JPH0931741A - ハイマルチフィラメントの溶融紡糸装置 - Google Patents
ハイマルチフィラメントの溶融紡糸装置Info
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- JPH0931741A JPH0931741A JP20517695A JP20517695A JPH0931741A JP H0931741 A JPH0931741 A JP H0931741A JP 20517695 A JP20517695 A JP 20517695A JP 20517695 A JP20517695 A JP 20517695A JP H0931741 A JPH0931741 A JP H0931741A
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Abstract
のを溶融紡糸する際の口金吐出後の冷却において、既存
の横吹き型の冷却筒の改造により実施できるものであっ
て、安定に冷却斑の少ない糸を紡糸できる装置を提供す
ること。 【解決手段】単糸繊度が0.6デニール以下で、2.0
個/cm2 以上の紡糸孔を有する複数の口金と、冷却風
を紡糸方向と実質的に直角方向であって一方向にのみ吹
きつける冷却装置と、該口金直下に着脱自在に設けら
れ、前記吹きつけ方向にのみ開口し複数の口金より紡糸
された紡出糸条を囲繞する整流カバーを有することを特
徴とするハイマルチフィラメントの溶融紡糸装置。
Description
糸装置に関し、詳しくは、細繊度でフィラメント数の多
い所謂ハイマルチフィラメントの合成繊維を安定して紡
糸することのできる冷却装置に関する。
却を行うものとしては、口金から吐出された糸条の全周
方向から冷却風を吹き付け均一な冷却を行うとする環状
冷却方法が知られている。
から冷却風を吹き付け(所謂横吹き)、しかも吹き付け
風を若干弱めると共に反対側から吸引を行う方法もあ
る。更に、冷却風の吹き付け方向を、紡糸糸条に対して
実質的に直角方向にするのではなく若干上方に向けて、
糸条の固化点を口金面に近づけ、糸揺れによる繊度斑を
防止する方法も知られている。
を整流し、繊維間の融着や糸揺れを防止することが特開
昭63−145407号公報に記載されている。
却方法は糸斑防止効果は大きいが、設備が大型化する傾
向にあり、また従来の横吹き型の冷却筒を環状冷却方法
に変更することは困難である。
は、紡糸速度が2500m/min以上であるような高
速紡糸にしか適用できず、2000m/min以下の紡
糸速度では、充分な冷却を行うことはできない。冷却風
の角度を上向きとする方法は、斑防止には効果がある
が、例えば40度を越えるような大きな角度をとると口
金表面が冷え操業性に問題が生じる。更に、特開昭63
−145407号公報に記載された整流板を用いる方法
では、単糸繊度が小さく、冷却風が少量で低速度の場合
には繊度斑防止の効果が得られなかった。
良く紡糸するためには、一枚の口金に多数の紡糸孔を設
けることが好ましいが、過度の紡糸孔を設けると、紡糸
孔間の間隔が狭くなり、、冷却風の通過性が低下する。
このため、冷却風の吹き出し口に近い方と、遠い方との
間で冷却条件が異なり斑を有した紡糸糸条となる。
って、その目的は、斑の生じ易い細繊度でフィラメント
数の多いものを溶融紡糸する際の口金吐出後の冷却にお
いて、既存の横吹き型の冷却筒の改造により実施できる
ものであって、安定に冷却斑の少ない糸を紡糸できる装
置を提供することにある。
0.6デニール以下で、2.0個/cm2 以上の紡糸孔
を有する複数の口金と、冷却風を紡糸方向と実質的に直
角方向であって一方向にのみ吹きつける冷却装置と、該
口金直下に着脱自在に設けられ、前記吹きつけ方向にの
み開口し複数の口金より紡糸された紡出糸条を囲繞する
整流カバーを有することを特徴とするハイマルチフィラ
メントの溶融紡糸装置である。
する。図1は、本溶融紡糸装置の全体を示す側面図であ
って1は口金、2は整流カバー、3は冷却装置を示し、
口金1より吐出された溶融ポリマーは冷却装置3により
冷却固化されてフィラメントFとなり、オイリング装置
4等を経てパッケージ5に巻き取られる。また、図2
は、該整流カバー2の近傍を示す正面図であって、一体
となった整流カバー2に囲繞される紡出糸条は、複数の
口金1a〜1dより紡糸されたものである。
デニール以下の極細フィラメントを紡糸するものであっ
て、さん孔部の密度が2.0個/cm2 以上の如く多数
の紡糸孔が高密度で設けられたものである。口金1自体
の構造については、公知のものでよく、通常の丸断面糸
を紡糸するものの他に、異形断面糸や複数の成分を接合
した複合繊維を紡糸するもの等種々のものを用いること
ができる。
に冷却風の吹き付け等によってその固化を助成するもの
であって、本発明の場合、冷却風を一方向に吹き付ける
もので、環状冷却形式の冷却装置等は整流カバーの設置
が困難であるため、本発明で用いることは困難である。
また、冷却装置3には、風向調整板31が設けられ、冷
却風の角度を上方に向かうものとすることが好ましく、
整流カバー2にも同様の冷却風が供給されることが好ま
しい。
けられた整流カバーにあり、図3はかかる整流カバーの
一例を示した斜視図である。
にのみ開口部21を有し、該開口部21に冷却風が吹き
つけられる。整流カバー2は、開口部21以外の三方に
は遮蔽壁22a,22b,22cが存在し、また、天板
23、底板24には紡糸糸条を通過せしめる透孔25
a,25bが設けられ、該透孔25a,25b、及び開
口部21以外の部位は遮蔽されている。
に示す整流カバー2の如く、箱体の一側面を除去し上下
面に透孔25a,25bを設けたものが製作し易く、該
箱体の素材は適度な剛性を有していれば、紙、木、金
属、合成樹脂等特に限定されない。また、図3では、箱
状の整流カバ−2を用いたが、直接冷却風が当たる遮蔽
壁22bを曲面としてもよい。このように整流カバー2
は、簡易な形状となっているため、口金面下に適当な手
段を以て着脱自在に設置し、紡糸する銘柄に応じて設置
の有無、設置位置等を調整する。
た冷却風が紡糸糸条の周囲を周回するように、冷却風お
よび開口部21の方向を考慮して定めることが好まし
く、通常は、前述の如く箱体の一側面を除去したものが
好ましく、また、開口部の大きさは、紡糸する糸条の条
件、冷却風の条件等により影響されるので、適宜設定す
る。
ィラメントFの通過範囲Eにできるだけ近づけて、透孔
25a,25bとフィラメントFの通過範囲Eとの間隙
より冷却風が漏れ出し難くすることが望ましい。
脱自在に取り付けられ、口金面から整流カバー2の天板
23までの距離(H)は、50〜100mm程度である
ことが、斑防止及び操業性の点で好ましい。かかる範囲
を外れて整流カバーが口金から離れて設置されると、紡
糸糸条の均一性が失われ斑の大きな糸条となるおそれが
あり、一方、口金に極めて近い位置に該整流カバーが設
置されると、口金表面が冷え操業性に問題が生じる。
ント糸の溶融紡糸方法について説明する。前述の如く、
本装置は、細繊度のハイマルチフィラメント糸の溶融紡
糸に適しており、このような糸条としては、例えば単糸
繊度50〜100デニール、フィラメント数90〜20
0程度のものが好ましく、溶融紡糸される高分子体とし
ては、ポリエステル系、ポリアミド系のものを始めとし
て種々のものを用いることが可能である。通常、ポリエ
チレンテレフタレートの溶融紡糸においては、紡糸速度
は、1000〜1700m/分程度であるが、本装置を
使用して溶融紡糸を行う際は、1300〜1500m/
分程度の紡糸速度にて紡糸巻取りを行うことが好まし
い。
給される風速は、0.1〜0.3m/秒程度とすること
が好ましい。また、他の紡糸条件は通常と特に変わると
ころはなく、紡糸巻取りにあたっては、オイリングロー
ラ等のオイリング装置4によって油剤等を付与すること
が好ましく、延伸倍率は、ポリエチレンテレフタレート
を通常の紡糸速度で紡糸して延伸糸を得るのであれば、
2.5〜3.5倍程度とすると良い。
の場合、冷却風の吹き出し面に遠いフィラメントは冷却
風があまり通り抜けてこないため冷却され難く、繊度斑
が発生する。これに対し、本装置を用いた溶融紡糸装置
の場合、フィラメントFの通過範囲Eの間を抜けた冷却
風が遮蔽壁22b等に衝突して逆流し、冷却風の吹き出
し面から遠いフィラメントも冷却されるため、均一な冷
却が行われ繊度斑等が防止される。
144個、さん孔密度3.5個/cm2 、吐出量0.2
8g/孔・分、紡糸速度1500mmで、75d/14
4fのポリエチレンテレフタレートの溶融紡糸を行っ
た。
下100mmの位置に設置した場合(実施例1)と、2
00mmの位置に設置した場合(実施例2)、更に整流
カバーを設置しなかった場合(比較例1)の夫々につい
て、U%を測定した。結果を、表1に示す。尚、冷却風
は、口金面下100mmの位置より上方に0.2m/分
で吹き出すと共に、口金面下1000mmの位置で巻取
りを行った。
合、U%が改善され、繊度斑が減少しているのが分か
る。また、設置位置を適当な箇所とすることにより、U
%は更に改善される。
溶融紡糸装置を大きく改造することなく、繊度斑の少な
いフィラメント糸を紡糸することが可能となり、かかる
効果は、特に繊度斑の発生し易い紡糸糸条の密度が高い
細繊度フィラメント糸の紡糸において顕著である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 単糸繊度が0.6デニール以下で、2.
0個/cm2 以上の紡糸孔を有する複数の口金と、冷却
風を紡糸方向と実質的に直角方向であって一方向にのみ
吹きつける冷却装置と、該口金直下に着脱自在に設けら
れ、前記吹きつけ方向にのみ開口し複数の口金より紡糸
された紡出糸条を囲繞する整流カバーを有することを特
徴とするハイマルチフィラメントの溶融紡糸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20517695A JP3308772B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ハイマルチフィラメントの溶融紡糸装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0931741A true JPH0931741A (ja) | 1997-02-04 |
JP3308772B2 JP3308772B2 (ja) | 2002-07-29 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100423481B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2004-03-18 | 도레이새한 주식회사 | 균제도와 방사 작업성이 우수한 폴리에스터 극세섬유의제조방법 |
WO2006006330A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | 高強度ポリエチレン繊維 |
JP2007063689A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Teijin Fibers Ltd | 糸条冷却装置 |
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CN104514037A (zh) * | 2013-10-08 | 2015-04-15 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种高强细旦有光涤纶短纤维的生产方法 |
CN106637443A (zh) * | 2017-02-22 | 2017-05-10 | 天鼎丰聚丙烯材料技术有限公司 | 侧吹风装置和纺丝机 |
CN116005277A (zh) * | 2022-11-23 | 2023-04-25 | 海安县华荣化纤有限公司 | 一种锦纶6fdy半消光肤色丝生产方法 |
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-
1995
- 1995-07-18 JP JP20517695A patent/JP3308772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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