JPH0931766A - 混紡方法及び混紡機 - Google Patents
混紡方法及び混紡機Info
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- JPH0931766A JPH0931766A JP7203806A JP20380695A JPH0931766A JP H0931766 A JPH0931766 A JP H0931766A JP 7203806 A JP7203806 A JP 7203806A JP 20380695 A JP20380695 A JP 20380695A JP H0931766 A JPH0931766 A JP H0931766A
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- Japan
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- fluctuation
- blending
- mix
- sliver
- spinning
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01G—PRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
- D01G13/00—Mixing, e.g. blending, fibres; Mixing non-fibrous materials with fibres
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/22—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
- D02G3/34—Yarns or threads having slubs, knops, spirals, loops, tufts, or other irregular or decorative effects, i.e. effect yarns
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H5/00—Drafting machines or arrangements ; Threading of roving into drafting machine
- D01H5/18—Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars
- D01H5/32—Regulating or varying draft
- D01H5/36—Regulating or varying draft according to a pre-arranged pattern, e.g. to produce slubs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】人手により紡いだような快適感を与える糸を工
業的に製造することにある。 【解決手段】混紡工程において、スライバー又は粗糸の
供給に1/fゆらぎ信号を付与して、混紡スライバー、
混紡粗糸又は混紡糸の混紡率に1/fゆらぎの変動を持
たせて、自然な快適感をもつ混紡糸を製造する方法、又
は混紡する装置。
業的に製造することにある。 【解決手段】混紡工程において、スライバー又は粗糸の
供給に1/fゆらぎ信号を付与して、混紡スライバー、
混紡粗糸又は混紡糸の混紡率に1/fゆらぎの変動を持
たせて、自然な快適感をもつ混紡糸を製造する方法、又
は混紡する装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸の混紡率に1/
fゆらぎの相関を有する混紡糸に関するものである。
fゆらぎの相関を有する混紡糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混紡は、異種繊維を混ぜ合わせ、
それぞれの特徴を合せ持つ糸として製造されている。混
紡方法としては、紡績の混綿工程でロット分の混合割合
を考えて投入して混紡する混綿混紡方法と、練条工程前
で別々のルートで紡績された異種繊維を練条工程におい
て一定の割合でスライバーを合わせて混紡する練条スラ
イバー混紡による方法とがある。
それぞれの特徴を合せ持つ糸として製造されている。混
紡方法としては、紡績の混綿工程でロット分の混合割合
を考えて投入して混紡する混綿混紡方法と、練条工程前
で別々のルートで紡績された異種繊維を練条工程におい
て一定の割合でスライバーを合わせて混紡する練条スラ
イバー混紡による方法とがある。
【0003】しかし、従来の混紡は、混綿混紡にしろ、
練条スライバー混紡にしろ、一定の割合を定め、同一割
合の混紡を製造しており、これはいかにも画一的・人工
的で変化がなく、自然感が乏しく人に快適感を与えるも
のではない。
練条スライバー混紡にしろ、一定の割合を定め、同一割
合の混紡を製造しており、これはいかにも画一的・人工
的で変化がなく、自然感が乏しく人に快適感を与えるも
のではない。
【0004】
<イ>本発明は、自然な快適感を与える混紡糸を提供す
ることにある。 <ロ>本発明は、混紡率がランダムでなく、相関をもっ
て変化するもので、その相関が1/fゆらぎを有して自
然なムラ感をもった糸を工業的に製造する点にある。
ることにある。 <ロ>本発明は、混紡率がランダムでなく、相関をもっ
て変化するもので、その相関が1/fゆらぎを有して自
然なムラ感をもった糸を工業的に製造する点にある。
【0005】なお、本発明では、「1/fゆらぎ」と
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つもの、及びこれ
に類似したスペクトルをもつものを言う。
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つもの、及びこれ
に類似したスペクトルをもつものを言う。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の繊維を
混紡する混紡方法において、複数の繊維の混紡率に1/
fゆらぎを付与することを特徴とする、混紡方法、又
は、複数の繊維を混紡する混紡機において、異種の繊維
束を供給する供給部を各々設け、各供給部で繊維束の供
給量を1/fゆらぎに基づいて変動させて異種の繊維束
を合流して混紡し、異種の繊維束の混紡率が1/fゆら
ぎで変動することを特徴とする、混紡機、又は、異種の
繊維束をドラフトするドラフト手段を各々設け、各ドラ
フト手段のフィードローラの回転速度を1/fゆらぎに
基づいて変動させて異種の繊維束を合流して混紡し、太
さが一定で異種の繊維の混紡率が1/fゆらぎで変動す
ることを特徴とする、混紡機である。
混紡する混紡方法において、複数の繊維の混紡率に1/
fゆらぎを付与することを特徴とする、混紡方法、又
は、複数の繊維を混紡する混紡機において、異種の繊維
束を供給する供給部を各々設け、各供給部で繊維束の供
給量を1/fゆらぎに基づいて変動させて異種の繊維束
を合流して混紡し、異種の繊維束の混紡率が1/fゆら
ぎで変動することを特徴とする、混紡機、又は、異種の
繊維束をドラフトするドラフト手段を各々設け、各ドラ
フト手段のフィードローラの回転速度を1/fゆらぎに
基づいて変動させて異種の繊維束を合流して混紡し、太
さが一定で異種の繊維の混紡率が1/fゆらぎで変動す
ることを特徴とする、混紡機である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 <イ>混紡糸の製造の概要(図1、図2) 混紡糸の製造として、練条機、粗紡機や精紡機などの混
紡機を使用する。これらの機械に使用する繊維束は、天
然繊維、再生繊維、合成繊維の短繊維やフィラメント、
又はこれらの混織糸などからなり、練条機、粗紡機では
スライバー、精紡機では粗糸が使用される。練条機を例
にとると、混紡練条機のドラフト部を図1に示してあ
り、ベーススライバーのドラフト部1と混紡用スライバ
ーのドラフト部2で異種の繊維のスライバーをドラフト
し、合流して混紡スライバー13を得ている。
の形態を説明する。 <イ>混紡糸の製造の概要(図1、図2) 混紡糸の製造として、練条機、粗紡機や精紡機などの混
紡機を使用する。これらの機械に使用する繊維束は、天
然繊維、再生繊維、合成繊維の短繊維やフィラメント、
又はこれらの混織糸などからなり、練条機、粗紡機では
スライバー、精紡機では粗糸が使用される。練条機を例
にとると、混紡練条機のドラフト部を図1に示してあ
り、ベーススライバーのドラフト部1と混紡用スライバ
ーのドラフト部2で異種の繊維のスライバーをドラフト
し、合流して混紡スライバー13を得ている。
【0008】ベーススライバー11のドラフト部1は、
ベーススライバー11をベースフィードローラ23とベ
ースフロントローラ21によりドラフトしている。混紡
スライバー12のドラフト部2は、混紡用フィードロー
ラ24と混紡用フロントローラ22によりドラフトして
いる。これらドラフトされた混紡用スライバー24は、
ベースフロントローラ21でベーススライバー11と混
合されて混紡され、混紡スライバー13として出力され
る。
ベーススライバー11をベースフィードローラ23とベ
ースフロントローラ21によりドラフトしている。混紡
スライバー12のドラフト部2は、混紡用フィードロー
ラ24と混紡用フロントローラ22によりドラフトして
いる。これらドラフトされた混紡用スライバー24は、
ベースフロントローラ21でベーススライバー11と混
合されて混紡され、混紡スライバー13として出力され
る。
【0009】これらベースフロントローラ21、混紡用
フロントローラ22、ベースフィードローラ23、及び
混紡用フィードローラ24は、各々のローラを制御する
ベースフロントモータ211、混紡用フロントモータ2
21、ベースフィードモータ231、及び混紡用フィー
ドモータ241を備えている。これらモータを制御する
ために、コントローラ3を備え、ベースフィード、ベー
スフロント、混紡用フィード、及び混紡用フロントのモ
ータの速度設定器31、1/fゆらぎ信号発生器32、
及び混紡率変化巾設定器33により、各モータの速度が
設定される。各モータは、これらの設定値にしたがっ
て、各モータを回転し、速度検出器25によりドライバ
34にフィードバックをかけて、モータの制御を精密に
行う。
フロントローラ22、ベースフィードローラ23、及び
混紡用フィードローラ24は、各々のローラを制御する
ベースフロントモータ211、混紡用フロントモータ2
21、ベースフィードモータ231、及び混紡用フィー
ドモータ241を備えている。これらモータを制御する
ために、コントローラ3を備え、ベースフィード、ベー
スフロント、混紡用フィード、及び混紡用フロントのモ
ータの速度設定器31、1/fゆらぎ信号発生器32、
及び混紡率変化巾設定器33により、各モータの速度が
設定される。各モータは、これらの設定値にしたがっ
て、各モータを回転し、速度検出器25によりドライバ
34にフィードバックをかけて、モータの制御を精密に
行う。
【0010】なお、練条機の他に、粗紡機、又は精紡機
を用いても類似の機構で任意の混紡率で混紡することが
できる。
を用いても類似の機構で任意の混紡率で混紡することが
できる。
【0011】<ロ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、講談社ブルーバ
ックス「ゆらぎの世界」(1980年発行)に記載し、
また精密機械学会誌1984年50巻6号の「生体制御
と1/fゆらぎ」の論文又は応用物理学会誌1985年
第429頁乃至第435頁の「生体情報と1/fゆら
ぎ」の論文で発表し、更に最近(1994年)にNHK
出版より「ゆらぎの発想」を出版している。これらの概
要は「1/fゆらぎは、人間に快適な気分を与えるゆら
ぎであり、1/fゆらぎが快適感を与える理由は、人体
の基本的なリズムの変動が1/fのようなスペクトルを
持つことに由来している。これを別の見方をすると、人
間は同じ刺激を継続的に受けると飽きがくること、これ
とは逆にあまり変化の激しい刺激はかえって不快感を伴
うもので、この両者を適当にあわせもつゆらぎが1/f
ゆらぎである。」ことにある。
感を与えることを世界で初めて知見し、講談社ブルーバ
ックス「ゆらぎの世界」(1980年発行)に記載し、
また精密機械学会誌1984年50巻6号の「生体制御
と1/fゆらぎ」の論文又は応用物理学会誌1985年
第429頁乃至第435頁の「生体情報と1/fゆら
ぎ」の論文で発表し、更に最近(1994年)にNHK
出版より「ゆらぎの発想」を出版している。これらの概
要は「1/fゆらぎは、人間に快適な気分を与えるゆら
ぎであり、1/fゆらぎが快適感を与える理由は、人体
の基本的なリズムの変動が1/fのようなスペクトルを
持つことに由来している。これを別の見方をすると、人
間は同じ刺激を継続的に受けると飽きがくること、これ
とは逆にあまり変化の激しい刺激はかえって不快感を伴
うもので、この両者を適当にあわせもつゆらぎが1/f
ゆらぎである。」ことにある。
【0012】前記講談社ブルーバックス「ゆらぎの世
界」においては、「例えば、心泊、手拍子、更には神経
細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような生体
の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしており、
経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同型な
ゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ることが知
られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自然界
に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然なそ
よかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1/f
ゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風は、
1/fゆらぎから外れている。
界」においては、「例えば、心泊、手拍子、更には神経
細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような生体
の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしており、
経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同型な
ゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ることが知
られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自然界
に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然なそ
よかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1/f
ゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風は、
1/fゆらぎから外れている。
【0013】<ハ>1/fゆらぎの信号 1/fゆらぎの信号は、乱数列x1 、x2 、x3 、・・
・にn個の係数a1 、a2 、a3 、・・・、an を演算
して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式(1)で表わせられる。ここで、y
1 、y2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトル
を持つ(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第1
0章「生体リズムとゆらぎ」参照)。
・にn個の係数a1 、a2 、a3 、・・・、an を演算
して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式(1)で表わせられる。ここで、y
1 、y2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトル
を持つ(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第1
0章「生体リズムとゆらぎ」参照)。
【数1】
【0014】<ニ>1/fゆらぎ信号発生器 1/fゆらぎ信号発生器32は、例えばコンピュータを
用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ステップ
でこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係数aを
逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。この数
値列yは1/fスペクトルを有するので、1/fゆらぎ
信号として数値列yを得る。このようにして得られた1
/fゆらぎの数値列の例を以下数2の数値列(2)に示
す。なお、1/fゆらぎの数値列はこの他に例えば1/
fゆらぎの音色や曲或いはそよ風の強弱からも求めるこ
とができる。
用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ステップ
でこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係数aを
逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。この数
値列yは1/fスペクトルを有するので、1/fゆらぎ
信号として数値列yを得る。このようにして得られた1
/fゆらぎの数値列の例を以下数2の数値列(2)に示
す。なお、1/fゆらぎの数値列はこの他に例えば1/
fゆらぎの音色や曲或いはそよ風の強弱からも求めるこ
とができる。
【数2】
【0015】以下に、異種の繊維の混紡率が1/fゆら
ぎとなる混紡方法を示す。 <イ>練条機の基本設定(図2、図3) 練条機において、製造される混紡用スライバー12の単
位長重量と、供給するベーススライバー11と混紡用ス
ライバー12の混紡率の基準値を定め、この基準値に対
し1/fゆらぎを与える。例えば、図3において基準値
を50%としてベーススライバー11と混紡用スライバ
ー12を半々にする。そこで、供給するベーススライバ
ー11と混紡用スライバー12の各単位長重量と、混紡
率の基準値から、モータ速度設定器31に各モータ速度
を設定する。次に、1/fゆらぎ信号発生器32には、
1/fゆらぎの数値列を設定し、混紡率変化巾設定器3
3には混紡率の1/fゆらぎの変化巾を設定する。例え
ば、基準値50%に対して±20%の変化、即ち30%
と70%の間の変化巾を設定する。
ぎとなる混紡方法を示す。 <イ>練条機の基本設定(図2、図3) 練条機において、製造される混紡用スライバー12の単
位長重量と、供給するベーススライバー11と混紡用ス
ライバー12の混紡率の基準値を定め、この基準値に対
し1/fゆらぎを与える。例えば、図3において基準値
を50%としてベーススライバー11と混紡用スライバ
ー12を半々にする。そこで、供給するベーススライバ
ー11と混紡用スライバー12の各単位長重量と、混紡
率の基準値から、モータ速度設定器31に各モータ速度
を設定する。次に、1/fゆらぎ信号発生器32には、
1/fゆらぎの数値列を設定し、混紡率変化巾設定器3
3には混紡率の1/fゆらぎの変化巾を設定する。例え
ば、基準値50%に対して±20%の変化、即ち30%
と70%の間の変化巾を設定する。
【0016】<ロ>混紡スライバーに1/fゆらぎを付
与(図1、図4) ベースフィードモータ231に1/fゆらぎ信号を与
え、ベースフィードローラ23を回転させると、ベース
スライバー11を1/fゆらぎ信号を有する速度で取り
込み、ベーススライバーのドラフト部1でドラフトし、
ベースフロントローラ21から1/fゆらぎ信号を有す
るスライバーを出力する。一方、混紡用フィードモータ
241にはベースフィードモータ231とは逆相の1/
fゆらぎ信号を与え、混紡用フィードローラ24を回転
させると混紡用スライバー12をベーススライバー11
とは逆相の1/fゆらぎ信号を有する速度で取り込み混
紡用スライバーのドラフト部2でドラフトし、混紡用フ
ロントローラ22からベーススライバー11とは逆相の
1/fゆらぎ信号を有する混紡用スライバーを出力す
る。このように2つのドラフト部1、2が合流し、混紡
スライバー13を得る。しかも、ドラフト部1、2を通
過した混紡スライバー13は、互いに逆相の1/fゆら
ぎ信号を有するので、結果的に単位長重量が一定な混紡
スライバー13となる。以上のスライバーの混紡割合は
図4のようになる。
与(図1、図4) ベースフィードモータ231に1/fゆらぎ信号を与
え、ベースフィードローラ23を回転させると、ベース
スライバー11を1/fゆらぎ信号を有する速度で取り
込み、ベーススライバーのドラフト部1でドラフトし、
ベースフロントローラ21から1/fゆらぎ信号を有す
るスライバーを出力する。一方、混紡用フィードモータ
241にはベースフィードモータ231とは逆相の1/
fゆらぎ信号を与え、混紡用フィードローラ24を回転
させると混紡用スライバー12をベーススライバー11
とは逆相の1/fゆらぎ信号を有する速度で取り込み混
紡用スライバーのドラフト部2でドラフトし、混紡用フ
ロントローラ22からベーススライバー11とは逆相の
1/fゆらぎ信号を有する混紡用スライバーを出力す
る。このように2つのドラフト部1、2が合流し、混紡
スライバー13を得る。しかも、ドラフト部1、2を通
過した混紡スライバー13は、互いに逆相の1/fゆら
ぎ信号を有するので、結果的に単位長重量が一定な混紡
スライバー13となる。以上のスライバーの混紡割合は
図4のようになる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>混紡用スライバーや混紡粗糸は工程を経て、最終
的には混紡糸になるが、これらの混紡糸の混紡率はラン
ダムに変化するのではなく、相関を持って変化してお
り、その相関が1/fゆらぎを有するので自然なムラ感
を持ち、特別な快適感や美観を与えることができる。 <ロ>1/fゆらぎを有する混紡率の糸を用いて織られ
た織物や、編まれた編物も1/fゆらぎを有し、特に1
/fゆらぎによる触感や染色後の色の濃淡に特徴があ
り、人に特別な快適感や美観を与えることができる。 <ハ>人手により紡いだ自然なムラ感を持つ織物を工業
的に安価に製造することができる。 <ニ>1/fゆらぎを有する音色や音楽、又は微風の強
弱等を糸に織り込むことができ、快適感を与えることが
できる。
できる。 <イ>混紡用スライバーや混紡粗糸は工程を経て、最終
的には混紡糸になるが、これらの混紡糸の混紡率はラン
ダムに変化するのではなく、相関を持って変化してお
り、その相関が1/fゆらぎを有するので自然なムラ感
を持ち、特別な快適感や美観を与えることができる。 <ロ>1/fゆらぎを有する混紡率の糸を用いて織られ
た織物や、編まれた編物も1/fゆらぎを有し、特に1
/fゆらぎによる触感や染色後の色の濃淡に特徴があ
り、人に特別な快適感や美観を与えることができる。 <ハ>人手により紡いだ自然なムラ感を持つ織物を工業
的に安価に製造することができる。 <ニ>1/fゆらぎを有する音色や音楽、又は微風の強
弱等を糸に織り込むことができ、快適感を与えることが
できる。
【図1】練条機のドラフト部の概要を示す図
【図2】練条機のモータを駆動するブロック図
【図3】1/fゆらぎの混紡率を有する混紡スライバー
の説明図
の説明図
【図4】1/fゆらぎの混紡率を得るドラフトの説明図
1・・・練条器のベーススライバーのドラフト部 2・・・練条器の混紡用スライバーのドラフト部 11・・ベーススライバー 12・・混紡用スライバー 13・・混紡スライバー 21・・ベースフロントローラ 22・・混紡用フロントローラ 23・・ベースフィードローラ 24・・混紡用フィードローラ 3・・・コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 村岡 和美 大阪府大阪市中央区北久宝寺町2−4−2 日清紡績株式会社大阪支社内 (72)発明者 丹羽 由樹 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績株 式会社美合工場内
Claims (3)
- 【請求項1】複数の繊維を混紡する混紡方法において、 複数の繊維の混紡率に1/fゆらぎを付与することを特
徴とする、 混紡方法。 - 【請求項2】複数の繊維を混紡する混紡機において、 異種の繊維束を供給する供給部を各々設け、 各供給部で繊維束の供給量を1/fゆらぎに基づいて変
動させて異種の繊維束を合流して混紡し、異種の繊維束
の混紡率が1/fゆらぎで変動することを特徴とする、 混紡機。 - 【請求項3】複数の繊維を混紡する混紡機において、 異種の繊維束をドラフトするドラフト手段を各々設け、 各ドラフト手段のフィードローラの回転速度を1/fゆ
らぎに基づいて変動させて異種の繊維束を合流して混紡
し、太さが一定で異種の繊維の混紡率が1/fゆらぎで
変動することを特徴とする、 混紡機。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7203806A JP2860455B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 混紡機 |
TW085105307A TW358125B (en) | 1995-07-18 | 1996-05-03 | Blending method and the blending machine |
CN96102218A CN1062038C (zh) | 1995-07-18 | 1996-05-06 | 混纺方法及混纺机 |
KR1019960018096A KR100253619B1 (ko) | 1995-07-18 | 1996-05-28 | 혼방방법 및 혼방기 |
US08/674,718 US5752295A (en) | 1995-07-18 | 1996-07-02 | 1 F blended yarn spinning method and blended yarn spinning frame |
EP96111390A EP0754787B1 (en) | 1995-07-18 | 1996-07-15 | Spinning method and spinning frame for spinning blended yarns |
DE69605488T DE69605488T2 (de) | 1995-07-18 | 1996-07-15 | Spinnverfahren und Spinnmaschine für Mischgarnspinnen |
HK98111902A HK1011054A1 (en) | 1995-07-18 | 1998-11-10 | Spinning method and spinning frame for spinning blended yarns |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7203806A JP2860455B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 混紡機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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