JPH09318859A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH09318859A
JPH09318859A JP8136395A JP13639596A JPH09318859A JP H09318859 A JPH09318859 A JP H09318859A JP 8136395 A JP8136395 A JP 8136395A JP 13639596 A JP13639596 A JP 13639596A JP H09318859 A JPH09318859 A JP H09318859A
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lens
lenses
lens frame
peripheral wall
frame
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JP8136395A
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English (en)
Inventor
Hidenori Miyamoto
英典 宮本
Hiroshi Wakabayashi
央 若林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/021Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses for more than one lens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形品であるレンズ枠内に少なくとも二
枚のレンズを、レンズ光軸を一致させて組込む。 【解決手段】 レンズ2,3どおしを所定の間隔をおい
てそれぞれのレンズ光軸を一致させて保持するレンズ枠
4によりレンズ組立体1が構成される。二枚のレンズの
互いに向き合うレンズ面に当接し間隔を保つための間隔
壁13を、レンズ枠の内周部で周方向に等配させた少な
くとも三個所に一体に設ける。レンズ枠内で少なくとも
二枚のレンズを保持する内周壁部11,12を、一方の
成形用金型によって成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラまたはカメラ
に着脱自在に装着される交換レンズのレンズ鏡筒に関
し、特に複数枚のレンズをレンズ枠に組込んで保持させ
るために用いるレンズ鏡筒におけるレンズ枠構造および
このレンズ枠の成形用金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ鏡筒には、撮影光学系として一つ
または複数のレンズ群が組込まれる。このようなレンズ
群を構成する複数枚のレンズとこれらのレンズを組込ん
で保持するレンズ枠とからなるレンズ組立体が従来から
知られている。
【0003】このようなレンズ組立体1において、二枚
のレンズ2,3をレンズ枠4内に所定の間隔をおいて組
込み固定して保持するための方法として、たとえば図5
(a)に示すように、レンズ枠4の内周部で光軸方向の
中央部に所定の厚みを有する内向きフランジ壁5を設
け、このフランジ壁5の両側のレンズ室4a,4bに両
方向からそれぞれレンズ2,3を組込んで保持させる第
1の方法が知られている。ここで、図5(a)中4c,
4dは各レンズ室4a,4bの開口端に設けた押え部
で、図示するようにレンズ2,3を組込んだ状態でレン
ズ外方端の周縁部分を押え付けるように変形されること
によって設けられている。また、このようなレンズ枠4
は、図5(b)に示すように一対の成形用金型6A,6
Bからなるキャビティ(図中4Aで示す)によって成形
枠として合成樹脂により成形されている。
【0004】さらに、図6(a)に示すように、レンズ
枠4内に組込むレンズ2,3の間に間隔環7を配置させ
ることにより、両レンズ2,3間の間隔を確保する第2
の方法も知られている。ここで、このようなレンズ枠4
は、図6(b)に示すように、成形用金型6A,6Bか
らなるキャビティ(図中4Bで示す)によって成形枠と
して成形されている。また、上述した間隔環7も、適宜
の形状を有する成形用金型(図示せず)によって成形さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した第1
の方法では、レンズ枠4を樹脂成形するにあたっての成
形用金型6A,6Bによる金型構造が、前述した図5
(b)に示すように、レンズ枠4のフランジ壁5を挾ん
で一方の室となるキャビティの一部を形成する金型6A
と他方の室となる同じくキャビティの一部を形成する金
型6Bとが異なることから、型締め時に一方の金型6A
の中心と他方の金型6Bの中心が10μm以下の範囲で
はあるが僅かにずれるおそれがある。したがって、この
ような図5(a),(b)に示すように樹脂成形品とし
て成形されるレンズ枠4において、一方のレンズ2が組
込まれるレンズ室4aの中心と他方のレンズ3が組込ま
れるレンズ室4bの中心がずれる結果、これらのレンズ
室に組込まれるそれぞれのレンズ光軸が相対的にずれ、
このレンズ組立体1として所期のレンズ特性が得られな
いという問題がある。
【0006】また、前述した第2の方法では、図6
(a),(b)に示すように、レンズ枠4における一方
のレンズ2が組込まれるレンズ室4aと他方のレンズ3
が組込まれるレンズ室4bとを同一の金型6Aで成形す
ることができるが、間隔環7は別部品であるために、間
隔環7の外径とそれぞれのレンズ室の内径とによって生
じる隙間だけ間隔環7が偏心して組込まれると、レンズ
2,3の光軸が傾くという問題がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、成形用金型の型締め時に一方の金型の中心
と他方の金型の中心とがずれることによって、一方のレ
ンズを組込むレンズ室の中心と他方のレンズを組込むレ
ンズ室の中心とがずれることを防止することができる樹
脂成形品によるレンズ枠を備えたレンズ鏡筒を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るレンズ鏡筒は、複数枚のレンズと、
これらのレンズを所定の間隔をおいてそれぞれのレンズ
光軸を一致させて保持するレンズ枠と、レンズのうちの
少なくとも二枚のレンズ間で互いに向き合うレンズ面に
当接するようにレンズ枠の内周壁部で周方向に等配させ
た少なくとも三個所に一体に設けた当接部材としての間
隔壁を備え、このレンズ枠内で少なくとも二枚のレンズ
を保持する内周壁部を、一方の成形用金型によって成形
するように構成したものである。
【0009】本発明によれば、レンズ枠内でレンズ間の
間隔を保つための間隔壁を周方向の少なくとも三個所に
等配させて設ける。そして、これらの間隔壁間での周方
向における間隙を通して一方から他方に臨ませる一方の
成形用金型によって、これらの間隔壁の光軸方向の両側
にレンズ組込み用のレンズ室を形成する内周壁部を、前
記間隔壁によって遮られる部分を除いて一方の成形用金
型により成形する。また、この間隔壁によって遮られる
部分は、他方の成形用金型によって前記内周壁部の外形
よりも大きな径をもって形成する。
【0010】たとえば両レンズの外径が異なる場合に
は、大径のレンズを組込むレンズ室側の成形用金型によ
って、この大径のレンズ室を形成する内周壁部を形成す
るとともに、この成形用金型を、小径のレンズを組込む
レンズ室の内周壁部において前記間隔壁の小径のレンズ
に対向する面およびこれらの間隔壁によって遮られる部
分を除いて成形し、またこのような間隔壁の小径のレン
ズに対向する面や間隔壁によって遮られる部分を、他方
の成形用金型によって成形する。
【0011】また、本発明に係るレンズ鏡筒は、レンズ
枠内で少なくとも二枚のレンズの互いに向き合うレンズ
面間に介在する当接部を有する当接部材を、鋼球によっ
て構成し、かつこのような鋼球を用いる場合に、これを
二枚のレンズを保持するレンズ枠の内周壁部の一方に当
接させるように配置したものである。
【0012】本発明によれば、レンズ枠内で少なくとも
二枚のレンズを組込むレンズ室の内周壁部を、同一の成
形用金型で成形し、これにレンズを順次組込んで保持さ
せる際に、レンズの周方向の少なくとも三個所に鋼球を
介在させ、この鋼球を前記両レンズ室の一方の内周壁部
に当接させた状態で各レンズ面に当接させることによ
り、レンズ間の間隔を所定の状態に保ち、しかも各レン
ズ光軸を一致させた状態での組立てが行なえる。ここ
で、一般に市販されている鋼球の外径寸法のばらつきは
数μm程度であってしかも入手し易いため、容易にレン
ズ間の間隔の精度の誤差を数μm以内に設定でき、レン
ズ鏡筒におけるレンズ群による撮影光学系を所定の状態
で組立てることが可能となる。
【0013】そして、本発明によれば、少なくとも二枚
のレンズを組込むレンズ枠内の内周壁部を、同一の成形
用金型で成形できるので、型締め時に生じる型ずれが起
きても各レンズの組込まれるレンズ室間での中心のずれ
は生ぜず、これにより各レンズをレンズ光軸を一致させ
て組立てることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)および図2は
本発明に係るレンズ鏡筒の一つの実施の形態を示し、こ
れらの図において、前述した図5(a),(b)、図6
(a),(b)と同一または相当する部分には同一番号
を付して説明は省略する。ここで、この実施の形態で
は、レンズ2,3をレンズ枠4に対し接着により固定す
る場合を示す。
【0015】この実施の形態では、大、小二枚のレンズ
2,3を所定の間隔をおいて、しかもそれぞれのレンズ
光軸を一致させて保持するレンズ枠4を示し、各レンズ
2,3を組込み保持するレンズ室4a,4bを構成する
大、小径の内周壁部11,12の間で周方向に等配させ
た三個所に、レンズ2,3の互いに向かい合うレンズ面
間に介在する当接部13a,13bを有する当接部材と
して、間隔壁13を一体に設けている。
【0016】そして、このような間隔壁13を周方向に
等間隔をおいて設けることで、前記大径のレンズ室4a
を形成する内周壁部11を成形するための成形用金型1
8Aによって、前記小径のレンズ室4bを形成する内周
壁部12を、前記間隔壁13によって遮られる部分を除
いて成形するように構成している。
【0017】換言すれば、この実施の形態では、レンズ
枠4内で大、小径のレンズ2,3間の間隔を保つために
等配させて設けた三個所の間隔壁13間における周方向
の間隙を通して一方から他方に一方の成形用金型(図2
中右側の成形用金型18A)を臨ませることにより、こ
れらの間隔壁13の光軸方向の両側にレンズ2,3を組
込むようにレンズ室4a,4bを形成する内周壁部1
1,12を、前記間隔壁13によって遮られる部分を除
いて一方の成形用金型18Aにより成形するように構成
している。この成形用金型18Aは、レンズ室のうち大
径のレンズ室4aを成形するものであって、さらにこの
成形用金型18Aによって小径のレンズ室4bをも一連
に成形するように構成している。なお、図中14は上述
した内周壁部11と12との間で間隔壁13を除いた部
分を構成する円弧状壁部である。
【0018】ここで、これらの間隔壁13によって遮ら
れる部分には、他方の成形用金型(図2中左側の成形用
金型18Bにおける図中符号Pを付した部分)によって
前記内周壁部11,12の外形よりも大きな径をもって
形成している。これによって周方向の三個所に図1
(b)中で破線で示したような大径の円弧溝部15が形
成される。勿論、この成形用金型18Bは、前記間隔壁
13における小径のレンズ室4b側に臨む面をも成形す
る。また、前記大径のレンズ室4aを成形する内周壁部
11において、このような間隔壁13とこれに対応する
円弧溝部15と略同等な周方向の個所には、同様に成形
用金型18Aの図2中符号Qを付した部分によって、円
弧溝部16を形成している。
【0019】これらの円弧溝部15,16は、図1
(a)に示すように各レンズ室4a,4bにレンズ2,
3を組込んだ際に、内周壁部11,12とレンズ2,3
の周縁との間を接着固定するための接着剤17の溜まり
部となる部分である。
【0020】このレンズ枠4を成形するキャビティ4A
を構成する図2に示す成形用金型18A,18Bにおい
て、成形時についての問題を以下に述べる。大径のレン
ズ2を組込む内周壁部11とこれよりも小径のレンズ3
を組込む内周壁部12とは、大径の成形用金型18Aに
よって成形される。このような金型構造では、金型18
Aと金型18Bとを、図中矢印で示すように左、右に開
くため、内周壁部11,12には、型抜き時の抜き勾配
が必要となる。しかし、このような抜き勾配を付ける
と、レンズ2,3を組込んだときに偏心したりするがた
が増えてしまうため、図示しないが内周壁部11,12
を形成する金型を、スライド型により一体に形成し、か
つ金型18A,18Bの型開き時にこのスライド型を光
軸に直交する方向にスライドさせるように構成すると、
抜き勾配をつけなくてもよい。
【0021】さらに、レンズ2,3のレンズ径が小さく
スライド型に構成できない場合には抜き勾配がつくこと
になる。このような場合には、抜き勾配があっても、そ
の影響が少なくなるように、内周壁部12に近接した部
分に、わずかに径を大きくした領域を、図中14で示す
円弧状壁部のように形成してもよい。また、この実施の
形態では、レンズ2,3の間隔を保つための当接部材
を、レンズ枠4に一体に設けた間隔壁13を用いてお
り、これによりこのような間隔を保つために別部品を用
いることがなく、部品点数を少なくし、組立てを容易に
行なえる。
【0022】図3(a),(b)は本発明の別の実施の
形態を示し、この実施の形態では、上述した図1
(a),(b)での実施の形態でのレンズ固定のための
接着に代えて、図5(a),(b)で説明したような開
口端での舌片状の押え部4c,4dを利用して固定した
場合を示す。ここで、この実施の形態での押え部4c,
4dは、各レンズ室4a,4bの開口端縁において周方
向に等間隔をおいて三個所に等配して設けた縁部を、レ
ンズ2,3の組込み後に変形させて押え付け固定してい
る。なお、上述した以外の構成は、前述した図1
(a),(b)、図5(a),(b)と同等であり、具
体的な説明は省略する。
【0023】図4(a),(b)は本発明のさらに他の
実施の形態を示すものであって、この実施の形態では、
前述した実施の形態での間隔壁13に代えて、鋼球20
を用いた場合を示す。ここで、一般に市販されている鋼
球20は外径寸法のばらつきが数μm以内であってしか
も入手し易いため、レンズ2,3間の間隔の精度の誤差
を数μm以内に設定でき、これによりレンズ枠4内でレ
ンズ2,3間の間隔を一定に保って組立てることができ
る。
【0024】この実施の形態でのレンズ枠4は、レンズ
枠4の一側方(図中右側)から、二枚のレンズ2,3を
組込む構造であり、径の小さいレンズ3が収まるレンズ
室4bを構成する内周壁部12と径の大きいレンズ2が
収まるレンズ室4aを構成する内周壁部11とを、図4
(a)中右方向から一方の成形用金型(図示せず)の内
壁面によって形成している。なお、径の小さい側の内周
壁部12の反組込み側の開口端には、レンズ3を係止す
る内径フランジ部12aが形成され、また径の大きい側
の内周壁部11の組込み側の開口端には、止め環21が
ねじ部21aにより螺合され、これによりレンズ2,3
が係止されている。
【0025】前記鋼球20は、レンズ2の曲面とレンズ
3の曲面とに当接した状態で介在し両レンズ2,3の間
隔を決定する。ここで、これらのレンズ2,3は曲率半
径が相違し、互いに向かい合う曲面間の間隔はレンズ光
軸に近づくほど間隔が狭くなるように構成されている。
したがって、鋼球20は両レンズ2,3間でこれらのレ
ンズ2,3の曲面により光軸方向において挾み込まれた
状態で押さえられるとともに光軸から離れる方向に寄せ
られ、レンズ枠4の前記レンズ2を保持させた内周壁部
11に当接し、この状態を維持している。
【0026】この実施の形態では、この鋼球20を径方
向において位置決めするために、一方のレンズ2を保持
する内周壁部11を利用し、レンズ2,3のレンズ光軸
を一致させた状態で等間隔をおいて並設できるように構
成している。なお、図4(b)において符号22は前記
鋼球20の周方向での動きを係止するための凹部であ
り、周方向に等間隔をおいて三個所に形成されている。
【0027】このような実施の形態においても、レンズ
2,3を保持するレンズ枠4の内周壁部11,12を同
一の成形用金型によって形成でき、しかも鋼球20の位
置決めも一方の内周壁部11(他方の内周溝部12でも
よい)で行なっており、レンズ2,3をレンズ光軸を一
致させた状態で組立てることができる。ここで、このよ
うな鋼球20を用いると、部品点数が多くなるが、レン
ズ2,3間の間隔を一定の精度で設定する際に採用して
効果がある。
【0028】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることは言うまでもない。たとえば上述し
たレンズ枠4とこれに保持するレンズ2,3によるレン
ズ組立体1として上述した実施の形態での構造には限定
されず、レンズ枠4の形状、構造やこれに保持させるレ
ンズの枚数や大、小径あるいは凹、凸形状、さらにこれ
らレンズの組込み構造としては種々の変形例が考えられ
る。要するに、レンズ枠において少なくとも二枚のレン
ズを保持するそれぞれの内周面部を、一つの成形用金型
によって形成した構成であればよい。
【0029】また、上述した図4で示した実施の形態で
は、鋼球20を挾み込むレンズ2,3の互いに向き合う
レンズ面を曲率半径の異なる曲面とした場合を示した
が、これに限定されない。さらに、このようなレンズ組
立体1を用いるレンズ鏡筒としては、カメラに一体に設
けるものであっても、カメラに着脱自在な交換式のレン
ズ鏡筒であってもよい。
【0030】
【実施例】レンズ枠4内に組込むレンズ2,3の固定手
段として、接着剤17のような固着手段または舌片状の
押え部4c,4dによる係止手段、さらに止め輪21に
よる機械的係止部材を用いている。また、レンズ枠4内
でレンズ2,3を等間隔をおいて保持するための当接部
材としては、レンズ枠に一体に設けた間隔壁13や鋼球
20を用いている。ここで、鋼球20を用いる場合、そ
の球面外周に黒色、つや消し等の処理を施し、反射しな
いような処理を行なう。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
鏡筒によれば、複数枚のレンズと、これらのレンズを所
定の間隔をおいてそれぞれのレンズ光軸を一致させて保
持するレンズ枠と、レンズのうちの少なくとも二枚のレ
ンズ間で互いに向き合うレンズ面に当接するようにレン
ズ枠の内周壁部で周方向に等配させた少なくとも三個所
に当接部材として一体に設けた間隔壁を備え、このレン
ズ枠内で少なくとも二枚のレンズを保持する内周壁部を
一方の成形用金型によって成形するように構成したの
で、簡単な構成であるにもかかわらず、以下に述べる効
果を奏する。
【0032】すなわち、本発明によれば、レンズ鏡筒の
レンズ枠を樹脂成形品として形成するにあたって、レン
ズ枠内でレンズ間の間隔を保つための間隔壁を、周方向
の少なくとも三個所に等配させて設け、これらの間隔壁
の間での周方向における間隙を通して一方から他方に一
方の成形用金型を臨ませることにより、これらの間隔壁
での光軸方向の両側にレンズ組込み用のレンズ室を形成
する内周壁部を、前記間隔壁によって遮られる部分を除
いて一方の成形用金型により成形することにより、成形
用金型の型締め時に一方の金型の中心と他方の金型の中
心とがずれることによって、一方のレンズを組込むレン
ズ室の中心と他方のレンズを組込むレンズ室の中心とが
ずれることを防止することができる。
【0033】そして、このような本発明によれば、レン
ズ枠内でのレンズ間隔を、別部品を用いることなく保
ち、かつレンズのレンズ光軸を相互に位置ずれを生じた
りすることなく一致させて保持させることができ、また
構成部品点数が少なく、組立ても容易に行なえる。
【0034】また、本発明によれば、レンズ枠内で少な
くとも二枚のレンズの互いに向き合うレンズ面に当接す
る当接部を有する当接部材を、鋼球によって構成し、か
つこのような鋼球を用いる場合に、これを二枚のレンズ
を保持するレンズ枠の内周壁部の一方に当接させるよう
に配置することにより、レンズ間の間隔を所定の状態に
保ち、しかも各レンズ光軸を一致させた状態での組立て
が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレンズ鏡筒の一つの実施の形態
を示し、(a)はレンズ組立体の要部断面図、(b)は
そのI−I線断面図である。
【図2】 図1におけるレンズ枠を成形するための成形
用金型構造を説明するための図である。
【図3】 本発明に係るレンズ鏡筒の別の実施の形態を
示し、(a)はレンズ組立体の要部断面図、(b)はそ
の側面図である。
【図4】 本発明に係るレンズ鏡筒の他の実施の形態を
示し、(a)はレンズ組立体の要部断面図、(b)はそ
のIV-IV線断面図である。
【図5】 (a)は従来のレンズ鏡筒におけるレンズ組
立体の要部断面図、(b)はそのレンズ枠成形用の成形
用金型構造を説明するための図である。
【図6】 (a)は従来のレンズ鏡筒におけるレンズ組
立体の別の例を示す要部断面図、(b)はそのレンズ枠
成形用の金型構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1…レンズ組立体、2,3…レンズ、4…レンズ枠、4
a,4b…レンズ室、4c,4d…舌片状押え部、4A
…キャビティ、11,12…内周壁部、13…当接部材
である間隔壁、13a,13b…当接部、15…円弧溝
部、14…円弧状壁部、16…円弧溝部、17…接着
剤、18A,18B…成形用金型、20…当接部材とし
ての鋼球、21…止め輪。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のレンズと、 これらのレンズを所定の間隔をおいてそれぞれのレンズ
    光軸を一致させて保持するレンズ枠と、 前記レンズのうちの少なくとも二枚のレンズ間で互いに
    向き合うレンズ面に当接するように前記レンズ枠の内周
    壁部で周方向に等配させて少なくとも三個所に設けた当
    接部材とを備え、 前記レンズ枠内で前記少なくとも二枚のレンズを保持す
    る内周壁部を一方の金型によって成形するように構成し
    たことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ鏡筒において、 レンズ枠内で少なくとも二枚のレンズの互いに向き合う
    レンズ面間に介在する当接部材を前記レンズ枠と一体に
    成形したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレンズ鏡筒において、 レンズ枠内で少なくとも二枚のレンズの互いに向き合う
    レンズ面間に介在する当接部材を鋼球としたことを特徴
    とするレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のレンズ鏡筒において、 レンズ枠内で少なくとも二枚のレンズの互いに向き合う
    レンズ面間に介在する鋼球を、前記二枚のレンズを保持
    する前記レンズ枠の内周壁に当接させて配置したことを
    特徴とするレンズ鏡筒。
JP8136395A 1996-05-30 1996-05-30 レンズ鏡筒 Pending JPH09318859A (ja)

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