JPH09317120A - 手摺付き立上りalc壁構造 - Google Patents

手摺付き立上りalc壁構造

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JPH09317120A
JPH09317120A JP18395896A JP18395896A JPH09317120A JP H09317120 A JPH09317120 A JP H09317120A JP 18395896 A JP18395896 A JP 18395896A JP 18395896 A JP18395896 A JP 18395896A JP H09317120 A JPH09317120 A JP H09317120A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バルコニー、ベランダ、パラペット等における
手摺柱を有する手摺付き立上り壁構造において、それを
取り付ける際より少ない部材で取付け可能でコストが低
減し、かつ取付け作業を軽減でき、しかも十分な取付け
強度をもったALC壁の構造を提供する。 【解決手段】ALC壁Wを形成しているパネルPの下部
と中間部がパネルP内に埋設されたアンカー部9,10
とそれと係合する取付け金具8とを介して躯体4に取り
付けられており、またパネルP間の目地部21に埋込部
材12から係止金具3がそのパネルPの上方小口面11
よりも突出するようにモルタルMによって固定されてお
り、この突出した係止金具3を介して上方小口面11上
に鋼板2が敷設・固定されているとともに、その鋼板2
に手摺柱1が固定されている手摺付き立上りALC壁構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廊下、階段またはバ
ルコニー、ベランダ、パラペット等の手摺付き立上りA
LC壁構造に関する。より詳しくは、ALC壁パネルの
両側面及び上側にL字型受けアングルを設ける必要がな
く、そのALC壁パネル上側のL字型受けアングルやフ
ックボルト等が立上りALC壁パネルの内側に張出すこ
とのない廊下、階段またはバルコニー、ベランダ、パラ
ペット等の手摺付き立上りALC壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廊下、階段またはバルコニー、ベ
ランダ、パラペット等の手摺付き立上りALC壁の構造
としては、図7に示すような構造が知られている。すな
わち、ALCパネルPの下部小口面90を受けるL字型
受けアングル91と、ALCパネルPの上部を支持する
L字型受けアングル92と、それらを連結するパネル側
面のL字型アングル93とでALCパネルPが支持され
る。また、ALCパネルPの上部寄りと下部寄りとに座
堀り穴とボルト穴が加工され、それらの穴に装着された
座金とフックボルト94とで固定されるとともに、その
フックボルト94が下部のL字型受けアングル91と上
部のL字型受けアングル92とに溶接固定されて、AL
CパネルPが固定される。
【0003】そして、ALCパネルPの上部を支持する
L字型受けアングル92の上面に溶接やボルト締め等で
手摺Hの柱95が固定されている。この構造は、ALC
壁の上端と下端の両端をL字型受けアングルで支持し、
しかも、L字型受けアングルに直接手摺柱を固定するの
で手摺Hに加えられる力がALCパネルPにかからない
構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来の手摺柱を固定する手摺付き立上りALC壁構造で
は、ALC壁パネルの両側面及び上部と下部とにL字型
受けアングルを設けなければならないばかりでなく、上
側のL字型受けアングルやフックボルト等が立上りAL
C壁パネルの内側に突出しているため、外観上好ましく
ない。この問題を解決するためには、パネルの裏面に成
型ボード等を貼設してパネルの両側面のL字型アングル
を覆う必要があった。このため、パネル支持用の部材が
さらに多くなり、コストが高くなるとともに、取り付け
作業に手数がかかるという問題点があった。
【0005】したがって、本発明の目的は、ALC壁パ
ネルの両側面及び上部にL字型受けアングルを設ける必
要がなく、また上部のL字型受けアングルやフックボル
ト等が立上りALC壁パネルの内側に突出することもな
く、さらに、ALC壁パネルの裏面に成型ボード等を貼
設してパネルの両側面のL字型アングルを覆う必要もな
い構造を有し、そしてより少ない支持部材で取り付ける
ことができるためコストが低く、かつ手摺柱の取り付け
作業に手数がかからない手摺付き立上りALC壁構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明は次のような構成からなる。複数の
ALCパネルの側方小口面同士が互いに突き合わされて
ALC壁を形成しているとともに、そのALCパネルの
下部と中間部が該ALCパネル内に埋設されたアンカー
部とそれと係合する取付け金具とを介して躯体に取り付
けられており、また、前記ALCパネルの目地部内また
はALCパネル内に埋込部材が埋設されているととも
に、その埋込部材の上部に係止金具が設けられており、
さらに、鋼板が該係止金具を介して前記ALCパネルの
上方小口面上に敷設・固定されているとともに、その鋼
板に手摺柱が固定されていることを特徴とする手摺付き
立上りALC壁構造である。
【0007】以下本発明の作用効果について述べる。本
発明においては、ALCパネルをその幅方向の中心部で
かつ下部と中間部との2か所で躯体に取り付ける構造
と、係止金具を介して鋼板がパネルの上方小口面上に敷
設・固定されている構造とが相俟って十分な取付け強度
が得られ、ALC壁パネルの両側面及び上部にL字型受
けアングルを設ける必要がなくなる。また、パネルの両
側面のL字型アングルを覆うために、ALC壁パネルの
裏面に成型ボード等を貼設する必要もない。
【0008】したがって、より少ない支持部材で取り付
けることができるためコストが低減し、かつその取付け
作業も軽減する。また、上部のL字型受けアングル等の
鋼材が立上りALC壁パネルの内側に突出することもな
いため、特にパネル上面の外観を損なうこともない。さ
らに、手摺柱は、ALCパネルの上方小口面に設けられ
るので、手摺にかかる荷重は無理なくパネルに伝えら
れ、壁全体で荷重を支えることができる。
【0009】なお、本発明において、パネルの上方小口
面に鋼板が敷設・固定されている構造として、係止金具
が前記ALCパネルの目地部内に埋設された埋込部材の
上端部に設けられたボルトであり、また前記鋼板に透孔
が開けられており、その透孔に貫通した前記ボルトとそ
れに螺合したナットとにより前記鋼板が敷設・固定され
ている構造とすることが望ましい。
【0010】このように、目地部内に埋設された埋込部
材の上端部に設けられたボルトを係止金具として利用す
ると、ALCパネルに穴等を開ける必要がないので、そ
の作業を省くことができる。また穴等を開けることによ
る強度の低下もない。また、あらかじめ鋼板に透孔を開
けておけば、ボルトが透孔に差し込まれた状態で、AL
Cパネルの上方小口面上に鋼板を敷設し、その上からナ
ットをボルトに螺合するだけで、鋼材をALCパネルの
上方小口面上に固定することができる。その結果、更に
より少ない部材で取り付けることができるためコストを
低くでき、また取付け作業面においても溶接等の必要も
なく、更に手数がかからなくなる。
【0011】更に、請求項2の場合において、埋込部材
は上端部にボルトを設け、かつ下端部に少なくとも一枚
の板状部材を表面が水平方向を向くように配置した棒鋼
であるであることが望ましい。
【0012】この埋込部材はつぎの通り作用する。半円
筒状の凹条が形成されたALCパネルの側方小口面同士
が互いに突き合わされてできる目地部内の円筒状の空隙
部にモルタルを流し込み、このモルタルに埋込部材を挿
入し、ボルトが設けられた上端部が突出した状態とす
る。このとき棒鋼の下端部を板状部材としたので、モル
タルがかなり粘度の高い状態であってもあまり大きな力
を要さず容易に挿入することができる。
【0013】その後、通常モルタルの粘度は高いので、
何の支えもなしにそのまま放置しておけばモルタルの固
化とともに埋込部材は固定される。そして、ALCパネ
ルの上方小口面上に鋼板を敷設し、その上からナットを
ボルトに螺合し、そのナットを締め付けるに際し、棒鋼
の下端部の板状部材が、棒鋼が回転するのを防止するよ
うに作用する。したがってこの埋込部材は通常より、ナ
ットを強く締め付けることができる。さらに、板状部材
の肩の部分が鋼材の抜け防止の役割も果すようになる。
【0014】また、本発明において、更にALCパネル
内に埋設されたアンカー部を、長尺のL字型プレートと
少なくともその中心部に一個固着されたナットとより構
成し、そのL型プレートの長さがALCパネルの横幅の
1/3以上の長さを持っているものとすることにより、
ナット周辺のパネル体のみに力が集中することがなくな
るため、パネルの取付け強度も大幅に向上する。
【0015】さらに、以上の発明において、次のような
取付け金具を固定した構成とすることにより取付け強度
がより向上する。すなわち、取付け金具として、ボルト
挿通部が設けられた取付け板と、その上部が延長して形
成された突出片と、この取付け板の両側縁が折り曲げら
れて形成されたリブ片と、そのリブ片がさらに下方に垂
下して形成されている垂下リブ片とから構成されたもの
を使用し、この垂下リブ片を躯体の起立片部に溶接固定
する構成である。
【0016】このような取付け金具によれば、取付け金
具の両側縁が折り曲げられてリブ片が形成されていると
ともに、さらに垂下リブ片がそのリブ片から下方に垂下
して形成されているので、取付け金具の耐力が大幅に向
上する。更に取付け金具の上部がパネル内にめり込むの
を防止でき、パネルの押圧力に対する耐力を向上させる
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明をベランダに適用した実施例を
図1〜図4を用いて説明する。図1に示すように、複数
のALCパネルPが側方小口面22同士互いに突き合わ
されて立上りALC壁Wを形成している。それらに使用
するパネルPは、その高さが500〜2000mm、横
幅が300〜600mm、厚みが80〜150mm程度
のものが好適であり、通常はパネルPを縦長にして使用
する。
【0018】各ALCパネルPはその横方向の中心部位
置に埋設されたアンカー部9,10とそれらと係合する
取付け金具8を介して、梁24,L字形アングル23,
25などから構成される建物躯体4に取り付けられてい
る。その取付け位置は、パネルの下部寄りと縦方向の中
間部との2か所でかつパネルの横幅方向の中心部に位置
している。
【0019】中間部のアンカー部9の位置は下部のアン
カー部10から300mm以上離れている。なお、その
位置からパネル上方小口面11までの距離は最大でも1
500mm以下であることが望ましい。また、このよう
にして立上りALC壁Wが取り付けられた躯体4の梁2
4の上面には床用のALCパネル等(図示なし)が敷き
込まれている。なお、ALCパネルP内に埋設されるア
ンカー部9,10は、図3に示すように、ALCパネル
Pの横幅の3/4の長さを有する長尺のL形鋼19とそ
の中心部に固着された一個のナット20とから成ってい
る。
【0020】中間部のアンカー部9の位置には、L字形
アングル23が梁24等に溶接固定されており、躯体の
起立片部17であるその垂直フランジ部の背面がパネル
表面に当接するように設けられている。また、パネルの
下端面はL字形アングル25に載置され、同じく躯体の
起立片部34であるL字形アングル25の垂直フランジ
部の内側面がパネル内側表面と当接するように設置され
ている。これらのL字形アングル23,25の起立片部
17,34には、次に述べる取付け金具8がパネルの下
部寄りと中間部のアンカー部9,10の位置に対応し
て、以下の手段で固着されている。
【0021】取付け金具8は、図2に示すように、ボル
ト挿通部18が設けられた取付け板13と、その上部が
延長して形成されている突出片14と、この取付け板1
3の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片15と、
そのリブ片15がさらに下方に垂下して形成されている
垂下リブ片16とから構成されている。さらに取付け板
13の厚みはL字形アングル23,25の厚みとほぼ等
しく、リブ片15は取付け板13の両側縁を折り曲げて
形成されたものであり、そのリブ片15から垂下リブ片
16が下方に垂下して形成されているので、取付け板1
3の表面よりもその板の厚み分だけ段差を有している。
【0022】したがって、躯体の起立片部17,34で
あるL字形アングル23,25の垂直フランジ部に、前
記段差を係合させてその部分を溶接固定すれば、取付け
板13の表面と垂直フランジ部とがほぼ同一面となり、
それにパネルを当てた際に段差や隙間が生ずることがな
くなる。また、上記突出片14が存在することにより取
付け金具8がALCパネルPを押す面を広くとれ、上記
突出片14は、両側縁にリブ片15が設けられておらず
板状体となっているため、微妙に撓みながらALCパネ
ルPを押すので、取付け板がパネル内にめり込まずに支
えることができる。結果として、パネルの押圧力に対す
る耐力を向上させることができる。
【0023】ALCパネルPの目地部21内には埋込部
材12として目地鉄筋が設けられ埋設されており、また
その目地鉄筋の上端部にはねじが刻まれて係止金具3を
形成するボルト5が設けられている。一方、ALCパネ
ルPの上方小口面11には透孔6が開けられた鋼板2が
敷設されているとともに、その透孔6にボルト5が貫通
され、そのボルト5にナット7が螺合されて鋼板2が固
定されている。そして、その鋼板2に手摺柱1が溶接固
定され、手摺柱1に多数本の横棒が挿入されて手摺Hが
形成されている。また、鋼板2に手摺柱1を固定する方
法は溶接にかぎらず、ボルト等で固定してもよいし、そ
の他種々の方法が適用される。
【0024】次に、以上の手摺付き立上りALC壁構造
の組み立て方法について述べる。図4に示すように、先
ず半円筒状の凹条27が形成されたALCパネルPの側
方小口面22同士が互いに突き合わされてできる目地部
21内の円筒状の空隙部にモルタルMを流し込み、モル
タルMを硬化させる。それによってALCパネルPの目
地部21は強度を持つようになり、隣同士のALCパネ
ルPは一体化される。このように、モルタルMは一枚の
パネルにかかる荷重を隣同士のパネルに分散させる役割
も果たしている。
【0025】このモルタルMの流し込みの際、係止金具
3となるボルト5が上端部に形成された埋込部材12を
予め用意しておく。そして、ALCパネルP間の目地部
21内の上部に、係止金具3がALCパネルPの上方小
口面11よりも突出するように、埋込部材12をモルタ
ルMに埋設して固定する。
【0026】次に、突出した係止金具3に鋼板2を係止
させALCパネルPの上方小口面11上に敷設・固定
し、その鋼板2に手摺柱1を固定する。より具体的に
は、別に透孔6が開けられた鋼板2を用意しておき、こ
の鋼板の透孔6にボルト5(係止金具3)を貫通させ
る。そして、鋼板2の上からボルト5にナット7を螺合
することにより、ALCパネルPの上方小口面11上に
鋼板2を敷設・固定する。
【0027】係止金具3としてこのようなボルト5を利
用し、ナット7を用いて鋼板2を敷設・固定する構成と
すれば、より少ない部材で取り付けることができるため
コストがより低減し、また、取付け作業も容易になる。
また、パネルが揺れても鋼板2がALCパネルPの上方
小口面11にぴったりくっついて、浮き上がることが全
くなくなるので、パネル同士の連結がより強固になり、
したがって、より頑丈な手摺付き立上りALC壁構造と
なる。また、モルタルMは固化後はALCパネルPの数
倍の強度に固まるので、埋込部材12は手摺Hや鋼板2
のより強固なアンカーとなる。
【0028】次に、本発明の他の実施例について述べ
る。図5に示すように、ベランダ等において飾り格子2
8などを取り付けるため、立上りALC壁パネルの一部
に長さの短いパネルを用いる場合などにおいては、図4
に示すようなALCパネルPの側方小口面22に半円筒
状の凹条27を形成してモルタルMでパネル同士を連結
することができない。そこで、埋込部材12を埋設しそ
こから係止金具3を突出させることができないため、鋼
板2をALCパネル小口面11,22に固定する場合、
あるいは、飾り格子28のフレーム29等をALCパネ
ル小口面の自由に取り付ける場合には、埋込部材12を
上記実施例のような目地鉄筋の代わりに、次のような部
材を用いて鋼板2やフレーム29等を取り付ける。
【0029】すなわち、係止金具3として円形の溶接用
プレートを用い、その溶接用プレート30に係止棒31
を垂直になるように植設した埋込部材12を用意し、鋼
板2やフレーム29の取付け用の金具として用いる。そ
して、ALCパネル小口面11,22上の任意の位置に
係止棒31と溶接用プレート30を嵌入する穴32を設
け、埋込部材12をこの穴32に挿入し、その上に鋼板
2やフレーム29等を溶接等の手段で係止固定する。こ
のようにすれば、ALCパネル小口面11,22の自由
な位置において鋼板2やフレーム29等を取り付けるこ
とができる。なお、上記構成の埋込部材12には、前記
実施例における目地部21に適用してもよい。
【0030】本発明における埋込部材やそれに係止する
係止金具の態様は、上記実施例に限定されず、埋込部材
としては目地部の大きさの円筒状体(図示せず)のもの
等が適用され得る。また係止棒31の先端には、抜け止
め用の凸部33を設けてもよい。
【0031】更に埋込部材12は上端部にボルト5を設
け、かつ下端部に少なくとも一枚の板状部材26を表面
が水平方向を向くように配置した棒鋼35であると前述
したようにナット7をより強く締め付けることができ、
また、棒鋼35がより抜けにくくなるという利点があ
る。この実施態様としては、図6(イ)に示すように目
地部21内に埋設される埋込部材12は前述の目地鉄筋
のごとき棒鋼35の上端部にボルト5を設け、かつ、下
端部を一枚の板状部材26として羽子板状とする。この
形態は、棒鋼35の下端部をプレスすることにより、簡
単に製作することができる。また、図6(ロ)に示すよ
うに前記埋込部材12は棒鋼35の上端部にボルト5を
設け、かつ、下端部に前記棒鋼35の軸線36から、矢
羽の取付状態のように放射状に板状部材26を配置した
ものとしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の手摺付き立上り
ALC壁構造は、ALC壁パネルの両側面及び上部にL
字型受けアングルを設ける必要がなく、コストの低減と
取付け作業の軽減が可能となる。また、両側面や上部の
L字型受けアングルやフックボルト等が立上りALC壁
パネルの内側に突出することもない。したがって、外観
を損なうことがなく、またALC壁パネルの裏面に成型
ボード等を貼設してパネルの両側面のL字型アングルを
覆う必要もない。さらに、請求項3の埋込部材、請求項
4のアンカーおよび請求項5の取付け金具を用いれば、
その取付け強度がさらに強固になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手摺付き立上りALC壁構造を示す斜
視図
【図2】本発明の構造に使用する取付け金具を示す斜視
【図3】本発明の構造に使用するアンカー部を示す斜視
【図4】本発明の手摺付き立上りALC壁構造の一部組
立図
【図5】本発明の他の実施態様を示す斜視図
【図6】(イ)(ロ)本発明に使用する埋込部材の他の
実施形態をを示す斜視図
【図7】従来の手摺付き立上りALC壁構造を示す斜視
【符号の説明】
P ALCパネル W 立上りALC壁 M モルタル H 手摺 1 手摺柱 2 鋼板 3 係止金具 4 躯体 5 ボルト 6 透孔 7 ナット 8 取付け金具 9 中間部のアンカー部 10 下部のアンカー部 11 上方小口面 12 埋込部材 13 取付け板 14 突出片 15 リブ片 16 垂下リブ片 17 起立片部 18 ボルト挿通部 19 L型鋼 20 ナット 21 目地部 22 側方小口面 26 板状部材 34 起立片部 35 棒鋼

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のALCパネル(P)の側方小口面
    (22)同士が互いに突き合わされてALC壁(W)を
    形成しているとともに、そのALCパネル(P)の下部
    と中間部が該ALCパネル(P)内に埋設されたアンカ
    ー部(9,10)とそれと係合する取付け金具(8)と
    を介して躯体(4)に取り付けられており、 また、前記ALCパネル(P)の目地部(21)内また
    はALCパネル(P)内に埋込部材(12)が埋設され
    ているとともに、その埋込部材(12)の上部に係止金
    具(3)が設けられており、 さらに、鋼板(2)が該係止金具(3)を介して前記A
    LCパネル(P)の上方小口面(11)上に敷設・固定
    されているとともに、その鋼板(2)に手摺柱(1)が
    固定されていることを特徴とする手摺付き立上りALC
    壁構造。
  2. 【請求項2】前記係止金具(3)は、前記ALCパネル
    (P)の目地部(21)内に埋設された埋込部材(1
    2)の上端部に設けられたボルト(5)であり、また前
    記鋼板(2)には透孔(6)が開けられていて、その透
    孔(6)に貫通した前記ボルト(5)とそれに螺合した
    ナット(7)とにより前記鋼板(2)が敷設・固定され
    ている請求項1記載の手摺付き立上りALC壁構造。
  3. 【請求項3】前記埋込部材(12)は上端部にボルト
    (5)を設け、かつ下端部に少なくとも一枚の板状部材
    (26)を表面が水平方向を向くように配置した棒鋼
    (35)であることを特徴とする請求項1または2記載
    の手摺付き立上りALC壁構造。
  4. 【請求項4】前記アンカー部(9,10)は、長尺のL
    型鋼(19)と、少なくともその中心部に一個固着され
    たナット(20)よりなり、そのL型鋼(19)の長さ
    がALCパネル(P)の横幅の1/3以上の長さを持っ
    ている請求項1から請求項3のいずれか1項の手摺付き
    立上りALC壁構造。
  5. 【請求項5】前記取付け金具(8)は、ボルト挿通部
    (18)が設けられた取付け板(13)と、その上部が
    延長して形成されている突出片(14)と、この取付け
    板(13)の両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片
    (15)と、そのリブ片がさらに下方に垂下して形成さ
    れている垂下リブ片(16)とから構成され、この垂下
    リブ片(16)が躯体(4)の起立片部(17,34)
    に溶接固定されている請求項1から請求項4記載のいず
    れか1項の手摺付き立上りALC壁構造。
  6. 【請求項6】ベランダ、バルコニー、パラペット、廊
    下、階段に適用される請求項1から5記載のいずれか1
    項の手摺付き立上りALC壁構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008285941A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sumitomo Kinzoku Kozan Siporex Kk 下地鋼材の固定構造

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