JPH09320394A - 電子機器の操作釦取付構造 - Google Patents
電子機器の操作釦取付構造Info
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- JPH09320394A JPH09320394A JP13006496A JP13006496A JPH09320394A JP H09320394 A JPH09320394 A JP H09320394A JP 13006496 A JP13006496 A JP 13006496A JP 13006496 A JP13006496 A JP 13006496A JP H09320394 A JPH09320394 A JP H09320394A
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- Japan
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- thin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 前面化粧板の裏側における操作釦の取付スペ
ースを狭くして製品の小型化が促進できるようにし、ま
た、操作釦の作動ストロークが長い場合にも製品の小型
化が阻害されないようにした。 【解決手段】 電子機器の前面化粧板3の開口3aに露
出して押圧操作される操作ノブ1aの一端部に、該前面
化粧板3と導光体4とで回動可能に挟持される支点部1
bと、この支点部1bの長手方向両端からそれぞれ延設
されて捻転が可能な弾性を有する薄肉腕部1cとを設
け、且つ操作ノブ1aの他端部にはスイッチ素子5を押
圧駆動する駆動部1dを設けて構成される操作釦1を用
い、前記薄肉腕部1cのうち前記支点部1bから離間し
た個所の押圧操作方向に沿う回動を位置規制することに
より、操作ノブ1aが押圧操作されて該支点部1bが回
転するのに伴い、該薄肉腕部1cが捻転して弾発力が生
起されるようにした。
ースを狭くして製品の小型化が促進できるようにし、ま
た、操作釦の作動ストロークが長い場合にも製品の小型
化が阻害されないようにした。 【解決手段】 電子機器の前面化粧板3の開口3aに露
出して押圧操作される操作ノブ1aの一端部に、該前面
化粧板3と導光体4とで回動可能に挟持される支点部1
bと、この支点部1bの長手方向両端からそれぞれ延設
されて捻転が可能な弾性を有する薄肉腕部1cとを設
け、且つ操作ノブ1aの他端部にはスイッチ素子5を押
圧駆動する駆動部1dを設けて構成される操作釦1を用
い、前記薄肉腕部1cのうち前記支点部1bから離間し
た個所の押圧操作方向に沿う回動を位置規制することに
より、操作ノブ1aが押圧操作されて該支点部1bが回
転するのに伴い、該薄肉腕部1cが捻転して弾発力が生
起されるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用音響機器等
の電子機器の前面化粧板(ノーズ)に取り付けられて操
作ノブが押圧操作される操作釦の取付構造に関する。
の電子機器の前面化粧板(ノーズ)に取り付けられて操
作ノブが押圧操作される操作釦の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の操作釦の取付構造としては、従
来、図5に示すような構造のものが広く採用されてい
る。同図において、電子機器の前面化粧板(ノーズ)1
0に取り付けられる操作釦11には、この前面化粧板1
0の開口10aから前方へ突出して押圧操作される操作
ノブ11aや、前面化粧板10の背面と導光体12との
間に移動不能に挟持される固定部11bや、この固定部
11bと操作ノブ11aの図示上端とを連結するヒンジ
部11cや、操作ノブ11aの図示下端部の裏側に形成
されてスイッチ素子13のステム13aと対向する駆動
部11d等が設けられており、操作者の手指等で押し込
まれた操作ノブ11aを、ヒンジ部11cの撓みを利用
して、同図の反時計回りの向きに若干量回転移動させる
ことができる。したがって、操作者が操作釦11の操作
ノブ11aを所定量押し込めば、該操作ノブ11aと一
体的に回転移動する駆動部11dがスイッチ素子13の
ステム13aを所定ストローク押し込むことになって所
望のスイッチングを行わせることができ、また、操作ノ
ブ11aに対するかかる押圧操作力を除去すれば、ヒン
ジ部11cから撓みの反力を受ける操作ノブ11aが逆
向きに回転移動するので、操作釦11を初期位置まで自
動復帰させることができる。
来、図5に示すような構造のものが広く採用されてい
る。同図において、電子機器の前面化粧板(ノーズ)1
0に取り付けられる操作釦11には、この前面化粧板1
0の開口10aから前方へ突出して押圧操作される操作
ノブ11aや、前面化粧板10の背面と導光体12との
間に移動不能に挟持される固定部11bや、この固定部
11bと操作ノブ11aの図示上端とを連結するヒンジ
部11cや、操作ノブ11aの図示下端部の裏側に形成
されてスイッチ素子13のステム13aと対向する駆動
部11d等が設けられており、操作者の手指等で押し込
まれた操作ノブ11aを、ヒンジ部11cの撓みを利用
して、同図の反時計回りの向きに若干量回転移動させる
ことができる。したがって、操作者が操作釦11の操作
ノブ11aを所定量押し込めば、該操作ノブ11aと一
体的に回転移動する駆動部11dがスイッチ素子13の
ステム13aを所定ストローク押し込むことになって所
望のスイッチングを行わせることができ、また、操作ノ
ブ11aに対するかかる押圧操作力を除去すれば、ヒン
ジ部11cから撓みの反力を受ける操作ノブ11aが逆
向きに回転移動するので、操作釦11を初期位置まで自
動復帰させることができる。
【0003】なお、この従来例では導光体12からの光
で操作ノブ11aを発光させることのできる照光式の操
作釦11について例示しているが、照光式でない場合に
は、導光体12以外の固定部材を用いて操作釦11の固
定部11bを保持する構造が採用されている。
で操作ノブ11aを発光させることのできる照光式の操
作釦11について例示しているが、照光式でない場合に
は、導光体12以外の固定部材を用いて操作釦11の固
定部11bを保持する構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、操作ノブ11aの一辺端にヒンジ部11cを介して
固定部11bを設けてなる操作釦11を用い、この固定
部11bを導光体12等の固定部材で保持しなければな
らないので、前面化粧板10の裏側には、該固定部11
bや該固定部材を配置させるためのスペースが必要とな
る。しかるに、小型化が促進されている最近の車載用音
響機器などでは、その前面化粧板10に複数個の操作釦
11や液晶表示用の窓部等を近接して配設するという設
計が求められているため、先の従来技術のように、操作
ノブ11aの一辺端からヒンジ部11cの長さ寸法分だ
け離間している固定部11bを保持するという取付構造
を採用すると、前面化粧板10の裏側において開口10
aからかなり離れた個所を操作釦11の取付スペースと
して利用しなければならないので、スペースファクタが
良好とは言い難く、これが製品の小型化を阻害する要因
となっていた。
は、操作ノブ11aの一辺端にヒンジ部11cを介して
固定部11bを設けてなる操作釦11を用い、この固定
部11bを導光体12等の固定部材で保持しなければな
らないので、前面化粧板10の裏側には、該固定部11
bや該固定部材を配置させるためのスペースが必要とな
る。しかるに、小型化が促進されている最近の車載用音
響機器などでは、その前面化粧板10に複数個の操作釦
11や液晶表示用の窓部等を近接して配設するという設
計が求められているため、先の従来技術のように、操作
ノブ11aの一辺端からヒンジ部11cの長さ寸法分だ
け離間している固定部11bを保持するという取付構造
を採用すると、前面化粧板10の裏側において開口10
aからかなり離れた個所を操作釦11の取付スペースと
して利用しなければならないので、スペースファクタが
良好とは言い難く、これが製品の小型化を阻害する要因
となっていた。
【0005】また、操作釦11が例えばパワースイッチ
のように、操作時に必要な押し込み量(作動ストロー
ク)をある程度長く設定しなければならないとき、上述
した従来技術ではヒンジ部11cの長さ寸法を増大する
必要があるので、製品の小型化が一層阻害されることと
なる。つまり、かかる従来技術は、操作釦の作動ストロ
ークが長くなると、製品の小型化を著しく損なうという
問題点があった。
のように、操作時に必要な押し込み量(作動ストロー
ク)をある程度長く設定しなければならないとき、上述
した従来技術ではヒンジ部11cの長さ寸法を増大する
必要があるので、製品の小型化が一層阻害されることと
なる。つまり、かかる従来技術は、操作釦の作動ストロ
ークが長くなると、製品の小型化を著しく損なうという
問題点があった。
【0006】なお、このようなヒンジ部を省略して操作
ノブを回動自在に支持し、且つ該操作ノブの背面にばね
部材を弾接させるという取付構造も提案されているが、
かかる従来提案はばね部材による部品点数の増加や組立
性の劣化を伴うため、製品コストを押し上げるという難
点がある。
ノブを回動自在に支持し、且つ該操作ノブの背面にばね
部材を弾接させるという取付構造も提案されているが、
かかる従来提案はばね部材による部品点数の増加や組立
性の劣化を伴うため、製品コストを押し上げるという難
点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、回動可能に支
持される支点部を操作ノブの一端部に設け、且つ捻転可
能な弾性を有する薄肉腕部を該支点部の長手方向両端か
ら延設した操作釦を用い、操作ノブが押圧操作されたと
きに、前記薄肉腕部を捻転させながら前記支点部が回転
するように設計することにより、前面化粧板の裏側にお
ける操作釦の取付スペースを狭くして製品の小型化が促
進できるようにし、また、操作釦の作動ストロークが長
い場合にも製品の小型化が阻害されないようにした。
持される支点部を操作ノブの一端部に設け、且つ捻転可
能な弾性を有する薄肉腕部を該支点部の長手方向両端か
ら延設した操作釦を用い、操作ノブが押圧操作されたと
きに、前記薄肉腕部を捻転させながら前記支点部が回転
するように設計することにより、前面化粧板の裏側にお
ける操作釦の取付スペースを狭くして製品の小型化が促
進できるようにし、また、操作釦の作動ストロークが長
い場合にも製品の小型化が阻害されないようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による電子機器の操作釦取
付構造では、電子機器の前面化粧板(ノーズ)に取り付
けられる操作釦が、前記前面化粧板の開口に露出して押
圧操作される操作ノブと、この操作ノブの一端部に設け
られて押圧操作方向に沿う回動が許容された状態に支持
される支点部と、この支点部の長手方向両端からそれぞ
れ延設されて捻転が可能な弾性を有する薄肉腕部と、ス
イッチ素子を押圧駆動するために前記操作ノブの他端部
から後方へ突設された駆動部とを備え、前記薄肉腕部の
うち前記支点部から離間した個所を、押圧操作方向に沿
う回動が位置規制される状態となす構成とした。ここ
で、操作釦が照光式であるならば、前記支点部を回動可
能に支持する部材として例えば、前記操作ノブに後方か
ら光を照射する導光体を用いればよい。また、押圧操作
時に前記薄肉腕部を捻転させるためには例えば、前記前
面化粧板の背面に設けた凹所内に、該薄肉腕部の一部を
挿入してその回動を局部的に位置規制するなどすればよ
い。
付構造では、電子機器の前面化粧板(ノーズ)に取り付
けられる操作釦が、前記前面化粧板の開口に露出して押
圧操作される操作ノブと、この操作ノブの一端部に設け
られて押圧操作方向に沿う回動が許容された状態に支持
される支点部と、この支点部の長手方向両端からそれぞ
れ延設されて捻転が可能な弾性を有する薄肉腕部と、ス
イッチ素子を押圧駆動するために前記操作ノブの他端部
から後方へ突設された駆動部とを備え、前記薄肉腕部の
うち前記支点部から離間した個所を、押圧操作方向に沿
う回動が位置規制される状態となす構成とした。ここ
で、操作釦が照光式であるならば、前記支点部を回動可
能に支持する部材として例えば、前記操作ノブに後方か
ら光を照射する導光体を用いればよい。また、押圧操作
時に前記薄肉腕部を捻転させるためには例えば、前記前
面化粧板の背面に設けた凹所内に、該薄肉腕部の一部を
挿入してその回動を局部的に位置規制するなどすればよ
い。
【0009】上述した操作釦は、その操作ノブが操作者
の手指等で押し込まれると、回動可能に支持されている
前記支点部が該操作ノブと一体的に回転するが、こうし
て支点部が回転すると前記薄肉腕部が捻転して弾発力を
生起するので、該支点部には回転量に応じた復帰力が作
用することとなり、よって操作ノブに対する押圧操作力
を除去すれば操作釦を元の状態に自動復帰させることが
できる。そして、前記支点部は操作ノブの一辺端から僅
かに突出させるだけでよく、また前記薄肉腕部も該一辺
端と隣接するように設ければよいので、操作ノブを露出
させる前面化粧板の前記開口から大きく離れた個所を操
作釦の取付スペースとして利用する必要がなく、それゆ
え前面化粧板の裏側におけるスペースファクタが向上し
て電子機器製品の小型化が促進しやすくなる。また、操
作ノブを大きく押し込んでも回動支点側に位置する前記
薄肉腕部はさほど大きく捻転するわけではないので、製
品の小型化に悪影響を及ぼさずに操作釦の作動ストロー
クを長く設定することが容易になる。
の手指等で押し込まれると、回動可能に支持されている
前記支点部が該操作ノブと一体的に回転するが、こうし
て支点部が回転すると前記薄肉腕部が捻転して弾発力を
生起するので、該支点部には回転量に応じた復帰力が作
用することとなり、よって操作ノブに対する押圧操作力
を除去すれば操作釦を元の状態に自動復帰させることが
できる。そして、前記支点部は操作ノブの一辺端から僅
かに突出させるだけでよく、また前記薄肉腕部も該一辺
端と隣接するように設ければよいので、操作ノブを露出
させる前面化粧板の前記開口から大きく離れた個所を操
作釦の取付スペースとして利用する必要がなく、それゆ
え前面化粧板の裏側におけるスペースファクタが向上し
て電子機器製品の小型化が促進しやすくなる。また、操
作ノブを大きく押し込んでも回動支点側に位置する前記
薄肉腕部はさほど大きく捻転するわけではないので、製
品の小型化に悪影響を及ぼさずに操作釦の作動ストロー
クを長く設定することが容易になる。
【0010】また、一列に並べて配置される複数の前記
操作釦の隣り合う前記薄肉腕部どうしを連結して薄肉架
橋部となしておけば、この薄肉架橋部のうち回動を位置
規制した個所の両側部分を互いに独立に捻転させること
ができるので、製品の小型化に好適な複数の操作釦を予
め連結した一体品が得られ、これにより部品点数の削減
や組立性の向上が図れる。
操作釦の隣り合う前記薄肉腕部どうしを連結して薄肉架
橋部となしておけば、この薄肉架橋部のうち回動を位置
規制した個所の両側部分を互いに独立に捻転させること
ができるので、製品の小型化に好適な複数の操作釦を予
め連結した一体品が得られ、これにより部品点数の削減
や組立性の向上が図れる。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の一実施例に係る操作釦の取付構造を示す
説明図、図2は該操作釦の側面図、図3は該操作釦を4
個連設してなるユニット品の背面図、図4は該ユニット
品の平面図である。
図1は本発明の一実施例に係る操作釦の取付構造を示す
説明図、図2は該操作釦の側面図、図3は該操作釦を4
個連設してなるユニット品の背面図、図4は該ユニット
品の平面図である。
【0012】これらの図において、符号1で総括的に示
す操作釦には、押圧操作される操作ノブ1aの一端部
に、断面形状が略フ字形で該操作ノブ1aの幅方向に沿
って延びる支点部1bが設けられているとともに、この
支点部1bの長手方向両端から同方向に沿って、捻転が
可能な弾性を有する一対の薄肉腕部1cが延出形成され
ている。また、操作ノブ1aの他端部の幅方向中央には
駆動部1dが後方へ向けて突設されている。ただし、本
実施例においては、図3,4に明らかなように、一列に
並べて配置される4個の操作釦1を連設してなるユニッ
ト品2を採用しており、このユニット品2のうち、相異
なる操作釦1の隣り合う薄肉腕部1cどうしは連結され
て薄肉架橋部2aとなっている。
す操作釦には、押圧操作される操作ノブ1aの一端部
に、断面形状が略フ字形で該操作ノブ1aの幅方向に沿
って延びる支点部1bが設けられているとともに、この
支点部1bの長手方向両端から同方向に沿って、捻転が
可能な弾性を有する一対の薄肉腕部1cが延出形成され
ている。また、操作ノブ1aの他端部の幅方向中央には
駆動部1dが後方へ向けて突設されている。ただし、本
実施例においては、図3,4に明らかなように、一列に
並べて配置される4個の操作釦1を連設してなるユニッ
ト品2を採用しており、このユニット品2のうち、相異
なる操作釦1の隣り合う薄肉腕部1cどうしは連結され
て薄肉架橋部2aとなっている。
【0013】そして、この操作釦1を車載用音響機器の
前面化粧板(ノーズ)3に取り付ける際には、図1に示
すように、前面化粧板3の後方からその開口3a内へ操
作ノブ1aを挿入して前方へ突出させた後、この前面化
粧板3の裏側にアクリル等の透光性樹脂からなる導光体
4を組み付けることにより、操作釦1の前記支点部1b
の先端を前面化粧板3の背面に衝止させるとともに、該
支点部1bの湾曲部分を、前面化粧板3に設けられてい
る庇状の支持突起3bと該導光体4との間に摺動自在に
挟み込む。これにより、支点部1bは押圧操作方向に沿
う回動が許容された状態に挟持され、その回動支点Pは
該支点部1bの先端と合致する。また、この支点部1b
の長手方向両端から水平に延設されている各薄肉腕部1
cの先端部分は、前面化粧板3の適宜個所に設けられて
いる規制部3cと前記支持突起3bとの間の凹所3d内
に嵌入させて、該先端部分の押圧操作方向に沿う回動が
位置規制される状態となす。ただし、ユニット品2の薄
肉架橋部2aを構成している薄肉腕部1cの場合、その
先端部分は該薄肉架橋部2aの中間部分に相当するの
で、具体的には、ユニット品2の両側に単独で位置する
2本の薄肉腕部1cの先端部分と、隣り合う薄肉腕部1
cどうしを連結してなる計3本の薄肉架橋部2aの中間
部分とをそれぞれ、前面化粧板3の背面の相異なる凹所
3d内に嵌入させて位置規制する。こうしてユニット品
2を前面化粧板3に取り付けると、各操作釦1は、操作
ノブ1aと一体的に支点部1bが回転し、その回転に伴
って、先端部分の回動が位置規制されている薄肉腕部1
cが捻転するようになる。なお、薄肉架橋部2aは中間
部分の回動が位置規制されるので、その両側部分を構成
する薄肉腕部1cどうしを互いに独立に捻転させること
ができる。
前面化粧板(ノーズ)3に取り付ける際には、図1に示
すように、前面化粧板3の後方からその開口3a内へ操
作ノブ1aを挿入して前方へ突出させた後、この前面化
粧板3の裏側にアクリル等の透光性樹脂からなる導光体
4を組み付けることにより、操作釦1の前記支点部1b
の先端を前面化粧板3の背面に衝止させるとともに、該
支点部1bの湾曲部分を、前面化粧板3に設けられてい
る庇状の支持突起3bと該導光体4との間に摺動自在に
挟み込む。これにより、支点部1bは押圧操作方向に沿
う回動が許容された状態に挟持され、その回動支点Pは
該支点部1bの先端と合致する。また、この支点部1b
の長手方向両端から水平に延設されている各薄肉腕部1
cの先端部分は、前面化粧板3の適宜個所に設けられて
いる規制部3cと前記支持突起3bとの間の凹所3d内
に嵌入させて、該先端部分の押圧操作方向に沿う回動が
位置規制される状態となす。ただし、ユニット品2の薄
肉架橋部2aを構成している薄肉腕部1cの場合、その
先端部分は該薄肉架橋部2aの中間部分に相当するの
で、具体的には、ユニット品2の両側に単独で位置する
2本の薄肉腕部1cの先端部分と、隣り合う薄肉腕部1
cどうしを連結してなる計3本の薄肉架橋部2aの中間
部分とをそれぞれ、前面化粧板3の背面の相異なる凹所
3d内に嵌入させて位置規制する。こうしてユニット品
2を前面化粧板3に取り付けると、各操作釦1は、操作
ノブ1aと一体的に支点部1bが回転し、その回転に伴
って、先端部分の回動が位置規制されている薄肉腕部1
cが捻転するようになる。なお、薄肉架橋部2aは中間
部分の回動が位置規制されるので、その両側部分を構成
する薄肉腕部1cどうしを互いに独立に捻転させること
ができる。
【0014】こうして各操作釦1(ユニット品2)や導
光体4を取着した前面化粧板3は、スイッチ素子5等の
各種電子部品や光源(図示せず)が配設されている回路
基板6と組み合わされて、操作釦1の前記駆動部1dを
該スイッチ素子5のステム5aに当接させるとともに、
導光体4に該光源からの光が入射されるようにする。な
お、操作釦1の駆動部1dには、スイッチ素子5に内蔵
されている図示せぬ復帰ばねの弾発力が常時付与される
ように設計してあるので、操作ノブ1aが押圧操作され
ていない状態(図1に実線で示す状態)において、この
駆動部1dは前面化粧板3とステム5aとの間に挟持さ
れており、よって操作釦1にガタが生じることはない。
また、この操作釦1は照光式で、操作ノブ1a中に記載
されている文字や記号等の表示部(図示せず)が光を透
過させる無塗装領域となっているので、この操作ノブ1
aに導光体4からの光を照射することにより該表示部を
発光させることができる。
光体4を取着した前面化粧板3は、スイッチ素子5等の
各種電子部品や光源(図示せず)が配設されている回路
基板6と組み合わされて、操作釦1の前記駆動部1dを
該スイッチ素子5のステム5aに当接させるとともに、
導光体4に該光源からの光が入射されるようにする。な
お、操作釦1の駆動部1dには、スイッチ素子5に内蔵
されている図示せぬ復帰ばねの弾発力が常時付与される
ように設計してあるので、操作ノブ1aが押圧操作され
ていない状態(図1に実線で示す状態)において、この
駆動部1dは前面化粧板3とステム5aとの間に挟持さ
れており、よって操作釦1にガタが生じることはない。
また、この操作釦1は照光式で、操作ノブ1a中に記載
されている文字や記号等の表示部(図示せず)が光を透
過させる無塗装領域となっているので、この操作ノブ1
aに導光体4からの光を照射することにより該表示部を
発光させることができる。
【0015】次に、操作釦1が押圧操作されたときの動
作について説明する。
作について説明する。
【0016】操作者の手指等により操作ノブ1aが押し
込まれると、この操作ノブ1aは回動可能に支持されて
いる支点部1bと一体的に、回動支点Pを中心として図
1の反時計回りの向きへ回転移動するので、該支点部1
bから延設されている一対の薄肉腕部1cが同じ向きに
捻転していき、この捻転動作に伴い弾発力が生起されて
いく。こうして、操作ノブ1aが一対の薄肉腕部1cを
徐々に捻転させながら押し込まれていくと、駆動部1d
が該操作ノブ1aと一体的に回転移動してスイッチ素子
5のステム5aを押し込んでいくので、操作者が操作ノ
ブ1aを所定量押し込めば、駆動部1dがステム5aを
所定ストローク押し込むことになって所望のスイッチン
グを行わせることができる(図1の鎖線参照)。また、
この状態で操作ノブ1aに対する押圧操作力を除去すれ
ば、支点部1bの回転に伴って捻転していた一対の薄肉
腕部1cの弾発力と、スイッチ素子5内の前記復帰ばね
の弾発力とにより、操作ノブ1aは図1の時計回りの向
きへ付勢されることになるので、操作釦1は図1に実線
で示す初期位置まで自動的に復帰する。
込まれると、この操作ノブ1aは回動可能に支持されて
いる支点部1bと一体的に、回動支点Pを中心として図
1の反時計回りの向きへ回転移動するので、該支点部1
bから延設されている一対の薄肉腕部1cが同じ向きに
捻転していき、この捻転動作に伴い弾発力が生起されて
いく。こうして、操作ノブ1aが一対の薄肉腕部1cを
徐々に捻転させながら押し込まれていくと、駆動部1d
が該操作ノブ1aと一体的に回転移動してスイッチ素子
5のステム5aを押し込んでいくので、操作者が操作ノ
ブ1aを所定量押し込めば、駆動部1dがステム5aを
所定ストローク押し込むことになって所望のスイッチン
グを行わせることができる(図1の鎖線参照)。また、
この状態で操作ノブ1aに対する押圧操作力を除去すれ
ば、支点部1bの回転に伴って捻転していた一対の薄肉
腕部1cの弾発力と、スイッチ素子5内の前記復帰ばね
の弾発力とにより、操作ノブ1aは図1の時計回りの向
きへ付勢されることになるので、操作釦1は図1に実線
で示す初期位置まで自動的に復帰する。
【0017】上述したように本実施例に係る操作釦1
は、操作ノブ1aの一端部に支点部1bと一対の薄肉腕
部1cとを設け、該薄肉腕部1cを捻転させることで操
作時に必要な弾発力や復帰力が生起されるようにしてあ
る。そして、この支点部1bは操作ノブ1aの一辺端か
ら僅かに突出させるだけでよく、また薄肉腕部1cも該
一辺端と隣接するように設ければよいので、操作ノブ1
aを露出させる前面化粧板3の開口3aから大きく離れ
た個所を操作釦1の取付スペースとして利用する必要が
なく、それゆえ前面化粧板3の裏側におけるスペースフ
ァクタが向上して製品の小型化が促進しやすくなってい
る。なお、操作ノブ1aを大きく押し込んでも回動支点
側に位置する薄肉腕部1cはさほど大きく捻転するわけ
ではないので、本実施例と同様の取付構造を採用すれ
ば、製品の小型化に悪影響を及ぼさずに操作釦1の作動
ストロークを長く設定することができ、それゆえ操作釦
1がパワースイッチのような場合にも容易に対応でき
る。
は、操作ノブ1aの一端部に支点部1bと一対の薄肉腕
部1cとを設け、該薄肉腕部1cを捻転させることで操
作時に必要な弾発力や復帰力が生起されるようにしてあ
る。そして、この支点部1bは操作ノブ1aの一辺端か
ら僅かに突出させるだけでよく、また薄肉腕部1cも該
一辺端と隣接するように設ければよいので、操作ノブ1
aを露出させる前面化粧板3の開口3aから大きく離れ
た個所を操作釦1の取付スペースとして利用する必要が
なく、それゆえ前面化粧板3の裏側におけるスペースフ
ァクタが向上して製品の小型化が促進しやすくなってい
る。なお、操作ノブ1aを大きく押し込んでも回動支点
側に位置する薄肉腕部1cはさほど大きく捻転するわけ
ではないので、本実施例と同様の取付構造を採用すれ
ば、製品の小型化に悪影響を及ぼさずに操作釦1の作動
ストロークを長く設定することができ、それゆえ操作釦
1がパワースイッチのような場合にも容易に対応でき
る。
【0018】また、本実施例では、一列に並べて配置さ
れる4個の操作釦1を薄肉架橋部2aを介して連結して
なるユニット品2を用いているので、製品の部品点数削
減や組立性向上に寄与するところ大である。
れる4個の操作釦1を薄肉架橋部2aを介して連結して
なるユニット品2を用いているので、製品の部品点数削
減や組立性向上に寄与するところ大である。
【0019】なお、上述した実施例では照光式の操作釦
1について例示しているため、その支点部1bを回動可
能に支持する部材として、操作釦1の裏側に組み込まれ
る導光体4を利用しているが、該支点部1bを導光体以
外の固定部材で支持することも可能である。
1について例示しているため、その支点部1bを回動可
能に支持する部材として、操作釦1の裏側に組み込まれ
る導光体4を利用しているが、該支点部1bを導光体以
外の固定部材で支持することも可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】回動可能に支持される支点部を操作ノブの
一辺端から僅かに突出させて設け、且つ該支点部から延
出する捻転可能な薄肉腕部を該一辺端と隣接するように
設けてなる操作釦を用いることができるので、前記操作
ノブを露出させる前面化粧板(ノーズ)の開口から大き
く離れた個所を該操作釦の取付スペースとして利用する
必要がなくなって、前面化粧板の裏側におけるスペース
ファクタが向上し、そのため電子機器製品の小型化が促
進しやすくなる。
一辺端から僅かに突出させて設け、且つ該支点部から延
出する捻転可能な薄肉腕部を該一辺端と隣接するように
設けてなる操作釦を用いることができるので、前記操作
ノブを露出させる前面化粧板(ノーズ)の開口から大き
く離れた個所を該操作釦の取付スペースとして利用する
必要がなくなって、前面化粧板の裏側におけるスペース
ファクタが向上し、そのため電子機器製品の小型化が促
進しやすくなる。
【0022】また、操作ノブを大きく押し込んでも回動
支点側に位置する前記薄肉腕部はさほど大きく捻転する
わけではないので、製品の小型化に悪影響を及ぼさずに
操作釦の作動ストロークを長く設定することが容易にな
る。
支点側に位置する前記薄肉腕部はさほど大きく捻転する
わけではないので、製品の小型化に悪影響を及ぼさずに
操作釦の作動ストロークを長く設定することが容易にな
る。
【0023】また、一列に並べて配置される複数の操作
釦の隣り合う前記薄肉腕部どうしを連結して薄肉架橋部
となしておけば、この薄肉架橋部のうち回動を位置規制
した個所の両側部分を互いに独立に捻転させることがで
きるので、製品の小型化に好適な複数の操作釦を予め連
結した一体品が得られ、これにより部品点数の削減や組
立性の向上が図れる。
釦の隣り合う前記薄肉腕部どうしを連結して薄肉架橋部
となしておけば、この薄肉架橋部のうち回動を位置規制
した個所の両側部分を互いに独立に捻転させることがで
きるので、製品の小型化に好適な複数の操作釦を予め連
結した一体品が得られ、これにより部品点数の削減や組
立性の向上が図れる。
【図1】本発明の一実施例に係る操作釦の取付構造を示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】該操作釦の側面図である。
【図3】該操作釦を4個連設してなるユニット品の背面
図である。
図である。
【図4】該ユニット品の平面図である。
【図5】従来技術を示す説明図である。
1 操作釦 1a 操作ノブ 1b 支点部 1c 薄肉腕部 1d 駆動部 2 ユニット品 2a 薄肉架橋部 3 前面化粧板(ノーズ) 3a 開口 3d 凹所 4 導光体 5 スイッチ素子 5a ステム 6 回路基板
Claims (4)
- 【請求項1】 電子機器の前面化粧板に取り付けられる
操作釦が、前記前面化粧板の開口に露出して押圧操作さ
れる操作ノブと、この操作ノブの一端部に設けられて押
圧操作方向に沿う回動が許容された状態に支持される支
点部と、この支点部の長手方向両端からそれぞれ延設さ
れて捻転が可能な弾性を有する薄肉腕部と、スイッチ素
子を押圧駆動するために前記操作ノブの他端部から後方
へ突設された駆動部とを備え、前記薄肉腕部のうち前記
支点部から離間した個所を、押圧操作方向に沿う回動が
位置規制される状態となすことを特徴とする電子機器の
操作釦取付構造。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、前記操作釦の
前記支点部を回動可能に支持する部材として、前記操作
ノブに後方から光を照射する導光体を用いたことを特徴
とする電子機器の操作釦取付構造。 - 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
操作釦の前記薄肉腕部の一部を挿入してその回動を位置
規制するための凹所を、前記前面化粧板の背面に設けた
ことを特徴とする電子機器の操作釦取付構造。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
いて、一列に並べて配置される複数の前記操作釦の隣り
合う前記薄肉腕部どうしを連結して薄肉架橋部となした
ことを特徴とする電子機器の操作釦取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13006496A JPH09320394A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 電子機器の操作釦取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13006496A JPH09320394A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 電子機器の操作釦取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320394A true JPH09320394A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15025158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13006496A Pending JPH09320394A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 電子機器の操作釦取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09320394A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006318719A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Alpine Electronics Inc | 電子機器における操作釦取付け構造 |
CN114068214A (zh) * | 2020-07-31 | 2022-02-18 | 青岛海尔电冰箱有限公司 | 用于冰箱的旋钮显示控制器、冰箱及冰箱的控制方法 |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP13006496A patent/JPH09320394A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006318719A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Alpine Electronics Inc | 電子機器における操作釦取付け構造 |
JP4674801B2 (ja) * | 2005-05-12 | 2011-04-20 | アルパイン株式会社 | 電子機器における操作釦取付け構造 |
CN114068214A (zh) * | 2020-07-31 | 2022-02-18 | 青岛海尔电冰箱有限公司 | 用于冰箱的旋钮显示控制器、冰箱及冰箱的控制方法 |
CN114068214B (zh) * | 2020-07-31 | 2023-09-19 | 青岛海尔电冰箱有限公司 | 用于冰箱的旋钮显示控制器、冰箱及冰箱的控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020521 |