JPH09316391A - 接着性に優れた塗料組成物 - Google Patents

接着性に優れた塗料組成物

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JPH09316391A
JPH09316391A JP12981296A JP12981296A JPH09316391A JP H09316391 A JPH09316391 A JP H09316391A JP 12981296 A JP12981296 A JP 12981296A JP 12981296 A JP12981296 A JP 12981296A JP H09316391 A JPH09316391 A JP H09316391A
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resin
coating composition
phenol
film
steel sheet
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JP12981296A
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Mitsuaki Matsumoto
光顕 松本
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装鋼板の塗膜の樹脂との接着性の改良。 【解決手段】 (a)フィルム形成性樹脂、(b)硬化剤およ
び(c)フェノール変性アルキルベンゼン・ホルムアルデ
ヒド樹脂を含有し、かつ成分(c)が成分(a)と成分(b)の
合計100重量部に対し1〜100重量部の量で存在す
る樹脂との接着性に優れた塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接着性に優れた塗料
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や洗濯機などの家電製品は、古く
は鋼板を成型加工して組み立てられた後、表面に塗装を
施して製品にしていた。しかし最近では、あらかじめ鋼
板に塗料が塗布された「プレコート鋼板」を用いて、組み
立てを行う方法に変わりつつある。
【0003】プレコート鋼板に用いる塗料は、耐傷付き
性や耐汚染性の外に、加工に耐え得る厳しい加工性が要
求される。このような要求を満足する塗料として、現在
のところポリエステル樹脂およびメラミン硬化剤を基本
とする塗料が使用されている。
【0004】このプレコート鋼板は、また建築物の壁
面、屋根などの用途に用いる場合、2枚のプレコート鋼
板の間に発泡体の断熱材を挟持したものが使用され、そ
の断熱材として一般にはウレタン系発泡剤が用いられ
る。このような発泡ウレタン断熱材を挟持したプレコー
ト鋼板は、図1に示すように、2枚のプレコート鋼板が
ある距離をもって相対持し、その間でウレタン系断熱材
の発泡が行なわれ、目的とする発泡ウレタン断熱材を挟
持したプレコート鋼板が得られる。
【0005】従来、この発泡ウレタン断熱材はフロン系
の発泡材を用いて、発泡を行ってきた。しかしながら、
近年フロンの使用が大きく規制され、水とイソシアネー
トを用いて、炭酸ガスを発生させる水発泡タイプの発泡
ポリウレタンに変わりつつある。この水発泡タイプのウ
レタン断熱材は、従来のプレコート鋼板の塗膜との接着
性が悪く、これを挟持したプレート鋼板の成型物強度が
劣ることが問題となっている。また断熱材の硬化が充分
でない発泡初期に大きな破泡が起こり、ボイドとなって
成型物が変形する等の弊害も生じている。そのような欠
点は、プレコート鋼板の塗膜とウレタンとの接着性が高
く、双方の親和性が良好であれば起こらないはずである
が、従来の塗膜は接着性が低く、親和性に劣り、この水
発泡タイプのウレタン断熱材を挟持したプレコート鋼板
の用途には向かない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上述のよ
うにウレタン断熱材を挟持したプレコート鋼板の製造に
おける、トラブルを防止するために、プレコート鋼板の
塗膜のウレタン接着性を改善することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、(a)フィルム
形成性樹脂、(b)硬化剤および(c)フェノール変性アルキ
ルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂を含有するウレタン
接着性に優れた塗料組成物を提供する。
【0008】本発明のウレタン接着性に優れた塗料組成
物は基本的に上述のごときウレタン断熱材を挟持したプ
レコート鋼板に有用に用いられるが、勿論その他の用途
に用いてもよい。たとえばウレタン系の接着剤を用いる
場合には、この塗料が非常に有用である。プレコート鋼
板は熔接などが困難であるため、機械的な手法(たとえ
ば、ネジやカシメなど)によって、接合しているが、接
着剤を用いる接合方法も多くの場合に用いられている。
本発明の塗料組成物はこの用途にも非常に優れており、
プレコート鋼板の塗料として広く使用することができ
る。本発明の塗料組成物は、あらゆる種類の接着剤に適
合し、とりわけウレタン、エポキシ、ポリアミド等との
接着性に優れている。また、本発明の塗料組成物は塗装
鋼板に限らず、樹脂との接着性が要求されるポストコー
ト用塗料としても広く使用することができる。なお、本
発明において、プレコート鋼板及びポストコート鋼板を
総称して、塗装鋼板と呼ぶ。
【0009】本発明に用いるフィルム形成性樹脂は従来
焼付用の塗料に用いられてきたフィルム形成性樹脂が好
適に用いられる。そのような樹脂の例としてはポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹
脂またはそれらの混合物が挙げられる。フィルム形成性
樹脂は好ましくは溶解性パラメーター(SP値)が9.5
以上、より好ましくはSP値10.0〜15.0で、高い
樹脂との接着性が得られる。
【0010】ここで、SP値(溶解度パラメーター)は溶
解性の尺度となるものであり、次のようにして測定され
る。参考文献SUH,CLARKE〔J.P.S.A−1,
5,1671−1681(1967)〕 ・測定温度 20℃ ・サンプル 樹脂0.5gを100mlビーカーに秤量
し、良溶解10mlをホールピペットを用いて加え、マグ
ネティックスターラーにより溶解する。 ・溶解 良溶解:ジオキサン、アセトン 貧溶解:n−ヘキサン、イオン交換水 ・濁点測定 50mlビュレットを用いて貧溶解を滴下
し、濁りが生じた点を滴下量とする。 ・計算 樹脂のSP値δは次式によって与えられる。
【0011】 δ=(Vml 1/2δml+Vmh 1/2δmh)/(Vml 1/2+Vmh 1/2) Vm=V12/(φ12+φ21) φm=φ1δ1+φ2δ21:溶解の分子容(ml/mol) φ1:濁点における各溶媒の体積分率 δ1:溶媒のSP値 ml:低SP貧溶解混合系 mh:高SP貧溶媒混合系
【0012】フィルム形成性樹脂の数平均分子量は一般
に1,000〜30,000、好ましくは2,000〜2
0,000である。30,000より高いと塗料固形分濃
度が低くなり、塗装作業性が悪くなる。1,000より
低いと、耐水性や耐薬品性が劣る。但し、これは、その
樹脂を高濃度に用いた時に言える事であり、可撓性や密
着性等の改良をする目的で、それを外れる樹脂を併用す
る事は何等差し支えない。
【0013】フィルム形成性成分(a)は後述する硬化剤
と組み合わせて用いられるが、その配合量は成分(a)と
成分(b)との合計量に対し、50〜100重量部、好ま
しくは60〜95重量部である。50重量部より少ない
と、加工性が悪く、95重量部を越えると硬化不良を起
こし、耐水性、耐薬品性が悪くなる場合がある。
【0014】本発明に用いる硬化剤(b)は従来から焼付
用の塗料に用いる硬化剤が一般的に用いられる。そのよ
うな硬化剤の例としてはアミノ樹脂(たとえば、メラミ
ン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂)、ブロック
イソシアネート化合物、フェノール樹脂、またはそれら
の混合物などが挙げられる。この硬化剤(b)も、成分(a)
と同様に成分(b)のSP値が9.5以上、より好ましくは
SP値10.0〜15.0の時に好ましい樹脂との接着性
が得られる。
【0015】硬化剤の配合量はフィルム形成性樹脂(a)
と硬化剤(b)との合計量に対し、0.1〜50重量部、好
ましくは3〜40重量部である。50重量部を越えると
加工性が悪くなる。なお、粘着性のないフィルムを形成
できる熱可塑性樹脂をフィルム形成性樹脂として使用す
る場合は、硬化剤を添加しなくてもフィルム形成が可能
である。
【0016】従来の塗装鋼板の塗料組成物は基本的に上
記成分(a)と(b)との組み合わせにより得られるが、本発
明では、フェノール変性アルキルベンゼン・ホルムアル
デヒド樹脂(c)を配合することによりウレタン接着性を
改善する。フェノール変性アルキルベンゼン・ホルムア
ルデヒド樹脂は特公昭53−44354号公報に具体的
に記載されている。本発明において使用する「フェノー
ル変性アルデヒド樹脂」とは、後述のアルキルベンゼン
・ホルムアルデヒド樹脂をフェノール、例えばアルキル
フェノールで変性して得られる樹脂である。ここで、
「アルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂」とは、下記
一般式(1)で示されるアルキルベンゼンとホルムアルデ
ヒドとを広義の酸触媒、たとえば硫酸、塩酸、リン酸等
の無機酸類、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸等の有
機酸類、或いは塩化アルミニウム、塩化第二鉄等のルイ
ス酸類の存在下に反応させて得られる粘稠な液体状また
は固体状の樹脂である。この樹脂はトルエン樹脂、キシ
レン樹脂、メシチレン樹脂等として公知公用のものを含
み、アルキルベンゼンに由来する芳香核がメチレン基
(−CH2−)、ジメチレンエーテル基(−CH2OCH
2−)またはアセタール基[−CH2O(CH2O)pCH
2−](pは1以上の整数である)等の結合を介して連結さ
れた一般式(2)で表わされる構造を有するとされてい
る。
【0017】
【化1】
【0018】(式中、R1およびR2の各々はアルキル
基、mは0、1または2である。)
【0019】
【化2】
【0020】(式中、nは一般に10以下の正の整数、L
は上述のメチレン基、ジメチレンエーテル基および/ま
たはアセタール基等の橋状結合を意味する。)
【0021】アルキルベンゼンとしては1〜3個のアル
キル基で置換されたベンゼンのいずれもが使用可能であ
るが、トルエン、エチルベンゼン、キシレン類、メチル
エチルベンゼン、トリメチルベンゼン類等の炭素数1〜
3の低級アルキル基で置換されているアルキルベンゼン
が好ましく、キシレン類、特にm−キシレン、トリメチ
ルベンゼン類、特にメシチレンが好ましい。
【0022】この「アルキルベンゼン・ホルムアルデヒ
ド樹脂」を、p−トルエンスルホン酸、p−キシレンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸、ある
いは塩化アルミニウム、塩化第二鉄等のルイス酸などで
例示される広義の酸触媒の存在下にフェノール(例え
ば、アルキルフェノール)と反応させることによって、
目的とする「フェノール変性アルキルベンゼン・ホルム
アルデヒド樹脂」が得られる。変性に用いるフェノール
類としてはアルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂と
反応するものであれば適宜利用できるが、o−、m−また
はp−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール等で代表
される1〜5の炭素数を有するアルキル基で置換された
低級アルキルフェノールが好ましく、特にp−tert−ブ
チルフェノールが好適に例示できる。このフェノール
は、アルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂中に存在
するメチロール基、ジメチレンエーテル基およびアセタ
ール基等の官能基と反応してアルキルベンゼン・ホルム
アルデヒド樹脂の分子鎖中に取り込まれ、アルキルベン
ゼン・ホルムアルデヒド樹脂の変性作用をなす。フェノ
ールは一般にアルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂
に対して5倍重量部以下、好ましくは0.2〜2倍重量
部に相当する量で用いられ、そして変性反応は、100
℃以上、好ましくは150〜250℃の温度で行なわれ
るべきである。本発明方法に特に好適に使用されるフェ
ノール変性アルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂は
フェノール変性キシレン・ホルムアルデヒド樹脂であっ
て、60〜200℃の軟化点を有し、数平均分子量70
0〜2,000を持つ熱可塑性樹脂である。
【0023】フェノール変性アルキルベンゼン・ホルム
アルデヒド樹脂(c)は成分(a)および成分(b)の合計量1
00重量部に対し、1〜100重量部、好ましくは3〜
80重量部の量で塗料組成物中に配合する。1重量部よ
り少ないと、ウレタンとの接着性が改善されず、100
重量部を越えると加工性が悪くなる。
【0024】本発明の塗料組成物には上記成分(a)、成
分(b)および(c)の3成分の外に、種々の他の成分を含む
ことができる。たとえば、顔料、ワックス、レベリング
剤、消泡剤、成分(a)、(b)の反応触媒、沈降防止剤、顔
料分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤など種々のものが
配合できる。
【0025】顔料は特に種類などにはこだわらないが、
有機顔料、有機ビーズ、繊維、無機顔料、金属フレー
ク、体質顔料または防錆顔料のいずれかまたはそれらの
混合物が配合できる。とくに有用な顔料の例としては二
酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、黄鉛等の無機
顔料;アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ペ
リレン系等の有機顔料;ナイロン、メラミン、アクリ
ル、ポリエステル、フッ素、ポリエチレン等の有機ビー
ズ;ガラス、炭素、チタン酸カリウム等の繊維;アル
ミ、ステンレス、銅等の金属フレーク;硅酸アルミ、炭
酸カルシウム、タルク、ホワイトカーボン、亜鉛華、雲
母、長石等の体積顔料、ストロンチウムクロメート、カ
ルシウムクロメート、ジンククロメート等の防錆顔料な
どが挙げられる。顔料の配合量は塗料組成物中に0〜7
0重量%、好ましくは0〜60重量%の量で配合する。
70重量%を越えると加工性が低下する。
【0026】ワックスは特に種類などにはこだわらない
が、ポリエチレン、ポリプロピレンに代表される合成ワ
ックスやパラフィン、マイクロクリスタリンに代表され
る石油系、オゾケライトに代表される鉱物系、鯨ロウに
代表される動物系、カルナバロウに代表される植物系及
びそれらの酸化物や、その中和塩等の変性物が配合でき
る。レベリング剤および消泡剤も特に種類などにはこだ
わらないがアクリル、シリコン、フッ素系等が配合でき
る。
【0027】ワックス及びレベリング剤、消泡剤の配合
量は塗料組成物中に各々の合計量が0〜8重量部が好ま
しい。8重量部を越えても、ウレタン接着性に支障はな
いが塗膜に粘着が生じる。
【0028】本発明の塗料組成物は、前記成分(a)、(b)
および(c)に、必要な成分を加えた後、溶媒で適当な粘
度に調節した後、鋼板に塗装する。
【0029】ここで述べる鋼板とは、冷延鋼板、溶融亜
鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金メッキ鋼
板、アルミメッキ鋼板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、
ステンレス鋼板、アルミ板をはじめとする全ての金属板
を指す。鋼板の厚みも特に問わないが、0.2〜1.5mm
厚が一般的である。表面処理の有無及びその種類も特に
問わないが、リン酸亜鉛もしくは塗布型クロメート処理
をするのが一般的である。
【0030】上記鋼板に、通常の方法で本発明の塗料を
塗布する。塗装方法は従来公知の方法であってよく、た
とえばロール塗装、スプレー塗装、ディップ塗装、カー
テン塗装などが挙げられる。乾燥塗膜厚も特に問わない
が、2〜50μが一般的である。
【0031】塗料を塗布した後、塗装鋼板を80〜30
0℃の温度で、20秒〜60分乾燥・焼付けをする。乾
燥焼付を終了した後、本発明の塗装鋼板が得られる。
【0032】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する。
本発明はこれら実施例に限定されるものと解してはなら
ない。
【0033】実施例1〜5 オイルフリーポリエステル樹脂(大日本インキ株式会社
製ベッコライトM−6003−60、数平均分子量30
00、SP値11.0、不揮発分60%)、メチル化メラ
ミン(住友化学株式会社製スミマールM−40S、SP
値12.6、不揮発分80%)、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸(触媒)(三井東圧化学株式会社製キャタリスト60
00、不揮発分40%)、酸化チタンおよびアルキルフ
ェノール変性キシレン・ホルムアルデヒド樹脂(三菱ガ
ス化学株式会社製ニカノールHP−120、数平均分子
量1,300、軟化点125〜135℃、比重1.05
8、CAS.No57979−14−3、不揮発分10
0%(キシレン60%溶液にして塗料に添加))を表1に
記載する固形分重量比で混合し、塗料を形成した。
【0034】この塗料を厚さ0.8mmを有する溶融亜鉛
メッキ鋼板(Z−25)に塗装した。得られた鋼板を最高
到達板温210℃で60秒間焼付け、膜厚7μmの焼付
塗膜を得た。得られた塗装鋼板について発泡ウレタン断
熱材との接着性、接着剤との接着強度および加工性につ
いて以下の実験を行った。その実験の結果の評価を表2
に示す。
【0035】 発泡ウレタン断熱材との接着性 ソフランR803−15C(東洋ゴム工業株式会社製)と
ソフランP−MIC(東洋ゴム工業株式会社製)とを85
/100の重量比で、ディスパーで5秒間撹拌し、塗装
鋼板に流し塗りして、その直後に50℃で5分間乾燥
し、自然発泡させた。その後、室温で1時間放置し、発
泡および固化したウレタンを剥がし、塗装板との界面を
観察する。評価は以下の評価で行った。 [発泡ウレタンの評価結果] 5点:発泡ウレタンが凝集破壊した(界面剥離しない)。
その表面を爪で引っ掻いても界面剥離しない。 4点:発泡ウレタンが凝集破壊した(界面剥離しない)。
その表面を爪で引っ掻くと、一部剥離する。 3点:発泡ウレタンが凝集破壊した(界面剥離しない)。
その表面を爪で引っ掻くと、剥離する。 2点:発泡ウレタンと塗膜の界面が一部、剥離した。そ
の表面を爪で引っ掻くと、剥離する。 1点:発泡ウレタンと塗膜の界面が全面剥離した。
【0036】 接着剤との接着強度 塗装鋼板を直角に折り曲げ、その一方の面に表1に示す
接着剤を所定の方法で塗布し、直ちにもう一つの同様の
塗装鋼板に貼り合わせ、クリップで保持させた後、所定
の条件で後調整をする。それは図2に示す形状となる。
それを試験板とし、T字剥離強度を測定した。
【0037】
【表1】
【0038】 加工性 上述のように得られた塗装鋼板を、同じ厚みをもつ4枚
の鉄板を挟んで、万力で折り曲げた後、折り曲げ部を粘
着テープを接着した後、剥離してその剥離の状態を観察
する。評価は以下のとおり行った。 ○:剥離しない。 ×:剥離する。
【0039】
【表2】
【0040】実施例6〜12 表3に示す固形分重量比で塗料を作成し、実施例1〜5
と同様のテストを行い、結果を表3に示す。
【0041】この実施例では使用する硬化剤の種類を色
々変えて使用した。使用した硬化剤は、たとえばメチル
化メラミン、メチルブチル混合エーテル化メラミン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、イソブチル化尿素樹脂、ブ
チル化メラミン樹脂、フェノール樹脂、ブロック化イソ
シアネート樹脂であった。
【0042】
【表3】
【0043】*1 三井サイテック株式会社製サイメル
303、SP値13.8、不揮発分100% *2 三井サイテック株式会社製サイメル235、SP
値10.5、不揮発分100 *3 三井サイテック株式会社製サイメル1123、S
P値11.5、不揮発分100 *4 大日本インキ化学工業株式会社製ベッカミンG−
1850、SP値10.2、不揮発分60 *5 大日本インキ化学工業株式会社製スーパーベッカ
ミンJ−820−60、SP値10.0、不揮発分60 *6 日本ポリウレタン工業株式会社製コロネート25
07、SP値11.9、不揮発分80 *7 昭和高分子株式会社製BKS−316、SP値1
1.0、不揮発分60% *8 日東化成株式会社製TVS#TINLAU、不揮
発分100
【0044】実施例13〜19 表4に示す配合を用いて、実施例1〜5と同様の試験を
行った。結果を表4に示す。この実施例では成分(a)で
あるフィルム形成性樹脂の種類を変えた。
【0045】
【表4】
【0046】*9 東洋紡績株式会社製バイロンGK−
13CS、SP値10.6、数平均分子量8,000、不
揮発分51 *10 東洋紡績株式会社製バイロンGK−63CS、S
P値10.5、数平均分子量22,000、不揮発分33 *11 日立化成工業株式会社製フタルキッド213−6
0、SP値10.5、数平均分子量2,500、不揮発分
60% *12 株式会社日本触媒製アロセット5534−SB6
0、SP値10.7、数平均分子量8,000、不揮発分
60% *13 東都化成株式会社製EP−0950、SP値1
1.0、数平均分子量5,200、不揮発分48% *14 東都化成株式会社製EP−0150、SP値1
1.2、数平均分子量900、不揮発分50%
【0047】実施例20〜22および比較例1 表5に示す成分を用いて、実施例1〜5と同様に試験を
行った。結果を表5に示す。この実施例ではフェノール
変性アルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂の種類を
変更した。また比較例1では、実施例1において、フェ
ノール変性アルキルベンゼン・ホルムアルデヒド樹脂を
用いないものについて実験を行った。
【0048】
【表5】
【0049】*15 三菱ガス化学株式会社製、ニカノー
ルHP−150、軟化点155〜165℃、不揮発分1
00(キシレン60%溶液で塗料に添加) *16 三菱ガス化学株式会社製、ニカノールNP−10
0、ノボラック型、不揮発分100%(キシレン60%
溶液にて塗料に添加) *17 三菱ガス化学株式会社製、ニカノールPR−14
40、粘度100〜300の溶液、比重0.97〜1.0
5、CAS.No.70992−55−1、不揮発分52
【図面の簡単な説明】
【図1】 発泡ウレタン断熱材を挟持しいたプレコート
鋼板の断面の模式図。
【図2】 T字剥離強度を測定するために用いられる試
験板の斜視図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 167/00 PLB C09D 167/00 PLB 175/04 PHP 175/04 PHP // B05D 7/14 B05D 7/14 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フィルム形成性樹脂、(b)硬化剤およ
    び(c)フェノール変性アルキルベンゼン・ホルムアルデ
    ヒド樹脂を含有する接着性に優れた塗料組成物。
  2. 【請求項2】 成分(c)が成分(a)と成分(b)の合計10
    0重量部に対し1〜100重量部の量で存在する請求項
    1記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 フィルム形成性樹脂(a)がポリエステル
    樹脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂お
    よびそれらの混合物からなる群から選択される請求項1
    記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】 フィルム形成性樹脂(a)がポリエステル
    樹脂である請求項1記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】 フィルム形成性樹脂(a)が成分(a)と成分
    (b)の合計量に対し50〜100重量%の量で含有する
    請求項1記載の塗料組成物。
  6. 【請求項6】 硬化剤(b)がアミノ樹脂、ブロックイソ
    シアネート化合物、フェノール樹脂およびそれらの混合
    物からなる群から選択される請求項1記載の塗料組成
    物。
  7. 【請求項7】 硬化剤(b)がアミノ樹脂である請求項1
    記載の塗料組成物。
  8. 【請求項8】 硬化剤(b)が成分(a)と成分(b)の合計量
    に対し、0.1〜50重量%の量で含有する請求項1記
    載の塗料組成物。
  9. 【請求項9】 フェノール変性アルキルベンゼン・ホル
    ムアルデヒド樹脂がフェノール変性キシレン・ホルムア
    ルデヒド樹脂である請求項1記載の塗料組成物。
  10. 【請求項10】 フェノール変性キシレン・ホルムアル
    デヒド樹脂が軟化点60〜200℃および数平均分子量
    700〜2,000を有する熱可塑性樹脂である請求項
    9記載の塗料組成物。
  11. 【請求項11】 (a')熱可塑性のフィルム形成性樹脂お
    よび(c)フェノール変性アルキルベンゼン・ホルムアル
    デヒド樹脂を含有する接着性に優れた塗料組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11いずれかに記載の塗料
    組成物を鋼板上に被覆した塗装鋼板。
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