JP4403205B2 - 耐食性に優れた塗膜形成金属材 - Google Patents
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Description
防錆塗料組成物:(A)水酸基含有塗膜形成性樹脂、(B)架橋剤及び(C)防錆顔料混合物を含有する塗料組成物であって、該防錆顔料混合物(C)が、(1)五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物、(2)金属珪酸塩及び(3)リン酸系カルシウム塩、からなるものであって、該樹脂(A)及び該架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して、
バナジウム化合物(1)の量が3〜50質量部、
金属珪酸塩(2)の量が3〜50質量部、及び
リン酸系カルシウム塩(3)の量が3〜50質量部
であり、かつ該防錆顔料混合物(C)の量が10〜150質量部である防錆塗料組成物。
3.架橋剤(B)が、アミノ樹脂、フェノール樹脂及びブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物のうちの少なくとも1種の架橋剤である上記項1又は2記載の塗膜形成金属材、
4.リン酸系カルシウム塩が、リン酸カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸ニ水素カルシウム及びトリポリリン酸カルシウムのうちの少なくとも1種である上記項1〜3のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材。
6.さらに、紫外線吸収剤及び紫外線安定剤のうちの少なくとも1種を含有する上記項1〜5のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材、
7.前記樹脂(A)及び架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して配合される防錆顔料混合物(C)を構成するバナジウム化合物(1)、珪素含有物(2)及び該リン酸系カルシウム塩(3)の各量的範囲内の質量部量の混合物を、25℃の5質量%濃度の塩化ナトリウム水溶液10000質量部に添加して6時間攪拌し25℃で48時間静置した上澄み液を濾過した濾液のpHが3〜10であることを特徴とする上記項1〜6のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材。
9.金属基材上の少なくとも片面の防錆塗膜層の上に、上塗塗膜層が形成されてなることを特徴とする上記項1〜8のいずれか1項に記載の塗膜形成金属材、
10.金属基材の表裏両面に、上記項1に記載の防錆塗料組成物を硬化膜厚が2〜10μmとなるように塗装し、両塗膜を同時に焼付けることにより防錆塗膜層を形成することを特徴とする塗膜形成金属材の製造方法、
11.金属基材の表裏両面に、上記項1に記載の防錆塗料組成物を硬化膜厚が2〜10μmとなるように塗装し、両塗膜を同時に焼付けた後、少なくとも片面の防錆塗料組成物による防錆塗膜層の上に上塗塗料組成物を硬化膜厚が8〜30μmとなるように塗装し焼付けることを特徴とする塗膜形成金属材の製造方法。」を提供するものである。
防錆塗料組成物に用いられる水酸基含有塗膜形成樹脂としては、塗料分野で通常使用できる塗膜形成能を有する水酸基含有樹脂である限り特に制限なく使用することができ、代表例として、水酸基を含有する、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂などの1種又は2種以上の混合樹脂を挙げることができる。塗膜形成性樹脂としては、なかでも、水酸基含有ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂から選ばれる少なくとも1種の有機樹脂を好適に使用することができる。
架橋剤(B)は、前記水酸基含有塗膜形成樹脂(A)と反応し、硬化途膜を形成するものであり、加熱などにより前記水酸基含有塗膜形成樹脂(A)と反応して硬化させることができるものであれば特に制限なく使用することができるが、なかでもアミノ樹脂、フェノール樹脂及びブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物が好適である。これらの架橋剤は、1種で又は2種以上組合せて使用することができる。
上記防錆塗料組成物に配合される防錆顔料混合物(C)は、下記(1)バナジウム化合物、(2)金属珪酸塩及び(3)リン酸系カルシウム塩からなるものである。
バナジウム化合物(1)は、五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物である。五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムは、5価バナジウムイオンの水への溶出性に優れており、バナジウム化合物(1)から放出される5価バナジウムイオンが、素材金属と反応したり、他の防錆顔料混合物からのイオンと反応することにより耐食性向上に効果的に働く。
金属珪酸塩(2)は、二酸化珪素と金属酸化物とからなる塩であり、オルト珪酸塩、ポリ珪酸塩などのいずれであってもよい。珪酸塩としては、例えば、珪酸亜鉛、珪酸アルミニウム、オルト珪酸アルミニウム、水化珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムベリリウム、珪酸ナトリウム、オルト珪酸カルシウム、メタ珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ジルコニウム、オルト珪酸マグネシウム、メタ珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカルシウム、珪酸マンガン、珪酸バリウム、カンラン石、ザクロ石、トルトバイタイト、イキョク鉱、ベニトアイト、ネプチュナイト、リョクチュウ石、トウキ石、ケイカイ石、バラキ石、トウセン石、ゾノトラ石、タルク、ギョガン石、アルミノ珪酸塩、ホウ珪酸塩、ベリロ珪酸塩、チョウ石、フッ石などを挙げることができる。
リン酸系カルシウム塩(3)は、金属元素としてカルシウムを含有するリン酸塩であり、例えば、リン酸第三カルシウム、リン酸カルシウムアンモニウム、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、リン酸塩化フッ化カルシウムなどを挙げることができる。リン酸系カルシウム塩(3)から放出されるリン酸イオン及びカルシウムイオンが耐食性の向上に効果的に働く。
本発明塗料組成物において、前記樹脂(A)及び該架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して、防錆顔料混合物(C)は、上記バナジウム化合物(1)、金属珪酸塩(2)及びリン酸系カルシウム塩(3)が下記範囲内にある。
金属珪酸塩(2):3〜50質量部、好ましくは5〜30質量部、
リン酸系カルシウム塩(3):3〜50質量部、好ましくは5〜30質量部。
金属基材の表裏両面に上記防錆塗料組成物を塗装し硬化させることによって本発明の塗膜形成金属材を得ることができる。塗装される金属基材としては、冷延鋼板、鉄製成型部品などの鉄製基材;溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、亜鉛メッキ鋼製成型部品などの亜鉛メッキ鋼材;鉄−亜鉛合金メッキ鋼板(ガルバニル鋼板)、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板(合金中アルミニウムを約55%含有する「ガルバリウム鋼板」、合金中アルミニウムを約5%含有する「ガルファン」など)、亜鉛合金メッキ鋼製成型部品などの亜鉛合金メッキ鋼材;ステンレス鋼板、アルミニウム板、銅板、銅メッキ鋼板、錫メッキ鋼板等のその他の金属基材が挙げられ、これらの金属基材表面は、化成処理がなされていてもよい。化成処理としては、例えば、リン酸亜鉛処理やリン酸鉄処理などのリン酸塩処理、複合酸化膜処理、リン酸クロム処理、クロメート処理などを挙げることができる。
反応容器に、ビスフェノールA100部、37%ホルムアルデヒド水溶液178部及び水酸化ナトリウム1部を配合し、60℃で3時間反応させた後、減圧下、50℃で1時間脱水した。ついでn−ブタノール100部とリン酸3部を加え、110〜120℃で2時間反応を行った。反応終了後、得られた溶液を濾過して生成したリン酸ナトリウムを濾別し、固形分約50%のレゾール型フェノール樹脂架橋剤溶液B1を得た。得られた樹脂は、数平均分子量880で、ベンゼン核1核当たり平均メチロール基数が0.4個及び平均アルコキシメチル基数が1.0個であった。
調製例1
エピコート#1009(ジャパンエポキシレジン社製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水酸基含有樹脂)85部を混合溶剤1[シクロヘキサノン/エチレングリコールモノブチルエーテル/ソルベッソ150(エッソ石油社製、高沸点芳香族炭化水素系溶剤)=3/1/1(質量比)]135部に溶解したエポキシ樹脂溶液225部に、五酸化バナジウム5部、メタ珪酸カルシウム3部、リン酸カルシウム3部、チタン白20部、バリタ20部及び混合溶剤2[ソルベッソ150(エッソ石油社製、高沸点芳香族炭化水素系溶剤)/シクロヘキサノン=1/1(質量比)]の適当量を混合し、ツブ(顔料粗粒子の粒子径)が20ミクロン以下となるまで顔料分散を行った。次いで、この分散物にデスモジュールBL−3175(住化バイエルウレタン社製、メチルエチルケトオキシムでブロック化したHDIイソシアヌレート型ポリイソシアネート化合物溶液、固形分約75%)20部(固形分量で15部)、タケネートTK−1(武田薬品社製、有機錫系ブロック剤解離触媒、固形分約10%)2部を加えて均一に混合し、さらに上記混合溶剤2を加えて粘度約80秒(フォードカップ#4/25℃)に調整して防錆塗料組成物を得た。
調製例1において、使用する水酸基含有樹脂、架橋剤、防錆顔料、その他顔料を下記表1に示すとおりとする以外は、調製例1と同様に行い、各防錆塗料組成物を得た。表1における水酸基含有樹脂、架橋剤及び顔料成分の量は、いずれも固形分質量による表示である。但し、調製例14においては、タケネートTK−1は配合せず、また、調製例17及び18においては、2部のタケネートTK−1に代えて、ネイキュア5225(米国キングインダストリイズ社製、ドデシルベンゼンスルホン酸のアミン中和溶液)1部を配合するものとする。調製例30及び31は、従来のクロム系防錆顔料を含有する防錆塗料組成物の調製例である。
(注1)エポキー837:三井化学(株)社製、商品名、ウレタン変性エポキシ樹脂、水酸基含有樹脂、1級水酸基価約35、酸価約0。
(注2)バイロン296:東洋紡績(株)社製、商品名、エポキシ変性ポリエステル樹脂、水酸基含有樹脂、水酸基価7、酸価6。
(注3)アラキード7018:荒川化学(株)社製、商品名、ポリエステル樹脂、水酸基含有樹脂、水酸基価約10、酸価3以下。
(注4)スミジュールN3300:住化バイエルウレタン(株)社製、イソシアヌレート型ポリイソシアネート化合物、固形分100%
(注5)サイメル303:日本サイテックインダストリイズ(株)社製、商品名、メチルエーテル化メラミン樹脂。
(注6)sandvor3058:クラリアント社製、商品名、ヒンダードアミン系紫外線安定剤。
エピコート#1009(ジャパンエポキシレジン社製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水酸基含有樹脂)80部を混合溶剤1[シクロヘキサノン/エチレングリコールモノブチルエーテル/ソルベッソ150(エッソ石油社製、高沸点芳香族炭化水素系溶剤)=3/1/1(質量比)]120部に溶解したエポキシ樹脂溶液200部に、チタン白40部、バリタ40部及び混合溶剤2[ソルベッソ150(エッソ石油社製、高沸点芳香族炭化水素系溶剤)/シクロヘキサノン=1/1(質量比)]の適当量を混合し、ツブ(顔料粗粒子の粒子径)が20ミクロン以下となるまで顔料分散を行った。次いで、この分散物にデスモジュールBL−3175(住化バイエルウレタン社製、メチルエチルケトオキシムでブロック化したHDIイソシアヌレート型ポリイソシアネート化合物溶液、固形分約75%)26.7部(固形分量で20部)、タケネートTK−1(武田薬品社製、有機錫系ブロック剤解離触媒、固形分約10%)2部を加えて均一に混合し、さらに上記混合溶剤2を加えて粘度約80秒(フォードカップ#4/25℃)に調整して裏面用塗料を得た。
下記塗装仕様1にて塗膜形成金属材を作成した。
塗装仕様1:
化成処理が施されたガルバリウム鋼板(板厚0.35mm、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、合金中アルミニウムを約55%含有、合金メッキ目付量150g/m2、表2中「GL鋼板」と表示する。)に、前記調製例1で得た防錆塗料組成物を乾燥膜厚8μmとなるようにバーコーターにて塗装し、素材到達最高温度が180℃となるようにして30秒間焼き付けて裏面塗膜を形成した。この裏面塗膜を形成した塗装板の裏面塗膜と反対側の表面の鋼板面に、調製例1で得た防錆塗料組成物を乾燥膜厚5μmとなるようにバーコーターにて塗装し、素材到達最高温度が220℃となるようにして40秒間焼き付けてプライマー塗膜を形成した。冷却後、このプライマー塗膜上に、KPカラー1580B40(関西ペイント社製、商品名、ポリエステル系上塗塗料、青色、硬化塗膜のガラス転移温度約70℃)をバーコーターにて乾燥膜厚が約15μmとなるように塗装し、素材到達最高温度が220℃となるようにして40秒間焼き付けて塗膜形成金属材を得た。
上記実施例1において、表面と裏面に使用する防錆塗料組成物を後記表2に示すとおりとする以外は実施例1と同様の操作を行い、各塗膜形成金属材を得た。
下記塗装仕様2にて塗膜形成金属材を作成した。
塗装仕様2:
リン酸亜鉛化成処理が施された溶融亜鉛メッキ鋼板(板厚0.35mm、亜鉛メッキ目付量250g/m2、表3中「GI鋼板」と表示する。)に、前記調製例1で得た防錆塗料組成物を乾燥膜厚8μmとなるようにバーコーターにて塗装し、素材到達最高温度が180℃となるようにして30秒間焼き付けて裏面塗膜を形成した。この裏面塗膜を形成した塗装板の裏面塗膜と反対側の表面の鋼板面に、調製例1で得た防錆塗料組成物を乾燥膜厚5μmとなるようにバーコーターにて塗装し、素材到達最高温度が220℃となるようにして40秒間焼き付けて各プライマー塗装板を得た。冷却後、これらのプライマー塗装板上に、KPカラー1580B40(関西ペイント社製、商品名、ポリエステル系上塗塗料、青色、硬化塗膜のガラス転移温度約70℃)をバーコーターにて乾燥膜厚が約15μmとなるように塗装し、素材到達最高温度が220℃となるようにして40秒間焼き付けて塗膜形成金属材を得た。
上記実施例26において、表面と裏面に使用する防錆塗料組成物を後記表3に示すとおりとする以外は実施例26と同様の操作を行い、各塗膜形成金属材を得た。
上記実施例1〜50及び比較例1〜34及び参考例1〜8で得られた各塗膜形成金属材を試験板として、下記試験方法に従って塗膜性能試験を行った。試験結果を後記表2及び3に示す。
耐沸騰水性:5cm×10cmの大きさに切断した各試験用塗装板を約100℃の沸騰水中に2時間浸漬した後、引き上げて表面側の塗膜外観を評価するとともに、碁盤目テープ付着試験を行い評価した。碁盤目テープ付着試験は、JIS K−5400 8.5.2(1990)碁盤目テープ法に準じて、切り傷の隙間間隔を1mmとし、碁盤目100個を作り、その表面にセロハン粘着テープを密着させ、急激に剥がした後の塗面に残存する碁盤目の数を調べた。
○:塗膜にフクレの発生、白化などの異常がなく、残存碁盤目数91〜99個、
△:塗膜にフクレ又は白化などの異常がわずかに認められ、残存碁盤目数91〜99個である、又は塗膜にフクレの発生、白化などの異常がないが、残存碁盤目数71〜90個、
×:塗膜にフクレの発生がかなりもしくは著しく認められる、又は残存碁盤目数70個以下。
○:フクレの発生がなく、カット部からのテープ剥離幅が1.5mmを超え、3mm以下、
△:フクレの発生が少し認められるが、カット部からのテープ剥離幅が3mm以下、又はフクレの発生が認められないが、カット部からのテープ剥離幅が3mmを超える、
×:フクレの発生が認められ、かつカット部からのテープ剥離幅が3mmを超える、
耐酸性:5cm×10cmの大きさに切断した各試験用塗装板の切断面を防錆塗料にてシールし、塗装板の表面側中央部に素地に達するクロスカットを入れた。この塗装板を20℃の5%硫酸水溶液に48時間浸漬した後、取出し洗浄し、室温にて乾燥した塗装板の表面側の塗膜外観を評価するとともに、クロスカット部にセロハン粘着テープを密着させ、急激に剥がした後の塗膜におけるカット部からの剥離幅(片側)を評価した。
○:フクレの発生がなく、カット部からのテープ剥離幅が1.5mmを超え3mm以下、
△:フクレの発生が少し認められるが、カット部からのテープ剥離幅が3mm以下、又はフクレの発生が認められないが、カット部からのテープ剥離幅が3mmを超える、
×:フクレの発生が認められ、かつカット部からのテープ剥離幅が3mmを超える。
○:傷の部分に金属の素地がわずかに見られる、
△:傷の部分に金属の素地がかなり見られる、
×:傷の部分に塗膜がほとんど残らず金属の素地がきれいに見られる。
◎:錆の発生が認められない、
○:白錆が認められるが20mm未満、
△:白錆が20mm以上でかつ40mm未満、
×:白錆が40mm以上、又は赤錆の発生が認められる。
◎:5mm未満、
○:5mm以上でかつ10mm未満、
△:10mm以上でかつ20mm未満、
×:20mm以上。
◎:地金露出部における白錆発生長さ割合50%未満でかつフクレ幅3mm未満、
○:地金露出部における白錆発生長さ割合50%以上でかつフクレ幅3mm未満、又は地金露出部における白錆発生長さ割合50%未満でかつフクレ幅3mm以上で5mm未満、
△:地金露出部における白錆発生長さ割合50%以上でかつフクレ幅5mm以上で10mm未満、
×:地金露出部における白錆発生長さ割合50%以上でかつフクレ幅10mm以上。
○:カット部からのフクレ・錆進行幅が3mmを超え、かつ5mm以下であり、平面部その他に異常は認められない、又は、平面部に若干のフクレ発生が認められるものの、カット部からのフクレ・錆進行幅は、3mm以下である、
△:カット部からのフクレ・錆進行幅が3mmを超え、かつ5mm以下であり、平面部に若干のフクレ発生が認められる、
×:カット部からのフクレ・錆進行幅が5mmを越える、又は平面部に著しいフクレの発生が認められる。
Claims (11)
- 金属基材の表裏両面に、下記防錆塗料組成物による防錆塗膜層が形成されてなることを特徴とする塗膜形成金属材。
防錆塗料組成物:(A)水酸基含有塗膜形成性樹脂、(B)架橋剤及び(C)防錆顔料混合物を含有する塗料組成物であって、該防錆顔料混合物(C)が、(1)五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物、(2)金属珪酸塩及び(3)リン酸系カルシウム塩、からなるものであって、該樹脂(A)及び該架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して、
バナジウム化合物(1)の量が3〜50質量部、
金属珪酸塩(2)の量が3〜50質量部、及び
リン酸系カルシウム塩(3)の量が3〜50質量部
であり、かつ該防錆顔料混合物(C)の量が10〜150質量部である防錆塗料組成物。 - 水酸基含有塗膜形成性樹脂(A)が、水酸基含有エポキシ樹脂及び水酸基含有ポリエステル樹脂のうちの少なくとも1種である請求項1記載の塗膜形成金属材。
- 架橋剤(B)が、アミノ樹脂、フェノール樹脂及びブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物のうちの少なくとも1種の架橋剤である請求項1又は2記載の塗膜形成金属材。
- リン酸系カルシウム塩が、リン酸カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸ニ水素カルシウム及びトリポリリン酸カルシウムのうちの少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材。
- さらに、防錆顔料混合物(C)以外の防錆性顔料、ニ酸化チタン顔料及び体質顔料のうちの少なくとも1種の顔料成分を含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材。
- さらに、紫外線吸収剤及び紫外線安定剤のうちの少なくとも1種を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材。
- 前記樹脂(A)及び架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して配合される防錆顔料混合物(C)を構成するバナジウム化合物(1)、珪素含有物(2)及び該リン酸系カルシウム塩(3)の各量的範囲内の質量部量の混合物を、25℃の5質量%濃度の塩化ナトリウム水溶液10000質量部に添加して6時間攪拌し25℃で48時間静置した上澄み液を濾過した濾液のpHが3〜10であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の塗膜形成金属材。
- 金属基材が、表面に化成処理が施されていてもよい、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金メッキ鋼板のうちのいずれかである請求項1〜7のいずれか1項に記載の塗膜形成金属材。
- 金属基材上の少なくとも片面の防錆塗膜層の上に、上塗塗膜層が形成されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の塗膜形成金属材。
- 金属基材の表裏両面に、下記防錆塗料組成物を硬化膜厚が2〜10μmとなるように塗装し、両塗膜を同時に焼付けることにより防錆塗膜層を形成することを特徴とする塗膜形成金属材の製造方法。
防錆塗料組成物:(A)水酸基含有塗膜形成性樹脂、(B)架橋剤及び(C)防錆顔料混合物を含有する塗料組成物であって、該防錆顔料混合物(C)が、(1)五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物、(2)金属珪酸塩及び(3)リン酸系カルシウム塩、からなるものであって、該樹脂(A)及び該架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して、
バナジウム化合物(1)の量が3〜50質量部、
金属珪酸塩(2)の量が3〜50質量部、及び
リン酸系カルシウム塩(3)の量が3〜50質量部
であり、かつ該防錆顔料混合物(C)の量が10〜150質量部である防錆塗料組成物。 - 金属基材の表裏両面に、下記防錆塗料組成物を硬化膜厚が2〜10μmとなるように塗装し、両塗膜を同時に焼付けた後、少なくとも片面の防錆塗料組成物による防錆塗膜層の上に上塗塗料組成物を硬化膜厚が8〜30μmとなるように塗装し焼付けることを特徴とする塗膜形成金属材の製造方法。
防錆塗料組成物:(A)水酸基含有塗膜形成性樹脂、(B)架橋剤及び(C)防錆顔料混合物を含有する塗料組成物であって、該防錆顔料混合物(C)が、(1)五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物、(2)金属珪酸塩及び(3)リン酸系カルシウム塩、からなるものであって、該樹脂(A)及び該架橋剤(B)の合計固形分100質量部に対して、
バナジウム化合物(1)の量が3〜50質量部、
金属珪酸塩(2)の量が3〜50質量部、及び
リン酸系カルシウム塩(3)の量が3〜50質量部
であり、かつ該防錆顔料混合物(C)の量が10〜150質量部である防錆塗料組成物。
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