JPH09317736A - 締付トルク表示器付ねじ及び締付トルク表示器付ナット - Google Patents

締付トルク表示器付ねじ及び締付トルク表示器付ナット

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JPH09317736A
JPH09317736A JP13020996A JP13020996A JPH09317736A JP H09317736 A JPH09317736 A JP H09317736A JP 13020996 A JP13020996 A JP 13020996A JP 13020996 A JP13020996 A JP 13020996A JP H09317736 A JPH09317736 A JP H09317736A
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JP
Japan
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screw
nut
tightening
torque
screwed
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JP13020996A
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Inventor
Hiroshi Oku
広志 奥
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ねじ及びナット自身に締付トルク表示機能を持
たせた、ねじ及びナットを提供することを目的とする。 【解決手段】相手側のねじ孔に螺合するねじ部とねじを
回す頭部が形成されたねじにおいて、ねじの頭部端面か
ら突設され、ねじが形成された締付軸と、締付軸の上端
面に形成された締付トルクを示す第1目印と、締付軸に
螺合するねじ孔が形成され、ねじ孔の外周部に締付トル
クを示す第2目印が表示された締付ナットと、締付軸に
挿通されたねじの頭部端面と締付ナットに接触する弾性
部材からなり、弾性部材を締付軸に挿通し締付ナットを
ねじ込んで弾性部材を圧縮させ、弾性部材の圧縮反力に
よる摩擦力により、ねじを相手側のねじ孔にねじ込ませ
るようにしたことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、締付けトルクの表
示機能を備えたねじ及びナットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からねじの締結力を管理する方法に
締付けトルクを用いた管理方法が一般的に用いられてい
る。ねじを所定のトルクで締付ける方法としては、トル
ク計測器付締付工具(以下トルクレンチという)を用い
て所定のトルクに合わせて締付ける方法や、あるいは締
付けトルクを設定可能な機能を持った締付工具(締付工
具に設定値以上のトルクが掛かるとビットがスリップす
る機構になっている。)を用いて、予め所定のトルクに
設定しておき締付ける方法がある。
【0003】また、その他に、ねじ又はナットに回転角
度の目盛が表示されたものが有り、該目盛はねじ部のピ
ッチ又はリードとの関係でねじ締付け時の目安となるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のトルク
レンチを用いてねじを締付ける方法では、締付け後に締
付トルクを確認するには再度トルクレンチ等を用いて確
認する以外になく、また、トルク設定締付工具を用いて
ねじを締付ける場合には、締付トルクを直接測定しなが
ら締付ける訳ではないので、ねじが所定のトルクで締付
けられているかどうかを確認することは容易ではない。
上述のいずれのねじ締付方法でも締付トルクの管理に問
題がある。
【0005】また、ねじの締結力の目安となる目盛りが
表示されたねじ及びナットは、ねじの回転角度を表示し
たものであり、締付トルクをねじの回転角度で管理しよ
うとするものである。従って、ねじの締結力が直接締付
トルクで管理されていないので、所定のトルクで締付け
られているかどうかという問題がある。そこで、本発明
は上述の問題を解決するもので、ねじ及びナット自身に
締付トルク表示機能を持たせた、ねじ及びナットを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するもので、相手側のねじ孔に螺合するねじ部と該
ねじを回す頭部が形成されたねじにおいて、前記ねじの
頭部端面から突設され、ねじが形成された締付軸と、前
記締付軸の上端面に形成された締付トルクを示す第1目
印と、前記締付軸に螺合するねじ孔が形成され、該ねじ
孔の外周部に締付トルクを示す第2目印が表示された締
付ナットと、前記締付軸に挿通された前記ねじの頭部端
面と前記締付ナットに接触する弾性部材からなり、前記
弾性部材を前記締付軸に挿通し前記締付ナットをねじ込
んで該弾性部材を圧縮させ、該弾性部材の圧縮反力によ
る摩擦力により、前記ねじを相手側のねじ孔にねじ込ま
せるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、前記第1目印が表示された目盛板を
前記締付軸の端面に所望する回転方向の位置に固定でき
るようにしたことを特徴とするものである。また、相手
側のねじに螺合するねじ孔が形成されたナットにおい
て、前記ナットの外周に形成された雄ねじ部と、前記ナ
ットの上端面に形成された締付トルクを示す第3目印
と、前記ナットの下端部に設けられた前記雄ねじ部の径
より大きいフランジと、前記雄ねじ部に螺合するねじ孔
が形成され、該ねじ孔の外周部に締付トルクを示す第4
目印が表示された締付ナットと、前記雄ねじ部に挿通さ
れ前記フランジと前記締付ナットに接触する弾性部材か
らなり、前記弾性部材を前記雄ねじ部に挿通し前記締付
ナットをねじ込んで該弾性部材を圧縮させ、該弾性部材
の圧縮反力による摩擦力により、前記ナットを相手側の
ねじにねじ込ませるようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0008】また、前記第4目印が表示された目盛板を
前記ナットの端面に所望する回転方向の位置に固定でき
るようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。図1は本発明の第1実施例の目盛付ねじの構造を示
す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図であ
る。10は締付トルク目盛付ねじ(以下目盛付ねじとい
う)で、締結する時のトルクが表示されるようになって
いる。目盛付ねじ10は、ねじ本体11、締付ナット2
0、トルク目盛板25および皿ばね30等により構成さ
れている。
【0010】ねじ本体11は、相手側ねじに螺合する本
体ねじ部12、その頭部に六角形状をした工具掛部14
および工具掛部14より先端部方向(図示上部方向)に
かけて頭部ねじ部13が形成されている。締付ナット2
0は、ねじ本体11を相手側ねじにねじ込むときの工具
掛部であり、六角ナット形状をしており、ねじ本体11
の頭部ねじ部13に螺合するねじ孔21と、外周部には
六角形状をした工具掛部が形成されている。また上面部
23にはトルク目盛板25が没入する座ぐり穴24と、
トルク目盛板25の0点(始点)を合わせるための原点
マーク22が表示されている。
【0011】トルク目盛板25は、円板状の薄板で外周
部に締付トルクの目盛が表示されている。尚、締付トル
クの目盛は、計算あるいは実験により、ねじ本体11の
締付トルクと回転角度との関係を求めてトルクが目盛ら
れている。皿ばね30は、円板の中央部にねじ本体11
の頭部ねじ部13が挿通する孔31が形成されており全
体が皿状に形成されている。皿ばね30は、圧縮される
時のばね力により締付ナット20の締付トルクを変化さ
せるもので、皿ばね30を圧縮していくと締付トルクが
増大し頭部ねじ部13の軸力が増大し本体ねじ部12が
ねじ込まれる。そして、所定の締付トルクに達すと本体
ねじ部12も頭部ねじ部13の締付トルクと同じトルク
で締付けられ、頭部ねじ部13の軸力と同じ軸力で締結
される。
【0012】次に、目盛付ねじの組立を説明する。ねじ
本体11の頭部ねじ部13に皿ばね30の皿方向を上向
きにして挿入し、もう1枚を皿方向を下向きにして2枚
の皿ばね30の皿が対向するようにして挿入する。次
に、頭部ねじ部13に締付ナット20を螺合させ締付ナ
ット20の端面26が皿ばね30に当接するまでねじ込
んでいく。そして、この時点で締付ナット20上面部2
3に表示された原点マーク22に、トルク目盛板25の
0点(始点)を合わせ、ねじ本体11の頭頂部15に接
着剤または両面接着テープ等により固定する。尚、トル
ク目盛板25の固定方法としては、その他にトルク目盛
板25に孔を明け、ねじ本体11の頭頂部15に該孔に
対応する位置にねじ穴を明けねじにより固定してもよ
い。
【0013】次に、目盛付ねじの締付け動作について説
明する。ねじ本体11の本体ねじ部12を相手側のねじ
に螺合させ、ねじ本体11の締付ナット20に工具を掛
けねじ込んでいくと、締付ナット20の端面26が皿ば
ね30に当接する。締付ナット20を、さらにねじ込ん
でいくと皿ばね30が圧縮され頭部ねじ部13の軸力が
大きくなり締付ナット20の締付トルクが大きくなる。
そして、締付ナット20の締付トルクが本体ねじ部12
の締付トルクより大きくなると本体ねじ部12が相手側
のねじにねじ込まれていく。そして、締付ナット20の
原点マーク22が、ねじ本体11の頭頂部15に固定さ
れたトルク目盛板25の、所定の締付トルク目盛に合致
するまで締め込んでいくと、ねじ本体11は相手側のね
じ孔に所定の締付トルクで締付けられる。尚、ねじ本体
11を相手側のねじから外すには、工具掛部14に工具
を掛け、ねじ込み方向と逆方向に回して外す。
【0014】以上説明したように本実施例によれば、ね
じ自身にトルク目盛が表示されているので、普通の締付
工具を用いて指定された締付トルクでねじ締めすること
ができる。また、締付けた時のトルクが、ねじの頭部に
表示された状態で継続的に残るので、締付けた後でも締
付けトルクを確認することができる。従って、締付トル
クの管理が容易になる。尚、本実施例では皿ばねを用い
たが、その他のばね例えば、ばね定数の大きな輪ばねや
波形ばね等を用いても同じ効果を得ることができる。
【0015】次に、本発明の第2実施例を図2を用いて
説明する。図2は本発明の第2実施例の目盛付ねじの構
造を示す図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図
である。尚、第2実施例は第1実施例の一部を変更した
もので、その他については第1実施例と略同じであるの
で、第1実施例との相違点を主に説明し、同じ構成につ
いては同じ符号を付し説明を省略する。
【0016】ねじ本体11は、相手側ねじに螺合する本
体ねじ部12、その頭部に六角形状をした工具掛部14
および工具掛部14より先端部方向(図示上部方向)に
かけて頭部ねじ部13が形成されており、頭頂部15に
はトルク目盛板40を取付けるためのねじ穴16が形成
されている。トルク目盛板40は、円板状の板で外周部
近くにはねじ本体11の頭頂部15のねじ穴16に取付
けるための円弧状の長孔41が形成されており、長孔4
1の略中央部と対向する外周部に表示マーク42が表示
されている。
【0017】次に、目盛付ねじの締付け動作について説
明する。ねじ本体11の本体ねじ部12を相手側のねじ
に螺合させ、ねじ本体11の締付ナット20にトルクレ
ンチを掛けねじ込んでいくと、締付ナット20の端面2
6が皿ばね30に当接する。締付ナット20を、さらに
ねじ込んでいくと皿ばね30が圧縮され頭部ねじ部13
の軸力が大きくなり締付ナット20の締付トルクが大き
くなる。そして、締付ナット20の締付トルクが本体ね
じ部12の締付トルクより大きくなると本体ねじ部12
が相手側のねじにねじ込まれていく。そして、所定の締
付トルクまで締付ける。この時点で締付ナット20の原
点マーク22とトルク目盛板40の表示マーク42を合
わせ、ねじ本体11の頭頂部15のねじ穴16にねじ4
3により締付け固定する。尚、ねじ本体11を相手側の
ねじから外すには、工具掛部14に工具を掛け、ねじ込
み方向と逆方向に回して外す。
【0018】以上説明したように本実施例においても、
第1実施例と同じように目盛付ねじを締付けた時のトル
クが、ねじの頭部に表示された状態で継続的に残るの
で、締付けた後でも締付トルクの変化の有無を確認する
ことができる。従って、締付トルクの管理が容易にな
る。その他に、ねじ本体11を取り外し再度締付ける場
合には普通の締付工具を用いて、締付ナット20の原点
マーク22とトルク目盛板40の表示マーク42を合わ
せるだけで最初の締付トルクと同じトルクで締付けるこ
とができる。
【0019】次に、本発明の第3実施例を図3を用いて
説明する。図3は本発明の第3実施例の目盛付ナットの
構造を示す図で、(a)は平面図、(b)はC−C断面
図である。50は締付トルク目盛付ナット(以下目盛付
ナットという)で、締結する時のトルクが表示されるよ
うになっている。目盛付ナット50は、ナット本体5
1、締付ナット60、トルク目盛板70及び皿ばね80
等により構成されている。
【0020】ナット本体51は、相手側ねじに螺合する
ねじ孔52、外周部は六角形状をした工具掛部53およ
び工具掛部53より先端部方向(図示上部方向)にかけ
てねじ部54が形成されている。締付ナット60は、ナ
ット本体51のねじ部54に螺合するねじ孔61と、外
周部には六角形状をした工具掛部が形成されている。締
付ナット60は、ナット本体51を相手側ねじにねじ込
むときの工具掛部であり、六角ナット形状をしておりナ
ット本体51のねじ部54に螺合するねじ孔61と六角
形状をした工具掛部が形成されている。また上面部62
にはトルク目盛板70が没入する座ぐり穴64と、トル
ク目盛板70の0点(始点)を合わせるための原点マー
ク63が表示されている。
【0021】トルク目盛板70は、円板状の薄板で中心
部にナット本体51のねじ孔52よりやや大きめの孔7
1と、外周部には締付トルクの目盛が表示されている。
尚、締付トルクの目盛は計算あるいは実験により、ナッ
ト本体51の締付トルクと回転角度との関係を求めてト
ルクが目盛られている。皿ばね80は、円板の中央部に
ナット本体11のねじ部54が挿通する孔81が形成さ
れており全体が皿状に形成されている。圧縮される時の
ばね力により締付ナット60の締付トルクを変化させる
もので、皿ばね80を圧縮していくと締付トルクが増大
しねじ部54の軸力が増大する。そして、所定の締付ト
ルクに達すとナット本体51のねじ孔52もねじ部54
の締付トルクと同じトルクで締付けられ、ねじ部54の
軸力と同じ軸力で締結される。
【0022】次に、目盛付ナットの組立を説明する。ナ
ット本体51のねじ部54に皿ばね80の皿方向を上向
きにして挿入し、もう1枚を皿方向を下向きにして2枚
の皿ばね80の皿が対向するようにして挿入する。次
に、ねじ部54に締付ナット60を螺合させ締付ナット
60の端面65が皿ばね80に当接するまでねじ込んで
いく。そして、締付ナット60の端面65が皿ばね80
に当接した時点で締付ナット60上面部62に表示され
た原点マーク63に、トルク目盛板80の0点(始点)
を合わせ、ナット本体51の頭頂部55に接着剤または
両面接着テープ等により固定する。尚、トルク目盛板8
0を固定する方法には、その外にトルク目盛板80に孔
を明け、ナット本体51の頭頂部55に該孔に対応する
位置にねじ穴を明けねじにより固定してもよい。
【0023】次に、目盛付ナットの締付け動作について
説明する。ナット本体51のねじ孔52を相手側のねじ
に螺合させ、ナット本体51の締付ナット60に締付工
具を掛けねじ込んでいくと、締付ナット60の端面65
が皿ばね80に当接する。締付ナット60を、さらにね
じ込んでいくと皿ばね80が圧縮されねじ部54の軸力
が大きくなり、締付ナット60の締付トルクが大きくな
る。そして、締付ナット60の締付トルクがナット本体
51のねじ孔52の締付トルクより大きくなるとナット
本体51のねじ孔52が相手側のねじにねじ込まれてい
く。そして、締付ナット60の原点マーク63が、ナッ
ト本体51の頭頂部55に固定されたトルク目盛板80
の、所定の締付トルク目盛に合致するまでねじ込んでい
くと、ナット本体51は相手側のねじに所定の締付トル
クで締付けられる。尚、ナット本体51を相手側のねじ
から外すには、工具掛部53に工具を掛け、ねじ込み方
向と逆方向に回して外す。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、ナ
ット自身にトルク目盛が表示されているので、普通の締
付工具を用いて指定された締付トルクでナット締めする
ことができる。また、締付けた時のトルクが、ナットの
頭部に表示された状態で継続的に残るので、締付けた後
でも締付けトルクを確認することができる。従って、締
付トルクの管理が容易になる。尚、本実施例では皿ばね
80を用いたが、その他のばね例えば、ばね定数の大き
な輪ばねや波形ばね等を用いても同じ効果を得ることが
できる。
【0025】次に、本発明の第4実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第4実施例の目盛付ナットの
構造を示す図で、(a)は平面図、(b)はD−D断面
図である。尚、第4実施例は第3実施例の一部を変更し
たもので、その他については第3実施例と略同じである
ので、第3実施例との相違点を主に説明し、同じ構成に
ついては同じ符号を付し説明を省略する。
【0026】ナット本体51は、相手側ねじに螺合する
ねじ孔52、外周部は六角形状をした工具掛部53およ
び工具掛部53より先端部方向(図示上部方向)にかけ
てねじ部54が形成されており、頭頂部55にはトルク
目盛板90を取付けるためのねじ穴56が形成されてい
る。トルク目盛板90は、円板状の薄板で中心部にナッ
ト本体51のねじ孔52よりやや大きめの孔91と、外
周部近くにはナット本体51の頭頂部55のねじ穴56
に取付けるための円弧状の長孔93が形成されており、
長孔93の略中央部と対向する外周部に表示マーク94
が表示されている。
【0027】次に、目盛付ナットの締付け動作について
説明する。ナット本体51のねじ孔52を相手側のねじ
に螺合させ、ナット本体51の締付ナット60にトルク
レンチを掛けねじ込んでいくと、締付ナット60の端面
65が皿ばね80に当接する。締付ナット60を、さら
にねじ込んでいくと皿ばね80が圧縮され、ねじ部54
の軸力が大きくなり締付ナット60の締付トルクが増大
する。そして、締付ナット60の締付トルクがナット本
体51のねじ孔52の締付トルクより大きくなると、ナ
ット本体51のねじ孔52が相手側のねじにねじ込まれ
ていく。そして、ナット本体51が所定の締付トルクで
締付けられる。この時点で締付ナット60の原点マーク
63とトルク目盛板90の表示マーク94を合わせ、ナ
ット本体51の頭頂部55のねじ穴56にねじ95によ
り締付け固定する。尚、ナット本体51を相手側のねじ
から外すには、工具掛部53に工具を掛け、ねじ込み方
向と逆方向に回して外す。
【0028】以上説明したように本実施例においても、
第3実施例と同じように目盛付ナット50を締付けた時
のトルクが、ナットの頭部に表示された状態で継続的に
残るので、締付けた後でも締付トルクの変化等の有無を
確認することができる。従って、締付トルクの管理が容
易になる。その他に、目盛付ナット50を取り外し再度
締付ける場合には、普通の締付工具を用いて締付ナット
60の原点マーク63とトルク目盛板90の表示マーク
94が合致するまで締め込めば、最初の締付トルクと同
じトルクで締付けることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ルクレンチ等の締付け工具を使用せずに普通の締付工具
を用いて、指定された締付トルクでねじを締めつけるこ
とができるので締付トルクの管理が容易になる。また、
締付けた時のトルクが、ねじ又はナット自身に表示され
た状態で継続的に残るので、締付けた後でも締付けトル
クを確認または再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の目盛付ねじの構造を示す
図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の目盛付ねじの構造を示す
図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の目盛付ナットの構造を示
す図で、(a)は平面図、(b)はC−C断面図であ
る。
【図4】本発明の第4実施例の目盛付ナットの構造を示
す図で、(a)は平面図、(b)はD−D断面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・・・目盛付ねじ 11・・・・・ねじ本体 12・・・・・本体ねじ部 13・・・・・頭部ねじ部 14、53・・工具掛部 15、55・・頭頂部 16・・・・・ねじ穴 20、60・・締付ナット 21、52、61・・ねじ孔 22、63・・原点マーク 23、62・・上面部 24、64・・座ぐり穴 25、40、70、90・・トルク目盛板 26、65・・端面 30、80・・皿ばね 31、71、81、91・・孔 41、93・・長孔 42・・・・・表示マーク 43、95・・ねじ 50・・・・・目盛付ナット 51・・・・・ナット本体 54・・・・・ねじ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側のねじ孔に螺合するねじ部と該ね
    じを回す頭部が形成されたねじにおいて、 前記ねじの頭部端面から突設され、ねじが形成された締
    付軸と、 前記締付軸の上端面に形成された締付トルクを示す第1
    目印と、 前記締付軸に螺合するねじ孔が形成され、該ねじ孔の外
    周部に締付トルクを示す第2目印が表示された締付ナッ
    トと、 前記締付軸に挿通された前記ねじの頭部端面と前記締付
    ナットに接触する弾性部材からなり、 前記弾性部材を前記締付軸に挿通し前記締付ナットをね
    じ込んで該弾性部材を圧縮させ、該弾性部材の圧縮反力
    による摩擦力により、前記ねじを相手側のねじ孔にねじ
    込ませるようにしたことを特徴とする締付トルク表示器
    付ねじ。
  2. 【請求項2】 前記第1目印が表示された目盛板を前記
    締付軸の端面に所望する回転方向の位置に固定できるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の締付トルク表
    示器付ねじ。
  3. 【請求項3】 相手側のねじに螺合するねじ孔が形成さ
    れたナットにおいて、 前記ナットの外周に形成された雄ねじ部と、 前記ナットの上端面に形成された締付トルクを示す第3
    目印と、 前記ナットの下端部に設けられた前記雄ねじ部の径より
    大きいフランジと、 前記雄ねじ部に螺合するねじ孔が形成され、該ねじ孔の
    外周部に締付トルクを示す第4目印が表示された締付ナ
    ットと、 前記雄ねじ部に挿通され前記フランジと前記締付ナット
    に接触する弾性部材からなり、 前記弾性部材を前記雄ねじ部に挿通し前記締付ナットを
    ねじ込んで該弾性部材を圧縮させ、該弾性部材の圧縮反
    力による摩擦力により、前記ナットを相手側のねじにね
    じ込ませるようにしたことを特徴とする締付トルク表示
    器付ナット。
  4. 【請求項4】 前記第4目印が表示された目盛板を前記
    ナットの端面に所望する回転方向の位置に固定できるよ
    うにしたことを特徴とする請求項3記載の締付トルク表
    示器付ナット。
JP13020996A 1996-05-24 1996-05-24 締付トルク表示器付ねじ及び締付トルク表示器付ナット Withdrawn JPH09317736A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100384144B1 (ko) * 2000-12-27 2003-05-14 기아자동차주식회사 실린더헤드 커버 가스켓 및 헤드볼트의 시팅토크 측정방법
JP2008134061A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Uryu Seisaku Ltd 締付工具の締付能力判定装置
JP2013091119A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Disco Corp ブレードカバー装置
JP2014237189A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 株式会社ユタニ 締付トルク測定装置
CN110375909A (zh) * 2019-07-04 2019-10-25 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种螺栓拉紧力检测工具

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