JPH09315934A - 皮膚保護化粧料 - Google Patents

皮膚保護化粧料

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JPH09315934A
JPH09315934A JP12814396A JP12814396A JPH09315934A JP H09315934 A JPH09315934 A JP H09315934A JP 12814396 A JP12814396 A JP 12814396A JP 12814396 A JP12814396 A JP 12814396A JP H09315934 A JPH09315934 A JP H09315934A
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JP
Japan
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skin
polysiloxane
cosmetic
saturated hydrocarbon
group
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JP12814396A
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Koji Ito
康志 伊藤
Genichi Nakamura
元一 中村
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚に適用した際に、皮膚呼吸や適度に水蒸
気の蒸散を損なうことなく、皮膚を柔軟化及び平滑化
し、エモリエント剤などの定着性が著しく高く、界面活
性剤による洗浄、外的刺激による肌荒れから皮膚を保護
する効果に優れ、その持続性に優れる皮膚保護化粧料の
提供。 【解決手段】 一般式(I)で表される変性ポリシロキ
サンを含有する皮膚保護化粧料。 【化1】 〔R1, R2は炭素数1〜6のアルキル基、又はアルキル基
で置換していてもよい総炭素数6〜10の芳香族炭化水素
基、R3は平均炭素数16〜600 の飽和炭化水素基、nは平
均値が0〜3000の数を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は界面活性剤による洗
浄、外的刺激による肌荒れから皮膚を保護する効果に優
れる皮膚保護化粧料に関し、皮膚に適用した際に、皮膚
呼吸や適度に水蒸気の蒸散を損なうことなく、皮膚を柔
軟化及び平滑化し、エモリエント剤などの有効成分の定
着性を著しく高めるための成分として特定のポリシロキ
サンを含有する、皮膚を保護する効果及びその持続性に
優れる皮膚保護化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚を柔軟及び平滑にし、肌荒れ
を防止する目的で、パラフィン、エステル、高級アルコ
ール、グリセライドなどの液体油脂類を含む化粧料が用
いられている。しかしながら、上記の化粧料は使用後の
油性残留感、すなわち油っぽいべたつき感または油性感
を有する。また、皮脂や高温時のべたつき感を防ぐため
に分子量が高く、不飽和度の低い固体油脂を用いると、
皮膚に対する密着性が十分でないために剥がれ落ちが生
じ、皮膚保護効果の持続性が不十分であるという欠点が
ある。
【0003】また、前記構成の化粧料に油脂成分として
ポリジメチルシロキサン(シリコーンオイル)を配合し
た化粧料も知られている。ポリジメチルシロキサンはこ
れを使用することにより、更に優れた平滑性を与えると
いう利点があるが、表面張力が低いために、皮膚上です
ばやく拡散し、持続性に乏しいという欠点がある。
【0004】そこで、上述のような問題点を改善する目
的で、変性シリコーンを配合した皮膚保護効果を有する
化粧料が提案されている。しかしながら、ポリエーテル
基、アミノ基などの親水性基を有する変性シリコーンは
洗浄や発汗によって流れ落ちやすく、持続的に皮膚を保
護することはできない。
【0005】一方、特開平5−39216 号公報に、アルキ
ル基を有するシリコーンを含む皮膚保護化粧料が開示さ
れている。これはアルキル基を有することから、撥水性
にも優れ、洗浄などで容易に剥がれ落ちることもなく、
定着性も高いものであった。しかし、この変性シリコー
ンはアルキル基の炭素鎖長が短いため、融点が低く、夏
期、温湯洗浄などの高温時のべたつき、流れ落ちは避け
られず、皮脂などによっても流れ、持続性に問題があっ
た。
【0006】従って、皮膚に適用した際に、皮膚呼吸や
適度に水蒸気の蒸散を損なうことなく、皮膚を柔軟化及
び平滑化し、エモリエント剤などの有効成分の定着性が
著しく高く、界面活性剤による洗浄、外的刺激による肌
荒れから皮膚を保護する効果に優れ、その持続性に優れ
た製剤の開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚に適用
した際に、皮膚呼吸や適度に水蒸気の蒸散を損なうこと
なく、皮膚を柔軟化及び平滑化し、エモリエント剤など
の有効成分の定着性が著しく高く、界面活性剤による洗
浄、外的刺激による肌荒れから皮膚を保護する効果に優
れ、その持続性に優れる皮膚保護化粧料を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討を行った結果、特定のポリシロキサン
を含有する皮膚保護化粧料が、上記課題を解決し得るこ
とを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は一
般式(I)で表される変性ポリシロキサンを含有するこ
とを特徴とする皮膚保護化粧料を提供するものである。
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、 R1, R2:同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数
1〜6のアルキル基、又はアルキル基で置換していても
よい総炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示す。但し、
(n+2)個のR1基同士、(n+2)個のR2基同士はそ
れぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。
【0011】R3:平均炭素数16〜600 の直鎖又は分岐の
飽和炭化水素基を示す。但し、2個のR3基同士は同一で
もよいし、異なっていてもよい。
【0012】n:平均値が0〜3000の数を示す。〕
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0014】上記一般式(I)において、R1,R2 で示さ
れるもののうち、炭素数1〜6のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、sec-ブチル基、tert- ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基等を挙げることができる。またアルキル基で
置換していてもよい総炭素数6〜10の芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、メチルフェニル基、ナフチル基
等を挙げることができる。R1,R2 としては、特にメチル
基、フェニル基が好ましい。これらのR1, R2は繰り返し
単位ごとに同一でも異なっていてもよい。
【0015】また、一般式(I)中、R3で示される直鎖
又は分岐鎖の飽和炭化水素基は、その平均炭素数が16〜
600 のものであるが、30〜300 が好ましく、40〜300 が
更に好ましい。この平均炭素数が16未満の場合はオイル
状となり、十分な皮膜形成効果が得られず、炭化水素系
基材との相溶性が悪化するため、好ましくない。また、
600 を超える場合は樹脂状となるため、化粧料への配合
性が悪化する。
【0016】このような炭化水素基のうち、分岐鎖とし
ては、飽和炭化水素基の末端炭素原子から数えて5番目
までの炭素原子に炭素数1〜5の短鎖の分岐を有するも
のを挙げることができる。この場合の短鎖の分岐として
は、2−メチル基、3−メチル基、2,2 −ジメチル基等
を挙げることができる。このような短鎖の分岐を有する
場合、飽和炭化水素基の鎖長が短い場合には、他の物性
には何ら影響を与えることなく、式(I)で表される変
性ポリシロキサンの融点を低下させることができる。
【0017】上記一般式(I)中、nは平均値が0〜300
0の数であるが、平均値が100〜3000の数が好ましい。な
ぜなら、n が 100以上であると皮膚の透過性、柔軟性が
更に良好となるためである。また、化合物の粘度による
配合性は、n が3000以下が良好である。同様の理由によ
り、n は更に好ましくは平均値が 200〜2000の数であ
る。
【0018】さらに、上記一般式(I)において、R3
表される2つの飽和炭化水素基部分と残るポリシロキサ
ン部分の比率に特に制限はないが、R3で表される2つの
飽和炭化水素基部分の和と残るポリシロキサン部分との
重量比率は30:70〜1:99が好ましく、20:80〜2:98
が更に好ましい。R3で表される2つの飽和炭化水素基部
分の和の重量比率が30重量%を超える場合はシリコーン
特有のガスや水蒸気の透過性が乏しくなり、皮膚呼吸な
どを妨げる上に、鎖長の短い場合は、炭化水素比率の高
いオイルとなるために、皮脂などに溶解し、持続性が乏
しくなる。R3で表される2つの飽和炭化水素基部分の和
の重量比率が1重量%未満の場合は、R部分の結晶化
度が低下するために、べたつきが生じ、流動点(融点)
が低下し、流れ落ちやすくなる。
【0019】このような一般式(I)で表される変性ポ
リシロキサンの製造方法は特に限定されないが、例えば
本発明者らが見いだし、既に特許出願した特開平7−2
78310号公報に記載の長鎖アルキル変性ポリシロキ
サンの合成方法に従って合成するのが好ましい。即ち、
エチレンの重合の後に得られるリビングポリエチレンに
環状シロキサンを反応させ、更に環状シロキサン、末端
にシラノール基を有する鎖状ポリシロキサン又はこれら
の混合物を触媒存在下、重合することにより、両末端に
長鎖飽和炭化水素基を有するポリシロキサンを再現性よ
く合成できる。
【0020】このようにして合成された、上記一般式
(I)で表される両末端に長鎖飽和炭化水素基を有する
変性ポリシロキサンは、両末端に融点の高い結晶性炭化
水素基を有することで、温湯での洗浄、気温の高い時期
の流れ落ちに耐え、エモリエント剤等の成分を皮膚上に
長時間定着させることができる。また、両末端部分のみ
に長鎖炭化水素基を持つことから、ガスや水蒸気の透過
性の高いシロキサン部分を、高い割合で分子中に持つこ
とができ、皮膚呼吸、皮膚からの水蒸気の蒸散を適度に
妨げないという特徴も有する。
【0021】本発明の皮膚保護化粧料中の、一般式
(I)で表される変性ポリシロキサンの配合量は特に制
限はないが、 0.1〜80重量%が好ましく、 0.1〜50重量
%が更に好ましい。
【0022】本発明の皮膚保護化粧料は、本質的には一
般式(I)で表される変性ポリシロキサンによって、皮
膚保護効果を発現するが、更にその効果を高めるための
有効成分としてエモリエント剤を含むことが好ましい。
かかるエモリエント剤の具体例としては、グリセリン、
1,3 −ブチレングリコールなどの多価アルコール類、乳
酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムなどの有機酸塩類、ポ
リエチレングリコール、ポリビニルアルコール、アルギ
ン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンなどの水溶性高
分子類などが挙げられる。一般式(I)で表される変性
ポリシロキサンはこれらのエモリエント剤を持続的に皮
膚上に残留させるため、さらに高い皮膚保護効果を得る
ことができる。
【0023】本発明の皮膚保護化粧料には、更に必要に
応じて、上記成分以外に通常化粧料に用いられる成分、
例えば水性成分、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、
粉体、アルコール類などの任意成分を本発明の効果を損
なわない範囲で、適宜配合することができ、液状、固形
状、ペースト状、ゲル状、油中水型あるいは水中油型の
乳化物等の種々の形態とすることができる。
【0024】また、本発明の皮膚保護化粧料には、上記
変性ポリシロキサン以外の油脂類も本発明の効果を損な
わない範囲で適宜配合することができる。具体的な油脂
類としてはポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン、環状ポリシロキサンなどのシリコーンオ
イル類、流動パラフィン、スクワランなどの炭化水素油
類、オリーブ油、ホホバ油などの植物油脂類、ミリスチ
ン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルなどのエ
ステル油類、高級アルコール類、パラフィンワックスな
どの固体油脂類、ワセリン、セラミドなどの半固体油脂
類などが挙げられる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】実施例1(スキンケアオイル) 表1に示す組成のスキンケアオイルを常法に従い調製
し、それぞれについて、下記方法に従い荒れ肌での保護
効果の評価を行った。結果を表1に示す。
【0027】<試験方法及び評価方法> (1)荒れ肌での保護効果の評価 人前腕内側にアセトン/エーテル(体積比1:1)を入
れたガラス製カップ(内径2cm)を装着し、10分間脱脂
処理を行い、荒れ肌を誘発させた。荒れ肌部に表1に示
す組成のスキンケアオイルを均一に塗布(20μl/3.14c
m2)し、10分間かけて乾燥させた。次いで以下の試験
(イ)、(ロ)、(ハ)を行い、荒れ肌での保護効果を
評価した。
【0028】(イ)機械的刺激からの保護 荒れ肌へのスキンケアオイル塗布部位と未塗布部位とに
ガラス製カップを装着し、界面活性剤溶液(0.1 %ポリ
オキシエチレン(40E.O.) 硬化ヒマシ油)1.0mlを入れ、
テフロン棒で1分間皮膚表面をこする。処理液を回収
後、剥がれてきた角質細胞を塩基性フクシン−クリスタ
ルバイオレットを用いて染色し、顕微鏡で細胞数を測定
した。比較として脱脂処理を行っていない部位(健常
肌)についても同様の測定を行った。
【0029】(ロ)加熱下での機械的刺激からの保護 荒れ肌へのスキンケアオイル塗布部位と未塗布部位とに
保湿剤を巻いたガラス製カップを装着し、40℃まで加熱
した界面活性剤溶液(0.1 %ポリオキシエチレン(40E.
O.) 硬化ヒマシ油)1.0ml を入れ、テフロン棒で1分間
皮膚表面をこする。処理液を回収後、剥がれてきた角質
細胞を塩基性フクシン−クリスタルバイオレットを用い
て染色し、顕微鏡で細胞数を測定した。比較として脱脂
処理を行っていない部位(健常肌)についても同様の測
定を行った。
【0030】(ハ)化学物質の皮膚浸透抑制効果 上記と同様にスキンケアオイル塗布部位と未塗布部位に
ニコチン酸メチル水溶液(0.03%)を一滴滴下し、5秒
後にふき取った。ニコチン酸メチルは皮膚内に浸透する
と血管を拡張させ、肉眼で観察したところニコチン酸メ
チル水溶液の滴下部位に数分後発赤の見られるものがあ
った。滴下10分後に発赤の程度を下記の基準で評価し、
ニコチン酸メチルの皮膚浸透抑制効果の評価を行った。
【0031】(評価基準) 0:発赤が認められない 1:わずかに発赤が認められる 2:発赤が認められる 3:著しい発赤が認められる
【0032】
【表1】
【0033】注) *1:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 SH244 *2:信越化学工業社製 KF96A-6cs *3:日本油脂社製 パールリームEX(不揮発性油) *4:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C40H81
(平均炭素数)、n =100(平均値) *5:一般式(I)において、R1=CH3 、R2=フェニル
基、R3=C50H101(平均炭素数)、n =400 (平均値) *6:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C80H
161(平均炭素数、但し末端メチル基から数えて3番目の
炭素にメチル基の分岐あり)、n =200 (平均値)
【0034】
【化3】
【0035】*10 :信越化学工業社製 KF96A-100cs *11 :信越化学工業社製 KF50 (1000cs) 表1から明らかなように本発明の皮膚保護化粧料は、化
学物質(界面活性剤等)や機械的刺激等による肌荒れを
室温だけでなく、加熱時にも予防及び改善することがで
きる。
【0036】実施例2(スキンケアクリーム) 下記に示す油相成分を60℃に加熱して均一溶解し、これ
に同温度に加熱した精製水を加えて、ホモジナイズして
乳化させた。その後攪拌しながら室温まで冷却し油中水
型乳化クリームを得た。
【0037】 油相成分; イソパラフィン*1 15(重量%) オクタメチルシクロテトラシロキサン*2 15 α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 2 ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体*3 6 両末端C40 変性ポリシロキサン*4 10 水相成分; 精製水 バランス ────────────────────────────────── 計 100 注) *1:日本石油社製 アイソゾール200 *2:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 SH244 *3:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 BY-22-012 *4:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C40H81(平均炭素数)、n = 300(平均値) 得られた油中水型乳化クリームについて、下記の方法に
より皮膚の柔軟性、平滑性、油性感について塗布直後と
温湯で洗浄後に、また、クリームの残留感を温湯で洗浄
後に、専門パネラー10名により官能評価した。その結果
を表2に示す。
【0038】<評価方法>石鹸でよく洗浄した後、タオ
ルを用いて乾燥し、更に室温で10分間乾燥させた人前腕
部内側に上記で調製したクリーム約0.3gを均一に塗布し
た。その後、柔軟性、平滑性、油性感の各項目について
下記の基準で官能評価を行った。次に塗布部を40℃の温
湯(流水)で1分間洗い流しながら指先でこすり、洗浄
部をタオルで押さえるように水分を除き、更に室温で20
分間乾燥させた。その後、柔軟性、平滑性、油性感、ク
リームの残留感の各項目について下記の基準で官能評価
を行った。
【0039】(評価基準:柔軟性、平滑性、油性感) A:10名中9名以上が良好であると回答 B:10名中6〜8名が良好であると回答 C:10名中3〜5名が良好であると回答 D:10名中2名以下が良好であると回答 (評価基準:残留感) A:10名中9名以上が残留感があると回答 B:10名中6〜8名が残留感があると回答 C:10名中3〜5名が残留感があると回答 D:10名中2名以下が残留感があると回答。
【0040】比較例1 実施例2の油相成分のうち、両末端C40 変性ポリシロキ
サン(10重量%)を除き、代わりにワセリンを10重量%
加え、実施例2と同様の製造方法にて油中水型乳化クリ
ームを調製した。実施例2と同様に皮膚の柔軟性、平滑
性、油性感、及びクリームの残留感を評価した。結果を
表2に示す。
【0041】実施例3(スキンケアミルク) 下記に示す油相成分を均一混合し、これに下記に示す水
相成分を加えて、下記組成のスキンケアミルクを得た。
【0042】 <スキンケアミルク組成> 油相成分; ジメチルシロキサン・メチル(ウンデシル グリセリルエーテル)シロキサン共重合体*1 0.1(重量%) デカメチルオクタシクロシロキサン 30 スクワラン 2 ジカプリル酸ネオペンチルグリコール 10 両末端C50 変性ポリシロキサン*2 3 コレステリルイソステアレート 1 水相成分; グリセリン 5 エタノール 7 香料 0.1 水 バランス ─────────────────────────────── 計 100 注) *1:特開平4−108795号公報に記載の方法に従って合成されたもの *2:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C50H101(平均炭素数)、n = 400(平均値) 得られたスキンケアミルクについて、実施例2と同様に
皮膚の柔軟性、平滑性、油性感、及びミルクの残留感を
評価した。結果を表2に示す。
【0043】比較例2 実施例3の油相成分のうち、両末端C50 変性ポリシロキ
サン(3重量%)を除き、代わりにメチルポリシロキサ
ン(信越化学工業社製 KF96A-100cs)を3重量%加え、
実施例3と同様の製造方法にてミルク(乳液)を調製し
た。得られたミルクについて、実施例2と同様に皮膚の
柔軟性、平滑性、油性感、及びミルクの残留感を評価し
た。結果を表2に示す。
【0044】実施例4(スキンケアファンデーション) 下記に示す油相成分を90℃で均一に混合し、予め90℃で
均一溶解させた下記に示す水相成分を加えて乳化した。
室温まで冷却して下記組成のスキンケアファンデーショ
ンを得た。
【0045】 <スキンケアファンデーション組成> 油相成分; α−モノイソステアリルグリセリル 2(重量%) エーテルアルミニウムジイソステアレート 0.2 流動パラフィン 10 ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 5 メチルフェニルポリシロキサン(14cs) 5 両末端C70 変性ポリシロキサン*1 5 酸化チタン 5 セリサイト 2 タルク 3 ベンガラ 0.4 黄酸化鉄 0.7 黒酸化鉄 0.1 水相成分; 硫酸マグネシウム 1 ソルビトール70%水溶液 5 安息香酸ナトリウム 0.3 香料 微量 水 バランス ──────────────────────────── 計 100 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C70H141(平均炭素数)、n = 200(平均値) 得られたスキンケアファンデーションについて、実施例
2と同様に皮膚の柔軟性、平滑性、油性感、及びファン
デーションの残留感を評価した。結果を表2に示す。
【0046】比較例3 実施例4の油相成分のうち、両末端C70 変性ポリシロキ
サン(5重量%)を除き、代わりに固形パラフィンワッ
クス(日本精蝋社製 融点約69℃)を5重量%加え、実
施例4と同様の製造方法にてファンデーションを調製し
た。得られたファンデーションについて、実施例2と同
様に皮膚の柔軟性、平滑性、油性感、及びファンデーシ
ョンの残留感を評価した。結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2から明らかなように、本発明の皮膚保
護化粧料は、皮膚に適用したときの柔軟性、平滑性に優
れ、油性感もなく、かつ高温条件で洗浄しても皮膚に残
留し、持続的に良好な使用感を与えるものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表される変性ポリシロキ
    サンを含有することを特徴とする皮膚保護化粧料。 【化1】 〔式中、 R1, R2:同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数
    1〜6のアルキル基、又はアルキル基で置換していても
    よい総炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示す。但し、
    (n+2)個のR1基同士、(n+2)個のR2基同士はそ
    れぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。 R3:平均炭素数16〜600 の直鎖又は分岐の飽和炭化水素
    基を示す。但し、2個のR3基同士は同一でもよいし、異
    なっていてもよい。 n:平均値が0〜3000の数を示す。〕
  2. 【請求項2】 一般式(I)において、R3基が平均炭素
    数40〜300 の直鎖又は分岐の飽和炭化水素基である請求
    項1記載の皮膚保護化粧料。
  3. 【請求項3】 一般式(I)において、nの平均値が 1
    00〜3000である請求項1又は2記載の皮膚保護化粧料。
  4. 【請求項4】 一般式(I)において、R3で表される2
    つの飽和炭化水素基部分の和と、残るポリシロキサン部
    分との重量比率が30:70〜1:99である請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の皮膚保護化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004039347A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Kao Corporation 液状皮膚保護剤組成物

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WO2004039347A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Kao Corporation 液状皮膚保護剤組成物

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