JPH09317284A - 戸先錠 - Google Patents

戸先錠

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JPH09317284A
JPH09317284A JP13708296A JP13708296A JPH09317284A JP H09317284 A JPH09317284 A JP H09317284A JP 13708296 A JP13708296 A JP 13708296A JP 13708296 A JP13708296 A JP 13708296A JP H09317284 A JPH09317284 A JP H09317284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の戸先錠は、閉扉センサを押して鎌金を
突出させた状態で閉扉すると、鎌金や戸先錠内部が破壊
される虞があった。 【解決手段】 フロント21から出没可能な閉扉センサ
24と、錠ケース20に枢着され一端に駆動ピン29が
設けられ、他端に閉扉センサ24の当接面30を設けた
カムプレート28と、一端に設けられた鎌ピン35が錠
ケース20の屈折形状孔36に挿入され、他端に鉤部3
7を有し、駆動ピン29が挿入されるカム孔38を有す
る鎌金34とにより戸先錠の仮施錠機構を構成し、錠ケ
ース20に枢着されるロックプレート50に、施錠角度
において屈折形状孔36の下部案内孔部36a内の鎌ピ
ン35の移動を阻止する位置に突出する鎌ピン阻止突起
53を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸の先端に設
けられ、閉扉したときに戸枠のストライクに係合する鎌
金を有する戸先錠に関する。
【0002】
【従来の技術】閉扉によって錠ケースから鎌金が回動し
ながら突出し、鎌金の先端に設けられた鉤部が戸枠のス
トライクに係合し、引き戸を閉扉状態に仮施錠する戸先
錠については、実公昭58−9950号公報,実公平6
−11328号公報などに記載された技術がある。この
ような自動仮施錠型の戸先錠の構造を簡単に説明する
と、図13に示すように、引き戸Dの端面に埋設された
錠ケース1の前壁であるフロント2に、鎌金用孔3とセ
ンサ用孔4が設けられ、センサ用孔4に閉扉センサ5の
先端が挿入される。
【0003】錠ケース1に設けられた軸6にレバー7の
中間部が枢着され、レバー7の下端部が閉扉センサ5に
係合し、上端部にレバーピン8が設けられ、軸6に巻回
されたスプリング9によりレバー7が図13において時
計方向に付勢されるので、閉扉センサ5の先端はフロン
ト2から突出する方向に付勢される。錠ケース1に設け
られた軸10に上端部を枢着された鎌金11は、下端部
から屈曲して前方に突出する鉤部12を有し、中間部に
設けられたカム孔13にレバーピン8が挿入され、スプ
リング14により鉤部12が鎌金用孔3から突出する方
向に付勢されている。
【0004】引き戸Dを閉めると、戸枠Aに当たった閉
扉センサ5が、スプリング9の付勢力に抗して没入し、
閉扉センサ5に係合するレバー7が軸6を支点として反
時計方向に回動し、レバー7のレバーピン8に係合する
鎌金11が軸10を支点として反時計方向に回動し、鎌
金用孔3から突出した鉤部12がストライクSに設けら
れた係合孔15に係入した後に、ストライクSの裏面に
係合する(図14参照)。従って、引き戸Dは閉扉と同
時に仮施錠され、図示しないハンドルを操作すると、仮
施錠が解除され、図14に示すストッパ16を操作する
と本施錠され、ハンドルを操作しても引き戸Dは開扉不
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】閉扉センサ5の先端を
押すと、鎌金11の鉤部12が突出するので、鉤部12
が突出した状態でうっかり引き戸Dを閉めると、ストラ
イクSに衝突した鎌金11や、鎌金の衝撃を受けた戸先
錠の内部が破壊されてしまう問題があった。又、プライ
ベートを重視する必要のある室内の引き戸や、玄関の引
き戸は、引き戸の内外から容易に本施錠操作ができる戸
先錠が必要になる。本発明はかかる課題を解決すること
を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の戸先錠は、引き戸の端面に埋設され、フロ
ントに鎌金用孔とセンサ用孔が設けられ、側壁に屈折形
状孔が設けられる錠ケースと、先端部が上記センサ用孔
に出没可能に挿入される閉扉センサと、錠ケースに枢着
され、一端に駆動ピンが設けられ、他端には上記閉扉セ
ンサの後端部が当接する当接面が形成されるカムプレー
トと、一端部に設けられた鎌ピンが上記屈折形状孔に挿
入され、他端部には戸枠のストライクに係脱する鉤部が
設けられ、上記駆動ピンが挿入されるカム孔を有する鎌
金と、上記鎌ピンを上記屈折形状孔の屈折点に付勢する
鎌スプリングとを備え、上記屈折形状孔は屈折点から鎌
金用孔に向かう下部案内孔部と屈折点からほぼ上方に伸
びる上部案内孔部により構成され、上記フロントの鎌金
用孔から突出状態の上記鎌金の鉤部が上記ストライクに
衝突したときに、上記鎌ピンが上記下部案内孔部から上
記下部案内孔部に移動することを特徴とするものであ
る。
【0007】上記カムプレートを、上記鎌金を突出させ
る施錠角度と上記鎌金を没入させる解錠角度とに付勢す
るカムスプリングを設けることができる。
【0008】上記錠ケースに枢着されるロックプレート
に、ピン孔と施錠角度において上記屈折形状孔の屈折点
と上記下部案内孔部との間に突出する鎌ピン阻止突起を
設け、上記錠ケースに接続するケース内を上下動可能に
設けられたスライドプレートに上記ロックプレートのピ
ン孔に係入する施解錠ピンを設け、上記ケースの室内側
の側壁及び室内側の側壁に、上記スライドプレートを上
下方向に駆動操作する室内側操作部材及び室外側操作部
材を設けて本施錠機構を構成することができる。
【0009】上記室内側操作部材は、上記スライドプレ
ートに設けられ、室内側から操作可能なスライドノブと
することができる。或いは、上記室内側操作部材を、上
記室内側の側壁に回動可能に設けられるサムターンと、
該サムターンに装着され該サムターンの回動により上記
スライドプレートを昇降させる駆動ピンを有するサムタ
ーンカムとにより構成することができる。
【0010】上記室外側操作部材は、上記室外側の側壁
に設けられたシリンダ錠と、該シリンダ錠のロータに固
着され該シリンダ錠の施解錠操作により回動したときに
上記スライドプレートに設けられた係合ピンを昇降させ
るシリンダカムにより構成することができる。或いは、
上記室外側操作部材は、上記室外側の側壁に回動可能に
挿入されるエマージェンシイプラグと、該エマージェン
シイプラグの固着され該エマージェンシイプラグの回動
により上記スライドプレートに設けられた係合ピンを昇
降させるプラグカムにより構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明すると、図1は引き戸が開扉状態で戸先
錠が解錠状態を説明する要部側面図である。図1に示す
ように、引き戸Dの先端に埋設される錠ケース20は、
前壁であるフロント21が引き戸Dの先端面近くにあ
り、フロント21には鎌金用孔22とセンサ用孔23が
設けられる。
【0012】センサ用孔23に閉扉センサ24の先端部
が挿入され、閉扉センサ24を貫通して固着されるセン
サピン25は、錠ケース20に設けられた案内用長孔2
6に挿入される。従って、閉扉センサ24は、センサ用
孔23から出没する方向に移動可能である。
【0013】錠ケース20の内面に立設された軸27に
枢着されるカムプレート28は、上端部に駆動ピン29
が設けられ、下端部には、閉扉センサ24の後端に当接
する当接面30が形成される。カムプレート28の左側
にばね支持突起31が設けられ、フロント21の裏面に
設けられたばね支持ピン32とばね支持突起31との間
にカムスプリング33の両端が挿入される。従って、カ
ムプレート28は、図1に示す解錠角度及び図2に示す
施錠角度に付勢される。
【0014】鎌金34は、上端部に設けられた鎌ピン3
5が、錠ケース20に設けられた屈折形状孔36に挿入
される。屈折形状孔36は、屈折点から鎌金用孔22に
向かう下部案内孔部36aと、屈折点からほぼ上方に伸
びる上部案内孔部36bとにより構成される。鎌金34
の下端部には屈曲して鎌金用孔22に向けて突出する鉤
部37が形成され、中間部には、「へ」の字形に屈曲し
たカム孔38が形成され、カム孔38内にカムプレート
28の駆動ピン29が挿入される。
【0015】錠ケース20の内面に固着されたばね支持
部材39に鎌スプリング40に右端部が支持され、鎌ス
プリング40の左端に形成されたU字形状部40aが鎌
ピン35に係止される。従って、鎌ピン35は、屈折形
状孔36の屈折点に付勢される。以上で閉扉により自動
施錠される仮施錠機構が構成される。
【0016】次に、仮施錠機構を本施錠する本施錠機構
を、図7〜図9に示す第一実施例、図10〜図12に示
す第二実施例の順に説明する。第一実施例では、図8に
示すように、錠ケース20に接続するケース20′は室
外側の側壁20aと室内側の側壁20bとを有し、室外
側の側壁20aに設けられた孔にシリンダ錠41が挿
入,固着され、シリンダ錠41のケース内に挿入される
ロータ42の後端部は非円形の軸に形成され、この非円
形の軸にシリンダカム43が装着され、シリンダカム4
3には、外周面から突出する2つの扇形状突起44(図
7参照)が設けられる。
【0017】ケース20′の室内側の側壁20bには、
側壁20bの内面に沿って昇降可能なスライドプレート
45が設けられ、スライドプレート45の表面に突設さ
れたスライドノブ46は、室内側の側壁20bに設けら
れた窓47より突出しているので、室外側からスライド
ノブ46を把持してスライドプレート45を昇降させる
ことができる(図8,図9参照)。
【0018】スライドプレート45の下端部の裏面に施
解錠ピン48が設けられ(図7参照)、施解錠ピン48
の先端は、錠ケース20の縦長孔49及び次に述べるロ
ックプレート50の右端部のピン孔51に挿入される
(図1参照)。施解錠ピン48の上方には、スライドプ
レート45の裏面から突出する係合ピン71が設けら
れ、係合ピン71の先端は、2つの扇形状突起44の間
に挿入される。
【0019】錠ケース20に設けられた支軸52にロッ
クプレート50の中間部が枢着され、ロックプレート5
0は支軸52を支点として回動可能である。ロックプレ
ート50が時計方向に回動した解錠角度では、施解錠ピ
ン48が縦長孔49の下端に当接し(図1参照)、反時
計方向に回動した施錠角度では、施解錠ピン48が縦長
孔49の上端に当接する(図5参照)。ロックプレート
50の左端には、下方に突出する鎌ピン阻止突起53が
形成され、ロックプレート50が施錠角度に回動する
と、鎌ピン阻止突起53が屈折形状孔36の下部案内孔
部36aと上部案内孔部36bとの間に突出する(図5
参照)。
【0020】ロックプレート50の右側の上端にばね支
持突起54が設けられ、錠ケース20の側壁の内面にば
ねピン55が設けられ、ばねピン55は、ロックプレー
トスプリング56の一端に設けられた孔に挿入され、ロ
ックプレートスプリング56の他端はばね支持突起54
に係止される(図2参照)。従って、ロックプレート5
0は、図1に示す解錠角度と、図5に示す施錠角度に付
勢される。以上で第一実施例の本施錠機構が構成され
る。
【0021】戸枠Aに取り付けられたストライクSに、
突出した鎌金34の鉤部37が係入する係合孔57が設
けられ、ストライクSの裏面には、係合孔57に係入し
た鉤部37が係合を解除される方向に案内する斜面5
8,59が設けられる(図1参照)。
【0022】以上のように構成された戸先錠の作用を、
開扉状態,閉扉による自動仮施錠,開扉操作,鎌金を突
出した状態のままの閉扉,本施錠機構の施錠及び解錠動
作の順に、図1〜図9を参照しながら説明する。引き戸
Dが開かれ、仮施錠機構が解錠されているときには、閉
扉センサ24がフロント21より突出し、カムプレート
28は軸27を支点として時計方向に回動した位置にあ
る(図1参照)。
【0023】駆動ピン29は、カム孔38の中間部にあ
り、鎌ピン35は、鎌スプリング40に引っ張られて、
屈折形状孔36の屈折点に当接し、鎌金34は錠ケース
20内に没入している。ロックプレート50は、図1に
示す解錠角度にあり、鎌ピン阻止突起53は、鎌ピン3
5の移動を妨げない位置にある。
【0024】引き戸Dを閉めると、閉扉センサ24が戸
枠A側のストライクSに当たって錠ケース20内に没入
し、閉扉センサ24に当接面30を押されたカムプレー
ト28が軸27を支点として反時計方向に回動し、カム
プレート28の駆動ピン29が鎌金34を押動するの
で、鎌金34が鎌ピン35を支点として時計方向に回動
しながら鉤部37がストライクSの係合孔57に係入し
てストライクSの裏面に近接する(図2参照)。従っ
て、戸先錠は閉扉により自動的に仮施錠され、引き戸D
が閉扉状態に保持される。
【0025】引き戸Dを開扉方向に引くと、錠ケース2
0が同方向に移動するので、鎌ピン35が屈折形状孔3
6の下部案内孔部36aの端部に移動する。一方、カム
孔38の端部にあった駆動ピン29がカム孔38の中央
に移動しながら鎌金34を没入方向に引っ張り、鎌金3
4は、下部案内孔部36aの端部に移動した鎌ピン35
を支点として没入方向に回動する(図3参照)。
【0026】鎌ピン35の没入方向の回動と共に、カム
プレート28は軸27を支点として時計方向に回動し、
カムプレート28の回動がすすむとカムスプリング33
によりカムプレート28の時計方向の回動が促進され、
カムプレート28が図1の解錠状態に復帰する。カムプ
レート28の時計方向の回動に伴って、鎌ピン35が屈
折形状孔36の屈折点に復帰し、図1の開扉,解錠状態
になる。
【0027】引き戸Dが開かれ、仮施錠機構が解錠され
ているときに、手や他の物が閉扉センサ24の先端に当
たって閉扉センサ24が没入し、鎌金34が突出した状
態になったまま、うっかり引き戸Dを閉めていくと、図
4の鎖線位置にある鎌金34がストライクSに当って右
方向に押されるので、鎌ピン35は屈折形状孔36の下
部案内孔部36aの端部から鎌スプリング40に抗して
上部案内孔部36bに移動する。同時に鎌金34は上部
案内孔部36bの上昇端に移動した鎌ピン35を回動中
心として、図4の実線位置に回動するので、鎌金34に
は衝撃が加わらない。
【0028】鎌金34が没入方向に回動すると、鎌金3
4に押されたカムプレート28がカムスプリング33に
抗して時計方向に回動するが、鎌金34の鉤部37がス
トライクSの係合孔57に重なったときに、鎌金34が
押動されなくなるため、鎌スプリング40により鉤部3
7が係合孔74に挿入し、図2に示す仮施錠状態にな
る。従って、鎌金34を突出させて閉扉しても、鎌金3
4に衝撃が加わることなく自動的に仮施錠される。
【0029】仮施錠状態では、ロックプレート50は図
2に示す解錠角度にあり、鎌ピン阻止突起53は屈折形
状孔36の上方に退避し、施解錠ピン48は縦長孔49
の下端に接している。このような仮施錠状態において、
室外側からシリンダ錠41の鍵孔にキーを挿入して施錠
方向に回動操作すると、ロータ42と共にシリンダカム
43が図7において時計方向に回動し、扇形状突起44
が下降位置71′にあった係合ピン71を押動し、係合
ピン71は上昇位置71″に上昇する(図7参照)。
【0030】係合ピン71が上昇すると、係合ピン71
と一体のスライドノブ46も施錠位置まで上昇し、スラ
イドノブ46と一端の施解錠ピン48も上昇するので、
ロックプレート50は支軸52を支点として反時計方向
に回動し、ロックプレートスプリング56の付勢力によ
り、図5に示す施錠角度に安定する。ロックプレート5
0が施錠角度になると、鎌ピン阻止突起53が下降し
て、屈折形状孔36の屈折点にある鎌ピン35が下部案
内孔部36aへ移動するのを阻止する。従って、この本
施錠状態では、引き戸Dを開扉方向に引っ張っても、鎌
金34が没入不能に拘束されるため(図5参照)、図3
に示す解錠動作が行われず、開扉しない。
【0031】シリンダ錠41により本施錠状態を解錠す
るには、鍵孔に挿入したキーを解錠方向に回動すると、
扇形状突起44が上昇位置71″にあった係合ピン71
を下方に押動し、係合ピン71と共に施解錠ピン48が
下降するので、ロックプレート50が時計方向に回動し
て図2に示す解錠角度になり、図2に示す仮施錠状態に
復帰する。スライドノブ46も解錠位置に下降する。
【0032】室内側から本施錠操作するには、スライド
ノブ46を上昇して施解錠ピン48を上昇させればよ
い。扇形状突起44は、係合ピン71の上昇,下降に干
渉しない位置にあるので、スライドノブ46はシリンダ
錠41とは独立して操作できる。
【0033】施錠時においても、解錠時と同様に引き戸
Dが開かれ、ロックプレート50が反時計方向に回動し
た施錠角度にあるときに、うっかり閉扉センサ24に触
れると、閉扉センサ24が没入してカムプレート28が
軸27を支点として反時計方向に回動し、鎌金34が図
6の鎖線で示す位置に突出した状態になる。
【0034】そのまま引き戸Dを閉めた場合には、鎌金
34がストライクSに押され、屈折形状孔36の屈折点
にあった鎌ピン35が上部案内孔部36bの端部に上昇
し、図6の鎖線位置にあった鎌金34が、上昇した鎌ピ
ン35を支点として没入方向に回動し(図6の実線位置
参照)、錠ケース20内に没入するので、ロックプレー
ト50に施解錠状態に関係なく鎌金34及び錠ケース2
0の内部は損傷しない。
【0035】次に、図10〜図12に示す第二実施例の
本施錠機構について説明すると、室外側の側壁20aに
エマージェンシプラグ60を回動可能に挿入し、エマー
ジェンシプラグ60に設けられた角軸部60aに室外側
プラグカム61を装着する(図11参照)。室内側の側
壁20bにサムターン66を回動可能に挿入し、サムタ
ーン66に設けられた角軸部66aに、サムターンカム
72と室内側プラグカム67を装着する(図11参
照)。
【0036】室内側プラグカム67には、ケース20′
の室内側の側壁20bに設けられたピン62が挿入され
る円弧状孔63と、外周面の一部を切欠した駆動凹部6
4と、係合ピン73が設けられる(図10参照)。室内
側プラグカム67の回動角度は、円弧状孔63に挿入さ
れるピン62によって規制される。
【0037】ケース20′内を昇降可能に設けられたス
ライドプレート69に、先端が駆動凹部64に挿入され
る連結ピン68と、ロックプレート50のピン孔51に
挿入される施解錠ピン48が設けられる。従って、室内
側プラグカム67が回転すると、駆動凹部64が連結ピ
ン68を上方或いは下方に押動し、ロックプレート50
が施錠角度及び解錠角度に回動する。
【0038】室内側プラグカム67の係合ピン73は、
室外側プラグカム61に設けられた孔に挿入される。従
って、室内側プラグカム67と室外側プラグカム61は
一体なって回動するので、エマージェンシプラグ60を
操作しても、ロックプレート50を施錠角度及び解錠角
度に回動することができる。
【0039】ロックプレート50の構造は第一実施例と
同様であり、ピン孔51と鎌ピン阻止突起53を有し、
支軸52に枢着される。図12に示すように、U字形状
のサムターンスプリング70の間にサムターン66の角
軸部66aが挿入されるので、サムターン66は施錠角
度と解錠角度に付勢される。
【0040】以上のように構成された第二実施例の本施
錠機構の作用を説明すると、エマージェンシプラグ60
を施錠角度或いは解錠角度に回動すると、室外側プラグ
カム61,室内側プラグカム67が回動し、スライドプ
レートが昇降し、施解錠ピン48に係合するロックプレ
ート50が施錠角度或いは解錠角度に回動し、第一実施
例と同様に、本施錠或いは本施錠の解錠が行われる。
【0041】以上の説明では、本施錠の室外側操作部材
及び室内側操作部材として、第一実施例ではシリンダ錠
41及びスライドノブ46を使用し、第二実施例ではエ
マージェンシプラグ60及びサムターン66を使用した
が、第一実施例のシリンダ錠41に代えてエマージェン
シプラグ60を使用することも可能である。又、室外側
操作部材及び室内側操作部材を入れ換えて勝手反対の引
き戸Dに兼用することも可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 本発明の戸先錠は、引き戸を閉めるだけで自動的に
仮施錠され、引き戸を開くだけで仮施錠が解錠されるの
で、操作が簡単であり便利である。 (2) 鎌金を突出したまま引き戸を閉めても、鎌金が衝撃
を受けることなく錠ケースに没入しながら回動し、鎌金
の鉤部がストライクの係合孔に重なったときに再び突出
してストライクに係合するので、鎌金や戸先錠が破損す
る問題は生じない。 (3) 本発明の戸先錠は、仮施錠機構に本施錠機構を付加
することができるので、プライベートを重視する必要の
ある室内の引き戸や、玄関の引き戸に取り付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】引き戸が開扉状態で戸先錠が解錠状態を説明す
る要部側面図である。
【図2】閉扉により戸先錠が自動的に仮施錠された状態
を説明する要部側面図である。
【図3】仮施錠された戸先錠の解錠動作を説明する戸先
錠の要部側面図である。
【図4】戸枠に当たった鎌金が没入する状態を説明する
戸先錠の要部側面図である。
【図5】戸先錠の本施錠状態を説明する要部側面図であ
る。
【図6】引き戸が開扉状態で鎌金が突出し本施錠され、
閉扉する場合の動作を説明する要部側面図である。
【図7】本施錠機構を室外側から見た側面図である。
【図8】本施錠機構の縦断面図である。
【図9】本施錠機構を室内側から見た側面図である。
【図10】第二実施例の本施錠機構の内部構造の側面図
である。
【図11】第二実施例の本施錠機構の縦断面図である。
【図12】サムターンスプリングの図面である。
【図13】従来の戸先錠の解錠状態を示す要部側面図で
ある。
【図14】図13の戸先錠が自動的に仮施錠された状態
を示す要部側面図である。
【符号の説明】
D 引き戸 S ストライク 20 錠ケース 20′ ケース 21 フロント 22 鎌金用孔 23 センサ用孔 24 閉扉センサ 28 カムプレート 29 駆動ピン 30 当接面 34 鎌金 35 鎌ピン 36 屈折形状孔 37 鉤部 38 カム孔 41 シリンダ錠 42 ロータ 44 扇形状突起 45 スライドプレート 48 施解錠ピン 50 ロックプレート 51 ピン孔 52 支軸 53 鎌ピン阻止突起 56 ロックプレートスプリング 60 エマージェンシイプラグ 61 室外側プラグカム 64 駆動凹部 66 サムターン 67 室内側プラグカム 69 スライドプレート 71,73 係合ピン 72 サムターンカム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き戸の端面に埋設され、フロントに鎌
    金用孔とセンサ用孔が設けられ、側壁に屈折形状孔が設
    けられる錠ケースと、先端部が上記センサ用孔に出没可
    能に挿入される閉扉センサと、上記錠ケースに枢着さ
    れ、一端に駆動ピンが設けられ、他端には上記閉扉セン
    サの後端部が当接する当接面が形成されるカムプレート
    と、一端部に設けられた鎌ピンが上記屈折形状孔に挿入
    され、他端部には戸枠のストライクに係脱する鉤部が設
    けられ、上記駆動ピンが挿入されるカム孔を有する鎌金
    と、上記鎌ピンを上記屈折形状孔の屈折点に付勢する鎌
    スプリングとを備え、 上記屈折形状孔は屈折点から上記鎌金用孔に向かう下部
    案内孔部と屈折点からほぼ上方に伸びる上部案内孔部に
    より構成され、上記フロントの鎌金用孔から突出状態の
    上記鎌金の鉤部が上記ストライクに衝突したときに、上
    記鎌ピンが上記下部案内孔部から上記下部案内孔部に移
    動することを特徴とする戸先錠。
  2. 【請求項2】 上記カムプレートを、上記鎌金を突出さ
    せる施錠角度と上記鎌金を没入させる解錠角度とに付勢
    するカムスプリングを設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の戸先錠。
  3. 【請求項3】 上記錠ケースに枢着されるロックプレー
    トに、ピン孔と施錠角度において上記屈折形状孔の屈折
    点と上記下部案内孔部との間に突出する鎌ピン阻止突起
    を設け、上記錠ケースに接続するケース内を上下動可能
    に設けられたスライドプレートに上記ロックプレートの
    ピン孔に係入する施解錠ピンを設け、 上記ケースの室内側の側壁及び室内側の側壁に、上記ス
    ライドプレートを上下方向に駆動操作する室内側操作部
    材及び室外側操作部材を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の戸先錠。
  4. 【請求項4】 上記室内側操作部材は、上記スライドプ
    レートに設けられ、室内側から操作可能なスライドノブ
    であることを特徴とする請求項3に記載の戸先錠。
  5. 【請求項5】 上記室内側操作部材は、上記室内側の側
    壁に回動可能に設けられるサムターンと、該サムターン
    に装着され該サムターンの回動により上記スライドプレ
    ートを昇降させる駆動ピンを有するサムターンカムとに
    より構成されることを特徴とする請求項3に記載の戸先
    錠。
  6. 【請求項6】 上記室外側操作部材は、上記室外側の側
    壁に設けられたシリンダ錠と、該シリンダ錠のロータに
    固着され該シリンダ錠の施解錠操作により回動したとき
    に上記スライドプレートに設けられた係合ピンを昇降さ
    せるシリンダカムにより構成されることを特徴とする請
    求項3に記載の戸先錠。
  7. 【請求項7】 上記室外側操作部材は、上記室外側の側
    壁に回動可能に挿入されるエマージェンシイプラグと、
    該エマージェンシイプラグの固着され該エマージェンシ
    イプラグの回動により上記スライドプレートに設けられ
    た係合ピンを昇降させるプラグカムにより構成されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の戸先錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114233123A (zh) * 2022-01-18 2022-03-25 诺博汽车系统有限公司上海分公司 锁舌机构、锁扣组件和车辆

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