JPH09317580A - 燃料噴射装置を備える船外機 - Google Patents
燃料噴射装置を備える船外機Info
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Abstract
かも燃料の噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減す
ることが可能である。 【解決手段】船舶1に搭載され、上部に内燃機関11を
備え、この内燃機関11に燃料噴射弁34により燃料を
噴射する燃料噴射装置を備える船外機3において、内燃
機関11のクランク室80に連通する吸気通路81にリ
ードバルブ82を配置し、このリードバルブ82の上流
側にスロットルバルブ45bを有するスロットルボディ
45を連結して配置し、このスロットルボディ45に吸
気サイレンサ46を取り付けている。
Description
備える船外機に関するものである。
機の上部に内燃機関を備え、この船外機の内燃機関に
は、燃料噴射弁により燃料を噴射する燃料噴射装置を備
え、スロットルバルブとリードバルブの間に吸気チャン
バを有するものがある。
は、吸入空気の計量精度を上げる等の目的で、各気筒毎
にスロットルバルブを設ける場合は、スロットルバルブ
とリードバルブ間にスペースが大きく取れず、燃料の噴
き返しが、スロットルバルブを越えて外部に出たり、吸
気騒音を充分低減できず、エンジン音が大きくなる等の
問題が起こる。この発明は、かかる点に鑑みてなされた
もので、吸入空気の計量精度を上げることが可能で、し
かも燃料の噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減す
ることが可能な燃料噴射装置を備える船外機を提供する
ことを目的としている。
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、船舶に
搭載され、上部に内燃機関を備え、この内燃機関に燃料
噴射弁により燃料を噴射する燃料噴射装置を備える船外
機において、前記内燃機関のクランク室に連通する吸気
通路にリードバルブを配置し、このリードバルブの上流
側にスロットルバルブを有するスロットルボディを連結
して配置し、このスロットルボディに吸気サイレンサを
取り付けたことを特徴としている。リードバルブの上流
側にスロットルボディを連結して配置することで吸入空
気の計量精度を上げることができる。しかも、スロット
ルボディの上流側に吸気サイレンサを配置することで、
吸気チャンバとして機能し燃料の噴き返し、吸気騒音及
びエンジン音を低減することができる。
ディに、シール部材を介して前記吸気サイレンサを一体
に取り付けたことを特徴としている。スロットルボディ
と吸気サイレンサとがシール部材で気密に連結され、吸
気サイレンサが吸気チャンバとして効果的に機能し燃料
の噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減することが
できる。
ディの吸入口と、前記吸気サイレンサの吸入口とが略同
一平面内に形成され、前記吸気サイレンサ内で吸気流が
反転するように構成したことを特徴としている。吸気サ
イレンサの吸入口から吸気されるが、吸気サイレンサ内
で吸気流が反転してスロットルボディの吸入口へ向かう
ため、空気に水分が含まれることがあってもスロットル
ボディ側へ侵入することが防止される。
サ内に、隔壁を形成して共鳴箱部を設けたことを特徴と
している。吸気サイレンサ内のスペースを利用して共鳴
箱部を設けて消音しており、配置スペースの確保が容易
で、かつ部品点数が削減できる。請求項5記載の発明
は、前記吸気サイレンサの吸入口側に、網部材を設ける
ことを特徴としている。吸気サイレンサ内に異物が侵入
することを網部材により防止できる。
ディに、前記燃料噴射弁を配置し、この燃料噴射弁を囲
むように前記吸気サイレンサ及び燃料系電装部品を配置
したことを特徴としている。燃料噴射弁が吸気サイレン
サ及び燃料系電装部品により囲まれており、燃料噴射弁
が水により侵されたり、異物が当たることを防止するこ
とができる。
び燃料系電装部品を、前記スロットルボディの吸気通路
を挟んで前記吸気サイレンサの吸入口と反対側に配置し
たことを特徴としている。吸気サイレンサの吸入口が燃
料噴射弁及び燃料系電装部品から離され位置に配置さ
れ、吸気に含まれる水分により燃料噴射弁及び燃料系電
装部品が侵されることが防止される。
備える船外機の実施の形態について説明する。図1は燃
料噴射装置を備える船外機を搭載した船舶の側面図であ
る。図1において、符号1は船舶で、矢印Frは船舶1
の進行方向前方を示している。なお、後記する左右と
は、前記前方に向っての方向をいうものとする。船舶1
は船体2を有し、この船体2の船尾には船外機3が着脱
自在に取り付けられている。この船外機3は、船尾に取
り付けられるブラケット4と、このブラケット4に対し
枢支軸5(Fr方向に直角水平に配置される)により枢
支される船外機本体6とで構成されている。船外機本体
6は、その外殻を構成する伝動ケース9と、この伝動ケ
ース9内に収容される伝動機構10とを有し、ブラケッ
ト4に対し枢支軸5により枢支されている船外機本体6
を構成するスイベルブラケット6aに対し、略鉛直方向
に配置される不図示の枢支軸により左右方向に揺動可能
な伝動ケ−ス9が枢支されている。また、船外機本体6
は燃料噴射式内燃機関である2サイクル内燃機関11を
有し、この内燃機関11は伝動ケース9の上端に着脱自
在に取り付けられて、下カウリング12aと、上カウリ
ング12bで開閉自在に覆われている。上カウリング1
2bには、さらにカバー12cで覆われている。伝動ケ
ース9は、水中に向って下方に延び、この伝動ケース9
の下端に後方に伸びるプロペラシャフト13が支承さ
れ、このプロペラシャフト13にプロペラ14が取り付
けられている。
れ、燃料噴射装置の概略回路図を図2に示す。メインス
イッチ20を投入すると、メインリレー21が作動して
バッテリ37からヒューズ22,23を介してECU2
4に電源が供給されるとともに、燃料ポンプ25が作動
する。また、図示しない始動モータにより内燃機関11
が起動して後記するクランク軸が回転してライティング
コイル26が発電し、この交流が整流器27で整流して
直流が供給される。また、チャージコイル28からCD
I点火回路29に電源が供給される。
ンサ31、吸気温度センサ32及び温度センサ33から
の情報からCDI点火回路29及び燃料噴射弁34を制
御する。また、燃料ポンプ25にはレジスタ35が接続
されている。燃料消費量が少ない(例えば、燃料噴射弁
34の開弁時間が短いまたはエンジン回転数が少ない)
ときに、燃料ポンプ25を冷却すべき燃料が減少するた
め、それに応じてレジスタ35を作動させて燃料ポンプ
25のモータ回転数を低下させて、燃料ポンプ25を冷
却する燃料の温度上昇を避けることができる。また、E
CU24は、ライン36によりバッテリ電圧を検出して
いる。
について、図3乃至図7に基づいて説明する。図3は船
外機の平面図、図4は船外機の断面図、図5は図3のV-
V線に沿う断面図、図6は図3のVI-VI線に沿う断面図、
図7はスロットルボディと吸気サイレンサとの取付部の
断面図である。内燃機関11は、V型6気筒エンジンで
あり、各気筒に共通のクランクケース40及びシリンダ
ボディ41を有し、クランクケース40とシリンダボデ
ィ41の合わせ部には軸心がほぼ垂直の縦向きのクラン
ク軸42が収容され、このクランク軸42はクランクケ
ース40及びシリンダボディ41に対しその軸心回りに
回転自在に支承されている。シリンダボディ41の突出
端にはシリンダヘッド43が着脱自在に取り付けられ、
さらにシリンダヘッド43には、各気筒に対応して点火
プラグ44が取り付けられている。
筒のクランク室80には、吸気通路81が連通して形成
され、この吸気通路81にリードバルブ82が配置され
ている。クランクケース40にはスロットルボディ45
が締付ボルト83で一体に取り付けられ、このスロット
ルボディ45には吸気通路81に連通する吸気通路45
a及び吸気空気量を制御するスロットル弁45bが設け
られている。このスロットルボディ45に吸気サイレン
サ46を取り付けている。リードバルブ82の上流側に
スロットルボディ45を連結して配置することで吸入空
気の計量精度を上げることができる。しかも、スロット
ルボディ45の上流側に吸気サイレンサ46を配置する
ことで、吸気サイレンサ46が吸気チャンバとして機能
し燃料の噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減する
ことができる。
れ、この上カウリング12bの上部のシリンダヘッド4
3の上方位置に吸気口47が形成され、この吸気口47
から外気が吸入され、内燃機関11と上カウリング12
bとの間を通って吸気サイレンサ46の吸入口46bか
ら外気が吸気される。内燃機関11には始動スタータ1
00及び燃料ポンプ25が備えられ、またスロットルボ
ディ45の上部には、冷却フィン50aを有するレジス
タ50が配置されている。
6とは、図7に示すように吸気サイレンサ46の取付部
に凹部46aを環状に形成し、一方スロットルボディ4
5の取付部に凸部45cを環状に形成し、凹部46aに
シール部材84を介して係合し気密に連結され、吸気サ
イレンサ46が吸気チャンバとして効果的に機能し燃料
の噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減することが
できるように構成されている。
吸気サイレンサ46の吸入口46bとが略同一平面L1
内に形成され、吸気サイレンサ46内で吸気流が反転す
るように構成している。吸気サイレンサ46の吸入口4
6bから吸気された空気は、図3に示すように吸気サイ
レンサ46内で吸気流が反転してスロットルボディ45
の吸入口45dへ向かうため、空気に水分が含まれるこ
とがあってもスロットルボディ側へ侵入することが防止
される。また、吸気サイレンサ46の吸入口側46bに
は、全面に網部材85が設けられている。この網部材8
5により吸気サイレンサ46内に異物が侵入することを
防止することができる。
7を形成して共鳴箱部88,89を設けている。吸気サ
イレンサ46内のスペースを利用して共鳴箱部88,8
9を設けて消音しており、共鳴箱部88,89の配置ス
ペースの確保が容易で、かつ部品点数が削減できる。ス
ロットルボディ45に、燃料噴射弁34をそのノズル3
4aが吸気通路45aを臨むように配置し、ノズル34
aから燃料を所定のタイミングで噴射する。この燃料噴
射弁34の周りには、吸気サイレンサ46及び燃料ポン
プ25等の燃料系電装部品90が配置されている。燃料
噴射弁34の頭部は、吸気サイレンサ46の凹部46e
に位置している。このように燃料噴射弁34が吸気サイ
レンサ46及び燃料系電装部品90により囲まれてお
り、燃料噴射弁34が水により侵されたり、異物が当た
ることを防止することができる。
90は、スロットルボディ45の吸気通路45aを挟ん
で吸気サイレンサ46の吸入口46bと反対側に配置し
ている。このように、吸気サイレンサ46の吸入口46
bが燃料噴射弁34及び燃料系電装部品90から離され
位置に配置されているため、吸気の流れが当たることが
なく、空気に含まれる水分により燃料噴射弁34及び燃
料系電装部品90が侵されることが防止される。
は、リードバルブの上流側にスロットルボディを連結し
て配置したから、吸入空気の計量精度を上げることがで
きる。しかも、スロットルボディの上流側に吸気サイレ
ンサを配置したから、吸気チャンバとして機能し燃料の
噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減することがで
きる。
ィと吸気サイレンサとがシール部材で気密に連結したか
ら、吸気サイレンサが吸気チャンバとして効果的に機能
し燃料の噴き返し、吸気騒音及びエンジン音を低減する
ことができる。請求項3記載の発明では、吸気サイレン
サ内で吸気流が反転するように構成したから、吸気サイ
レンサの吸入口から吸気されるが、吸気サイレンサ内で
吸気流が反転してスロットルボディの吸入口へ向かうた
め、空気に水分が含まれることがあってもスロットルボ
ディ側へ侵入することを防止することができる。
内に、隔壁を形成して共鳴箱部を設けたから、吸気サイ
レンサ内のスペースを利用して消音でき、配置スペース
の確保が容易で、かつ部品点数が削減可能である。請求
項5記載の発明では、吸気サイレンサの吸入口側に網部
材を設けたから、吸気サイレンサ内に異物が侵入するこ
とを防止できる。
気サイレンサ及び燃料系電装部品により囲まれているか
ら、燃料噴射弁が水により侵されたり、異物が当たるこ
とを防止することができる。請求項7記載の発明では、
吸気サイレンサの吸入口を燃料噴射弁及び燃料系電装部
品から離され位置に配置したから、吸気に含まれる水分
により燃料噴射弁及び燃料系電装部品が侵されることを
防止することができる。
側面図である。
の断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】船舶に搭載され、上部に内燃機関を備え、
この内燃機関に燃料噴射弁により燃料を噴射する燃料噴
射装置を備える船外機において、前記内燃機関のクラン
ク室に連通する吸気通路にリードバルブを配置し、この
リードバルブの上流側にスロットルバルブを有するスロ
ットルボディを連結して配置し、このスロットルボディ
に吸気サイレンサを取り付けたことを特徴とする燃料噴
射装置を備える船外機。 - 【請求項2】前記スロットルボディに、シール部材を介
して前記吸気サイレンサを一体に取り付けたことを特徴
とする請求項1記載の燃料噴射装置を備える船外機。 - 【請求項3】前記スロットルボディの吸入口と、前記吸
気サイレンサの吸入口とが略同一平面内に形成され、前
記吸気サイレンサ内で吸気流が反転するように構成した
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料噴
射装置を備える船外機。 - 【請求項4】前記吸気サイレンサ内に、隔壁を形成して
共鳴箱部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の燃料噴射装置を備える船外機。 - 【請求項5】前記吸気サイレンサの吸入口側に、網部材
を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載の燃料噴射装置を備える船外機。 - 【請求項6】前記スロットルボディに、前記燃料噴射弁
を配置し、この燃料噴射弁を囲むように前記吸気サイレ
ンサ及び燃料系電装部品を配置したことを特徴とする請
求項1乃至請求項5のいずれかに記載の燃料噴射装置を
備える船外機。 - 【請求項7】前記燃料噴射弁を、前記スロットルボディ
の吸気通路を挟んで前記吸気サイレンサの吸入口と反対
側に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の
いずれかに記載の燃料噴射装置を備える船外機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13882296A JP3738275B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 燃料噴射装置を備える船外機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP13882296A JP3738275B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 燃料噴射装置を備える船外機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09317580A true JPH09317580A (ja) | 1997-12-09 |
JP3738275B2 JP3738275B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=15231044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13882296A Expired - Fee Related JP3738275B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 燃料噴射装置を備える船外機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3738275B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110182349A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-08-30 | 北部湾大学 | 一种双燃料动力推进货船的动力系统 |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13882296A patent/JP3738275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110182349A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-08-30 | 北部湾大学 | 一种双燃料动力推进货船的动力系统 |
CN110182349B (zh) * | 2019-07-01 | 2024-01-05 | 北部湾大学 | 一种双燃料动力推进货船的动力系统 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3738275B2 (ja) | 2006-01-25 |
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