域からなる1個の活性領域は、その平面形状が
分離領域2によって囲まれて規定されており、半導体領
域4aを中心にして左右対称の形状に形成されている
(図3参照)。
【0038】なお、選択MOS4のゲート電極4d下の
チャネル領域は、平面で見たときに屈折した上辺と下辺
とを有しているが、その屈折角度は135°以上に設計
されているので、チャネル領域の上辺と下辺でほぼ同じ
バーズビークの伸びおよび分離領域2の端部の形状が得
られるようになっている。
【0039】これにより、本実施の形態1によれば、選
択MOS4のチャネル領域の表面に段差が形成され難く
なるので、チャネル領域の全面にほぼ同じ深さに不純物
をイオン注入により導入することが可能となっている。
このため、均一な不純物濃度分布を有するチャネル領域
を得ることができるので、選択MOS4のしきい値電圧
の変動を防ぐことが可能となっている。
【0040】ゲート絶縁膜4cは、例えばSiO2 から
なる。また、ゲート電極4dは、例えば低抵抗ポリシリ
コン膜からなる導体膜4d1 上に、例えばタングステン
からなる導体膜4d2 を堆積して形成されている。この
導体膜4d2 により、ゲート電極4dの低抵抗化を図っ
ている。
【0041】ただし、ゲート電極4dは、低抵抗ポリシ
リコンの単体膜で形成しても良し、タングステン等のよ
うな金属膜の単体膜で形成しても良い。また、導体膜4
d2は、例えばタングステンシリサイド(WSi2)等の
ようなシリサイド膜を用いても良い。
【0042】このゲート電極4dは、ワード線WLの一
部でもある。ワード線WLは、上記した活性領域が延在
する方向に対して直交する方向に延在しており、選択M
OS4のしきい値電圧を得るために必要な一定の幅(L
g)を有している(図3参照)。この互いに隣接するワ
ード線WLの間隔は、例えば0.67μm程度である。
【0043】なお、Lgの寸法を有するワード線WLの
領域は、少なくとも製造プロセスにおけるマスク合わせ
余裕寸法に相当する分、活性領域の幅よりも広く設けら
れている。
【0044】ところで、素子分離領域をLOCOS法に
よるフィールド絶縁膜で形成した場合は、フィールド絶
縁膜の上部が半導体基板1sの主面よりも突出し、半導
体基板1sの主面上にフィールド絶縁膜による段差が形
成されるので、その主面上にワード線WLを形成すると
ワード線WLを構成する金属膜の段差被覆率の悪さから
段差部で膜厚が薄くなり、ワード線WLの抵抗が増大す
る問題がある。
【0045】しかし、本実施の形態1においては、分離
領域2の上面が平坦に形成されているので、図5に示す
ように、ワード線WLがその延在方向においてほぼ等し
い膜厚で形成されている。このため、分離領域2として
フィールド絶縁膜を用いた場合に比べて、ワード線WL
の抵抗を低減することが可能となっている。
【0046】このゲート電極4d(ワード線WL)の上
面および側面は、絶縁膜6a, 6bを介してキャップ絶
縁膜7aおよびサイドウォール(側壁絶縁膜)7bによ
って被覆されている。これらのキャップ絶縁膜7aおよ
びサイドウォール7bは、層間絶縁膜8a〜8cによっ
て被覆されている。そして、層間絶縁膜8a〜8cに
は、半導体基板1sの上層部の半導体領域4aが露出す
るような接続孔9a1 が形成され、層間絶縁膜8a, 8
bには、半導体基板1sの上層部の半導体領域4bが露
出するような接続孔9b1 が形成されている。これら接
続孔9a1,9b1の直径は、例えば0.36μm程度で
ある。
【0047】絶縁膜6a, 6bは、例えばSiO2 から
なり、例えば次の2つの機能を有している。すなわち、
第1は、キャップ絶縁膜7aおよびサイドウォール7b
を形成する際にその成膜処理装置内が導体膜4d2 の構
成金属元素で汚染されるのを防止する機能である。第2
は、半導体集積回路装置の製造工程における熱処理等に
際し、熱膨張差に起因してキャップ絶縁膜7aおよびサ
イドウォール7bに加わるストレスを緩和する機能であ
る。
【0048】また、本実施の形態1においては、キャッ
プ絶縁膜7aおよびサイドウォール7bが、例えば厚さ
1000〜3000Å程度の窒化シリコンで形成されて
いる。
【0049】これにより、キャップ絶縁膜7aおよびサ
イドウォール7bは、層間絶縁膜8a, 8bに接続孔9
a1,9b1 を形成する際にエッチングストッパとなり、
互いに隣接するワード線WL間に接続孔9a1,9b1 を
自己整合的に形成するようになっている。すなわち、キ
ャップ絶縁膜7aおよびサイドウォール7bは、ワード
線WLの幅方向における接続孔9a1,9b1 の寸法を規
定している。
【0050】このため、例えば接続孔9a1,9b1 がワ
ード線WLの幅方向(図3の左右方向)に多少ずれたと
しても、キャップ絶縁膜7aおよびサイドウォール7b
がエッチングストッパとして機能するので、その接続孔
9a1,9b1 からワード線WLの一部が露出するような
こともない。したがって、接続孔9a1,9b1 の位置合
わせ余裕を小さくすることができる。すなわち、メモリ
セルMCの微細化を推進することが可能となっている。
【0051】また、本実施の形態1においては、上記し
たように、分離領域2の周囲にも窒化シリコンからなる
分離膜2b1 を設けているので、接続孔9a1,9b1 内
から分離膜2b1 が露出したとしても分離膜2b1 が削
れて下層の半導体基板1sが露出してしまうこともな
い。これは、接続孔9a1,9b1 がワード線WLの延在
方向および交差方向に位置ずれしたとしても同様の効果
が得られる。
【0052】すなわち、分離膜2b1 は、接続孔9a1,
9b1 の自己整合的な形成にも寄与している。したがっ
て、分離領域2と接続孔9a1,9b1 との配置において
合わせ余裕を小さくすることができるので、メモリセル
MCの寸法を縮小することができ、メモリセルMCの集
積度を向上させることが可能となっている。
【0053】層間絶縁膜8aは、例えばSiO2 からな
り、層間絶縁膜8bは、例えばBPSG(Boro Phospho
Silicate Glass)からなる。この層間絶縁膜8aは、そ
の上層の層間絶縁膜8b中のホウ素またはリンが下層の
半導体基板1sに拡散するのを防止する機能を有してい
る。
【0054】また、層間絶縁膜8bは、配線層の下地を
平坦にする機能を有している。これにより、フォトリソ
グラフィのマージンを確保することができ、接続孔9a
1,9b1 や配線のパターン転写精度を向上させることが
できるようになっている。
【0055】層間絶縁膜8b上には、例えばSiO2
らなる層間絶縁膜8cが形成されている。この層間絶縁
膜8cは、後述するビット線形成工程時等において、層
間絶縁膜8bからキャップ絶縁膜7aの一部が露出して
いると、その露出部分がエッチングされてワード線WL
が露出してしまう場合があるので、それを防止するため
の膜である。したがって、そのような問題が生じない場
合には、設けなくても良い。
【0056】層間絶縁膜8c上には、ビット線BLが形
成されている。このビット線BLは、例えば低抵抗ポリ
シリコンからなる導体膜BL1 の上層に、例えばWSi
2 からなる導体膜BL2 が堆積されてなり、接続孔9a
1 を介して半導体領域4aと電気的に接続されている。
この互いに隣接するビット線BLの間隔は、例えば0.8
6μm程度である。
【0057】導体膜BL1 と層間絶縁膜8cとの間に
は、接続孔9a1 を形成する際にエッチングマスクとな
ったマスク膜10bが残されている。このマスク膜10
bは、接続孔9a1 形成時におけるエッチング選択比を
高くするための膜で、例えば低抵抗ポリシリコンからな
り、ビット線BLの一部でもある。
【0058】このビット線BLは、上記したワード線W
Lと直交するように配置されている(図4参照)。ビッ
ト線BLの中心線は、ビット線用の接続孔9a1 の中心
に必ずしも一致させる必要はないが、この場合、ビット
線BLはキャパシタ用の接続孔9b1,9b2 を完全に囲
むための突出部を必要とする。
【0059】なお、ビット線BLに上記突出部を形成す
ると、隣接するビット線BLと突出部との短絡不良が生
じる可能性があるため、その突出部に隣接するビット線
BL部分を突出部から離れるように少し屈曲してある。
【0060】ビット線BLの上面および側面は、絶縁膜
6c, 6dを介してキャップ絶縁膜11aおよびサイド
ウォール11bによって被覆されている。
【0061】このキャップ絶縁膜11aおよびサイドウ
ォール11bは、上記したワード線WLを被覆するキャ
ップ絶縁膜7aおよびサイドウォール7bの構成材料と
同一材料で形成されている。
【0062】このキャップ絶縁膜11aおよびサイドウ
ォール11bの厚さは、例えば1000Å程度である。
このキャップ絶縁膜11aおよびサイドウォール11b
は、絶縁膜12によって被覆されている。この絶縁膜1
2は、キャパシタ5を形成した後の下地の絶縁膜を除去
する際にエッチングストッパとして機能する膜であり、
例えば窒化シリコンからなる。
【0063】この絶縁膜12の厚さは、例えば100〜
500Å、好ましくは250Å程度に設定されている。
これ以上厚いと、ダングリングボンドを終端するための
最終的な水素アニール処理時に、水素が窒化シリコン膜
で捕縛されてしまい、充分な終端効果が得られなくなっ
てしまうからである。
【0064】このビット線BLの上層には、例えば円筒
形のキャパシタ5が形成されている。すなわち、本実施
の形態1のDRAMは、COB(Capacitor Over Bitli
ne)構造となっている。キャパシタ5は、第1電極5a
表面にキャパシタ絶縁膜5bを介して第2電極5cが被
覆され構成されている。すなわち、本実施の形態1で
は、第1電極5aの下面側およびキャパシタ5の軸部側
面にも容量部が形成されており、これにより大きな容量
を確保することが可能となっている。
【0065】第1電極5aは、例えば低抵抗ポリシリコ
ンからなり、接続孔9b1 内に埋め込まれた導体膜13
を通じて選択MOS4の一方の半導体領域4bと電気的
に接続されている。導体膜13は、例えば低抵抗ポリシ
リコンからなる。
【0066】キャパシタ絶縁膜5bは、例えば窒化シリ
コン膜上にSiO2 膜が堆積されて形成されている。ま
た、第2電極5cは、例えば低抵抗ポリシリコンからな
り、所定の配線と電気的に接続されている。
【0067】なお、キャパシタ5の第1電極5aの下部
のマスク膜10cは、接続孔9b2を穿孔する際にマス
クとして用いた膜である。このマスク膜10cは、例え
ば低抵抗ポリシリコンからなり、キャパシタ5の第1電
極5aの一部となっている。
【0068】一方、周辺回路領域Pにおける半導体基板
1sの上部には、pウエル3pおよびnウエル3nが形
成されている。このpウエル3pには、例えばp形不純
物のホウ素が導入されている。また、nウエル3nに
は、例えばn形不純物のリンまたはAsが導入されてい
る。そして、このpウエル3p上およびnウエル3n上
には、例えばnMOS14およびpMOS15が形成さ
れている。
【0069】これらのnMOS14およびpMOS15
によって、DRAMのセンスアンプ回路、カラムデコー
ダ回路、カラムドライバ回路、ロウデコーダ回路、ロウ
ドライバ回路、I/Oセレクタ回路、データ入力バッフ
ァ回路、データ出力バッファ回路および電源回路等のよ
うな周辺回路が形成されている。
【0070】nMOS14は、pウエル3pの上部に互
いに離間して形成された一対の半導体領域14a, 14
bと、半導体基板1s上に形成されたゲート絶縁膜14
cと、ゲート絶縁膜14c上に形成されたゲート電極1
4dとを有している。
【0071】半導体領域14a, 14bは、nMOS1
4のソース領域およびドレイン領域を形成するための領
域であり、この半導体領域14a, 14bには、例えば
n形不純物のリンまたはAsが導入されている。なお、
この半導体領域14a, 14bの間にnMOS14のチ
ャネル領域が形成されている。
【0072】ゲート絶縁膜14cは、例えばSiO2
らなる。また、ゲート電極14dは、例えば低抵抗ポリ
シリコンからなる導体膜14d1 上にタングステンから
なる導体膜14d2 が堆積されてなる。ただし、ゲート
電極14dは、例えば低抵抗ポリシリコンの単体膜で形
成しても良いし、タングステン等のような金属膜の単体
膜で形成しても良い。また、導体膜14d2 は、例えば
WSi2 等のようなシリサイド膜を用いても良い。
【0073】ゲート電極14dの上面および側面には、
絶縁膜6a, 6bを介してキャップ絶縁膜7aおよびサ
イドウォール7bが形成されている。絶縁膜6a, 6b
は、上記したメモリセル領域Mの絶縁膜6a, 6bと同
一の機能を有しており、例えばSiO2 からなる。
【0074】また、キャップ絶縁膜7aおよびサイドウ
ォール7bは、例えば窒化シリコンからなる。ただし、
この場合のサイドウォール7bは、主としてLDD(Li
ghtly Doped Drain)構造を構成するための膜である。
【0075】pMOS15は、nウエル3nの上部に互
いに離間して形成された一対の半導体領域15a, 15
bと、半導体基板1s上に形成されたゲート絶縁膜15
cと、ゲート絶縁膜15c上に形成されたゲート電極1
5dとを有している。
【0076】半導体領域15a, 15bは、pMOS1
5のソース領域およびドレイン領域を形成するための領
域であり、この半導体領域15a, 15bには、例えば
p形不純物のホウ素が導入されている。なお、この半導
体領域15a, 15bの間にpMOS15のチャネル領
域が形成されている。
【0077】ゲート絶縁膜15cは、例えばSiO2
らなる。また、ゲート電極15dは、例えば低抵抗ポリ
シリコンからなる導体膜15d1 上にWSi2 からなる
導体膜15d2 が堆積されてなる。ただし、ゲート電極
15dは、例えば低抵抗ポリシリコンの単体膜で形成し
ても良いし、タングステン等のような金属の単体膜で形
成しても良い。また、導体膜15d2 は、例えばWSi
2 等のようなシリサイド膜を用いても良い。
【0078】ゲート電極15dの上面および側面には、
絶縁膜6a, 6bを介してキャップ絶縁膜7aおよびサ
イドウォール7bが形成されている。絶縁膜6a, 6b
は、上記したメモリセル領域Mの絶縁膜6a, 6bと同
一の機能を有しており、例えばSiO2 からなる。
【0079】また、キャップ絶縁膜7aおよびサイドウ
ォール7bは、例えば窒化シリコンからなる。ただし、
この場合のサイドウォール7bは、主としてLDD構造
を構成するための膜である。
【0080】このnMOS14およびpMOS15は、
上記した層間絶縁膜8a〜8cによって被覆されてお
り、その層間絶縁膜8c上には、上記した絶縁膜12が
堆積されている。さらに、このようなメモリセル領域M
および周辺回路領域Pにおいて、絶縁膜12上には、層
間絶縁膜8dが形成されており、これによってキャパシ
タ5の第2電極5bが被覆されている。
【0081】層間絶縁膜8dは、例えばSiO2 からな
る絶縁膜8d1 上に、例えばBPSGからなる絶縁膜8
d2 が堆積されて形成されている。絶縁膜8d1 は、そ
の上層の絶縁膜8d2 中のホウ素またはリンがキャパシ
タ5の第2電極5c側等に拡散するのを防止する機能を
有している。
【0082】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造方法を図6〜図10によって説明する。なお、
図6〜図10は上記したnMOS14(図2参照)の形
成領域を一例として記してある。
【0083】まず、図6に示すように、半導体基板1s
上に分離領域が露出するようなフォトレジストパターン
16aをフォトリソグラフィ技術によって形成する。
【0084】続いて、そのフォトレジストパターン16
aをエッチングマスクとして、半導体基板1sの分離領
域に、例えば深さ0.3μm程度の浅い分離溝2aを形成
する。
【0085】その後、フォトレジストパターン16aを
除去した後、エッチングダメージを除去するためと、こ
れから堆積する窒化シリコンからなる分離膜2b1 の応
力緩和のために、半導体基板1sに対して表面酸化処理
を施すことにより、図7に示すように、半導体基板1s
の表面に、例えば厚さ100Å程度の絶縁膜2b0 を形
成する。
【0086】次いで、半導体基板1s上に、例えば厚さ
1000Å程度の窒化シリコンからなる分離膜2b1 を
CVD法等によって堆積した後、その上面に、例えば厚
さ5000Å程度のSiO2 からなる分離膜2b2 をC
VD法等によって堆積する。
【0087】続いて、図8に示すように、分離膜2b2
を、半導体基板1sの素子形成領域上における分離膜2
b1 の上面が露出する程度まで、例えばCMP(Chemic
al Mechanical Polishing)技術によって削り、半導体基
板1sの上面を平坦にする。
【0088】その後、図9(a)に示すように、素子形
成領域における半導体基板1s上の分離膜2b2 をエッ
チング除去して半導体基板1s面を露出させた後、通常
のMOS・FETの製造技術によって半導体基板1s上
にnMOS14を形成する。
【0089】すなわち、pウエル3pを形成した後、半
導体基板1s上にゲート絶縁膜14cを熱酸化法によっ
て形成する。続いて、半導体基板1s上に導体膜14d
1,14d2 、絶縁膜6aおよびキャップ絶縁膜7aを順
次CVD法によって形成した後、これをパターニングす
ることによってゲート電極14dを形成する。その後、
ゲート電極14dをマスクとして半導体基板1sにn形
不純物のリンまたはAs等をイオン注入し熱処理を施す
ことにより、半導体領域14aを形成する。その後、半
導体基板1s上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜
を堆積した後、その絶縁膜をエッチバックすることによ
り、図9(b)に示すように、ゲート電極側面にサイド
ウォール7bを形成する。
【0090】続いて、図10に示すように、半導体基板
1s上に、例えばSiO2 またはBPSG等からなる層
間絶縁膜8をCVD法等によって堆積した後、その層間
絶縁膜8にnMOS14の半導体領域14aが露出する
ような接続孔9cをエッチング処理等によって穿孔す
る。
【0091】この際、窒化シリコンをエッチング除去し
ないような条件でエッチング処理を施す。これにより、
接続孔9cの内壁面側ではキャップ絶縁膜7aおよびサ
イドウォール7bにより接続孔9cを自己整合的に形成
することができる。
【0092】また、接続孔9cの底面側では、接続孔9
cが分離領域2にかかっても分離領域2の端部に窒化シ
リコン等からなる分離膜2b1 が配置されているので、
分離領域2が削れてしまうこともない。すなわち、接続
孔9cの穿孔時に分離領域2の分離膜が削れpウエル3
pが露出してしまうのを防止することができるので、そ
れによるnMOS14の電気的特性劣化を防止すること
が可能となる。
【0093】分離領域をSiO2 のみで形成した場合を
比較のために図11に示す。この場合、接続孔9cから
露出する分離領域30が削れ、nMOS14の半導体領
域14aの下層のpウエル3pが露出している。このよ
うな接続孔9c内に導体膜を埋め込むとpウエル3pと
半導体領域14aとが導体膜を通じて短絡してしまう。
【0094】また、上記のような不良を防止できるの
で、接続孔9cと分離領域2との合わせ余裕を小さくす
ることができる。したがって、nMOS14等の周辺素
子の素子密度も向上させることが可能となる。
【0095】この接続孔9cの形成処理後は、通常の半
導体集積回路装置の製造方法と同じなので説明を省略す
る。
【0096】このように本実施の形態1によれば、以下
の効果を得ることが可能となる。
【0097】(1).ビット線接続用の接続孔9a1 および
キャパシタ接続用の接続孔9b1 を自己整合的に形成す
ることができるので、それらの接続孔9a1,9b1 と各
層とのフォトリソグラフィでの合わせを不要にすること
が可能となる。
【0098】(2).ビット線接続用の接続孔9a1 および
キャパシタ接続用の接続孔9b1,9b2 を形成する際の
下地絶縁膜の上面を平坦にすることができるので、それ
らの接続孔9a1,9b1,9b2 を形成するためのフォト
リソグラフィでのマージンを向上させることができ、パ
ターン転写精度を向上させることが可能となる。
【0099】(3).上記(1),(2) により、ビット線接続用
の接続孔9a1 およびキャパシタ接続用の接続孔9b1,
9b2 の位置合わせ余裕を小さくすることができるの
で、メモリセルMCのサイズを縮小することができる。
【0100】(4).分離領域2の端部に窒化シリコン等か
らなる分離膜2b1 を設けたことにより、接続孔9b1,
9b2,9cが分離領域2にかかっても接続孔9b1,9b
2,9cの穿孔時に分離領域2の分離膜が削れpウエル3
pが露出してしまうのを防止することができるので、そ
れによるメモリセル領域および周辺回路領域における素
子の電気的特性劣化を防止することが可能となる。
【0101】(5).上記(4) により、接続孔9cと分離領
域2との合わせ余裕を小さくすることが可能となる。
【0102】(6).上記(5) により、メモリセルMCおよ
び周辺回路の素子ピッチを縮小することが可能となる。
【0103】(7).上記(5) により、メモリセル領域およ
び周辺回路領域における素子の密度を向上させることが
でき、半導体集積回路装置の素子集積度を向上させるこ
とが可能となる。
【0104】(8).上記(3),(5),(6) により、半導体チッ
プのサイズを縮小することが可能となる。
【0105】(9).上記(1),(2),(4) により、ビット線接
続用の接続孔9a1 およびキャパシタ接続用の接続孔9
b1,9b2 での接続不良を低減することができるので、
DRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることが可
能となる。
【0106】(10). 上記(1),(2),(4) により、ビット線
接続用の接続孔9a1 およびキャパシタ接続用の接続孔
9b1,9b2 を形成するのに、高度な合わせ技術や工程
管理が必要ない。また、転写パターンの解像度を上げる
べく位相シフト技術等のような高度で高価なフォトリソ
グラフィ技術を導入する必要もない。
【0107】(11). メモリセル領域Mのキャップ絶縁膜
7aおよびサイドウォール7bは、周辺回路領域PのM
OS・FETのLDD構造を構成するためのキャップ絶
縁膜7aおよびサイドウォール7bと同時に形成できる
ので、製造工程の大幅な増大を招かない。
【0108】(12). 上記(10),(11) により、DRAMを
有する半導体集積回路装置の開発期間を短縮することが
可能となる。
【0109】(実施の形態2)図12は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図1
3〜図20は図12の半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【0110】本実施の形態2は、前記実施の形態1とほ
ぼ同じ構造となっている。異なるのは、分離領域2の構
造とその形成方法である。
【0111】図12は、本実施の形態2の分離領域2の
構造を示している。なお、図12において符号17は引
き出し電極を示している。
【0112】本実施の形態2においては、窒化シリコン
等からなる分離膜2b1 が分離領域2の上面を被覆する
ように形成されている。すなわち、分離溝2aのほとん
どが分離膜2b2 で埋め込まれ、その分離膜2b2 の上
面に分離膜2b1 が堆積されている。ただし、分離膜2
b1 の上面高さは半導体基板1sの主面高さと同じにな
っており、半導体基板1sの上面は平坦になっている。
【0113】このように窒化シリコンからなる分離膜2
b1 を分離膜2b2 上に設けたことにより、分離膜2b
1 と半導体基板1sとの接触部分を極めて低減すること
ができるので、半導体基板1sの結晶が窒化シリコン等
からなる分離膜2b1 によって応力を受け歪んでしまう
のを大幅に低減することが可能となっている。
【0114】次に、本実施の形態2の半導体集積回路装
置の製造方法を図13〜図20によって説明する。な
お、図13〜図20は上記したnMOS14(図2参
照)の形成領域を一例として記してある。
【0115】まず、図13に示すように、半導体基板1
s上に、例えば厚さ100Å程度のSiO2 からなる絶
縁膜および厚さ1000Å程度の窒化シリコンからなる
絶縁膜を下層から順に堆積した後、その積層膜をフォト
リソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって
パターニングすることにより、分離領域が露出するよう
なマスク膜18a, 18bを形成する。
【0116】続いて、マスク膜18a, 18bをエッチ
ングマスクとして、半導体基板1sの分離領域に、例え
ば深さ0.3μm程度の浅い分離溝2aを形成する。
【0117】その後、マスク膜18a, 18bをそのま
まにした状態で、エッチングダメージを除去するため
に、半導体基板1sに対して表面酸化処理を施すことに
より、図14に示すように、半導体基板1sの表面に、
例えば厚さ100Å程度の絶縁膜2b0 を形成する。
【0118】次いで、半導体基板1s上に、例えば厚さ
6000Å程度のSiO2 からなる分離膜2b2 をCV
D法等によって堆積することにより、分離溝2aを埋め
込む。
【0119】続いて、半導体基板1sの素子領域におけ
るマスク膜18bの上面が露出するまでCMP処理を施
すことにより、図15に示すように、半導体基板1sの
上面を平坦にする。
【0120】その後、図16に示すように、分離溝2a
内の分離膜2b2 の上部を、その分離膜2b2 の上面高
さが、半導体基板1sの主面高さよりも、例えば200
Å程度低くなるようにフッ酸処理等によってエッチング
除去する。
【0121】次いで、半導体基板1s上の素子形成領域
におけるマスク膜18a, 18bを熱リン酸処理等によ
ってエッチング除去した後、図17に示すように、半導
体基板1s上に、例えば厚さ1000Å程度の窒化シリ
コンからなる分離膜2b1 をCVD法等によって堆積す
る。
【0122】続いて、素子形成領域と素子分離領域との
段差が無くなるように、半導体基板1sに対して、例え
ば400Å程度の研磨をCMP処理によって行い、図1
8に示すように、半導体基板1sの上面を平坦にする。
【0123】その後、半導体基板1sに対して熱リン酸
処理等を施すことにより、図19に示すように、分離領
域2においては分離膜2b2 上に分離膜2b1 を残し、
素子形成領域においては半導体基板1sの上面の分離膜
2b1 を除去し半導体基板1s面を露出させる。
【0124】次いで、図20に示すように、通常のMO
S・FETの製造技術によって半導体基板1sの露出面
上にnMOS14を形成する。
【0125】すなわち、pウエル3pを形成した後、半
導体基板1s上にゲート絶縁膜14cを熱酸化法によっ
て形成する。続いて、半導体基板1s上に導体膜14d
1,14d2 、絶縁膜6aおよびキャップ絶縁膜7aを順
次CVD法によって形成した後、これをパターニングす
ることによってゲート電極14dを形成する。その後、
ゲート電極14dをマスクとして半導体基板1sにn形
不純物のリンまたはAs等をイオン注入し熱処理を施す
ことにより、半導体領域14aを形成する。その後、半
導体基板1s上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜
を堆積した後、その絶縁膜をエッチバックすることによ
り、図9(b)に示すように、ゲート電極側面にサイド
ウォール7bを形成する。
【0126】続いて、半導体基板1s上に、例えばSi
2 またはBPSG等からなる層間絶縁膜8をCVD法
等によって堆積した後、その層間絶縁膜8にnMOS1
4の半導体領域14aが露出するような接続孔9cをエ
ッチング処理等によって穿孔する。
【0127】この際、窒化シリコンをエッチング除去し
ないような条件でエッチング処理を施す。これにより、
接続孔9cの内壁面側ではキャップ絶縁膜7aおよびサ
イドウォール7bにより接続孔9cを自己整合的に形成
することができる。
【0128】また、接続孔9cの底面側では、接続孔9
cが分離領域2にかかっても分離領域2の上面に窒化シ
リコン等からなる分離膜2b1 が配置されているので、
分離領域2が削れてしまうこともない。すなわち、接続
孔9cの穿孔時に分離領域2の分離膜が削れpウエル3
pが露出してしまうのを防止することができるので、そ
れによるnMOS14の電気的特性劣化を防止すること
が可能となる。
【0129】また、上記のような不良を防止できるの
で、接続孔9cと分離領域2との合わせ余裕を小さくす
ることができる。したがって、nMOS14等の周辺素
子の素子密度も向上させることが可能となる。
【0130】この接続孔9cの形成処理後は、通常の半
導体集積回路装置の製造方法と同じなので説明を省略す
る。
【0131】このように、本実施の形態2によれば、前
記実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得
ることが可能となる。
【0132】(1).窒化シリコンからなる分離膜2b1 を
分離膜2b2 上に設けたことにより、分離膜2b1 と半
導体基板1sとの接触部分を極めて低減することができ
るので、半導体基板1sの結晶が窒化シリコン等からな
る分離膜2b1 によって応力を受け歪んでしまうのを大
幅に低減することが可能となる。このため、半導体基板
1s上の素子の電気的特性を向上させることが可能とな
る。したがって、半導体集積回路装置の歩留りおよび信
頼性を向上させることが可能となる。
【0133】(実施の形態3)図21は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図2
2は図21の半導体集積回路装置のソース接合での電界
とイオン注入エネルギーとの関係を示すグラフ図、図2
3は素子分離としてフィールド絶縁膜を用いる半導体集
積回路装置の要部断面図、図24は図23の半導体集積
回路装置のソース接合での電界とイオン注入エネルギー
との関係を示すグラフ図である。
【0134】本実施の形態3においては、図21および
図22に示すように、メモリセル領域Mにおける分離領
域2を溝掘り埋込み形の分離構造とするとともに、選択
MOS4においてキャパシタ5が接続されるソース接合
部(半導体領域4b)での電界が0.4MV/ cm以下に
なるように、分離溝2aの深さ、pウエル3pの形成用
のイオン注入エネルギーおよびpウエル3pの形成用不
純物のドーズ量を設定した。
【0135】これにより、素子分離能力および必要信号
電圧振幅を維持しながら、ソース接合の耐圧を確保する
ことが可能となっている。
【0136】ここで、比較のために、素子分離領域とし
てフィールド絶縁膜を用いた場合の構造およびソース電
界とイオン注入エネルギーとの関係を図23および図2
4に示す。
【0137】メモリセル領域Mにおいてフィールド絶縁
膜31を形成した後に、イオン注入法等によってウエル
を形成する場合、フィールド絶縁膜31の端部でのウエ
ル不純物分布が浅くなり、ソース接合(半導体領域4
b)近傍でのpウエル3pの不純物濃度が高くなってし
まう。したがって、ソース接合部での電界が高くなり、
ソース接合の耐圧低下を引き起こす。
【0138】ここで、フィールド絶縁膜31を厚く形成
することも考えられるが、そのようにするとバーズビー
クの伸びの制約がある。また、ウエル形成のためのイオ
ン注入エネルギーを高くすることやドーズ量を増やすこ
とも考えられるが、デバイス特性からの制約がある。さ
らに、蓄積電圧を下げることも考えられるが、信号量確
保の制約から困難である。
【0139】しかし、本実施の形態3においては、メモ
リセル領域Mにおける分離領域2を溝掘り埋込み形の分
離構造とするとともに、ソース接合部(半導体領域4
b)での電界が0.4MV/ cm以下になるように、分離
溝2aの深さ、pウエル3pの形成用のイオン注入エネ
ルギーおよびpウエル3pを形成用の不純物のドーズ量
を設定したことにより、メモリセルサイズの増大を招く
ことなく、素子分離能力を確保し、必要信号電圧振幅を
維持しながら、ソース接合の耐圧を確保することが可能
となる。
【0140】(実施の形態4)図25は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図2
6〜図28は図25の半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【0141】本実施の形態4においては、図25に示す
ように、分離領域2の分離溝2aにおける側面のテーパ
角度が半導体集積回路装置のメモリセル領域Mと周辺回
路領域Pとで異なっている。
【0142】それ以外は、前記実施の形態1〜3と同じ
である。ただし、分離領域2の分離膜2bは、前記実施
の形態1, 2のような構造としても良いし、例えばSi
2のみで形成する構造としても良い。
【0143】本実施の形態4においては、メモリセル領
域Mにおける分離領域2の側面のテーパ角が小さく(あ
るいは垂直)、周辺回路領域Pにおける分離領域2の側
面のテーパ角が大きい。
【0144】メモリセル領域Mの幅の小さな分離溝2a
は、素子分離特性の要求に対応して溝を深くする可能性
がある。テーパがついていると、溝幅とテーパ角との関
係から溝深さに限界が生じる。したがって、メモリセル
領域Mでは、分離領域2の分離溝2aにおける側面のテ
ーパ角が小さい方が良い場合がある。
【0145】一方、テーパを大きくすると埋込分離膜の
平坦度に対するデバイス特性の依存性が小さくすること
ができるので、周辺回路領域Pのようにパターン粗密が
あり、平坦度にばらつきがある領域には適している。
【0146】次に、本実施の形態4の分離領域2の形成
方法を図26〜図29によって説明する。
【0147】まず、図26に示すように、半導体基板1
s上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜をCVD法
等によって堆積し、その絶縁膜上にフォトレジスト膜を
堆積した後、そのフォトレジスト膜をフォトリソグラフ
ィ技術によってパターニングすることにより、メモリセ
ル領域Mにおける分離溝形成領域が露出するようなフォ
トレジストパターン16bを形成する。
【0148】続いて、そのフォトレジストパターン16
bをエッチングマスクとして、フォトレジストパターン
16bから露出する下層の窒化シリコンからなる絶縁膜
をエッチング処理によってパターニングすることによ
り、マスクパターン19aを形成する。
【0149】その後、フォトレジストパターン16bを
除去した後、図27に示すように、マスクパターン19
aをマスクとして、半導体基板1sのメモリセル領域M
に分離溝2aを形成する。
【0150】この際の分離溝2aの形成処理において
は、分離溝2aの側面のテーパ角が小さくあるいは垂直
になるようなエッチング条件でエッチング処理を施す。
また、分離溝2aの深さもメモリセル領域Mにおいて必
要とされる深さに設定する。
【0151】次いで、半導体基板1s上に、フォトレジ
スト膜を堆積した後、そのフォトレジスト膜をパターニ
ングすることにより、周辺回路領域Pにおける分離溝形
成領域が露出するようなフォトレジストパターン16c
をフォトリソグラフィ技術によって形成する。
【0152】その後、そのフォトレジストパターン16
cをエッチングマスクとして、半導体基板1sに分離溝
2aを形成する。この際の分離溝2aの形成処理におい
ては、分離溝2aの側面にある程度のテーパ角が形成さ
れるようなエッチング条件でエッチング処理を施す。ま
た、分離溝2aの深さも周辺回路領域Pにおいて必要と
される深さに設定する。
【0153】以上のようにしてメモリセル領域Mおよび
周辺回路領域Pにおいて、分離溝2aの側面におけるテ
ーパ角を異なるようにする。
【0154】このように、本実施の形態4においては、
以下の効果を得ることが可能となる。
【0155】(1).メモリセル領域Mにおける分離溝2a
の側面におけるテーパ角を小さくすることにより、分離
溝2aの深さを素子分離特性の要求に応じて深くするこ
とが可能となる。
【0156】(2).周辺回路領域Pにおける分離溝2aの
側面におけるテーパ角を大きくすることにより、パター
ン粗密があり平坦度にばらつきがある周辺回路領域Pに
おいても平坦性を向上させることが可能となる。
【0157】(実施の形態5)図29は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図であ
る。
【0158】本実施の形態5においては、図29に示す
ように、メモリセル領域Mにおける分離溝2aのテーパ
角を大きくし、周辺回路領域Pにおける分離溝2aのテ
ーパ角を小さく(あるいは垂直に)した。これ以外は、
前記実施の形態4と同じである。
【0159】メモリセル領域Mの幅の小さな分離溝2a
にテーパをつけることにより、段差被覆率の悪い膜も分
離溝2aの埋め込みに使用できる。また、上部配線から
の電気力線が終端し易く、素子分離特性が良く(寄生M
OSのしきい電圧が高く)なる。
【0160】一方、分離溝2aのテーパを小さくする
と、テーパ部の寄生デバイス効果が小さくなり、デバイ
スのゲート幅依存性を小さくすることが可能となる。し
たがって、異なったゲート幅を用いる周辺回路に適して
いる。
【0161】このように、本実施の形態5においては、
以下の効果を得ることが可能となる。
【0162】(1).メモリセル領域Mにおける分離領域2
の分離溝2a側面のテーパ角を大きくすることにより、
メモリセル領域Mにおける分離溝2aの埋込に、段差被
覆率の悪い膜を使用することが可能となる。
【0163】(2). メモリセル領域Mにおける分離領域
2の分離溝2a側面のテーパ角を大きくすることによ
り、メモリセル領域Mにおいて、上部配線からの電気力
線が終端し易くなり、素子分離特性を向上させることが
可能となる。
【0164】(3).周辺回路領域Mにおける分離領域2の
分離溝2a側面のテーパ角を小さくすることにより、異
なったゲート幅を用いる周辺回路領域において、テーパ
部の寄生デバイス効果を小さくすることができ、デバイ
スのゲート幅依存性を小さくすることが可能となる。
【0165】(実施の形態6)図30〜図34は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【0166】本実施の形態6においては、ウエルの形成
工程が前記実施の形態1と異なり、ウエルを形成した後
に分離領域を形成する。それ以外は、前記実施の形態1
と同じである。これは、本発明者の検討の結果、以下の
問題が生じることが見出されたからである。
【0167】すなわち、溝掘り埋込み形の分離領域を形
成した後に、pウエルおよびnウエルを形成する技術に
おいては、不純物の溶解度の違いに起因して、ウエル形
成等のためのアニール処理中に分離領域に埋め込まれた
酸化膜と半導体基板との界面において不純物の偏析が生
じる。
【0168】特に、pウエル(nMOS)中のホウ素は
シリコン中よりも酸化膜中に溶けやすいため、ウエル濃
度が低下しn形に反転し易くなり、リーク電流が流れて
しまう問題が生じるからである。
【0169】次に、本実施の形態6の具体的な製造方法
を説明する。まず、図30に示すように、半導体基板1
s上に、nMOS形成領域が露出するようなフォトレジ
ストパターン16dを半導体基板1sの所定の領域に設
けた所定の合わせターゲットを基準としてフォトリソグ
ラフィ技術によって形成する。
【0170】続いて、そのフォトレジストパターン16
dをマスクとして半導体基板1sに、例えばp形不純物
のホウ素をイオン注入法等によって注入する。
【0171】次いで、フォトレジストパターン16dを
除去した後、図31に示すように、半導体基板1s上
に、pMOS形成領域が露出するようなフォトレジスト
パターン16eを上記と同様にしてフォトリソグラフィ
技術によって形成する。
【0172】続いて、そのフォトレジストパターン16
eをマスクとして半導体基板1sに、例えばn形不純物
のリンまたはAsをイオン注入法等によって注入する。
【0173】その後、フォトレジストパターン16eを
除去した後、半導体基板1sに対してアニール処理を施
すことにより、結晶欠陥を回復させるとともに、半導体
基板1sに注入した不純物を活性化させる。
【0174】これにより、図32に示すように、半導体
基板1sにおいてnMOS形成領域にpウエル3pを形
成し、pMOS形成領域にnウエル3nを形成する。
【0175】次いで、半導体基板1s上に、例えばSi
2 からなる絶縁膜および窒化シリコンからなる絶縁膜
を順にCVD法等によって堆積した後、その絶縁膜を上
記した合わせのターゲットを用いてフォトリソグラフィ
技術およびドライエッチング技術によってパターニング
することにより、図33に示すように、半導体基板1s
上に素子分離領域が露出するようなマスク膜18a, 1
8bを形成する。
【0176】続いて、マスク膜18a, 18bをエッチ
ングマスクとして、半導体基板1sに対してドライエッ
チング処理を施すことにより、マスク膜18a, 18b
から露出する半導体基板1sをエッチング除去して、素
子分離領域に分離溝2aを形成する。
【0177】その後、半導体基板1s上に、例えばSi
2 からなる分離膜2bをCVD法等によって堆積した
後、その分離膜2bの上部をCMP技術等によって除去
することにより、図34に示すように、半導体基板1s
の上面を平坦にするとともに、分離溝2a内に分離膜2
bを埋め込み分離領域2を形成する。なお、分離膜2b
を前記実施の形態1, 2のような構造としても良い。
【0178】このように、本実施の形態6においては、
半導体基板1sにウエルを形成した後、溝掘り埋込み形
の分離領域2を形成することにより、ウエル形成のため
のアニール処理時にウエル中の不純物が分離領域2の分
離膜2bと半導体基板1sとの接触界面に偏析してしま
う問題を防止することができるので、その偏析現象に起
因するMOS・FETでのリーク電流の問題を防止する
ことが可能となる。
【0179】したがって、MOS・FETの電気的特性
を向上させることができ、半導体集積回路装置の歩留ま
りおよび信頼性を向上させることが可能となる。
【0180】(実施の形態7)図35は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置のメモリセル領域の
要部断面図、図36は図35の半導体集積回路装置の周
辺回路領域の要部断面図である。
【0181】図35および図36に示す本実施の形態7
の半導体集積回路装置は、キャパシタ5用の接続孔9b
1 内に前記実施の形態1で示した埋め込み用の導体膜が
設けられていない場合の例である。すなわち、キャパシ
タ5の第1電極5aが接続孔9b1 を通じて選択MOS
4の半導体領域4bに電気的に直接接続されている。
【0182】また、メモリセル領域Mにおいても周辺回
路領域Pにおいても分離領域2の分離膜2bの全体が、
例えば窒化シリコンによって構成されている。このた
め、接続孔9a1,9b1 等の形成時にその接続孔から分
離領域2が露出したとしても分離領域2がエッチング除
去されてしまうこともない。
【0183】したがって、前記実施の形態1と同じ効果
を得ることが可能となっている。
【0184】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態1〜7に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0185】例えば前記実施の形態1, 2においては、
メモリセルのキャパシタを円筒形とした場合について説
明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能
であり、例えばフィン形としても良い。
【0186】また、前記実施の形態1, 2においては、
ビット線を低抵抗ポリシリコン上にシリサイド層を設け
て構成した場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、例えばシリサイド層のみで形成しても良
い。この場合、ビット線BLを薄くすることが可能とな
る。
【0187】また、前記実施の形態1〜7においては、
MOS・FETのゲート電極の周囲に窒化シリコン等か
らなるキャップ絶縁膜およびサイドウォールが設けられ
ている場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えばそのキャップ絶縁膜およびサイドウォ
ールがSiO2 で形成されていても良いし、また、その
キャップ絶縁膜およびサイドウォールが無い場合にも適
用できる。
【0188】また、前記実施の形態1〜7においては、
分離領域の分離膜にエッチングストッパ機能を持たせた
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、例えば溝掘り埋込み形の分離領域にSiO2 からな
る分離膜を埋め込み、接続孔の穿孔される層間絶縁膜を
窒化シリコンで形成するようにしても良い。これによ
り、分離膜と層間絶縁膜との間でエッチング選択比を大
きくとれるので、接続孔形成時における分離膜の削れを
防止することが可能となる。
【0189】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDRA
Mに適用した場合について説明したが、それに限定され
るものではなく種々適用可能であり、例えばSRAM、
ROM、論理回路または半導体メモリ回路と論理回路と
を同一半導体基板上に設けた他の半導体集積回路装置等
に適用できる。
【0190】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0191】(1).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、溝掘り埋込み形の分離領域において接続孔
から露出する領域にストッパ部を設けたことにより、接
続孔の穿孔処理時に溝掘り埋込形の分離領域の露出部分
がエッチング除去されてしまうのを防止することができ
るので、素子の電気的特性の劣化を防止することができ
る。したがって、半導体集積回路装置の歩留りおよび信
頼性を向上させることが可能となる。
【0192】(2).上記(1) により、溝掘り埋込み形の分
離領域と接続孔との合わせ余裕を小さくすることができ
るので、素子密度を向上させることができ、素子集積度
を向上させることが可能となる。
【0193】(3).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、溝掘り埋込み形の分離領域において接続孔
から露出する領域にストッパ部を設けるとともに、接続
孔をゲート電極の周囲に形成されたキャップ絶縁膜およ
び側壁絶縁膜により自己整合的に穿孔することにより、
さらに接続孔の合わせ余裕を小さくすることができるの
で、素子集積度をさらに向上させることが可能となる。
【0194】(4).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、溝掘り埋込み形の分離領域上に金属膜の単
体膜構造または低抵抗ポリシリコン膜上に金属膜を堆積
してなる積層膜構造のゲート電極を形成することによ
り、ゲート電極の膜厚を素子領域でも分離領域でもほぼ
同じにすることことができる。このため、ゲート電極の
電気的抵抗を低減することが可能となる。また、ゲート
電極配線の断線不良を低減することが可能となる。した
がって、半導体集積回路装置の動作速度を向上させるこ
とができるとともに、歩留りおよび信頼性の向上を図る
ことも可能となる。
【0195】(5).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、半導体基板にウエル領域を形成した後、溝
掘り埋込み形の分離領域を形成することにより、ウエル
領域を形成する不純物の濃度低下を防止することができ
るので、その濃度低下に起因するリーク電流の増加を防
止することが可能となる。
【0196】(6).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、メモリセル選択MISトランジスタのソー
ス接合耐圧が0.4MV/ cm以下になるように、前記分
離溝の深さ、ウエル領域形成用の不純物導入エネルギー
およびウエル領域形成用の不純物ドーズ量を設定するこ
とにより、メモリセルサイズの増大を招くことなく、素
子分離能力および必要電圧振幅を維持しながら、ソース
接合耐圧を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
メモリセル領域の要部断面図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の周辺回路領域の要
部断面図である。
【図3】図1の半導体集積回路装置のメモリセル領域の
要部平面図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置のメモリセル領域の
要部平面図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の要部断面図であ
る。
【図6】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の図6に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図8】図1の半導体集積回路装置の図7に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図9】(a)は図1の半導体集積回路装置の図8に続
く製造工程中における要部断面図、(b)は(a)に続
く製造工程中における要部断面図である。
【図10】図1の半導体集積回路装置の図9(b)に続
く製造工程中における要部断面図である。
【図11】図1の半導体集積回路装置の図10に続く製
造工程中における要部断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図13】図12の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図14】図12の半導体集積回路装置の図13に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図15】図12の半導体集積回路装置の図14に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図16】図12の半導体集積回路装置の図15に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図17】図12の半導体集積回路装置の図16に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図18】図12の半導体集積回路装置の図17に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図19】図12の半導体集積回路装置の図18に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図20】図12の半導体集積回路装置の図19に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図22】図21の半導体集積回路装置のソース接合で
の電界とイオン注入エネルギーとの関係を示すグラフ図
である。
【図23】素子分離としてフィールド絶縁膜を用いる半
導体集積回路装置の要部断面図である。
【図24】図23の半導体集積回路装置のソース接合で
の電界とイオン注入エネルギーとの関係を示すグラフ図
である。
【図25】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図26】図25の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図27】図25の半導体集積回路装置の図26に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図28】図25の半導体集積回路装置の図27に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図29】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図30】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図31】図30に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図32】図31に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図33】図32に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図34】図33に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図35】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置のメモリセル領域の要部断面図である。
【図36】図35の半導体集積回路装置の周辺回路領域
の要部断面図である。
【符号の説明】
1s 半導体基板 2 溝掘り埋込み形の分離領域 2a 分離溝 2b 分離膜 2b0 絶縁膜 2b1 分離膜(ストッパ部) 2b2 分離膜 3p pウエル 3n nウエル 4 メモリセル選択MOS・FET 4a, 4b 半導体領域 4c ゲート絶縁膜 4d ゲート電極 4d1,4d2 導体膜 5 キャパシタ 5a 第1電極 5b キャパシタ絶縁膜 5c 第2電極 6a,6c,6d 絶縁膜 7a キャップ絶縁膜 7b サイドウォール 8, 8a〜8d 層間絶縁膜 8d1,8d2 絶縁膜 9a1 接続孔 9b1 接続孔 9b2 接続孔 9c 接続孔 10a マスク膜 10b マスク膜 10c マスク膜 11a キャップ絶縁膜 11b サイドウォール 12 絶縁膜 13 導体膜 14 nチャネル形のMOS・FET 14a 半導体領域 14b 半導体領域 15 pチャネル形のMOS・FET 15a 半導体領域 15b 半導体領域 16a〜16e フォトレジストパターン 17 引き出し電極 18a マスク膜 18b マスク膜 19a マスクパターン M メモリセル領域 P 周辺回路領域 MC メモリセル WL ワード線 BL ビット線 BL1,BL2 導体膜

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成された分離溝に分離膜
    が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域と、 前記半導体基板において前記溝掘り埋込み形の分離領域
    に囲まれた活性領域に形成された所定の半導体領域と、 前記半導体基板上に堆積された絶縁膜に、前記所定の半
    導体領域が露出するように穿孔された接続孔とを有する
    半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半
    導体基板に前記分離溝を掘る工程と、(b)前記分離溝
    内に分離膜を埋め込む場合に、前記溝掘り埋込み分離領
    域において少なくとも前記接続孔から露出する領域に、
    前記絶縁膜に対してエッチング選択比を持つようなスト
    ッパ部が配置されるように分離溝を埋め込む工程と、
    (c)前記分離膜の埋込み工程後に、前記半導体基板上
    に前記絶縁膜を堆積する工程と、(d)前記絶縁膜に前
    記所定の半導体領域が露出するような接続孔をエッチン
    グ処理によって穿孔する工程とを有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記分離膜の埋込み工程は、(a)前
    記分離溝の形成後の半導体基板上に、前記絶縁膜に対し
    てエッチング選択比を持つ分離膜を堆積した後、その分
    離膜の上部をエッチバックすることにより、その分離膜
    を前記分離溝内にのみ残すようにして分離溝を埋め込む
    工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記分離膜の埋込み工程は、(a)前
    記分離溝の形成後の半導体基板上に、前記絶縁膜に対し
    てエッチング選択比を持つストッパ部用分離膜を所定の
    厚さ堆積する工程と、(b)前記ストッパ部用分離膜上
    に分離膜を堆積する工程と、(c)前記分離膜を前記活
    性領域におけるストッパ部用分離膜が露出するまでエッ
    チバックする工程と、(d)前記エッチバック工程後、
    前記半導体基板の主面が露出するようなエッチバック処
    理を施すことにより、前記分離溝内において、前記分離
    膜の周りにストッパ部用分離膜が配置されるように、分
    離膜およびストッパ部用分離膜を埋め込む工程とを有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記分離膜の埋込み工程は、(a)前
    記半導体基板上に分離溝形成用のマスク膜を形成した
    後、そのマスク膜をエッチングマスクとしてマスク膜か
    ら露出する半導体基板をエッチング除去することによ
    り、前記半導体基板に分離溝を形成する工程と、(b)
    前記マスク膜をそのままにした状態で、前記半導体基板
    上に分離膜を堆積する工程と、(c)前記分離膜の上部
    を前記マスク膜が露出するまでエッチバックする工程
    と、(d)前記溝掘り埋込み形の分離領域における分離
    膜の高さが、前記半導体基板の主面の高さよりも低くな
    るように、その分離膜の上部を除去する工程と、(e)
    前記半導体基板上に前記絶縁膜に対してエッチング選択
    比を持つストッパ部用分離膜を堆積する工程と、(f)
    前記ストッパ部用分離膜の上部をエッチバックすること
    により、前記分離溝内において、前記分離膜の上面にス
    トッパ部用分離膜が配置されるように、前記分離膜およ
    びストッパ部用分離膜を埋め込む工程とを有することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記分離膜が酸化膜からなり、前記ス
    トッパ部が窒化膜からなることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記分離溝を酸化膜からなる分離膜で
    埋込み、前記絶縁膜を窒化膜によって形成したことを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、(a)前記半導体基板に所定の不純物
    を導入した後、熱処理を施すことによりウエル領域を形
    成する工程と、(b)前記ウエル領域の形成工程後に、
    前記溝掘り埋込み形の分離領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記所定の半導体領域がMISトラン
    ジスタのソース・ドレイン領域を形成する半導体領域で
    あることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、(a)前記MISトランジスタのゲー
    ト電極の周囲に窒化膜からなるキャップ絶縁膜および側
    壁絶縁膜を形成する工程と、(b)前記絶縁膜を半導体
    基板上に堆積して前記MISトランジスタを被覆した
    後、前記接続孔を、前記キャップ絶縁膜および側壁絶縁
    膜で規定した状態で自己整合的に穿孔する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体集積回路装置の
    製造方法における前記ゲート電極の形成工程は、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、その半
    導体基板上に金属からなる単体膜または低抵抗ポリシリ
    コン膜上に金属膜を堆積してなる積層膜を堆積する工程
    と、(b)前記単体膜または積層膜をパターニングする
    工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記MISトランジスタがDRAM
    におけるメモリセル選択MISトランジスタであり、そ
    のソース接合耐圧が0.4MV/ cm以下になるように、
    前記分離溝の深さ、ウエル領域形成用の不純物導入エネ
    ルギーおよびウエル領域形成用の不純物ドーズ量を設定
    する工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記分離溝をその側面におけるテー
    パ角がメモリセル領域と周辺回路領域とで異なるように
    形成する工程を有することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板に形成された分離溝内に分
    離膜が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有
    する半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前
    記半導体基板に所定の不純物を導入した後、熱処理を施
    すことによりウエル領域を形成する工程と、(b)前記
    ウエル領域の形成工程後に、前記溝掘り埋込み形の分離
    領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板に形成された分離溝内に分
    離膜が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域と、 前記半導体基板において前記溝掘り埋込み形の分離領域
    に囲まれた活性領域に形成されたDRAMのメモリセル
    選択MISトランジスタとを有する半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 前記メモリセル選択MISトランジスタのソース接合耐
    圧が0.4MV/ cm以下になるように、前記分離溝の深
    さ、ウエル領域形成用の不純物導入エネルギーおよびウ
    エル領域形成用の不純物ドーズ量を設定する工程を有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板に形成された分離溝内に分
    離膜が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域と、 前記半導体基板において前記溝掘り埋込み形の分離領域
    に囲まれた活性領域に形成されたDRAMのメモリセル
    選択MISトランジスタと、 前記半導体基板において前記溝掘り埋込み形の分離領域
    に囲まれた活性領域に形成された周辺回路用のMISト
    ランジスタとを有する半導体集積回路装置の製造方法で
    あって、 前記分離溝をその側面におけるテーパ角がDRAMのメ
    モリセル領域と周辺回路領域とで異なるように形成する
    工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板に形成された分離溝内に分
    離膜が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有
    する半導体集積回路装置であって、(a)前記半導体基
    板において前記溝掘り埋込み形の分離領域に囲まれた活
    性領域に形成された所定の半導体領域と、(b)前記半
    導体基板上に堆積された絶縁膜と、(c)前記絶縁膜
    に、前記所定の半導体領域が露出するように穿孔された
    接続孔とを有し、(d)前記分離溝内に埋め込まれた分
    離膜は、少なくとも前記接続孔から露出する領域に、前
    記絶縁膜に対してエッチング選択比を持つようなストッ
    パ部が配置される構造を有することを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体集積回路装置
    において、(a)前記所定の半導体領域はMISトラン
    ジスタのソース・ドレイン領域を形成する半導体領域で
    あり、(b)前記MISトランジスタのゲート電極の周
    囲には窒化膜からなるキャップ絶縁膜および側壁絶縁膜
    が設けられ、(c)前記接続孔は前記キャップ絶縁膜お
    よび側壁絶縁膜によって規定された状態で自己整合的に
    穿孔されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の半導体集積回路装置
    において、(a)前記所定の半導体領域はMISトラン
    ジスタのソース・ドレイン領域を形成する半導体領域で
    あり、(b)前記MISトランジスタのゲート電極は、
    金属膜からなる単体膜構造または低抵抗ポリシリコン膜
    上に金属膜が堆積されてなる積層膜構造によって構成さ
    れていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 半導体基板に形成された分離溝内に分
    離膜が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有
    する半導体集積回路装置であって、前記分離溝の側面に
    おけるテーパ角がメモリセル領域と周辺回路領域とで異
    なることを特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 半導体基板に形成された分離溝内に分
    離膜が埋め込まれてなる溝掘り埋込み形の分離領域を有
    する半導体集積回路装置であって、(a)前記半導体基
    板において溝掘り埋込み形の分離領域に囲まれた活性領
    域にDRAMのメモリセル選択MISトランジスタを設
    け、(b)前記メモリセル選択MISトランジスタのソ
    ース接合耐圧が0.4MV/ cm以下になるように、前記
    分離溝の深さ、ウエル領域形成用の不純物導入エネルギ
    ーおよびウエル領域形成用の不純物ドーズ量を設定した
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001185703A (ja) * 1999-10-13 2001-07-06 Fujitsu Ltd 半導体装置およびその製造方法
US6346482B2 (en) 1998-05-08 2002-02-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device having an improved contact structure and a manufacturing method thereof
JP2008227477A (ja) * 2007-02-15 2008-09-25 Nec Electronics Corp 半導体記憶装置
JP2013258375A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Lapis Semiconductor Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

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