JPH0931766A - 混紡方法及び混紡機 - Google Patents

混紡方法及び混紡機

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JPH0931766A JP7203806A JP20380695A JPH0931766A JP H0931766 A JPH0931766 A JP H0931766A JP 7203806 A JP7203806 A JP 7203806A JP 20380695 A JP20380695 A JP 20380695A JP H0931766 A JPH0931766 A JP H0931766A
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
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    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/22Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
    • D02G3/34Yarns or threads having slubs, knops, spirals, loops, tufts, or other irregular or decorative effects, i.e. effect yarns
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
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    • D01H5/18Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars
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    • D01H5/36Regulating or varying draft according to a pre-arranged pattern, e.g. to produce slubs

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Abstract

(57)【要約】 【課題】人手により紡いだような快適感を与える糸を工
業的に製造することにある。 【解決手段】混紡工程において、スライバー又は粗糸の
供給に1/fゆらぎ信号を付与して、混紡スライバー、
混紡粗糸又は混紡糸の混紡率に1/fゆらぎの変動を持
たせて、自然な快適感をもつ混紡糸を製造する方法、又
は混紡する装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸の混紡率に1/
fゆらぎの相関を有する混紡糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混紡は、異種繊維を混ぜ合わせ、
それぞれの特徴を合せ持つ糸として製造されている。混
紡方法としては、紡績の混綿工程でロット分の混合割合
を考えて投入して混紡する混綿混紡方法と、練条工程前
で別々のルートで紡績された異種繊維を練条工程におい
て一定の割合でスライバーを合わせて混紡する練条スラ
イバー混紡による方法とがある。
【0003】しかし、従来の混紡は、混綿混紡にしろ、
練条スライバー混紡にしろ、一定の割合を定め、同一割
合の混紡を製造しており、これはいかにも画一的・人工
的で変化がなく、自然感が乏しく人に快適感を与えるも
のではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
<イ>本発明は、自然な快適感を与える混紡糸を提供す
ることにある。 <ロ>本発明は、混紡率がランダムでなく、相関をもっ
て変化するもので、その相関が1/fゆらぎを有して自
然なムラ感をもった糸を工業的に製造する点にある。
【0005】なお、本発明では、「1/fゆらぎ」と
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk
比例するもので、kが1近辺の値を持つもの、及びこれ
に類似したスペクトルをもつものを言う。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の繊維を
混紡する混紡方法において、複数の繊維の混紡率に1/
fゆらぎを付与することを特徴とする、混紡方法、又
は、複数の繊維を混紡する混紡機において、異種の繊維
束を供給する供給部を各々設け、各供給部で繊維束の供
給量を1/fゆらぎに基づいて変動させて異種の繊維束
を合流して混紡し、異種の繊維束の混紡率が1/fゆら
ぎで変動することを特徴とする、混紡機、又は、異種の
繊維束をドラフトするドラフト手段を各々設け、各ドラ
フト手段のフィードローラの回転速度を1/fゆらぎに
基づいて変動させて異種の繊維束を合流して混紡し、太
さが一定で異種の繊維の混紡率が1/fゆらぎで変動す
ることを特徴とする、混紡機である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 <イ>混紡糸の製造の概要(図1、図2) 混紡糸の製造として、練条機、粗紡機や精紡機などの混
紡機を使用する。これらの機械に使用する繊維束は、天
然繊維、再生繊維、合成繊維の短繊維やフィラメント、
又はこれらの混織糸などからなり、練条機、粗紡機では
スライバー、精紡機では粗糸が使用される。練条機を例
にとると、混紡練条機のドラフト部を図1に示してあ
り、ベーススライバーのドラフト部1と混紡用スライバ
ーのドラフト部2で異種の繊維のスライバーをドラフト
し、合流して混紡スライバー13を得ている。
【0008】ベーススライバー11のドラフト部1は、
ベーススライバー11をベースフィードローラ23とベ
ースフロントローラ21によりドラフトしている。混紡
スライバー12のドラフト部2は、混紡用フィードロー
ラ24と混紡用フロントローラ22によりドラフトして
いる。これらドラフトされた混紡用スライバー24は、
ベースフロントローラ21でベーススライバー11と混
合されて混紡され、混紡スライバー13として出力され
る。
【0009】これらベースフロントローラ21、混紡用
フロントローラ22、ベースフィードローラ23、及び
混紡用フィードローラ24は、各々のローラを制御する
ベースフロントモータ211、混紡用フロントモータ2
21、ベースフィードモータ231、及び混紡用フィー
ドモータ241を備えている。これらモータを制御する
ために、コントローラ3を備え、ベースフィード、ベー
スフロント、混紡用フィード、及び混紡用フロントのモ
ータの速度設定器31、1/fゆらぎ信号発生器32、
及び混紡率変化巾設定器33により、各モータの速度が
設定される。各モータは、これらの設定値にしたがっ
て、各モータを回転し、速度検出器25によりドライバ
34にフィードバックをかけて、モータの制御を精密に
行う。
【0010】なお、練条機の他に、粗紡機、又は精紡機
を用いても類似の機構で任意の混紡率で混紡することが
できる。
【0011】<ロ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、講談社ブルーバ
ックス「ゆらぎの世界」(1980年発行)に記載し、
また精密機械学会誌1984年50巻6号の「生体制御
と1/fゆらぎ」の論文又は応用物理学会誌1985年
第429頁乃至第435頁の「生体情報と1/fゆら
ぎ」の論文で発表し、更に最近(1994年)にNHK
出版より「ゆらぎの発想」を出版している。これらの概
要は「1/fゆらぎは、人間に快適な気分を与えるゆら
ぎであり、1/fゆらぎが快適感を与える理由は、人体
の基本的なリズムの変動が1/fのようなスペクトルを
持つことに由来している。これを別の見方をすると、人
間は同じ刺激を継続的に受けると飽きがくること、これ
とは逆にあまり変化の激しい刺激はかえって不快感を伴
うもので、この両者を適当にあわせもつゆらぎが1/f
ゆらぎである。」ことにある。
【0012】前記講談社ブルーバックス「ゆらぎの世
界」においては、「例えば、心泊、手拍子、更には神経
細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような生体
の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしており、
経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同型な
ゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ることが知
られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自然界
に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然なそ
よかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1/f
ゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風は、
1/fゆらぎから外れている。
【0013】<ハ>1/fゆらぎの信号 1/fゆらぎの信号は、乱数列x1 、x2 、x3 、・・
・にn個の係数a1 、a2 、a3 、・・・、an を演算
して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式(1)で表わせられる。ここで、y
1 、y2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトル
を持つ(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第1
0章「生体リズムとゆらぎ」参照)。
【数1】
【0014】<ニ>1/fゆらぎ信号発生器 1/fゆらぎ信号発生器32は、例えばコンピュータを
用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ステップ
でこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係数aを
逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。この数
値列yは1/fスペクトルを有するので、1/fゆらぎ
信号として数値列yを得る。このようにして得られた1
/fゆらぎの数値列の例を以下数2の数値列(2)に示
す。なお、1/fゆらぎの数値列はこの他に例えば1/
fゆらぎの音色や曲或いはそよ風の強弱からも求めるこ
とができる。
【数2】
【0015】以下に、異種の繊維の混紡率が1/fゆら
ぎとなる混紡方法を示す。 <イ>練条機の基本設定(図2、図3) 練条機において、製造される混紡用スライバー12の単
位長重量と、供給するベーススライバー11と混紡用ス
ライバー12の混紡率の基準値を定め、この基準値に対
し1/fゆらぎを与える。例えば、図3において基準値
を50%としてベーススライバー11と混紡用スライバ
ー12を半々にする。そこで、供給するベーススライバ
ー11と混紡用スライバー12の各単位長重量と、混紡
率の基準値から、モータ速度設定器31に各モータ速度
を設定する。次に、1/fゆらぎ信号発生器32には、
1/fゆらぎの数値列を設定し、混紡率変化巾設定器3
3には混紡率の1/fゆらぎの変化巾を設定する。例え
ば、基準値50%に対して±20%の変化、即ち30%
と70%の間の変化巾を設定する。
【0016】<ロ>混紡スライバーに1/fゆらぎを付
与(図1、図4) ベースフィードモータ231に1/fゆらぎ信号を与
え、ベースフィードローラ23を回転させると、ベース
スライバー11を1/fゆらぎ信号を有する速度で取り
込み、ベーススライバーのドラフト部1でドラフトし、
ベースフロントローラ21から1/fゆらぎ信号を有す
るスライバーを出力する。一方、混紡用フィードモータ
241にはベースフィードモータ231とは逆相の1/
fゆらぎ信号を与え、混紡用フィードローラ24を回転
させると混紡用スライバー12をベーススライバー11
とは逆相の1/fゆらぎ信号を有する速度で取り込み混
紡用スライバーのドラフト部2でドラフトし、混紡用フ
ロントローラ22からベーススライバー11とは逆相の
1/fゆらぎ信号を有する混紡用スライバーを出力す
る。このように2つのドラフト部1、2が合流し、混紡
スライバー13を得る。しかも、ドラフト部1、2を通
過した混紡スライバー13は、互いに逆相の1/fゆら
ぎ信号を有するので、結果的に単位長重量が一定な混紡
スライバー13となる。以上のスライバーの混紡割合は
図4のようになる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>混紡用スライバーや混紡粗糸は工程を経て、最終
的には混紡糸になるが、これらの混紡糸の混紡率はラン
ダムに変化するのではなく、相関を持って変化してお
り、その相関が1/fゆらぎを有するので自然なムラ感
を持ち、特別な快適感や美観を与えることができる。 <ロ>1/fゆらぎを有する混紡率の糸を用いて織られ
た織物や、編まれた編物も1/fゆらぎを有し、特に1
/fゆらぎによる触感や染色後の色の濃淡に特徴があ
り、人に特別な快適感や美観を与えることができる。 <ハ>人手により紡いだ自然なムラ感を持つ織物を工業
的に安価に製造することができる。 <ニ>1/fゆらぎを有する音色や音楽、又は微風の強
弱等を糸に織り込むことができ、快適感を与えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】練条機のドラフト部の概要を示す図
【図2】練条機のモータを駆動するブロック図
【図3】1/fゆらぎの混紡率を有する混紡スライバー
の説明図
【図4】1/fゆらぎの混紡率を得るドラフトの説明図
【符号の説明】
1・・・練条器のベーススライバーのドラフト部 2・・・練条器の混紡用スライバーのドラフト部 11・・ベーススライバー 12・・混紡用スライバー 13・・混紡スライバー 21・・ベースフロントローラ 22・・混紡用フロントローラ 23・・ベースフィードローラ 24・・混紡用フィードローラ 3・・・コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 村岡 和美 大阪府大阪市中央区北久宝寺町2−4−2 日清紡績株式会社大阪支社内 (72)発明者 丹羽 由樹 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績株 式会社美合工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の繊維を混紡する混紡方法において、 複数の繊維の混紡率に1/fゆらぎを付与することを特
    徴とする、 混紡方法。
  2. 【請求項2】複数の繊維を混紡する混紡機において、 異種の繊維束を供給する供給部を各々設け、 各供給部で繊維束の供給量を1/fゆらぎに基づいて変
    動させて異種の繊維束を合流して混紡し、異種の繊維束
    の混紡率が1/fゆらぎで変動することを特徴とする、 混紡機。
  3. 【請求項3】複数の繊維を混紡する混紡機において、 異種の繊維束をドラフトするドラフト手段を各々設け、 各ドラフト手段のフィードローラの回転速度を1/fゆ
    らぎに基づいて変動させて異種の繊維束を合流して混紡
    し、太さが一定で異種の繊維の混紡率が1/fゆらぎで
    変動することを特徴とする、 混紡機。
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